ローラン(Library Of Ruina)

「ローラン(Library Of Ruina)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ローラン(Library Of Ruina) - (2025/07/26 (土) 19:06:04) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2021/07/20 Tue 02:44:11 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 23 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &font(#0000ff){[[Library Of Ruina>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/Library%20Of%20Ruina]]} [[Lobotomy Corporation>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/Lobotomy%20Corporation]] [[それはそれこれはこれ>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/それはそれ、これはこれ]] [[おじさん>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/おじさん]] [[フィクサー>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/フィクサー]] ---- #center(){&font(b,#eeeeee,black){それはそれで、これはこれだ。}} ローランとは、『[[Library Of Ruina]]』に登場する人物。英語表記は「Roland」。 声優:スン・ソホ(原語版)/ 武内駿輔(日本語吹き替え版) #contents(level=1) ---- *概要 何故か招待状もなしに図書館に迷い込み、&font(l){四肢切断という}尋問を経て、監視という名目を含めて総記の階の指定司書に任命された人物。 性格は飄々としており、人付き合いが上手いフランクな性格。 若そうに見えるが実年齢は&bold(){33}。そのためかファンからは「おじさん」「中年おじさん」と呼ばれている フィクサーとしての階級は、"自称"しがない最底辺の9級フィクサー。 実際プレイヤーが操作する彼のステータスは最低限レベルのモノであり、お世辞にも強いフィクサーとは言えないものである。 ただフィクサーとしての経歴はずいぶん長いようで、最底辺の9級フィクサーという割には都市の情勢やフィクサー事情に詳しい。 しかしあくまで一フィクサーとしての範囲であり、頭や調律者、翼の特異点などの極秘情報に関しては流石に持っていないようである。 仕事は仕事としてきっちりこなし、&font(l){前作のAいつとは違い}しっかりとコミュニケーションも取れる。 特に、都市に疎いアンジェラへ事あるごとに都市のアレコレを説明している。 #right(){&color(#eeeeee,black){くたびれました?疲れました。休みたいです?お腹が空きます。出たいです?}} #left(){&color(#FFFFFF,#99e2ff){切られたいです?骨が溶けます。肉が弾けます?死にはしません。}} #right(){&color(#eeeeee,black){すみませんでした。もうやめます。}} ---- *人物 一言で言うなら「くたびれたおじさん」。 飄々とした態度を貫き、人並みに喜んだり悲しんだりはするが激情に駆られて我を忘れたり大慌てしたりはしない、どことなく枯れた雰囲気を漂わせる男。 「(悲劇だらけの)都市で生きるために必要なすべ」として&font(b,#eeeeee,black){「それはそれ、これはこれ」}と割り切って考える習慣を身につけており、 アンジェラに問われた際にはこのポリシーを口にした事もある。 ちなみに、このポリシーは要は「責任は背負える範囲で背負う」というもの。Aが必要以上の責任を抱え込んでしまっていたのと対照的である。 本人曰く情報系フィクサーだったらしい。戦闘は不得手であるとも。 &s(){青いキチガイ}&bold(){&color(blue){青い残響}}に対してはなぜか辛辣な言葉が目立つ。 既婚者だったが、妻を亡くしている。本人はもう過去の事と割り切っており、話題に出てもサラッと言ってサラッと流している。 持ち前のコミュ力を活かし、元セフィラである指定司書達とは悪くない関係を築いている。 マルクトやネツァクとは将来の夢について話したり、イェソドやケセドとは都市との付き合い方についてぶつかりあったりした。 伝説のフィクサーである&bold(){&color(red){赤い霧}}と対面した時はさすがのローランも驚いた。のちに&bold(){&color(gold,black){調律者}}と出会った時の事は言うに及ばないだろう。 ゲームシステム上、指定司書でもキャラクターによる強さの差は存在しない。 しかし後々に開放される歴史の階や技術科学の階は司書が総記の階と同じ3人まで揃うまで少し間がある。 その間は総記の階をメインに据えて接待を行うことになるだろう。 だが他の階の幻想体はどれもこれも総記の階より尖った物が多く、最終的には総記の階が他の階より見劣りし始めてしまう。 加えて言うなら幻想体戦の進みも遅く、当分はメンバー不足にもなるため、&bold(){シンプルに弱い。} 完全開放戦もストーリー終盤になるためE.G.Oページも使えず、出番は他の階に取られていってしまう事になりがち。ちょっと残念。 ただし完全解放後の強さは他の階に劣らない。&s(){殴る相手が居ないとか言ってはいけない} &font(red, b){※以下はネタバレを多数含みます。} #openclose(show=お前は少なくともお粗末な9級フィクサーじゃない。事故でも起こして降格されたのか?){{{{ #areaedit() 実は元&bold(){1級フィクサー}だった。&font(l){知ってた} 昔はそこそこ腕の立つフィクサーだったとのことではあるが、過去に&font(b,#eeeeee,black){「大勢の人を敵に回した」}際に降格され色々あってド底辺まで落ちぶれる。 今は9級なのに変わりはないとのこと。 仕事は身の丈に合った仕事ならば選ばずにやってきたらしく、昔は意外とヤンチャだったとの事だが…… 生まれは裏路地。両親は物心つく前後で亡くなっており、ある老人によって育てられたという。 その老人もある日突然失踪してしまったため、そこからは天涯孤独の身で生きてきた。 老人からはフィクサーとしての心得を教わっていたらしく、若くしてフィクサー稼業を営んできたローランの大きな糧となっている。 ---- **アンジェリカとの馴れ初め #center(){&font(#eeeeee,black,b){俺の世界を破って入ってきた人。そうして俺の世界になった人がいた。} &font(#eeeeee,black,b){仮面無しにも都市の苦痛から目を背けることができるようにしてくれた。}} 元々、ローランはチャールズ事務所という12人の精鋭フィクサーが所属する1級事務所に属し、&bold(){隊長}として腕を奮っていた。 当時は自身を育ててくれた老人の「顔が知られないということが大事だ」という教えに従って仮面をつけていた。 だが仮面をつけている理由は次第に都市の苦痛から目を背けるために。 そしてフィクサーの仕事とはいえ人を殺すという都市の苦痛に加担しているせいで、堂々と顔を見せられないからという理由にすり替わっていった。 ローランが都市の星に指定された&font(b,#F54738){血染めの夜}の事件を担当することになった時、新しくチャールズ事務所にやってきた一人の女性フィクサーと出会った。 それが後にローランの妻となる人物、&bold(){アンジェリカ}である。 出会ってそうそうはキチガイ発言からのゲンコツ返し等険悪な仲であった。 長期任務は必然的に交わす言葉が多くなる為、初めは口を開いたことを後悔していたローランだったが、次第にアンジェリカと打ち解けていく。 …あるいは、打ち解けた事自体を後悔しているのかもしれない。 二年かけてとうとう血染めの夜を追い詰めた二人。隙を晒したローランを庇ったアンジェリカが重傷を負うが、辛くもローランが血染めの夜を退治する。 #center(){&font(#eeeeee,black,b){おい!アンジェリカ!俺の声聞こえるか!?}} ローランは必死になって横たわったアンジェリカの名を呼んでいた。 #center(){&font(#eeeeee,black,b){俺のせいでお前が死ぬとか……。目を閉じるな!しっかりしろ!!!}} 二年の月日は、ローランの心境を変えるのには十分だった。 その後すぐ&font(#eaf4fc,#9ea1a3,b){&bold(){「馬鹿野郎!!勝手に殺すな!!!」}}という鋭いツッコミとともにゲンコツをお見舞いされる。 アンジェリカは仮面をつけているからわからないんだと文句を言った。 それに対しローランはブツブツと仮面をつけている理由を語るが、アンジェリカは問答無用でローランの仮面を%%破壊%%外した。 #center(){ &font(#eaf4fc,#9ea1a3,b){……確実に問題ありげな顔ですね。それでも心配はしてくれたみたいですね?大目に見てあげましょうか。} &font(#eeeeee,black,b){あぅ……凄く顔痛いんだけど。} &font(#eaf4fc,#9ea1a3,b){どうしてあなたが都市の問題をすべて抱えようとしているのかわかりません。} &font(#eaf4fc,#9ea1a3,b){それはそれで、これはこれじゃないですか。} &font(#eeeeee,black,b){それはそれで、これはこれかぁ……。} &font(#eeeeee,black,b){ああ。それが都市だろうな……。} } こうして死闘を生き延びた二人は、結ばれるのであった。 その時のことをローランは &font(b){「本当に幸せだった。ずっと一人の人生だったのに、心を預けられる人ができたから」} &font(,b){「お互いの悩みといっても、お昼にどんなものを食べて、夕方にはどこに散歩しに行くか、子供にはどんな名前を付けるか…そのくらいしかなかった」} と表現するぐらいには、彼の人生の中では相当幸福だったようだ。 とはいえ、とんとん拍子という訳ではなかった。 翼から比較的安全な巣への移住を報酬の一部とした仕事を受けたのだが、「煙戦争参加者は移住を許可しない」という後出しによって安全な結婚生活を送るという願いは打ち砕かれてしまう。 この依頼、実は契約事務所を通さない、闇営業によるものだったため、いくら文句を言ったところで翼にとっては何の証拠もない言いがかりに過ぎない。 かつて自分自身がとある「ド底辺フィクサー」にした仕打ちが、そのフィクサーの呪詛通りに彼に降りかかったのだ。 アンジェリカはそれでも気にすることはなく、路地裏でも大丈夫と笑いながら語り、二人の幸せな関係は続いた。続くはずだった。 だが、その幸せな時間は無残にもある大事件によって崩壊することとなる。 きっかけは些細な事だった。とある旧友からの連絡……人手が足りないから今すぐに仕事を手伝ってほしいというもの。 古い友人の頼みであり、報酬も良く楽な仕事でもあったため、彼は承諾し出かけることになった。 行き先は都市の中でもパジョン((チヂミの一種。チヂミとの相違点は生地は米の粉であることと、具が豊富なこと。))が美味しいと有名らしく、アンジェリカも好物なため「買ってきてほしい」とたわいの無い約束をし快く送り出した。 それが最後の別れになるとも知らないで…… ローランが頼まれた仕事から帰宅する途中、住んでいた区域に大規模な事故が発生する。 事故の規模としては30万人をも巻き込んだ大災害となり、ローランが帰ってきた頃には家は崩れ&bold(){アンジェリカは亡くなっていた。} アンジェリカが死んだ事は、言うまでもなくだいぶ…というよりかなり引きずっている。 理由は彼女の死だけではない、&font(b,red){アンジェリカには子供が宿っていた}からだ。 死に顔を拝むことすら出来ないばかりか、子供も死んでしまったため後悔は積もりに積もっている。 彼が精一杯あがいて手に入れた幸せは、いとも簡単に奪われて手からすり抜けていってしまったのだ。 こればかりは「それはそれ、これはこれ」と流すことはできなかった。 何せ、彼が事件現場である路地裏に住むことに渋々ながら納得せざるを得なかったのは、彼自身から発生した要因なのだから。 「(他人とは言え)契約書の有無を盾にしなければ」「煙戦争に参加しなければ」といった後悔はいくらでも沸いてきてしまうだろう。&s(){まあ、巣に住んでいたとしても万事安全でいられたかは知らんけど。} #center(){ &color(#eeeeee,black){未来に対する光は見えず、ただ闇が広がるばかりだった。} &color(#eeeeee,black){一人で暮らすには少し広い部屋で、毎日毎日、黒い塊としてソファに横たわっていた。} &color(#eeeeee,black){何も守れなかった後悔を繰り返す空虚な人生だけが残った。} &color(#eeeeee,black){事件と関係がありそうな人を徹底的に調べ上げ殺していった。} &color(#eeeeee,black){生きるために必死になって他人を傷つける都市を呪った。} &color(#eeeeee,black){一人では都市は変えられないと都市の痛みから目を背けた。} } ローランのそれらに対する感情は度々爆発を起こし、図書館と共鳴することで暴走状態となる。 つまり、&bold(){完全開放戦ローランver.が始まる。}今まではアンジェラの相手ばかりしていたので驚いた人も多いだろう。 相手が違うだけで内容は大体アンジェラと同じ。つまり難易度は当然高い。心してかかること。 追記・修正は午後一時くらいに起きて、13区の路地を歩いて、 外出たついでに今週のスペシャルサンドイッチを売ってるってハムハムパンパンって店に寄ろうとした人がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,117) } #include(テンプレ3) #center(){ &font(red,120%){注意!} &font(red,120%){この項目は[[Library Of Ruina]]の重大なネタバレを扱っています!} &font(red,120%){あなたの「発見する楽しみ」を台無しにする可能性があります。注意してください。} } #openclose(show=ああ、お互い遠くに行き過ぎたよ。){{{ #areaedit() #center(){ &color(blue){再び妹だったものを見ながらその美しい旋律に身体を震わせたとき……。} &color(blue){目が醒めた。見えたんだよ……。} &color(blue){その子のために俺が出来ることが……。} &color(blue){美しい旋律で……&bold(){アンジェリカ}の追慕を果てしなく受け継ぐこと……。} &color(blue){優しい声が囁いたんだ……。} &color(blue){もう一度、あのときの演奏ができるって。} } **&font(b,120%){ローラン/黒い沈黙(Library Of Ruina)} ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- **招かれざる客 都市の星から不純物となった図書館に乗り込んできたハナ協会。 本隊の後に現れたのはハナ協会所属フィクサーであり、ローランと旧知の仲でもある人物。オリヴィエ。 最初にして最大のねじれ、ピアニスト。9区の裏路地で発生し、裏路地の住民30万人を芸術的に殺害せしめた大災害。 このピアニストを鎮圧したのは黒い沈黙であったとかねてより語られていた。 そしてその事件の際にローランがすぐ傍に居なかったのは、古い友人…他ならぬオリヴィエの頼み事が原因だった。 そのことに負い目を感じていた彼は、貸し借りを抜きにしてケジメを付けるべく黒い沈黙の仕事道具であった「手袋」((おそらく四次元ポケットのような仕組みを持っており、そこに武装が格納されている様子。))を返却。 そのまま一騎打ちへともつれ込む。 ローランの正体とは&bold(){特色フィクサー『黒い沈黙』――の事実上の二代目。} ローランはフィクサー業を行う際仮面を被っていたが、その仮面には認識阻害効果が存在していた。 その仮面を取ってピアニストを討伐した際に『黒い沈黙がピアニストを討伐した』という様に周りには移ったのが『ピアニストの討伐者は黒い沈黙』という情報の真相。 そしてアンジェリカ−−&bold(){『黒い沈黙』}の形見である手袋を用い、仮面を被って手当たり次第に怪しい組織や個人に襲撃をかけていた事で『黒い沈黙は健在であるが、何故か殺戮の限りを尽くしている』という状況が生まれていたのであった。 そしてアンジェリカの手袋を使用し、彼女の武器を用いて戦う事でローランは『黒い沈黙』としての力を己の形で振る舞う事が、今この時より可能となった。 #region(黒い沈黙のページ) この接待以降、ローランのコアページ及びバトルページは専用のものに固定され、パッシブスキルの帰属以外の編集が不可となる。 専用バトルページは仕事道具として使用していた武器をモチーフとした9枚のバトルページ。 それぞれバラバラのハイランダーとなっているが、いずれのページもコスト以上の破格の性能を持っている。 ◎ケヤキ工房 |コスト0|>|このページのコストは変わらない| |~|使用時|ページを1枚引く| |~|斬撃|4-8| |~|打撃|3-8| 斧とメイス。 そこそこの打点を出せるコスト0ページ。 また効果により総記の幻想体ページ「嘘」などの効果を受けないため、ノーリスクでページ1ドローができる優れもの。&s(){「蛇剣術」が泣いている} ◎狼牙工房 |コスト0|>|>|このページのコストは変わらない| |~|貫通|>|3-7| |~|貫通|>|3-7| |~|斬撃|3-7|的中 次の幕 出血2 付与| ガントレットと短剣。 同じくコスト不動のコスト0ページ。 3ダイスの攻撃ダイスを持ち、最後のダイス的中時には次の幕に出血を付与できる。 敵の攻撃ダイス3つ持ちページを捌いたり、一方攻撃時に使うなどがメインとなる。 特に黒い沈黙は3ダイスページが少ないので上手に使おう。 ◎老いた少年工房 |コスト1|使用時|>|光を3回復。ページを1枚引く| |~|防御|>|5-9| |~|打撃|4-8|的中 混乱抵抗値 5回復| ハンマー。 注目すべきが光を3回復の部分。コスト1の差し引きですら2回復し、更にページ1ドローまでついてくるというトンデモページ。 黒い沈黙の光回復手段は自然回復等を除くとこれともう一つのページのみ。 これを上手く使えればより大暴れできるだろう。 また防御ダイス持ちなので、いざという時のダメージ軽減用としても使える。 ◎アラス工房 |コスト2|マッチ開始時|相手の全ダイスの威力-2| |~|貫通|5-9| |~|貫通|5-8| ランス。 攻撃ダイスの値自体は不純物のコスト2としては少し威力不足であるが、マッチ開始時に「相手の全ダイスの威力-2」の効果を持つ。 これにより実際の値は貫通7-11 7-10というコスト2とは思えない攻撃ページに変貌する。 ただし「威力の効果を無効化する」ページやパッシブには要注意。 ◎ムク工房 |コスト2|使用時|>|光を3回復。ページを1枚引く| |~|斬撃|8-15|的中 相手に3ダメージ| 太刀。 「老いた少年工房」と同じく光を3回復とページ1ドローの効果を持つ。 こちらは差し引き1回復となるためコスト計算に注意。 単体の振れ幅が大きめのページの為、敵の遠距離ダイスや反撃ダイス潰しなどが主な用途となる。&s(){的中時効果はおまけ。} ◎ロジックアトリエ |遠距離ページ|コスト2|貫通|4-8| |~|~|貫通|5-8| |~|~|打撃|7-12| リボルバーとショットガン。黒い沈黙の中で唯一の遠距離ページ。 主な特殊効果こそ無いが、高い値の攻撃ダイスを3ダイス分持つ。 ダメージ稼ぎや厄介な効果を持つ敵の近距離ページ潰しとして活躍する。反撃ダイス潰しにも役立つ。 &s(){終止符事務所も同じ工房製の武器を使っていたようだが出目に差がありすぎる。} ◎デュランダル |コスト2|斬撃|5-9|的中 次の幕にパワー1を得る| |~|斬撃|5-9|的中 次の幕にパワー1を得る| 唯一工房やアトリエや会社名でない個別の名を持つ長剣。 特筆すべきは的中時のパワー1付与。完全に的中すれば次の幕にパワー2が付与され、より一方的に敵を叩き潰せる。 ただしパワーを得られるのは的中時のみ。敵の弱いページに当てたり一方攻撃で当てたりするテクニカルな運用が必要となる。 ◎クリスタルアトリエ |コスト3|回避|8-11| |~|斬撃|7-11| |~|斬撃|7-11| |~|反撃(斬撃)|4-8| 双剣。 「ロジックアトリエ」と同じく特殊効果こそ無いがダイス値が高い。 単純なマッチはもちろん、ダメージ稼ぎや敵の合算広域ページ対策などで活躍する。 また、回避8-11という出目は全ページで見ても非常に優秀。相手の弱いページとマッチさせて混乱抵抗値を大幅に回復させる事も可能。 ◎ホイールズ・インダストリー |コスト4|打撃|14-24|マッチ勝利 相手の次のダイスを破壊| |~|防御|>|5-8| 大剣。 「ムク工房」より高いダイス値を誇り、マッチ勝利時に相手のダイスを一つ破壊する。 14-24は最高クラスのダイス目であり、ほぼマッチ敗北しないので敵の厄介な第2ダイスを無かった事にできる。 ゲーム終盤になってくると2ダイス目以降に厄介な効果を含んだバトルページも多く出てくるので、非常に頼れるページ。 特殊ページ ◎Furioso |コスト3|>|>|攻撃的中時、次の幕に出血5 &s(){麻痺3}束縛3 脆弱3を付与| |~|斬撃|&color(#F54738){20-39}|&bold(){マッチ勝利 相手の全ダイスを破壊}| EGO枠にて使用できる必殺技ページ。前述した12種全ての武器を用いて相手を微塵切りにする演出は必見。 この手の特殊ページはコスト4~6なのが普通だが、このページはコスト3と驚異的に安い。 ただし、使用のためには上記のページ9種類を全て一度は使わなければならない制限がある。 また1度使用すると再使用には再び9種のページを使用しなければならない。 再使用は長期戦でもない限り厳しいと見た方がいいだろう。 同じ特殊ページでもなければ太刀打ちできない高いダイス目を持つ。 マッチに勝利すれば残る全てのダイス、つまり相手のページを1枚丸ごと無効化できる。しかもデバフ入り。 「ホイールズ・インダストリー」と違い3ダイス目以降のダイスも破壊するため、たまに現れる5~7ダイス持つページをも潰すことができる。 ちなみに「Furioso」とは音楽用語で「荒れ狂う・熱狂的に」という意味。 おそらく元ネタである『狂えるオルランド』から取ったものであろう。 なお、回想では手袋を身に着けてメイスなどの武装を使用しているのは&bold(){アンジェリカであった}ことが見て取れる。 ローランは長剣(デュランダル)のみを使用している様子であることから、手袋とデュランダル以外の武装はアンジェリカの形見でもあると思われる。 ☆黒い沈黙のパッシブ ◎速度3 いつもの。黒い沈黙は手札がやや回りにくいため、速度ダイスが増えたからといってページの使いすぎには注意。 ちなみに初期光も当然のように4つ。 ◎ローラン コアページとバトルページの変更ができなくなる。要するに[[ビナー>ビナー(Lobotomy Corporation)]]と同じ。 パッシブの帰属は可能なので困る場面は少ない。 ◎&bold(){黒い沈黙} 3番目に使用するページの&bold(){全ダイス威力+2}。それに加えて&bold(){舞台開始時のドロー+2。} 前半の効果は意識して使うと非常に強力。 例えば「クリスタルアトリエ」にこの効果を乗せれば10-13 9-13 9-13となり、4コストページですら余裕で対抗できる出目になる。 ページの全ダイスを強化する都合、なるべくダイス数が多いバトルページに効果を載せてやりたい。 黒い沈黙には遠距離ページもあるため上手に順番を調整しよう。 後半の効果は…小夜の「臨戦」を帰属したことがある人ならその強さをよく分かっているだろう。 「臨戦」を持つコアページはどうやっても3枚しか手に入らないのも追い風。 帰属する有効なパッシブはドローの乏しさを補う「激流」を始め、ハイランダーなので「解禁」も好相性。&s(){エスターとローランはズッ友だょ……!!} また全体的に守備ダイスに乏しいため、回復系パッシブや被ダメを抑えるパッシブも良いだろう。 これらを一気にフォローできる「四卦」との相性は抜群。 #endregion() そうして親友であったオリヴィエすら製本した後には招かれざる客、&color(#3B4EF0){青い残響}率いる残響楽団がやって来る。 だが彼らの口からさらなる事実、アンジェリカの本当の死因が明らかとなる。 #center(){ &color(blue){あ、そうだ。ローラン……お前とこんなふうに話すのは久しぶりだね。} &color(#eeeeee,black){……。} &color(blue){返事してあげないってこと?ほんと薄情だね。} &color(blue){お前のために喜ばしいニュースを持ってきたのに……。お前があれ程会いたがってた人とここまで来たんだよ。} &color(#eeeeee,black){……は?} &color(blue){お前とは再会させたくなかったよ。まるで美しいバラの花と野獣みたいなお前たちを……。} &color(blue){でも最後まで逢えないラブストーリーは……凄く胸が苦しくなるだろ?だから特別に、一緒に来ることにしたんだ。} &color(#eeeeee,black){……。} &color(blue){どうしたんだよ……夢に描いていた再会ってまさにこういうことじゃないのか?} &color(#eeeeee,black){一体……なんなんだよこれは?} } ローランの目の前には、人形師ゼホンによって人形になった1人の人間が立っていた。 #center(){ &color(#eeeeee,black){……アルガリア!!!} &color(blue){怖いなぁ……どうしたんだ?お前が愛するアンジェリカにやっと逢えただろ。} } そう、この目の前に立つ人形は&font(red,b){アンジェリカの死体から作られた人形だった。} #center(){ &color(#eeeeee,black){……お前はあの姿を見ても何とも思わないのか?} &color(blue){より完璧になった姿にそこまで驚いたんだね。} &color(#eeeeee,black){楽に死ねると思うなよ。生きたまま骨まで噛み砕いてやる……。} &color(blue){まだ目が眩んだまま過去に囚われてるんだね。愚かなローラン。俺みたいに前を向いて歩けよ。ゼホンがどれだけ苦労したか知ってるか?} &color(#a22041,#94846a){ピアノに混じった死体を選び出すのは俺にとっても結構な苦行だったな。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){……ピアノ?} &color(#FFFFFF,#99e2ff){ピアニストの……ことを言ってるの?} &color(blue){ははは!!!} &color(blue){あぁ~俺もできれば言うの我慢しようと思ってたんだけど……。笑いすぎて涙が出てくるなぁ……。純粋で間抜けな機械が……。} &color(blue){アンジェラ……お前があの腹黒野郎の片割れを殺したんだよ?} &font(b,blue){お前が俺の妹を殺したんだ……。} } ピアニストのもたらした大災害の中、一人残った最後のフィクサー。一番丁寧に解体され、赤い音符を撒き散らした人物。 &bold(){それこそがアンジェリカであった。} …アンジェリカの死因はねじれであるピアニストであり、そのピアニストらねじれは白夜・黒昼事件によってばらまかれた中途半端な光が原因である。 そして、白夜・黒昼事件はアンジェラが引き起こした… つまるところ、&bold(){アンジェラこそがアンジェリカを死に追いやった直接の原因}だったのだ。 ひとまずは青い残響を追い払うという共通の目的の下に共闘するが、接待が終わった途端にローランの態度は一変する。 &color(#eeeeee,black){おめでとう、アンジェラ。やっと終わったな。人間の体まで得て、これ以上機械として生きる必要は無いんだろ?} &color(#FFFFFF,#99e2ff){ええ。これで私は自由よ。光は全て集めたから。完全な人間の本……そして自由を得たわ。おかげさまでね。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){ありがとう……ローラン。} &color(#eeeeee,black){ああ、じゃあ俺もやっと終わらせられるな。} &color(#eeeeee,black){……アンジェラ。お前なら、これから俺が何をするか分かるよな?} ---- **招かれざる客 黒い沈黙 ローランが図書館にやってきたのは偶然などではなかった。 ローランは図書館こそがピアニストを始めとしたねじれ発生の原因であるとあたりをつけ、調査をしに来たのだ。 そしてそこで司書として過ごす中で、アンジェラこそがその原因であると結論づけた。 しかし疑問が残る。アンジェラが原因であると結論づけたなら、どうしてその瞬間に殺さなかったのか。 それに対して、ローランは幾つかの理由を挙げる。 1つ、出会った当初はアンジェラが(人外であり)殺せる存在ではなかったから。 2つ、なぜねじれが発生するような選択をしたのか気になったから。 3つ、アンジェラなら、ローランとは違った選択ができるかもしれないと思ったから。 そして4つ、最後の最後に&bold(){1番大きな喪失と苦痛を抱かせるため}。 アンジェラは取り込んできた"本"の影響によって身も心も限りなく人間に近づいていた。今なら死も苦痛も受け止められる。 アンジェラがそれなりの大きな苦痛を味わってきたことも知ったし、アンジェラがなぜあのような選択をしたのかも理解できる。 時が経つに連れ悩むアンジェラの姿を見て、他に選択の余地があるかもしれないとローランは思い始めた。 アンジェラが別の選択をできるなら……万が一そうなったら、ローランもまた別の答えを選べるかもしれないと考えていた。 だが、そうはならなかった。 ローランはアンジェラの苦痛を理解しているが、それがどうしたと蹴り捨てる。 なぜなら、&color(#eeeeee,black){それはそれ、これはこれ}だから。 ローランは結局、復讐のために生きることしか選べなかったのだ。 &color(#eeeeee,black){アンジェラ、お前は必ず俺と同じ悲しみを……。いや。それ以上の苦しみを味わうべきだ。} &color(#eeeeee,black){そして俺はただこの瞬間のためだけに、顔見知りの死を傍観して長年の友達を俺の手で直接殺したんだ。} &color(#eeeeee,black){この瞬間のため……お前の隣で&bold(){全ての感情を抑圧して笑ってたんだ。}} &color(#eeeeee,black){絶対に俺の全てを賭けて、お前が想像もできないあらゆるやり方で……この世で一番苦しんでいるのは自分だって思わせつつ殺してやる。} &color(#eeeeee,black){それも自由に届く一歩前にな。すべてを奪ってやる。} &font(b,#eeeeee,black){それ以上にして返してやる……。} #center(){ 俺には苦痛しかありません。 それ以上の何物も望みませんでした。 苦痛は俺に忠実で、今も変わりありません。 俺の魂が深淵の底を彷徨うときにも。 苦痛はいつもそばに座り、俺を守ってくれたから。 どうして苦痛を恨むことが出来ましょう。 ああ苦痛よ、お前は決して俺から離れなかったゆえ 俺はついにお前を尊敬するまでに至った。 俺はようやくお前のことがわかった。 お前は存在するだけで美しいことを。 お前は貧しい俺の心の火鉢の傍を決して離れなかった人と似ている。 俺の苦痛よ、お前はこの上なく愛する恋人より優しい。 俺は知っているだろうか。 俺が死に就く日にもお前は俺の心の奥深くに入り 俺と共に整然と横たわらんことを。 } 1舞台のみだが、5つのフェーズにも渡る長期戦。 途中までのBGMが今までのローランの完全開放戦と同じであることからも分かる通り、ギミック戦の要素も含んでいる。 実質的な完全開放戦の心持ちで挑むべき。((実際、総記の階の完全開放戦が追加されるまではこちらがその枠として扱われていた。)) 強力な広域攻撃が使えると第4・第5フェーズが楽になるので、ゲブラーやシャオなどがおすすめ。あとは膨大な体力・混乱抵抗値を削る必要があるのでニコライ辺りも。 特に、ミョの腕前を付与したゲブラーはほぼ全フェーズに対するメタと言える。&s(){最強腕前は大体そうだと思うけど。} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ1:黒い沈黙 #center(){&color(#eeeeee,black){「空虚な後悔だけだろう。俺に残るものは無いだろう。」}} ついに訪れたローラン、もとい黒い沈黙との決戦。 こちらで使っていた頃と同じパッシブに加えて、ボス御用達の「揺らぎ」。バトルページ関係なく反撃ダイスを1つ追加する「反撃」 最小値の速度ダイス1つがターゲット不可となる「認識阻害の仮面」など厄介なものが追加されている。「1つ」と指定されているため、赤い霧のパッシブと違い、複数なることはない。 #left(){&color(#eeeeee,black){「でも、わだかまった感情を吐き出せずに息が詰まるよりはマシだろ?」}} 使用するバトルページ自体はこちらで使っていた頃と全く同じ。 だがパッシブの「揺らぎ」でコストを踏み倒して使ってくる他、平然と2枚以上同時に使ってきたりする。 特に厄介なのはほぼ毎幕使用する「デュランダル」。 的中を許してしまうとパワーを獲得して出目が強化されるので、次の幕も「デュランダル」を防げないという悪循環が発生する。 その上4幕目になると単体版「Furioso」まで使用してくる始末。 攻略のカギは&bold(){パッシブ「執念」}。 攻撃的中時に混乱抵抗値を5回復、しなかった場合は逆に8減少させる効果で、相手の攻撃を上手に捌き続ければあっという間に混乱させられる。 逆に被弾が嵩んでしまうといつまで経っても混乱しない。 1幕目に「どっしりした一撃」や「電気ショック」などを駆使しつつ「デュランダル」の的中を阻止できれば2幕目以降を有利に進められる。 多少ヘマをしても3幕目には混乱させられるだろう。 #right(){&color(#eeeeee,black){「俺はただ、一瞬だけでも楽に息が吸えることを望んでいるだけだから。」}} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ2:ローラン(煙戦争の記憶) #center(){&color(#eeeeee,black){「俺はこうすることしか出来ない都市が恨めしい……。」}} 黒い沈黙HPを0まで削ると、眷属を連れた異形の怪物へと変貌を遂げる。 眷属の名前が「煙の副産物」なことから、煙戦争で見た特異点が元なのは想像に難くない。 #left(){&color(#eeeeee,black){「そしてその汚いことに加担する俺も恐ろしくて厭な存在だ……。」}} HPこそ多いが混乱抵抗値が低めな上に耐性も控えめなので、「煙の副産物」を抑えつつローラン本体を集中攻撃すれば容易に混乱してくれる。 また、ヤバそうな見た目に反して一連の戦闘の中では攻撃がやさしめ。広域連打デッキなどの準備に時間がかかるタイプのデッキはここで準備ができる。 あえて副産物を叩いて感情稼ぎをしてしまってもいいだろう。 ただし時間がかかりすぎると厄介なデバフ付きの広域攻撃「煙放射」を使ってくる点には注意。 #right(){&color(#eeeeee,black){「でもそれはそれで、これはこれなんだよ……。」}} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ3:ローラン&アンジェリカ(血染めの夜の記憶) #center(){&color(#eeeeee,black){「まともに直視しようと努力するなら……。」}} ここでは白いアンジェリカの幻影と共にこちらに襲いかかってくる。背景からするに血染めの夜と戦った時の記憶が元になっている様子。 ローラン自体は人型に戻っているが、灰色の布で頭を覆って正面を仮面のように漆黒に塗りつぶした歪な姿へと変わっている。 #left(){&color(#eeeeee,black){「きっと山のように高くなった他人の恨みと苦痛の中に閉じ込められるかもしれないな。」}} 「黒色のワルツ」や「白色のワルツ」を筆頭として双方共に厄介なページを持っている上に、「魂の繋がり」という専用バフが定期的に付与される。 この「魂の繋がり」がある間は混乱しない、かつ付与されるタイミングでどちらかがHP0になっていると相方のHPが回復してしまう。 それ以前に&bold(){夫妻とも全属性耐性(0.25倍)なのでまともに削れない。} #right(){&color(#eeeeee,black){「でも悲しくない。前に進めないことが惜しくも無い。」}} 突破口は「黒い結束」「白い結束」にマッチして得られるバフ「黒い気」「白い気」。 このバフがある状態で相方の「不安定な結束」の特定ダイスにマッチ勝利することで、漸く「魂の繋がり」を削ることが出来る。 「魂の繋がり」は初期値が4で、2人で共有している。つまり、合わせて4回勝てればOK。 「魂の繋がり」が自動的に切れる3幕目以内に値を0に出来れば、両者に麻痺2を付与、更にダメージ耐性が普通・混乱耐性が脆弱に変化する。 このタイミングに両者とも混乱させてしまおう。 混乱させてしまえば後はどうとでもなるが、強いて言うならパッシブの関係上ローランから倒すのがおすすめ。 なお各種「気」は&bold(){マッチを奪ったその幕限りしか継続しない}点に注意。 #left(){&color(#eeeeee,black){「お前を過去に置いていくことが俺にとってより大きな苦痛であるから。」}} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ4:黒い沈黙(図書館の記憶) #center(){&color(#eeeeee,black){「復讐の夢さえちゃんと果たせれば全部終わると思っていた。」}} 再び一人に戻ったローラン。先程とは違い図書館で戦った相手を模したページを中心に使用する。 他にも総記の階の幻想体ページをモチーフにした専用バフを獲得する。&color(#ffffff){見慣れないバフがある?さてなんの事やら……} この形態以降に流れる専用BGM『Gone Angels』は&bold(){ピアノソロ}のボーカル曲。 「アンジェラへの憎悪」「アンジェリカを失った悲しみ」「復讐への葛藤」がごちゃまぜとなった内面を表すかのような歌詞となっている。 2幕目から3個ずつ黒い沈黙のバトルページで使用する武器を召喚し、その幕に倒されなければ地面に刺さってストックされる。 なお倒した場合は該当する司書に「武器破壊」と言う特殊なバフを得られる(一回限り)。 9個全て召喚した後の幕に、ストックされた武器の数だけ3ダイス目を再使用する広域攻撃版「Furioso」を使用する。 #left(){&color(#eeeeee,black){「俺の時間もあの日止まってしまった。眺めることが出来るのはもう後ろに残った闇だけの人生。」}} 武器は広域攻撃を使用すれば比較的安定して全滅させられる。但しバフの都合上なるべく分散して倒した方がお得ではある。 黒い沈黙の体力を40%まで減らすと次のフェーズに移行するため、火力が十分なら本体を集中攻撃するのも一つの手。&s(){と言うかそっちの方が楽} 各種ページは全体的に出目が大きめ。特に「記憶 - ハナ協会」「記憶 - 紫の涙」「記憶 - シ協会」辺りは効果も含めて強力。 マッチは慎重に行おう。 #right(){&color(#eeeeee,black){「でも俺が全てを赦せば……。」}} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ5:黒い沈黙(過去の残像) #center(){&color(#eeeeee,black){「俺の過去を少しでも洗い流せば、俺が立っている場所は完全に無くなる気しかしないから。」}} HPを40%まで削ると武器を降らして周囲を黒い霧で包んだ後、「過去の残像」という幻想体ページを模したパッシブを持つ分身を4体召喚。 本体は3幕後まで行動せずターゲット不可となる。 厄介なのは左上の個体。3幕で自滅する代わりに大量のバフが盛られており、強力な「記憶 - ハナ協会」を使用してくる。 反撃ダイスも大量に持っているため、不必要なマッチは控えるのが無難。 また、左下の個体も的中するとページコストがランダムに変化するデバフをかけてくるためコストを踏み倒すキャラは要注意。 その個体が使ってくるページは「学習」固定。威力を底上げした司書に弱いリソースページでマッチさせればまず被弾することは無いだろう。 #left(){&color(#eeeeee,black){「そして俺の大切だったあのときも、全て忘れて溶けるような気しかしないから。」}} 3幕経過すると本体が強力な個別広域攻撃&bold(){「絶叫」}を使用してくる。 出目が大きく全て防ぐことは困難だが、3幕目までに周囲の残像を倒せていれば以降は本体にのみ集中できるので、勝利は目前。 #right(){&color(#eeeeee,black){「だから怖いんだ、アンジェリカ。」}} ---- **ローランの選択 ローランはアンジェラ達に敗北した。最後の最後で、ローランの計画は台無しに終わった。 ローランは自分をさっさと殺せとアンジェラに言い放つ。 最後に来て迷うようでは、外に出ても長くは生きていられないと。 #center(){&font(b){&color(#3B4EF0){ローランを赦す。全てを手放したまま、ただ元通りに戻す。}}} &color(#eeeeee,black){……ああ。そうやってもう少しだけ躊躇え。} &color(#eeeeee,black){俺がすぐに首を掻っ切ってやるから……。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){……ローラン。私は手放すわ。誰かが断ち切るべきだから……。} アンジェラは思いも寄らない選択をした。 こんな都市の輪を繰り返すくらいなら、人間にはならないと。 &color(#eeeeee,black){……はぁ?ここまでめちゃくちゃにしといて……今になって手放すだって?} &color(#eeeeee,black){それならこのクソみてぇな図書館でどうしようもなく死んでった奴らは……。俺の手で殺した者たちは……一体どうなるんだよ!} &color(#eeeeee,black){今までの俺の覚悟と絶望……犠牲は一体……。} &color(#eeeeee,black){お前は必ず何かを欲さないといけないんだよ!!!} &color(#eeeeee,black){まともな欲望すらないやつが……あれだけの血と力を抱いちゃ駄目なんだよ……。} それは今まで図書館が飲み込んできた数多くの人間の命をそのまま無駄にするのと同じ選択だった。 ローランにはそれが許せなかった。あれだけの大罪を犯した者は、それなりの欲を抱いて裁かれなければならないのだと。 しかしアンジェラが今行おうとしているのは、ローランが今まで諦め、目を背けてきた都市の苦痛から逃れる唯一の方法だった。 それでも、ローランは奪った者なりの覚悟をアンジェラに求める。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){本と司書、そして図書館……最後に私の自由。この全てを私が先に手放すわ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){これ以上握りしめるのはやめるわ……。握ろうともしないわ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){この全てを手放すなら……戻せる……。少なくとも図書館で死んだ者たちだけは。} &color(#eeeeee,black){……それがお前の選んだ答えか?} &color(#eeeeee,black){お前はこれで図書館の外に踏み出せるのに?監獄の扉が開いたのに?100万年もの苦痛に報いられる日だってのに……どうしてそんな選択ができるんだ?} そう、この選択はローランには出来なかった選択。 後悔に苛まれ絶望に覆われ、復讐という名の八つ当たりの下、多くの命を殺しすぎたローランとは違った選択肢。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){ええ……完全に私が望んで決めたのよ……。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){初めて全てから自由になった私が選んだ……初めての願いであり、選択よ。} &color(#eeeeee,black){そうだとしても俺はお前を許せない……許しちゃ駄目なんだよ。都市じゃそんな勝手に端から断ち切れないんだよ……。} &color(#eeeeee,black){……利己的じゃないか。} その言葉は都市の連鎖を望んでいるとも取れた。 最後に、アンジェラは一つだけローランにお願いを残した。 これから少しの間、無防備になると。今まで図書館に取り込んできた人間を元に戻すには時間がかかるという。 だから、その間は放っておいてほしいと。 『友だちとしてのお願い』であると。 #center(){#openclose(show=▷ アンジェラを赦さない。これを最後に復讐を果たす。){ &color(#eeeeee,black){……断ち切ることはできないんだ、アンジェラ。} &color(#eeeeee,black){&bold(){このまま自分勝手に断ち切れないんだよ!!!}} &color(#eeeeee,black){……アンジェラ。俺の計画と違って苦しまずに命を奪ったのは……。} &color(#eeeeee,black){……友だちとしての最後の思いやりだ。} &bold(){&color(#eeeeee,black){全部終わったよ……アンジェリカ……。}} 3人のフィクサーが会話をしている。 彼らはローランの同僚だった様で、ローランが戻ってきたという話を聞くと一人が興味を示す。 が、酒と薬に溺れながら何かに取り憑かれた様に無差別に汚い依頼を受けているという話を聞くと興味を失った。 「顔を合わせる価値もない、そのうち死ぬだろう」と。 そして…。 1人の男が下水道の水に流されている。 その男の背には無数の武器が突き刺さっている。 顔も知らぬ者の棍棒。 仇だった者の腕。 仲間だった者の短剣。 友達だった者の槍。 背中に刺さった数多の武器はその男が背負ってきた業だ。 &font(#b485cc,b){「言ったろローラン。殺し過ぎだって…。」} &font(#b485cc,b){「それだけ殺してしまえば…。何がなんだかわからなくなるって…。」} そう言って、その男はかつて忠告してくれた友人にすら忘れられた。 私は知っている 私が死に就く日にも 汝は私の心の奥深くに入り 私と共に整然と横たわらんことを。 END-苦痛を愛するための祈り }} #center(){#openclose(show=▷ アンジェラを赦す。){ 再び芽吹いた光の木は 灰色の都市を暖かく染め上げる。 都市を包んだ光は人々の心に染み入り…… それまで忘れて過ごしていた感情と向き合うことになるでしょう。 ただ、種が蒔かれたとはいえ その変化が急激に起こりはしないでしょう。 きっと芽吹く時すらも違うでしょう。 それは徐々に……。 でも、時が流れればみんなが見ることのできる…… そんな変化の流れで都市を包み込むでしょうから。 自分が抱いている心に向き合って さらけ出す機会が与えられるのよ。 #left{ 光へと消えたアンジェラ。彼女はその言葉の通り、図書館で死んでいった者達を生き返らせた。 ただ生き返らせる人間は無差別で、当然のように残響楽団の連中も生き返る事となる。 &color(#eeeeee,blue){これが選択の結果なんだね。ありがとう、アンジェラ……そしてローラン。} ねじれた姿として生き返った残響楽団団長、アルガリア。 彼は、彼らは再び図書館の最奥にある光を求めて動き出す。 &color(#eeeeee,black){アンジェラがお前らのためにこんな選択をしたわけじゃないんだよな。} &color(#eeeeee,black){始めて真に自分が望むものを選んだだけだ。} 『友だちとしてのお願い』を聞いた事で『苦痛を愛するための祈り』から解き放たれたローランは、[[自らの意志>ケテル(Lobotomy Corporation)]]で再びアルガリア達への接待を行う。 舞台は3つ。上記の流れに反して総記の階は使用不可。((時系列的に司書補が参加している総記の階の完全開放と同時系列である事、ローランが疲弊してまともに戦える状況にない事が原因と思われる。)) 下層、中層、上層の順で通常の残響楽団を接待した時のメンツがまとめて襲いかかってくる。 但し完全にねじれてしまったからなのか全体的に弱体化しており、階層数も5つあるので対策さえしっかりしていればそう難しくないはず。 しいて言えば、上層のアルガリアに関しては固有デバフの「振動」に関するパッシブがプレイアブル時の強力なものとなっている。 使うページも全体的に強力。油断は無しで挑もう。 アルガリアのHPを1にすると、彼はエネルギーを収束させて図書館ごと破壊しようと試みる。 しかしそこにローランが乱入。そのまま一騎打ちへともつれ込む。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){「…どうして?いいえ…こうなっちゃ駄目…私が残ってちゃ…。」} 少し後、そこにアンジェラが困惑した様子で現れる。本来なら彼がそうであったように光の中に消えるはず。 だが、ローランは最終日に消えかかっていた彼女を光の中から強引に救出していたのである。 アンジェラは、それだと全てをもとに戻せないと狼狽する様子を見せる。 &color(#eeeeee,blue){「全部無駄になった…最後の機会だったのに…。」} &color(#eeeeee,blue){「ローラン…アンジェラ!!!」} &color(#eeeeee,black){「最後の最後まではお前らしくいなきゃ。ガミガミ言うだとからしくないことするから隙ができるんだよ。」} &color(#eeeeee,blue){「…おぞましいな。少なくとも最後だけは美しく在りたかったのに。」} &color(#eeeeee,blue){「アンジェリカにはよろしく伝えとくよ。義弟。」} &color(#eeeeee,black){「…地獄に落ちとけ。」} そうしてアルガリアとの5日に渡る死闘の末、ローランはついにアルガリアを倒すことに成功する。 血まみれでボロボロな姿だが、ローランはどこか憑き物が落ちたような、晴れた心をしているように見えた。 アンジェラ曰く、最後の最後で光の中から救出されたせいで何処で誰が何時目覚めるのか見当がつかなくなってしまったという。 それでも、本にされた人々が元に戻ると知って安堵するローラン。それに対して何故そんな無謀な賭けに出たのかと疑問を投げかけるアンジェラ。 それは、ここに来る時に手伝ってもらった「紫の涙」から聞いた言葉を思い出したから。 &font(#cc00cc){「最後には自分の思うままにさせるのが良い」}という言葉の通り、自分が思ったままに動いた結果であった。 ローランは落ちていた紙を広い、アンジェラに渡す。 それは作中で書いていた、アンジェラが外に出たらやりたいことをリストにしてまとめたものだった。 機械の体に戻ってしまった以上、紙に書かれていることは半分も行えないだろう。 &color(#eeeeee,black){まぁ、そんなことはこれからお互い悩んでいこうよ。} &color(#eeeeee,black){たった1つの答えって多分無いと思うんだ。} &color(#eeeeee,black){星のように多くに人々がそれぞれ絡み合ってるから。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){人それぞれに答えがあるんでしょうね。} &color(#eeeeee,black){それにしても、この図書館は結構崩壊したと思ったんだけど……まだ力が残ってるみたいだな?} あれから一息ついたローラン達。光も無くなって、図書館が図書館として機能することは最早無い。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){私もその点については不可解に思っているわ。} &color(gold,black){……アンジェラ。その理由は図書館がお前の殻……。} &color(gold,black){E.G.Oだからだよ。} やっとこさ大団円かと思いきや、突然乗り込んできたのは頭の手先である調律者、そして足爪と目だった。 調律者は頭の意向に背く「限りなく人間に近い心を持った機械」であるアンジェラを抹殺しに来たのだ。 さらに頭の汚点((図書館の元となるL社の存在自体が、ビナーもといガリオンが旧ロボトミー社の排除に失敗した証であるため。))とも言える図書館を不純物として巣ごと都市から放逐するという。 当然、ここで黙っている様なローラン達ではない。ついに頭までゲストとして迎え入れた図書館。 これが正真正銘、最後の接待になる。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){ええ。どうせ私もあえてこの巣に居る必要はないから。} &color(#eeeeee,black){出かける手間も減って悪くないな!} 苛烈を極めた調律者との接待は、途中助太刀に来た赤い霧こと[[ゲブラー>ゲブラー(Lobotomy Corporation)]]、かつての調律者ガリオンの力を完全に取り戻したビナー((この接待に限り、バトルページおよびコアページの劣化が解除されたフルパワー状態で使用可能となる。))の手助けもあって、アンジェラ殺害の阻止に成功。 放逐間近となったことで調律者達は&color(gold,black){「外郭にいる限りは見逃すが、都市に戻ってきた際には容赦しない。(意訳)」}という忠告を残して去っていった。 &s(){未だに残っているであろうL社の巣の住民に配慮もへったくれもない}10カウントの後、目の前に飛び込んできた光景はまさしく外郭のものだった。 黄土色の大地。遠くには都市の外郭を走る列車が見える。 だがアンジェラはここで止まるような事はしない。これからはきちんと方向性を定めて、新たに自分なりの復讐を続けることを決意する。 それは都市の苦痛が繰り返されるしかない理由を突き止めるというもの。 ローランは都市の人間として、その道が容易いものではないと忠告する。 都市の輪は水が上から下に流れるのと同じように、当然のものなのであると。 だが、かつての自分のように否定することはなかった。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){それでもやるわ。かなり長い道のりを歩くことになるとは思うけど……。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){これが私の歩める贖罪の道の1つでしょうね。もちろん図書館も今までとは違う方針で運営するつもりよ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){それもこれで、これもそれだから。} &color(#eeeeee,black){……ふむ。} &color(#eeeeee,black){それもこれで……これもそれ、かぁ。} }}} ---- **余談 幾つかのコアページは男性用の体型と女性用の体型を選ぶことが出来る。 これを利用し女性用の体型(主にオルガと小夜)をローランにつけることで、通称「&bold(){黒い爆乳}」が爆誕する珍事を起こせる。 ローランの完全開放戦が始まるのは自然科学、つまり&bold(){魔法少女達の階層}である。 よって、今までの流れから魔法少女のコスプレをする思春期の娘を期待していたプレイヤー達は、唐突に見せつけられた魔法中年によって&s(){性癖がねじれた}腹筋を破壊されることになった。 また社会科学の階では「オズマ」という女性型の幻想体が登場するのだが、ローランの&s(){コスプレ}E.G.Oを装備した姿が&bold(){異様なまでに完成度が高い。} そして数多くのプレイヤーが&bold(){盛り上がっているようには見えない股間に視線を集中させた。}&s(){そうやってまたプロムンは性癖をねじりに来る……} それに加え、総記の階のE.G.Oページもどれもこれも女性の身体に変身するものばかり。 哀れローランは女装好きという濡れ衣を被ることとなるのだった。 元ネタは『シャルルマーニュ十二勇士』や『狂えるオルランド』のローラン(Roland)。 作中に出てくる他の登場人物のうち、アストルフォやアルガリア、アンジェリカもこちらが元ネタとなっている。 元ネタの方のローランはアンジェリカへの失恋の果てに発狂。 &bold(){素っ裸}になって熊を殴り殺したりして放蕩している内にアストルフォが月から持ってきた理性を吸引して正気に戻る、というエピソードがある。 図書館の方のローランも、失恋か死別かの違いはあれどアンジェリカを失ってから狂乱。 ありとあらゆる組織、フィクサーをピアニストと関係がないか徹底的に調べ上げ、&bold(){少しでも怪しいところがあったら即ジェノサイド}と狂っている。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){それはそうとして、今なら話してくれても良いんじゃない?} &color(#eeeeee,black){何を?} &color(#FFFFFF,#99e2ff){あんたがここに来て一番驚いたこと。} &color(#eeeeee,black){あぁ、それ……。よく覚えてたな。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){何でも覚えてるから。} &color(#eeeeee,black){はぁ……本当に個人的なことなんだけどな。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){時間は有り余ってるし、答えるときまで何年だって待ってあげる。} &color(#eeeeee,black){分かった、分かったよ!} &color(#eeeeee,black){……えっと。俺、本を書いてみたかったんだ。俺が見た都市と人についてな。} &color(#eeeeee,black){文才が全っ然なくてとっくのとうに諦めてたけど……。到底、誰かに見せられるような文章じゃなかったんだよ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){気になるわね?} &color(#eeeeee,black){……嗤いたいなら嗤え。俺なんかが文字を書きたいだとか。笑えるだろ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){笑えはしないわ。驚きはしたけど……。……都市の人々の人生を記録する、ねぇ。} &color(#eeeeee,black){絶対に他の司書には言うなよ!知ってるのはお前だけでいいから。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){……いいわ。それじゃあ今度は一緒に本でも書く、ローラン?} &color(#eeeeee,black){光栄でございますよ、館長様。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){違うわ。そうじゃないでしょ?} &color(#eeeeee,black){もちろんさ、アンジェラ。} 追記・修正は外郭に追放されてから執筆活動を初めた人にお願いします。 #areaedit(end) }}} #areaedit(end) }}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,182) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 黒い沈黙の接待内容は一応何か変わる可能性を考えてリリースまで、総記の階の詳しい内容はアンジェラの記事のほうが良いと思ったので現在未記載です。こっちに書いたほうが良いと思われたなら追記お願いします。 -- 名無しさん (2021-07-20 02:39:56) - 赦さなかったシーンのセリフ、もう少しあった方が良いかも?ともあれたておつ -- 名無しさん (2021-07-20 10:47:08) - ローランが「妻はねじれのせいで死んだ」と話を出した時点で、アンジェラ自身薄々察してたよね多分 -- 名無しさん (2021-07-20 12:36:48) - 前作の不穏な終わり方に対して、随分と明るい終わり方したもんだな。A~Cも草葉の陰から勝手にニッコリしてそう。 -- 名無しさん (2021-07-20 18:51:10) - 憎む者憎まれる者の関係から互いに良い影響を与え合って終わった訳か。もしアンジェラが前作のように人心の欠片も無いままだったらどんな反応してたんだろう -- 名無しさん (2021-07-20 19:07:59) - 「まっすぐ立てる意思」「生き続けるという勇気」「分別できる理性」「より良い存在になれるという希望」が、形を変えてローランとアンジェラに受け継がれててAもさぞかし感無量だろう -- 名無しさん (2021-07-20 22:16:48) - 受け継がれたというより、彼らが同じ着地点についたという方が近いと思うぞ。 -- 名無しさん (2021-07-20 22:47:30) - 光の種シナリオで悟りを得たセフィラたちがそのまま図書館に残ってるし、ローランがアインと同じ悟りを得るのは不思議な事ではないよね。ローランは注意深く見るとアインと全然違うようでも似ているところがある。 -- 名無しさん (2021-07-21 00:05:00) - Furiosoはダイス全破壊だからホイールズとは効果がちょっと異なる -- 名無しさん (2021-07-26 10:57:23) - 老いた少年工房のダイスが一個多かったので修正 -- 名無しさん (2021-08-05 20:10:07) - Gone Angelsの歌詞の中にも「駄目だ、やめろ」とアンジェラへの復讐を思い止まる歌詞があったり全然関係ない連中を殺してきたのもあって内心では復讐する資格なんか無いと理解してたり・・・ -- 名無しさん (2021-08-18 09:50:58) - 幾つか修正。昔は第3フェーズのローラン君貧弱だったのにすっかりカチカチになって……(なお黒化) -- 名無しさん (2021-08-28 21:32:05) - 投票ボタンがいくつかに分かれていたので、下二つを統合しました。これに伴い、ボタンの数値を足しています。 -- 名無しさん (2021-09-01 09:05:49) - 最後の最後で二つ名が召使いからともだちになるの、本当良かった -- 名無しさん (2021-09-18 10:46:17) - この記事、バッドエンドの記述はないのかな。勘違いする人出そう -- 名無しさん (2021-09-22 18:00:52) - 黒い沈黙はアンジェリカだからローランが黒い沈黙って書くのはネタバレとか以前に間違ってるから訂正して欲しいんだよなぁ -- 名無しさん (2021-12-09 02:07:08) - ローラン戦では「黒い沈黙」表示だし、強ち間違いとも言い切れないような。ただし特色ではない(ハナによる認定を受けていない)のは事実だが -- 名無しさん (2021-12-12 14:44:01) - ↑↑言いたいことは分かるんだがそのブツがアレ出典だからな……時間経ってからなら「黒い沈黙」の詳細や誤解に至るまでの経緯を書いても良いかもしれないけど少なくとも今は編集したくないかも -- 名無しさん (2021-12-19 02:04:41) - OPから通して見ると、ローランがL社とは無関係の部外者だからこそ「カルメンのコピー(の出来損ない)のアンジェラ」ではなく「偏屈で理屈っぽいただのアンジェラ」として見続けてたんだなと。ローラン本人がそこまで意識してたかは定かじゃないけど、間違いなくアンジェラに良い影響与えてたわけだ -- 名無しさん (2022-06-03 01:38:26) - 仮に復讐を果たしたとしてもアンジェラ達やセフィラ達の内情知ってるし友情も本物だったから救われる事なく更に後悔と絶望に呑まれてしまうだろうな・・・ -- 名無しさん (2022-06-09 08:46:05) - ホイールズインダストリーを最初ホエールズインダストリーだと思ってたぞ -- 名無しさん (2022-12-05 14:55:18) - 折りたたまれた「黒い沈黙のページ」の部分ですが。いつのまにか四角い表みたいになデザインが使われていますが、スマートフォンだとレイアウトが崩れて結構読みづらくなるのです。出来れば以前の単なる文字列に戻して頂けないかと…(四角い表のデザインを使用した方にも理由があるのでしょうから無理にとは言いませんが) -- 名無しさん (2023-02-06 20:22:35) - 司書たちは勿論アンジェラまでと良好な関係を築いて情報を次々と抜いてるから情報系フィクサーとしての能力は際立ってんのよね -- 名無しさん (2023-02-24 08:31:21) - 情報系フィクサー(戦闘ができないとは言ってない) いや、都市でも指折りの精鋭が集う「チャールズ事務所」で「隊長」扱いとかマジで何なんだあんた‘‘‘ -- 名無しさん (2023-03-03 18:11:36) - アンジェリカから引き継いだとは言え大暴れしてるし元々戦闘の才能もあったんだろうな -- 名無しさん (2023-05-02 12:42:38) - ・情報収集能力が凄まじく高い -- 名無しさん (2023-06-13 01:29:50) - 弱ってるとはいえ、ねじれた特色相手に5日間も戦い続けるのは相当だよね -- 名無しさん (2023-07-12 19:29:12) - デュランダルは的中時パワー1を得る 過去回想と黒い沈黙のページで唯一固有名詞な事考えると、1級フィクサー時代のローランの主兵装はデュランダル つまり昔のローランは速度ダイスの数だけ毎ターンデュランダル振り回してパワー爆盛りして全てを粉砕する赤い霧以上の究極脳筋だった可能性が存在する…? -- 名無しさん (2023-12-08 03:35:05) - 吹き替え版のボイス滅茶苦茶イメージ通りで嬉しい -- 名無しさん (2024-01-18 21:26:47) - ↑5 「赤い視線」ヴァルギリウスの背後を一切察知されることなくとってるし隠密スキルもイカれてる -- 名無しさん (2024-01-23 02:40:25) - バットエンドの説明に違和感あるね。都市ってそこまで約束事に厳格な性格じゃ無かったと思う。現に次回作でも念入りに作った契約書が簡単に白紙になっちゃったし -- 名無しさん (2024-07-24 02:03:34) - 違和感の根拠が次回作ってどうなんだ?世界観は同じでも、リンバスはリンバスだろう。 -- 名無しさん (2024-07-24 04:54:52) - 図書館単体でも別に契約に厳格な描写は無いけどね。杖事務所がプルートとの契約として無理矢理図書館に送られたのも昨日の約束の効果で契約を破れば実質的に即死という状況に追い込まれたからこそだし。 -- 名無しさん (2024-07-25 21:54:59) - 一切異論なくではなく「一定の納得」と書いてある。どこぞのド底辺もそうだが、詐欺じみた手口に反感は持っても無効を訴える奴はいなかったろ。 -- 名無しさん (2024-07-25 23:02:43) - そりゃ逆らえばその場でぶち殺されるだけだからな。 -- 名無しさん (2024-07-25 23:28:57) - リンバスではまさに契約無効を訴える奴はいたな。因みに言ったやつは次の瞬間頭かち割られてぶち殺された。まあ図書館もリンバスも人間の命はゴミ屑レベルで軽いのは散々描写されてるし契約破れば殺されるのは目に見えてるからみんな殺されたくないという理由で守ってるだけで別に殺されないなら平気で破るだろうね。そもそも都市の人間に無条件に契約を守るだなんて思ってるのはどんだけ頭お花畑なんだ? -- 名無しさん (2024-07-25 23:41:06) - アートブック眺めてて気づいたんだけどフェーズ3以降のローランってねじれてるらしいな -- 名無しさん (2024-08-15 18:28:50) - 契約を守らないと約束の大切さを分からされるからなぁ -- 名無しさん (2024-08-15 19:40:56) - 経緯や状況はどうあれ『約束や契約を破った上でのうのうと生きてる奴』はロボトミ~リンバスまでであんまり記憶にないから、メタ視点で「作中世界は約束に厳格」っていうのはまぁそう表現する事もできるか程度の納得はある -- 名無しさん (2024-09-19 11:48:46) - でも、ローラン自身だって契約は簡単に反古にされちゃったじゃないですか••あんなに煙戦争で頑張ったのに。都市の契約は厳格なものじゃなくて、力あるものが言い訳に使ってるだけですよ -- 名無しさん (2024-10-07 00:12:39) - 都市では約束に厳格とか本当に図書館プレイしてたら出てこない感想だろう。力あるところは平気で約束を踏み倒して知らぬ存ぜぬするし弱者相手には契約を盾に一方的に毟り取るわでクソみたいな世界観なのを描写されまくってるのに -- 名無しさん (2024-10-08 20:26:49) - 正直、約束事に厳格云々の記述はどうかと思う。どう見ても都市はマトモに約束事が守られる場所じゃない -- 名無しさん (2024-10-21 19:29:48) - まぁある意味で厳格とはいえる。破った時の罰則だけは厳格というにふさわしい。まぁそれも踏み倒されるのが都市だけど -- 名無しさん (2024-10-29 16:43:21) - 黒い沈黙の接待中、総記の階の司書補たちは止める間もなく殺られてしまったんだろうか… -- 名無しさん (2024-11-02 19:25:10) - ファミ通に乗ってたジフン氏の記事が興味深い。Ruina許しの物語だとしたら、ローランのエンディングもそれを元に分岐したとも言えるのかな? -- 名無しさん (2024-11-06 07:15:22) - 他人の生き様を抽出した「ページ」を装備して戦う司書達と、亡妻の遺品(怨念)を手に戦うローラン。どこか皮肉めいた対称性を感じる。 -- 名無しさん (2024-12-02 10:54:37) - ↑2 アンジェラを許さない道を選んだ自分を許せなかったのがバッドエンド√なんだろうなぁとは思った。 -- 名無しさん (2025-01-01 18:30:23) - 最も危険なフィクサーとして「赤い視線」を挙げていたが、本当に危険なのはこっちだろう。こいつがもう少し容赦なかったら赤い視線ですら死んでたし。 -- 名無しさん (2025-02-04 01:01:22) - 最後に二つ名が「友達」に変わるのすごい好き -- 名無しさん (2025-02-20 23:06:45) - リンバスカンパニーで図書館の戦闘のレベルの高さを実感するほど化け物にしか見えない男リカルドどころか最新章の強敵すら全然敵わないレベルだからなぁ -- 名無しさん (2025-05-31 01:20:47) - 先を気にせずに暴れまくったらバッドエンドみたいにきっちり代価を支払わされる -- 名無しさん (2025-07-13 00:32:59) - ↑5どっちかと言うとアンジェラを半端に許してしまったのがバッドエンドな気がする。半端に許して、情けをかけた殺しをしたせいで妻の復讐が半端に達成された挙句、夢を叶える寸前の友達を殺してしまったって苦痛を背負ってしまった -- 名無しさん (2025-07-23 17:50:15) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/07/20 Tue 02:44:11 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 23 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &font(#0000ff){[[Library Of Ruina>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/Library%20Of%20Ruina]]} [[Lobotomy Corporation>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/Lobotomy%20Corporation]] [[それはそれこれはこれ>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/それはそれ、これはこれ]] [[おじさん>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/おじさん]] [[フィクサー>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/フィクサー]] ---- #center(){&font(b,#eeeeee,black){それはそれで、これはこれだ。}} ローランとは、『[[Library Of Ruina]]』に登場する人物。英語表記は「Roland」。 声優:スン・ソホ(原語版)/ 武内駿輔(日本語吹き替え版) #contents(level=1) ---- *概要 何故か招待状もなしに図書館に迷い込み、&font(l){四肢切断という}尋問を経て、監視という名目を含めて総記の階の指定司書に任命された人物。 性格は飄々としており、人付き合いが上手いフランクな性格。 若そうに見えるが実年齢は&bold(){33}。そのためかファンからは「おじさん」「中年おじさん」と呼ばれている フィクサーとしての階級は、"自称"しがない最底辺の9級フィクサー。 実際プレイヤーが操作する彼のステータスは最低限レベルのモノであり、お世辞にも強いフィクサーとは言えないものである。 ただフィクサーとしての経歴はずいぶん長いようで、最底辺の9級フィクサーという割には都市の情勢やフィクサー事情に詳しい。 しかしあくまで一フィクサーとしての範囲であり、頭や調律者、翼の特異点などの極秘情報に関しては流石に持っていないようである。 仕事は仕事としてきっちりこなし、&font(l){前作のAいつとは違い}しっかりとコミュニケーションも取れる。 特に、都市に疎いアンジェラへ事あるごとに都市のアレコレを説明している。 #right(){&color(#eeeeee,black){くたびれました?疲れました。休みたいです?お腹が空きます。出たいです?}} #left(){&color(#FFFFFF,#99e2ff){切られたいです?骨が溶けます。肉が弾けます?死にはしません。}} #right(){&color(#eeeeee,black){すみませんでした。もうやめます。}} ---- *人物 一言で言うなら「くたびれたおじさん」。 飄々とした態度を貫き、人並みに喜んだり悲しんだりはするが激情に駆られて我を忘れたり大慌てしたりはしない、どことなく枯れた雰囲気を漂わせる男。 「(悲劇だらけの)都市で生きるために必要なすべ」として&font(b,#eeeeee,black){「それはそれ、これはこれ」}と割り切って考える習慣を身につけており、 アンジェラに問われた際にはこのポリシーを口にした事もある。 ちなみに、このポリシーは要は「責任は背負える範囲で背負う」というもの。Aが必要以上の責任を抱え込んでしまっていたのと対照的である。 本人曰く情報系フィクサーだったらしい。戦闘は不得手であるとも。 &s(){青いキチガイ}&bold(){&color(blue){青い残響}}に対してはなぜか辛辣な言葉が目立つ。 既婚者だったが、妻を亡くしている。本人はもう過去の事と割り切っており、話題に出てもサラッと言ってサラッと流している。 持ち前のコミュ力を活かし、元セフィラである指定司書達とは悪くない関係を築いている。 マルクトやネツァクとは将来の夢について話したり、イェソドやケセドとは都市との付き合い方についてぶつかりあったりした。 伝説のフィクサーである&bold(){&color(red){赤い霧}}と対面した時はさすがのローランも驚いた。のちに&bold(){&color(gold,black){調律者}}と出会った時の事は言うに及ばないだろう。 ゲームシステム上、指定司書でもキャラクターによる強さの差は存在しない。 しかし後々に開放される歴史の階や技術科学の階は司書が総記の階と同じ3人まで揃うまで少し間がある。 その間は総記の階をメインに据えて接待を行うことになるだろう。 だが他の階の幻想体はどれもこれも総記の階より尖った物が多く、最終的には総記の階が他の階より見劣りし始めてしまう。 加えて言うなら幻想体戦の進みも遅く、当分はメンバー不足にもなるため、&bold(){シンプルに弱い。} 完全開放戦もストーリー終盤になるためE.G.Oページも使えず、出番は他の階に取られていってしまう事になりがち。ちょっと残念。 ただし完全解放後の強さは他の階に劣らない。&s(){殴る相手が居ないとか言ってはいけない} &font(red, b){※以下はネタバレを多数含みます。} #openclose(show=お前は少なくともお粗末な9級フィクサーじゃない。事故でも起こして降格されたのか?){{{{ #areaedit() 実は元&bold(){1級フィクサー}だった。&font(l){知ってた} 昔はそこそこ腕の立つフィクサーだったとのことではあるが、過去に&font(b,#eeeeee,black){「大勢の人を敵に回した」}際に降格され色々あってド底辺まで落ちぶれる。 今は9級なのに変わりはないとのこと。 仕事は身の丈に合った仕事ならば選ばずにやってきたらしく、昔は意外とヤンチャだったとの事だが…… 生まれは裏路地。両親は物心つく前後で亡くなっており、ある老人によって育てられたという。 その老人もある日突然失踪してしまったため、そこからは天涯孤独の身で生きてきた。 老人からはフィクサーとしての心得を教わっていたらしく、若くしてフィクサー稼業を営んできたローランの大きな糧となっている。 ---- **アンジェリカとの馴れ初め #center(){&font(#eeeeee,black,b){俺の世界を破って入ってきた人。そうして俺の世界になった人がいた。} &font(#eeeeee,black,b){仮面無しにも都市の苦痛から目を背けることができるようにしてくれた。}} 元々、ローランはチャールズ事務所という12人の精鋭フィクサーが所属する1級事務所に属し、&bold(){隊長}として腕を奮っていた。 当時は自身を育ててくれた老人の「顔が知られないということが大事だ」という教えに従って仮面をつけていた。 だが仮面をつけている理由は次第に都市の苦痛から目を背けるために。 そしてフィクサーの仕事とはいえ人を殺すという都市の苦痛に加担しているせいで、堂々と顔を見せられないからという理由にすり替わっていった。 ローランが都市の星に指定された&font(b,#F54738){血染めの夜}の事件を担当することになった時、新しくチャールズ事務所にやってきた一人の女性フィクサーと出会った。 それが後にローランの妻となる人物、&bold(){アンジェリカ}である。 出会ってそうそうはキチガイ発言からのゲンコツ返し等険悪な仲であった。 長期任務は必然的に交わす言葉が多くなる為、初めは口を開いたことを後悔していたローランだったが、次第にアンジェリカと打ち解けていく。 …あるいは、打ち解けた事自体を後悔しているのかもしれない。 二年かけてとうとう血染めの夜を追い詰めた二人。隙を晒したローランを庇ったアンジェリカが重傷を負うが、辛くもローランが血染めの夜を退治する。 #center(){&font(#eeeeee,black,b){おい!アンジェリカ!俺の声聞こえるか!?}} ローランは必死になって横たわったアンジェリカの名を呼んでいた。 #center(){&font(#eeeeee,black,b){俺のせいでお前が死ぬとか……。目を閉じるな!しっかりしろ!!!}} 二年の月日は、ローランの心境を変えるのには十分だった。 その後すぐ&font(#eaf4fc,#9ea1a3,b){&bold(){「馬鹿野郎!!勝手に殺すな!!!」}}という鋭いツッコミとともにゲンコツをお見舞いされる。 アンジェリカは仮面をつけているからわからないんだと文句を言った。 それに対しローランはブツブツと仮面をつけている理由を語るが、アンジェリカは問答無用でローランの仮面を%%破壊%%外した。 #center(){ &font(#eaf4fc,#9ea1a3,b){……確実に問題ありげな顔ですね。それでも心配はしてくれたみたいですね?大目に見てあげましょうか。} &font(#eeeeee,black,b){あぅ……凄く顔痛いんだけど。} &font(#eaf4fc,#9ea1a3,b){どうしてあなたが都市の問題をすべて抱えようとしているのかわかりません。} &font(#eaf4fc,#9ea1a3,b){それはそれで、これはこれじゃないですか。} &font(#eeeeee,black,b){それはそれで、これはこれかぁ……。} &font(#eeeeee,black,b){ああ。それが都市だろうな……。} } こうして死闘を生き延びた二人は、結ばれるのであった。 その時のことをローランは &font(b){「本当に幸せだった。ずっと一人の人生だったのに、心を預けられる人ができたから」} &font(,b){「お互いの悩みといっても、お昼にどんなものを食べて、夕方にはどこに散歩しに行くか、子供にはどんな名前を付けるか…そのくらいしかなかった」} と表現するぐらいには、彼の人生の中では相当幸福だったようだ。 とはいえ、とんとん拍子という訳ではなかった。 翼から比較的安全な巣への移住を報酬の一部とした仕事を受けたのだが、「煙戦争参加者は移住を許可しない」という後出しによって安全な結婚生活を送るという願いは打ち砕かれてしまう。 この依頼、実は契約事務所を通さない、闇営業によるものだったため、いくら文句を言ったところで翼にとっては何の証拠もない言いがかりに過ぎない。 かつて自分自身がとある「ド底辺フィクサー」にした仕打ちが、そのフィクサーの呪詛通りに彼に降りかかったのだ。 アンジェリカはそれでも気にすることはなく、路地裏でも大丈夫と笑いながら語り、二人の幸せな関係は続いた。続くはずだった。 だが、その幸せな時間は無残にもある大事件によって崩壊することとなる。 きっかけは些細な事だった。とある旧友からの連絡……人手が足りないから今すぐに仕事を手伝ってほしいというもの。 古い友人の頼みであり、報酬も良く楽な仕事でもあったため、彼は承諾し出かけることになった。 行き先は都市の中でもパジョン((チヂミの一種。チヂミとの相違点は生地は米の粉であることと、具が豊富なこと。))が美味しいと有名らしく、アンジェリカも好物なため「買ってきてほしい」とたわいの無い約束をし快く送り出した。 それが最後の別れになるとも知らないで…… ローランが頼まれた仕事から帰宅する途中、住んでいた区域に大規模な事故が発生する。 事故の規模としては30万人をも巻き込んだ大災害となり、ローランが帰ってきた頃には家は崩れ&bold(){アンジェリカは亡くなっていた。} アンジェリカが死んだ事は、言うまでもなくだいぶ…というよりかなり引きずっている。 理由は彼女の死だけではない、&font(b,red){アンジェリカには子供が宿っていた}からだ。 死に顔を拝むことすら出来ないばかりか、子供も死んでしまったため後悔は積もりに積もっている。 彼が精一杯あがいて手に入れた幸せは、いとも簡単に奪われて手からすり抜けていってしまったのだ。 こればかりは「それはそれ、これはこれ」と流すことはできなかった。 何せ、彼が事件現場である路地裏に住むことに渋々ながら納得せざるを得なかったのは、彼自身から発生した要因なのだから。 「(他人とは言え)契約書の有無を盾にしなければ」「煙戦争に参加しなければ」といった後悔はいくらでも沸いてきてしまうだろう。&s(){まあ、巣に住んでいたとしても万事安全でいられたかは知らんけど。} #center(){ &color(#eeeeee,black){未来に対する光は見えず、ただ闇が広がるばかりだった。} &color(#eeeeee,black){一人で暮らすには少し広い部屋で、毎日毎日、黒い塊としてソファに横たわっていた。} &color(#eeeeee,black){何も守れなかった後悔を繰り返す空虚な人生だけが残った。} &color(#eeeeee,black){事件と関係がありそうな人を徹底的に調べ上げ殺していった。} &color(#eeeeee,black){生きるために必死になって他人を傷つける都市を呪った。} &color(#eeeeee,black){一人では都市は変えられないと都市の痛みから目を背けた。} } ローランのそれらに対する感情は度々爆発を起こし、図書館と共鳴することで暴走状態となる。 つまり、&bold(){完全開放戦ローランver.が始まる。}今まではアンジェラの相手ばかりしていたので驚いた人も多いだろう。 相手が違うだけで内容は大体アンジェラと同じ。つまり難易度は当然高い。心してかかること。 追記・修正は午後一時くらいに起きて、13区の路地を歩いて、 外出たついでに今週のスペシャルサンドイッチを売ってるってハムハムパンパンって店に寄ろうとした人がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,118) } #include(テンプレ3) #center(){ &font(red,120%){注意!} &font(red,120%){この項目は[[Library Of Ruina]]の重大なネタバレを扱っています!} &font(red,120%){あなたの「発見する楽しみ」を台無しにする可能性があります。注意してください。} } #openclose(show=ああ、お互い遠くに行き過ぎたよ。){{{ #areaedit() #center(){ &color(blue){再び妹だったものを見ながらその美しい旋律に身体を震わせたとき……。} &color(blue){目が醒めた。見えたんだよ……。} &color(blue){その子のために俺が出来ることが……。} &color(blue){美しい旋律で……&bold(){アンジェリカ}の追慕を果てしなく受け継ぐこと……。} &color(blue){優しい声が囁いたんだ……。} &color(blue){もう一度、あのときの演奏ができるって。} } **&font(b,120%){ローラン/黒い沈黙(Library Of Ruina)} ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- **招かれざる客 都市の星から不純物となった図書館に乗り込んできたハナ協会。 本隊の後に現れたのはハナ協会所属フィクサーであり、ローランと旧知の仲でもある人物。オリヴィエ。 最初にして最大のねじれ、ピアニスト。9区の裏路地で発生し、裏路地の住民30万人を芸術的に殺害せしめた大災害。 このピアニストを鎮圧したのは黒い沈黙であったとかねてより語られていた。 そしてその事件の際にローランがすぐ傍に居なかったのは、古い友人…他ならぬオリヴィエの頼み事が原因だった。 そのことに負い目を感じていた彼は、貸し借りを抜きにしてケジメを付けるべく黒い沈黙の仕事道具であった「手袋」((おそらく四次元ポケットのような仕組みを持っており、そこに武装が格納されている様子。))を返却。 そのまま一騎打ちへともつれ込む。 ローランの正体とは&bold(){特色フィクサー『黒い沈黙』――の事実上の二代目。} ローランはフィクサー業を行う際仮面を被っていたが、その仮面には認識阻害効果が存在していた。 その仮面を取ってピアニストを討伐した際に『黒い沈黙がピアニストを討伐した』という様に周りには移ったのが『ピアニストの討伐者は黒い沈黙』という情報の真相。 そしてアンジェリカ−−&bold(){『黒い沈黙』}の形見である手袋を用い、仮面を被って手当たり次第に怪しい組織や個人に襲撃をかけていた事で『黒い沈黙は健在であるが、何故か殺戮の限りを尽くしている』という状況が生まれていたのであった。 そしてアンジェリカの手袋を使用し、彼女の武器を用いて戦う事でローランは『黒い沈黙』としての力を己の形で振る舞う事が、今この時より可能となった。 #region(黒い沈黙のページ) この接待以降、ローランのコアページ及びバトルページは専用のものに固定され、パッシブスキルの帰属以外の編集が不可となる。 専用バトルページは仕事道具として使用していた武器をモチーフとした9枚のバトルページ。 それぞれバラバラのハイランダーとなっているが、いずれのページもコスト以上の破格の性能を持っている。 ◎ケヤキ工房 |コスト0|>|このページのコストは変わらない| |~|使用時|ページを1枚引く| |~|斬撃|4-8| |~|打撃|3-8| 斧とメイス。 そこそこの打点を出せるコスト0ページ。 また効果により総記の幻想体ページ「嘘」などの効果を受けないため、ノーリスクでページ1ドローができる優れもの。&s(){「蛇剣術」が泣いている} ◎狼牙工房 |コスト0|>|>|このページのコストは変わらない| |~|貫通|>|3-7| |~|貫通|>|3-7| |~|斬撃|3-7|的中 次の幕 出血2 付与| ガントレットと短剣。 同じくコスト不動のコスト0ページ。 3ダイスの攻撃ダイスを持ち、最後のダイス的中時には次の幕に出血を付与できる。 敵の攻撃ダイス3つ持ちページを捌いたり、一方攻撃時に使うなどがメインとなる。 特に黒い沈黙は3ダイスページが少ないので上手に使おう。 ◎老いた少年工房 |コスト1|使用時|>|光を3回復。ページを1枚引く| |~|防御|>|5-9| |~|打撃|4-8|的中 混乱抵抗値 5回復| ハンマー。 注目すべきが光を3回復の部分。コスト1の差し引きですら2回復し、更にページ1ドローまでついてくるというトンデモページ。 黒い沈黙の光回復手段は自然回復等を除くとこれともう一つのページのみ。 これを上手く使えればより大暴れできるだろう。 また防御ダイス持ちなので、いざという時のダメージ軽減用としても使える。 ◎アラス工房 |コスト2|マッチ開始時|相手の全ダイスの威力-2| |~|貫通|5-9| |~|貫通|5-8| ランス。 攻撃ダイスの値自体は不純物のコスト2としては少し威力不足であるが、マッチ開始時に「相手の全ダイスの威力-2」の効果を持つ。 これにより実際の値は貫通7-11 7-10というコスト2とは思えない攻撃ページに変貌する。 ただし「威力の効果を無効化する」ページやパッシブには要注意。 ◎ムク工房 |コスト2|使用時|>|光を3回復。ページを1枚引く| |~|斬撃|8-15|的中 相手に3ダメージ| 太刀。 「老いた少年工房」と同じく光を3回復とページ1ドローの効果を持つ。 こちらは差し引き1回復となるためコスト計算に注意。 単体の振れ幅が大きめのページの為、敵の遠距離ダイスや反撃ダイス潰しなどが主な用途となる。&s(){的中時効果はおまけ。} ◎ロジックアトリエ |遠距離ページ|コスト2|貫通|4-8| |~|~|貫通|5-8| |~|~|打撃|7-12| リボルバーとショットガン。黒い沈黙の中で唯一の遠距離ページ。 主な特殊効果こそ無いが、高い値の攻撃ダイスを3ダイス分持つ。 ダメージ稼ぎや厄介な効果を持つ敵の近距離ページ潰しとして活躍する。反撃ダイス潰しにも役立つ。 &s(){終止符事務所も同じ工房製の武器を使っていたようだが出目に差がありすぎる。} ◎デュランダル |コスト2|斬撃|5-9|的中 次の幕にパワー1を得る| |~|斬撃|5-9|的中 次の幕にパワー1を得る| 唯一工房やアトリエや会社名でない個別の名を持つ長剣。 特筆すべきは的中時のパワー1付与。完全に的中すれば次の幕にパワー2が付与され、より一方的に敵を叩き潰せる。 ただしパワーを得られるのは的中時のみ。敵の弱いページに当てたり一方攻撃で当てたりするテクニカルな運用が必要となる。 ◎クリスタルアトリエ |コスト3|回避|8-11| |~|斬撃|7-11| |~|斬撃|7-11| |~|反撃(斬撃)|4-8| 双剣。 「ロジックアトリエ」と同じく特殊効果こそ無いがダイス値が高い。 単純なマッチはもちろん、ダメージ稼ぎや敵の合算広域ページ対策などで活躍する。 また、回避8-11という出目は全ページで見ても非常に優秀。相手の弱いページとマッチさせて混乱抵抗値を大幅に回復させる事も可能。 ◎ホイールズ・インダストリー |コスト4|打撃|14-24|マッチ勝利 相手の次のダイスを破壊| |~|防御|>|5-8| 大剣。 「ムク工房」より高いダイス値を誇り、マッチ勝利時に相手のダイスを一つ破壊する。 14-24は最高クラスのダイス目であり、ほぼマッチ敗北しないので敵の厄介な第2ダイスを無かった事にできる。 ゲーム終盤になってくると2ダイス目以降に厄介な効果を含んだバトルページも多く出てくるので、非常に頼れるページ。 特殊ページ ◎Furioso |コスト3|>|>|攻撃的中時、次の幕に出血5 &s(){麻痺3}束縛3 脆弱3を付与| |~|斬撃|&color(#F54738){20-39}|&bold(){マッチ勝利 相手の全ダイスを破壊}| EGO枠にて使用できる必殺技ページ。前述した12種全ての武器を用いて相手を微塵切りにする演出は必見。 この手の特殊ページはコスト4~6なのが普通だが、このページはコスト3と驚異的に安い。 ただし、使用のためには上記のページ9種類を全て一度は使わなければならない制限がある。 また1度使用すると再使用には再び9種のページを使用しなければならない。 再使用は長期戦でもない限り厳しいと見た方がいいだろう。 同じ特殊ページでもなければ太刀打ちできない高いダイス目を持つ。 マッチに勝利すれば残る全てのダイス、つまり相手のページを1枚丸ごと無効化できる。しかもデバフ入り。 「ホイールズ・インダストリー」と違い3ダイス目以降のダイスも破壊するため、たまに現れる5~7ダイス持つページをも潰すことができる。 ちなみに「Furioso」とは音楽用語で「荒れ狂う・熱狂的に」という意味。 おそらく元ネタである『狂えるオルランド』から取ったものであろう。 なお、回想では手袋を身に着けてメイスなどの武装を使用しているのは&bold(){アンジェリカであった}ことが見て取れる。 ローランは長剣(デュランダル)のみを使用している様子であることから、手袋とデュランダル以外の武装はアンジェリカの形見でもあると思われる。 ☆黒い沈黙のパッシブ ◎速度3 いつもの。黒い沈黙は手札がやや回りにくいため、速度ダイスが増えたからといってページの使いすぎには注意。 ちなみに初期光も当然のように4つ。 ◎ローラン コアページとバトルページの変更ができなくなる。要するに[[ビナー>ビナー(Lobotomy Corporation)]]と同じ。 パッシブの帰属は可能なので困る場面は少ない。 ◎&bold(){黒い沈黙} 3番目に使用するページの&bold(){全ダイス威力+2}。それに加えて&bold(){舞台開始時のドロー+2。} 前半の効果は意識して使うと非常に強力。 例えば「クリスタルアトリエ」にこの効果を乗せれば10-13 9-13 9-13となり、4コストページですら余裕で対抗できる出目になる。 ページの全ダイスを強化する都合、なるべくダイス数が多いバトルページに効果を載せてやりたい。 黒い沈黙には遠距離ページもあるため上手に順番を調整しよう。 後半の効果は…小夜の「臨戦」を帰属したことがある人ならその強さをよく分かっているだろう。 「臨戦」を持つコアページはどうやっても3枚しか手に入らないのも追い風。 帰属する有効なパッシブはドローの乏しさを補う「激流」を始め、ハイランダーなので「解禁」も好相性。&s(){エスターとローランはズッ友だょ……!!} また全体的に守備ダイスに乏しいため、回復系パッシブや被ダメを抑えるパッシブも良いだろう。 これらを一気にフォローできる「四卦」との相性は抜群。 #endregion() そうして親友であったオリヴィエすら製本した後には招かれざる客、&color(#3B4EF0){青い残響}率いる残響楽団がやって来る。 だが彼らの口からさらなる事実、アンジェリカの本当の死因が明らかとなる。 #center(){ &color(blue){あ、そうだ。ローラン……お前とこんなふうに話すのは久しぶりだね。} &color(#eeeeee,black){……。} &color(blue){返事してあげないってこと?ほんと薄情だね。} &color(blue){お前のために喜ばしいニュースを持ってきたのに……。お前があれ程会いたがってた人とここまで来たんだよ。} &color(#eeeeee,black){……は?} &color(blue){お前とは再会させたくなかったよ。まるで美しいバラの花と野獣みたいなお前たちを……。} &color(blue){でも最後まで逢えないラブストーリーは……凄く胸が苦しくなるだろ?だから特別に、一緒に来ることにしたんだ。} &color(#eeeeee,black){……。} &color(blue){どうしたんだよ……夢に描いていた再会ってまさにこういうことじゃないのか?} &color(#eeeeee,black){一体……なんなんだよこれは?} } ローランの目の前には、人形師ゼホンによって人形になった1人の人間が立っていた。 #center(){ &color(#eeeeee,black){……アルガリア!!!} &color(blue){怖いなぁ……どうしたんだ?お前が愛するアンジェリカにやっと逢えただろ。} } そう、この目の前に立つ人形は&font(red,b){アンジェリカの死体から作られた人形だった。} #center(){ &color(#eeeeee,black){……お前はあの姿を見ても何とも思わないのか?} &color(blue){より完璧になった姿にそこまで驚いたんだね。} &color(#eeeeee,black){楽に死ねると思うなよ。生きたまま骨まで噛み砕いてやる……。} &color(blue){まだ目が眩んだまま過去に囚われてるんだね。愚かなローラン。俺みたいに前を向いて歩けよ。ゼホンがどれだけ苦労したか知ってるか?} &color(#a22041,#94846a){ピアノに混じった死体を選び出すのは俺にとっても結構な苦行だったな。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){……ピアノ?} &color(#FFFFFF,#99e2ff){ピアニストの……ことを言ってるの?} &color(blue){ははは!!!} &color(blue){あぁ~俺もできれば言うの我慢しようと思ってたんだけど……。笑いすぎて涙が出てくるなぁ……。純粋で間抜けな機械が……。} &color(blue){アンジェラ……お前があの腹黒野郎の片割れを殺したんだよ?} &font(b,blue){お前が俺の妹を殺したんだ……。} } ピアニストのもたらした大災害の中、一人残った最後のフィクサー。一番丁寧に解体され、赤い音符を撒き散らした人物。 &bold(){それこそがアンジェリカであった。} …アンジェリカの死因はねじれであるピアニストであり、そのピアニストらねじれは白夜・黒昼事件によってばらまかれた中途半端な光が原因である。 そして、白夜・黒昼事件はアンジェラが引き起こした… つまるところ、&bold(){アンジェラこそがアンジェリカを死に追いやった直接の原因}だったのだ。 ひとまずは青い残響を追い払うという共通の目的の下に共闘するが、接待が終わった途端にローランの態度は一変する。 &color(#eeeeee,black){おめでとう、アンジェラ。やっと終わったな。人間の体まで得て、これ以上機械として生きる必要は無いんだろ?} &color(#FFFFFF,#99e2ff){ええ。これで私は自由よ。光は全て集めたから。完全な人間の本……そして自由を得たわ。おかげさまでね。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){ありがとう……ローラン。} &color(#eeeeee,black){ああ、じゃあ俺もやっと終わらせられるな。} &color(#eeeeee,black){……アンジェラ。お前なら、これから俺が何をするか分かるよな?} ---- **招かれざる客 黒い沈黙 ローランが図書館にやってきたのは偶然などではなかった。 ローランは図書館こそがピアニストを始めとしたねじれ発生の原因であるとあたりをつけ、調査をしに来たのだ。 そしてそこで司書として過ごす中で、アンジェラこそがその原因であると結論づけた。 しかし疑問が残る。アンジェラが原因であると結論づけたなら、どうしてその瞬間に殺さなかったのか。 それに対して、ローランは幾つかの理由を挙げる。 1つ、出会った当初はアンジェラが(人外であり)殺せる存在ではなかったから。 2つ、なぜねじれが発生するような選択をしたのか気になったから。 3つ、アンジェラなら、ローランとは違った選択ができるかもしれないと思ったから。 そして4つ、最後の最後に&bold(){1番大きな喪失と苦痛を抱かせるため}。 アンジェラは取り込んできた"本"の影響によって身も心も限りなく人間に近づいていた。今なら死も苦痛も受け止められる。 アンジェラがそれなりの大きな苦痛を味わってきたことも知ったし、アンジェラがなぜあのような選択をしたのかも理解できる。 時が経つに連れ悩むアンジェラの姿を見て、他に選択の余地があるかもしれないとローランは思い始めた。 アンジェラが別の選択をできるなら……万が一そうなったら、ローランもまた別の答えを選べるかもしれないと考えていた。 だが、そうはならなかった。 ローランはアンジェラの苦痛を理解しているが、それがどうしたと蹴り捨てる。 なぜなら、&color(#eeeeee,black){それはそれ、これはこれ}だから。 ローランは結局、復讐のために生きることしか選べなかったのだ。 &color(#eeeeee,black){アンジェラ、お前は必ず俺と同じ悲しみを……。いや。それ以上の苦しみを味わうべきだ。} &color(#eeeeee,black){そして俺はただこの瞬間のためだけに、顔見知りの死を傍観して長年の友達を俺の手で直接殺したんだ。} &color(#eeeeee,black){この瞬間のため……お前の隣で&bold(){全ての感情を抑圧して笑ってたんだ。}} &color(#eeeeee,black){絶対に俺の全てを賭けて、お前が想像もできないあらゆるやり方で……この世で一番苦しんでいるのは自分だって思わせつつ殺してやる。} &color(#eeeeee,black){それも自由に届く一歩前にな。すべてを奪ってやる。} &font(b,#eeeeee,black){それ以上にして返してやる……。} #center(){ 俺には苦痛しかありません。 それ以上の何物も望みませんでした。 苦痛は俺に忠実で、今も変わりありません。 俺の魂が深淵の底を彷徨うときにも。 苦痛はいつもそばに座り、俺を守ってくれたから。 どうして苦痛を恨むことが出来ましょう。 ああ苦痛よ、お前は決して俺から離れなかったゆえ 俺はついにお前を尊敬するまでに至った。 俺はようやくお前のことがわかった。 お前は存在するだけで美しいことを。 お前は貧しい俺の心の火鉢の傍を決して離れなかった人と似ている。 俺の苦痛よ、お前はこの上なく愛する恋人より優しい。 俺は知っているだろうか。 俺が死に就く日にもお前は俺の心の奥深くに入り 俺と共に整然と横たわらんことを。 } 1舞台のみだが、5つのフェーズにも渡る長期戦。 途中までのBGMが今までのローランの完全開放戦と同じであることからも分かる通り、ギミック戦の要素も含んでいる。 実質的な完全開放戦の心持ちで挑むべき。((実際、総記の階の完全開放戦が追加されるまではこちらがその枠として扱われていた。)) 強力な広域攻撃が使えると第4・第5フェーズが楽になるので、ゲブラーやシャオなどがおすすめ。あとは膨大な体力・混乱抵抗値を削る必要があるのでニコライ辺りも。 特に、ミョの腕前を付与したゲブラーはほぼ全フェーズに対するメタと言える。&s(){最強腕前は大体そうだと思うけど。} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ1:黒い沈黙 #center(){&color(#eeeeee,black){「空虚な後悔だけだろう。俺に残るものは無いだろう。」}} ついに訪れたローラン、もとい黒い沈黙との決戦。 こちらで使っていた頃と同じパッシブに加えて、ボス御用達の「揺らぎ」。バトルページ関係なく反撃ダイスを1つ追加する「反撃」 最小値の速度ダイス1つがターゲット不可となる「認識阻害の仮面」など厄介なものが追加されている。「1つ」と指定されているため、赤い霧のパッシブと違い、複数なることはない。 #left(){&color(#eeeeee,black){「でも、わだかまった感情を吐き出せずに息が詰まるよりはマシだろ?」}} 使用するバトルページ自体はこちらで使っていた頃と全く同じ。 だがパッシブの「揺らぎ」でコストを踏み倒して使ってくる他、平然と2枚以上同時に使ってきたりする。 特に厄介なのはほぼ毎幕使用する「デュランダル」。 的中を許してしまうとパワーを獲得して出目が強化されるので、次の幕も「デュランダル」を防げないという悪循環が発生する。 その上4幕目になると単体版「Furioso」まで使用してくる始末。 攻略のカギは&bold(){パッシブ「執念」}。 攻撃的中時に混乱抵抗値を5回復、しなかった場合は逆に8減少させる効果で、相手の攻撃を上手に捌き続ければあっという間に混乱させられる。 逆に被弾が嵩んでしまうといつまで経っても混乱しない。 1幕目に「どっしりした一撃」や「電気ショック」などを駆使しつつ「デュランダル」の的中を阻止できれば2幕目以降を有利に進められる。 多少ヘマをしても3幕目には混乱させられるだろう。 #right(){&color(#eeeeee,black){「俺はただ、一瞬だけでも楽に息が吸えることを望んでいるだけだから。」}} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ2:ローラン(煙戦争の記憶) #center(){&color(#eeeeee,black){「俺はこうすることしか出来ない都市が恨めしい……。」}} 黒い沈黙HPを0まで削ると、眷属を連れた異形の怪物へと変貌を遂げる。 眷属の名前が「煙の副産物」なことから、煙戦争で見た特異点が元なのは想像に難くない。 #left(){&color(#eeeeee,black){「そしてその汚いことに加担する俺も恐ろしくて厭な存在だ……。」}} HPこそ多いが混乱抵抗値が低めな上に耐性も控えめなので、「煙の副産物」を抑えつつローラン本体を集中攻撃すれば容易に混乱してくれる。 また、ヤバそうな見た目に反して一連の戦闘の中では攻撃がやさしめ。広域連打デッキなどの準備に時間がかかるタイプのデッキはここで準備ができる。 あえて副産物を叩いて感情稼ぎをしてしまってもいいだろう。 ただし時間がかかりすぎると厄介なデバフ付きの広域攻撃「煙放射」を使ってくる点には注意。 #right(){&color(#eeeeee,black){「でもそれはそれで、これはこれなんだよ……。」}} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ3:ローラン&アンジェリカ(血染めの夜の記憶) #center(){&color(#eeeeee,black){「まともに直視しようと努力するなら……。」}} ここでは白いアンジェリカの幻影と共にこちらに襲いかかってくる。背景からするに血染めの夜と戦った時の記憶が元になっている様子。 ローラン自体は人型に戻っているが、灰色の布で頭を覆って正面を仮面のように漆黒に塗りつぶした歪な姿へと変わっている。 #left(){&color(#eeeeee,black){「きっと山のように高くなった他人の恨みと苦痛の中に閉じ込められるかもしれないな。」}} 「黒色のワルツ」や「白色のワルツ」を筆頭として双方共に厄介なページを持っている上に、「魂の繋がり」という専用バフが定期的に付与される。 この「魂の繋がり」がある間は混乱しない、かつ付与されるタイミングでどちらかがHP0になっていると相方のHPが回復してしまう。 それ以前に&bold(){夫妻とも全属性耐性(0.25倍)なのでまともに削れない。} #right(){&color(#eeeeee,black){「でも悲しくない。前に進めないことが惜しくも無い。」}} 突破口は「黒い結束」「白い結束」にマッチして得られるバフ「黒い気」「白い気」。 このバフがある状態で相方の「不安定な結束」の特定ダイスにマッチ勝利することで、漸く「魂の繋がり」を削ることが出来る。 「魂の繋がり」は初期値が4で、2人で共有している。つまり、合わせて4回勝てればOK。 「魂の繋がり」が自動的に切れる3幕目以内に値を0に出来れば、両者に麻痺2を付与、更にダメージ耐性が普通・混乱耐性が脆弱に変化する。 このタイミングに両者とも混乱させてしまおう。 混乱させてしまえば後はどうとでもなるが、強いて言うならパッシブの関係上ローランから倒すのがおすすめ。 なお各種「気」は&bold(){マッチを奪ったその幕限りしか継続しない}点に注意。 #left(){&color(#eeeeee,black){「お前を過去に置いていくことが俺にとってより大きな苦痛であるから。」}} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ4:黒い沈黙(図書館の記憶) #center(){&color(#eeeeee,black){「復讐の夢さえちゃんと果たせれば全部終わると思っていた。」}} 再び一人に戻ったローラン。先程とは違い図書館で戦った相手を模したページを中心に使用する。 他にも総記の階の幻想体ページをモチーフにした専用バフを獲得する。&color(#ffffff){見慣れないバフがある?さてなんの事やら……} この形態以降に流れる専用BGM『Gone Angels』は&bold(){ピアノソロ}のボーカル曲。 「アンジェラへの憎悪」「アンジェリカを失った悲しみ」「復讐への葛藤」がごちゃまぜとなった内面を表すかのような歌詞となっている。 2幕目から3個ずつ黒い沈黙のバトルページで使用する武器を召喚し、その幕に倒されなければ地面に刺さってストックされる。 なお倒した場合は該当する司書に「武器破壊」と言う特殊なバフを得られる(一回限り)。 9個全て召喚した後の幕に、ストックされた武器の数だけ3ダイス目を再使用する広域攻撃版「Furioso」を使用する。 #left(){&color(#eeeeee,black){「俺の時間もあの日止まってしまった。眺めることが出来るのはもう後ろに残った闇だけの人生。」}} 武器は広域攻撃を使用すれば比較的安定して全滅させられる。但しバフの都合上なるべく分散して倒した方がお得ではある。 黒い沈黙の体力を40%まで減らすと次のフェーズに移行するため、火力が十分なら本体を集中攻撃するのも一つの手。&s(){と言うかそっちの方が楽} 各種ページは全体的に出目が大きめ。特に「記憶 - ハナ協会」「記憶 - 紫の涙」「記憶 - シ協会」辺りは効果も含めて強力。 マッチは慎重に行おう。 #right(){&color(#eeeeee,black){「でも俺が全てを赦せば……。」}} #pc(){{ &underdot(2px,#ddd){&nbsp(100,100,100,100,100)} }} ***フェーズ5:黒い沈黙(過去の残像) #center(){&color(#eeeeee,black){「俺の過去を少しでも洗い流せば、俺が立っている場所は完全に無くなる気しかしないから。」}} HPを40%まで削ると武器を降らして周囲を黒い霧で包んだ後、「過去の残像」という幻想体ページを模したパッシブを持つ分身を4体召喚。 本体は3幕後まで行動せずターゲット不可となる。 厄介なのは左上の個体。3幕で自滅する代わりに大量のバフが盛られており、強力な「記憶 - ハナ協会」を使用してくる。 反撃ダイスも大量に持っているため、不必要なマッチは控えるのが無難。 また、左下の個体も的中するとページコストがランダムに変化するデバフをかけてくるためコストを踏み倒すキャラは要注意。 その個体が使ってくるページは「学習」固定。威力を底上げした司書に弱いリソースページでマッチさせればまず被弾することは無いだろう。 #left(){&color(#eeeeee,black){「そして俺の大切だったあのときも、全て忘れて溶けるような気しかしないから。」}} 3幕経過すると本体が強力な個別広域攻撃&bold(){「絶叫」}を使用してくる。 出目が大きく全て防ぐことは困難だが、3幕目までに周囲の残像を倒せていれば以降は本体にのみ集中できるので、勝利は目前。 #right(){&color(#eeeeee,black){「だから怖いんだ、アンジェリカ。」}} ---- **ローランの選択 ローランはアンジェラ達に敗北した。最後の最後で、ローランの計画は台無しに終わった。 ローランは自分をさっさと殺せとアンジェラに言い放つ。 最後に来て迷うようでは、外に出ても長くは生きていられないと。 #center(){&font(b){&color(#3B4EF0){ローランを赦す。全てを手放したまま、ただ元通りに戻す。}}} &color(#eeeeee,black){……ああ。そうやってもう少しだけ躊躇え。} &color(#eeeeee,black){俺がすぐに首を掻っ切ってやるから……。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){……ローラン。私は手放すわ。誰かが断ち切るべきだから……。} アンジェラは思いも寄らない選択をした。 こんな都市の輪を繰り返すくらいなら、人間にはならないと。 &color(#eeeeee,black){……はぁ?ここまでめちゃくちゃにしといて……今になって手放すだって?} &color(#eeeeee,black){それならこのクソみてぇな図書館でどうしようもなく死んでった奴らは……。俺の手で殺した者たちは……一体どうなるんだよ!} &color(#eeeeee,black){今までの俺の覚悟と絶望……犠牲は一体……。} &color(#eeeeee,black){お前は必ず何かを欲さないといけないんだよ!!!} &color(#eeeeee,black){まともな欲望すらないやつが……あれだけの血と力を抱いちゃ駄目なんだよ……。} それは今まで図書館が飲み込んできた数多くの人間の命をそのまま無駄にするのと同じ選択だった。 ローランにはそれが許せなかった。あれだけの大罪を犯した者は、それなりの欲を抱いて裁かれなければならないのだと。 しかしアンジェラが今行おうとしているのは、ローランが今まで諦め、目を背けてきた都市の苦痛から逃れる唯一の方法だった。 それでも、ローランは奪った者なりの覚悟をアンジェラに求める。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){本と司書、そして図書館……最後に私の自由。この全てを私が先に手放すわ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){これ以上握りしめるのはやめるわ……。握ろうともしないわ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){この全てを手放すなら……戻せる……。少なくとも図書館で死んだ者たちだけは。} &color(#eeeeee,black){……それがお前の選んだ答えか?} &color(#eeeeee,black){お前はこれで図書館の外に踏み出せるのに?監獄の扉が開いたのに?100万年もの苦痛に報いられる日だってのに……どうしてそんな選択ができるんだ?} そう、この選択はローランには出来なかった選択。 後悔に苛まれ絶望に覆われ、復讐という名の八つ当たりの下、多くの命を殺しすぎたローランとは違った選択肢。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){ええ……完全に私が望んで決めたのよ……。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){初めて全てから自由になった私が選んだ……初めての願いであり、選択よ。} &color(#eeeeee,black){そうだとしても俺はお前を許せない……許しちゃ駄目なんだよ。都市じゃそんな勝手に端から断ち切れないんだよ……。} &color(#eeeeee,black){……利己的じゃないか。} その言葉は都市の連鎖を望んでいるとも取れた。 最後に、アンジェラは一つだけローランにお願いを残した。 これから少しの間、無防備になると。今まで図書館に取り込んできた人間を元に戻すには時間がかかるという。 だから、その間は放っておいてほしいと。 『友だちとしてのお願い』であると。 #center(){#openclose(show=▷ アンジェラを赦さない。これを最後に復讐を果たす。){ &color(#eeeeee,black){……断ち切ることはできないんだ、アンジェラ。} &color(#eeeeee,black){&bold(){このまま自分勝手に断ち切れないんだよ!!!}} &color(#eeeeee,black){……アンジェラ。俺の計画と違って苦しまずに命を奪ったのは……。} &color(#eeeeee,black){……友だちとしての最後の思いやりだ。} &bold(){&color(#eeeeee,black){全部終わったよ……アンジェリカ……。}} 3人のフィクサーが会話をしている。 彼らはローランの同僚だった様で、ローランが戻ってきたという話を聞くと一人が興味を示す。 が、酒と薬に溺れながら何かに取り憑かれた様に無差別に汚い依頼を受けているという話を聞くと興味を失った。 「顔を合わせる価値もない、そのうち死ぬだろう」と。 そして…。 1人の男が下水道の水に流されている。 その男の背には無数の武器が突き刺さっている。 顔も知らぬ者の棍棒。 仇だった者の腕。 仲間だった者の短剣。 友達だった者の槍。 背中に刺さった数多の武器はその男が背負ってきた業だ。 &font(#b485cc,b){「言ったろローラン。殺し過ぎだって…。」} &font(#b485cc,b){「それだけ殺してしまえば…。何がなんだかわからなくなるって…。」} そう言って、その男はかつて忠告してくれた友人にすら忘れられた。 私は知っている 私が死に就く日にも 汝は私の心の奥深くに入り 私と共に整然と横たわらんことを。 END-苦痛を愛するための祈り }} #center(){#openclose(show=▷ アンジェラを赦す。){ 再び芽吹いた光の木は 灰色の都市を暖かく染め上げる。 都市を包んだ光は人々の心に染み入り…… それまで忘れて過ごしていた感情と向き合うことになるでしょう。 ただ、種が蒔かれたとはいえ その変化が急激に起こりはしないでしょう。 きっと芽吹く時すらも違うでしょう。 それは徐々に……。 でも、時が流れればみんなが見ることのできる…… そんな変化の流れで都市を包み込むでしょうから。 自分が抱いている心に向き合って さらけ出す機会が与えられるのよ。 #left{ 光へと消えたアンジェラ。彼女はその言葉の通り、図書館で死んでいった者達を生き返らせた。 ただ生き返らせる人間は無差別で、当然のように残響楽団の連中も生き返る事となる。 &color(#eeeeee,blue){これが選択の結果なんだね。ありがとう、アンジェラ……そしてローラン。} ねじれた姿として生き返った残響楽団団長、アルガリア。 彼は、彼らは再び図書館の最奥にある光を求めて動き出す。 &color(#eeeeee,black){アンジェラがお前らのためにこんな選択をしたわけじゃないんだよな。} &color(#eeeeee,black){始めて真に自分が望むものを選んだだけだ。} 『友だちとしてのお願い』を聞いた事で『苦痛を愛するための祈り』から解き放たれたローランは、[[自らの意志>ケテル(Lobotomy Corporation)]]で再びアルガリア達への接待を行う。 舞台は3つ。上記の流れに反して総記の階は使用不可。((時系列的に司書補が参加している総記の階の完全開放と同時系列である事、ローランが疲弊してまともに戦える状況にない事が原因と思われる。)) 下層、中層、上層の順で通常の残響楽団を接待した時のメンツがまとめて襲いかかってくる。 但し完全にねじれてしまったからなのか全体的に弱体化しており、階層数も5つあるので対策さえしっかりしていればそう難しくないはず。 しいて言えば、上層のアルガリアに関しては固有デバフの「振動」に関するパッシブがプレイアブル時の強力なものとなっている。 使うページも全体的に強力。油断は無しで挑もう。 アルガリアのHPを1にすると、彼はエネルギーを収束させて図書館ごと破壊しようと試みる。 しかしそこにローランが乱入。そのまま一騎打ちへともつれ込む。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){「…どうして?いいえ…こうなっちゃ駄目…私が残ってちゃ…。」} 少し後、そこにアンジェラが困惑した様子で現れる。本来なら彼がそうであったように光の中に消えるはず。 だが、ローランは最終日に消えかかっていた彼女を光の中から強引に救出していたのである。 アンジェラは、それだと全てをもとに戻せないと狼狽する様子を見せる。 &color(#eeeeee,blue){「全部無駄になった…最後の機会だったのに…。」} &color(#eeeeee,blue){「ローラン…アンジェラ!!!」} &color(#eeeeee,black){「最後の最後まではお前らしくいなきゃ。ガミガミ言うだとからしくないことするから隙ができるんだよ。」} &color(#eeeeee,blue){「…おぞましいな。少なくとも最後だけは美しく在りたかったのに。」} &color(#eeeeee,blue){「アンジェリカにはよろしく伝えとくよ。義弟。」} &color(#eeeeee,black){「…地獄に落ちとけ。」} そうしてアルガリアとの5日に渡る死闘の末、ローランはついにアルガリアを倒すことに成功する。 血まみれでボロボロな姿だが、ローランはどこか憑き物が落ちたような、晴れた心をしているように見えた。 アンジェラ曰く、最後の最後で光の中から救出されたせいで何処で誰が何時目覚めるのか見当がつかなくなってしまったという。 それでも、本にされた人々が元に戻ると知って安堵するローラン。それに対して何故そんな無謀な賭けに出たのかと疑問を投げかけるアンジェラ。 それは、ここに来る時に手伝ってもらった「紫の涙」から聞いた言葉を思い出したから。 &font(#cc00cc){「最後には自分の思うままにさせるのが良い」}という言葉の通り、自分が思ったままに動いた結果であった。 ローランは落ちていた紙を広い、アンジェラに渡す。 それは作中で書いていた、アンジェラが外に出たらやりたいことをリストにしてまとめたものだった。 機械の体に戻ってしまった以上、紙に書かれていることは半分も行えないだろう。 &color(#eeeeee,black){まぁ、そんなことはこれからお互い悩んでいこうよ。} &color(#eeeeee,black){たった1つの答えって多分無いと思うんだ。} &color(#eeeeee,black){星のように多くに人々がそれぞれ絡み合ってるから。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){人それぞれに答えがあるんでしょうね。} &color(#eeeeee,black){それにしても、この図書館は結構崩壊したと思ったんだけど……まだ力が残ってるみたいだな?} あれから一息ついたローラン達。光も無くなって、図書館が図書館として機能することは最早無い。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){私もその点については不可解に思っているわ。} &color(gold,black){……アンジェラ。その理由は図書館がお前の殻……。} &color(gold,black){E.G.Oだからだよ。} やっとこさ大団円かと思いきや、突然乗り込んできたのは頭の手先である調律者、そして足爪と目だった。 調律者は頭の意向に背く「限りなく人間に近い心を持った機械」であるアンジェラを抹殺しに来たのだ。 さらに頭の汚点((図書館の元となるL社の存在自体が、ビナーもといガリオンが旧ロボトミー社の排除に失敗した証であるため。))とも言える図書館を不純物として巣ごと都市から放逐するという。 当然、ここで黙っている様なローラン達ではない。ついに頭までゲストとして迎え入れた図書館。 これが正真正銘、最後の接待になる。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){ええ。どうせ私もあえてこの巣に居る必要はないから。} &color(#eeeeee,black){出かける手間も減って悪くないな!} 苛烈を極めた調律者との接待は、途中助太刀に来た赤い霧こと[[ゲブラー>ゲブラー(Lobotomy Corporation)]]、かつての調律者ガリオンの力を完全に取り戻したビナー((この接待に限り、バトルページおよびコアページの劣化が解除されたフルパワー状態で使用可能となる。))の手助けもあって、アンジェラ殺害の阻止に成功。 放逐間近となったことで調律者達は&color(gold,black){「外郭にいる限りは見逃すが、都市に戻ってきた際には容赦しない。(意訳)」}という忠告を残して去っていった。 &s(){未だに残っているであろうL社の巣の住民に配慮もへったくれもない}10カウントの後、目の前に飛び込んできた光景はまさしく外郭のものだった。 黄土色の大地。遠くには都市の外郭を走る列車が見える。 だがアンジェラはここで止まるような事はしない。これからはきちんと方向性を定めて、新たに自分なりの復讐を続けることを決意する。 それは都市の苦痛が繰り返されるしかない理由を突き止めるというもの。 ローランは都市の人間として、その道が容易いものではないと忠告する。 都市の輪は水が上から下に流れるのと同じように、当然のものなのであると。 だが、かつての自分のように否定することはなかった。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){それでもやるわ。かなり長い道のりを歩くことになるとは思うけど……。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){これが私の歩める贖罪の道の1つでしょうね。もちろん図書館も今までとは違う方針で運営するつもりよ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){それもこれで、これもそれだから。} &color(#eeeeee,black){……ふむ。} &color(#eeeeee,black){それもこれで……これもそれ、かぁ。} }}} ---- **余談 幾つかのコアページは男性用の体型と女性用の体型を選ぶことが出来る。 これを利用し女性用の体型(主にオルガと小夜)をローランにつけることで、通称「&bold(){黒い爆乳}」が爆誕する珍事を起こせる。 ローランの完全開放戦が始まるのは自然科学、つまり&bold(){魔法少女達の階層}である。 よって、今までの流れから魔法少女のコスプレをする思春期の娘を期待していたプレイヤー達は、唐突に見せつけられた魔法中年によって&s(){性癖がねじれた}腹筋を破壊されることになった。 また社会科学の階では「オズマ」という女性型の幻想体が登場するのだが、ローランの&s(){コスプレ}E.G.Oを装備した姿が&bold(){異様なまでに完成度が高い。} そして数多くのプレイヤーが&bold(){盛り上がっているようには見えない股間に視線を集中させた。}&s(){そうやってまたプロムンは性癖をねじりに来る……} それに加え、総記の階のE.G.Oページもどれもこれも女性の身体に変身するものばかり。 哀れローランは女装好きという濡れ衣を被ることとなるのだった。 元ネタは『シャルルマーニュ十二勇士』や『狂えるオルランド』のローラン(Roland)。 作中に出てくる他の登場人物のうち、アストルフォやアルガリア、アンジェリカもこちらが元ネタとなっている。 元ネタの方のローランはアンジェリカへの失恋の果てに発狂。 &bold(){素っ裸}になって熊を殴り殺したりして放蕩している内にアストルフォが月から持ってきた理性を吸引して正気に戻る、というエピソードがある。 図書館の方のローランも、失恋か死別かの違いはあれどアンジェリカを失ってから狂乱。 ありとあらゆる組織、フィクサーをピアニストと関係がないか徹底的に調べ上げ、&bold(){少しでも怪しいところがあったら即ジェノサイド}と狂っている。 &color(#FFFFFF,#99e2ff){それはそうとして、今なら話してくれても良いんじゃない?} &color(#eeeeee,black){何を?} &color(#FFFFFF,#99e2ff){あんたがここに来て一番驚いたこと。} &color(#eeeeee,black){あぁ、それ……。よく覚えてたな。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){何でも覚えてるから。} &color(#eeeeee,black){はぁ……本当に個人的なことなんだけどな。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){時間は有り余ってるし、答えるときまで何年だって待ってあげる。} &color(#eeeeee,black){分かった、分かったよ!} &color(#eeeeee,black){……えっと。俺、本を書いてみたかったんだ。俺が見た都市と人についてな。} &color(#eeeeee,black){文才が全っ然なくてとっくのとうに諦めてたけど……。到底、誰かに見せられるような文章じゃなかったんだよ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){気になるわね?} &color(#eeeeee,black){……嗤いたいなら嗤え。俺なんかが文字を書きたいだとか。笑えるだろ。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){笑えはしないわ。驚きはしたけど……。……都市の人々の人生を記録する、ねぇ。} &color(#eeeeee,black){絶対に他の司書には言うなよ!知ってるのはお前だけでいいから。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){……いいわ。それじゃあ今度は一緒に本でも書く、ローラン?} &color(#eeeeee,black){光栄でございますよ、館長様。} &color(#FFFFFF,#99e2ff){違うわ。そうじゃないでしょ?} &color(#eeeeee,black){もちろんさ、アンジェラ。} 追記・修正は外郭に追放されてから執筆活動を初めた人にお願いします。 #areaedit(end) }}} #areaedit(end) }}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,182) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 黒い沈黙の接待内容は一応何か変わる可能性を考えてリリースまで、総記の階の詳しい内容はアンジェラの記事のほうが良いと思ったので現在未記載です。こっちに書いたほうが良いと思われたなら追記お願いします。 -- 名無しさん (2021-07-20 02:39:56) - 赦さなかったシーンのセリフ、もう少しあった方が良いかも?ともあれたておつ -- 名無しさん (2021-07-20 10:47:08) - ローランが「妻はねじれのせいで死んだ」と話を出した時点で、アンジェラ自身薄々察してたよね多分 -- 名無しさん (2021-07-20 12:36:48) - 前作の不穏な終わり方に対して、随分と明るい終わり方したもんだな。A~Cも草葉の陰から勝手にニッコリしてそう。 -- 名無しさん (2021-07-20 18:51:10) - 憎む者憎まれる者の関係から互いに良い影響を与え合って終わった訳か。もしアンジェラが前作のように人心の欠片も無いままだったらどんな反応してたんだろう -- 名無しさん (2021-07-20 19:07:59) - 「まっすぐ立てる意思」「生き続けるという勇気」「分別できる理性」「より良い存在になれるという希望」が、形を変えてローランとアンジェラに受け継がれててAもさぞかし感無量だろう -- 名無しさん (2021-07-20 22:16:48) - 受け継がれたというより、彼らが同じ着地点についたという方が近いと思うぞ。 -- 名無しさん (2021-07-20 22:47:30) - 光の種シナリオで悟りを得たセフィラたちがそのまま図書館に残ってるし、ローランがアインと同じ悟りを得るのは不思議な事ではないよね。ローランは注意深く見るとアインと全然違うようでも似ているところがある。 -- 名無しさん (2021-07-21 00:05:00) - Furiosoはダイス全破壊だからホイールズとは効果がちょっと異なる -- 名無しさん (2021-07-26 10:57:23) - 老いた少年工房のダイスが一個多かったので修正 -- 名無しさん (2021-08-05 20:10:07) - Gone Angelsの歌詞の中にも「駄目だ、やめろ」とアンジェラへの復讐を思い止まる歌詞があったり全然関係ない連中を殺してきたのもあって内心では復讐する資格なんか無いと理解してたり・・・ -- 名無しさん (2021-08-18 09:50:58) - 幾つか修正。昔は第3フェーズのローラン君貧弱だったのにすっかりカチカチになって……(なお黒化) -- 名無しさん (2021-08-28 21:32:05) - 投票ボタンがいくつかに分かれていたので、下二つを統合しました。これに伴い、ボタンの数値を足しています。 -- 名無しさん (2021-09-01 09:05:49) - 最後の最後で二つ名が召使いからともだちになるの、本当良かった -- 名無しさん (2021-09-18 10:46:17) - この記事、バッドエンドの記述はないのかな。勘違いする人出そう -- 名無しさん (2021-09-22 18:00:52) - 黒い沈黙はアンジェリカだからローランが黒い沈黙って書くのはネタバレとか以前に間違ってるから訂正して欲しいんだよなぁ -- 名無しさん (2021-12-09 02:07:08) - ローラン戦では「黒い沈黙」表示だし、強ち間違いとも言い切れないような。ただし特色ではない(ハナによる認定を受けていない)のは事実だが -- 名無しさん (2021-12-12 14:44:01) - ↑↑言いたいことは分かるんだがそのブツがアレ出典だからな……時間経ってからなら「黒い沈黙」の詳細や誤解に至るまでの経緯を書いても良いかもしれないけど少なくとも今は編集したくないかも -- 名無しさん (2021-12-19 02:04:41) - OPから通して見ると、ローランがL社とは無関係の部外者だからこそ「カルメンのコピー(の出来損ない)のアンジェラ」ではなく「偏屈で理屈っぽいただのアンジェラ」として見続けてたんだなと。ローラン本人がそこまで意識してたかは定かじゃないけど、間違いなくアンジェラに良い影響与えてたわけだ -- 名無しさん (2022-06-03 01:38:26) - 仮に復讐を果たしたとしてもアンジェラ達やセフィラ達の内情知ってるし友情も本物だったから救われる事なく更に後悔と絶望に呑まれてしまうだろうな・・・ -- 名無しさん (2022-06-09 08:46:05) - ホイールズインダストリーを最初ホエールズインダストリーだと思ってたぞ -- 名無しさん (2022-12-05 14:55:18) - 折りたたまれた「黒い沈黙のページ」の部分ですが。いつのまにか四角い表みたいになデザインが使われていますが、スマートフォンだとレイアウトが崩れて結構読みづらくなるのです。出来れば以前の単なる文字列に戻して頂けないかと…(四角い表のデザインを使用した方にも理由があるのでしょうから無理にとは言いませんが) -- 名無しさん (2023-02-06 20:22:35) - 司書たちは勿論アンジェラまでと良好な関係を築いて情報を次々と抜いてるから情報系フィクサーとしての能力は際立ってんのよね -- 名無しさん (2023-02-24 08:31:21) - 情報系フィクサー(戦闘ができないとは言ってない) いや、都市でも指折りの精鋭が集う「チャールズ事務所」で「隊長」扱いとかマジで何なんだあんた‘‘‘ -- 名無しさん (2023-03-03 18:11:36) - アンジェリカから引き継いだとは言え大暴れしてるし元々戦闘の才能もあったんだろうな -- 名無しさん (2023-05-02 12:42:38) - ・情報収集能力が凄まじく高い -- 名無しさん (2023-06-13 01:29:50) - 弱ってるとはいえ、ねじれた特色相手に5日間も戦い続けるのは相当だよね -- 名無しさん (2023-07-12 19:29:12) - デュランダルは的中時パワー1を得る 過去回想と黒い沈黙のページで唯一固有名詞な事考えると、1級フィクサー時代のローランの主兵装はデュランダル つまり昔のローランは速度ダイスの数だけ毎ターンデュランダル振り回してパワー爆盛りして全てを粉砕する赤い霧以上の究極脳筋だった可能性が存在する…? -- 名無しさん (2023-12-08 03:35:05) - 吹き替え版のボイス滅茶苦茶イメージ通りで嬉しい -- 名無しさん (2024-01-18 21:26:47) - ↑5 「赤い視線」ヴァルギリウスの背後を一切察知されることなくとってるし隠密スキルもイカれてる -- 名無しさん (2024-01-23 02:40:25) - バットエンドの説明に違和感あるね。都市ってそこまで約束事に厳格な性格じゃ無かったと思う。現に次回作でも念入りに作った契約書が簡単に白紙になっちゃったし -- 名無しさん (2024-07-24 02:03:34) - 違和感の根拠が次回作ってどうなんだ?世界観は同じでも、リンバスはリンバスだろう。 -- 名無しさん (2024-07-24 04:54:52) - 図書館単体でも別に契約に厳格な描写は無いけどね。杖事務所がプルートとの契約として無理矢理図書館に送られたのも昨日の約束の効果で契約を破れば実質的に即死という状況に追い込まれたからこそだし。 -- 名無しさん (2024-07-25 21:54:59) - 一切異論なくではなく「一定の納得」と書いてある。どこぞのド底辺もそうだが、詐欺じみた手口に反感は持っても無効を訴える奴はいなかったろ。 -- 名無しさん (2024-07-25 23:02:43) - そりゃ逆らえばその場でぶち殺されるだけだからな。 -- 名無しさん (2024-07-25 23:28:57) - リンバスではまさに契約無効を訴える奴はいたな。因みに言ったやつは次の瞬間頭かち割られてぶち殺された。まあ図書館もリンバスも人間の命はゴミ屑レベルで軽いのは散々描写されてるし契約破れば殺されるのは目に見えてるからみんな殺されたくないという理由で守ってるだけで別に殺されないなら平気で破るだろうね。そもそも都市の人間に無条件に契約を守るだなんて思ってるのはどんだけ頭お花畑なんだ? -- 名無しさん (2024-07-25 23:41:06) - アートブック眺めてて気づいたんだけどフェーズ3以降のローランってねじれてるらしいな -- 名無しさん (2024-08-15 18:28:50) - 契約を守らないと約束の大切さを分からされるからなぁ -- 名無しさん (2024-08-15 19:40:56) - 経緯や状況はどうあれ『約束や契約を破った上でのうのうと生きてる奴』はロボトミ~リンバスまでであんまり記憶にないから、メタ視点で「作中世界は約束に厳格」っていうのはまぁそう表現する事もできるか程度の納得はある -- 名無しさん (2024-09-19 11:48:46) - でも、ローラン自身だって契約は簡単に反古にされちゃったじゃないですか••あんなに煙戦争で頑張ったのに。都市の契約は厳格なものじゃなくて、力あるものが言い訳に使ってるだけですよ -- 名無しさん (2024-10-07 00:12:39) - 都市では約束に厳格とか本当に図書館プレイしてたら出てこない感想だろう。力あるところは平気で約束を踏み倒して知らぬ存ぜぬするし弱者相手には契約を盾に一方的に毟り取るわでクソみたいな世界観なのを描写されまくってるのに -- 名無しさん (2024-10-08 20:26:49) - 正直、約束事に厳格云々の記述はどうかと思う。どう見ても都市はマトモに約束事が守られる場所じゃない -- 名無しさん (2024-10-21 19:29:48) - まぁある意味で厳格とはいえる。破った時の罰則だけは厳格というにふさわしい。まぁそれも踏み倒されるのが都市だけど -- 名無しさん (2024-10-29 16:43:21) - 黒い沈黙の接待中、総記の階の司書補たちは止める間もなく殺られてしまったんだろうか… -- 名無しさん (2024-11-02 19:25:10) - ファミ通に乗ってたジフン氏の記事が興味深い。Ruina許しの物語だとしたら、ローランのエンディングもそれを元に分岐したとも言えるのかな? -- 名無しさん (2024-11-06 07:15:22) - 他人の生き様を抽出した「ページ」を装備して戦う司書達と、亡妻の遺品(怨念)を手に戦うローラン。どこか皮肉めいた対称性を感じる。 -- 名無しさん (2024-12-02 10:54:37) - ↑2 アンジェラを許さない道を選んだ自分を許せなかったのがバッドエンド√なんだろうなぁとは思った。 -- 名無しさん (2025-01-01 18:30:23) - 最も危険なフィクサーとして「赤い視線」を挙げていたが、本当に危険なのはこっちだろう。こいつがもう少し容赦なかったら赤い視線ですら死んでたし。 -- 名無しさん (2025-02-04 01:01:22) - 最後に二つ名が「友達」に変わるのすごい好き -- 名無しさん (2025-02-20 23:06:45) - リンバスカンパニーで図書館の戦闘のレベルの高さを実感するほど化け物にしか見えない男リカルドどころか最新章の強敵すら全然敵わないレベルだからなぁ -- 名無しさん (2025-05-31 01:20:47) - 先を気にせずに暴れまくったらバッドエンドみたいにきっちり代価を支払わされる -- 名無しさん (2025-07-13 00:32:59) - ↑5どっちかと言うとアンジェラを半端に許してしまったのがバッドエンドな気がする。半端に許して、情けをかけた殺しをしたせいで妻の復讐が半端に達成された挙句、夢を叶える寸前の友達を殺してしまったって苦痛を背負ってしまった -- 名無しさん (2025-07-23 17:50:15) #comment #areaedit(end) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: