手鬼(鬼滅の刃)

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手鬼(鬼滅の刃) - (2024/06/05 (水) 21:50:07) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2023/12/17 Sun 21:46:39 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&font(b,#777e41){十二…十三で、お前で十四だ}}} #center(){&sizex(5){&bold(){!? 何の話だ}}} #center(){&sizex(5){&font(b,#777e41){俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ アイツの弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ}}} &bold(){&ruby(ておに){手鬼}}とは『[[鬼滅の刃>鬼滅の刃]]』に登場する[[鬼>鬼(鬼滅の刃)]]の一体の通称である。 声:[[子安武人]]、[[豊崎愛生]](幼少期) #openclose(show=▼目次){ #contents } *◆概要 [[鬼殺隊>鬼殺隊(鬼滅の刃)]]の新人隊員選抜試験である「最終選別」が実施される地「藤襲山」に封じられている鬼。 格の低い鬼らしく、固有の名前が判っていない(鬼の首魁・[[鬼舞辻無惨]]から鬼としての名を与えられている様子もない)こと、及び外見的特徴やとあるセリフ(詳細後述)から、通称として「手鬼」「&bold(){年号鬼}」と呼ばれる。 物語開始から47年前の江戸時代・慶応の頃、鬼殺隊の新人隊員候補の教育係「育手」を務め炭治郎の師匠でもある[[鱗滝左近次]]に捕縛されて以来、ずっと当地に棲んでいる。((鬼は藤の花を苦手とし近寄る事もできないため、一度藤襲山に囚われたら脱出できない。)) 捕まった当初は何の変哲もない少年の鬼であった……が、&bold(){鱗滝への憎悪と、試験に挑んだ50人以上もの少年少女の肉を糧に生き延び、力を付けてしまった。}((この作品においては「人を食らってきた数=その鬼の強さ」であると明言されている。)) その結果、&bold(){ブクブクと肥え太って肥大化した緑色の肌の巨体に、同じく肥大化した無数の腕を纏わり付かせた醜い大型の異形}に変貌した。 原作では口が描かれなかったが、アニメでは捕食シーンが追加。 顔の下を取り囲む無数の腕に隠された口を[[巨大化]]させ、人間を丸呑みにするようにして貪り食らう。ちなみに歯もしっかり生えている。 *◆人(?)物 一人称は&font(b,#777e41){「俺」}で、二人称は&font(b,#777e41){「お前」}。 鬼と化した人間はかつての人間らしさを色々な意味で失い歪んでいくとされるが、手鬼もまた長年積もり積もった鱗滝への憎悪の影響か、かなり陰湿な性格をしている。 &bold(){自分は藤襲山から出られないため、復讐がてら彼の弟子を皆殺しにすると決めており、特に嬲り殺しにするのを好む。} 鱗滝は「最終選別」に弟子を送り出す際、自ら彫った「厄除の面」を着けさせているが、手鬼は逆にそれを目印にして弟子を見分け、これまで13人を殺害してきたのだ。 それについて手鬼自身は&bold(){&color(#777e41){「あいつが(弟子達を)殺したようなもんだ}」}と開き直って鱗滝を嘲笑している。 弟子の中でも強い者に対しては&bold(){鱗滝を嘲笑し思考と呼吸を乱れさせその隙を突く、という小賢しい手段に出る事さえも厭わない。} //継子は現役の柱の後継者的立ち位置であり、引退しているのなら継子とは言わない **〇戦闘能力 身体に生えた無数の腕を[[触手]]のように素早く伸縮させて操り、幾つかの腕を融合させて伸縮する巨大な腕を無数に形成し伸ばすことができる。地中から伸ばして不意を突く事も可能。 ただし戦術は ・&bold(){無数の腕を伸ばしての打撃や握り潰し} ・&bold(){肥大化した伸びる腕による地中からの奇襲攻撃} にのみ特化しており、おまけに格下としか戦っていないため&bold(){47年間鬼として生きていながらかなり稚拙かつ脳筋。} 伸縮する腕も射程が存在し、伸び切ってしまうと元の長さに縮めるまで無防備となり隙だらけなってしまう大きな欠点を抱える。 肥大化し過ぎた身体の影響から歩行速度もかなり鈍重。 鈍重故に頚も狙われやすいが、長年にわたる成長の結果頚は硬くなっており、炭治郎の兄弟子・錆兎の剣戟にも耐えたほど。 この硬さで相手の攻撃を阻み、生まれた隙を狙って仕留める捨て身のカウンターがある意味奥の手。 一応、藤襲山に封じられた鬼の中ではダントツに強いイレギュラー的存在ではあるが、より強い鬼が操る特殊能力「血鬼術」の発現にまでは至っていない。 特徴的な腕も、ただ異形化したに過ぎないものである。 血鬼術の発現の条件は詳細には分からないが、喰らった人数がこれでもまだ足りなかったか、無惨から血を貰っていないからか、元々鬼としての素質が低かったのだろうと推測される。 //餌となった人間が所詮一般人や鬼殺隊候補生でしかないためなのか、あるいは元々鬼としての素質が低かったのだろうか。 *◆劇中での顛末 劇中では選別一日目の夜に炭治郎と遭遇。 早速食らうのか、と思いきや、炭治郎も厄除の面を被っているのを見て取るや、手鬼は斬られるか食われるかの場面のはずがこんなことを炭治郎に訊ねたのだ。 問うて曰く&font(b,#777e41){「今年は &sizex(4){&u(){明治}} 何年だ」}と。 戸惑いながらも炭治郎が&bold(){「い…今は &sizex(4){&u(){大正}} だ」}と返したら……。 #center{&sizex(6){&font(b,#777e41){アァアアア}} &sizex(6){&font(b,#777e41){年号がァ!!年号が変わっている!!}} &font(b,#777e41){まただ!!また!!俺がこんな所に閉じ込められている間に} &font(b,#777e41){アァアアァ 許さん許さんんん!!} &font(b,#777e41){鱗滝め 鱗滝め 鱗滝め 鱗滝め!!!}} 年号が二度も変わるほど長い年月が経っていると改めて突き付けられ、上記の有名な(?)セリフを叫び激昂。 アニメではさらに怒りのあまり、後の[[鬼いちゃん>堕姫/妓夫太郎]]よろしく&bold(){全身を無数の手で出血するほど掻き毟っていた}。 そして鱗滝への恨みつらみを叫び、その流れで自分が錆兎と真菰を含む鱗滝の弟子たちを殺してきた事を語り、炭治郎を「14番目」にするべく襲い掛かる。 彼との戦いは激しいものとなったが、自分の力量を正確に把握出来ていなかった事が仇となり、「[[水の呼吸>全集中の呼吸(鬼滅の刃)]] 壱ノ型 水面斬り」により頸を斬られ引導を渡される。 なお、炭治郎がこの戦闘中に額に負った傷は痕として残った。 徐々に体が消滅していく中、心の中で炭治郎への恨み言を吐き散らすしかできない手鬼。 &font(b,#777e41){「どうせコイツは倒した俺を見下した目で見るんだ(意訳)」}と思っていた彼だったが、当の炭治郎が向けたのは悲しげな瞳だった。 それを見た手鬼の脳裏に、とある記憶が蘇る。 消える前の[[回想シーン]]にて描かれた人間だった時代には、夜闇を恐れて兄の手に縋る幼子であった。 だが、&bold(){鬼となってからは恐れていたその暗がりの中でしか生きられなくなり、おまけに手を取ってくれた兄を喰い殺した事実さえも忘れてしまっていた。} &bold(){最期は人間だったころの記憶を微かながら取り戻し、その「匂い」を感じ取った炭治郎に伸ばした手を優しく握られた事で、その温かさに涙しながら安らかに消滅したのだった……。} *◆柱稽古編にて #openclose(show=未アニメ化範囲のためネタバレ注意){ 実は錆兎と冨岡義勇、村田は同じ最終選別に参加していた。 冨岡が語ったところによると、 その最終選別では錆兎が一人でほとんどの鬼を倒し、亡くなったのも錆兎一人だったとのこと。 この事から、錆兎は多数の鬼と戦い、最後に手鬼と戦って殺されたと考えられる。 錆兎は冨岡から見ても強く、そんな彼が手鬼の頸を切れなかったのは、頸が硬いだけでなく連戦で刀の切れ味が落ちていたことや、錆兎も消耗していたからだと考察されている。 最初に手鬼と戦っていたら、あるいは冨岡と共に戦っていたらまた結果は違っていただろう……。 ちなみに、この事実が判明するまで「冨岡さんが手鬼と戦っていなかったのはなぜか」という疑問を持った人は結構いたらしい。 } *【余談】 **〇手がたくさんある理由についての余談 #openclose(show=格納){ 編集「手の鬼に手がたくさん生えている理由が実は『手を繋いでほしかったから』に繋がっている演出が素晴らしいですね!」 ワニ「&bold(){あ、確かに}」 編集「……え?」 ……実話である。&del(){そんなだから天然とか言われちゃうんだよワニ先生……。}} **〇年号の鬼 上記の&s(){命のやり取りをしようという流れであまりにシュールな}炭治郎とのやり取りが印象的だったため、読者から&font(b,#777e41){年号鬼}と呼ばれもする。 &s(){というか公式媒体以外で「手鬼」と呼ばれる事がほぼ無い。} アニメ版の中の人がテラ子安だったのもあり、現在ではそれが尚更顕著である。 そして無事[[アニメ化]]された『鬼滅の刃』だが、その第一期の放映開始が2019年4月だったことから、特に固有名も無いこの鬼がにわかに注目を浴びることになった。 というのも、同年4月をもって平成が終了し、翌月から年号が令和に変わることが発表されていたから。 そして、話数からして、手鬼が登場しそうなのは4話辺り……つまり放映から約1か月後。 そう、&bold(){まさに年号が変わって初めての放映日に登場し、あのセリフと現実とシンクロするのでは}、と期待されていたのだ。 実際は年号が変わる前に放送されたため予測は外れたが、無料配信期間中に年号が変わったためネタとしての盛り上がりは損なわれなかった。やったね。 子安のねっとりした声も、その外見と相まって「&bold(){気持ち悪い(誉め言葉)}」と評判である。 なお、アニメ版だけ見て「改元に乗っかったネタかー」と思った人も居たらしいが、実際は&bold(){単なる偶然。} 年号をめぐるやり取りの場面は2016年当時の『[[週刊少年ジャンプ]]』本誌に掲載された通りのもので、アニメ化にあたっての改変は行われていない。 しかも当時は、改元の発端となる今上上皇陛下の生前退位の御意向もまだ正式に発表されてはいなかった。ある意味予言だったとも言える? なお、その後やっぱり「年号がァァ!」のセリフをプリントしたグッズが発売されるなど、&bold(){公式もノリノリで乗っかったのであった。} 挙句の果てには丁度令和になった2019年5月1日0時に&bold(){「#令和 #鬼滅の刃」との呟きと件の絶叫シーンの切り抜き動画だけを載せたtweet}が公式Twitterに投稿されている。 ***・年号と元号の違いについて 平成、令和とは「年号」ではなく「元号」ではと思う人も居るかも知れないが、現在では両者に大きな意味の差はない。 厳密な意味の違いについては専門家の間でも意見が分かれるところであり統一されていない。 **〇何故鱗滝の名前を知っているのか? その経緯は不明だが、炭治郎と戦う前に年号云々と問うていたのと同じノリで話しかけ鱗滝の名も把握したのだろうか。 追記・修正は、年号が変わってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 子安をこんな序盤で使うとは思ってなかったけど「年号がァ!」があの声で良かった -- 名無しさん (2023-12-17 22:34:28) - DI鬼…? -- 名無しさん (2023-12-18 09:32:45) - ↑ 貧弱!貧弱ゥ!(血鬼術的に) -- 名無しさん (2023-12-18 15:15:11) - 炭治郎、生まれ変われるように祈ってたけど十二鬼月以降の地獄行きの描写からしてこいつも死後兄ちゃんに連れられて地獄に堕ちてしばらくは生まれ変われないんだろうな。 -- 名無しさん (2023-12-18 20:28:32) - 中の人が同じテッカマンエビルは鬼と同類の存在へと変えられた元人間だけど、(役回りの都合上そうするしかないとはいえ)逆に実の兄にトドメを刺されてたな -- 名無しさん (2023-12-19 14:31:51) - 鬼殺隊の人手不足の一端を担う男 -- 名無しさん (2023-12-19 15:05:51) - どのみちこいつに殺られるようじゃ上位の鬼の相手は出来ないしその時食われたら上位鬼がさらにパワーアップするだけだからここでふるい落とすのはある意味正解 -- 名無しさん (2023-12-19 15:44:51) - 禰豆子といい蜘蛛ママといいこいつといい、無惨様本当に小さい子供も適当に鬼にしてたんだなと分かる邪悪っぷり -- 名無しさん (2023-12-20 01:36:25) - ↑すさまる -- 名無しさん (2023-12-20 07:42:40) - ↑2 朱紗丸ちゃんなんかもね… -- 名無しさん (2023-12-20 07:43:14) - リストラ4人衆でもコイツよりは確実に強いという事実。 -- 名無しさん (2024-06-05 20:52:30) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2023/12/17 Sun 21:46:39 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&font(b,#777e41){十二…十三で、お前で十四だ}}} #center(){&sizex(5){&bold(){!? 何の話だ}}} #center(){&sizex(5){&font(b,#777e41){俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ アイツの弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ}}} &bold(){&ruby(ておに){手鬼}}とは『[[鬼滅の刃>鬼滅の刃]]』に登場する[[鬼>鬼(鬼滅の刃)]]の一体の通称である。 声:[[子安武人]]、[[豊崎愛生]](幼少期) #openclose(show=▼目次){ #contents } *◆概要 [[鬼殺隊>鬼殺隊(鬼滅の刃)]]の新人隊員選抜試験である「最終選別」が実施される地「藤襲山」に封じられている鬼。 格の低い鬼らしく、固有の名前が判っていない(鬼の首魁・[[鬼舞辻無惨]]から鬼としての名を与えられている様子もない)こと、及び外見的特徴やとあるセリフ(詳細後述)から、通称として「手鬼」「&bold(){年号鬼}」と呼ばれる。 物語開始から47年前の江戸時代・慶応の頃、鬼殺隊の新人隊員候補の教育係「育手」を務め炭治郎の師匠でもある[[鱗滝左近次]]に捕縛されて以来、ずっと当地に棲んでいる。((鬼は藤の花を苦手とし近寄る事もできないため、一度藤襲山に囚われたら脱出できない。)) 捕まった当初は何の変哲もない少年の鬼であった……が、&bold(){鱗滝への憎悪と、試験に挑んだ50人以上もの少年少女の肉を糧に生き延び、力を付けてしまった。}((この作品においては「人を食らってきた数=その鬼の強さ」であると明言されている。)) その結果、&bold(){ブクブクと肥え太って肥大化した緑色の肌の巨体に、同じく肥大化した無数の腕を纏わり付かせた醜い大型の異形}に変貌した。 原作では口が描かれなかったが、アニメでは捕食シーンが追加。 顔の下を取り囲む無数の腕に隠された口を[[巨大化]]させ、人間を丸呑みにするようにして貪り食らう。ちなみに歯もしっかり生えている。 *◆人(?)物 一人称は&font(b,#777e41){「俺」}で、二人称は&font(b,#777e41){「お前」}。 鬼と化した人間はかつての人間らしさを色々な意味で失い歪んでいくとされるが、手鬼もまた長年積もり積もった鱗滝への憎悪の影響か、かなり陰湿な性格をしている。 &bold(){自分は藤襲山から出られないため、復讐がてら彼の弟子を皆殺しにすると決めており、特に嬲り殺しにするのを好む。} 鱗滝は「最終選別」に弟子を送り出す際、自ら彫った「厄除の面」を着けさせているが、手鬼は逆にそれを目印にして弟子を見分け、これまで13人を殺害してきたのだ。 それについて手鬼自身は&bold(){&color(#777e41){「あいつが(弟子達を)殺したようなもんだ}」}と開き直って鱗滝を嘲笑している。 弟子の中でも強い者に対しては&bold(){鱗滝を嘲笑し思考と呼吸を乱れさせその隙を突く、という小賢しい手段に出る事さえも厭わない。} //継子は現役の柱の後継者的立ち位置であり、引退しているのなら継子とは言わない **〇戦闘能力 身体に生えた無数の腕を[[触手]]のように素早く伸縮させて操り、幾つかの腕を融合させて伸縮する巨大な腕を無数に形成し伸ばすことができる。地中から伸ばして不意を突く事も可能。 ただし戦術は ・&bold(){無数の腕を伸ばしての打撃や握り潰し} ・&bold(){肥大化した伸びる腕による地中からの奇襲攻撃} にのみ特化しており、おまけに格下としか戦っていないため&bold(){47年間鬼として生きていながらかなり稚拙かつ脳筋。} 伸縮する腕も射程が存在し、伸び切ってしまうと元の長さに縮めるまで無防備となり隙だらけなってしまう大きな欠点を抱える。 肥大化し過ぎた身体の影響から歩行速度もかなり鈍重。 鈍重故に頚も狙われやすいが、長年にわたる成長の結果頚は硬くなっており、炭治郎の兄弟子・錆兎の剣戟にも耐えたほど。 この硬さで相手の攻撃を阻み、生まれた隙を狙って仕留める捨て身のカウンターがある意味奥の手。 一応、藤襲山に封じられた鬼の中ではダントツに強いイレギュラー的存在ではあるが、より強い鬼が操る特殊能力「血鬼術」の発現にまでは至っていない。 特徴的な腕も、ただ異形化したに過ぎないものである。 血鬼術の発現の条件は詳細には分からないが、喰らった人数がこれでもまだ足りなかったか、無惨から血を貰っていないからか、元々鬼としての素質が低かったのだろうと推測される。 //餌となった人間が所詮一般人や鬼殺隊候補生でしかないためなのか、あるいは元々鬼としての素質が低かったのだろうか。 *◆劇中での顛末 劇中では選別一日目の夜に炭治郎と遭遇。 早速食らうのか、と思いきや、炭治郎も厄除の面を被っているのを見て取るや、手鬼は斬られるか食われるかの場面のはずがこんなことを炭治郎に訊ねたのだ。 問うて曰く&font(b,#777e41){「今年は &sizex(4){&u(){明治}} 何年だ」}と。 戸惑いながらも炭治郎が&bold(){「い…今は &sizex(4){&u(){大正}} だ」}と返したら……。 #center{&sizex(6){&font(b,#777e41){アァアアア}} &sizex(6){&font(b,#777e41){年号がァ!!年号が変わっている!!}} &font(b,#777e41){まただ!!また!!俺がこんな所に閉じ込められている間に} &font(b,#777e41){アァアアァ 許さん許さんんん!!} &font(b,#777e41){鱗滝め 鱗滝め 鱗滝め 鱗滝め!!!}} 年号が二度も変わるほど長い年月が経っていると改めて突き付けられ、上記の有名な(?)セリフを叫び激昂。 アニメではさらに怒りのあまり、後の[[鬼いちゃん>堕姫/妓夫太郎]]よろしく&bold(){全身を無数の手で出血するほど掻き毟っていた}。 そして鱗滝への恨みつらみを叫び、その流れで自分が錆兎と真菰を含む鱗滝の弟子たちを殺してきた事を語り、炭治郎を「14番目」にするべく襲い掛かる。 彼との戦いは激しいものとなったが、自分の力量を正確に把握出来ていなかった事が仇となり、「[[水の呼吸>全集中の呼吸(鬼滅の刃)]] 壱ノ型 水面斬り」により頸を斬られ引導を渡される。 なお、炭治郎がこの戦闘中に額に負った傷は痕として残った。 徐々に体が消滅していく中、心の中で炭治郎への恨み言を吐き散らすしかできない手鬼。 &font(b,#777e41){「どうせコイツは倒した俺を見下した目で見るんだ(意訳)」}と思っていた彼だったが、当の炭治郎が向けたのは悲しげな瞳だった。 それを見た手鬼の脳裏に、とある記憶が蘇る。 消える前の[[回想シーン]]にて描かれた人間だった時代には、夜闇を恐れて兄の手に縋る幼子であった。 だが、&bold(){鬼となってからは恐れていたその暗がりの中でしか生きられなくなり、おまけに手を取ってくれた兄を喰い殺した事実さえも忘れてしまっていた。} &bold(){最期は人間だったころの記憶を微かながら取り戻し、その「匂い」を感じ取った炭治郎に伸ばした手を優しく握られた事で、その温かさに涙しながら安らかに消滅したのだった……。} *◆柱稽古編にて #openclose(show=未アニメ化範囲のためネタバレ注意){ 実は錆兎と冨岡義勇、村田は同じ最終選別に参加していた。 冨岡が語ったところによると、 その最終選別では錆兎が一人でほとんどの鬼を倒し、亡くなったのも錆兎一人だったとのこと。 この事から、錆兎は多数の鬼と戦い、最後に手鬼と戦って殺されたと考えられる。 錆兎は冨岡から見ても強く、そんな彼が手鬼の頸を切れなかったのは、頸が硬いだけでなく連戦で刀の切れ味が落ちていたことや、錆兎も消耗していたからだと考察されている。 最初に手鬼と戦っていたら、あるいは冨岡と共に戦っていたらまた結果は違っていただろう……。 ちなみに、この事実が判明するまで「冨岡さんが手鬼と戦っていなかったのはなぜか」という疑問を持った人は結構いたらしい。 } *【余談】 **〇手がたくさんある理由についての余談 #openclose(show=格納){ 編集「手の鬼に手がたくさん生えている理由が実は『手を繋いでほしかったから』に繋がっている演出が素晴らしいですね!」 ワニ「&bold(){あ、確かに}」 編集「……え?」 ……実話である。&del(){そんなだから天然とか言われちゃうんだよワニ先生……。}} **〇年号の鬼 上記の&s(){命のやり取りをしようという流れであまりにシュールな}炭治郎とのやり取りが印象的だったため、読者から&font(b,#777e41){年号鬼}と呼ばれもする。 &s(){というか公式媒体以外で「手鬼」と呼ばれる事がほぼ無い。} アニメ版の中の人がテラ子安だったのもあり、現在ではそれが尚更顕著である。 そして無事[[アニメ化]]された『鬼滅の刃』だが、その第一期の放映開始が2019年4月だったことから、特に固有名も無いこの鬼がにわかに注目を浴びることになった。 というのも、同年4月をもって平成が終了し、翌月から年号が令和に変わることが発表されていたから。 そして、話数からして、手鬼が登場しそうなのは4話辺り……つまり放映から約1か月後。 そう、&bold(){まさに年号が変わって初めての放映日に登場し、あのセリフと現実とシンクロするのでは}、と期待されていたのだ。 実際は年号が変わる前に放送されたため予測は外れたが、無料配信期間中に年号が変わったためネタとしての盛り上がりは損なわれなかった。やったね。 子安のねっとりした声も、その外見と相まって「&bold(){気持ち悪い(誉め言葉)}」と評判である。 なお、アニメ版だけ見て「改元に乗っかったネタかー」と思った人も居たらしいが、実際は&bold(){単なる偶然。} 年号をめぐるやり取りの場面は2016年当時の『[[週刊少年ジャンプ]]』本誌に掲載された通りのもので、アニメ化にあたっての改変は行われていない。 しかも当時は、改元の発端となる今上上皇陛下の生前退位の御意向もまだ正式に発表されてはいなかった。ある意味予言だったとも言える? なお、その後やっぱり「年号がァァ!」のセリフをプリントしたグッズが発売されるなど、&bold(){公式もノリノリで乗っかったのであった。} 挙句の果てには丁度令和になった2019年5月1日0時に&bold(){「#令和 #鬼滅の刃」との呟きと件の絶叫シーンの切り抜き動画だけを載せたtweet}が公式Twitterに投稿されている。 ***・年号と元号の違いについて 平成、令和とは「年号」ではなく「元号」ではと思う人も居るかも知れないが、現在では両者に大きな意味の差はない。 厳密な意味の違いについては専門家の間でも意見が分かれるところであり統一されていない。 **〇作中の年代 上記の台詞から、作中の年代を推定することができる。 慶応は1865年4月7日から1868年9月7日の四年間で、明治は1868年9月8日から1912年7月29日である。 慶応時代から47年後は1912年から1915年となる。 **〇何故鱗滝の名前を知っているのか? その経緯は不明だが、炭治郎と戦う前に年号云々と問うていたのと同じノリで話しかけ鱗滝の名も把握したのだろうか。 追記・修正は、年号が変わってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 子安をこんな序盤で使うとは思ってなかったけど「年号がァ!」があの声で良かった -- 名無しさん (2023-12-17 22:34:28) - DI鬼…? -- 名無しさん (2023-12-18 09:32:45) - ↑ 貧弱!貧弱ゥ!(血鬼術的に) -- 名無しさん (2023-12-18 15:15:11) - 炭治郎、生まれ変われるように祈ってたけど十二鬼月以降の地獄行きの描写からしてこいつも死後兄ちゃんに連れられて地獄に堕ちてしばらくは生まれ変われないんだろうな。 -- 名無しさん (2023-12-18 20:28:32) - 中の人が同じテッカマンエビルは鬼と同類の存在へと変えられた元人間だけど、(役回りの都合上そうするしかないとはいえ)逆に実の兄にトドメを刺されてたな -- 名無しさん (2023-12-19 14:31:51) - 鬼殺隊の人手不足の一端を担う男 -- 名無しさん (2023-12-19 15:05:51) - どのみちこいつに殺られるようじゃ上位の鬼の相手は出来ないしその時食われたら上位鬼がさらにパワーアップするだけだからここでふるい落とすのはある意味正解 -- 名無しさん (2023-12-19 15:44:51) - 禰豆子といい蜘蛛ママといいこいつといい、無惨様本当に小さい子供も適当に鬼にしてたんだなと分かる邪悪っぷり -- 名無しさん (2023-12-20 01:36:25) - ↑すさまる -- 名無しさん (2023-12-20 07:42:40) - ↑2 朱紗丸ちゃんなんかもね… -- 名無しさん (2023-12-20 07:43:14) - リストラ4人衆でもコイツよりは確実に強いという事実。 -- 名無しさん (2024-06-05 20:52:30) #comment(striction) #areaedit(end) }

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