&font(#6495ED){登録日}:2012/09/08 Sat 16:29:30 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #blockquote(){効果モンスター 星6/[[闇属性>闇属性(遊戯王OCG)]]/[[魔法使い族>魔法使い族(遊戯王OCG)]]/攻2300/守2000 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。 (1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その表側表示モンスターを除外する。 この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。} **【概要】 混沌を制す者で登場したカード。愛称はソーサラーを略して「皿」。 いわゆる[[カオスモンスター>カオス(遊戯王OCG)]]の一体であり、効果やステータスは[[《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》>カオス・ソルジャー(遊戯王OCG)]]の小型版といったところ。 こちらも十分に強力なカードであり、戦士族+レベル8モンスターである《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》では不可能な戦術を行うこともできる。 除外するモンスターに制限が付いているが、それでも表側表示のモンスターならば何でも指定できる。 よって、《[[スターダスト・ドラゴン]]》や《[[スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン>スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン(遊戯王)]]》といった「破壊」に強いモンスターを簡単に除去できる。 また、効果だけでなく属性・種族面でも非常に優秀。 属性面では闇属性で攻撃力が2300とそこそこあるため&font(#800080){《魔のデッキ破壊ウイルス》}のコストにできる。 根強く使われている[[ガジェット>ガジェット(遊戯王OCG)]]や、シンクロ、エクシーズ前の下級モンスターに対して絶大な威力を発揮できる。 また特殊召喚しやすい闇属性レベル6なので、レベル2チューナーとシンクロすれば《ダークエンド・ドラゴン》を、 レベル3の[[ジェネクス>ジェネクス(遊戯王OCG)]]チューナーとシンクロすれば《[[レアル・ジェネクス・クロキシアン]]》を繰り出せる。 少々もったいないが、S素材にすれば効果を使用したあと攻撃出来ないデメリットも気にならない。 墓地に落ちた後は、二体目のカオスモンスターのコストに使用すれば《闇次元の解放》により再びフィールドにカムバックすることが可能。 種族面では魔法使い族であるため、レベル1チューナーと組み合わせて《[[アーカナイト・マジシャン>アーカナイト・マジシャン(遊戯王OCG)]]》にするのがオススメ。 特に《[[グローアップ・バルブ>グローアップ・バルブ(遊戯王OCG)]]》との相性は最高。 1.《カオス・ソーサラー》特殊召喚、効果で相手モンスターを除外。 2.バルブ通常召喚、《カオス・ソーサラー》とシンクロして《アーカナイト・マジシャン》、効果で相手カードを2枚破壊。 3.バルブを効果で蘇生し、《アーカナイト・マジシャン》とシンクロ。 このように、相手カードを3枚も除去しつつレベル8シンクロを繰り出せる。 一時は《グローアップ・バルブ》が[[禁止カード>禁止カード(遊戯王OCG)]]に指定されていたが、2024年時点では無制限なのでこのコンボも再び使えるようになった。 魔力カウンター軸の魔法使い族デッキならば《マジカル・コンダクター》で楽に蘇生できる点も見逃せない。 特殊召喚しやすいレベル6というところを生かし、ランク6のX素材にするのも良いだろう。 X素材として墓地に送られても蘇生制限は満たすので遠慮なく重ねられる。 ランク6には、《セイクリッド・トレミスM7》《フォトン・ストリーク・バウンサー》《[[No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ]]》などの強豪が揃っているため、場面に合わせて召喚するモンスターを選択しよう。 種族面から《[[マジマジ☆マジシャンギャル]]》のX素材にできる点も見逃せない。 こいつを素材にしてギャルを出すのにはいささか抵抗があるだろうが、実際のところ《[[ブラック・マジシャン・ガール]]》よりもコイツの方が使いやすい。 また、ギャルの上にさらに《[[幻想の黒魔導師>ブラック・マジシャン]]》を重ねると性別が激しく切り替わってそれはそれで面白い。 **【環境での活躍】 初登場時は、今ほど墓地肥やしに優れたカードが無かったこともあり、同パックに収録された《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》や《[[混沌帝龍-終焉の使者-]]》の下位互換とされあまり活躍できなかった。 今でこそS召喚やX召喚によってレベルや種族や属性が活かされ、 《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》に真似できない事も多いが、当時はそういったものがなくさほど注目されなかった。 が、直前の環境で活躍していたのが《[[ヴァンパイア・ロード>ヴァンパイア・ロード/ヴァンパイアジェネシス(遊戯王OCG)]]》や《[[人造人間-サイコ・ショッカー]]》であることを考えれば&bold(){これ自体は相当のぶっ壊れであった。}(そのぶっ壊れを使えないカード扱いにすることこそが当時の環境はカオスであるなによりの証左) 上位互換のカオス共々が規制されていくにつれ、その空いた枠を[[埋める]]ように徐々に大会で活躍するようになる。 選考会では[[ファンデッキ]]からのし上がった【除去ガジェット】が猛威をふるう中、それに混じって高い採用率を発揮していた。 その後もカオス全盛期時代の麻痺感覚が収まりきちんと評価され始めると光と闇がデッキに入れば必須という評価を得るようになる。 そのため、無制限からいきなり&font(#ff0000){禁止カード}となった。 その後、調整版カオスとも言える[[天魔神>天魔神(遊戯王OCG)]]も登場。このカードを含めカオスが復帰することは無いだろうと考えられていた。 しかし環境の変化というのは恐ろしい。 《[[裁きの龍]]》や《[[ダーク・アームド・ドラゴン]]》といったこのカードをしのぐパワーカードが多数登場した為か、 [[&font(#ff0000){制限}>制限カード(遊戯王OCG)]]復帰し、その後[[&font(#ff0000){準制限カード}>準制限カード(遊戯王OCG)]]まで緩和された。エンライズ涙目である。 と思いきや、今度は墓地肥やしに長けた[[ライトロード>ライトロード(遊戯王)]]で暴れたため、ルミナス・光の援軍・[[オネスト]]などと共に&font(#f99f00){制限カード}となる。 だがあまりに規制が厳しすぎたためライトロードは大幅に弱体化し、このカードは&font(#0000ff){準制限}を経て再び&font(#009900){無制限カード}となった。 やっぱりエンライズ涙目である。 と&bold(){思っていたら}、今度は主に海外で大暴れしていた[[【カオスドラゴン】>カオスドラゴン(遊戯王OCG)]]にて、 《エクリプス・ワイバーン》を除外し[[レダメグスタフ>レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン]]オラア!!するお仕事のアシストをしていたため、 再び&font(#f99f00){制限カード}となった。&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){それでもエンライズは使われないと思うけど}}} このカードが制限になったことにより、一時期ストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−を1箱購入してもそのまま遊べないことに……。 そして[[征竜(遊戯王OCG)]]の規制により【カオスドラゴン】の衰退後は&font(#0000ff){準制限}に緩和された。 更にその後、征竜が禁止になった事で個として力不足なのが浮き彫りに出たのか&font(#009900){無制限カード}となった。 カードの評価とは&bold(){その時代の環境によって変わる}ということを我々に教えてくれる一枚である。 こいつの規制の変動歴をまとめると 06/09/01 &font(#009900){無制限カード} → &font(#ff0000){禁止カード} 09/03/01 &font(#ff0000){禁止カード} →&font(#f99f00){制限カード} 09/09/01 &font(#f99f00){制限カード} → &font(#0000ff){準制限カード} 10/03/01 &font(#0000ff){準制限カード} → &font(#f99f00){制限カード} 10/09/01 &font(#f99f00){制限カード} → &font(#0000ff){準制限カード} 11/03/01 &font(#0000ff){準制限カード} → &font(#009900){無制限カード} 12/09/01 &font(#009900){無制限カード} → &font(#f99f00){制限カード} 13/09/01 &font(#f99f00){制限カード} → &font(#0000ff){準制限カード} 14/07/01 &font(#0000ff){準制限カード} → &font(#009900){無制限カード} なんと&font(#0000ff){9回}もリストを動いている。このリスト上での落ち着きのなさは最早こいつの特徴の一つである。 ここまで変動したカードは非常に珍しい。[[こいつとは逆にまったくブレない奴もいるのだが>停戦協定(遊戯王OCG)]] 特に&font(#ff0000){09/03/01から11/03/01改定までは改定ごとに必ず動いている。}このカードの評価こそがカオスそのものである。 性能的な意味では上位互換である《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》と肩を並べていた時期もあったが、残念ながら(?)最終的にこのカード単体では力不足なのが浮き彫りに出る事になった。 攻撃力2300なので[[帝>帝(遊戯王)]]や《[[真紅眼の黒竜]]》にも殴り倒されるわ、守護表示にされると《[[サイバー・ドラゴン>サイバー・ドラゴン(遊戯王OCG)]]》にも殴り倒される。 また、こいつ自身は何の耐性も無いので意外と場持ちも悪い。 ただし、一発でも除外能力を使えればアドバンテージ面では五分五分。 召喚権を使わず出せるので、使い切りの除去&素材要員と割り切って考えると誤算がないだろう。 ***【アニメにおいて】 アニメでは[[GX>遊戯王デュエルモンスターズGX]]にて覇王十代の側近、つまりは&font(#ff0000){デュエリスト}として登場。CVは木内秀信 なんとあの[[ヘルカイザー>丸藤亮]]相手に《[[究極完全態・グレート・モス>究極完全態・グレート・モス(遊戯王OCG)]]》を召喚しカイザーを感心させた。 そのことから相当な腕のデュエリストであることがうかがえるが(サイバーダークがいたのでそれは耐えきったことになる)、 《究極完全態・グレート・モス》の召喚のためにライフを削りすぎたらしく、《[[サイバー・エンド・ドラゴン]]》の一撃で粉砕され敗北した。 そんなデュエルの腕がありながらなぜ《究極完全態・グレート・モス》なんぞを使っていたのかは不明である。 アニメによくある攻撃力重視の考え方のせいであろうか? 追記・修正は落ち着いてお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - wikiによると、制限改訂で最も移動した回数が多いカード -- 名無しさん (2013-09-10 11:23:44) - てかこいつが無制限だった時代があったこと自体ちゃんちゃらおかしい話 -- 名無しさん (2013-09-10 11:25:39) - なんでこいつ制限じゃないの?は遊戯王にはよくあることだろ -- 名無しさん (2013-09-10 13:22:06) - 何で制限なの?も、よくある話だけどな -- 名無しさん (2014-07-01 16:14:57) - 結局項目にも書いてるけど環境の変化が全てだからね。 -- 名無しさん (2014-07-01 16:55:49) - 決して弱くはないが、現環境ではさらに手軽で強力な除去が流行っているためお呼びがかからない。あの開闢すら採用率が低いからな -- 名無しさん (2016-01-04 16:11:51) - ヘルカイザーとのデュエルを最初から見てみたい -- 名無しさん (2016-01-04 16:14:29) - もう墓地に光と闇を用意する、でさえ遅いような環境だものな -- 名無しさん (2018-03-06 21:28:40) - 遂に封印の黄金櫃に階級移動回数で並ばれたか。あちらは未だ制限で今後も動く可能性あるから記録抜かれそうだね -- 名無しさん (2024-12-24 15:01:43) #comment #areaedit(end) }