アットウィキロゴ

カオス・ソーサラー(遊戯王OCG)

登録日:2012/09/08 Sat 16:29:30
更新日:2026/06/24 Wed 18:08:57
所要時間:約 6 分で読めます





《カオス・ソーサラー》とは、『遊戯王OCG』に存在するカード。

《カオス・ソーサラー/Chaos Sorcerer》

特殊召喚・効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2300/守2000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光・闇属性モンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる
(この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない)。
その表側表示モンスターを除外する。



概要

第3期第6弾パック「混沌を制す者」で登場した特殊召喚モンスター。
愛称は「ソーサラー」を略して「」。

いわゆるカオスモンスターの1体であり、効果やステータスは《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》の小型版といったところ。
こちらも十分に強力なカードであり、戦士族+レベル8モンスターである《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》では不可能な戦術を行うこともできる。

除外するモンスターに制限が付いているが、それでも表側表示のモンスターならば何でも指定できる。
よって、《スターダスト・ドラゴン》や《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》といった「破壊」に強いモンスターを簡単に除去できる。

また、効果だけでなく属性・種族面でも非常に優秀。
属性面では闇属性で攻撃力が2300とそこそこあるため、《魔のデッキ破壊ウイルス》のコストにできる。
根強く使われているガジェットや、シンクロ・エクシーズ前の下級モンスターに対して絶大な威力を発揮できる。

また特殊召喚しやすい闇属性レベル6なので、
のS召喚も可能。
少々もったいないが、S素材にすれば効果を使用したあと攻撃出来ないデメリットも気にならない。

墓地に落ちた後も、2体目のカオスモンスターのコストに使用すれば《闇次元の解放》により再びフィールドにカムバックすることが可能。


種族面では魔法使い族であるため、レベル1チューナーと組み合わせて《アーカナイト・マジシャン》をS召喚するのもオススメ。

特に《グローアップ・バルブ》との相性は最高。
  1. 《カオス・ソーサラー》特殊召喚、自身の効果で相手モンスターを除外
  2. 《グローアップ・バルブ》通常召喚
  3. 《カオス・ソーサラー》と《グローアップ・バルブ》で《アーカナイト・マジシャン》をS召喚、自身の効果で相手カードを2枚破壊
  4. 《グローアップ・バルブ》を自身の効果で蘇生
  5. 《グローアップ・バルブ》と《アーカナイト・マジシャン》でレベル8シンクロモンスターをS召喚
このように、相手カードを3枚も除去しつつレベル8シンクロを繰り出せる。
一時は《グローアップ・バルブ》が禁止カードに指定されていたが、2024年時点では無制限なのでこのコンボも再び使えるようになった。

魔力カウンター軸の【魔法使い族】ならば《マジカル・コンダクター》で楽に蘇生できる点も見逃せない。


特殊召喚しやすいレベル6というところを生かし、ランク6のX素材にするのも良いだろう。
X素材として墓地に送られても蘇生制限は満たすので遠慮なく重ねられる。
ランク6には、《セイクリッド・トレミスM7》・《フォトン・ストリーク・バウンサー》・《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》などの強豪が揃っているため、場面に合わせて召喚するモンスターを選択しよう。

特に、種族面から《マジマジ☆マジシャンギャル》のX素材にできる点も見逃せない。
こいつを素材にしてギャルを出すのにはいささか抵抗があるだろうが、汎用性で言えば《ブラック・マジシャン・ガール》よりもコイツの方が高い。
また、ギャルの上にさらに《幻想の黒魔導師》を重ねると性別が激しく切り替わってそれはそれで面白い。


環境での活躍・制限動向

今でこそS召喚やX召喚によってレベルや種族や属性が活かされ、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》に真似できない事も多いが、当時はそういったものがなくさほど注目されなかった。
現に、初登場時は今ほど墓地肥やしに優れたカードが無かったこともあり、同パックに収録された《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》や《混沌帝龍 -終焉の使者-》の下位互換とされ、あまり活躍できなかった。

が、直前の環境で活躍していたのが《ヴァンパイア・ロード》や《人造人間-サイコ・ショッカー》。
そのことを考えれば、これ自体は相当のぶっ壊れであった(そのぶっ壊れを「使えないカード」扱いにすることこそが当時の環境はカオスである何よりの証左)。

上位互換のカオス共々が規制されていくにつれ、その空いた枠を埋めるように徐々に大会で活躍するようになる。
選考会ではファンデッキからのし上がった【除去ガジェット】が猛威をふるう中、それに混じって高い採用率を発揮していた。
その後もカオス全盛期時代の麻痺感覚が収まりきちんと評価され始めると、「光と闇がデッキに入れば必須」という評価を得るようになる。
そのため、2006年9月には無制限からいきなり禁止カードとなった

その後、調整版カオスとも言える天魔神も登場。このカードを含めカオスが復帰することは無いだろうと考えられていた…。




しかし環境の変化というのは恐ろしい。




裁きの龍》や《ダーク・アームド・ドラゴン》といった、このカードをしのぐパワーカードが多数登場した為か、2009年3月に制限カードとして復帰し、同年9月には準制限カードにまで緩和された
エンライズ涙目である。

と思いきや、今度は墓地肥やしに長けた【ライトロード】で暴れたため、2010年3月には《ライトロード・サモナー ルミナス》・《光の援軍》・《オネスト》などと共に制限カードとなる

だが、あまりに規制が厳しすぎたため【ライトロード】は大幅に弱体化し、このカードも2010年9月に準制限へと緩和
2011年3月には禁止カード入り直前以来となる制限解除を果たした
やっぱりエンライズ涙目である。

と思っていたら、今度は主に海外で大暴れしていた【カオスドラゴン】にて、
「《エクリプス・ワイバーン》を除外しレダメグスタフオラア!!」
するお仕事のアシストをしていたため、2012年9月に再び制限カードとなる
それでもエンライズは使われないと思うけど
この制限強化により、一時期「ストラクチャーデッキ-ドラゴニック・レギオン-」*1を1箱購入してもそのまま遊べないことに……。

そして、征竜の規制により【カオスドラゴン】が衰退した2013年9月に準制限へと緩和
更にその後、征竜が禁止になった事で個として力不足なのが浮き彫りに出たのか、2014年7月には制限解除となった


「カードの評価とはその時代の環境によって変わる」ということを我々に教えてくれる1枚である。


制限改訂年表

期間 規制 備考
登場(2003年4月)~2006年8月 (無制限)
2006年9月~2009年2月 禁止
2009年3月~2009年8月 制限
2009年9月~2010年2月 準制限
2010年3月~2010年8月 制限
2010年9月~2011年2月 準制限
2011年3月~2012年8月 (無制限)
2012年9月~2013年8月 制限
2013年9月~2014年6月 準制限
2014年7月~現在 (無制限)
(※:直前の制限改訂から間を開けずに移動したもの)

上記の通り、リミットレギュレーション内でなんと9回もリスト内を動いており、このリスト上での落ち着きのなさは最早こいつの特徴の1つである。
ここまで変動したカードは非常に珍しく、移動回数に関しては《封印の黄金櫃》と並ぶ遊戯王OCGトップタイ記録である。
こいつとは逆にまったくブレない奴もいるのだが

特に「備考」欄からも分かる通り、2009年3月から2011年3月までは毎回の改訂で必ず動いている。このカードの評価こそがカオスそのものである。
性能的な意味では上位互換である《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》と肩を並べていた時期もあったが、残念ながら(?)最終的にこのカード単体では力不足なのが浮き彫りに出る事になった。

攻撃力2300なのでや《真紅眼の黒竜》にも殴り倒されるわ、守護表示にされると《サイバー・ドラゴン》にも殴り倒される。
また、こいつ自身は何の耐性も無いので意外と場持ちも悪い。

ただし、一発でも除外能力を使えればアドバンテージ面では五分五分。
召喚権を使わず出せるので、使い切りの除去&素材要員と割り切って考えると誤算がないだろう。


アニメにおいて

アニメ『GX』にて覇王十代の側近、つまりはデュエリストとして登場。(CV:木内秀信)

なんとあのヘルカイザー相手に《究極完全態・グレート・モス》を召喚しカイザーを感心させた。

そのことから相当な腕のデュエリストである事が窺えるが(サイバー・ダークがいたのでそれは耐えきったことになる)、《究極完全態・グレート・モス》の召喚のためにライフを削りすぎたらしく、《サイバー・エンド・ドラゴン》の一撃で粉砕され敗北した。
そんなデュエルの腕がありながらなぜ《究極完全態・グレート・モス》なんぞを使っていたのかは不明である。
アニメによくある攻撃力重視の考え方のせいであろうか?

そして、2025年12月に発売された『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX アニメコンプリートガイド アカデミア決闘録』にて、デュエル構成の彦久保雅博氏がこの件について言及した。
曰く「ご都合すぎるが、《成長魔法》というアニメオリジナルカードを2回使用させて成立させた」とのこと。
以下が《成長魔法》の効果である。

成長魔法

通常魔法
「進化の繭」を装備した「プチモス」が自分フィールド上に存在する場合発動する事ができる。
「プチモス」に「進化の繭」を装備してから3ターン経過した事にする。

つまり《究極完全態・グレート・モス》最大の弱点である「正規召喚の困難さ」はこのカードで補っていたのである。
このカードの判明により、「何故《究極完全態・グレート・モス》を主軸としたデッキで覇王十代の側近になれたのか」「どうやってヘルカイザー相手に《究極完全態・グレート・モス》を出せたのか」という謎は一応解けたのであった。
やはり攻撃力3500を重視していたのだろうか…。


追記・修正は落ち着いてお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年06月24日 18:08
添付ファイル

*1 2011年12月発売の構築済みデッキ。《カオス・ソーサラー》は2枚収録。