SCP-3797

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SCP-3797 - (2025/05/05 (月) 23:23:05) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2020/11/15 Sun 08:55:59
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます

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#center(){&bold(){未来から過去へ、&ruby(いま){現在}を救うために、その一撃は放たれた。}}






SCP-3797とは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」において登録された[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]の一つ。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は「Thaumiel」。財団の切り札に値するオブジェクト、なのだが........。



*特別収容プロトコル
まずは特別収容プロトコルを目にして頂きたい。

>SCP-3797は&bold(){現時点では存在していない}ため、収容する必要はありません。
>
>時間異常部門は&bold(){SCP-3797を開発してください}。このプロジェクト遂行のために、他のSCPオブジェクトや時間異常を利用することが、O5権限により許可されています。
>
>SCP-3797が完成した場合、協定世界時2015/06/13 07:42時点の&bold(){SCP-3797-ARC}を終了するために1度使用する必要があります。その後、SCP-3797は解体されます。
>

明らかに存在していないオブジェクトについての記載、そしてあろうことかオブジェクトを開発しなければならないという文面。そもそもSCP-3797とはなんなのか。


*説明
SCP-3797は&bold(){未来から敵を狙撃することが可能と推測される、何らかの兵器}である。

早い話が[[コイツ>SCP-710-JP]]の過去限定版。但し、SCP-3797の形が銃火器なのかは不明。まだ存在しないだけに、形が何であるかはわからないのだ。

で、なんでオブジェクトを作らねばならないのかというと、&bold(){嘗て発生した危険実体、SCP-3797-ARC}を唯一、殺害出来る兵器だと推測されているからだ。


........いやもう死んでいるのならば、作る必要無くね? と考える人もいるはずだ。だが此れには理由がある。しかも&bold(){今ある財団世界を揺るがしかねない重大な理由が}。



*"最強の敵"を殺すモノ

2015年、突如として&bold(){SCP-3797-ARC}が覚醒。
この実体を簡単に説明すると、[[予知能力]]を除く、ほぼ万能な現実改変者。そして覚醒するやいなや、CK-クラス:再構築シナリオを開始してしまった。

勿論財団は事を予期して、このほぼ無敵と思われた現実改変者に対し、[[機動部隊オメガ-9 ("スクラブ")>SCP-2639]]と[[機動部隊オメガ-12 ("アキレウスの踵")>SCP-3480]]を派遣するという、嘗て無い程の過剰戦力を投入。

簡単に説明すると、
機動部隊オメガ-9 ("スクラブ")は、[[ゲーム]]の世界に閉じ込められた3人の元ティーンエイジャーが操作する、高火力な武装を保持した無限に復活するスリーマンセル。


機動部隊オメガ-12 ("アキレウスの踵")は、[[財団世界最後の希望>SCP-1422/SCP-2000]]の出来損ないとして、異世界から来訪した現実改変者たちで構成されたチーム。


........オメガ-9 ("スクラブ")が出されたことから、SCP-3797-ARCは人型ではないと推測することが出来る(或いは余程切羽詰まっていた状況から、已む無く出動を要請したとも考えられるが)。




で、これ程の過剰戦力を投入した財団側なのだが、はっきり申し上げよう。









#center(){&font(b,30px){SCP-3797-ARCに完膚なきまでに叩きのめされた。}}











これ程の戦力を投入したのにも関わらず、SCP-3797には赤子にも等しい存在として、此れ以降の試みも全て完封されてしまったのである。



世界が奴に征服されるのは時間の問題、そんな最中、&bold(){奇妙な現象が発生した}。



*未来から届けられた"可能性"
2015年06月13日07時42分、世界がメチャクチャに崩壊していく中、突如SCP-3797-ARCの上空に&bold(){数百にも及ぶ時間異常部門の徽章が出現、その5秒後にSCP-3797-ARCの肉体が完全に崩壊した}のである。

後の調査で、未来から発射されたと思わしき、高エネルギーの時間的変動が検出された。



















*ネタバレ
世界の窮地を救ったのは財団であった。但し、&bold(){未来の財団ではあるが}。

要は未来の財団がSCP-3797を開発した後に、過去の世界で暴れまわるSCP-3797-ARCを、回避不可能なエネルギー的"何か"で狙撃して助けてくれた。
予知能力を持っていなかった奴は瞬く間にお陀仏となったのである。







しかし、もしも今の財団がSCP-3797を開発しなければ、今から過去の財団はSCP-3797-ARCに対処出来なくなる。

今ある未来がなかったことになる。
この円のように繋がった因果が崩壊することになる。

故にこそ、現在の財団は、&bold(){過去の財団を救うためにSCP-3797を開発しなければならないのである}。

嘗てそうだったように、自分たちもまた、&bold(){渡されたバトンを未来に繋ぐために}。

そういえば、
>SCP-3797は解体されます。
という一文に疑問を感じた人がいるかもしれない。

Thaumielクラスオブジェクトという財団の切札をわざわざ解体する理由が分からない人もいるだろう。

確かにSCP-3797は過去に発生した収容違反の被害を無かったことに出来る。
しかしながらSCP-3797を乱用すれば重大な[[過去改変]]を引き起こす危険性がある。
ほんの少しの改変がKクラスシナリオを引き起こさないという保証は無いのだ。

何よりSCP-3797が財団の管理を離れないという保証も何処にも無い。
だからこれは、




#center(){{&bold(){&sizex(7){SCP-3797}}}}


#center(){{&bold(){&sizex(7){&ruby (The Once and Future Gun){たった1度の未来の銃}}}}}






追記・修正はSCP-3797を開発しながらお願いします。


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#right(){SCP-3797 - The Once and Future Gun
by stormbreath
https://scp-wiki.wikidot.com/scp-3797
http://scp-jp.wikidot.com/scp-3797(翻訳)
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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- のび太の大魔境!のび太の大魔境じゃないか!  -- 名無しさん  (2020-11-15 09:03:06)
- 過去から敵を狙撃することが可能……ではなく「未来から(過去に向けて)敵を狙撃することが可能」では?  -- 名無しさん  (2020-11-15 09:20:40)
- ↑の通りに修正、あとリンクミス一つ修正。  -- 名無しさん  (2020-11-15 09:38:42)
- 時が未来に進むと誰が決めたんだ?  -- 名無しさん  (2020-11-15 09:53:37)
- ↑時を未来に進ませるために財団がやるんだ  -- 名無しさん  (2020-11-15 09:56:38)
- ↑↑烙印を消す命が歴史を書き直すんですねわかります  -- 名無しさん  (2020-11-15 10:59:01)
- つまり開発するまでは、財団の未来は保証されてる(保険証書並感)  -- 名無しさん  (2020-11-15 11:23:33)
- 未来の財団が今の財団の未来を保証している、そして今の財団が過去の財団の未来を保証しようとしている、ってことかな  -- 名無しさん  (2020-11-15 12:02:32)
- 時間を操作できる場所にいる時間異常部門の仕事の完遂は保証されてるけど、正常な時間の空間にいる未来の財団の無事は保証はされてなかったりする  -- 名無しさん  (2020-11-15 12:29:42)
- SCP-710-JPで行けるかと思ったら、結構SCP-3797-ARCは強大そうね  -- 名無しさん  (2020-11-15 12:35:28)
- 『救済をください、後払いでお願いします』  -- ユーリィ  (2020-11-15 16:57:02)
- 開発を先延ばしし続ければ財団は安泰な気がするけど、そうとも言えないんだよな…全部が手遅れになった世界からの一撃かもしれないし、違う世代の財団かもしれない  -- 名無しさん  (2020-11-16 00:46:24)
- 保険証書とやってる事はほぼ同じなのに対応は逆なんだな  -- 名無しさん  (2020-11-16 02:55:44)
- 保険証書は可能なら使いたくないけど、こっちは必ず使わないといけないからな  -- 名無しさん  (2020-11-16 13:45:44)
- 3797ARCの最上級多能性実体とかいう仰々しい肩書すき  -- 名無しさん  (2020-11-16 23:09:58)
- ドラえもんを引き合いに出すなら、「セルフ仮面」の方が近いな。但し「衣装」と「タイムマシン」は、これから用意しないといけない。  -- 名無しさん  (2020-11-17 14:51:53)
- よく分からないものは撃ち殺せるのに、アップロード制限はいつまで経っても解決できないらしい。なんだかな。  -- 名無しさん  (2020-11-17 23:24:12)
- (1)現時点で存在しないから収容する必要がない (2)これから開発するのなら【O5やサイト管理官だけでなく学者達や技術者達も知っている必要がある】から、セキュリティクリアランスはある程度低くなければならない (3)でも敵の特性上おそらく通常の物理的兵器ではないので他の対象に悪用される心配はかなり低い……のに、NoneとかあるいはSafeやEucridとかじゃなくThaumielっておかしくない? 本部の記事に対してここで言ってもしょうがないけどさ、財団内最高機密にされたらそもそも【作れない】んじゃないのってこと。それともThaumielって財団にとって有用かどうかだけが全てなのかな。個々のヘッドカノンで済まされるのかもしれんけど。気持ち的に引っかかるとかあるし。  -- 名無しさん  (2020-12-21 21:13:09)
- 最高機密って言っても製作チームは例外にすればいいし いやそれ"最高"機密なのって突っ込みもあるだろうが  -- 名無しさん  (2020-12-26 15:14:56)
- ↑2(1)ごもっとも(2)後述(3)の理由により全容を知るのはO5のみでなければならない。なので、職員用のカバーストーリーを作成し、さらに全容の悟られないために複数部門に分けて開発を行うのが望ましい(3)兵器の悪用はされなくても、開発を妨害されることが悪用につながる恐れがある。3797-ARCは敵対的なクラス5現実改変能力者と目されてるから、財団単独では捕獲も終了も不可能。それどころかK-クラスシナリオまったなし。なので、開発計画の漏洩は絶対避けなければならない。以上の考察からThaumiel認定は妥当と思われる  -- 名無しさん  (2021-03-04 03:12:50)
- 仮にこの銃が完成したとして、どのタイミングで使うんだろうな。保険証書じゃないけど使った時点で一連の因果関係は終わりを迎えるわけで。出来るだけ使うの後回しにしたくなりそう。  -- 名無しさん  (2021-03-09 17:48:02)
- ↑わざわざ協定世界時の記述があるくらいだし、時間と座標の設定ぐらいはできるんじゃないかな。完成したらそこに向けて撃つって感じで。  -- 名無しさん  (2021-07-13 19:39:20)
- 約束された勝利と破壊がカッコいい  -- 名無しさん  (2021-09-15 21:27:57)
- 大分↑ そもそもThaumielは最高機密とはいえ、オブジェクトクラスに設定したら即一般職員に非公開になる訳ではなく、本文でセキュリティクリアランス要求しない限りは見えるよ。だから多分これとコートかけだけが誰でも見れるThaumiel  -- 名無しさん  (2021-09-15 22:34:04)
- これ数百も同時ということは同じ数だけの未来の財団から発射されたわけで、いずれは数万もの銃が同時に発射されるのだろうか  -- 名無しさん  (2021-10-05 21:25:28)
- ↑普通に大量の魔法陣(ではないけど)それぞれから大エネルギーを放出して命中性を上げるor収束させてさらに威力を上げるとかのタイプの兵器なんじゃなかろうか  -- 名無しさん  (2021-12-20 13:01:44)
- ↑6 アシモフの時間SFに「歴史改変は『いつ』起きるのか」「過去改変を撤回するのは」  -- 名無しさん  (2022-02-22 21:26:04)
- 途中送信失礼。「過去改変を撤回するのは『いつまでに』行えばいいか」ってテーマがあってな……保証証書の方は送ろうと思えばいつでも送れるから送る意思がある限り受信した過去は確定する。しかし3797はまだ存在すらしてないから、速やかに作って撃たないと、その可能性が一定の生き血を下回った時点で3797-ARC殺害が「なかったこと」になりかねないんじゃないかな。  -- 名無しさん  (2022-02-22 21:29:41)
- 生き血ってなんだよ……閾値なorz  んで、そう考えると、保険証書の方が結局送信された理由もなんとなく説明がつけられる。財団が滅びて送信の可能性が0になっちゃうと、保険そのものがなかったことになるから。  -- 名無しさん  (2022-02-22 21:31:45)
- この銃を"最初に"開発した財団世界はどうやって3797-ARCに対処したのだろうか…  -- 名無しさん  (2022-07-18 15:54:02)
- scp-5871  -- 名無しさん  (2022-12-21 11:03:07)
- ↑13 これ(3)についてはそこまで難しく考えなくていいよ そもそもSCiPオブジェクトがなぜSCiPオブジェクトなのか?オブジェクトクラスとはなにを基準にしてるのか?だけでいい そもそも「現時点で人外未知のロジックで未来から過去にアプローチしている」から超常現象でありSCiPオブジェクトなのであって殺傷能力とかそんなのは関係ないのよ そして開発にあたっても人の手で開発される以上は少なくとも「想定としては」原理解明された上で開発されることが前提なのでこのブツはオブジェクトクラスも「完成した時点でExplained」「発砲後解体されればNeutralized」なのよ なんなら上で指摘されてる通りThaumielの根拠はSCP-711的なニュアンスに依存してる可能性があるレベル  -- 名無しさん  (2023-04-26 03:01:21)
- ↑とりあえずオブジェクトクラス:Explainedは「一般的に発生しうるとして認定された・または当たり前という認識になってしまった」オブジェクトに対するクラスだから流石にそれは無い。 「絶対にホームランできるルーティン」が「知ってりゃ誰でもできる上に被害がとんでもない」からKeterな事を踏まえると「技術的に再現可能な時空間転移技術」とか、Neutralized措置(この場合本体が解体されるだけじゃなく技術的に無効化する方策が完成する事)が完遂されなければ潜在的にKeterになりえるSafeだよ。この前提を踏まえた上で、「財団にとって極めて有益」という要件を満たしてるからThaumielというのは妥当。  -- 名無しさん  (2023-10-22 01:42:17)
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