ステイシーザー/ステイシー

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ステイシーザー/ステイシー - (2025/07/08 (火) 12:20:39) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2021/04/25 Sun 21:45:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読める

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&tags()
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※推奨[[BGM]]:「次カイ予告」


#center(){&italic(){&bold(){&color(snow,#ff0000){次回のゼンカイジャーは!}}}}


#center(){&sizex(4){&bold(){&color(black,#e2041b){おい、何でこんなことすんだぁ!?}}}}


#center(){&sizex(5){&bold(){&color(orange){&ruby(かいと){介人}に&bold(){&color(#9966FF){ライバル}&ruby(とうじょう){登場}?!}}}}}


#center(){&sizex(4){&bold(){&color(black,#fcc800){君、人間ちゅわ~ん?}}}}

#center(){&sizex(4){&bold(){&color(red,lavender){もしかして、有名人?アイドル!?}}}}

#center(){&sizex(4){&bold(){&color(gainsboro,mediumblue){知りたいです!}}}}


#center(){&sizex(5){&bold(){&color(#9966FF,black){僕は、ステイシー。}}}}


#center(){&sizex(6){&bold(){&color(red){第7カイ!}}}}

#center(){&sizex(7){&bold(){&color(#9966FF){&ruby(まかい){魔界}の&ruby(おうじ){王子}は&ruby(き){気}がみじかい!}}}}


#center(){&italic(){&bold(){&color(snow,#ff0000){……だチュン!}}}}


#include(テンプレ2)


#center(){&sizex(5){&bold(){&color(#9966FF,black){“仲間”?やめてくれ!}}}

&sizex(5){&bold(){&color(#9966FF,black){僕はステイシー。それ以外の何者でもない。}}}}


&bold(){&color(#9966FF,black){ステイシー}}とは、[[スーパー戦隊シリーズ]]第45作『[[機界戦隊ゼンカイジャー]]』の登場人物である。
初登場は第6カイ!から。

演:&ruby(せこぐち){世古口}凌

キャラクターソング:&bold(){&color(#9966FF,black){「STACY THOUGHT」}}

●目次
#contents()

*&color(#9966FF,black){概要}
[[キカイトピア王朝トジテンド]]に所属する兵士の一人で、&bold(){&color(#9966FF,black){「バラシタラの息子」}}を名乗る青年。誕生日は2月21日。
トジテンド関係者でありながら外見は黒色と紫色の混じったコートを纏った人間の美男子そのものだが、実際は&bold(){&color(red){キカイノイドと人間の混血児。}}
その出生から本人も&bold(){&color(#9966FF,black){「人間かもね!…半分は」}}と自嘲している通り、&bold(){&color(red){半分は生身の人間で半分はキカイノイドの肉体を有している。}}
その為に、イジルデから&bold(){&color(#884898,#e8ecef){「ゼンカイザーと同じ人間に近いもので試したかった」}}という理由で、ゼンカイザーを基に開発したギアトジンガーやダークセンタイギアといったステイシーザーのシステムを運用するトジテンドの実験兵士として選ばれた。

ちなみに外見は普通の人間とほぼ変わらないが、耳の部分が銀色になっている点が人間とは異なる。容姿は当然ながら母親似で中性的な容姿の美青年であり、初見の際には介人からアイドルかビジュアル系バンドの人だと間違われた公式[[イケメン]]である。

なお彼の母・リセは[[バラシタラ>バラシタラ(機界戦隊ゼンカイジャー)]]の&bold(){893人目の妻}に当たり、ステイシーによれば&bold(){&color(#9966FF,black){「バラシタラに捨てられて野垂れ死んだ」}}という。


*&color(#9966FF,black){人物像}
一人称は普段は&bold(){&color(#9966FF,black){「僕」}}だが、激昂すると&bold(){&color(#9966FF,black){「俺」}}になる。
[[気怠げ>ダルイゼン]]ながらも堅苦しい言動をする一見するとクールで冷徹な人物だが、根は&bold(){直情的な上にかなりの負けず嫌い。}
[[介人>ゼンカイザー/五色田介人]]に走って追い抜かれた際は、カチンと来たのか&bold(){無言で全力ダッシュ}して介人に猛追し追い抜こうとしていた。

選民思想が蔓延したトジテンドにおいてはその出自故に立場は微妙であり、仮にも「最高幹部の息子」という肩書の割に扱いは良くない。一括りにされた際は&b(){心底嫌そうな態度}を示すなど、彼自身もトジテンドへの忠誠心は皆無。
当初はゼンカイジャー達への恨みはなく、あくまでゼンカイジャーとの戦いはイジルデからの依頼を引き受けたからに過ぎなかった。

一応はイジルデの腹心的な立場にあたるのだが、彼からも&bold(){ギアトジンガーとダークセンタイギアをテストする為のモルモット}としか見られておらず、ステイシーに対する扱いはかなりぞんざいである((ただしイジルデのステイシーへの待遇は、これでもトジテンド内では遥かにマシな方である。))。幹部の息子という肩書に委縮して様付けするワルドも僅かながらいるが、基本的にはワルド達と立場に差はないらしい。
公式の説明や作中の描写を総合すると、彼のトジテンド内での階級は一般怪人であるワルドや、(上級とは言え戦闘員に過ぎない筈の)クダイター達と殆ど同格であり、巨大戦要員である最上級戦闘員のクダイテストやダイワルドよりおそらく下である。
その上に、クダイターやワルド達からも見下されており、基本的に彼等からも高圧的に接されている。当然ながら彼にはワルドやクダイターに対する直接的な命令権は無く、サカサマワルドの力でステイシーの身体になった介人がクダイターに命令した際には、「お前に命令される筋合いはない」と一蹴されて聞き入れられなかったばかりか、逆上したクダイターにそのまま殴り飛ばされてしまい、彼に自分の地位の低さを知られてしまった。
[[ブルーン>ゼンカイブルーン/ブルーン]]がかつてトジテンドに所属していたことは知らなかったらしく、第47カイ!で彼の口から&font(l){ややKY気味に}明かされた時にはとても驚いていた。

挙句、実父であるバラシタラからも&bold(){&color(brown,#d2b48c){「あんな奴でも役に立つとは…」「イジルデの人形」}}と言い捨てられて見下されており、政敵であるイジルデの配下という立場もあって、事ある毎に彼から仮にも親が子にかける言葉とは思えない程に酷薄な嫌味をかけられては嘲笑され、時には露骨な作戦妨害をされたり彼の作戦に巻き込まれて身の危険に晒されたりと、その親子関係は冷めきっているを通り越して最早&bold(){絶対零度}。
彼の方も自分達母子を身勝手に捨て、母を死に追いやったバラシタラへの憎しみは相当なものであり、介人に家族扱いされた際は&bold(){&color(red){クールな口調をかなぐり捨てて激昂するほど憎み切っており}}、彼がトジテンドの兵士として活動しているのは、&bold(){トジテンドの構成員として登りつめてバラシタラを超えて、彼への復讐を成し遂げる為である}。

ただし、他のトジテンド構成員のような醜悪な選民思想にも染まっていないのも大きな特徴。
前述の通り扱いは悪いが、その分行動そのものは制限されて無いらしく、よく人間の世界に単身出向いてはワルドに荒らされた世界を傍観したり、キカイたこ焼きを食べに行く等して気ままに振る舞っている。これについては行動が制限されていないというよりは、彼にまともに関心を向けている者が殆どいないと言う方が正しい。


総じて敵味方共にギャグ色の強い本作にあって、ほぼ唯一シリアスに徹しているキャラクターだが、それ故にアクの強いゼンカイジャーやゴールドツイカ―一家のノリに翻弄される&bold(){苦労人}の印象が強い。
その苦労人伝説は&bold(){「生まれは[[呪術廻戦]]くらい重いのに戦場が[[ボーボボ>ボボボーボ・ボーボボ(漫画)]]」}と例えられる始末で、&bold(){&color(red){「出る作品を間違えた」}}とも言われる程。
視聴者がネタにしすぎたかは定かではないが、遂には東映公式HPでも&bold(){&color(red){「弊番組の『シリアス要素』『縦軸要素』『陰鬱要素』を一手に担うハメになってしまっている、番組期待の星」}}と堂々名指しされてしまった。
更に、データ化した五色田夫妻の前でゼンカイザーの名乗りを&font(l){全力全開(かつノリノリ)で}披露した際には…

>お願い、ゼンカイ脳にならないでステイシー!
>ここでアナタまでゼンカイになったら、この作品のシリアス要素はどうなっちゃうの!?
>ここを耐えれば、ヨホホイにだって勝てるんだから!(?)

と、[[某アニメ>遊戯王デュエルモンスターズ]]の[[伝説の次回予告>城之内死す(遊戯王デュエルモンスターズ)]]風に心配?される始末。&font(l){まあ確かに[[テレビ朝日]]は過去に[[このアニメ>遊戯王(東映版)]]を放送してたが…}

一方で、ハチャメチャなノリで進行する本作における狂言回し的な役割を担うようになっており、背景に隠された謎などを突ついたり、物語を動かすような立ち回りが多い。
しかし中盤以降は[[ステイシーのメンタルを擦り減らす展開>鬱展開]]が多く描かれるようになり、とうとう公式でも&bold(){「ステ虐」}の名称が付いてしまった。

>この番組、ステイシーになら何をしても良いとでも思っているのでしょうか。ひどいですね。

&bold(){お前らが言うな。}


#openclose(show=▷ ステイシー君の苦労人伝説){
・ダーク戦隊ロボを大量に召喚してゼンカイジャーを追い詰めるが、その影響でダークセンタイギアがエネルギー切れを起こす。
・バラシタラの援護&font(l){という名の妨害}が入り、出自を勝手にバラされる。
・ドアワルドのファイブドアでゼンカイジャーが分断される。しかも行き先もランダムなため、あちこち探し回る羽目に。
・時間が巻き戻った第25カイ!においてその時の詳細が描かれ、[[ヒドケイワルド]]から「世界海賊に気を付けろ」との警告を受けるが、&bold(){「歌って踊る訳分からない奴」というザックリ過ぎる説明だった上に、宛てもなく探し回ってイライラしていた}事もあって全く信用せずに蜂の巣にする。&font(l){ここで警告をきちんと聞いていれば…}
・探し回った末に漸く&font(l){観光グッズを大量に身に着けた}介人を発見し、再戦。合流してきたジュラン達とも応戦&font(l){し、途中で召喚した偽者達が押し潰されたり}するが、今度はゴールドツイカー一家が介入。
・&font(l){ゼンカイザーに半ば押し付けられる形で}ツーカイザーと対決するも、ボロ負け。おまけにギアを数個破壊される。
・トジテンドパレスに帰還後、イジルデに詰め寄るも過去にゴールドツイカー一家に苦汁を嘗めさせられた[[ボッコワウス>ボッコワウス(機界戦隊ゼンカイジャー)]]の八つ当たりに遭う。&font(l){他の幹部同様床ドンでぴょんぴょん跳ねてた}
・バトルシーザーロボの初お披露目をツーカイオーの初お披露目に取られる。
・SDトジルギアを餌にゾックスと交渉し、ゼンカイザーと潰し合わせようとするが、&font(l){劇団ゼンカイジャー第1回公演こと}両陣営による嘘の決闘作戦にまんまと騙され&font(l){、種明かしの際に物凄く狼狽え}る。しかもゾックスには魂胆がバレバレで、&bold(){「介人の方が面白いから」}と&font(l){遠回しに「つまんない奴」とディスられ}ハナから信用されていなかった。
・[[偽>偽者キャラ]][[ジャッカー電撃隊]]を召喚するが、ジャッカーギアで[[ビッグワン>ビッグワン/番場壮吉]]の&bold(){権力}を得たツーカイザーにコントロールを奪われ、逆にボコボコにされる。
・巨大ロボ戦でもツーカイオーに惨敗。おまけにバトルシーザーロボを破壊される。
・作戦がことごとく失敗し、精神的にも滅入ってスランプ状態に陥る。
・恥を忍んでトジテンドパレス内でゼンカイザーの名乗りをした結果&bold(){ゼンカイザーとツーカイザーの強化イベントが発生する。}
・&font(l){『[[仮面ライダーセイバー]]』とのコラボカイでは&bold(){一切出番が無かった。}}
・パワーアップ後、ゼンカイザーをあと一歩のところまで追い込んだ事をようやくボッコワウスに褒められる…が、イジルデがここぞとばかりに割り込んで自分の手柄だとアピールしてきたせいで有耶無耶に。
・自身を上回る戦闘能力を持つ実験兵士・&bold(){[[&color(#e60012,lightslategray){ハカイザー}>ハカイザー(機界戦隊ゼンカイジャー)]]}が新登場。本格的に立場が危うくなり始める。
・サカサマワルドの能力で介人と身体が入れ替わり、その身体で一時を過ごす。介人が周囲から慕われていることを知り、自分にはないもの、そして自分の立場を痛感する。
・紆余曲折ありつつもハカイザーと実験兵士同士コンビを組み、誰も信用出来ないトジテンド内で初めて「仲間」を持つ…が、その矢先にハカイザーの正体が介人の父・功であることを知ってしまい、大ショック。
・ハカイザーに固執するあまり、苦渋の決断としてヤツデへの想いを捨てる事を選ぶ。
・バラシタラの作戦に巻き込まれてボンワルドの力で蘇ったリセに再会するも、ボンパワー強化の影響で&bold(){暴走したリセに殺されかける。}
・すんでの所でハカイザー、そして&bold(){敵である筈の介人に助けられる}が、&bold(){リセが正気に戻る事もなく、自分へ殺意を向ける姿のまま消える}というトラウマものの場面と直面する。さらに「自分が介人とハカイザーしている事はバラシタラと同じではないか」と強く葛藤してしまう。
・葛藤の末、功を家族の元に返す決意を固め、ハカイザーの洗脳を解く方法をゾックス伝手にゼンカイジャーに教える。そして自分と違って父子の再会を喜び合う介人と功を寂しそうに、それでいて何処か安堵したように見送る。
・「ハカイジュウオーが倒されたのはステイシーが情報を流したせいだ」とイジルデに告発される((イジルデとしては単に責任をステイシーに擦り付けただけなので、これは全くの偶然))。事実だった為にステイシーは弁解できず、ボッコワウスからの制裁を食らってしまう。
・投獄されていた所、&bold(){ゲゲからなんらかの干渉を受けて人格が豹変する。}
・一時期ゲゲの支配が解かれ、カラオケ店の&font(l){自身のキャラソンのMVが流れる}一室で目を覚ます。その後やや自嘲気味にカラフルに向かうが再び憑依されてしまう。
-ゲゲ…もとい神の依代から解放されるが、これまでの所業を振り返って自己嫌悪に陥り、介人の励ましすらも拒絶してしまう。
}

**●揺れ動く心
愛機バトルシーザーロボは&font(l){僅か3カイで}破壊され、ゾックス達を取り込む作戦も失敗し、次なる作戦も思いつかなくなったステイシー。
第15カイ!ではそんな苛立ちを抱えたまま[[レトロワルド]]の力で変貌した人間界を彷徨っていたが、そんな中で彼は不思議な装いで街中で踊る異様な集団を発見する。
困惑と好奇を抱くステイシーへ「あれはね、竹の子族だよ」と優しい声が聞こえてくる。
そこに居たのは、自身が狙うゼンカイザーこと介人の祖母・ヤツデだった。
その優し気な雰囲気に今は亡き母親の面影を重ねるステイシーだが、もう居ないと自分に言い聞かせるのだった。

その後第16カイ!では、何と&bold(){&color(black){「サトシ」という偽名でカラフルで食事をしていた。}}
当然本人は単にヤツデに会って食事をしに来ただけであり、カラフルがゼンカイジャー拠点であることなど想定外であったが、運悪く介人達と鉢合わせして一触即発になりかけるも、事情を知らないヤツデの介入でその場は収まった。
その時ヤツデと楽しそうに話す姿は、トジテンドの兵士でも人間とキカイノイドのハーフでもない、ただのステイシーそのものだった。

その後、ジシャクワルドを倒すべく介人から協力を頼まれる。
当然敵方に手を貸す等断固として反対するステイシーであったが、ゾックスからヤツデが介人の祖母であることを知らされ&font(l){つつ正体をバラすと脅迫され}、彼女を悲しませることを良しとしなかったステイシーは渋々ながらも協力を承諾。
結果としてその討伐に手を貸すことになったが、そのことは既にゲゲに知られており&bold(){&color(gold,#884898){「『今は』黙っておいてあげる」}}と釘を刺され、実質首根っこを押さえられた状態に。
また、第17カイ!でも&bold(){&color(#9966FF,black){「僕はどうしたいんだ…」}}と思い悩み始めてもいる。

トジテンドとヤツデの間で揺れ動くステイシー。果たして彼の選択とは…

**●魔界の王子の決断
その後も決心がつかずに悩むステイシーだが、バトルシーザーロボ2世の完成に伴い、イジルデから&bold(){&color(#884898,#e8ecef){「お前もバラシタラを超えたいのだろう?」}}と焚き付けられたことや、カラフルでヤツデから功と美都子が行方不明だという話を聞いたことで、一種の後ろめたさを感じたのか、カラフルの常連客・サトシよりも、トジテンドの兵士・ステイシーであることを選んだ。
そして、「またおいでね」と優しく微笑むヤツデに対し、&bold(){&color(#9966FF,black){「今日が最後かもしれません」}}とだけ答え、カラフルを去ると、ダイトウギュウワルドとの戦いを終えたばかりの[[ゼンカイジュウオー]]の前に、新たな愛機・バトルシーザーロボ2世を引っ提げて現れる。
そのまま丸一日を掛けた激戦を繰り広げるが、埒が明かないと判断したゼンカイザー=介人の提案により、翌日に一対一で決着をつけることになる。

そして迎えた当日、遂にゼンカイザーとステイシーザーの戦いが幕を開ける。
互いに一歩の譲らぬ中で、お得意のダークセンタイギアを発動し、[[超力戦隊オーレンジャー]]と[[侍戦隊シンケンジャー]]の偽物を召喚。
数の暴力で一気に勝負を決めようとする。
見守りに来たジュラン達からは「卑怯」と呼ばれるも、&bold(){&color(red,#9966FF){「ダークセンタイギアは僕の武器だ!全部利用する!」}}と反論したが、そのせいで「仲間は最大の武器」とこじつけられ、彼らに参戦された上、介人の覚悟を感じたゾックスまでもが乱入。
混沌を極める戦況の中で、再びバトルシーザーロボ2世を繰り出し、巨大化したスーパーゼンカイザーと激突する。
剣術で圧倒して優位に立つが、ゼンカイジュランも駆け付けて、スーパーゼンカイオージュランが完成し、空中からのミサイル攻撃に翻弄される。
その上、残りのメンバーによって偽の戦隊も撃破されると、スーパーツーカイザーもクロコダイオーやリッキーと合体してスーパーツーカイオーに合体。
イジルデがよこしたクダイテストも倒されてしまうが、ソードシーザーの一撃でスーパーゼンカイオーを撃破し、ゼンカイジュランを吹き飛ばすが、向こうサイドはゼンカイジュウオーに合体。
カイジュウマックスブラスターとシーザー暗黒雷冥撃の撃ち合いになる。

結果、勝負を制したのはゼンカイジュウオーだった。

しかし、ステイシーは重傷を負って瀕死になりながらも生きていた。
とある河原で倒れていた所をゲゲに回収されたステイシーは、そのままイジルデの蘇生手術を受けることになる。
人間とのハーフ故に治療に頭を悩ますイジルデは、地下から棺のような物を取り出す。

#center(){&bold(){&color(black){そこに眠っていたのは、行方知れずだった介人の母親・美都子だった…}}}

**●復活
そんな美都子博士の血液を輸血された事で復活したステイシー。
更にイジルデの強化改造を施された事で、大幅にパワーアップを果たした彼は、今まで以上に執拗に介人を狙うようになる。
しかし、当の介人もステイシーをカラフルに戻すことを決めた上、ヤツデと親密になり過ぎたステイシーは、今まで以上に自分の在り方を悩むようになる。
その結果、コールドスリープしていた美都子博士をイジルデに内緒で覚醒させて逃がす、ヤツデを救う為に一時的にゼンカイジャーに手を貸す等、徐々に言い逃れの出来ないレベルの行動を重ねていくのだった。

更にこの頃になると、サカサマワルドの力で介人と入れ替わった経験もあって、「仲間」という存在に憧れを抱き始めていく。
そして、介人の言葉もあって遂にハカイザーと手を組むことを決め、以後は不思議なコンビになるのだが、後にハカイザーの正体を知って愕然とする。
それでも彼に固執し、今まで以上に介人と争うが、ボンワルドの一件とハカイジュウオーの登場をきっかけに、ハカイザーを彼らの下へ返す事を決めた。
しかし、その一件で責任を取らされたイジルデの出まかせによって、情報漏出を行った件が発覚してしまい、反逆者としてボッコワウスから制裁を受けて投獄。
今まで辛うじて積み上げてきた実績や立場を完全に失ってしまった上、監禁されている所をゲゲに目を付けられ、彼による何らかの干渉を受けると、&bold(){雰囲気と言動が完全にゲゲのそれと化していた…。}

**●傀儡と化した王子の行方
かくして、ゲゲから謎の洗脳を受けたステイシー…通称:&bold(){&color(#9966FF,gold){ゲゲイシー}}は、本体であるゲゲの援助もあってギアトジンガーとダークセンタイギアを取り返して脱走。
トジテンドから離反しただけでなく、ゼンカイジャーにも取り入ろうとする。
しかし、敵ながらステイシーについて相応の理解があった彼らからはその挙動不審さを怪しまれた挙句今までと違うことを見破られ、仲間入りは失敗した。
ここでは&bold(){&color(#9966FF,gold){「僕は君達の味方だよ?」}}と嘯き、暫くは一種の第四勢力として行動。
その後、[[ダイオミクジワルド>オミクジワルド(機界戦隊ゼンカイジャー)]]に苦戦を強いられるゼンカイジャーを手助けしたゲゲイシーは、自分を「神」だと称する。
そして「神」が予言した[[ニンジンワルド]]をゼンカイジャーが倒した後、介人の要求を呑んだ「神」によりステイシーは漸く解放されるが、これまで自分がしてきた事に深い罪悪感と自己嫌悪のあまり、介人の手を拒絶してしまうのだった。

**●王子が拓いた新たな未来
ゼンカイジャーが「神」の力を借りてトジテンドパレスに突入していた同じ頃――ステイシーは葛藤の末にカラフルに向かい、ヤツデに自分の正体を打ち明ける。

#center(){
&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF,black){僕の父はトジテンドの幹部で…本当に酷い奴で…}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF,black){最初はただ、「憎いあいつより偉くなってやる。そのために手柄を立てたい」…それだけでした…}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF,black){そのうち…介人の事が羨ましくなりました…}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF,black){まっすぐに親を信じてやれて…こんなに暖かい場所を持っているあいつが…}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF,black){僕の勝手な嫉妬で…介人を…倒そうとしていました…!}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF,black){本当に…すみませんでした……!}}}
}

ステイシーの涙ながらの謝罪を聞いたヤツデは…

#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(orange){全く!バカな事をする子だよっ!}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF,black){…ごめんなさい…}}}
}

そう厳しく叱咤するも、次の瞬間にはステイシーを優しく抱擁していた。

#center(){
&sizex(4){&bold(){&color(orange){…でも、優しい子だ。}}}

&sizex(4){&bold(){&color(orange){優しいから、辛い所で辛いまんま、頑張っちゃったんだろう?}}}

&sizex(4){&bold(){&color(orange){でも、もう無理しなくてもいいんだよ?もう。}}}

&sizex(4){&bold(){&color(orange){全部ポイっとして捨てて、前に進めばいいんだ。}}}

&sizex(5){&bold(){&color(orange){暖かい場所なんて、他でいくらでも作れるから…!}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF,black){…はい…!}}}
}

ヤツデから心のこもった激励を受けたステイシーは、[[セッちゃん>セッちゃん(機界戦隊ゼンカイジャー)]]を連れてキカイトピアに向かい、仲間とはぐれた上にバラシタラから逃げ回っていた介人&ブルーンと合流。
罪滅ぼしにならない事は理解しつつも、胸を張ってもう一度カラフルに行く為に戦う事を決意。ここで介人とも和解を果たした。
追ってきたバラシタラと一人で決着を付けようとした所、カイゾクトピアから戻ってきたゴールドツイカー一家が参戦。ゾックスと共闘する形でバラシタラに立ち向かう。

しかし、やはりバラシタラは強敵。二人分の全力を以てしてもなお、猛攻に苦戦を強いられる。
その最中に&bold(){&color(brown,#d2b48c){「他の兄弟達も片っ端から返り討ちにしてやった」}}という狂気の事実を突き付けられるが…

#center(){
&sizex(5){&bold(){&font(#9966FF,black){何とでも言え!}}}

&sizex(4){&bold(){&font(#9966FF,black){お前の事は憎いが…これは敵討ちじゃない!}}}

&sizex(4){&bold(){&font(#9966FF,black){俺が…これから生きる場所を守る!そのための戦いだ!}}}

&sizex(4){&bold(){&color(black,#e8c92e){…言うじゃねえか}}}

&sizex(4){&bold(){&font(#9966FF,black){今度こそ、奪われる前に守ってやるッ!!}}}
}

既に復讐を乗り越えたステイシーに、バラシタラの嘲笑は届かなかった。ステイシーの啖呵に奮起したゾックスもスーパーツーカイザーにチェンジし、次第にバラシタラを追い詰めていく。

#center(){&sizex(4){&bold(){&color(red,silver){テニス以外も}}&bold(){&color(black,#e8c92e){強ぇじゃねーか…!}}}}

#center(){&sizex(4){&bold(){&color(red,#9966FF){当然だ…!守るものができた!}}}}

そしてゴールドツイカー姉弟の後押しを受けた&bold(){&color(red,#9966FF){シーザー邪王砲皇撃}}と&bold(){&color(red,silver){ツーカイザー・}}&bold(){&color(black,#e8c92e){レックスリフレイザー}}の連携攻撃で遂にバラシタラの撃破に成功した。


#center(){&sizex(6){&bold(){&color(red,#9966FF){お前を、超える!!}}}}


一同を道連れにせんとする最後の巨大誘爆を防いだのは…ステイシールド。
&bold(){漸くステイシーは、あらゆる面で父親を超える事が出来たのだった。}


……ボッコワウスがゼンカイジャーに打倒され、介人が「神」との一騎討ちを制した後、キカイトピアにも新たな未来が訪れた。
ステイシーは王位に就かず、キカイトピアの復興に勤しむ日々を送る。
度々「大事な場所」であるカラフルに顔を出しては、息抜きする事もあるようだ。

また、伸ばしていた髪は後ろで一つにまとめる様になり、以前よりも笑顔も多く見せるようになった。


**●出身世界について
ステイシー自身はキカイトピア生まれのようだが、母親については「リセ」という名前以外の詳細は不明。バラシタラが侵略したどこかの世界から連れてきた嫁の一人。
本格登場回のサブタイトルは「&bold(){魔界の王子}は気がみじかい!」だが、ステイシー(より正確には母親のリセ)が「魔界」と呼ばれる並行世界の王族だから……&bold(){という訳ではなく、}東映公式から&bold(){「魔界の王子」は[[「ハンカチ王子」的な愛称>○○王子(愛称)]]}で、ステイシー(やリセ)の素性とは何ら関係ない旨が明かされている。


*&color(#9966FF,black){人物関係}
・[[バラシタラ>バラシタラ(機界戦隊ゼンカイジャー)]]
実の父親。
しかし、上記の通り親子愛の類は皆無であり、仲は険悪すらも通り越して半敵対状態にある。

・[[イジルデ>イジルデ(機界戦隊ゼンカイジャー)]]
ある種のビジネスパートナー。
同じバラシタラの競争相手として利害が一致している事や、自分の装備の開発者で自身に力を与えてくれた相手という事もあって、バラシタラとよりは信頼関係があるが、結局向こうからも「実験動物兼出世の為の道具」としか見られておらず、互いに関係性はビジネスライク。一度死にかけた際には用済みとして見捨てられかけた。しかし、ステイシーの方もゼンカイザー討伐が上手くいかなかった際に、一度はイジルデを見限って他の方策を探る事も検討していた為、利用しているだけなのはお互い様である。
だが、第41カイ!にてハカイザー奪還の罪を全て押し付けられて((当のイジルデは責任転嫁の為の出まかせのつもりであったが、実際にイジルデがその原因として挙げた「ハカイジュウオーのデータ流出」を行った事や、イジルデの出動要請を無視してゼンカイジャーの奪還作戦を見逃した事は事実だった為、ステイシーは何も言い返せなかった。しかも、イジルデから「バラシタラと親子関係故に、競争相手である自分が手柄を立てるのが許せなかったのだろう」という今までの関係を覆す掌返しを行われて逆上した事で、データ流出を行った事を自ら認める結果になってしまった))しまい、事実上の決裂に陥った。

・[[ゲゲ>ゲゲ(機界戦隊ゼンカイジャー)]]
ボッコワウスの側近。
ボッコワウスのペットという立場からステイシーの方は他の幹部同様に当初は相手にもしていなかったが、何故かゲゲの方はトジテンド構成員としては珍しくステイシーの事や彼の動向を気にかけており、一度介人に倒されて瀕死状態になったステイシーを助けたり、ステイシーの身体と入れ替わった介人を逃がしたり、ハカイザーの強化改造の事で悩むステイシーにハカイザーの居場所を教えてアドバイスしたりと、その言動には謎が多いが…

・[[ハカイザー>ハカイザー(機界戦隊ゼンカイジャー)]]
同じイジルデ陣営の実験兵士。
当初は新しい競争相手として一方的にライバル視していたが、介人からの言葉でバラシタラを超えるのに一人でいなければならない必要性を感じなくなったことや、ハロウィンワルドの一件で一人の限界を悟ると、遂に自分から手を組むよう提案し、ハカイザーもそれを快諾したことで、以後相棒のような関係になる。
ハカイザーの表裏の無い性格もあって、初めて明確な仲間意識を抱いた相手でもあり、彼がある事情から介人達の元へ行きかけた際には、悲痛な声をあげて無理矢理トジテンドパレスに連れて帰った。
その後はハカイザーを渡さないという方向に一度は覚悟を決めたが、バラシタラの卑劣な作戦で幽霊として復活したリセに殺されかけた際に介人に庇われた事と、自分がバラシタラと同じ事を介人とハカイザーに強いていると自覚した事で強く葛藤する。
その後、イジルデの改造によってハカイザーが変わり果てた姿を見た事で、彼を介人に返す事を決意し、その奪還作戦にこっそりと手を貸した。

・[[五色田介人>ゼンカイザー/五色田介人]]
宿敵にしてメインターゲット。
当初はゼンカイジャーの一員程度の認識しかなかったが、戦う中で自分と違い温かい家族や仲間に恵まれ、穢れを知らない介人には嫉妬や僻みに似た対抗意識を抱いていく。
加えて、敵である自分にすらも一種の信頼を抱く彼の寛容さも気に入らず、その首を取る事に並々ならぬ執念を向けている。しかし、介人の方はステイシーを助けるという覚悟を決めており、真っすぐに自分をカラフルに連れて行こうとする介人の姿に苦悩を抱える。

・五色田ヤツデ
ステイシーが唯一心を完全に許せる相手。
その言動や雰囲気に母・リセの面影を見出しており、彼女の前ではごく普通の青年のような笑顔を見せていた。ヤツデの方も常連客となって以降は彼を大いに気に入っている。
勿論自分の正体は明かしておらず、偽名の「サトシ」を名乗って、一時期はカラフルに頻繁に出入りしていたが、トジテンドの兵士として戦うという覚悟を決めてからはヤツデに別れを告げた。しかし、介人は再び彼をカラフルに連れ戻そうとしており、ステイシーの方も別れ際にヤツデに渡された「また来てね」と書かれたおやつ券を捨てられずにいる。
だがハカイザーに固執するあまり、第36カイ!では断腸の思いでおやつ券を握り潰した。

・リセ
ステイシーの実母にして、バラシタラの893人目の妻。
とても気丈で心優しい女性であり、バラシタラに捨てられた後も笑顔を絶やさずに一人で幼いステイシーを育てた。どうやらバラシタラによって無理矢理キカイトピアに連れてこられて妻にされたらしく、バラシタラの事は嫌悪していたようだが、息子のステイシーの事は幼少期の彼とテニスをやって遊んだりと深い愛情を持って育てており、ステイシーの人格形成に大きな影響を与えた。彼女の死後もステイシーがトジテンドの過酷で荒んだ環境の中でも良心を失わずに育ったのは、間違いなく彼女の影響である。
第38カイ!にてボンパワーの影響で幽霊として蘇生し、ステイシーと再会するのだが…。


*&bold(){&color(red,#9966FF){ステイシーザー}}

#center(){&sizex(5){&bold(){&color(#9966FF,black){君たちに恨みは無いが…暗黒チェンジ!!}}}


&sizex(6){&bold(){&color(#9966FF){《邪バーン!!ステーイシーザァー!》}}}


&sizex(5){&bold(){&color(red,#9966FF){暗黒のパワー、ステイシーザー!}}}


&sizex(5){&bold(){&color(red,#9966FF){アイツを超えるために、ゼンカイジャーを倒す!!}}}}


#center(){
&blankimg(ステイシーザー3.png,width=616,height=346)}
#right(){&sizex(1){画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第7カイ!『魔界の王子は気がみじかい!』より、(2021年4月18日放送)}}
#right(){&sizex(1){©テレビ朝日・東映・東映AG}}

【身長】180cm
【体重】120㎏
【スピード】80㎞/h
【パワー】1550馬力

スーツアクター:神前元

イジルデが開発した&bold(){&color(#9966FF){「ギアトジンガー」}}と&bold(){&color(Black,#9966FF){「ダークセンタイギア ステイシーザー」}}で変身するハイブリッドキカイ戦士。漢字表記だと暴走族の旗の如く&bold(){「&ruby(ステイシーザー){崇帝示威座亜}」}。

スーパー戦隊シリーズでは珍しい仮面ライダーで言うところの所謂&bold(){「擬似ライダー」}に相当する存在であり、変身シークエンスを見る限りだと、ダークセンタイギアの力で自身の人間の部分の遺伝子を組み換えて、肉体を完全にキカイノイド化していると思われる。

因みに、後に自身と肉体が入れ替わった介人が変身し、名乗ったこともあるのだが、彼の人柄故か&bold(){&color(){「暗黒のパワー」が微塵も感じられない明るくポップな雰囲気になっていた。}}

ビジュアルは紫・赤・黒のカラーリングを基調としつつ、
・首に巻いた白いマフラー&bold(){&color(whitesmoke,#9966FF){「シーザーマフラー」}}
・眼に施された&bold(){昭和感溢れる肉抜き穴}
・胸にエンブレムのようにくっついたトジルギアや背中のトジテンドの紋章
がトレードマーク。

戦闘では、[[無数に具現化した歴代スーパー戦隊の偽物を使役>バスコ・タ・ジョロキア]]しての数の暴力でゼンカイジャーを圧倒。さらに巨大戦では&bold(){偽物のスーパー戦隊の巨大ロボまで大量召喚して意のままに操る}事ができ、彼自身も変幻自在な銃撃技を繰り出す悪魔のバトルパフォーマンスで戦う。
また、首のシーザーマフラーで相手の動きを拘束する事も可能。


#center(){&blankimg(ステイシーザー2.jpg,width=616,height=346)}
#right(){&sizex(1){画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第32カイ!『怒るサカサマ!まさかサルかい?』より、(2021年10月17日放送)}}
#right(){&sizex(1){©テレビ朝日・東映・東映AG}}

更に第23カイ!で敗北後、イジルデの手で強化改造が施され武装面で大幅な強化が施され、これ以降は変身音が&bold(){&color(#9966FF){《フィーバーン!!》}}に変わっている。
ビジュアル上の違いは、新武装のステイシールドと右前腕部のミサイルランチャー。 


**装備
・&bold(){&color(#9966FF){ギアトジンガー}}
トジテンドの最高技官・イジルデが&bold(){超短時間で開発した}ギアトリンガーのコピー。
トジテンド製だけあって、デザインがセッちゃんではなくゲゲを模しているのが特徴。
性能はギアトリンガーと殆ど変わらないが、あちらと違って銃口が回転しない他、変身の際は[[注射のように銃口を腕に押し付け、弾丸を自分の体内に打ち込む>バグズ手術/M.O.手術(テラフォーマーズ)]]事で変身するのが最大の違いである。またギア使用時には警告音のようなブザー音が鳴り響く。
センタイギアの代わりにダークセンタイギアを装填して戦うが、銃としても充分な性能を持つ。
音声は野太いエフェクトが掛かったものになっている。

・&bold(){&color(Black,#9966FF){ダークセンタイギア}}
別名&bold(){「暗黒ギア」}。
イジルデがギアトジンガーと一緒に開発した&bold(){トジテンド製の悪のセンタイギア}で、見た目はセンタイギアの縁を紫にし、ラインを白にしたもの。
スーパー戦隊を模倣したデータがインプットされている。
ギアトジンガーにセットする事で、ギアに対応した傀儡のような偽物のスーパー戦隊を召喚し操れるだけでなく、偽物スーパー戦隊の巨大ロボを召喚する事もできるトンデモアイテム。その仕様から後に登場した[[ゼンリョクゼンカイキャノン>ゼンリョクゼンカイキャノン/ゼンリョクイーグル]]のデータも使って作られたのだと思われる。

ダークセンタイギアで生み出された偽物のスーパー戦隊は、外見も能力も本物と同様なのだが、変身者がいない力だけの幻のような存在で、[[ジュラン>ゼンカイジュラン/ジュラン]]曰く&bold(){&color(black,#e2041b){「偽物のパイセン」}}。
1つのギアで5人1組の偽物を生み出せる上に、スペックそのものも本物に劣らない為に、偽物と言えど十分脅威であり、ゴーカイジャーでバスコが悪用した時の[[レンジャーキー>レンジャーキー(スーパー戦隊シリーズ)]]以上に厄介な代物と化しており、そのシステムは[[仮面ライダーディエンド>海東大樹/仮面ライダーディエンド]]に近い。
ただし所詮は力だけの偽物であるため、本物のスーパー戦隊が持つ経験や戦闘技術、不屈の精神力までは再現しておらず、総合的な戦闘力は本物よりもはるかに劣る((偽ゴレンジャーがゴレンジャーハリケーンを使用した際、本来不可欠のパス回しをスキップしていきなりエンドボールを放っている。))。また、本物に忠実な偽物を作れる事が逆に仇となり、それに対応した戦隊のセンタイギアの能力の影響を受けて戦闘が困難になったり、逆に偽物を乗っ取られる場合もある。

パワーアップ後の第26カイ!以降は強化戦士の偽物を召喚できるようになり、威力もますますパワーアップしている。ただし、あくまで召喚できる対象が強化戦士になった事から、一度に召喚できる人数自体は格段に減ってしまい、しかも強化戦士縛りなので召喚できる戦士も絞られてしまった(レッドだけが強化形態を持つ戦隊の場合、レッドしか召喚出来ず、強化形態が存在しない戦隊は言わずもがな。)。

また、裏返して&bold(){「機界サイド」}側に変えた上で使用すると、歴代スーパー戦隊の巨大ロボの偽物を具現化できる。
なおロボが具現化する際は、モノリスっぽいカラーリングになった&bold(){DX超合金のパッケージが生えてくる。}
やはりコピー故かスペックは大幅に下がり、倒されると黒い粒子になって消滅する。
…のだが、&bold(){&color(red){大量に召喚した戦隊ロボの必殺技を複数組み合わせた合体攻撃((使用時のバンクシーンは放送当時のものを使っている))が可能}}なのでスペックの低さを補って余りある驚異となる。
おまけに歴代巨大ロボは数の制限など無視して&bold(){大量に具現化しまくる}事すら可能。

ただし、大量生産した場合はダークセンタイギアの[[エネルギーが尽きてしまい>ソール11遊星主]]、折角召喚した巨大ロボや戦士が根こそぎ全て消えてしまうというのが大きな欠点((そもそもオリジナルであるゼンリョクゼンカイキャノンで、ロボを召喚する機能が無いのはこの欠点の為だと思われる。))。
しかも通常の偽物戦隊の召喚でもエネルギーは着実に消費されており、消耗が大きくなれば戦闘の継続も困難になってしまうらしく、これ以降は敵を分散する時や頭数がどうしても必要な時など、必要な時以外は極力召喚には頼らない戦闘スタイルになっていった。

ロボットのスーツはビクトリーロボ、ガオキング、アバレンオー~キュウレンオーは当時の物、ダイデンジンとバイオロボは2019年のパチンコ版『フィーバースーパー戦隊』の演出用に新造されたもの、現存しないロボはイベント用の非稼働スーツや当時の静止画が使用されている。

・&bold(){&color(Black,#9966FF){ダークセンタイギア ステイシーザー}}
ステイシーザーにチェンジできるステイシー専用ダークセンタイギア。
&bold(){&color(#9966FF){「暗黒のパワー」}}がインプットされている。
&bold(){「ヒーローサイド」}側はステイシーザーの顔と「暗」の文字。ステイシーザーへの変身はこちらの面を使う。


・&bold(){&color(black,red){ステイシールド}}
第26カイ!で強化改造後に手に入れた新たな新武装。
バトルシーザーロボの&font(l){形見}シールドと同形状だが。カラーリングが赤と黒の2色になっているのが特徴。スーパーゼンカイザーの攻撃を捌ける程の防御力を持つ。
後に登場したバトルシーザーロボ3世のシールドも、これと同一カラーになった。
第48カイ!ではバラシタラの巨大誘爆を防ぎ、ゴールドツイカー一家と自分自身の生命を守る事となった。


**技
・&bold(){&color(red,#9966FF){シーザー&ruby(あんこくじゃばくげき){暗黒邪縛撃}}}
ステイシーザーの[[必殺技]]。
ギアトジンガーのハンドルを回しトリガーを引く事で、邪悪な帯を模したエネルギー弾を発射し、命中した相手を帯で拘束した後、爆発四散させる。 

・&bold(){&color(red,#9966FF){シーザー&ruby(あんこくりゅうせいぐん){暗黒流星群}}}
強化されたステイシーザーの新必殺技。
右前腕に装備された6門の誘導ミサイルを発射して、遠距離の敵を爆撃する。ゼンカイジャー達をまとめて蹴散らす程の威力を持つ。

「腕のランチャーから流星と称してミサイルを発射する」という共通点から、元ネタは東宝製作の特撮ドラマ『[[流星人間ゾーン]]』に登場する必殺技「流星ミサイルマイト」と思われる。

・&bold(){&color(red,#9966FF){シーザー&ruby(じゃおうほうこうげき){邪王砲皇撃}}}
強化されたステイシーザーの新必殺技その2。
胸部のトジルギアのエンブレム内に格納された砲身を展開。大出力のレーザーを放つ。
第26カイ!では伝令役のクダイターが来たことで不発に終わったが、その後のエピソードで改めて披露する。スーパーゼンカイザーを吹き飛ばす程の威力を誇る。
第48カイ!ではスーパーツーカイザーとの連携でバラシタラ撃破の一手となった。


*【搭乗機体】
**&bold(){&color(red,black){バトルシーザーロボ}}

#center(){&sizex(5){&bold(){&color(red,#9966FF){ゼンカイジャー!僕が相手だ!!}}}

&sizex(5){&bold(){&color(#884898,#e8ecef){行けい!バトルシーザーロボ!!}}}}

#center(){&blankimg(バトルシーザーロボ.jpg,width=616,height=346)}
#right(){&sizex(1){画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第12カイ!『ノロノロマイマイ、カタイ貝!』より、(2021年5月23日放送)}}
#right(){&sizex(1){©テレビ朝日・東映・東映AG}}

全高:45.5m
総重量:2100t
スピード:350㎞/h
出力:900万馬力
世界:キカイトピア

前述したダークセンタイギアによる偽ロボ召喚は、エネルギーの大幅消耗を招くという弱点が発覚した事から、ゼンカイジャーやゾックス達ゴールドツイカー一家へ対抗する為の巨大戦用の新戦力としてイジルデが新たに開発した、ステイシーザー専用の巨大暗黒ロボ。
鎧武者のような姿をしており、アーマーによってマッシブな印象が強いが、手足自体はスマートな物。
内部のコックピットスペースで、ステイシーザーが暗黒のパワーをフィーバーさせる事でコントロールする。またステイシーザーが乗り込むコックピットスペースの背景には、「閉」の文字が描かれた色とりどりの光の歯車が回っている。

[[日本刀]]のような形の&bold(){&color(red,black){「暗黒剣」}}と「閉」の漢字に見える小型の盾&bold(){&color(red,black){「ステイシールド」}}を駆使し、鬼神の如き攻めで斬撃の嵐を放つ事ができる。
更に両脚部にはペンチに似た短刀型のマルチタイプ武器&bold(){&color(red,black){「ソードシーザー」}}が接続されており、それらを投げつけてのブースター投擲の一撃はダイワルドをいとも簡単に葬り去る。
武装を無くしていたとは言え、ゼンカイオージュラガオ―ンを圧倒する程のパワーを誇ったが、第14カイ!にてツーカイオーとの戦いに敗れて破壊されてしまった。

元ネタはご存知[[バトルフィーバーロボ]]。


**&bold(){&color(red,black){バトルシーザーロボ2世}}

#center(){&sizex(5){&bold(){&color(red,#9966FF){ゼンカイザー!…僕は今日こそ君を倒す。}}}}

#center(){&blankimg(バトルシーザーロボ2世.jpg,width=616,height=346)}
#right(){&sizex(1){画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第22カイ!『ウシシなモ~れつ闘牛会!』より、(2021年8月8日放送)}}
#right(){&sizex(1){©テレビ朝日・東映・東映AG}}

全高:46.0m
重量:2200t
スピード:350km/h
出力:1000万馬力
世界:キカイトピア

第22カイ!にて、新たに建造されたバトルシーザーロボのアップグレード版2号機。
頭部に追加された三本角&bold(){&color(red,black){「シーザーホーン」}}と口部にマスク状のパーツが加えられたこと以外は初代と変わらない見た目をしている。
一見武装も変わらないが、バトルシーザーロボの戦闘データを受けて全てのスペックが飛躍的に強化。頭部のシーザーホーンから大気中のエネルギーを吸収する事で長時間の戦闘が可能になった。
更には
・円を描くような構えで敵を一刀両断する必殺剣&bold(){&color(red,black){「シーザー暗黒剣唐竹割り」}}
・頭部・両肩・ソードシーザーに内蔵された5門のレーザー砲を展開して放つ必殺ビーム&bold(){&color(red,black){「シーザー暗黒雷冥撃」}}
が実装され武装面も充実。相手の隙をついたとはいえ初登場の直後の[[ゼンカイジュウオー]]にダメージを見舞い、ステイシーザーの操縦技術も相俟って数時間に渡ってゼンカイジュウオーと互角に渡り合い続ける程のパワーアップを果たしている。
しかし、こちらもゼンカイジャーとの激戦の末に最終的には押し負けて破壊された。

角の形状などから一部ではダイデンジンモチーフとの声もある。


**&bold(){&color(red,black){バトルシーザーロボ3世}}

#center(){&blankimg(バトルシーザーロボ3世.jpg,width=616,height=346)}
#right(){&sizex(1){画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第39カイ!『無限あけおめ誕生会!』より、(2021年12月12日放送)}}
#right(){&sizex(1){©テレビ朝日・東映・東映AG}}

全高:45.5m
総重量:2250t
スピード:350㎞/h
出力:1100万馬力
世界:キカイトピア

第39カイ!で登場した、バトルシーザーロボのさらなるアップグレード版3号機
ビジュアルや能力は初代のバトルシーザーロボと変わらず、純粋に性能をアップグレードした模様。
但し、シールドは強化されたステイシーザーのステイシールドと同じカラーリングのものになっている。

下記のブラックジュラガオーンが、無人機である故の弱点を突かれた形で倒された反省を受けてか、再び有人機であるバトルシーザーロボに回帰した形であり、作中ではダイショウガツワルドの援護を行うべく投入され、初代のバトルシーザーロボを撃破したツーカイオーを逆に圧倒して苦戦させるという活躍をした。
以後は登場することなく、どうなったのかは謎。


**&bold(){&color(#9966FF,black){ゼンカイオーブラック}}&bold(){&color(#e2041b,black){ジュラ}}&bold(){&color(gold,black){ガオーン}}

#center(){&sizex(5){&bold(){&color(red,#9966FF){暗黒召喚!}}}

&sizex(5){&bold(){&color(#9966FF){《ビッグバン!》}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF){《ゼンカイジュラン!》 《ゼンカイガオーン!》}}}

&sizex(5){&bold(){&color(#9966FF){《アンコク・ガッシーン!》}}}

&sizex(4){&bold(){&color(#9966FF){GO!GO!GO!GO!}}}

&sizex(6){&bold(){&color(#9966FF,black){《ゼンカイオー!}}&bold(){&color(#e2041b,black){ジュラ}}&bold(){&color(gold,black){ガオーン!》}}}}


#center(){&blankimg(ゼンカイオーブラックジュラガオーン.jpg,width=616,height=346)}
#right(){&sizex(1){画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第26カイ!『改造王子と闇の外科医!』より、(2021年9月1日放送)}}
#right(){&sizex(1){©テレビ朝日・東映・東映AG}}

全高/45.0m(肩上まで・47.0m)
総重量/2400t
スピード/350km/h
出力/1000万馬力
世界/キカイトピア

パワーアップを果たしたステイシーザーが、&bold(){&color(Black,#9966FF){「ダークゼンカイジュランギア」}}と&bold(){&color(Black,#9966FF){「ダークゼンカイガオーンギア」}}で&bold(){&color(gold,Black){ブラックジュランティラノ}}と&bold(){&color(gold,Black){ブラックガオーンライオン}}の2体を暗黒召喚し、その2体を更に暗黒合体させる事で誕生するゼンカイオージュラガオーンの偽物暗黒ロボ。
さらにはステイシーザーの操縦を必要としない完全自立稼働型の無人機である。

その名の通り、見た目は漆黒のゼンカイオージュラガオーンと言うべきものであり、召喚されると禍々しい黒煙を纏い出現。
オリジナルそっくりの&bold(){&color(Black,#9966FF){「ブラックジュランソード」}}と&bold(){&color(Black,#9966FF){「ブラックガオーンクロー」}}、ジュランシールドに酷似した盾を武器として使用する。
その戦闘能力はツーカイオーを圧倒する程に高い上、ブラックガオーンクロ―の爪先から高出力の&bold(){&color(Black,#9966FF){「暗黒ビーム」}}を照射可能とオリジナルとは差別化が図られている。
機体を分離させることで四方八方から噛みついて攻撃する戦法を得意とし、更には分離した2機のその間の重力場を乱れさせ&bold(){疑似ブラックホール}を形成。&bold(){&color(red){どんな攻撃を吸収して弾き返す}}という独自のカウンター技までもを装備している。
初戦では、あのゼンカイジュウオー相手に半ば勝ち逃げを果たし、その後もクロコダイオーと同様の次元移動機能まで見せつけゼンカイジャー達を苦しめたが、最終的には第27カイ!でゼンカイジュウオーとコオリトピアで再戦し、ゼンカイジュウオーの作戦で氷山の中に埋められた事で、上記の分離戦法や疑似ブラックホールによるカウンターを全て封じられてしまい、その上でゼンカイジュウオーの全火力を受けて撃破された。

*&color(#9966FF,black){余談}
名前の由来は「捨て石」もしくは、停滞を意味する英単語の「staysis(ステイシス)」など。また、ステイシーザーの「シーザー」はカイザーの語源となった古代ローマの「ジュリアス・シーザー」そして彼から派生した「caesar(カエサル)」(皇帝)の英語読みから由来。

ステイシーザーのモチーフは『[[バトルフィーバーJ]]』のバトルジャパン。&font(l){同じくバトルジャパンがオマージュな[[非公認戦隊の赤>非公認戦隊アキバレンジャー]]にも見えなくもなかったり……}
巨大戦力であるバトルシーザーロボも、オマージュ元であるバトルフィーバーロボに倣って変形合体をしない珍しい仕様となっている……のだが、その仕様はステイシーが&bold(){「変(形)われもせず、力を合(体)わせる仲間もいない」}存在であることを表していると&bold(){公式が}コメントしている。

当初の構想には存在せず、主役オーディションに参加していた世古口氏に演じてもらうため当て書きで急遽作られたキャラクター。
大抵この手のキャラは変身アイテム発売の為に[[プレミアムバンダイ]]がすぐ動くのだが、急遽作られたキャラクターであったため商品化が間に合わず、DXギアトジンガーとミニプラ全界合体シリーズ バトルシーザーロボは初登場から4ヶ月遅れでの予約開始となった。

しかしながら、本作の狂言回しを一手に担うなど、当初の構想には存在しなかったというのが信じ難い程に物語を大きく動かす人物となった。
脚本を手がけた[[香村純子]]氏の作風は悪役に対して容赦なく、哀しき過去などの何らかの事情を抱えていたとしても最終的に主人公陣営に敵として倒されるケースが殆どであるため、一部では死亡退場すら危惧されていたが、
最終的にゼンカイジャーと和解・共闘し、無事最後まで生き延びてハッピーエンドを迎えるという異例の扱いとなった。
一部では「ステイシーがいない本来の脚本がどういう物語展開だったのか想像できない」という声もある程。


#center(){&sizex(5){&bold(){&color(#9966FF,black){ひどく汚い追記・修正だなぁ……}}}}

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