&font(#6495ED){登録日}:2022/12/21 Wed 09:57:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ルナツーとは、『[[機動戦士ガンダム]]』に登場する[[地球連邦軍>地球連邦(宇宙世紀)]]の宇宙要塞である。 名前の由来は、後述の大きさから準えた第二の[[月>月(天体)]]を意味するというのが有力。 「ルナ2」や「ルナ・ツー」「ルナⅡ」などの表記ゆれがある。 #contents() **概要 元はアステロイド・ベルトにあった小惑星ユノー((実在する小惑星。ジュノーとも。))で、[[宇宙世紀>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]0045年にスペースコロニー建設用の資源採掘のために地球圏へ運び込んだ。 当時は月軌道に固定されていたが、[[ジオン共和国>ジオン・ズム・ダイクン]]の独立宣言(宇宙世紀0058年)を受けて、宇宙世紀0060年に「60年代軍備増強計画」に基づき連邦軍の軍事拠点として転用される。0070年にはサイド7建設という名目でL3に移設された。 この「資源衛星が軍事拠点として転用される」という経緯は、[[ア・バオア・クー>ア・バオア・クー(機動戦士ガンダム)]]やソロモン要塞などでも同様であり、以降のガンダムシリーズにおいてもたびたび散見されるようになる。 元が資源衛星だったのもあり、ガンダリウム合金の素材となる希少金属などの鉱脈を有しているのでそちらの価値も高い。 [[一年戦争]]初期で各サイドの駐留部隊が[[ジオン公国軍]]の強襲に会う中、作品開始時点では唯一の宇宙拠点として点在していた。 これはジオン公国側のサイド3から地球へ向けての宙域確保が既にできていた事、本国周辺の防備が確立されており地球を挟んで逆側にある拠点に戦略的価値を見出せなかったという理由がある。 なのでジオン側からは無視同然に放置されていたが、それが却って連邦軍に極秘計画を進行させる土壌として機能していた。 **規模 全幅180kmの菱形状をしている。 ちなみに現実のユノーは直径230~250km。スペースコロニー建設の土壌として表層からかなり資源を採掘した後であるためにこの大きさになったらしい。 内部には軍事施設や居住区画が、表面にも宇宙港や対空機銃などが配備されている。 しかし、もともと資源衛星であり純粋な軍事拠点ではなかったためか、警戒網には穴があるようで、1stではジオン軍の強襲を受けるような体たらくだった。 軍事施設には工廠も加わっており、特に一年戦争から[[グリプス戦役]]までの間には多くの機体が開発された。グリプス戦役時にはルナツー製の機体は型式番号に「1」が付与される。 ちなみにア・バオア・クーや[[アクシズ>アクシズ(ガンダムシリーズ)]]は全幅が30~45km程度なので、全幅180kmのルナツーは幅だけで比較してもジオンの宇宙要塞の数倍デカい。 スペースコロニー1基+ソロモン要塞+ア・バオア・クー+アクシズでもまだまだルナツーの方が全幅で勝る。 だがギレンの野望などの戦略[[ゲーム]]では超巨大に描かれる事はなく、ほぼ同等規模にスケールダウンしている。 ***ルナツー内で製造された機体 ・[[ガンダム>RX-78-2ガンダム]] ・[[ジム>ジム(MS)]] ・[[ボール>ボール(機動戦士ガンダム)]] ・[[ジム・クゥエル>ジム・カスタム/ジム・クゥエル]] ・[[ガルバルディβ>ガルバルディ(MS)]] ・[[アイザック>ハイザックのバリエーション]] ・[[ガブスレイ]] **各作品での登場 ***機動戦士ガンダム 4話でサイド7を脱したホワイトベースが民間人を連れて初めて訪れた拠点で、すぐに[[シャア・アズナブル]]率いるジオン軍に強襲を受けている。 その後はビンソン計画に基づいた艦艇の改装や、ジム・ボールの製造など兵站での役割を担っている。 [[ジャブロー>ジャブロー(機動戦士ガンダム)]]から打ち上げられた連邦軍[[主力艦隊>マクファティ・ティアンム]]の行き先としてもルナツーの名前が挙がり、そこで再編が行われた模様。 ***[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]] 一年戦争期に被害が無かったことでTV版よりも強い[[大艦巨砲主義]]と戦闘機礼賛が強く残っている。 しかし、ブルGなど各所から集まりつつある[[試作機]]やジオンから鹵獲した[[ブラウ・ブロ]]などの兵器が保管され、[[大艦巨砲主義]]にしてもワイオミングやアーカンソーのような[[レールガン]]を搭載した巡洋艦の存在など、決して新しい風潮を毛嫌いする姿勢ではない。 軍事拠点故に多量の機体が配備されていたが、[[試作機>パーフェクトガンダム]]に搭乗したダリル・ローレンツによりブラウ・ブロが強奪され、かなりの被害を出していた。 ***[[機動戦士Ζガンダム]] [[ティターンズ]]に接収されたようで、後方基地として点在。 ア・バオア・クー及びグリプス2と併せてゼダンの門を構成していた。 しかしア・バオア・クーはアクシズの衝突で崩壊し、グリプス2は[[エゥーゴ]]によって制圧されている。 ルナツーに関しては明確な被害や制圧などの話が出ておらず、襲撃を受けていたかさえも不明。 ***[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] シャア率いる[[新生ネオ・ジオン軍>新生ネオ・ジオン]]との裏取引で艦隊の引渡しの場として登場。 ダミーバルーンが大多数だった[[ネオ・ジオン]]艦隊に直前まで気付けず、端から降伏自体が欺瞞だったと理解した時には激しい襲撃にあっていた。 その後一時的に占領され、保管していた核弾頭を強奪された。 ***[[機動戦士ガンダムUC]] [[ユニコーンガンダム]]を収容後、[[ネェル・アーガマ]]の今後の進路候補に挙がっていた。 推薦していたのは[[エコーズ>ダグザ・マックール]]で、ユニコーンガンダムは連邦軍の資産であるのが理由。 しかし[[ビスト財団]]が横槍を入れてきたのもあって難航し、さらにその隙を突かれる形で[[袖付き]]の奇襲を受け、ルナツーへ向かう話は無かった事になる。 ***[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] [[オデュッセウスガンダム>オデュッセウスガンダム/ペーネロペー]]がルナツーで製造され、ここでテスト運用をしていた事が[[ケネス・スレッグ]]の台詞で明かされている。 ***機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST 地球連邦の衰退により、エバンス・ジルベスターら「賛美歌の国」に占拠され本拠地となっている。 新たに鉱脈を発見した事でレプリカモビルスーツの生産に着手し、さらにそれらを販売する事で外貨を得ている。 内部には&bold(){遊郭が作られており}、建物の一部にはMSのパーツが飾りとして使われている。 **主な関連キャラクター ・[[ヴォルフガング・ワッケイン]] TV版・劇場版では少佐、小説版では大佐、ORIGIN版では少将、と階級はバラバラだが、いずれもルナツーの司令を兼ねる。 当初は典型的な堅物軍人だったが、ホワイトベース隊の成長を認めるなど後期にはだいぶ柔らかくなっていた。 その後は第三艦隊の司令官に転任し、ソロモン攻略の先鋒となった。 他サイトでも例外なく突っ込まれているが、連邦唯一の宇宙拠点で戦力も集結しているルナツーの基地や部隊を束ねる「司令」であれば階級が少佐というのは低すぎておかしい上に、実際再登場した時には数ヶ月足らずで大佐になっているため、初期の設定ミスを辻褄合わせしたものと思われる。 ・リード ワッケインの部下で中尉。 ルナツーから大気圏突入するまでホワイトベースを護衛する任務で同行したが、降下中のカプセルを攻撃され負傷しホワイトベースに収容される。 最後は[[マチルダ・アジャン]]の補給部隊に引き取られたが、それまでホワイトベースの指揮権を[[ブライト・ノア]]と取り合っていた。 ・エドワード・ボーマン サンダーボルト版の基地司令。 [[アナハイム>アナハイム・エレクトロニクス社]]から多量に送られてくるガンダム顔の機体に辟易としていたが、基本的に有能な指揮官。 しかしダリル1人により駐留艦隊を壊滅させられ呆然としていた。 ・[[ライラ・ミラ・ライラ]] 彼女の所属していた巡洋艦ボスニアはルナツーから発艦していた。劇中での関連性は薄い。 ・ケネス・スレッグ オデュッセウスガンダムの製造からテスト運用までの指揮をここで執っていた。 ・エバンス・ジルベスター DUST時代のルナツーの盟主。破滅主義に染まっており、ここから[[地球]]へ向けて宣戦布告をしていた。 **余談 『逆襲のシャア』で5thルナという資源衛星が登場したが、特に明確な繋がりは無い。 更に言えば3rd・4thに該当する衛星らしき存在も確認できない。 [[冨野監督>富野由悠季]]の著書『アニメを作ることを舐めてはいけない -「G-レコ」で考えた事-』によると「[[Gのレコンギスタ>ガンダム Gのレコンギスタ]]」世界にもルナツーが存在した事が構想され、また作中に登場するドレッド軍の拠点のシラノ-5との関連が触れられている。 ただし本書の構想がどこまで「Gレコ」本編の設定に採用されたか(≒没設定か否か)は明言されていない事と、同書には「宇宙世紀を部分修正したい」といった記述もあることから、宇宙世紀のルナツーと直接結びつけるのは早計とも言える。 追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,19) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ソロモンやア・バオア・クーとかと違って現実世界やほかの作品に「ルナツー」なんて名前はない(他は競走馬くらい)から、項目名は単純に「ルナツー」でいいと思うんだが。 -- 名無しさん (2022-12-21 12:36:51) - 競走馬がいるんだろ?じゃあこのままの方がいいな。ルナ・チタニウム合金はここの鉱物由来だから、ここがジオンに取られてたらガンダムも生まれなかったのかな -- 名無しさん (2022-12-21 13:59:44) - どうかな、「ルナツー」って見て「あっ、競走馬の項目だな!」とか思うだろうか。シンプルな方がいいと思うけど。 -- 名無しさん (2022-12-21 14:34:45) - 全長180kmってことは……もしこれが落とされたら、アースノイド絶滅はもちろん、全生命体が死滅、海も干上がり、地球は死の星になってしまうな……。そうなると食料の供給減もなくなるから、スペースノイドも滅亡するだろうけど。本当にギレンがこれを落とそうとしなくてよかった。 -- 名無しさん (2022-12-21 14:54:44) - 空想科学読本で「ルナツーから資源を持ってくるならルナツーを改造して住んだ方が早いのでは?」とか言われてた記憶がある。アクシズよりでかいなら一国として独立できるくらいの可能性はあるんだな -- 名無しさん (2022-12-21 15:50:54) - Gレコに出てきたトワサンガのシラノ-5はルナツーの成れの果てらしいね。 -- 名無しさん (2022-12-21 17:29:50) - 飯が不味そうなことで有名 -- 名無しさん (2022-12-21 18:43:23) - ABQやアクシズとは比べ物にならないくらいデカくて広い・内部は(一年戦争前半までは)MSが通る事を想定していないため艦船区画以外は狭くてMSが通れないため歩兵で制圧するしかない・内部に連邦軍の歩兵部隊が詰めている、の三重苦で位置を理由とした放置と関係無くそもそも落とせない。ゴリ押せば陥落させられるが甚大な犠牲を強いられるので落とすのが割に合わない -- 名無しさん (2022-12-22 00:07:50) - ア・バオア・クーやソロモンやアクシズは小惑星丸ごと基地に改造できてるが、ルナツーは地表の一部だけを基地にしてるんじゃないかな -- 名無しさん (2022-12-22 19:16:01) - アステロイドベルトにある180㎞の小惑星を持ってきたってさらっと書いてあるけどとんでもないな -- 名無しさん (2022-12-22 21:04:11) - ルナツー港を一時使用不能にしたことがおそらくはシャアが上げた生涯最大の戦果 -- 名無しさん (2022-12-23 08:31:12) - フォン・ブラウンと同じくらい名前が上がる -- 名無しさん (2025-02-24 18:56:11) - けっこうな要所っぽい -- 名無しさん (2025-04-15 18:25:06) #comment #areaedit(end) }