&font(#6495ED){登録日}:2025/07/19 Sat 20:22:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #CENTER{&font(20,b){&font(#FFF,#F00){2}&font(#F00,#FFF){になって、すべてが新しい。}}} &bold(){&ruby(ニンテンドースイッチ){Nintendo Switch}&ruby(ツー){2}}とは、[[任天堂]]が発売した家庭用ゲーム機である。 #openclose(show=CM){ #center{&bold(){&ruby(ニンテンドースイッチ){Nintendo Switch}は、&color(#ffffff,#000000){2}へ。}} #center{&bold(){&color(#00cccc){ピタッとくっつく}&color(#ff6666){&ruby(ジョイ コン ツー){Joy-Con 2}}}} #left{&bold(){画面は&size(25){でっかく}}} #right{&bold(){&size(25){鮮やか}に。}} #left{&bold(){&size(25){マウス}&br()でもプレイ&color(#ff6666){することができます。}}} #right{&bold(){&size(25){マイク}&br()で話せる&br()&color(#00cccc){ゲームをしながら会話が弾む。}}} #right{&bold(){&size(25){カメラ}&br()も使える(別売)&br()&color(#00cccc){顔を見ながら一緒に遊べる。}}} #center{&bold(){&size(25){最初のソフトは[[マリオカートの最新作>マリオカート ワールド]]から!}}} #CENTER{&font(25,b){&font(#FFF,#F00){すべてが新しい。}}} #CENTER{&b(){&font(#FFF,#F00,30){■2}&br()&br()&font(#FFF,#F00,24){NINTENDO}&br()&br()&font(#FFF,#F00,30){SWITCH}}} } ---- #OPENCLOSE(show=▷ 目次){#CONTENTS} ---- *【解説】 ---- 2024年5月、[[Nintendo Switch]]が世に送り出されて7年の月日が経過し、後継機種の話題があちこちで飛び交う最中、突如任天堂の公式Xにて「今年度中に&u(){Nintendo Switchの後続機種}を発表する」と投稿される。 この時点では、名称もハイブリッド機種であるかどうかすらも不明だった。 2024年11月、経営方針説明会にて後続機種がNintendo Switchのソフトと互換性があることを発表。 2025年1月、予告映像にて「&b(){&ruby(ニンテンドースイッチ){Nintendo Switch}&ruby(ツー){2}}」という正式名称が発表される。同時に公開された映像では[[マリオカートの新作>マリオカート ワールド]]が確認できた。 2025年4月、「&bold(){[[Nintendo Direct : Nintendo Switch 2>Nintendo Direct]]}」を配信。細かな商品詳細、発売予定のゲームソフト群、発売日等が発表された。 2025年6月5日に発売、価格は税込で49,980円。(日本語・国内専用モデルの価格。詳しくは後述) Switchが築いた据置機と携帯機を兼ねるというハイブリッドゲーム機の特徴は受け継ぎ、大きく崩すこと無く正統進化を果たしたものとなっている。 -&b(){「TVモード」} 本体をドック経由でテレビ接続するモード。 HDMIの対応バージョンが2.1になり、解像度4K&60FPSもしくは解像度1440p&120FPSの表示に対応。その双方でHDRも使用可能となっている。 性能を最大限引き出すには、同梱されている&b(){&u(){ウルトラ}ハイスピードHDMIケーブル}に加え、モニターもPS4 Pro/PS5やXbox Series Xに対応できる程度のスペックが必要なのは注意。 -&b(){「テーブルモード」} 本体をモニターとしてテーブル等に設置して遊ぶモード。 本体を支える背面スタンドが全体を支えられるように大型化し、自由な角度で止められるようになった。 また 本体上部に追加されたUSB Type-C端子によって、Switchでは別売のスタンドを要した「テーブルモードで本体を充電しながらのプレイ」が直接可能となっている。 -&b(){「携帯モード」} 本体にJoy-Con 2を装着して携帯機として遊ぶモード。 Switchに比べて本体ディスプレイの縁が細くなっており、大きくなったディスプレイを無駄なく搭載している。 *【Nintendo Switch 2の特徴】 ---- これら一連の特徴はDL専用ソフト『Nintendo Switch 2のひみつ展』でも噛み砕いて解説されている。興味があればぜひ訪れてみよう。 **本体外観 本体サイズは縦112mm×横200mm×厚さ13mm(Joy-Con 2非装着時)。 本体の厚さはSwitchと変わりないが画面が広くなっている。 本体前面の液晶画面は7.9インチへとサイズアップ、画面解像度もSwitchの720pから1080p(フルHD)に。 1秒間に何回画面を切り替えられるのかを示すリフレッシュレートは120Hzとなり、フレームレート120FPSに対応、 加えてHDRという、通常よりも幅広い明暗を表現できる機能にも対応している。 タッチスクリーン機能も同時にタッチ可能な数が10まで増加と、携帯モード向け機能の強化も怠りない。 本体上面にはSwitchから変わらずソフトメディアであるゲームカードスロット、ヘッドホンマイク接続端子、放熱用ファンの排気口、音量調節用ボタン、電源ボタンが備わっている他、明るさセンサーも上面に移動した。 また新たに内蔵マイクとUSB Type-C端子が上面に追加されている。 マイクは3DSのようにゲーム内でも活用できるほか、後述する新機能「ゲームチャット」にも活用されている。 Type-C端子はテーブルモードで遊びながら本体を充電したり、USBカメラなどの外部機器を接続するなど汎用的な使い方ができる。映像出力に対応していないので上下逆にドックに挿しても何も起こらない。 両側面にはマグネット接続になったJoy-Con 2を装着するマグネットコネクターが設置されている。磁石ならスッポ抜けそうと思いがちだが、合体時はガッチリと接続され、Joy-Con 2側の取り外しボタンを押しながらでないと簡単には抜けないようにしている。 背面には放熱用ファンの吸気口、本体を自立させるための折りたたみスタンドが設置。スタンドを開けたところにmicroSD Expressカード用のスロットがある。 microSDカードとはそもそも規格も速度性能も異なるため、Switchに使っていたSDカードはデータ移行時にしか対応せず、プレイには使えないので注意。 #region(SD Expressって何?) (micro)SD Expressは簡単に言うと「SDカードの皮を被った[[NVMe M.2 SSD>SSD]]」。 見た目こそ従来のSDメモリーカードそのものだが、機器との接続方式にM.2 SSDと同じNVMe規格が採用されており、従来のSDカードよりも格段に高速でアクセスが可能。 裏面を見ると端子が2列になっている。 従来のSDカードとの後方互換も一応備えているが、そのときは普通のSDカードとして振る舞う。 ちなみに名前の似ている「SD &bold(){Extreme}」は、&bold(){"SanDiskが出してたちょっと速いだけの従来型SDカード"}なので注意。Switch2に使うものを探す場合は「&bold(){SD Express}」で検索しよう。 性質的に似ている競合規格としては、カメラに使われるコンパクトフラッシュの後継である&bold(){「CF Express」}がある。&s(){…が、値段的にもプロやマニア向けの超高性能デジカメに使うのが前提というところであり、汎用品やSwitch2のようなゲーム機に使うものとはわけが違うのだが。} #endregion 底面にはスピーカー、USB Type-C端子があり、Switch 2ドックや充電ケーブルとの接続に使用される。 また、内部にはJoy-Con 2とは別に加速度センサーやジャイロセンサーが搭載されていて、本体の傾き等を検知する事も可能。 本体に内蔵されたリチウムイオンバッテリーも容量がアップしているが、同時に本体性能と消費電力もアップしているため稼働時間にはあまり変化がない。 **性能 公式からは「NVIDIA社製 カスタムプロセッサー」「 256GB(UFS) 」以上の詳しい仕様は公表されておらず、下記は有志の解析から推定された内容。 |>||Nintendo Switch 2|Nintendo Switch(比較用)|h |>|プロセッサ|NVIDIA T239|NVIDIA Tegra X1| |>|CPU|ARM Cortex-A78C 8コア|ARM Cortex-A57 4コア&br()+ARM Cortex-A53 4コア| |>|GPU|NVIDIA Ampere CUDAコア(1536基)|NVIDIA Maxwell CUDAコア "GM20B" (256基)| |>|CPU・GPU製造プロセス|サムスン製8nmプロセス|TSMC製20nmプロセス(初期型)&br()同16nmプロセス(後期型・Lite)| |>|メインメモリ|12GB LPDDR5X|4GB LPDDR4(初期型)&br()4GB LPDDR4X(後期型・Lite)| |内蔵ストレージ|規格|UFS3.1|eMMC| |~|容量|256GB|32GB(初期型・後期型・Lite)&br()64GB(有機ELモデル)| |>|ソフトメディア|Switch2専用ゲームカード(ROMカートリッジ)、最大64GB&br()Switch専用ゲームカード(ROMカートリッジ)、最大32GB|Switch専用ゲームカード(ROMカートリッジ)、最大32GB| |>|オーディオ|Realtek ALC5658|Realtek ALC5639| |無線LAN|チップ|MediaTek MT3681AEN|Broadcom BCM4356(Cypress CYW435)| |~|仕様|IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)|IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)| 器の大きいゲーム機にすることを目標にして開発された結果、全体的な性能の底上げが行われている。 GPUはGeforce RTX 3000番台と同世代の物に移行しNVIDIA曰くグラフィック性能は先代の10倍に向上したとのこと。 またレイトレーシングとディープ・ラーニング・スーパー・サンプリング(DLSS)といった、近年のGeForceRTXでおなじみの機能にも対応していることも告知されている。 開発スタッフからの具体的な言及としては、コーエーテクモゲームスが手がける『WILD HEARTS S』のプロデューサーから「[[Xbox Series S>Xbox One とその次世代機]]に近い」と言われている。 **コントローラー ***Joy-Con 2(ジョイコン ツー) Nintendo Switch 2の専用コントローラー。 本体に取り付けて携帯モードでも、テーブルモードやTVモードでも同じコントローラーで遊べるという特徴は変わっていない。 本体に合わせてJoy-Conを一回り大きくしたような見た目。ただし厚さは不変。 上部から本体に差し込む初代仕様から側面に嵌め込む方式に変更されており、コントローラーの認識不良も改善。 本体に&font(#0BF){左側(L)}と&font(#F40){右側(R)}の2つ1組で同梱されている。 Switchのデフォルトカラーと違い、色がついているのはスティック縁のみで、基本カラーは黒色。 2025年現在はSwitchと異なりカラーバリエーションを展開していない。 基本的にはJoy-Conの正統進化であり、主だった機能はほぼ全て引き継がれている。ゲームに使うボタン数は変わらず、ジャイロセンサー、加速度センサー、NFC通信機能もそのまま、HD振動はより多彩な振動が可能となった「HD振動2」として強化された。 L/Rボタンが大きく押しやすくなったり、スティックが大きくなり耐久力も向上しているなど、デザイン面も本体の若干の大型化に対応しながら改良されている。 Joy-Con 2 (R)には新しくゲームチャット呼び出し専用のCボタンが増えた。 唯一、活躍の場が少なかったモーションIRカメラだけはオミットされ、側面の小型センサーとして小型化・移動しており、目玉の新機能である&b(){マウス機能}になった。 このためSwitch 2でモーションIRカメラを用いるSwitchソフトを遊ぶ場合は別途初代Joy-Conを用意する必要がある。 代わりに本体及び一部のSwitch 2ソフトでは、Joy-Con 2を立てて机などに置くと即座にマウスとして認識される。 これにより、これまでは専用の周辺機器依存で移植が難しかった[[マリオペイント]]の初移植が実現している。 余談だが、Switch 2では通常のUSBマウスにも対応するようになっている。((正確にはSwitch1用ソフトでも一部のものはUSBマウスが使えていた。そちらのソフトがSwitch 2でJoy-Con 2マウスに対応するかは場合による。)) ・&b(){搭載ボタン及びスティック} |&font(#F40){Joy-Con 2 (R)}|A、B、X、Yボタン| |~|Rボタン、ZRボタン| |~|Rスティック、Rスティックボタン&font(80%){(スティック押し込み)}| |~|+ボタン| |~|HOMEボタン| |~|Cボタン| |&font(#0BF){Joy-Con 2 (L)}|上、下、左、右ボタン| |~|Lボタン、ZLボタン| |~|Lスティック、Lスティックボタン&font(80%){(スティック押し込み)}| |~|-ボタン| |~|キャプチャーボタン| **周辺機器 ***コントローラー関連 ・&b(){Joy-Con 2 ストラップ} 左右のJoy-Con 2それぞれに装着して、握りやすくする。 付けることでマウスの操作がやりやすくなったり、おすそわけプレイ時や、Joy-Con 2をそれぞれ手に持って操作する時でも役に立つ。 ストラップという名の通り手首にかける紐が垂れがっており意図せずJoy-Con 2が抜けるのを防止してくれる。 ・&b(){Joy-Con 2 グリップ} 左右のJoy-Con 2を合体させよくあるゲームコントローラーの形として使用するためのグリップ。Joy-Con 2の変化に合わせてこちらもマグネット接続になった。また、足が付いており縦に置くことも可能。 ストラップ共々本体に各1セット同梱。 ゲームを遊びながら充電するために、充電ケーブルが接続可能なJoy-Con 2用の充電機能付きグリップも別売されている。 なお、通常のグリップは本体同様、黒一色成型なのに対し、充電グリップは持ち手部分がクリアグレーになっており、下記のProコンと同じく「&b(){GL/GRボタン}」が使えるという追加要素もある。 ・&b(){Nintendo Switch 2 Proコントローラー} Switch 2用に制作されたゲーマー向けの新型Proコントローラー。 Joy-Con 2にグリップを付けた状態よりも大きく、操作がしやすいコントローラーとなっている。 Joy-Con 2の進化分は織り込まれており、こちらにもCボタンとHD振動2が追加されている。 その一方でプロコン2独自の進化も存在する。 最大の特徴はその質感。 見た目や文章では伝わらないためぜひ買って触って実感して欲しいのだが、しっとりとマットな仕上げがなされており非常に手になじむ。 また、過去ハード・他社製コントローラーのように「前面部と後面部をそれぞれ成型してネジ留め」という構造ではなく、 「グリップ部分と後面部を一体成型してスティック・ボタンの部分のみに前面パネルをハメる」という作りになっており、横部分の合わせ目に引っかかったり手垢が溜まらないような工夫がされている。 スティックはエアリアルスティックと呼ばれるものになり、滑るような操作性と静音性を実現している。 グリップ背面部分に「&bold(){GL/GRボタン}」が追加。各ゲームで、いつでも自分で好きなボタンを割当できる。 下部には他社コントローラー同様にヘッドフォンマイク端子が追加されている。 ・&b(){ニンテンドー ゲームキューブ コントローラー} 「[[Nintendo Classics ニンテンドー ゲームキューブ>Nintendo Classics]]」で当時のソフトを遊びたいときに使える公式コントローラー。 外見と配置は[[GCコン>ゲームキューブコントローラ]]そのままだが中身はProコン準拠仕様で、ウェーブバードではないがBluetoothで無線接続、おまけでこっそりZLボタンも追加、 ひそかにジャイロセンサーまで搭載と、Switch用ソフトへの対応を見据えたものとなっている。 なおこれら以外に、&b(){既存のSwitch用のコントローラーをSwitch 2で引き続き使うことも可能}。人が多くてコントローラーが足りない時には活用しよう。 ただし、Joy-Con1やProコントローラー1のHOMEボタンを押しても、Switch 2のスリープを解除することはできない。 ***Nintendo Switch 2ドック Switch 2本体を差し込んで接続する事で、テレビへの映像出力を行う周辺機器。本体に1つ同梱。 新たに放熱用ファンが追加された他、Switch有機ELモデルと同じくLAN端子が搭載されている。 さらに、冷却上の改良点としてドック下部に穴が開いており接続時はここから吸気を行うようになっているため、冷却効率や故障の防止という観点から定期的な清掃が推奨される。 より冷却効率を高めようする場合はテレビ台などに置くよりもメタルラックのような底面から吸気が行いやすい棚などに置くといいだろう。 ***Switch 2用ACアダプター Switch 2の充電端子はSwitch同様にUSB Type-C端子となっている。 アダプター基部とType-Cケーブルが分割され、サイズも小さくなったことで取り回しが良くなっている。 差込口は同じなので充電用としてSwitch用のACアダプターを使うことはできるが、TVモードでは20V出力が必要なため使用できない。素直に20V3A対応の同梱ACアダプターを使いましょう。 ***Nintendo Switch 2 カメラ ゲームチャットや対応しているソフトで使えるカメラ。USB Type-Cで接続される。 必ずしも全ての製品に対応しているわけではないが、原則的には市販のPC用webカメラも使用できる。 他社製のカメラでも動作するならわざわざ任天堂公式が出す必要はないのでは?と思うかもしれないが、 この公式商品のカメラは任天堂公式が制作・販売しているだけあってカメラの位置がSwitch2のドックより高くドックが撮影の邪魔をしない作りになっている。 また、携帯モードやテーブルモードでも撮影しやすいように細かい角度調節機能が存在し、2人以上の顔を映したい場合でも撮影しやすい対角約110度の広角レンズを採用、 暗い部屋でも顔をしっかりと認識し綺麗に映す高感度イメージセンサー・ノイズキャンセリング技術を搭載、プライバシーシャッターにより意図しないタイミングでの撮影を防止…と、とにかくSwitch2での使用を前提とした専用チューンが行われている。 **ソフトメディア/パッケージ Switch同様にパッケージメディアには「ゲームカード」を採用。 一見するとDS→3DSで突起がつくといった目に見える変化はないが、色が&font(b,#F00){赤色}になっているのみならず、端子の右の溝の先端が大きい切り欠きとなっている。 Switch2用ゲームカードは読み込み方式からして異なるらしく、当然ながら旧Switchに差し込んでもエラーで遊べない。 ゲームカードの容量はSwitchでは最大32GBだったが、Switch 2では最大64GBまで対応している。 なお、誤飲防止にデナトニウムベンゾエイトという苦み物質が塗布されているのは同様。 また新しい仕組みとして「&b(){キーカード}」が登場した。 キーカードは鍵という名前の通りゲームソフトをダウンロードするためだけのカードである。 通常のゲームカードであれば購入してSwitch 2に挿し込めばすぐ遊べるが、こちらはプレイ前にゲームデータをインターネット回線を通して一度ダウンロードする必要がある。 カートリッジは容量が大きいほど原価も高くなるため、32~64GB以上の大容量ソフト向けに用意されたものと思われる。サードパーティーのメーカーから発売されるソフトの大半にこの方式が採用される予定。 実質的な仕様としてはほぼDL版と同じだが、ゲーム取り扱いの小売は引き続きソフトを販売できる・メーカー側としては小売店にパッケージを置くことで広告効果が狙える・ユーザーやショップは中古品を売り買いできる…という点でパケ版の利点も備えていると言える。 これまでのSwitchソフトとの互換性も維持しており、発売時点で15,000タイトル以上あるソフトの殆どはSwitch 2との互換性の確認が取れているが、サードパーティー製ソフトを中心に一部非対応のソフトもある。 任天堂タイトルは周辺機器がSwitch 2の本体サイズと合わないという物理的な理由で非対応となっている「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」のみ。その他のサードパーティー製ソフトで非対応のものは公式サイトに記載されているので、一度目を通しておくとよい。 ちなみにこの互換性だが、Switch 2は旧Switchとハード設計思想が異なるため、ハードウェア互換を持ち合わせていないのだが、SwitchソフトのデータをSwitch 2用にリアルタイムで変換することで後方互換を実現している。 また、これまでSwitchで発売されたソフトやこれから発売予定のSwitchソフトの中には新たに「&b(){Nintendo Switch 2 Edition}」と呼ばれるアップグレード版が用意されたものがある。これらは単にフレームレートやグラフィック向上に留まらず、独自の新要素が実装される事が多い。 Switch 2 Editionのゲームカードは一応Switchにも対応しているのでそのまま遊ぶことはできるが、この場合Switch 2 Edition限定要素は含まれない。 従来のソフトを持っている場合は、特殊なDLC「アップグレードパス」を追加購入することでSwitch 2 Editionにアップグレード可能。 これが存在しないタイトルのうち、一部の任天堂タイトルはSwitch 2の発売に合わせ、Switch 2での起動時にフレームレートの向上や後述のおすそわけ通信の追加対応といった、新機能の恩恵にあやかれる無料アップデートが配信されている。 一方でサードパーティーのソフトがSwitch 2最適化の無料アップデートを行った例は少ないものの、それでも本体性能の向上だけでより快適なプレイが可能になったソフトは少なくない様子。 **本体機能 ゲームの最新情報がまとめられた「&b(){ゲームニュース}」、撮ったスクリーンショットをスマホへ転送する機能が公式アプリ経由になることで便利になった「&b(){アルバム}」、子供のゲームスタイルを適切に管理できる「&b(){みまもりSwitch}」といった機能は引き続き対応している。 ここから先はSwitch 2の新機能を紹介する。 ***ゲームチャット Nintendo Switch Onlineに加入していると使えるサービス。 コントローラーのCボタンを押すといつでも起動し、フレンドとボイスチャットや自分の画面を共有して楽しめる。 本体搭載のマイクもあるが、市販のマイクを接続して使うことも可能。 高度なノイズキャンセリング機能が搭載されているので、騒がしい環境でも安心。 アニヲタ的なイメージでは[[Discord]]のビデオ通話が近い。 また、カメラを接続すると自身の顔を映してプレイすることも可能。 後述のおすそわけ通信をインターネット越しに行うこともできる。 ***おすそわけ通信 対応しているソフトなら1つのソフトで複数人で遊ぶことができる。 イメージとしてはDS、3DSのダウンロードプレイに近い。 ローカル通信とインターネット通信があり、ソフトによって対応非対応が分かれている。 ローカル通信なら通信相手がSwitchでも可能だが、インターネット通信によるおすそわけはゲームチャット経由のためSwitch 2同士でしか行えない。 **Nintendo Switch Online Nintendo Switchシリーズ共通の有料オンラインサービス。 有料サービスであり、個人プラン(30日306円、90日815円、365日2,400円)か、最大8つまでのアカウントで使用できるファミリープラン(365日4,500円)のいずれかのプランを選択して加入する。 加入していれば以下のサービスを受ける事ができる。 ・&b(){「インターネットを介した他のユーザーとの対戦・協力プレイ」} [[マリオカート ワールド]]などのオンラインプレイをやりたい場合にはNSOの加入が必須となっている。 なお、例外としてサードパーティー製ソフトの一部など、NSOに入らずともオンラインプレイができるソフトも存在する。 ・&b(){「[[Nintendo Classics]]」} いわゆるサブスク特典版バーチャルコンソール。 過去のニンテンドーハードで発売したゲームが大量に配信されている。詳細は個別項目参照。 ・&b(){「ゲームチャット」} 上記のながら通話機能。現在はおためしキャンペーンとして誰でも使えるが、2026年4月からはNSO加入者限定サービスになる予定。 他にもクラウド保存で安心の「&b(){セーブデータお預かり}」、ちょっとお試しプレイの「&b(){いっせいトライアル}」、任天堂作品のゲーム音楽が聴き放題の「&b(){Nintendo Music}」といった様々な機能が引き続き使える。 ちなみに、開発機では「ゲームチャット使用時の処理負荷」を再現する機能がついており、開発現場においてはこれで負荷をかけつつチャット使用中でも良好なパフォーマンスを探っていくことになる。 逆に言えば後期3DSの一部ソフトにて初期型3DSでプレイ中もブラウザが利用できるよう割かれていたメモリ部分も活用して動作の安定を図っていたように、 将来的に任天堂がゲームチャットを使用不可にして全マシンパワーをフル活用できるようなソフトの開発を認めるのであれば、さらなる性能向上の余地がある。 ****Nintendo Switch Online+追加パック 上記のオンラインサービスに加えていくらかの新コンテンツが追加された新しいプラン。 基本プランとは異なり料金は12ヶ月分まとめ払いのみであり、金額は個人プランで4,900円、ファミリープランなら8,900円。 追加パックでのみ受けられるサービスは以下の通り。 Switchから引き継がれている「Nintendo Classics NINTENDO64/ゲームボーイアドバンス、セガ メガドライブ for Nintendo Switch Online」および対応DLC((Splatoon2 オクト・エキスパンション、あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス、マリオカート8 デラックス コース追加パス))のプレイ権に加えて、 Switch 2独自のサービスとして以下のものがある。 ・&bold(){「[[ニンテンドーゲームキューブ]] Nintendo Classics」} Nintendo Classicsのゲームキューブ版。 ・アップグレードパスのプレイ権付与 DLCプレイ権と同じく、加入中だけ特定タイトルのアップグレードパスを未購入でもSwitch 2 Editionとして遊べるようになる。 //今後Switch2専用タイトルのDLCプレイ権が付与されるかは不明。 2025年7月現在は以下2タイトルで対応。 -『[[ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド]]』 -『[[ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム]]』 **本体バリエーション 2025年7月時点の日本では対応言語の異なる2つのモデルが存在している。 ***「日本語・国内専用モデル」 名前の通り日本語と日本アカウントにしか対応していないリージョンリミット仕様のSwitch 2。&b(){一般店頭で購入できるものはすべてこのモデル}である。 正確には本体側の言語は日本語しか選べず「ゲーム側の言語が本体側の設定を強制的に参照する仕様のソフト((任天堂のソフトは小さい子供がいじって外国語の設定に変えてしまうと自分で戻せなくなるなどの理由でそういう仕様のゲームが多い。))」ならば当然ゲーム側の言語もそうなり、 海外のダウンロード版ゲームを購入する手段があったとしても、この本体からは日本のニンテンドーe-shopにしか接続できないというもの。 また、日本のe-shopにしか接続できないということは即ち、&bold(){ダウンロード版の海外からの購入も規制されている}((クレジットカードを利用する場合は日本国内の事業者が発行したものが必須。ちなみにSwitch2発売前の2025年3月末から適用されている。))、ということである。 逆にいうとここまでに書いたもの以外で特殊な制限があるわけではないため''厳密にはリージョンロックはかかっていない。'' つまり海外版のパッケージソフトを挿せば普通に動くし、後述の多言語版本体と2台持ちして購入だけそちらでやったりその他色々で日本語版本体でも海外版ソフトをダウンロードしたり遊ぶこともできる。&color(gray){そこまでこだわるなら後述のモデルを選ぶべきだが…} ***「多言語対応モデル」 全世界対応・リージョンフリー仕様のSwitch 2。こちらはマイニンテンドーストアのみで販売されている。 パッケージ以外は海外で販売されているものと同じ仕様である。 価格は税込で69,980円と2万円高い。 このような仕組みとなったのは日本を取り巻く強烈な円安相場が原因と考察されているが、公式には理由を明らかにしていない。 ちなみに世界の価格だが、アメリカは449.99ドル(発売時のレートで約71,000円)、欧州では449.99ユーロ(同約73,000円)、豪州では699.95オーストラリアドル(同約66,000円)、台湾では14,380台湾ドル(同約69,000円)…といずれも発売時のレートで6万後半~7万円半ば程度の価格となっている。 このため本来ならば多言語版の価格が妥当なところを国内版はかなり無理した価格設定なのではとの見方もある。 余談だが上述の地域は任天堂の現地支社が直接販売を担当する地域であり、これより高い地域もある。 例えば東南アジアでは代理店が販売するため8万円台((17,800バーツ(発売時レートで80,000円)、719シンガポールドル(同約81,000円)、2,488リンギット(同約85,000円)など))、欧州支社の管轄外で物価や付加価値税が高い北欧では9~10万円程度((4149デンマーク・クローネ(発売時レートで約91,000円)、6545ノルウェー・クローネ(同約95,000円)、6800スウェーデン・クローナ(同約100,000円)など))。 正規の代理店が存在せず明確な定価が存在しない地域を除くと、一番販売価格が高いのは輸入品への関税が大きいことで有名なブラジルで4499.90ブラジルレアル、日本円にして''約11万円強''となっており、ブラジルの平均月収が日本円で約8万円程度ということも考慮すると、とんでもない高級品になっている。 このように比較すると、国内版の5万円というのは世界的にみて相当破格な値段と言えるだろう。 #OPENCLOSE(show=▷ 特別セット){ &bold(){マリオカート ワールドセット} 2025年6月5日発売。価格は税込で53,980円。 『[[マリオカート ワールド]]』のダウンロード版が同梱。 Switch 2本体と同日に発売された。 付属している本体は日本語・国内専用モデル。 多言語対応版のセットはないが、多言語版が欲しいがマリオカートもやりたいという人に向けて同時購入時の割引キャンペーンも行われている。 &bold(){Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition} 2025年10月16日発売予定。価格は税込で53,980円。 『Pokémon LEGENDS Z-A』のダウンロード版が同梱。 おそらくはこのように同梱版が定期的に発売されていくものとみられる。 } *【動向】 ---- 2025年4月、本体詳細を発表すると同時にマイニンテンドーストアで第1回抽選応募受付を開始した。 応募受付では、参加するニンテンドーアカウントが「2025年2月末までに有料販売されている作品で累計50時間以上のプレイが記録されている」「累積1年以上のNintendo Switch Online利用実績がある」「2025年4月以降の抽選時点でNintendo Switch Onlineを利用継続している」を全て満たしたニンテンドーアカウントを対象に行われた。 この条件は、マネーロンダリング目的は足切りだが本当にゲームが好きなら厳しいものではないという絶妙さ故か、&bold(){国内だけで220万人以上の応募}が集まり、用意できる本体数を大幅に上回っていることを謝罪するなど、衰えない人気を知らしめてみせた。 &s(){幸か不幸か、[[Nintendo Direct]]ナレーションの[[中村悠一]]氏が落選芸を披露した事により、落選者達もあまり落ち込まずに済んだとかなんとか} その後、マイニンテンドーストア以外でも予約受付されるが、抽選販売を行っている箇所が大半で、高額かつ人気商品なのも相まってクレジットカード保有を条件としている販売店も少なくなかった。 2025年6月、初週売上台数が&bold(){350万台}を突破したと発表。 *【余談】 ---- Switch &font(b,#f00){2}とド直球なネーミングをしているが、任天堂ハードで2とシンプルにナンバリングされたのはSwitch 2が初である。((周辺機器まで範囲を広げるとスーパーゲームボーイ2などがある)) ナンバリングがついた経緯としては後方互換性を持ち合わせていること、最新のSwitchであることが分かりやすいことから「Nintendo Switchの新しい標準となる」という思いがこめられているという。 新たな保存メディアとして採用されたmicroSD Expressだが、「枯れた技術」の活用に定評にある任天堂としては珍しい最新規格のもので、25年6月時点では「microSD Expressを読み込めるカードリーダー」を除けばSwitch2が唯一の対応媒体と言ってよい。 実はこのmicroSD Expressカード、元々はスマートフォンやSwitchなどで使われていた従来型のmicroSDカードに代わる次世代保存媒体として製作が進められていたのだが、 そのスマートフォンにて内蔵ストレージの容量増加やサブスク・クラウドサービス等のオンライン環境でのサービスが充実したことにより予見が外れてSDカードスロット搭載機種が減りつつあるという危機に直面してしまっており、 そんな中で出て来たSwitch2はまさに渡りに船と言える存在である。 かつて[[PS2>PlayStation2]]がDVDを、[[PS3>PlayStation3]]がBlu-ray Discの浸透に関わったように Switch2はmicroSD Expressという規格が更に他の製品にも普及するかにおいて、ゲーム業界のみならず保存メディア業界にとっても未来のかかったマシンと言える。 *【発売タイトルリンク】 ---- 当Wikiに項目が作成されたSwitch2のゲームタイトルのリンクを掲載。 (掲載は任天堂発売のタイトルのみ) // ↑全ての会社のタイトルを羅列したらあまりにも大量になる可能性を考慮してこのように記載しましたが、大丈夫そうであれば任天堂以外のタイトルの掲載もする? その辺りはコメント欄で相談にて ・[[マリオカート ワールド]] ・[[ドンキーコング バナンザ]] 追記・修正 2になってすべてが新しい。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\カチッと/ #vote3(time=600,9) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - バッテリーはフル充電して1時間くらいのプレイで残量20%くらいになると聞くな。今後その辺りは改良されるかな? -- 名無しさん (2025-07-19 20:27:46) - 抽選未だに落ち続けてる人です(TT)店頭販売待った方が早い説ある -- 名無しさん (2025-07-19 20:31:55) - 項目作成時から投票数が21に割り増しされていたため、0に差し戻しました。 -- 名無しさん (2025-07-19 20:40:33) - 2に対応してほしいswitchソフトも多いんだよな、性能が足りてなかったし -- 名無しさん (2025-07-19 20:45:23) - 無双シリーズ(特に厄災の黙示録)とかポケモンアルセウスとかゼノブレイドシリーズとかはSwitch2で60fps動作を見たいんだがなあ -- 名無しさん (2025-07-19 21:47:18) - Switch2の転売対策は任天堂も考えに考えたのかもしれない。 -- 名無しさん (2025-07-19 21:48:34) - 第一回抽選の応募条件が発表された際の「応募者全員当選説」とは何だったのか -- 名無しさん (2025-07-19 23:01:35) - 普通に店頭で買えるようになるのはいつになるやら -- 名無しさん (2025-07-19 23:40:27) - マウス対応アプデ増えてほしい マスターデュエルとか -- 名無しさん (2025-07-20 07:30:13) - ポリゴン2のイベントがあったのももう一月前か。 -- 名無しさん (2025-07-20 15:57:04) - 選挙のついでだって7時半にヨド〇シに行ったら建物回りぐるりと人が並んですでに完売看板出ていたという今日この頃。マジで普通に買える日はいつになるやら… -- 名無しさん (2025-07-20 16:03:01) - 2のついたハードが初めてって、ニンテンドー2DSは・・・?(分類はスイッチ2と同じ後継機 -- 名無しさん (2025-07-20 18:21:57) - ↑数字が使われているだけであって、ナンバリングじゃないからね。N64や3DSも同じ -- 名無しさん (2025-07-20 18:31:48) - 元々無かったSwitchソフトとの互換性を“新しい技術”で実現してくれた。 -- 名無しさん (2025-07-20 23:12:58) - ↑そのために1万以上のソフトが互換可能か検証したらしい(開発者に訊きましたより)。すげえことしてるぜ本当。 -- 名無しさん (2025-07-20 23:17:50) - カセットがキーカード推しな理由としてはカセットの原価もあるけど転送速度が本体ストレージやSDカードと比べて転送速度が圧倒的に遅いという理由もあるらしい -- 名無しさん (2025-07-21 09:44:52) - 4月2日のNintendoDirectで買うと決めた人も多いんだろうね、自分は最初から買うつもりだったけど -- 名無しさん (2025-07-21 20:48:53) - 生産足りてない問題については仕方ない、日本だけでも初動220万だなんて想定できないよな… -- 名無しさん (2025-07-22 16:10:43) - Switch2落選おじさん…もとい中村悠一さんが普通に購入出来てたなんて… -- 名無しさん (2025-07-26 00:22:39) - ↑8 「DS2」じゃない時点で違うと気づくんだ -- 名無しさん (2025-07-26 16:28:07) - 今日やっと買えた。(通常版) -- 名無しさん (2025-07-27 12:18:10) - ↑おめでとうございまゆゆきりん🎵🎮 -- 名無しさん (2025-07-27 13:48:57) - 今もう買おうと思えば普通に買えるようになったね -- 名無しさん (2025-07-27 15:54:45) #comment #areaedit(end) }