デスティニープラン

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&font(#6495ED){登録日}:2012/02/18 (土) 18:50:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#800080){これこそが繰り返される悲劇を止める唯一の方法です。} &font(#800080){私は人類存亡を賭けた最後の防衛策として、デスティニープランの導入実行を、今ここに宣言いたします!!} } デスティニープランとは、『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場した社会構想である。 プラント最高評議会議長[[ギルバート・デュランダル]]が提唱したものであり、 彼の「人は自分を知り、精一杯できることをして役立ち、満ち足りて生きるのが一番幸せだろう」という思想に基づく。 【概要と問題点】 基本的には人間の遺伝子を解析することで個人の適性を見出し、それに合った職業に就くことで誰もが幸福に生きれる社会を作るシステム。 個人の適性に合わせることを最優先にすることで不満も生じず、争いも生まれないことを理想としている。 更には国家間の争いを無くすことも視野に入れていた。 生まれ持った「性格」「知能」「才能」「重篤な疾病の有無」などを遺伝子解析によって解明し、 その情報に基づいて、その人の特性に適した役割を与えるというシステム。 例えば、音楽的な才能を持つ者には、その才能を開花させられる環境を与えよう、というような仕組みである。 能力がないにも関わらず、親のコネなどの不正な手段で職業や地位を得たものを蹴落とし、 年齢や縁故、経験に関わらず、その職業や地位に適した人物がその役割を与えられる、という革命とも言える交代劇を引き起こす。 ある意味では「&b(){徹底的な能力主義}」とも言える社会構造を作り出す。 [[シン・アスカ]]は、今の世界を根底から変えようとするシステムだと考えた上で、才能を見出され浮かぶ者がいる一方で沈む者もいるはずだ、と不安を感じていた。 野球選手になりたくて頑張ってきた人が、ある日突然「君の能力では無理だ。歌手になりなさい」と言われて「はい、そうですか」と納得できるものだろうか、とも考えていた。 [[ラクス・クライン]]達は「人々から決定権を国家が取り上げて管理する」というものと捉え、「世界を殺すシステム」だと断じた。 実際のところはプランへの参加は自発的なものであり、プランの導入を強制するものではない。 もっともデュランダルは世論を操作することで、プランを導入せざるを得ない状況にもっていこうとしていたらしく、 戦争の只中で突然の発表に至ったのも、戦争とロゴス壊滅による政治経済の混乱に乗じて、なし崩し的に導入させるためと思われる。 プラン導入に伴う問題点はいくつか指摘されている。 遺伝子とひとくくりに言っても、生まれたときから発現している遺伝子と、生まれた時点では発現していない潜在的な遺伝子の二種類が存在し、 後者の遺伝子は本人を取り巻く環境や本人の生活スタイルによって発現するか否かが決まってくる。 例えば遺伝子上はスポーツ選手の適性が潜在的にあったとしても、適切な食事や運動ができない環境ではその能力を発揮できない。 仮にプランの導入によって適切な環境の提供が確約されたとしても、そういった潜在的な遺伝子が確実に発現するとも限らない。 遺伝子による適性と本人の望む職業に齟齬が生じた場合にも不満が生じる。 その場合、二番目以降に適性のある職業が割り当てられる仕組みならば、不満が生じるのを抑えられるかもしれないが、そういった説明は本編中にはなかった。 また人によっては天が二物も三物も与え、最も高い適性が複数同時に生じる場合も考えられ、その場合どう判断するのかも不明である。 そして天才の子どもが天才とは限らないように、親は優秀だったが本人には才能がなく、親や知り合いのコネを使って組織の重鎮に納まっているタイプの人間の場合、 このプランが導入されることで地位や権力、果ては職を失うことにもなり、そういった人々からの反発や、それに伴う大規模な社会的混乱も必死である。 一番どうしようもないのが後天的な心身の問題(事故や病気による身体の欠損・麻痺、トラウマ・ストレスなど)によって働くことが困難になる場合である。 この点について[[アスラン・ザラ]]等は「そぐわない者は淘汰、調整、管理される」と予想していたが、実際のところどうするつもりだったのかは不明。 [[キラ・ヤマト]]等はこれを「逆らうものは排除する」という意思表示と見ている(実際、デュランダル自身もそのように述べている。これについては後述)。 元々、アルザッヘル基地への[[レクイエム>レクイエム(ガンダムSEED DESTINY)]]による攻撃は、先のレクイエムによるヤヌアリウスとディセンベルの崩壊に対する報復攻撃としての意味合いが強いのだが、何故かそこは一切触れられない。 この計画を悪人が利用した場合、「強者が弱者を蹴落とす」という弱肉強食の社会構造を生み出す可能性も高い。 また仮にプランに従って各々が適性のある職についても、その適性のある人間同士で実力差などから妬み等が生じる可能性はある。 悪人が利用せずとも、『[[THE EDGE>機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE]]』でもキラが言及していたが、 「遺伝子で職業が決まるなら、より職業の適性の高い優れた人間を狙って製造する方向へと加速する」という問題がある。 元々資金力のある人間が一層金をかけて、子孫が人気の職業に就けるように、より正確に発現するよう高精度の遺伝子調整を行うデザインベビー合戦へと発展し、 人気職に需要が集中してその適性に偏った人間しか居ない不健全な社会構造と化していき、「遺伝子調整され損ねて職にあぶれた落ちこぼれ」が次から次へと溢れて行く結果になるとも考えられる。 しかし作中世界では最高のコーディネイター(つまり遺伝子調整による強化の限界)であるキラとナチュラル(正確にはクローンだが)である[[ラウ・ル・クルーゼ]]が互角に戦ったことなどから、 遺伝子調整されていない者でも才能や能力が開花する例が目立つようであれば、価値観が変化し、高い金をかけてまで遺伝子調整に拘る必要がなくなる可能性もある。 製作者スタッフによると、あの世界の場合、プランが導入されれば戦争はなくなっていたとインタビューによって回答されている。ただ、このプランのみで人類から憎しみや争いをなくすというのは困難である。あくまでも格差や先天的特質を理由にした争いの解決手段となりうるだけで、思想などに端を発するものについては不可能。 計画の内容としては聞こえはいいが、これらの問題点をデュランダルが想定していたかまでは不明。 【発表後とその末路】 デスティニープランが発表された後、機動要塞メサイアでシステムが起動し、各国にそのマニュアルが届けられた。 早速遺伝子調査を始めるプラント地区もあったが、多くの国は突然の発表に当惑した。 以前からプランについて知っていたクライン派、オーブ連合首長国やスカンジナビア王国、そして地球連合の一部は反対を表明(オーブについてはそもそも明確に敵対状態になっていたのだから、プラン以前の問題でもある)。 これらの勢力に対し、デュランダルは『人類の存亡を賭けた最後の防衛策』としたうえでプランに敵対する者を『人類の敵』と見なし、修理したレクイエムを発射。 プラントに向けて艦隊を発進させていた月のアルザッヘル基地を艦隊ごと破壊する。 その後メサイア攻防戦が勃発し、デュランダルの死でプランは頓挫した。 なお、製作者スタッフはデュランダル派の残党やそれ以外の組織によってデスティニープランが後の世に復活する可能性を示唆している。  【その他あれこれ】 ・「デスティニープラン」の名前が出て来たのは終盤はじめ頃。44話にて概要が説明された。&br()しかし急な展開に加えコミカルなSDアニメを交えた説明から混乱した視聴者も少なくない。 ・外伝『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]』シリーズの一作、『ΔASTRAY』に登場する&br()火星への移住者、「マーシャン」の社会制度は遺伝子的素養を重視するという点でこれに近い。&br()が、これはあくまで地球圏に比べて人材・物資など厳しい環境下にある火星圏において仕方の無い措置であることと&br()遺伝子的素養以外にも重要な物があると理解しているマーシャンのリーダー、アグニス・ブラーエには否定された。&br()実際、彼の副官であるナーエ・ハーシェルは遺伝子的素養から本来異なった役割を与えられていたが、アグニスと出会った際のやりとりでその能力を認められアグニスの副官としてスカウトされていた。 ・放送前のSEED DESTINYの番宣アニメのナレーションには「繰り返される悲劇を止める事が出来るのは一体?」という台詞がある。&br()冒頭のデュランダルの台詞は、これに対する自身の返答となっている。   ・一応「遺伝子によって人間の適性を判断し、個人がそれを人生の判断材料にする」という発想自体はそこまで問題のある物ではない。&br()あくまでデスティニープランが問題とされたのは、「遺伝子を社会の絶対的な基準にする」という極端な方向に行ってしまったからである。 【他ゲームでの扱い】 本編では説明不足により詳細不明だったため、『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』では他作品とのコラボレーションも交え、より充実した内容となっている。 最終的に自軍から反対されるのは本編と変わらないが、プラン自体が充実したためか反対される理由も本編より充実している。 ◇[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]] [[シロッコ>パプテマス・シロッコ]]のクローンによる地球圏の防衛計画。 一応、遺伝子的な欠陥は取り除いた上でのものと説明されてはいるが、真相を知ったレイからは &b(){「自分やクルーゼの悲劇を繰り返そうとしている」}と見なされてしまい、デュランダルはレイの手で撃たれてしまう… (デュランダル自身も「レイとクルーゼを裏切ってしまった」という自覚はあった模様) ◇[[スーパーロボット大戦Z]]シリーズ [[黒歴史]]の遺産の一つで、「[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]](ガンダムX)に覚醒する人類を探し出す」方法として流用される。 [[フロスト兄弟]]はプランの副産物兼被害者という設定で登場しているため、デュランダルを恨んでいた。 後に[[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]にて、[[SEED>SEED(能力)]]保有者を発見してクロノ保守派(ナチュラル)から隠し、[[絶望の未来>御使い(スパロボ)]]に抵抗しようとしていたことが判明する。 またZシリーズにおけるコーディネイターは、クロノ改革派による保守派への対抗策として生み出された存在で、 ナチュラルとコーディネイターの対立は、クロノにおける保守派と改革派の戦いでもあった。 ◇[[スーパーロボット大戦L]] &b(){恐らく独自の解釈が大幅になされた作品。} [[バジュラ>バジュラ(マクロスF)]]や[[クトゥルフ>戦え!!イクサー1]]といった異星人対策の延長上として提唱される。 「地球人の[[ゼントラ>マクロスF]]化」や「SEED保有者の発見」のためにプランを遂行することでLOTUSのような勢力を多く作り、地球圏を防衛することが目的。 適性職業の斡旋などまで含まれていたのかは語られていないが、少なくともゼントラ化等は完全に遺伝子の適性だけで決まる問題なので、 原作で指摘されていたプランの矛盾点にある程度の答えが出ている形になる。 また、統一意思セントラルに個々の突出した才能の有用性を認めさせて、こちらの世界における「全人類の[[マキナ人間>鉄のラインバレル]]化」を防ぐための苦肉の策でもあった。 なお、今回は「息子には自分の意思で将来を選ばせてやりたい」と考えたタリア、 「たとえ悲劇が待っていたとしても、そんな運命は自分の力で切り拓く」と決意したシン、 「他人に人生を決められるなんて私の生き方じゃない」と己の選んできた人生を誇りに思うルナマリアと、 ミネルバクルーが率先してデスティニープランを否定する立場に周り、レイは捨て台詞を吐いて一人部隊を離脱する羽目になった。 &font(l){…フラグ建てたら戻ってくるけど。} ◇[[スーパーロボット大戦UX]] [[シン>マークデスティニーのパイロット]]が[[総士>皆城総士]]に対して「かつて実行されようしたが、その思想は人々に受け入れられなかった」と語っている。 もしデュランダルが[[イノベイター>イノベイター(機動戦士ガンダム00)]]の存在を知っていたら、プラン内に「イノベイターに覚醒し得る人間の発見」も盛り込んでいた可能性が高い。 前大戦で[[「運命」という言葉を一番に嫌う男>真上遼(マジンカイザーSKL)]]がこの計画名と内容を聞いていたら間違いなく怒り狂っていただろう。 ついでに[[声的にデュランダルの宿敵だったであろう男>リボンズ・アルマーク]]はブチキレるか、自分が頂点である上でその成果をそっくりいただこうとするかどっちかだったに違いない。 また、シンは[[ファフ>真壁一騎]][[ナー>羽佐間翔子]][[の>春日井甲洋]][[パイロットに>近藤剣司]][[選ばれた>要咲良]][[少年>小楯衛]][[少女達>遠見真矢]]の生き様と、彼らを待ち受ける[[宿命>同化現象(蒼穹のファフナー)]]をデスティニープランと重ね合わせていた。 この時、彼は「人は生まれながらに生き方を左右されたりはしない」と暗にデスティニープランを否定しており、原作とは違い反対する立場に回ったようにも見えなくもないが…? ◇[[スーパーロボット大戦V]] 『SEED DESTINY』が原作終了後参戦ということで大きく原作再現はされなかったが、 &bold(){このデスティニープランと同種の政策を極端な形で導入・実践したオリジナル勢力[[超文明ガーディム>超文明ガーディム(スパロボ)]]が登場する。} しかしその実情は、&bold(){合理化とシステム化の名の元に愛や恋愛といった「人間性」が切り捨てられ、種族全体がシステムに隷属する管理社会であった。} 人間性が失われた反面、技術力と武力は非常に優れた文明となっていたものの、同時に他種族を頭ごなしに見下し蔑む傲慢な差別意識の権化となり果て、 更には他文明を「管理」や「矯正」の名目で侵略する蛮行まで働いていた。 詳しくは当勢力の個別ページを参照。 彼らの醜悪で歪な傲慢さとプライドは、[[自分達が開発したシステム>ネバンリンナ(スパロボ)]]からも&font(#ff0000){&bold(){「害悪」}}とまで評して蔑まれた。 *余談 なお現実ではすでに遺伝子を解析するサービスが一部では始まっている。(一回数十万円程度から行える模様) 遺伝子解析で判定できる内容は身体能力(短距離走向きか長距離走向きか等)、精神面(楽観的か悲観的か等)など多岐にわたり、未だ発展途上で信頼性や倫理面において賛否が分かれているが、英才教育の一環として一定の利用者がいるようである。 また上記の問題点の一部は放送当時の遺伝子研究に基づいた問題点であり、現在では遺伝子研究が進み、個人が先天的に持ちうる「能力」だけでなく、性格や精神の傾向(コミュニケーション能力やストレス耐性など)、 後天的に発症するリスクのある疾患(癌やうつ病など)などもある程度はわかるようになってきている。 遺伝子解析技術の発展次第では、プランを実行した場合に想定される問題のうち、「割り振られた職業に適応できない」や「後天的な疾患で働けなくなる」などの問題が解消される可能性もある。 追記・修正は遺伝子調査をしてもらってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) &sizex(5){&bold(){作品に対しての誹謗中傷等を行った場合、IP規制等の措置がされる可能性がありますのでご了承下さい}} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 警告無視のコメントが多いとのことでリセットしました -- 名無しさん (2017-11-02 00:19:09) - スーパーコーディネイターが作られた理由(母体の影響で「目の色が違うわ!」)を考えると、失敗の予感しかしない……十月十日ですら大きな影響を受けてたのに、十年単位の人生の影響を受けた人に「本当に向いている職業」を斡旋できるのか凄い怪しい -- 名無しさん (2018-03-24 08:21:54) - リセット前にも書いたけど、与える(=強制的に就かせる?)ではなく、『こういう職が適職ですので、これに就くなら支援しますよ』というのなら、反発も少なかったかも。 -- 名無しさん (2018-03-24 09:22:07) - それだと戦争抑止に繋がらないので…まあ簡単に物事が運ぶなら苦労しませんよね -- 名無しさん (2018-03-24 09:23:07) - 当時は何いってんだ?と思ったけど貧困とかが理由の戦争を完全に止めるってことなら個々人の役割とか小さなもんだよな、それが美しい在り方かって言われると別の話だけど -- 名無しさん (2018-03-24 11:02:23) - 近年、日本でもよく見られる、貧困が原因で碌に教育を受けられず、碌な職に就けないせいで何代経っても貧困から抜け出せない世帯を支援する政策としては有りな気がする -- 名無しさん (2018-05-08 03:26:05) - 最大の問題点が「富裕層が遺伝子操作で政府要職等に適した人間を作り続けるおそれがある」ってところだからなぁ…結局それコネや七光りどころか昔の貴族社会と本質的に何も変わらないじゃんっていう -- 名無しさん (2018-05-08 04:03:08) - そもそもコーディネーターの設定自体が人道的にどうなの?て話で、デスティニープランが悪いと言われてもなあ。 -- 名無しさん (2018-05-08 09:13:08) - 「不治の病を治すため、効くかもしれない劇薬を投与する」ってことなんだよな。うまくいく可能性もあるが、それ以上に大きな問題が発生する可能性も高く、効いた場合であっても体へのダメージは免れないという -- 名無しさん (2018-05-08 09:41:45) - デュランダルにとってのデスティニープランは「全世界に婚姻統制を」みたいな全員道連れ策だったのか、それなりに成功の目があると考えているプランだったのか…… 前者だとしたらアズラエルと同じ行動原理だよな、と(コーディネイターに生まれられなかったアズラエル・遺伝子に翻弄されたデュランダル) -- 名無しさん (2018-05-11 16:51:17) - X星人とかすのか -- d (2018-09-17 20:56:55) - 人類の未来の運命をかけた計画ねぇ…議長も某赤い彗星同様急ぎすぎただけだと思いたい -- 名無しさん (2018-09-17 21:59:58) - (自分でしたい事をするんじゃなくて)「やれるんだしお前やれよ」でやるのは辛い、ってSEED前半でやった後に「その方法が正解だ」というのをやるんだから辛いよなぁ -- 名無しさん (2018-09-17 22:10:37) - ディストピアものの構成要素が以前のユートピアの構成要素だったりするし、デスティニープランが実現した社会がユートピアとして夢想される時代が来るのかな……とか考えてみたり。 -- 名無しさん (2018-09-18 01:22:17) - 失敗する可能性を排除できるなら無限の可能性なんか捨てて敷かれたレールの上を行きたいってね。 -- 名無しさん (2018-09-18 01:23:21) - 「あなたは経理向きです」とか言われたら逆に絞り切れなさそう -- 名無しさん (2018-09-18 01:40:29) - 最近CMで見たが、ジーンライフってのがこれにちょい似てるかなぁ -- 名無しさん (2018-12-21 00:16:52) - 自分の遺伝子を知ってしまったことで絶望してしまう人が -- 名無しさん (2019-07-08 16:11:16) - (上の続き)知らなければ努力して勝ち得た将来があったかもしれないって考えたら必ずしも幸福とは思えないな 結局争いは根絶できず可能性だけ潰して終わりじゃないの -- 名無しさん (2019-07-08 16:15:50) - どの程度の強制力を持ったシステムとして実施するつもりだったのか等詳細が全く語られないからなんで必死に止める必要があったのかもあやふやなまま。職業適性検査に毛が生えた程度のものという可能性もあるのになんでいきなり武力行使で止めようとしてんの?と見ていて困惑したわ。デスティニーの脚本のザルな部分の一つ。 -- 名無しさん (2019-07-24 16:51:18) - 適正に応じて職業を割り振るって言っているしこのプランで戦争をやめさせると豪語=世界中を完全管理しないと不可能。理念で嘘をついていないのならば職業適性検査に毛が生えた様な平穏なものでは機能しないし、反対する者(言い換えると自由を求める者)には何らかの対処をしないと立ち行かなくなる。 -- 名無しさん (2019-07-24 17:06:19) - >戦争をやめさせると豪語=世界中を完全管理しないと不可能 ←これはペシミスティックな主観が入り過ぎでしょう?少なくともデュランダルの演説だけを聞いてそこまで悲観的で極端な思想なのかどうかは見てる側からは判断できないはずだよ。 -- 名無しさん (2019-07-24 17:25:08) - 改めて書くけど実際に才能で職業を決めると言っているので適性検査だけというわけはないし、その結果戦争を起こさせないとまで言うのだからなおさら職業適性診断程度とするには明らかに無理がある。長所を主張している演説の中ですら悲劇の道を歩むぐらいならば歩みを止めてしまおうとも一応は言っている。 -- 名無しさん (2019-07-24 17:46:16) - あの演説本文からとてもそこまで極端な思想とは読み取れないよ…実際全セリフを上げてくれてるページがあるからそこで一度確認してみては?個々人の性格や資質を調べることによって出来ることを知ろう、というのが主な主張でそれにより職業を強制するなんて趣旨はどこにもない。これによって戦争が無くなるってのも単に理想的に行った場合のメリットを真っ先に掲げてるだけ(政治家の発言としては特に珍しくもない手法)と取れる内容だし、これを聞いて「全人類を徹底的に管理することで戦争をなくすという主張だ」と思う人がいたらむしろパラノイアなんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2019-07-25 12:02:17) - そこだけならともかく「私はちゃんと言ったはずだがな。これは人類の存亡を賭けた最後の防衛策だと。なのに敵対するというのならそれは人類の敵ということだ。」って言いながら大量破壊兵器ぶっぱするのに穏当な方策だとは全く思えなかったけど… -- 名無しさん (2019-07-25 22:12:18) - プラン自体にディストピア的な要素含むという文言や解釈は確かにないとは思う。だけどそれを正に扱ってる人間である議長が「従わない=世界の敵」という理屈でレクイエムぶっぱしてるのも事実なんだよね… -- 名無しさん (2019-07-25 22:37:33) - 身もふたもない話をすると、ビーストウォーズリターンズ(カナダ製)やジャスティス・リーグ(アメリカ製)同様に種デスも自由主義国で作られた作品である以上、「たとえ平和のためであっても、自由を否定する者は邪悪でなければならない」ということになる。だからDプランも千葉トロンのウィルス散布やジャスティス・ローズの世界征服・監視社会構築と同じ扱いを受けることとなる。 -- 名無しさん (2019-07-25 23:35:31) - レクイエム発射についてだけど、あの時点で連合とは停戦協定が成立したとか何もないからね。直前の戦闘で連合がボッコボコに負けたからしばらく戦闘が起こってなかっただけで依然連合とプラントは戦争状態にある。つまりデスティニープランがどうとか全く関係なく敵対関係なわけで、それが艦隊動かしたならプラントの危機と判断して壊滅させるのは通常の軍事行動の範疇ですがな。これをもって作中人物にデュランダルを危険人物と判断させるのは説得力に欠けるよ。 -- 名無しさん (2019-07-26 18:40:02) - なおアスラン議長があれだけ推して特務部隊の地位と特機を渡したのに結局裏切られているし議長本人が厳選した人材でもダメじゃないか -- 名無しさん (2019-07-26 18:50:26) - ↑ それこそアスランの才能とか素質だけを見て感情がある一個人としての存在を見ていないって事じゃ? -- 名無しさん (2019-07-26 19:54:25) - ↑3なんか感覚が麻痺してないか?「通常の軍事行動の範疇」で大量破壊兵器を持ち出すのはどう考えたって危険人物だぞ -- 名無しさん (2019-07-27 11:42:04) - ↑先に持ち出してきたの連合の方ですし?それもターゲットは軍事施設じゃない居住施設で多大な被害を与えた。先にそれだけやっといて艦隊消されるだけで済むなんてまだ有情な方でしょう。だいたいレクイエム無くたって連合は過去にプラントへ平然と核ミサイル攻撃を仕掛けたルール無用の連中であることを忘れちゃいかん、同様の作戦を実行されるリスクを考えれば即座に蒸発させるのは当然だしむしろしなけりゃプラント市民から非難されるレベル。 -- 名無しさん (2019-07-28 08:21:42) - 要はデスティニープランの是非を問題として最後の戦闘が起こっているのにプラン自体の詳細が語られないので作中人物にはその是非を判断しようがないはずというところが脚本の粗。キラたちにとってはラクスを暗殺されかけたから悪者っぽい、てくらいしか判断材料がない。別に悪者っぽいから倒すでもいいんだけど争点はあくまでデスティニープランという体裁になっているからよく分からないことに・・・ -- 名無しさん (2019-07-28 09:26:53) - 結局、SEEDの世界観自体が遺伝子操作して生み出した人間を人類の革新っていう話にしてるから根っこからおかしい。そんなもんがまかり通ってるのにこの程度なんだよって思う。本来なら普通の人間側を主人公にしてコーディネーターの創造を廃止目指して遺伝子技術は治療に使えよって思う。 -- 名無しさん (2019-07-28 09:42:12) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/02/18 (土) 18:50:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#800080){これこそが繰り返される悲劇を止める唯一の方法です。} &font(#800080){私は人類存亡を賭けた最後の防衛策として、デスティニープランの導入実行を、今ここに宣言いたします!!} } デスティニープランとは、『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場した社会構想である。 プラント最高評議会議長[[ギルバート・デュランダル]]が提唱したものであり、 彼の「人は自分を知り、精一杯できることをして役立ち、満ち足りて生きるのが一番幸せだろう」という思想に基づく。 【概要と問題点】 基本的には人間の遺伝子を解析することで個人の適性を見出し、それに合った職業に就くことで誰もが幸福に生きれる社会を作るシステム。 個人の適性に合わせることを最優先にすることで不満も生じず、争いも生まれないことを理想としている。 更には国家間の争いを無くすことも視野に入れていた。 生まれ持った「性格」「知能」「才能」「重篤な疾病の有無」などを遺伝子解析によって解明し、 その情報に基づいて、その人の特性に適した役割を与えるというシステム。 例えば、音楽的な才能を持つ者には、その才能を開花させられる環境を与えよう、というような仕組みである。 能力がないにも関わらず、親のコネなどの不正な手段で職業や地位を得たものを蹴落とし、 年齢や縁故、経験に関わらず、その職業や地位に適した人物がその役割を与えられる、という革命とも言える交代劇を引き起こす。 ある意味では「&b(){徹底的な能力主義}」とも言える社会構造を作り出す。 [[シン・アスカ]]は、今の世界を根底から変えようとするシステムだと考えた上で、才能を見出され浮かぶ者がいる一方で沈む者もいるはずだ、と不安を感じていた。 野球選手になりたくて頑張ってきた人が、ある日突然「君の能力では無理だ。歌手になりなさい」と言われて「はい、そうですか」と納得できるものだろうか、とも考えていた。 [[ラクス・クライン]]達は「人々から決定権を国家が取り上げて管理する」というものと捉え、「世界を殺すシステム」だと断じた。 実際のところはプランへの参加は自発的なものであり、プランの導入を強制するものではない。 もっともデュランダルは世論を操作することで、プランを導入せざるを得ない状況にもっていこうとしていたらしく、 戦争の只中で突然の発表に至ったのも、戦争とロゴス壊滅による政治経済の混乱に乗じて、なし崩し的に導入させるためと思われる。 プラン導入に伴う問題点はいくつか指摘されている。 遺伝子とひとくくりに言っても、生まれたときから発現している遺伝子と、生まれた時点では発現していない潜在的な遺伝子の二種類が存在し、 後者の遺伝子は本人を取り巻く環境や本人の生活スタイルによって発現するか否かが決まってくる。 例えば遺伝子上はスポーツ選手の適性が潜在的にあったとしても、適切な食事や運動ができない環境ではその能力を発揮できない。 仮にプランの導入によって適切な環境の提供が確約されたとしても、そういった潜在的な遺伝子が確実に発現するとも限らない。 遺伝子による適性と本人の望む職業に齟齬が生じた場合にも不満が生じる。 その場合、二番目以降に適性のある職業が割り当てられる仕組みならば、不満が生じるのを抑えられるかもしれないが、そういった説明は本編中にはなかった。 また人によっては天が二物も三物も与え、最も高い適性が複数同時に生じる場合も考えられ、その場合どう判断するのかも不明である。 そして天才の子どもが天才とは限らないように、親は優秀だったが本人には才能がなく、親や知り合いのコネを使って組織の重鎮に納まっているタイプの人間の場合、 このプランが導入されることで地位や権力、果ては職を失うことにもなり、そういった人々からの反発や、それに伴う大規模な社会的混乱も必死である。 一番どうしようもないのが後天的な心身の問題(事故や病気による身体の欠損・麻痺、トラウマ・ストレスなど)によって働くことが困難になる場合である。 この点について[[アスラン・ザラ]]等は「そぐわない者は淘汰、調整、管理される」と予想していたが、実際のところどうするつもりだったのかは不明。 [[キラ・ヤマト]]等はこれを「逆らうものは排除する」という意思表示と見ている(実際、デュランダル自身もそのように述べている。これについては後述)。 元々、アルザッヘル基地への[[レクイエム>レクイエム(ガンダムSEED DESTINY)]]による攻撃は、先のレクイエムによるヤヌアリウスとディセンベルの崩壊に対する報復攻撃としての意味合いが強いのだが、何故かそこは一切触れられない。 この計画を悪人が利用した場合、「強者が弱者を蹴落とす」という弱肉強食の社会構造を生み出す可能性も高い。 また仮にプランに従って各々が適性のある職についても、その適性のある人間同士で実力差などから妬み等が生じる可能性はある。 悪人が利用せずとも、『[[THE EDGE>機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE]]』でもキラが言及していたが、 「遺伝子で職業が決まるなら、より職業の適性の高い優れた人間を狙って製造する方向へと加速する」という問題がある。 元々資金力のある人間が一層金をかけて、子孫が人気の職業に就けるように、より正確に発現するよう高精度の遺伝子調整を行うデザインベビー合戦へと発展し、 人気職に需要が集中してその適性に偏った人間しか居ない不健全な社会構造と化していき、「遺伝子調整され損ねて職にあぶれた落ちこぼれ」が次から次へと溢れて行く結果になるとも考えられる。 しかし作中世界では最高のコーディネイター(つまり遺伝子調整による強化の限界)であるキラとナチュラル(正確にはクローンだが)である[[ラウ・ル・クルーゼ]]が互角に戦ったことなどから、 遺伝子調整されていない者でも才能や能力が開花する例が目立つようであれば、価値観が変化し、高い金をかけてまで遺伝子調整に拘る必要がなくなる可能性もある。 製作者スタッフによると、あの世界の場合、プランが導入されれば戦争はなくなっていたとインタビューによって回答されている。ただ、このプランのみで人類から憎しみや争いをなくすというのは困難である。あくまでも格差や先天的特質を理由にした争いの解決手段となりうるだけで、思想などに端を発するものについては不可能。 計画の内容としては聞こえはいいが、これらの問題点をデュランダルが想定していたかまでは不明。 【発表後とその末路】 デスティニープランが発表された後、機動要塞メサイアでシステムが起動し、各国にそのマニュアルが届けられた。 早速遺伝子調査を始めるプラント地区もあったが、多くの国は突然の発表に当惑した。 以前からプランについて知っていたクライン派、オーブ連合首長国やスカンジナビア王国、そして地球連合の一部は反対を表明(オーブについてはそもそも明確に敵対状態になっていたのだから、プラン以前の問題でもある)。 これらの勢力に対し、デュランダルは『人類の存亡を賭けた最後の防衛策』としたうえでプランに敵対する者を『人類の敵』と見なし、修理したレクイエムを発射。 プラントに向けて艦隊を発進させていた月のアルザッヘル基地を艦隊ごと破壊する。 その後メサイア攻防戦が勃発し、デュランダルの死でプランは頓挫した。 なお、製作者スタッフはデュランダル派の残党やそれ以外の組織によってデスティニープランが後の世に復活する可能性を示唆している。  【その他あれこれ】 ・「デスティニープラン」の名前が出て来たのは終盤はじめ頃。44話にて概要が説明された。&br()しかし急な展開に加えコミカルなSDアニメを交えた説明から混乱した視聴者も少なくない。 ・外伝『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]』シリーズの一作、『ΔASTRAY』に登場する&br()火星への移住者、「マーシャン」の社会制度は遺伝子的素養を重視するという点でこれに近い。&br()が、これはあくまで地球圏に比べて人材・物資など厳しい環境下にある火星圏において仕方の無い措置であることと&br()遺伝子的素養以外にも重要な物があると理解しているマーシャンのリーダー、アグニス・ブラーエには否定された。&br()実際、彼の副官であるナーエ・ハーシェルは遺伝子的素養から本来異なった役割を与えられていたが、アグニスと出会った際のやりとりでその能力を認められアグニスの副官としてスカウトされていた。 ・放送前のSEED DESTINYの番宣アニメのナレーションには「繰り返される悲劇を止める事が出来るのは一体?」という台詞がある。&br()冒頭のデュランダルの台詞は、これに対する自身の返答となっている。   ・一応「遺伝子によって人間の適性を判断し、個人がそれを人生の判断材料にする」という発想自体はそこまで問題のある物ではない。&br()あくまでデスティニープランが問題とされたのは、「遺伝子を社会の絶対的な基準にする」という極端な方向に行ってしまったからである。 【他ゲームでの扱い】 本編では説明不足により詳細不明だったため、『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』では他作品とのコラボレーションも交え、より充実した内容となっている。 最終的に自軍から反対されるのは本編と変わらないが、プラン自体が充実したためか反対される理由も本編より充実している。 ◇[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]] [[シロッコ>パプテマス・シロッコ]]のクローンによる地球圏の防衛計画。 一応、遺伝子的な欠陥は取り除いた上でのものと説明されてはいるが、真相を知ったレイからは &b(){「自分やクルーゼの悲劇を繰り返そうとしている」}と見なされてしまい、デュランダルはレイの手で撃たれてしまう… (デュランダル自身も「レイとクルーゼを裏切ってしまった」という自覚はあった模様) ◇[[スーパーロボット大戦Z]]シリーズ [[黒歴史]]の遺産の一つで、「[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]](ガンダムX)に覚醒する人類を探し出す」方法として流用される。 [[フロスト兄弟]]はプランの副産物兼被害者という設定で登場しているため、デュランダルを恨んでいた。 後に[[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]にて、[[SEED>SEED(能力)]]保有者を発見してクロノ保守派(ナチュラル)から隠し、[[絶望の未来>御使い(スパロボ)]]に抵抗しようとしていたことが判明する。 またZシリーズにおけるコーディネイターは、クロノ改革派による保守派への対抗策として生み出された存在で、 ナチュラルとコーディネイターの対立は、クロノにおける保守派と改革派の戦いでもあった。 ◇[[スーパーロボット大戦L]] &b(){恐らく独自の解釈が大幅になされた作品。} [[バジュラ>バジュラ(マクロスF)]]や[[クトゥルフ>戦え!!イクサー1]]といった異星人対策の延長上として提唱される。 「地球人の[[ゼントラ>マクロスF]]化」や「SEED保有者の発見」のためにプランを遂行することでLOTUSのような勢力を多く作り、地球圏を防衛することが目的。 適性職業の斡旋などまで含まれていたのかは語られていないが、少なくともゼントラ化等は完全に遺伝子の適性だけで決まる問題なので、 原作で指摘されていたプランの矛盾点にある程度の答えが出ている形になる。 また、統一意思セントラルに個々の突出した才能の有用性を認めさせて、こちらの世界における「全人類の[[マキナ人間>鉄のラインバレル]]化」を防ぐための苦肉の策でもあった。 なお、今回は「息子には自分の意思で将来を選ばせてやりたい」と考えたタリア、 「たとえ悲劇が待っていたとしても、そんな運命は自分の力で切り拓く」と決意したシン、 「他人に人生を決められるなんて私の生き方じゃない」と己の選んできた人生を誇りに思うルナマリアと、 ミネルバクルーが率先してデスティニープランを否定する立場に周り、レイは捨て台詞を吐いて一人部隊を離脱する羽目になった。 &font(l){…フラグ建てたら戻ってくるけど。} ◇[[スーパーロボット大戦UX]] [[シン>マークデスティニーのパイロット]]が[[総士>皆城総士]]に対して「かつて実行されようしたが、その思想は人々に受け入れられなかった」と語っている。 もしデュランダルが[[イノベイター>イノベイター(機動戦士ガンダム00)]]の存在を知っていたら、プラン内に「イノベイターに覚醒し得る人間の発見」も盛り込んでいた可能性が高い。 前大戦で[[「運命」という言葉を一番に嫌う男>真上遼(マジンカイザーSKL)]]がこの計画名と内容を聞いていたら間違いなく怒り狂っていただろう。 ついでに[[声的にデュランダルの宿敵だったであろう男>リボンズ・アルマーク]]はブチキレるか、自分が頂点である上でその成果をそっくりいただこうとするかどっちかだったに違いない。 また、シンは[[ファフ>真壁一騎]][[ナー>羽佐間翔子]][[の>春日井甲洋]][[パイロットに>近藤剣司]][[選ばれた>要咲良]][[少年>小楯衛]][[少女達>遠見真矢]]の生き様と、彼らを待ち受ける[[宿命>同化現象(蒼穹のファフナー)]]をデスティニープランと重ね合わせていた。 この時、彼は「人は生まれながらに生き方を左右されたりはしない」と暗にデスティニープランを否定しており、原作とは違い反対する立場に回ったようにも見えなくもないが…? ◇[[スーパーロボット大戦V]] 『SEED DESTINY』が原作終了後参戦ということで大きく原作再現はされなかったが、 &bold(){このデスティニープランと同種の政策を極端な形で導入・実践したオリジナル勢力[[超文明ガーディム>超文明ガーディム(スパロボ)]]が登場する。} しかしその実情は、&bold(){合理化とシステム化の名の元に愛や恋愛といった「人間性」が切り捨てられ、種族全体がシステムに隷属する管理社会であった。} 人間性が失われた反面、技術力と武力は非常に優れた文明となっていたものの、同時に他種族を頭ごなしに見下し蔑む傲慢な差別意識の権化となり果て、 更には他文明を「管理」や「矯正」の名目で侵略する蛮行まで働いていた。 詳しくは当勢力の個別ページを参照。 彼らの醜悪で歪な傲慢さとプライドは、[[自分達が開発したシステム>ネバンリンナ(スパロボ)]]からも&font(#ff0000){&bold(){「害悪」}}とまで評して蔑まれた。 *余談 なお現実ではすでに遺伝子を解析するサービスが一部では始まっている。(一回数十万円程度から行える模様) 遺伝子解析で判定できる内容は身体能力(短距離走向きか長距離走向きか等)、精神面(楽観的か悲観的か等)など多岐にわたり、未だ発展途上で信頼性や倫理面において賛否が分かれているが、英才教育の一環として一定の利用者がいるようである。 また上記の問題点の一部は放送当時の遺伝子研究に基づいた問題点であり、現在では遺伝子研究が進み、個人が先天的に持ちうる「能力」だけでなく、性格や精神の傾向(コミュニケーション能力やストレス耐性など)、 後天的に発症するリスクのある疾患(癌やうつ病など)などもある程度はわかるようになってきている。 遺伝子解析技術の発展次第では、プランを実行した場合に想定される問題のうち、「割り振られた職業に適応できない」や「後天的な疾患で働けなくなる」などの問題が解消される可能性もある。 追記・修正は遺伝子調査をしてもらってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) &sizex(5){&bold(){作品に対しての誹謗中傷等を行った場合、IP規制等の措置がされる可能性がありますのでご了承下さい}} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 警告無視のコメントが多いとのことでリセットしました -- 名無しさん (2017-11-02 00:19:09) - スーパーコーディネイターが作られた理由(母体の影響で「目の色が違うわ!」)を考えると、失敗の予感しかしない……十月十日ですら大きな影響を受けてたのに、十年単位の人生の影響を受けた人に「本当に向いている職業」を斡旋できるのか凄い怪しい -- 名無しさん (2018-03-24 08:21:54) - リセット前にも書いたけど、与える(=強制的に就かせる?)ではなく、『こういう職が適職ですので、これに就くなら支援しますよ』というのなら、反発も少なかったかも。 -- 名無しさん (2018-03-24 09:22:07) - それだと戦争抑止に繋がらないので…まあ簡単に物事が運ぶなら苦労しませんよね -- 名無しさん (2018-03-24 09:23:07) - 当時は何いってんだ?と思ったけど貧困とかが理由の戦争を完全に止めるってことなら個々人の役割とか小さなもんだよな、それが美しい在り方かって言われると別の話だけど -- 名無しさん (2018-03-24 11:02:23) - 近年、日本でもよく見られる、貧困が原因で碌に教育を受けられず、碌な職に就けないせいで何代経っても貧困から抜け出せない世帯を支援する政策としては有りな気がする -- 名無しさん (2018-05-08 03:26:05) - 最大の問題点が「富裕層が遺伝子操作で政府要職等に適した人間を作り続けるおそれがある」ってところだからなぁ…結局それコネや七光りどころか昔の貴族社会と本質的に何も変わらないじゃんっていう -- 名無しさん (2018-05-08 04:03:08) - そもそもコーディネーターの設定自体が人道的にどうなの?て話で、デスティニープランが悪いと言われてもなあ。 -- 名無しさん (2018-05-08 09:13:08) - 「不治の病を治すため、効くかもしれない劇薬を投与する」ってことなんだよな。うまくいく可能性もあるが、それ以上に大きな問題が発生する可能性も高く、効いた場合であっても体へのダメージは免れないという -- 名無しさん (2018-05-08 09:41:45) - デュランダルにとってのデスティニープランは「全世界に婚姻統制を」みたいな全員道連れ策だったのか、それなりに成功の目があると考えているプランだったのか…… 前者だとしたらアズラエルと同じ行動原理だよな、と(コーディネイターに生まれられなかったアズラエル・遺伝子に翻弄されたデュランダル) -- 名無しさん (2018-05-11 16:51:17) - X星人とかすのか -- d (2018-09-17 20:56:55) - 人類の未来の運命をかけた計画ねぇ…議長も某赤い彗星同様急ぎすぎただけだと思いたい -- 名無しさん (2018-09-17 21:59:58) - (自分でしたい事をするんじゃなくて)「やれるんだしお前やれよ」でやるのは辛い、ってSEED前半でやった後に「その方法が正解だ」というのをやるんだから辛いよなぁ -- 名無しさん (2018-09-17 22:10:37) - ディストピアものの構成要素が以前のユートピアの構成要素だったりするし、デスティニープランが実現した社会がユートピアとして夢想される時代が来るのかな……とか考えてみたり。 -- 名無しさん (2018-09-18 01:22:17) - 失敗する可能性を排除できるなら無限の可能性なんか捨てて敷かれたレールの上を行きたいってね。 -- 名無しさん (2018-09-18 01:23:21) - 「あなたは経理向きです」とか言われたら逆に絞り切れなさそう -- 名無しさん (2018-09-18 01:40:29) - 最近CMで見たが、ジーンライフってのがこれにちょい似てるかなぁ -- 名無しさん (2018-12-21 00:16:52) - 自分の遺伝子を知ってしまったことで絶望してしまう人が -- 名無しさん (2019-07-08 16:11:16) - (上の続き)知らなければ努力して勝ち得た将来があったかもしれないって考えたら必ずしも幸福とは思えないな 結局争いは根絶できず可能性だけ潰して終わりじゃないの -- 名無しさん (2019-07-08 16:15:50) - どの程度の強制力を持ったシステムとして実施するつもりだったのか等詳細が全く語られないからなんで必死に止める必要があったのかもあやふやなまま。職業適性検査に毛が生えた程度のものという可能性もあるのになんでいきなり武力行使で止めようとしてんの?と見ていて困惑したわ。デスティニーの脚本のザルな部分の一つ。 -- 名無しさん (2019-07-24 16:51:18) - 適正に応じて職業を割り振るって言っているしこのプランで戦争をやめさせると豪語=世界中を完全管理しないと不可能。理念で嘘をついていないのならば職業適性検査に毛が生えた様な平穏なものでは機能しないし、反対する者(言い換えると自由を求める者)には何らかの対処をしないと立ち行かなくなる。 -- 名無しさん (2019-07-24 17:06:19) - >戦争をやめさせると豪語=世界中を完全管理しないと不可能 ←これはペシミスティックな主観が入り過ぎでしょう?少なくともデュランダルの演説だけを聞いてそこまで悲観的で極端な思想なのかどうかは見てる側からは判断できないはずだよ。 -- 名無しさん (2019-07-24 17:25:08) - 改めて書くけど実際に才能で職業を決めると言っているので適性検査だけというわけはないし、その結果戦争を起こさせないとまで言うのだからなおさら職業適性診断程度とするには明らかに無理がある。長所を主張している演説の中ですら悲劇の道を歩むぐらいならば歩みを止めてしまおうとも一応は言っている。 -- 名無しさん (2019-07-24 17:46:16) - あの演説本文からとてもそこまで極端な思想とは読み取れないよ…実際全セリフを上げてくれてるページがあるからそこで一度確認してみては?個々人の性格や資質を調べることによって出来ることを知ろう、というのが主な主張でそれにより職業を強制するなんて趣旨はどこにもない。これによって戦争が無くなるってのも単に理想的に行った場合のメリットを真っ先に掲げてるだけ(政治家の発言としては特に珍しくもない手法)と取れる内容だし、これを聞いて「全人類を徹底的に管理することで戦争をなくすという主張だ」と思う人がいたらむしろパラノイアなんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2019-07-25 12:02:17) - そこだけならともかく「私はちゃんと言ったはずだがな。これは人類の存亡を賭けた最後の防衛策だと。なのに敵対するというのならそれは人類の敵ということだ。」って言いながら大量破壊兵器ぶっぱするのに穏当な方策だとは全く思えなかったけど… -- 名無しさん (2019-07-25 22:12:18) - プラン自体にディストピア的な要素含むという文言や解釈は確かにないとは思う。だけどそれを正に扱ってる人間である議長が「従わない=世界の敵」という理屈でレクイエムぶっぱしてるのも事実なんだよね… -- 名無しさん (2019-07-25 22:37:33) - 身もふたもない話をすると、ビーストウォーズリターンズ(カナダ製)やジャスティス・リーグ(アメリカ製)同様に種デスも自由主義国で作られた作品である以上、「たとえ平和のためであっても、自由を否定する者は邪悪でなければならない」ということになる。だからDプランも千葉トロンのウィルス散布やジャスティス・ローズの世界征服・監視社会構築と同じ扱いを受けることとなる。 -- 名無しさん (2019-07-25 23:35:31) - レクイエム発射についてだけど、あの時点で連合とは停戦協定が成立したとか何もないからね。直前の戦闘で連合がボッコボコに負けたからしばらく戦闘が起こってなかっただけで依然連合とプラントは戦争状態にある。つまりデスティニープランがどうとか全く関係なく敵対関係なわけで、それが艦隊動かしたならプラントの危機と判断して壊滅させるのは通常の軍事行動の範疇ですがな。これをもって作中人物にデュランダルを危険人物と判断させるのは説得力に欠けるよ。 -- 名無しさん (2019-07-26 18:40:02) - なおアスラン議長があれだけ推して特務部隊の地位と特機を渡したのに結局裏切られているし議長本人が厳選した人材でもダメじゃないか -- 名無しさん (2019-07-26 18:50:26) - ↑ それこそアスランの才能とか素質だけを見て感情がある一個人としての存在を見ていないって事じゃ? -- 名無しさん (2019-07-26 19:54:25) - ↑3なんか感覚が麻痺してないか?「通常の軍事行動の範疇」で大量破壊兵器を持ち出すのはどう考えたって危険人物だぞ -- 名無しさん (2019-07-27 11:42:04) - ↑先に持ち出してきたの連合の方ですし?それもターゲットは軍事施設じゃない居住施設で多大な被害を与えた。先にそれだけやっといて艦隊消されるだけで済むなんてまだ有情な方でしょう。だいたいレクイエム無くたって連合は過去にプラントへ平然と核ミサイル攻撃を仕掛けたルール無用の連中であることを忘れちゃいかん、同様の作戦を実行されるリスクを考えれば即座に蒸発させるのは当然だしむしろしなけりゃプラント市民から非難されるレベル。 -- 名無しさん (2019-07-28 08:21:42) - 要はデスティニープランの是非を問題として最後の戦闘が起こっているのにプラン自体の詳細が語られないので作中人物にはその是非を判断しようがないはずというところが脚本の粗。キラたちにとってはラクスを暗殺されかけたから悪者っぽい、てくらいしか判断材料がない。別に悪者っぽいから倒すでもいいんだけど争点はあくまでデスティニープランという体裁になっているからよく分からないことに・・・ -- 名無しさん (2019-07-28 09:26:53) - 結局、SEEDの世界観自体が遺伝子操作して生み出した人間を人類の革新っていう話にしてるから根っこからおかしい。そんなもんがまかり通ってるのにこの程度なんだよって思う。本来なら普通の人間側を主人公にしてコーディネーターの創造の廃止をストーリーでは目指して、平和になった世界で遺伝子技術は治療に使えよって思う。 -- 名無しさん (2019-07-28 09:42:12) #comment #areaedit(end) }

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