村岡隆(カイジ)

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村岡隆(カイジ) - (2021/09/26 (日) 13:57:08) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2012/03/04 (日) 00:13:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(brown){&bold(){あは…!ぐふ……!}}} #center(){&color(brown){&bold(){いやぁ~~!よく来たね…!}}} [[賭博堕天録カイジ]]の登場人物。 「人喰いパチンコ編」に続く「地雷ゲーム17歩編」の[[カイジ>伊藤開司]]の対戦相手である。 職業は裏カジノの経営者で、作中では社長とだけ呼ばれる。 パチンコ編で地下から解放された45組のうち三好・前田を拾って雇い入れるが、二人をギャンブルに引き込んで借金まみれにしタダ働きを強いている小悪党。 特殊ルールの麻雀[[「17歩」>17歩(カイジ)]]で部下を使った通しのイカサマをして小金を稼いでおり、 カイジは助けを求める三好・前田の手引きで社長の溜め込んだ汚金を奪うべく17歩勝負に挑むことになる。 (以下ネタバレ)   ギャンブル好きの御曹司を名乗って社長との勝負に臨んだカイジ。 社長の手牌を三好がカイジに送り、社長側の「通し」を担当する前田には偽情報を送らせる作戦だが、 その実&font(#ff0000){ハメられたのはカイジの方}。 さらにはこの裏カジノの実態は帝愛グループにロイヤリティを支払っている系列でもあった。そのため、[[兵藤和也]]とも面識がある。 社長はカイジが沼で勝ったことを知っており、大当たりの取り分数億の金を狙って勝負に引き込んだのだ。 (実際は遠藤に取られて無一文なのだが、村岡はカイジが分け前を独占したと思い込んでいる。立ち会っていた和也は真相を知っているが黙っていた) ちなみに、こんな嘘を信じたのは無一文のはずのカイジが今回の賭け金300万を用意できたため。 これは、毎日ダラダラ過ごしていたカイジに愛想が尽きた坂崎が、手切れ金として渡した金である。しかし、カイジはバツの悪さから、そのような経緯を話しておらず、どこから用意したのか曖昧にした。そのため、村岡、三好、前田は「カイジが(三好たちに分配すべき)金を溜め込んでいる」という疑惑を確信に変えてしまった。 なお、三好と前田は(さすがに最初こそカイジを騙すことに躊躇いを見せていたが)借金チャラとボーナスを餌に、社長の手先となり&font(#ff0000){最初からカイジを騙していた}。 事が露見したときの二人のゲスっぷりは必見。   &font(#0000ff){「最初に僕らを騙したのはカイジさん…!」} &font(#0000ff){「だって僕たちは受け取ってない…パチンコの分配金っ…」} &font(#0000ff){「なら当然っ…これくらいは当然っ…!」} 村岡の17歩必勝法とは通しなどではなく、「イカサマを逆手に取って確実に勝てる」と騙されてやって来たカモを殺すシステムなのである。 中盤までは三好のミスを装い、変則4面待ちでカイジを打ち取るなどの方法で勝利していた。 ただ、カイジは村岡の性格や人間性こそ吐き捨てたが、この小細工そのものに対しては、それほど怒っていない(自分も、村岡を騙して金を取ろうとしていたため、裏を書かれた自分が間抜けだったと認識している)。 カイジは、最初こそ三好たちを仲間だと信じ込み、高レートの勝負で負けを喫するも、ほんの僅かな違和感から、ギリギリで三好・前田の裏切りに気づく。 そして、その事を逆に利用し、「未だに三好たちに騙されてる」と装うことで、村岡を予期せぬガチンコ勝負に持ち込む。 慣れない真剣勝負の場に、村岡は動揺するも、勝負の場が自分のカジノで周りを部下で囲んでいるという優位を生かして、 牌のすり替え、捨て牌候補覗きとなりふり構わぬイカサマでカイジを追い詰める。 が、小心さゆえに確実な勝ちを急いで最後の最後で「わざと席を外してヤマを開けさせる」カイジの作戦に釣られてしまう。 局の途中でカイジが手牌だけ持ってトイレに立つという、冷静に考えればあまりにもあからさまな罠を仕掛けたのだが、村岡はその罠を踏んでしまった。 カイジは手牌を全て持って行っているが、山を全て開けて牌を数えれば逆算でカイジの手牌が何であるかは分かる。 村岡はそれでカイジがいない隙に使っていない方の山まで全て開け、カイジの手牌を割り出す事に成功。 カイジの待ち牌が何であるかも全て判明したため、村岡は勝ちを確信した。 しかしそれも全てカイジの作戦。いくら手牌を持ち去ろうが、残りの牌を見られればバレる事など想定済み。 前の局の間にカイジはトイレにあったポスターを加工した紙を貼り付けて作った「偽装の白(ハク)」を卓の中に紛れさせており、 この局で使った山の中には白が5枚入っている状態になっている(代わりに別の牌が1枚減っている)。 村岡はカイジが席を立っている間に空けた山の内容+自分の手牌で「白」が4枚見えたため、 カイジの手牌に白が1枚も無いと判断したが、実際はカイジの手牌には白があり、その単騎待ちであった。 カイジが仕掛けた罠の要点は、「席を立ったのがただのトイレである」こと。 つまり数分で戻ってくる訳で、100枚を超える全ての残りの牌を数えて計算をしている程の時間は無い。 となれば、開けた山をデジカメ(隣の部屋にあったのを見ており存在は知っていた)で撮影するだけに留まるはず。 急いで撮ったデジカメの画像ならば、良く見れば分かるような多少違和感のある牌が混ざっていても気づく事は無い。 そして村岡はカイジの予想通りにデジカメで撮影するという手段に出、「紙を貼っただけの偽装の白」に気づく事ができなかった。 結果、裏ドラまで乗った3倍満というカイジすら予想外の大敗北を喫することとなった。 1億6000万賭けの3倍満の勝負に負けて、&bold(){4億8000万の負け}で&bold(){手持ちの現金全てと自宅と土地の権利書}を取られてしまった。 村岡は放銃後、白が5枚あること、そのうちの1枚がカイジの工作によってつくられたものである事を指摘して勝負の無効を言い出した…が、 カイジの手牌にあったのは元々あった白であり、「偽装の白」は使わない山の中にあった。 村岡が山を全て開けて中を見るというイカサマをしない限り、あっても無くてもそもそも勝負に関係しないはずの牌だったのだ。 つまり、村岡はこの「偽装の白」のイカサマを咎めようとするならば、必然的に自身の覗きのイカサマを立証してしまう。 それを立会人であった和也にまで指摘されてしまっては言い返す事ができなかった。 &font(#ffb74c){「金 返せ…!わしの金…!土地っ家っ…!」} &font(#ffb74c){「返せっ…鬼っ…!悪魔っ返せっ!」} &font(#ff0000){「守銭奴っ……!守銭奴っ……!」} 和也編冒頭では放心状態になっており、三好と前田に罵倒されている。 その後もずっと愚痴っていたらしく、飽きた二人が帰ろうとしても引き留めていた。 金と家を失ったとはいえ、焼き土下座によって廃人となった利根川や地下から出られない大槻、地下送りとなった一条に比べればまだマシと言えるかもしれない。 実際、カイジからは「まだこんな立派なカジノが残っているんだから大丈夫」という旨のフォローをされ&bold(){「地道にいこう………!(キラン」}と励ましを受けている。   *◆人物 ざんす口調のステレオタイプの守銭奴。 後述するように税金すら払いたくないというほどで、裏カジノ経営のロイヤリティ(帝愛にしては良心的な価格らしい)に関しても「糞ロイヤリティ」と罵っている。 兵藤会長や利根川のような過去の対戦相手とは比較にならない小物だが、それゆえに超慎重かつ用意周到な一面がある。 また非常に嘘つきであり、カイジからイカサマを指摘された際は下記のような過去があるにも関わらず「人を陥れることなど大嫌い」と言い張る。 その上最終的にカイジに敗北した際は「&bold(){賭博は違法ざんす!なーし・・・!この勝負なーし・・・!}」とまで言い出す始末。 その見苦しさは和也からも「&bold(){見苦しさの天才}」と称され、呆れられた。 ある失言から観念し金を払うことを認めた際も「8000万…いや1億6千万でどうざんす?それが元々の賭け金なんだから…!」と値切ろうとしていた。 挙句の果てに自分が勝っていたら賭け金をチャラにするつもりだったとか訳分からんこと喚き、ついにカイジと和也に無視されてしまった。 カイジは「その気になれば詐欺師、宗教の長にもなれる」と評価されたが、一方で「小心者すぎて態度でわかるから無理か」とも返されている。 またカイジからは「人の生き血を吸うヒルの類」と評されているが、騙されたことに関しては一切恨んでおらず(そもそもカイジ自身が社長をハメようとしてたため)、その怒りは共に艱難辛苦を味わってきた仲間だったはずなのに、あっさりと騙され裏切った三好と前田に向けている。 「人生の節目は裏から抜け道で切り抜ける」との人生観をもち、 ・大学受験は帰国子女枠エンド替え玉と賄賂 ・就職はコネ ・税金払いたくないから脱サラして無税の裏稼業へ とまっとうな努力は嫌いだが不正で他人を出し抜くための努力は惜しまない。 対戦中に披露したアカギばりの牌すり替えもかなり訓練したものらしい。 勝ちの決まった勝負しかしない、ある意味最もギャンブルから縁遠い人種といえる。 (現金だけでも2億円以上もの蓄えがあるのに、ガチンコ勝負では100万が限界というほど)   それまで優位に立つ相手の慢心や隙に乗じて勝ってきたカイジにとっては相性の悪いタイプであり、 勝負に立ち会った兵藤和也には「極悪」と評されカイジも「一歩間違えれば俺が敗者」「あまりに辛勝だった」と最後まで社長の疑り深さを警戒していた。 *◆ファンからの評価 連載当時の17歩編は冗長で沼編のような大仕掛けもなくやや不評だったが、社長のコミカルなキャラクターが萌えの方面からは意外な人気を博している。 2ch漫画キャラ板にはカイジキャラで唯一、社長の萌えスレが11スレ目を数え現在も存続中。 2011年にはコミケで社長プチオンリーイベント「他人の戯言などどうでもよろしい…」が開催された。   *◆台詞 ・気付いたざんすか……?自分が……狩られる狐であることに…! ・だいたい大嫌いなんざんす…!…イカサマとかカンニングとか……!&br()そういう自分だけ得をするみたいなことが……わしは大嫌い…!受け付けない……精神的に……! ・ありがとうございます……!神様…ありがとうございます……! ・結婚なんか誰がするか…!食わしてくざんすよ…!結婚したら生涯…!いずれ必ず飽きる女を…!   追記・修正なんて誰がするか…! いずれ必ず埋もれる項目を……! わけのわからぬ制度ざんすよあれは #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,22) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 班長の次に小物。 -- 名無しさん (2013-09-09 19:46:13) - 和也のセリフがこいつの全てを物語る 『アンタ天才だな… 見苦しさの天才。』 -- 名無しさん (2013-09-09 19:54:22) - 17歩って実際やると案外役満出やすい -- 名無しさん (2013-09-09 20:22:21) - 『銀と金』ではそっくりさんが登場。画商で中条明夫という名だった。「なーし…!」だのいかさまだのゲスさはないけど、やはり本性は強欲なオッサンでした。 -- 名無しさん (2014-01-28 17:54:15) - 悪いヤツなんだけど憎めないwww -- 名無しさん (2014-08-15 14:39:33) - 今時ざんす口調のオッサンなんてギャグキャラにしかならないw -- 名無しさん (2014-10-27 14:25:06) - 三好と前田がksすぎて、相対的に社長は評価されてる気がする、「うおおお、ありがとうございます!」とかもはやギャグだろw -- 名無しさん (2014-10-27 16:34:58) - ここまで自分に都合良く生きられるのってある意味感心する -- 名無しさん (2015-03-28 09:07:10) - 社長が主役のスピンオフをですな…… -- 名無しさん (2015-04-28 23:51:46) - 「税金払いたくないから裏家業」って裏稼業の方がキツい気がする…w -- 名無しさん (2015-11-03 18:47:43) - なんというかひたすら小物ではあるんだけど能力そのものはあるっつーか、しかも「小物だからこその強み」みたいなのが全開な気がする。 -- 名無しさん (2015-11-22 16:02:52) - 小物界の大物 -- 名無しさん (2015-11-25 14:38:54) - 小物っぽさは班長と似ているけど、他人を見下した故にボロを出しまくる班長と違って、こっちはなかなか付け入る隙が無い -- 名無しさん (2016-04-18 22:55:18) - クズだけどこいつの結婚論に関しては結構共感できるところもあるw -- 名無しさん (2016-04-18 23:38:57) - そもそも沼の件も確かに第三者からすれば「はぁ?嘘つけよ流石に首謀者が無一文はねえだろ」って発想に至るのはわかる。それを聞いて命がけで戦ったの理解してたくせにカイジが騙しただの簡単に信じる三好・前田がアホすぎる。カイジの言うとおり「まるで言いなり」すぎるわ…。 -- 名無しさん (2016-06-11 08:46:06) - 沼の名場面神様ありがとうございますを汚しやがったこいつは許さない -- 名無しさん (2016-07-31 17:18:45) - 銀と金の画商のごとく、堕天録ラストでなりふり構わずにカイジを襲ってきそう・・・と予想してみる -- 名無しさん (2017-01-12 02:25:41) - 三好・前田はどう考えてもアホだからなぁ開示がそもそもそんな奴ならお前ら地下から出さないだろっていう -- 名無しさん (2018-06-17 16:05:12) - 安藤の言い分は道徳的な見解を除けば一理あるし、クズであることに変わりはないが理解はできる。あの二人は千万単位の借金をチャラにしてもらった上でアレだからなー。裏切り展開やりたいがために福本が強引にキャラ変えたんじゃないかとすら思う。 -- 名無しさん (2018-11-19 13:34:34) - ホント何処までも小者な男だが、カイジにとっては思わぬ強敵だったというのも面白い。 -- 名無しさん (2020-01-05 13:58:44) - まあ利根川や会長や大槻に比べれば遥かに小物ですな。 -- 名無しさん (2020-06-20 10:05:23) - 木下浩之(パチンコ版)、中尾隆聖(パチスロ版)という豪華キャスティングの持ち主 -- 名無しさん (2020-06-20 10:16:45) - 安藤古畑はまあ裏切っても仕方なかった感はあるが前田三好は明らかに裏切りが理不尽すぎてこっちの方がよっぽどキングオブクズだろう -- 名無しさん (2020-06-30 14:41:00) - 「まっとうな努力は嫌いだが不正で他人を出し抜くための努力は惜しまない」こういう部分が愛される悪役なんだろうな -- 名無しさん (2020-08-12 16:31:15) - 村岡社長の外伝はまだざんすか……? -- 名無しさん (2020-08-24 21:56:28) - 作中でシリアスだったキャラが外伝でネタキャラ化するのが面白いのであって、元からネタキャラ気味の村岡でやってもあんまし面白くなさそう -- 名無しさん (2021-01-09 19:07:05) - 人生裏道録とか、全うに生きた方が遥かに楽そうな局面で無駄に努力するコメディとかなら行けそうな気もするけど、イチジョウも一条でやる意味あるのって意見結構あるしなぁ…… -- 名無しさん (2021-09-26 13:53:31) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/03/04 (日) 00:13:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(brown){&bold(){あは…!ぐふ……!}}} #center(){&color(brown){&bold(){いやぁ~~!よく来たね…!}}} [[賭博堕天録カイジ]]の登場人物。 「人喰いパチンコ編」に続く「地雷ゲーム17歩編」の[[カイジ>伊藤開司]]の対戦相手である。 職業は裏カジノの経営者で、作中では社長とだけ呼ばれる。 パチンコ編で地下から解放された45組のうち三好・前田を拾って雇い入れるが、二人をギャンブルに引き込んで借金まみれにしタダ働きを強いている小悪党。 特殊ルールの麻雀[[「17歩」>17歩(カイジ)]]で部下を使った通しのイカサマをして小金を稼いでおり、 カイジは助けを求める三好・前田の手引きで社長の溜め込んだ汚金を奪うべく17歩勝負に挑むことになる。 (以下ネタバレ)   ギャンブル好きの御曹司を名乗って社長との勝負に臨んだカイジ。 社長の手牌を三好がカイジに送り、社長側の「通し」を担当する前田には偽情報を送らせる作戦だが、 その実&font(#ff0000){ハメられたのはカイジの方}。 さらにはこの裏カジノの実態は帝愛グループにロイヤリティを支払っている系列でもあった。そのため、[[兵藤和也]]とも面識がある。 社長はカイジが沼で勝ったことを知っており、大当たりの取り分数億の金を狙って勝負に引き込んだのだ。 (実際は遠藤に取られて無一文なのだが、村岡はカイジが分け前を独占したと思い込んでいる。立ち会っていた和也は真相を知っているが黙っていた) ちなみに、こんな嘘を信じたのは無一文のはずのカイジが今回の賭け金300万を用意できたため。 これは、毎日ダラダラ過ごしていたカイジに愛想が尽きた坂崎が、手切れ金として渡した金である。しかし、カイジはバツの悪さから、そのような経緯を話しておらず、どこから用意したのか曖昧にした。そのため、村岡、三好、前田は「カイジが(三好たちに分配すべき)金を溜め込んでいる」という疑惑を確信に変えてしまった。 なお、三好と前田は(さすがに最初こそカイジを騙すことに躊躇いを見せていたが)借金チャラとボーナスを餌に、社長の手先となり&font(#ff0000){最初からカイジを騙していた}。 事が露見したときの二人のゲスっぷりは必見。   &font(#0000ff){「最初に僕らを騙したのはカイジさん…!」} &font(#0000ff){「だって僕たちは受け取ってない…パチンコの分配金っ…」} &font(#0000ff){「なら当然っ…これくらいは当然っ…!」} 村岡の17歩必勝法とは通しなどではなく、「イカサマを逆手に取って確実に勝てる」と騙されてやって来たカモを殺すシステムなのである。 中盤までは三好のミスを装い、変則4面待ちでカイジを打ち取るなどの方法で勝利していた。 ただ、カイジは村岡の性格や人間性こそ吐き捨てたが、この小細工そのものに対しては、それほど怒っていない(自分も、村岡を騙して金を取ろうとしていたため、裏を書かれた自分が間抜けだったと認識している)。 カイジは、最初こそ三好たちを仲間だと信じ込み、高レートの勝負で負けを喫するも、ほんの僅かな違和感から、ギリギリで三好・前田の裏切りに気づく。 そして、その事を逆に利用し、「未だに三好たちに騙されてる」と装うことで、村岡を予期せぬガチンコ勝負に持ち込む。 慣れない真剣勝負の場に、村岡は動揺するも、勝負の場が自分のカジノで周りを部下で囲んでいるという優位を生かして、 牌のすり替え、捨て牌候補覗きとなりふり構わぬイカサマでカイジを追い詰める。 が、小心さゆえに確実な勝ちを急いで最後の最後で「わざと席を外してヤマを開けさせる」カイジの作戦に釣られてしまう。 局の途中でカイジが手牌だけ持ってトイレに立つという、冷静に考えればあまりにもあからさまな罠を仕掛けたのだが、村岡はその罠を踏んでしまった。 カイジは手牌を全て持って行っているが、山を全て開けて牌を数えれば逆算でカイジの手牌が何であるかは分かる。 村岡はそれでカイジがいない隙に使っていない方の山まで全て開け、カイジの手牌を割り出す事に成功。 カイジの待ち牌が何であるかも全て判明したため、村岡は勝ちを確信した。 しかしそれも全てカイジの作戦。いくら手牌を持ち去ろうが、残りの牌を見られればバレる事など想定済み。 前の局の間にカイジはトイレにあったポスターを加工した紙を貼り付けて作った「偽装の白(ハク)」を卓の中に紛れさせており、 この局で使った山の中には白が5枚入っている状態になっている(代わりに別の牌が1枚減っている)。 村岡はカイジが席を立っている間に空けた山の内容+自分の手牌で「白」が4枚見えたため、 カイジの手牌に白が1枚も無いと判断したが、実際はカイジの手牌には白があり、その単騎待ちであった。 カイジが仕掛けた罠の要点は、「席を立ったのがただのトイレである」こと。 つまり数分で戻ってくる訳で、100枚を超える全ての残りの牌を数えて計算をしている程の時間は無い。 となれば、開けた山をデジカメ(隣の部屋にあったのを見ており存在は知っていた)で撮影するだけに留まるはず。 急いで撮ったデジカメの画像ならば、良く見れば分かるような多少違和感のある牌が混ざっていても気づく事は無い。 そして村岡はカイジの予想通りにデジカメで撮影するという手段に出、「紙を貼っただけの偽装の白」に気づく事ができなかった。 結果、裏ドラまで乗った3倍満というカイジすら予想外の大敗北を喫することとなった。 1億6000万賭けの3倍満の勝負に負けて、&bold(){4億8000万の負け}で&bold(){手持ちの現金全てと自宅と土地の権利書}を取られてしまった。 村岡は放銃後、白が5枚あること、そのうちの1枚がカイジの工作によってつくられたものである事を指摘して勝負の無効を言い出した…が、 カイジの手牌にあったのは元々あった白であり、「偽装の白」は使わない山の中にあった。 村岡が山を全て開けて中を見るというイカサマをしない限り、あっても無くてもそもそも勝負に関係しないはずの牌だったのだ。 つまり、村岡はこの「偽装の白」のイカサマを咎めようとするならば、必然的に自身の覗きのイカサマを立証してしまう。 それを立会人であった和也にまで指摘されてしまっては言い返す事ができなかった。 &font(#ffb74c){「金 返せ…!わしの金…!土地っ家っ…!」} &font(#ffb74c){「返せっ…鬼っ…!悪魔っ返せっ!」} &font(#ff0000){「守銭奴っ……!守銭奴っ……!」} 和也編冒頭では放心状態になっており、三好と前田に罵倒されている。 その後もずっと愚痴っていたらしく、飽きた二人が帰ろうとしても引き留めていた。 金と家を失ったとはいえ、焼き土下座によって廃人となった利根川や地下から出られない大槻、地下送りとなった一条に比べればまだマシと言えるかもしれない。 実際、カイジからは「まだこんな立派なカジノが残っているんだから大丈夫」という旨のフォローをされ&bold(){「地道にいこう………!(キラン」}と励ましを受けている。   *◆人物 ざんす口調のステレオタイプの守銭奴。 後述するように税金すら払いたくないというほどで、裏カジノ経営のロイヤリティ(帝愛にしては良心的な価格らしい)に関しても「糞ロイヤリティ」と罵っている。 兵藤会長や利根川のような過去の対戦相手とは比較にならない小物だが、それゆえに超慎重かつ用意周到な一面がある。 また非常に嘘つきであり、カイジからイカサマを指摘された際は下記のような過去があるにも関わらず「人を陥れることなど大嫌い」と言い張る。 その上最終的にカイジに敗北した際は「&bold(){賭博は違法ざんす!なーし・・・!この勝負なーし・・・!}」とまで言い出す始末。 その見苦しさは和也からも「&bold(){見苦しさの天才}」と称され、呆れられた。 ある失言から観念し金を払うことを認めた際も「8000万…いや1億6千万でどうざんす?それが元々の賭け金なんだから…!」と値切ろうとしていた。 挙句の果てに自分が勝っていたら賭け金をチャラにするつもりだったとか訳分からんこと喚き、ついにカイジと和也に無視されてしまった。 カイジは「その気になれば詐欺師、宗教の長にもなれる」と評価されたが、一方で「小心者すぎて態度でわかるから無理か」とも返されている。 またカイジからは「人の生き血を吸うヒルの類」と評されているが、騙されたことに関しては一切恨んでおらず(そもそもカイジ自身が社長をハメようとしてたため)、その怒りは共に艱難辛苦を味わってきた仲間だったはずなのに、あっさりと騙され裏切った三好と前田に向けている。 「人生の節目は裏から抜け道で切り抜ける」との人生観をもち、 ・大学受験は帰国子女枠エンド替え玉と賄賂 ・就職はコネ ・税金払いたくないから脱サラして無税の裏稼業へ とまっとうな努力は嫌いだが不正で他人を出し抜くための努力は惜しまない。 対戦中に披露したアカギばりの牌すり替えもかなり訓練したものらしい。 勝ちの決まった勝負しかしない、ある意味最もギャンブルから縁遠い人種といえる。 (現金だけでも2億円以上もの蓄えがあるのに、ガチンコ勝負では100万が限界というほど)   それまで優位に立つ相手の慢心や隙に乗じて勝ってきたカイジにとっては相性の悪いタイプであり、 勝負に立ち会った兵藤和也には「極悪」と評されカイジも「一歩間違えれば俺が敗者」「あまりに辛勝だった」と最後まで社長の疑り深さを警戒していた。 *◆ファンからの評価 連載当時の17歩編は冗長で沼編のような大仕掛けもなくやや不評だったが、社長のコミカルなキャラクターが萌えの方面からは意外な人気を博している。 2ch漫画キャラ板にはカイジキャラで唯一、社長の萌えスレが11スレ目を数え現在も存続中。 2011年にはコミケで社長プチオンリーイベント「他人の戯言などどうでもよろしい…」が開催された。   *◆台詞 ・気付いたざんすか……?自分が……狩られる狐であることに…! ・だいたい大嫌いなんざんす…!…イカサマとかカンニングとか……!&br()そういう自分だけ得をするみたいなことが……わしは大嫌い…!受け付けない……精神的に……! ・ありがとうございます……!神様…ありがとうございます……! ・結婚なんか誰がするか…!食わしてくざんすよ…!結婚したら生涯…!いずれ必ず飽きる女を…!   追記・修正なんて誰がするか…! いずれ必ず埋もれる項目を……! わけのわからぬ制度ざんすよあれは #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,22) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 班長の次に小物。 -- 名無しさん (2013-09-09 19:46:13) - 和也のセリフがこいつの全てを物語る 『アンタ天才だな… 見苦しさの天才。』 -- 名無しさん (2013-09-09 19:54:22) - 17歩って実際やると案外役満出やすい -- 名無しさん (2013-09-09 20:22:21) - 『銀と金』ではそっくりさんが登場。画商で中条明夫という名だった。「なーし…!」だのいかさまだのゲスさはないけど、やはり本性は強欲なオッサンでした。 -- 名無しさん (2014-01-28 17:54:15) - 悪いヤツなんだけど憎めないwww -- 名無しさん (2014-08-15 14:39:33) - 今時ざんす口調のオッサンなんてギャグキャラにしかならないw -- 名無しさん (2014-10-27 14:25:06) - 三好と前田がksすぎて、相対的に社長は評価されてる気がする、「うおおお、ありがとうございます!」とかもはやギャグだろw -- 名無しさん (2014-10-27 16:34:58) - ここまで自分に都合良く生きられるのってある意味感心する -- 名無しさん (2015-03-28 09:07:10) - 社長が主役のスピンオフをですな…… -- 名無しさん (2015-04-28 23:51:46) - 「税金払いたくないから裏家業」って裏稼業の方がキツい気がする…w -- 名無しさん (2015-11-03 18:47:43) - なんというかひたすら小物ではあるんだけど能力そのものはあるっつーか、しかも「小物だからこその強み」みたいなのが全開な気がする。 -- 名無しさん (2015-11-22 16:02:52) - 小物界の大物 -- 名無しさん (2015-11-25 14:38:54) - 小物っぽさは班長と似ているけど、他人を見下した故にボロを出しまくる班長と違って、こっちはなかなか付け入る隙が無い -- 名無しさん (2016-04-18 22:55:18) - クズだけどこいつの結婚論に関しては結構共感できるところもあるw -- 名無しさん (2016-04-18 23:38:57) - そもそも沼の件も確かに第三者からすれば「はぁ?嘘つけよ流石に首謀者が無一文はねえだろ」って発想に至るのはわかる。それを聞いて命がけで戦ったの理解してたくせにカイジが騙しただの簡単に信じる三好・前田がアホすぎる。カイジの言うとおり「まるで言いなり」すぎるわ…。 -- 名無しさん (2016-06-11 08:46:06) - 沼の名場面神様ありがとうございますを汚しやがったこいつは許さない -- 名無しさん (2016-07-31 17:18:45) - 銀と金の画商のごとく、堕天録ラストでなりふり構わずにカイジを襲ってきそう・・・と予想してみる -- 名無しさん (2017-01-12 02:25:41) - 三好・前田はどう考えてもアホだからなぁ開示がそもそもそんな奴ならお前ら地下から出さないだろっていう -- 名無しさん (2018-06-17 16:05:12) - 安藤の言い分は道徳的な見解を除けば一理あるし、クズであることに変わりはないが理解はできる。あの二人は千万単位の借金をチャラにしてもらった上でアレだからなー。裏切り展開やりたいがために福本が強引にキャラ変えたんじゃないかとすら思う。 -- 名無しさん (2018-11-19 13:34:34) - ホント何処までも小者な男だが、カイジにとっては思わぬ強敵だったというのも面白い。 -- 名無しさん (2020-01-05 13:58:44) - まあ利根川や会長や大槻に比べれば遥かに小物ですな。 -- 名無しさん (2020-06-20 10:05:23) - 木下浩之(パチンコ版)、中尾隆聖(パチスロ版)という豪華キャスティングの持ち主 -- 名無しさん (2020-06-20 10:16:45) - 安藤古畑はまあ裏切っても仕方なかった感はあるが前田三好は明らかに裏切りが理不尽すぎてこっちの方がよっぽどキングオブクズだろう -- 名無しさん (2020-06-30 14:41:00) - 「まっとうな努力は嫌いだが不正で他人を出し抜くための努力は惜しまない」こういう部分が愛される悪役なんだろうな -- 名無しさん (2020-08-12 16:31:15) - 村岡社長の外伝はまだざんすか……? -- 名無しさん (2020-08-24 21:56:28) - 作中でシリアスだったキャラが外伝でネタキャラ化するのが面白いのであって、元からネタキャラ気味の村岡でやってもあんまし面白くなさそう -- 名無しさん (2021-01-09 19:07:05) - 人生裏道録とか、全うに生きた方が遥かに楽そうな局面で無駄に努力するコメディとかなら行けそうな気もするけど、イチジョウも一条でやる意味あるのって意見結構あるしなぁ…… -- 名無しさん (2021-09-26 13:53:31) - この時点のカイジに蓄えない事なんて、三好と前田はちょっと考えればわかることなんだがなぁ…… -- 名無しさん (2021-09-26 13:57:08) #comment #areaedit(end) }

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