.45ACP弾

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&font(#6495ED){登録日}:2011/05/17(火) 15:59:17 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 1905年に銃器設計家の[[ブラウニング>ジョン・モーゼス・ブラウニング]]が設計した[[拳銃]]用弾薬。 ACPとは「Automatic Colt Pistol」の略。 .45ロングコルト弾を短縮化し、リムレス化&font(#ff0000){※}したものである。 英語では「point forty-five」などと称される。 アメリカ軍のM1911([[コルトガバメント>コルト M1911(コルトガバメント)]])が使用する弾薬としても有名である。 ・細かいデータ 弾頭直径:11.5mm(0.45in) in=インチ 全長  :32.0mm(1.260in) 薬莢全長:22.8mm(0.898in) 弾頭重量:15g(230gr) gr=グレイン 銃口初速:270m/s(900ft/s) ft=フィート ○開発の経緯 スペインとの戦争でフィリピンに乗り込んだアメリカ。当時はリボルバーと.38ロングコルトで戦っていたアメリカ軍はある部族に衝撃を受けた。 銃弾を受けても倒れない原住民のモロ族である。 戦争という極限状態と薬物によるトランスで極度の興奮状態にあった彼らは痛みを感じずに突撃してきたのである。 この戦争で[[ストッピングパワー]]に優れた新たな[[弾薬>弾薬(カートリッジ)]]と拳銃を求めたアメリカ軍。 この要求に答えたコルト社とブラウニングはM1911(コルトガバメント)と.45ACP弾を考案する。 ここからアメリカはM1911片手に盲目的な大口径LOVEへと突き進む。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){「単純に狙いを外しただけ」という見解もある。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){が、.38ロングコルト弾は口径こそ9mmだが、後述の9mmパラベラム弾の半分程度のエネルギーしか持たないので、軍用拳銃の弾としては弱いと言えるだろう。}}} ○利点と欠点 拳銃弾としてヨーロッパなどで主流である[[9mmパラベラム弾]](以下9mm)より初速が遅いが、 その分の運動エネルギーを大きな[[口径]]と重い弾頭で補っているので打撃力は9mmと比べて遜色はない。 9mmよりもストッピングパワーが優れているとされ、人体に対し重い衝撃を与えられるが、貫通力は9mmよりも低い。 近年、アメリカではマガジンの装弾数が制限された事もあり「同じ数なら威力の大きい弾薬を」と再評価されている。 だが、反動が大きくコントロールしにくい、サイズが大きいので装弾数が低下する、ダブルカラム化しにくい、など欠点も少なくない。 貫通力は9mmより下なので[[ボディアーマー]]や装甲の向こう側の相手を倒すには不向きと言える。壁を貫通して2次被害を生む可能性が低いとも言えるが。 歴史的経緯からアメリカでは盲目的に信仰されているが、「複数の.45ACP弾を受けた男性が自ら自動車で病院まで行った」、 「.45ACP弾で撃たれた犯罪者が数日後に発見された際に激しく抵抗した」等の?がつくエピソードもある。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){「単純に狙いを外しただけ」という見解もある}}} ○サプレッサーとの相性 開発当時は考えられていなかったが、初速が亜音速なのでサプレッサーとの相性がいい。 9mmでは弾頭が音速を超えてしまい、衝撃波が発生するため完全な減音効果が期待できず、減装弾を使用しなくてはならない。 ヨーロッパでもサプレッサーをよく使う特殊部隊では限定的に.45ACP使用の銃器を採用するなどしている。 ○現在の状況 アメリカでは広く普及している。どれくらい広く普及しているかというと、ヨーロッパの銃器メーカーがアメリカ向け製品を開発するときに.45ACP弾モデルを開発するほどである。 難点も多く10mmオート、40S&W、.357SIGなど.45ACPの欠点を解消しようとした弾薬が開発されているがどれも一長一短であり、 長年の実績と安価に供給されていることもあり.45ACPの牙城は崩れていない。 ○.45ACP弾を使用する主な銃 ◆拳銃 ・最初から使えるように設計 [[M1911(コルトガバメント)>コルト M1911(コルトガバメント)]] [[H&K MK23]] H&K HK45 ・9mmからの派生 [[H&K USP]] S&W M645 グロック21/38/30/36 SIGSAUER P220 SIGSAUER P250 ◆[[短機関銃]] H&K UMP [[イングラムM10]] [[TDI ベクター]] M1928/M1トンプソン短機関銃 M3グリースガン &font(#ff0000){※}リムと薬莢の直径を同じにすること。幼女な体形のこと。 追記・修正よろしくおねがいします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - バイオOBのケビン専用ハンドガンのやつ? -- 名無しさん (2013-12-07 11:51:38) - アメリカでは45口径神話と言われるほどこだわりを持たれる弾丸だけど、実際対人を想定した場合、呆れるほどにバランスが良い弾丸なんだよね。 -- 名無しさん (2013-12-07 12:01:19) - あれフィリピンのモロ族のくだり &br()実は浮足立った米兵が録に狙わずあてずっぽうに発砲してたから実はモロ族に弾は当たってなかったんじゃないかって最近は言われてる -- 名無しさん (2013-12-19 10:46:55) - あれ?グロック38は45GAPの筈じゃ? -- 名無しさん (2014-01-25 22:29:00) - ↑ 調べてみたけど、その通り。.45ACPを使ってるのは、21、30、36だけだね。ミスかな? -- 名無しさん (2014-03-03 21:50:59) - .45GAP自体、.45ACPの薬莢をちょっと短くしたやつだからね。紛らわしい存在だ。 -- 名無しさん (2014-03-03 21:58:26) - ゲームではポストアポカリプスでも活躍してるな。 -- 名無しさん (2015-02-26 04:34:10) - ボディーアーマー越しの衝撃なら、9パラとこっちのどちらが強いのだろうか? -- 名無しさん (2015-03-13 13:06:30) - ライフル弾を見てもそうだが、エネルギーを高めたいなら速度を早くしたほうが効率がいい -- 名無しさん (2016-07-31 03:21:53) - FBIも昔は「9mm弱過ぎ」とか言ってたのに現在は「9mmと.45ACPに決定的な威力の違いはない、まずは狙った所にちゃんと当てれるようになれ」と考えを変えた模様 -- 名無しさん (2022-06-25 22:43:13) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/05/17(火) 15:59:17 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 1905年に銃器設計家の[[ブラウニング>ジョン・モーゼス・ブラウニング]]が設計した[[拳銃]]用弾薬。 ACPとは「Automatic Colt Pistol」の略。 .45ロングコルト弾を短縮化し、リムレス化&font(#ff0000){※}したものである。 英語では「point forty-five」などと称される。 アメリカ軍のM1911([[コルトガバメント>コルト M1911(コルトガバメント)]])が使用する弾薬としても有名である。 ・細かいデータ 弾頭直径:11.5mm(0.45in) in=インチ 全長  :32.0mm(1.260in) 薬莢全長:22.8mm(0.898in) 弾頭重量:15g(230gr) gr=グレイン 銃口初速:270m/s(900ft/s) ft=フィート ○開発の経緯 スペインとの戦争でフィリピンに乗り込んだアメリカ。当時はリボルバーと.38ロングコルトで戦っていたアメリカ軍はある部族に衝撃を受けた。 銃弾を受けても倒れない原住民のモロ族である。 戦争という極限状態と薬物によるトランスで極度の興奮状態にあった彼らは痛みを感じずに突撃してきたのである。 この戦争で[[ストッピングパワー]]に優れた新たな[[弾薬>弾薬(カートリッジ)]]と拳銃を求めたアメリカ軍。 この要求に答えたコルト社とブラウニングはM1911(コルトガバメント)と.45ACP弾を考案する。 ここからアメリカはM1911片手に盲目的な大口径LOVEへと突き進む。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){「単純に狙いを外しただけ」という見解もある。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){が、.38ロングコルト弾は口径こそ9mmだが、後述の9mmパラベラム弾の半分程度のエネルギーしか持たないので、軍用拳銃の弾としては弱いと言えるだろう。}}} ○利点と欠点 拳銃弾としてヨーロッパなどで主流である[[9mmパラベラム弾]](以下9mm)より初速が遅いが、 その分の運動エネルギーを大きな[[口径]]と重い弾頭で補っているので打撃力は9mmと比べて遜色はない。 9mmよりもストッピングパワーが優れているとされ、人体に対し重い衝撃を与えられるが、貫通力は9mmよりも低い。 近年、アメリカではマガジンの装弾数が制限された事もあり「同じ数なら威力の大きい弾薬を」と再評価されている。 だが、反動が大きくコントロールしにくい、サイズが大きいので装弾数が低下する、ダブルカラム化しにくい、など欠点も少なくない。 貫通力は9mmより下なので[[ボディアーマー]]や装甲の向こう側の相手を倒すには不向きと言える。壁を貫通して2次被害を生む可能性が低いとも言えるが。 歴史的経緯からアメリカでは盲目的に信仰されているが、「複数の.45ACP弾を受けた男性が自ら自動車で病院まで行った」、 「.45ACP弾で撃たれた犯罪者が数日後に発見された際に激しく抵抗した」等の?がつくエピソードもある。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){「単純に狙いを外しただけ」という見解もある}}} ○サプレッサーとの相性 開発当時は考えられていなかったが、初速が亜音速なのでサプレッサーとの相性がいい。 9mmでは弾頭が音速を超えてしまい、衝撃波が発生するため完全な減音効果が期待できず、減装弾を使用しなくてはならない。 ヨーロッパでもサプレッサーをよく使う特殊部隊では限定的に.45ACP使用の銃器を採用するなどしている。 ○現在の状況 アメリカでは普及している。どれくらい普及しているかというと、ヨーロッパの銃器メーカーがアメリカ向け製品を開発するときに.45ACP弾モデルを開発するほどである。 難点も多く10mmオート、40S&W、.357SIGなど.45ACPの欠点を解消しようとした弾薬が開発されているがどれも一長一短であり、 長年の実績と安価に供給されていることもあり.45ACPの牙城は崩れていない。 ○.45ACP弾を使用する主な銃 ◆拳銃 ・最初から使えるように設計 [[M1911(コルトガバメント)>コルト M1911(コルトガバメント)]] [[H&K MK23]] H&K HK45 ・9mmからの派生 [[H&K USP]] S&W M645 グロック21/38/30/36 SIGSAUER P220 SIGSAUER P250 ◆[[短機関銃]] H&K UMP [[イングラムM10]] [[TDI ベクター]] M1928/M1トンプソン短機関銃 M3グリースガン &font(#ff0000){※}リムと薬莢の直径を同じにすること。幼女な体形のこと。 追記・修正よろしくおねがいします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - バイオOBのケビン専用ハンドガンのやつ? -- 名無しさん (2013-12-07 11:51:38) - アメリカでは45口径神話と言われるほどこだわりを持たれる弾丸だけど、実際対人を想定した場合、呆れるほどにバランスが良い弾丸なんだよね。 -- 名無しさん (2013-12-07 12:01:19) - あれフィリピンのモロ族のくだり &br()実は浮足立った米兵が録に狙わずあてずっぽうに発砲してたから実はモロ族に弾は当たってなかったんじゃないかって最近は言われてる -- 名無しさん (2013-12-19 10:46:55) - あれ?グロック38は45GAPの筈じゃ? -- 名無しさん (2014-01-25 22:29:00) - ↑ 調べてみたけど、その通り。.45ACPを使ってるのは、21、30、36だけだね。ミスかな? -- 名無しさん (2014-03-03 21:50:59) - .45GAP自体、.45ACPの薬莢をちょっと短くしたやつだからね。紛らわしい存在だ。 -- 名無しさん (2014-03-03 21:58:26) - ゲームではポストアポカリプスでも活躍してるな。 -- 名無しさん (2015-02-26 04:34:10) - ボディーアーマー越しの衝撃なら、9パラとこっちのどちらが強いのだろうか? -- 名無しさん (2015-03-13 13:06:30) - ライフル弾を見てもそうだが、エネルギーを高めたいなら速度を早くしたほうが効率がいい -- 名無しさん (2016-07-31 03:21:53) - FBIも昔は「9mm弱過ぎ」とか言ってたのに現在は「9mmと.45ACPに決定的な威力の違いはない、まずは狙った所にちゃんと当てれるようになれ」と考えを変えた模様 -- 名無しさん (2022-06-25 22:43:13) #comment #areaedit(end) }

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