るろうに剣心(実写映画)

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&font(#6495ED){登録日}:2014/08/03 (日)21:15:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- るろうに剣心(実写映画)とは、2012年8月25日に公開された映画である。 本項目ではシリーズ一作目について記載する。 主演は佐藤健で、監督は「ハゲタカ」や「龍馬伝」で有名になった大友啓史。製作・配給はワーナー・ブラザース映画。 言わずと知れた和月伸宏の傑作「[[るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]」を原作とする実写映画である。 本作は原作を基にしたうえで映画オリジナルの展開がなされており、 具体的には原作におけるニセ抜刀斎騒動・黒笠編・観柳邸突入までのストーリーを基にし、再構成されている。 なお、シナリオに関しては作者である和月伸宏氏と、その妻である黒碕薫氏がそれぞれ案を提出している。 そのため映画オリジナルのキャラ(我荒兄弟)や、原作ではこの時期に登場しないキャラ(外印と戌亥)、 また原作では登場したのに登場しないキャラ(蒼紫ら元御庭番衆)などが存在する。 また、劇場版制作が決まった事を機にるろ剣の担当編集だった佐々木氏がもう一度るろ剣を描いてはどうかと和月氏に提案。 (余談だが、原作連載当時、るろ剣を終わらせたいと相談した和月氏に、 &font(#ff0000){「人気があるのに自分の都合で終わらせるのだから、二度とるろ剣は描くな」と指示したのは佐々木氏である}) 黒碕氏の後押しや作者自身ももう一度描いてみたいという思いがあった事から、キネマ版と第零幕、黒碕氏によるノベライズの銀幕草紙変の制作が決定した。 ちなみにキネマ版と銀幕草紙変はそれぞれ上記の和月氏と黒碕氏が提出したシナリオの没案が元になっている。 2014年8月1日に続編となる「京都大火編」が公開、同年9月13日に「伝説の最期編」が公開。 [[志々雄真実]]を初めとする[[十本刀]]や、今作で出番がなかった[[蒼紫>四乃森蒼紫]]などが登場する。 【あらすじ】 明治になって10年――東京では”人斬り抜刀斎”を名乗り、手当たり次第に人を斬る男が現れる。 無謀にも一人でその男に立ち向かう神谷薫を助けた見知らぬ男。彼こそが、幕末に名を馳せた反幕府軍の暗殺者”人斬り抜刀斎”その人だった。 いまは緋村剣心と名を変え、斬れない刀=逆刃刀を手に、人を助けるための流浪の旅を続けていたが、薫が亡き父から引き継いだ道場に居候することになる。 ニセ者の正体は鵜堂刃衛、実業家・武田観柳の用心棒だ。観柳は女医の高荷恵に作らせたアヘンで得た莫大な金で武器を買い、世界を支配しようと企てていた。 元新選組で今は警官となった斎藤一が観柳の陰謀をかぎつけるが、金で買った絶大な権力には手を出せない。 邪悪な計画の手始めに、神谷道場一帯を手に入れようとした観柳は、罪もない人々の命を奪おうとする。 苦しむ人々を見た剣心は、戦いを決意。だが、観柳の護衛は250人、剣心の味方に名乗りでたのは、喧嘩屋の相楽左之助だけ。 果たして剣心は斬れない刀で、大切な人たちを守り抜くことができるのか――? 【登場人物】 ◯[[緋村剣心]] 演:佐藤健 「&italic(){拙者は過去を捨てた身…! もう人は斬らぬ!}」 伝説の暗殺者、「人斬り抜刀斎」その人。現在は緋村剣心と名乗り、不殺の誓いである「逆刃刀」を用い、人助けのために剣をふるう。 見どころは演じる佐藤健によるほぼ生身のスタイリッシュアクション。 流石に超ジャンプや命綱程度のワイヤーは使われているが、&bold(){それ以外は殆ど生身のアクション。} 道場での壁を使ってのバク宙&木刀キャッチや、観柳邸での斜め走りも実際に&bold(){スタントなしで}やっているというのだから凄まじい。 因みに佐藤健は「龍馬伝」で岡田以蔵を演じている。人斬り役に縁がある男である。 ◯[[神谷薫]] 演:武井咲 「&italic(){私が出会ったのは、剣心っていう流浪人よ?}」 本作のヒロイン。神谷活心流道場師範代。 一応剣の稽古は父親亡き後も欠かさず続けているためそれなりだが、相手がどいつもこいつも人間外ばかりなので活かせていない。 ヒロイン役なのでアクションシーンは特に無し。武井咲は日本アカデミー賞で「愛と誠」、「今日、恋をはじめます」と合わせて新人俳優賞を受賞した。 ◯[[相楽 左之助]] 演:青木崇高 「&italic(){タダでぶっ飛ばしてやるよ!!}」 「悪一文字」を背負う喧嘩屋。色んな腕自慢をぶちのめしてきたため、東東京では抜刀斎の名よりも有名だそうな。 原作でいつも咥えてる魚の骨の代わりに、生卵を飲む。 基本的な設定は原作と大差なし。剣心との出会いが違うということと、斬馬刀がへし折られず観柳邸でも活躍したところが違う点か。 戌亥との殴り合いは本作随一のコメディーシーン(いい意味で)。 なお、&font(#ff0000){本筋には関わらないので登場が完全カットされる案も検討されていた。} 作者曰く「人気キャラかつ賑やかしも出来る左之助を外す手はないだろう」という事で無事実写版に登場できたとか。 ◯高荷恵 演:蒼井優 「&italic(){許せない…! 人の命を何だと…!!}」 美人な女医さん。麿眉。 会津出身で、医者の中では知らない人は居ないとさえ言われる高名な医者の家、高荷家の人間だが、 家族を探しに上京した際観柳にそそのかされアヘン密売の片棒を担がされる。 基本的な設定は原作準拠。出会い方が違うぐらいだと思われる。非戦闘員なのでアクションシーンは勿論なし。 ◯明神弥彦 演:田中偉登 「&italic(){東京士族・明神弥彦! 弱い物イジメする奴は許さん!!}」 神谷活心流道場に居候している少年。原作での居候になるまでの経緯は割愛されており、今作では最初から道場に出入りしている。 観柳邸から逃げ出した恵を偶然発見し、道場に連れて来る。原作とは異なり観柳邸には乗り込まず出番は少ない。 井戸水の毒で道場に運ばれた燕を心配するシーンがある。 続編では演じる子役が代わっている。(田中偉登→大八木凱斗) ◯[[斎藤一>斎藤一(るろうに剣心)]] 演:江口洋介 「&italic(){剣に生き、剣に死ぬ…! それ以外俺達に道はない…!!}」 元新撰組三番隊組長。現在は警視庁警部補の藤田五郎。今作では山県有朋の腹心という設定になっている。 実力は剣心と並び作中最強クラスなのだが、今作は出番少なめ。 少ない出番ながら「己に向いた刃は、やがてお前を苦しめることになるぞ」という映画オリジナルの名言を残してくれた(キネマ版でも同様の台詞を使っている)。 しかし最後の牙突シーンは放送事故のレベル。 ◯山県有朋 演:奥田瑛二 「&italic(){恐怖と、暴力の支配した時代は終わったのである!!}」 長州派維新志士で剣心の同志。現在は明治政府の陸軍卿。オープニングでの演説がインパクトのある人。 10年間剣心を探し続け、新型阿片「蜘蛛の巣」の撲滅を剣心と斎藤に依頼する。そして剣心に陸軍の要職に就くように勧誘したが丁重に断られた。 ◯浦村署長 演 :斉藤洋介 「&italic(){これは我々への挑戦か…!!}」 剣心達が住む町の警察署長。出番は少なめだが要所要所で登場している。 警察署を襲撃し、大虐殺をやらかした刃衛(偽抜刀斎)に怒りを露わにしていた。 ◯[[鵜堂刃衛]] 演:吉川晃司 「&italic(){始まるぞ…! 目を醒ませ抜刀斎…!}」 本作のラスボスで偽抜刀斎。抜刀斎時代の剣心の刀を使っている。 観柳に用心棒として雇われているが、金のために人を斬っているのではなく、人を斬るのがメインで金はそのついでというタイプの狂人。 原作とは主に性格面で異なっており、タバコも吸わなければ特徴的な「うふふ」という笑いもない。 しかし演じた吉川晃司の鬼気迫る演技と、原作での刃衛が使う技「背車刀」の再現度が非常に高く、大変高い評価を得たキャラである。 なお、作者案では&font(#ff0000){完全版2巻の再筆における手の甲を抜き身の刀で貫いて武器にしている}事になったが「痛々しい」というスタッフの判断で没になった。 そりゃそうだ。 この作者案はキネマ版の方で流用された。 ◯武田観柳 演:香川照之 「&italic(){人間とは弱いものだ…。口では理想を語りたがるが、所詮三つのものの前では獣となる…! 自分の為。金の為。…そして快楽の為…!!}」 本作の黒幕で実業家。刃衛ら実力者達を金で雇い、アヘンの密売で儲けた金で武器を買い、政府に変わって世を支配しようと画策する狂人。 基本的な設定は原作準拠だが、そんなことよりも香川照之の熱演が本当にハマっており、 特にガトリングガンをぶっ放すシーンは観柳のキモさ加減がうまいこと引き出せていた(褒め言葉)。 「か・た・な・を・置・け。」→「ぜんぶ脱げ!」のシーンは&bold(){完全なアドリブ} (ちなみに脱げと言われた剣心が本当に脱ごうとするのもアドリブである。 香川曰く、「観柳だったらこいつら脱がしたいだろうと思った」「健君が下から脱ごうとしたのが、(「脱げ」の意図を)分かってる」とか)。 あまりにハマり過ぎて、キネマ版の観柳に多大な影響を与えてしまうほど。 ◯[[外印>外印(るろうに剣心)]] 演:綾野剛 「&italic(){…喰っていけないからだよ。お前らの作った生温い平和な世の中ではな…!}」 観柳に雇われた実力者。 髑髏の面を被り、鋼線を使ったワイヤートラップや二丁拳銃、最も得意とする短刀をつかった近接戦闘を行うが、段々と実戦の勘を取り戻してきた剣心の前に敗れる。 原作とは大きく設定が異なるキャラ。設定としては原作の蒼紫と般若と外印を足して三で割ったようなキャラ。 仮面の下の素顔は整った偉丈夫だが、&bold(){顔の左半分に大きな火傷の痕}があり、 この顔のせいで表の仕事に就けなくなった為、野に下り観柳に雇われたという経緯を持つ。 だがそれでも観柳のやり方には反感を持っていたのか、恵の居場所を知りながらも黙認していたり、毒物テロのヒントを与えたりする武人としての一面もある。 (実はさり気なく剣心達にとって命の恩人でもある) 剣心との戦闘シーンは撮影中アドレナリンが出まくって、撮影後もなかなか寝付けなかったそうな。 ◯戌亥番神 演:須藤元気 「&italic(){オレは菜食主義者だ…。可哀想に}」 観柳に雇われた実力者。修道服を身に纏った敬虔なキリスト教徒であり菜食主義者。 空手を初めとする様々な格闘術を修めた武人。技術で遥かに左之助を上回っており圧倒するが、最終的には左之助の人外じみた体力と馬鹿力の前に倒される。 こちらも原作とは大きく設定が異なる。 原作のように暴れたいだけのバカではないし、無敵鉄甲も使わない。ぶっちゃけ名前が同じの別キャラと考えた方がいい。立ち位置的には御庭番衆の式尉に近い。 ◯我荒兄弟 演:平山祐介(兄)、深水元基(弟) 「&italic(){心配な~いって~。阿片のことを話せば、自分も罪に問われんだから}」 「&italic(){バッカだなアニキ。オンナってのはな、捨て身になると何をしでかすかわからんぞ?}」 観柳に雇われた実力者。元は野武士の野党集団の首魁だったらしい。神谷道場の地上げのために乗り込むが、剣心に部下ともども為す術なくボコボコにされる。 一応観柳に好待遇で雇われているのでそこそこの実力者のはずだが、剣心の実力を示す噛ませ犬となった。 その後は雇い主の観柳にも見捨てられ、刃衛に警官ともども斬殺される。 映画のオリジナルキャラ。一応元になったキャラは原作の比留間兄弟と思われる。 なお、キネマ版には登場しないが、銀幕草紙変には登場している。ただし兄弟ではなくなり、一人に統合された。 このあたりもアニメ版で弟に統合された比留間兄弟ににている。 【評価】 アニメ・漫画の[[実写化]]はハズレが多いというのが今までの風潮であり、今作も「るろうに剣心」という大ヒット作の実写化という割には期待がされていなかった。 しかし蓋を開けてみればストーリーや配役には一部賛否両論があるが、 安易なCGやワイヤーに頼らない極めて完成度の高いアクションシーンは大変高い評価を得、下馬評を見事に跳ね除け大ヒットした。 また最終興行収入は30.1億円。日本公開と同時に世界64ヶ国2地域で配給・上映決定し、日本以外でのアジア全土最終興行収入が日本映画初の1億円を超え、 特にシンガポール、フィリピン、台湾では爆発的なヒットを遂げ、欧州やロシア、アメリカでも高い評価を得ている。 第一回ジャパンアクションアワードで、ベストスタント賞(神谷道場襲撃・剣心VS刃衛ラストシーン)、ベストアクション男優(佐藤健)、 ベストアクション作品賞を受賞するなど映画作品としても高く評価されている。 続編では、最凶の敵である志々雄真実や今作で出番を見送られた蒼紫らが登場し、クオリティの高いアクションシーンも健在である。 余談だが2013年の日テレの金曜ロードショーで放送された時は&bold(){主要のシーンがカットされまくり}で大不評を食らった。 その反省を踏まえ一年後の2014年での放送ではカットされたシーンは僅かとなっている。 2015年には金曜ロードショーで、10月23日から11月6日の3週間にかけて「3週連続!るろうに剣心祭り」として一作目から三作目が放送された。 追記・修正よろしくお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,8) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 昨日、実写を初めて見たが、宗次郎や和尚とかどうなったの? -- 名無しさん (2015-11-07 17:23:11) - 宗次郎→剣心の執拗な小足狙いにイライラして突っ込んでKOされる。和尚→サノとローション相撲の果てにくすぐりからの金的のコンボでKO -- 名無しさん (2015-11-07 17:51:56) - ↑×1ごめんなさい。言葉が足りなかったです。その二人と方治は船から脱出とかしたのかどうかってことなんだけど、確か描写はなかったよね? -- 名無しさん (2015-11-07 18:17:18) - ↑描写がなく、制作側が言及していない以上、「わからない」以上でも以下でもない。想像しろ。まあ原作の設定からして普通に脱出してそうだけど。 -- 名無しさん (2015-11-13 10:48:13) - ここまでのクオリティになったのは監督が余計な自己満足オリジナルシーンを入れなかったことや役者がスタントマンに頼らず体張ってたからだろうね。チャンバラシーンでけが人が続出し佐藤も全身痣だらけになってたらしい。翁の人も70代とは思えないアクション。こういう覚悟のある体育系役者がもっと増えれば実写化は成功すると思う -- 名無しさん (2015-11-13 10:59:26) - ↑×2由美さんのひざ枕がなかった為、発狂したまま終わった宗次郎。悲しい過去を背負ってたのにまさかの金的で終了した安慈和尚。方治も助けて脱出出来たんだろうか…? -- 名無しさん (2015-11-13 12:50:42) - コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-11-14 13:47:26) - 香川照之の演技は良かったがタバコくわえてしゃべると何言ってるかわからないわ -- 名無しさん (2015-11-16 10:43:20) - 志々雄様のハチャメチャな強さに感動&爆笑した。原作とアニメの数段上を行ってると思う。 -- 名無しさん (2015-12-16 21:22:43) - 宗次郎はともかく方治は左之にぶん殴られてピヨらされてたから逃げられずに海の藻屑になった(byパククネorルガール)と思う。生かしといても需要ないし原作&アニメでも死んだから -- 名無しさん (2015-12-16 21:32:17) - 人誅編はやらんのかなあ…… -- 名無しさん (2015-12-16 21:33:59) - 外印と戌亥は般若と式尉だと素で思ってた。 -- 名無しさん (2015-12-16 21:57:40) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2014/08/03 (日)21:15:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- るろうに剣心(実写映画)とは、2012年8月25日に公開された映画である。 本項目ではシリーズ一作目について記載する。 主演は佐藤健で、監督は「ハゲタカ」や「龍馬伝」で有名になった大友啓史。製作・配給はワーナー・ブラザース映画。 言わずと知れた和月伸宏の傑作「[[るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]」を原作とする実写映画である。 本作は原作を基にしたうえで映画オリジナルの展開がなされており、 具体的には原作におけるニセ抜刀斎騒動・黒笠編・観柳邸突入までのストーリーを基にし、再構成されている。 なお、シナリオに関しては作者である和月伸宏氏と、その妻である黒碕薫氏がそれぞれ案を提出している。 そのため映画オリジナルのキャラ(我荒兄弟)や、原作ではこの時期に登場しないキャラ(外印と戌亥)、 また原作では登場したのに登場しないキャラ(蒼紫ら元御庭番衆)などが存在する。 また、劇場版制作が決まった事を機にるろ剣の担当編集だった佐々木氏がもう一度るろ剣を描いてはどうかと和月氏に提案。 (余談だが、原作連載当時、るろ剣を終わらせたいと相談した和月氏に、 &font(#ff0000){「人気があるのに自分の都合で終わらせるのだから、二度とるろ剣は描くな」と指示したのは佐々木氏である}) 黒碕氏の後押しや作者自身ももう一度描いてみたいという思いがあった事から、キネマ版と第零幕、黒碕氏によるノベライズの銀幕草紙変の制作が決定した。 ちなみにキネマ版と銀幕草紙変はそれぞれ上記の和月氏と黒碕氏が提出したシナリオの没案が元になっている。 2014年8月1日に続編となる「京都大火編」が公開、同年9月13日に「伝説の最期編」が公開。 [[志々雄真実]]を初めとする[[十本刀]]や、今作で出番がなかった[[蒼紫>四乃森蒼紫]]などが登場する。 【あらすじ】 明治になって10年――東京では”人斬り抜刀斎”を名乗り、手当たり次第に人を斬る男が現れる。 無謀にも一人でその男に立ち向かう神谷薫を助けた見知らぬ男。彼こそが、幕末に名を馳せた反幕府軍の暗殺者”人斬り抜刀斎”その人だった。 いまは緋村剣心と名を変え、斬れない刀=逆刃刀を手に、人を助けるための流浪の旅を続けていたが、薫が亡き父から引き継いだ道場に居候することになる。 ニセ者の正体は鵜堂刃衛、実業家・武田観柳の用心棒だ。観柳は女医の高荷恵に作らせたアヘンで得た莫大な金で武器を買い、世界を支配しようと企てていた。 元新選組で今は警官となった斎藤一が観柳の陰謀をかぎつけるが、金で買った絶大な権力には手を出せない。 邪悪な計画の手始めに、神谷道場一帯を手に入れようとした観柳は、罪もない人々の命を奪おうとする。 苦しむ人々を見た剣心は、戦いを決意。だが、観柳の護衛は250人、剣心の味方に名乗りでたのは、喧嘩屋の相楽左之助だけ。 果たして剣心は斬れない刀で、大切な人たちを守り抜くことができるのか――? 【登場人物】 ◯[[緋村剣心]] 演:佐藤健 「&italic(){拙者は過去を捨てた身…! もう人は斬らぬ!}」 伝説の暗殺者、「人斬り抜刀斎」その人。現在は緋村剣心と名乗り、不殺の誓いである「逆刃刀」を用い、人助けのために剣をふるう。 見どころは演じる佐藤健によるほぼ生身のスタイリッシュアクション。 流石に超ジャンプや命綱程度のワイヤーは使われているが、&bold(){それ以外は殆ど生身のアクション。} 道場での壁を使ってのバク宙&木刀キャッチや、観柳邸での斜め走りも実際に&bold(){スタントなしで}やっているというのだから凄まじい。 因みに佐藤健は「龍馬伝」で岡田以蔵を演じている。人斬り役に縁がある男である。 ◯[[神谷薫]] 演:武井咲 「&italic(){私が出会ったのは、剣心っていう流浪人よ?}」 本作のヒロイン。神谷活心流道場師範代。 一応剣の稽古は父親亡き後も欠かさず続けているためそれなりだが、相手がどいつもこいつも人間外ばかりなので活かせていない。 ヒロイン役なのでアクションシーンは特に無し。武井咲は日本アカデミー賞で「愛と誠」、「今日、恋をはじめます」と合わせて新人俳優賞を受賞した。 ◯[[相楽 左之助]] 演:青木崇高 「&italic(){タダでぶっ飛ばしてやるよ!!}」 「悪一文字」を背負う喧嘩屋。色んな腕自慢をぶちのめしてきたため、東東京では抜刀斎の名よりも有名だそうな。 原作でいつも咥えてる魚の骨の代わりに、生卵を飲む。 基本的な設定は原作と大差なし。剣心との出会いが違うということと、斬馬刀がへし折られず観柳邸でも活躍したところが違う点か。 戌亥との殴り合いは本作随一のコメディーシーン(いい意味で)。 なお、&font(#ff0000){本筋には関わらないので登場が完全カットされる案も検討されていた。} 作者曰く「人気キャラかつ賑やかしも出来る左之助を外す手はないだろう」という事で無事実写版に登場できたとか。 ◯高荷恵 演:蒼井優 「&italic(){許せない…! 人の命を何だと…!!}」 美人な女医さん。麿眉。 会津出身で、医者の中では知らない人は居ないとさえ言われる高名な医者の家、高荷家の人間だが、 家族を探しに上京した際観柳にそそのかされアヘン密売の片棒を担がされる。 基本的な設定は原作準拠。出会い方が違うぐらいだと思われる。非戦闘員なのでアクションシーンは勿論なし。 ◯明神弥彦 演:田中偉登 「&italic(){東京士族・明神弥彦! 弱い物イジメする奴は許さん!!}」 神谷活心流道場に居候している少年。原作での居候になるまでの経緯は割愛されており、今作では最初から道場に出入りしている。 観柳邸から逃げ出した恵を偶然発見し、道場に連れて来る。原作とは異なり観柳邸には乗り込まず出番は少ない。 井戸水の毒で道場に運ばれた燕を心配するシーンがある。 続編では演じる子役が代わっている。(田中偉登→大八木凱斗) ◯[[斎藤一>斎藤一(るろうに剣心)]] 演:江口洋介 「&italic(){剣に生き、剣に死ぬ…! それ以外俺達に道はない…!!}」 元新撰組三番隊組長。現在は警視庁警部補の藤田五郎。今作では山県有朋の腹心という設定になっている。 実力は剣心と並び作中最強クラスなのだが、今作は出番少なめ。 少ない出番ながら「己に向いた刃は、やがてお前を苦しめることになるぞ」という映画オリジナルの名言を残してくれた(キネマ版でも同様の台詞を使っている)。 しかし最後の牙突シーンは放送事故のレベル。 ◯山県有朋 演:奥田瑛二 「&italic(){恐怖と、暴力の支配した時代は終わったのである!!}」 長州派維新志士で剣心の同志。現在は明治政府の陸軍卿。オープニングでの演説がインパクトのある人。 10年間剣心を探し続け、新型阿片「蜘蛛の巣」の撲滅を剣心と斎藤に依頼する。そして剣心に陸軍の要職に就くように勧誘したが丁重に断られた。 ◯浦村署長 演 :斉藤洋介 「&italic(){これは我々への挑戦か…!!}」 剣心達が住む町の警察署長。出番は少なめだが要所要所で登場している。 警察署を襲撃し、大虐殺をやらかした刃衛(偽抜刀斎)に怒りを露わにしていた。 ◯[[鵜堂刃衛]] 演:吉川晃司 「&italic(){始まるぞ…! 目を醒ませ抜刀斎…!}」 本作のラスボスで偽抜刀斎。抜刀斎時代の剣心の刀を使っている。 観柳に用心棒として雇われているが、金のために人を斬っているのではなく、人を斬るのがメインで金はそのついでというタイプの狂人。 原作とは主に性格面で異なっており、タバコも吸わなければ特徴的な「うふふ」という笑いもない。 しかし演じた吉川晃司の鬼気迫る演技と、原作での刃衛が使う技「背車刀」の再現度が非常に高く、大変高い評価を得たキャラである。 なお、作者案では&font(#ff0000){完全版2巻の再筆における手の甲を抜き身の刀で貫いて武器にしている}事になったが「痛々しい」というスタッフの判断で没になった。 そりゃそうだ。 この作者案はキネマ版の方で流用された。 ◯武田観柳 演:香川照之 「&italic(){人間とは弱いものだ…。口では理想を語りたがるが、所詮三つのものの前では獣となる…! 自分の為。金の為。…そして快楽の為…!!}」 本作の黒幕で実業家。刃衛ら実力者達を金で雇い、アヘンの密売で儲けた金で武器を買い、政府に変わって世を支配しようと画策する狂人。 基本的な設定は原作準拠だが、そんなことよりも香川照之の熱演が本当にハマっており、 特にガトリングガンをぶっ放すシーンは観柳のキモさ加減がうまいこと引き出せていた(褒め言葉)。 「か・た・な・を・置・け。」→「ぜんぶ脱げ!」のシーンは&bold(){完全なアドリブ} (ちなみに脱げと言われた剣心が本当に脱ごうとするのもアドリブである。 香川曰く、「観柳だったらこいつら脱がしたいだろうと思った」「健君が下から脱ごうとしたのが、(「脱げ」の意図を)分かってる」とか)。 あまりにハマり過ぎて、キネマ版の観柳に多大な影響を与えてしまうほど。 ◯[[外印>外印(るろうに剣心)]] 演:綾野剛 「&italic(){…喰っていけないからだよ。お前らの作った生温い平和な世の中ではな…!}」 観柳に雇われた実力者。 髑髏の面を被り、鋼線を使ったワイヤートラップや二丁拳銃、最も得意とする短刀をつかった近接戦闘を行うが、段々と実戦の勘を取り戻してきた剣心の前に敗れる。 原作とは大きく設定が異なるキャラ。設定としては原作の蒼紫と般若と外印を足して三で割ったようなキャラ。 仮面の下の素顔は整った偉丈夫だが、&bold(){顔の左半分に大きな火傷の痕}があり、 この顔のせいで表の仕事に就けなくなった為、野に下り観柳に雇われたという経緯を持つ。 だがそれでも観柳のやり方には反感を持っていたのか、恵の居場所を知りながらも黙認していたり、毒物テロのヒントを与えたりする武人としての一面もある。 (実はさり気なく剣心達にとって命の恩人でもある) 剣心との戦闘シーンは撮影中アドレナリンが出まくって、撮影後もなかなか寝付けなかったそうな。 ◯戌亥番神 演:須藤元気 「&italic(){オレは菜食主義者だ…。可哀想に}」 観柳に雇われた実力者。修道服を身に纏った敬虔なキリスト教徒であり菜食主義者。 空手を初めとする様々な格闘術を修めた武人。技術で遥かに左之助を上回っており圧倒するが、最終的には左之助の人外じみた体力と馬鹿力の前に倒される。 こちらも原作とは大きく設定が異なる。 原作のように暴れたいだけのバカではないし、無敵鉄甲も使わない。ぶっちゃけ名前が同じの別キャラと考えた方がいい。立ち位置的には御庭番衆の式尉に近い。 ◯我荒兄弟 演:平山祐介(兄)、深水元基(弟) 「&italic(){心配な~いって~。阿片のことを話せば、自分も罪に問われんだから}」 「&italic(){バッカだなアニキ。オンナってのはな、捨て身になると何をしでかすかわからんぞ?}」 観柳に雇われた実力者。元は野武士の野党集団の首魁だったらしい。神谷道場の地上げのために乗り込むが、剣心に部下ともども為す術なくボコボコにされる。 一応観柳に好待遇で雇われているのでそこそこの実力者のはずだが、剣心の実力を示す噛ませ犬となった。 その後は雇い主の観柳にも見捨てられ、刃衛に警官ともども斬殺される。 映画のオリジナルキャラ。一応元になったキャラは原作の比留間兄弟と思われる。 なお、キネマ版には登場しないが、銀幕草紙変には登場している。ただし兄弟ではなくなり、一人に統合された。 このあたりもアニメ版で弟に統合された比留間兄弟ににている。 【評価】 アニメ・漫画の[[実写化]]はハズレが多いというのが今までの風潮であり、今作も「るろうに剣心」という大ヒット作の実写化という割には期待がされていなかった。 しかし蓋を開けてみればストーリーや配役には一部賛否両論があるが、 安易なCGやワイヤーに頼らない極めて完成度の高いアクションシーンは大変高い評価を得、下馬評を見事に跳ね除け大ヒットした。 また最終興行収入は30.1億円。日本公開と同時に世界64ヶ国2地域で配給・上映決定し、日本以外でのアジア全土最終興行収入が日本映画初の1億円を超え、 特にシンガポール、フィリピン、台湾では爆発的なヒットを遂げ、欧州やロシア、アメリカでも高い評価を得ている。 第一回ジャパンアクションアワードで、ベストスタント賞(神谷道場襲撃・剣心VS刃衛ラストシーン)、ベストアクション男優(佐藤健)、 ベストアクション作品賞を受賞するなど映画作品としても高く評価されている。 続編では、最凶の敵である志々雄真実や今作で出番を見送られた蒼紫らが登場し、クオリティの高いアクションシーンも健在である。 余談だが2013年の日テレの金曜ロードショーで放送された時は&bold(){主要のシーンがカットされまくり}で大不評を食らった。 その反省を踏まえ一年後の2014年での放送ではカットされたシーンは僅かとなっている。 2015年には金曜ロードショーで、10月23日から11月6日の3週間にかけて「3週連続!るろうに剣心祭り」として一作目から三作目が放送された。 追記・修正よろしくお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,8) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 昨日、実写を初めて見たが、宗次郎や和尚とかどうなったの? -- 名無しさん (2015-11-07 17:23:11) - 宗次郎→剣心の執拗な小足狙いにイライラして突っ込んでKOされる。和尚→サノとローション相撲の果てにくすぐりからの金的のコンボでKO -- 名無しさん (2015-11-07 17:51:56) - ↑×1ごめんなさい。言葉が足りなかったです。その二人と方治は船から脱出とかしたのかどうかってことなんだけど、確か描写はなかったよね? -- 名無しさん (2015-11-07 18:17:18) - ↑描写がなく、制作側が言及していない以上、「わからない」以上でも以下でもない。想像しろ。まあ原作の設定からして普通に脱出してそうだけど。 -- 名無しさん (2015-11-13 10:48:13) - ここまでのクオリティになったのは監督が余計な自己満足オリジナルシーンを入れなかったことや役者がスタントマンに頼らず体張ってたからだろうね。チャンバラシーンでけが人が続出し佐藤も全身痣だらけになってたらしい。翁の人も70代とは思えないアクション。こういう覚悟のある体育系役者がもっと増えれば実写化は成功すると思う -- 名無しさん (2015-11-13 10:59:26) - ↑×2由美さんのひざ枕がなかった為、発狂したまま終わった宗次郎。悲しい過去を背負ってたのにまさかの金的で終了した安慈和尚。方治も助けて脱出出来たんだろうか…? -- 名無しさん (2015-11-13 12:50:42) - コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-11-14 13:47:26) - 香川照之の演技は良かったがタバコくわえてしゃべると何言ってるかわからないわ -- 名無しさん (2015-11-16 10:43:20) - 志々雄様のハチャメチャな強さに感動&爆笑した。原作とアニメの数段上を行ってると思う。 -- 名無しさん (2015-12-16 21:22:43) - 宗次郎はともかく方治は左之にぶん殴られてピヨらされてたから逃げられずに海の藻屑になった(byパククネorルガール)と思う。生かしといても需要ないし原作&アニメでも死んだから -- 名無しさん (2015-12-16 21:32:17) - 人誅編はやらんのかなあ…… -- 名無しさん (2015-12-16 21:33:59) - 外印と戌亥は般若と式尉だと素で思ってた。 -- 名無しさん (2015-12-16 21:57:40) - ↑だよな。そう思うよな。 -- 名無しさん (2016-01-06 16:53:47) #comment #areaedit(end) }

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