アクロ(逆転裁判)

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アクロ(逆転裁判) - (2018/12/17 (月) 21:05:59) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2016/06/28 (火) 01:55:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『逆転裁判2』の第3話、『逆転サーカス』の登場人物。 CV:?(パチンコ版)/中務貴幸(アニメ版) タチミサーカスの元団員で、本名は『木下大作(きのした だいさく)』。年齢は26歳。ある事故が原因で下半身不随になっている。 筋骨隆々な身体でタンクトップに身を包み、顔にはネイティブアメリカンのようなフェイスペインティングを施しているという特徴的な外見をしている。 しかし、怖そうな見た目に反して性格は非常に穏やかで物腰も落ち着いており、本来ならパニックに陥りそうな場面でも眉一つ動かさないというあたかも歴戦の勇者か仙人のような空気を纏った超人である。 その独特の空気を気に入られているのか、彼の周囲には常に数種類の鳥たちが戯れている。 事故が原因で軽業師を引退してからは、車椅子を足の代わりとし、サーカスの宿舎の三階にある自室で静かに余生を過ごしていた。 家族には、何らかの事情で植物状態となっている弟の木下一平、芸名&bold(){バット}がおり、彼の意識が戻るのを待つ事が彼の生きる目的となっている。 また、非常に手癖の悪いお猿のルーサー君をペット兼相棒としており、光り物大好きなルーサー君が立見団長殺害事件の調査に来ていた[[成歩堂龍一]]の弁護士バッジを失敬して根城としている彼の部屋へ逃げ込んできた事により、ルーサー君を追ってきた成歩堂たちと運命の対面を果たす事になった。 以下ネタバレ注意 上述したように、下半身不随というハンデを背負っている事とほとんど部屋から外へ出ない生活を送っている事により、当初は容疑者どころか事件の関係者とすら見なされていなかった。 しかし、ルーサー君のお陰で彼の存在を知った弁護側と、直前の裁判で成歩堂が証人から『容疑者がふわりと宙を舞って逃亡した』という荒唐無稽な証言を引き出してしまった事によって改めて調査をする必要に迫られた検察側の双方に目をつけられてしまい、最終的には[[狩魔冥]]検事の強引なやり口によって検察側の証人として法廷に引きずり出される事になってしまった。 しかし、検察側の強引すぎるやり方に眉一つ動かさなかった事に興味を持った成歩堂が、今度は彼を中心にサーカス内の聞き取り調査を行った結果、この人物にも犯行の動機があった事が徐々に明らかとなり…。 以下、重大なネタバレのため、ゲームを未プレイの方は注意 彼こそが被害者である立見団長を殺害した真犯人であった。 彼は、下半身不随というハンデを負いながらも、持ち前の頭脳と軽業師時代に培った不屈の精神で3階から地上にいる被害者を撲殺するという奇跡のようなことをやってのけたのである。 彼の計画は、脅迫状で被害者を自室の真下まで誘導することから始まっていた。 三階の窓から、ターゲットを所定の位置におびき寄せる為に必要な囮を縄を使って犯行現場へおろし、現れた被害者がそれを回収しようとして屈み込んだ瞬間に頭上から縄に結んだ重量物を投げ落として殺害。 被害者が倒れた音を確認すると、縄を手繰り寄せて重量物を回収して隠滅することでこの不可能犯罪を成立させていたのである。 だが。殺害方法がわかっても、彼を落とすことは容易ではなかった。 なぜなら、被害者はサーカスの誰もが慕っている人格者であり、アクロにとっても弟もろともいつ放り出されてもおかしくない状況であるにも関わらず、長年面倒を見てくれた恩人であったからである。 しかも、兄弟に対する団長の恩寵はそれだけではなく、孤児であったかつての二人を引き取って生きる術と仲間を与えてくれた神様のような存在であったのだ。 そんな人物を殺害する外道がいるわけがない、法廷の空気は一気に成歩堂に不利となるが、彼はそんな事では諦めなかった。 即座に推理を立て直した成歩堂は、犯行の瞬間に犯人自身にとっても予想外の出来事が起きていたのではないかという結論に到達したのである。 アクロの使ったトリックには、実はとんでもない欠陥があったのだ。 それは、彼自身が車椅子から動けない身体であるため、犯行の進行度合いを音で確認するしかないということ。 つまり、&bold(){何らかのアクシデントで犯行の直前にターゲットが別人にすり替わっていたとしても、アクロにはそれを知るすべがなかった}のである。 そう、アクロが本当に殺害したかった相手は団長ではなかったのだ。 彼の本来のターゲットは、団長の一人娘である&bold(){ミリカ}こと[[立見里香>ミリカ(逆転裁判)]]であった。 アクロはミリカを犯行現場に誘導する目的で彼女のポケットにコッソリと脅迫状を忍ばせていたのだが、それを読んだミリカは不幸の手紙程度に思ったのか面白半分で食堂の掲示板に張り出してしまい、それを読んだ団長が差出人の悪意に気づいてその人物を何とか止めるべく、娘の身代わりで指定された場所に行ってしまった結果このような事が起こってしまったのである。 アクロの弟、バットが昏睡状態に陥ってしまった原因であり、アクロ自身も下半身不随となってしまったあの忌まわしい事故の裏側には、実はバットとミリカの二人がお互いをターゲットにしてやっていたドッキリが関係しており、その仕掛けが最悪のタイミングで発動したことがあの事故の原因となっていたのである。 弟の所持品を受け取った際、その事に気付いた彼はたった一人の家族を死んだも同然の状態にした上に、その責任を自覚してすらいない((このことに関しては、彼女に『生と死』や『人の感情を慮る事』等を教えず、あたかも童話に出てくるお姫様のような浮世離れした人間に育ててしまった立見団長にも問題がある。))ミリカに堪忍袋の尾が切れ、復讐を決意したのであった。 しかし、自分が逮捕されてしまうと、いつか意識が戻るかもしれない弟を待っている人間がいなくなってしまうため、上記のような自らのハンデを逆手に取った巧妙な殺人計画を実行したのである。 裁判でも、弟の傍に居たい一心から不屈の精神を武器に恐怖のツッコミ男こと成歩堂と真正面から丁々発止の戦いを繰り広げたが、検察側が抜き打ちで彼の住む宿舎を家宅捜索したことにより、凶器である重量物を処分する暇がなかったことが災いしてとっさに凶器をある場所に隠した((それでもかなり奇抜な隠し場所であり、度胸と頭脳を兼ね備えた彼だからこそ思い浮かんだ隠し場所であると言えるであろう。))ことが仇となり、成歩堂に凶器をそこから取り出すよう迫られて遂に自らが犯人であると認めたのであった。 真犯人特有のブレイクモーションでは、穏やかな笑顔を浮かべたまま目から滂沱の涙を流すという、暴言や御託を並べたり、矢鱈と大騒ぎしたりするほかの真犯人連中とは違った実に彼らしい姿を見せた。 その後は自らの罪を全面的に自供し、殺す予定ではなかった被害者を手にかけてしまったこと、同僚に濡れ衣を着せてしまったこと、そして被害者の一人娘であったミリカを自らと同じ境遇にしてしまったことを謝罪し、静かに連行されていった。 その後、彼が如何なったのかは現在に至るまで不明であるが、第三話のエピローグにて[[御剣怜侍]]が電話越しに「悪いようにはしない」と発言していることから、情状酌量の余地が認められている事を祈りたい物である。 ​なお、彼が犯行に用いた重量物とは、サーカスと専属契約している奇術師で今回の被告人の[[マックス・ギャラクティカ]]が持ち込んだ彼自身を模した胸像((アクロが奇術師の胸像を凶器に使ったのは、彼に罪を着せるためではなく手ごろな重量物が他になかったからである。))であり、装飾の一部にプラチナが使われていたせいでルーサー君の悪癖が発動、エンヤコラと運ばれてきたそれを見たアクロはそれをトリックに用いることを決定した。 そう、宙を舞って逃げた犯人とは、&bold(){この胸像にある偶然が作用したことで誕生した幻影}だったのだ。 そのルーサー君は、後に『[[逆転検事2]]』にて[[猿代草太]]の相方として再登場し、新人猛獣使いである彼&font(l){を操縦}と一緒に行動している。 …なおこの事件、コショウのビンの意味がない(木箱を持ち上げる際に殺すつもりだった)とか 手違いで別人を殺すように車椅子に座って窓から乗り出せないはずのアクロが、なぜか被害者がいるタイミングだけは正確に分かったり そもそも乗り出せない以上胸像を窓から縄で回収すると 壁を引きずる ので当然ガリガリ音を立てて登っていくわけで幻影自体が幻影になってしまう… 前の2話と同じくやたら不自然な…というよりムジュンが多い。 動機のバットが昏睡に陥った事件も、「ライオンがクシャミする程大量のコショウがかかっているスカーフを巻いている本人がなぜか全く気づかずにライオンの口に首をつっこんだ」というツッコミどころがあるが ただ単に作中で解説していないだけで 胡椒の瓶はもしも失敗した場合に単なる事故と勘違いされない為に入れてあるだけで 被害者が持つタイミングは箱に釣り糸でも貼っておけばすぐにわかる 壁を引きずるのは滑車替わりになるものをつければいい(滑車はマントと一緒にゴミとして捨てる) またライオンの嗅覚は人間の何万倍もするので人間が感じないわずかな量の胡椒に反応してもおかしくない… と、すべて説明を付ける事が可能 …なお「逆転裁判3真相解明マニュアル」によると2017年~2019年にバットは死亡したと記述されている。 追記・修正は小鳥と戯れながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 項目名アクロのほうがよくね?劇中でもほとんど本名で呼ばれてないし、わかりづらいかと。 -- 名無しさん (2016-06-28 02:13:49) - そもそも何の作品の登場人物か本文中にないってのもどうかと… -- 名無しさん (2016-06-28 02:35:35) - 勝手かなと思ったんですが、項目名を「アクロ」に変更しました。都合悪ければ戻してください。 -- 名無しさん (2016-06-28 08:59:26) - 可愛そうなやつ。悪気はなかったとはいえ、弟は事故で植物人間になって自分はそれを助けようと足を…ミリカが悪い。もっと悪いのはミリカに甘えかせてばかりだった団長だが…… -- ラララ (2016-06-28 16:17:36) - 偶然に偶然が積み重なって起きた事件 -- 名無しさん (2016-06-28 17:05:28) - そういえば冥ちゃんは、宙を舞って逃げた犯人について説明できるって裁判長に豪語してたけど、どこまで真実を知ったうえでの発言だったんだろうか -- 名無しさん (2016-06-28 17:07:48) - 胸像を上げた時にマックスのマントがかかっているのを見た時、アクロは驚いただろうね。それにしても悲しすぎる事件だった…… -- 名無しさん (2016-06-28 17:44:13) - ↑5ページ製作者の拘りなのかもしれないが、大概のプレイヤーはアクロでないとピンと来ないだろうから問題ないと思う。&br()3話は序盤こそトミーとかのおかげで明るい雰囲気だけど、彼の過去が明らかになってから急に影が差す感じが印象的だった。御剣曰く「悪いようにはしない」との事だったが、果たして彼はどうなったのか…。 -- 名無しさん (2016-06-28 17:58:01) - 初プレイ時、車椅子なのに「ご足労願うわ」とか冥ちゃん失礼にも程があるなと思った -- 名無しさん (2016-06-28 19:01:01) - ↑掛け合った局長はあの万才だから悪い予感しかしない 実はバットは逆転裁判2のあと死亡している ※逆転裁判3 真相解明マニュアルより -- 名無しさん (2016-06-28 21:20:32) - こいつ然り姫神然り6のあの夫婦然り逆裁シリーズで同情出来る犯人が3にばかりいるジンクスは何なんだよと思う -- 名無しさん (2016-06-28 21:52:29) - ↑訂正、3話にばかりいるジンクス~な。 -- 名無しさん (2016-06-28 21:53:18) - (同情枠だから)イイじゃん!無罪で! -- 名無しさん (2016-06-28 21:58:30) - 正直同情できないなあ、謝罪したとはいえ無実のマックスに濡れ衣着せるところだったし -- 名無しさん (2016-06-28 22:07:33) - 2-3には問題のある人物多いけどは根っからの悪党は居ない。居ないけど… -- 名無しさん (2016-06-28 22:36:14) - この人と6のあの夫婦だけなんだよな罪を擦り付けようと人物に明確に謝罪した人物って。 -- 名無しさん (2016-06-29 00:42:37) - ↑×擦り付けようと○擦り付けようとした -- 名無しさん (2016-06-29 00:43:39) - この話好きだけど最後切ない。サーカス内が狭くて完結してる世界だったってのも事件の理由なんだろうとか思うと余計に。 -- 名無しさん (2016-06-29 06:30:54) - 団長がミリカに死ぬことがどういうことか教えなかった理由って明かされてるっけ? -- 名無しさん (2016-06-29 12:48:12) - ここの展開がこれほど切ない最期を迎えるから、次の話が尚更スッキリするんだろうな…いい構成だと思う -- 名無しさん (2016-06-29 15:20:43) - ↑2特に理由はなかったような。あの事件があったから余計に正さなくなったのかもしれないが。 -- 名無しさん (2016-07-01 07:50:36) - TVアニメの新OP観て切なくなった。アニメは細かな展開が改変されてるし、バットが目を覚ます描写とか入れてくれてもええんやで…?(小声) -- 名無しさん (2016-07-10 10:18:50) - アクロはどうすればよかったんだろうな、やっぱり復讐の前にミリカに直接怒りをぶつけてみるべきだったかな?そうすればミリカも行いを自覚したかもしれないし -- 名無しさん (2016-07-24 19:40:41) - ブレイクのタイミングが自分の罪を暴かれた事ではなくマックスに冤罪を着せてしまった事への懺悔なのが悲しい -- 名無しさん (2016-08-02 13:29:15) - ↑15逆転サーカスの時の検事局長って、『逆転姉妹』でコナカからの電話にしどろもどろになってたり『逆転の標的』で亜内検事とヒソヒソ話をしてたオジサンであって、万才ではないのでは…? -- 名無しさん (2016-08-21 13:58:21) - アニメのOPの最後で弟と一緒に笑ってるアクロ見るとめっちゃ切なくなるんだが… -- 名無しさん (2016-08-29 17:03:12) - 演者がゼツボーグだけど超イケメン爽やかボイス -- 名無しさん (2017-01-27 22:34:42) - アンチコメントを削除 -- 名無しさん (2017-06-18 12:15:12) - そのあと、アクロとミリカがどうなったかは知らないが、バットは死亡した模様。やはり、やるせない。二人はちゃんと和解できるのだろうか? -- 名無しさん (2018-10-12 23:41:05) - アンチアクロの人は「アクロも所詮はマックスに濡れ衣を着せようとした」という事を盛んに責めてるが、私はマックスにもあまり同情できない、なんせベンの頭をボトルで思いっきり殴るような男なので運が悪かったら、それでベンが死んでてもおかしくない。本来ならマックスとミリカも傷害罪などで裁かれるべき。 -- 名無しさん (2018-10-13 00:50:30) - それにしても何故「バットがのちに死亡した」という後味の悪い設定があるのかわからない。「ミリカとアクロに罰を与えるため」とかいう考えなら厳しすぎる。 -- 名無しさん (2018-10-28 00:42:41) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/06/28 (火) 01:55:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『逆転裁判2』の第3話、『逆転サーカス』の登場人物。 CV:?(パチンコ版)/中務貴幸(アニメ版) タチミサーカスの元団員で、本名は『木下大作(きのした だいさく)』。年齢は26歳。ある事故が原因で下半身不随になっている。 筋骨隆々な身体でタンクトップに身を包み、顔にはネイティブアメリカンのようなフェイスペインティングを施しているという特徴的な外見をしている。 しかし、怖そうな見た目に反して性格は非常に穏やかで物腰も落ち着いており、本来ならパニックに陥りそうな場面でも眉一つ動かさないというあたかも歴戦の勇者か仙人のような空気を纏った超人である。 その独特の空気を気に入られているのか、彼の周囲には常に数種類の鳥たちが戯れている。 事故が原因で軽業師を引退してからは、車椅子を足の代わりとし、サーカスの宿舎の三階にある自室で静かに余生を過ごしていた。 家族には、何らかの事情で植物状態となっている弟の木下一平、芸名&bold(){バット}がおり、彼の意識が戻るのを待つ事が彼の生きる目的となっている。 また、非常に手癖の悪いお猿のルーサー君をペット兼相棒としており、光り物大好きなルーサー君が立見団長殺害事件の調査に来ていた[[成歩堂龍一]]の弁護士バッジを失敬して根城としている彼の部屋へ逃げ込んできた事により、ルーサー君を追ってきた成歩堂たちと運命の対面を果たす事になった。 以下ネタバレ注意 上述したように、下半身不随というハンデを背負っている事とほとんど部屋から外へ出ない生活を送っている事により、当初は容疑者どころか事件の関係者とすら見なされていなかった。 しかし、ルーサー君のお陰で彼の存在を知った弁護側と、直前の裁判で成歩堂が証人から『容疑者がふわりと宙を舞って逃亡した』という荒唐無稽な証言を引き出してしまった事によって改めて調査をする必要に迫られた検察側の双方に目をつけられてしまい、最終的には[[狩魔冥]]検事の強引なやり口によって検察側の証人として法廷に引きずり出される事になってしまった。 しかし、検察側の強引すぎるやり方に眉一つ動かさなかった事に興味を持った成歩堂が、今度は彼を中心にサーカス内の聞き取り調査を行った結果、この人物にも犯行の動機があった事が徐々に明らかとなり…。 以下、重大なネタバレのため、ゲームを未プレイの方は注意 彼こそが被害者である立見団長を殺害した真犯人であった。 彼は、下半身不随というハンデを負いながらも、持ち前の頭脳と軽業師時代に培った不屈の精神で3階から地上にいる被害者を撲殺するという奇跡のようなことをやってのけたのである。 彼の計画は、脅迫状で被害者を自室の真下まで誘導することから始まっていた。 三階の窓から、ターゲットを所定の位置におびき寄せる為に必要な囮を縄を使って犯行現場へおろし、現れた被害者がそれを回収しようとして屈み込んだ瞬間に頭上から縄に結んだ重量物を投げ落として殺害。 被害者が倒れた音を確認すると、縄を手繰り寄せて重量物を回収して隠滅することでこの不可能犯罪を成立させていたのである。 だが。殺害方法がわかっても、彼を落とすことは容易ではなかった。 なぜなら、被害者はサーカスの誰もが慕っている人格者であり、アクロにとっても弟もろともいつ放り出されてもおかしくない状況であるにも関わらず、長年面倒を見てくれた恩人であったからである。 しかも、兄弟に対する団長の恩寵はそれだけではなく、孤児であったかつての二人を引き取って生きる術と仲間を与えてくれた神様のような存在であったのだ。 そんな人物を殺害する外道がいるわけがない、法廷の空気は一気に成歩堂に不利となるが、彼はそんな事では諦めなかった。 即座に推理を立て直した成歩堂は、犯行の瞬間に犯人自身にとっても予想外の出来事が起きていたのではないかという結論に到達したのである。 アクロの使ったトリックには、実はとんでもない欠陥があったのだ。 それは、彼自身が車椅子から動けない身体であるため、犯行の進行度合いを音で確認するしかないということ。 つまり、&bold(){何らかのアクシデントで犯行の直前にターゲットが別人にすり替わっていたとしても、アクロにはそれを知るすべがなかった}のである。 そう、アクロが本当に殺害したかった相手は団長ではなかったのだ。 彼の本来のターゲットは、団長の一人娘である&bold(){ミリカ}こと[[立見里香>ミリカ(逆転裁判)]]であった。 アクロはミリカを犯行現場に誘導する目的で彼女のポケットにコッソリと脅迫状を忍ばせていたのだが、それを読んだミリカは不幸の手紙程度に思ったのか面白半分で食堂の掲示板に張り出してしまい、それを読んだ団長が差出人の悪意に気づいてその人物を何とか止めるべく、娘の身代わりで指定された場所に行ってしまった結果このような事が起こってしまったのである。 アクロの弟、バットが昏睡状態に陥ってしまった原因であり、アクロ自身も下半身不随となってしまったあの忌まわしい事故の裏側には、実はバットとミリカの二人がお互いをターゲットにしてやっていたドッキリが関係しており、その仕掛けが最悪のタイミングで発動したことがあの事故の原因となっていたのである。 弟の所持品を受け取った際、その事に気付いた彼はたった一人の家族を死んだも同然の状態にした上に、その責任を自覚してすらいない((このことに関しては、彼女に『生と死』や『人の感情を慮る事』等を教えず、あたかも童話に出てくるお姫様のような浮世離れした人間に育ててしまった立見団長にも問題がある。))ミリカに堪忍袋の尾が切れ、復讐を決意したのであった。 しかし、自分が逮捕されてしまうと、いつか意識が戻るかもしれない弟を待っている人間がいなくなってしまうため、上記のような自らのハンデを逆手に取った巧妙な殺人計画を実行したのである。 裁判でも、弟の傍に居たい一心から不屈の精神を武器に恐怖のツッコミ男こと成歩堂と真正面から丁々発止の戦いを繰り広げたが、検察側が抜き打ちで彼の住む宿舎を家宅捜索したことにより、凶器である重量物を処分する暇がなかったことが災いしてとっさに凶器をある場所に隠した((それでもかなり奇抜な隠し場所であり、度胸と頭脳を兼ね備えた彼だからこそ思い浮かんだ隠し場所であると言えるであろう。))ことが仇となり、成歩堂に凶器をそこから取り出すよう迫られて遂に自らが犯人であると認めたのであった。 真犯人特有のブレイクモーションでは、穏やかな笑顔を浮かべたまま目から滂沱の涙を流すという、暴言や御託を並べたり、矢鱈と大騒ぎしたりするほかの真犯人連中とは違った実に彼らしい姿を見せた。 その後は自らの罪を全面的に自供し、殺す予定ではなかった被害者を手にかけてしまったこと、同僚に濡れ衣を着せてしまったこと、そして被害者の一人娘であったミリカを自らと同じ境遇にしてしまったことを謝罪し、静かに連行されていった。 その後、彼が如何なったのかは現在に至るまで不明であるが、第三話のエピローグにて[[御剣怜侍]]が電話越しに「悪いようにはしない」と発言していることから、情状酌量の余地が認められている事を祈りたい物である。 ​なお、彼が犯行に用いた重量物とは、サーカスと専属契約している奇術師で今回の被告人の[[マックス・ギャラクティカ]]が持ち込んだ彼自身を模した胸像((アクロが奇術師の胸像を凶器に使ったのは、彼に罪を着せるためではなく手ごろな重量物が他になかったからである。))であり、装飾の一部にプラチナが使われていたせいでルーサー君の悪癖が発動、エンヤコラと運ばれてきたそれを見たアクロはそれをトリックに用いることを決定した。 そう、宙を舞って逃げた犯人とは、&bold(){この胸像にある偶然が作用したことで誕生した幻影}だったのだ。 そのルーサー君は、後に『[[逆転検事2]]』にて[[猿代草太]]の相方として再登場し、新人猛獣使いである彼&font(l){を操縦}と一緒に行動している。 …なおこの事件、コショウのビンの意味がない(木箱を持ち上げる際に殺すつもりだった)とか 手違いで別人を殺すように車椅子に座って窓から乗り出せないはずのアクロが、なぜか被害者がいるタイミングだけは正確に分かったり そもそも乗り出せない以上胸像を窓から縄で回収すると 壁を引きずる ので当然ガリガリ音を立てて登っていくわけで幻影自体が幻影になってしまう… 前の2話と同じくやたら不自然な…というよりムジュンが多い。 動機のバットが昏睡に陥った事件も、「ライオンがクシャミする程大量のコショウがかかっているスカーフを巻いている本人がなぜか全く気づかずにライオンの口に首をつっこんだ」というツッコミどころがあるが ただ単に作中で解説していないだけで 胡椒の瓶はもしも失敗した場合に単なる事故と勘違いされない為に入れてあるだけで 被害者が持つタイミングは箱に釣り糸でも貼っておけばすぐにわかる 壁を引きずるのは滑車替わりになるものをつければいい(滑車はマントと一緒にゴミとして捨てる) またライオンの嗅覚は人間の何万倍もするので人間が感じないわずかな量の胡椒に反応してもおかしくない… と、すべて説明を付ける事が可能 …なお「逆転裁判3真相解明マニュアル」によると2017年~2019年にバットは死亡したと記述されている。 追記・修正は小鳥と戯れながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 項目名アクロのほうがよくね?劇中でもほとんど本名で呼ばれてないし、わかりづらいかと。 -- 名無しさん (2016-06-28 02:13:49) - そもそも何の作品の登場人物か本文中にないってのもどうかと… -- 名無しさん (2016-06-28 02:35:35) - 勝手かなと思ったんですが、項目名を「アクロ」に変更しました。都合悪ければ戻してください。 -- 名無しさん (2016-06-28 08:59:26) - 可愛そうなやつ。悪気はなかったとはいえ、弟は事故で植物人間になって自分はそれを助けようと足を…ミリカが悪い。もっと悪いのはミリカに甘えかせてばかりだった団長だが…… -- ラララ (2016-06-28 16:17:36) - 偶然に偶然が積み重なって起きた事件 -- 名無しさん (2016-06-28 17:05:28) - そういえば冥ちゃんは、宙を舞って逃げた犯人について説明できるって裁判長に豪語してたけど、どこまで真実を知ったうえでの発言だったんだろうか -- 名無しさん (2016-06-28 17:07:48) - 胸像を上げた時にマックスのマントがかかっているのを見た時、アクロは驚いただろうね。それにしても悲しすぎる事件だった…… -- 名無しさん (2016-06-28 17:44:13) - ↑5ページ製作者の拘りなのかもしれないが、大概のプレイヤーはアクロでないとピンと来ないだろうから問題ないと思う。&br()3話は序盤こそトミーとかのおかげで明るい雰囲気だけど、彼の過去が明らかになってから急に影が差す感じが印象的だった。御剣曰く「悪いようにはしない」との事だったが、果たして彼はどうなったのか…。 -- 名無しさん (2016-06-28 17:58:01) - 初プレイ時、車椅子なのに「ご足労願うわ」とか冥ちゃん失礼にも程があるなと思った -- 名無しさん (2016-06-28 19:01:01) - ↑掛け合った局長はあの万才だから悪い予感しかしない 実はバットは逆転裁判2のあと死亡している ※逆転裁判3 真相解明マニュアルより -- 名無しさん (2016-06-28 21:20:32) - こいつ然り姫神然り6のあの夫婦然り逆裁シリーズで同情出来る犯人が3にばかりいるジンクスは何なんだよと思う -- 名無しさん (2016-06-28 21:52:29) - ↑訂正、3話にばかりいるジンクス~な。 -- 名無しさん (2016-06-28 21:53:18) - (同情枠だから)イイじゃん!無罪で! -- 名無しさん (2016-06-28 21:58:30) - 正直同情できないなあ、謝罪したとはいえ無実のマックスに濡れ衣着せるところだったし -- 名無しさん (2016-06-28 22:07:33) - 2-3には問題のある人物多いけどは根っからの悪党は居ない。居ないけど… -- 名無しさん (2016-06-28 22:36:14) - この人と6のあの夫婦だけなんだよな罪を擦り付けようと人物に明確に謝罪した人物って。 -- 名無しさん (2016-06-29 00:42:37) - ↑×擦り付けようと○擦り付けようとした -- 名無しさん (2016-06-29 00:43:39) - この話好きだけど最後切ない。サーカス内が狭くて完結してる世界だったってのも事件の理由なんだろうとか思うと余計に。 -- 名無しさん (2016-06-29 06:30:54) - 団長がミリカに死ぬことがどういうことか教えなかった理由って明かされてるっけ? -- 名無しさん (2016-06-29 12:48:12) - ここの展開がこれほど切ない最期を迎えるから、次の話が尚更スッキリするんだろうな…いい構成だと思う -- 名無しさん (2016-06-29 15:20:43) - ↑2特に理由はなかったような。あの事件があったから余計に正さなくなったのかもしれないが。 -- 名無しさん (2016-07-01 07:50:36) - TVアニメの新OP観て切なくなった。アニメは細かな展開が改変されてるし、バットが目を覚ます描写とか入れてくれてもええんやで…?(小声) -- 名無しさん (2016-07-10 10:18:50) - アクロはどうすればよかったんだろうな、やっぱり復讐の前にミリカに直接怒りをぶつけてみるべきだったかな?そうすればミリカも行いを自覚したかもしれないし -- 名無しさん (2016-07-24 19:40:41) - ブレイクのタイミングが自分の罪を暴かれた事ではなくマックスに冤罪を着せてしまった事への懺悔なのが悲しい -- 名無しさん (2016-08-02 13:29:15) - ↑15逆転サーカスの時の検事局長って、『逆転姉妹』でコナカからの電話にしどろもどろになってたり『逆転の標的』で亜内検事とヒソヒソ話をしてたオジサンであって、万才ではないのでは…? -- 名無しさん (2016-08-21 13:58:21) - アニメのOPの最後で弟と一緒に笑ってるアクロ見るとめっちゃ切なくなるんだが… -- 名無しさん (2016-08-29 17:03:12) - 演者がゼツボーグだけど超イケメン爽やかボイス -- 名無しさん (2017-01-27 22:34:42) - アンチコメントを削除 -- 名無しさん (2017-06-18 12:15:12) - そのあと、アクロとミリカがどうなったかは知らないが、バットは死亡した模様。やはり、やるせない。二人はちゃんと和解できるのだろうか? -- 名無しさん (2018-10-12 23:41:05) - アンチアクロの人は「アクロも所詮はマックスに濡れ衣を着せようとした」という事を盛んに責めてるが、私はマックスにもあまり同情できない、なんせベンの頭をボトルで思いっきり殴るような男なので運が悪かったら、それでベンが死んでてもおかしくない。本来ならマックスとミリカも傷害罪などで裁かれるべき。 -- 名無しさん (2018-10-13 00:50:30) - それにしても何故「バットがのちに死亡した」という後味の悪い設定があるのかわからない。「ミリカとアクロに罰を与えるため」とかいう考えなら厳しすぎる。 -- 名無しさん (2018-10-28 00:42:41) - 3の公式ガイドブックでバットが死亡したとかいう余計な設定付け加えた理由がわからん -- 名無しさん (2018-12-17 21:05:59) #comment #areaedit(end) }

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