SCP-1045-JP

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SCP-1045-JP - (2021/07/27 (火) 15:32:12) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2018/07/08 Sun 11:53:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ID:1045は私たちの担任の田中先生である。 [[担当クラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(l){S組}E組。 *概要 田中先生は度数1.7の黒縁メガネをかけた女性であり、普段は8104棟の職員室に授業の時以外はいる。 先生は日本語や簡単な英文が半径&font(l){9m16m}25m以内にある場合にある行動を起こす。 その行動は何かというと、付近の文章を赤の斜体文章で校閲及び添削し、赤ペンで校閲添削、青ペンで称賛のコメントが追加される。 先生は&font(l){32時間16時間}8時間以内に添削通りの修正を指示してくるほか、添削された文章の付近にある文章も同様に添削される。 もしも修正されなかった場合、おしおきとして強制的にSCP-1045-JP-aは修正され範囲の半径の拡張や次回の修正期限の短縮などが行われる。 修正された文章を削除してはいけないが、物理的破壊によってのみ強制的な修正や範囲拡張、期限短縮を防ぐことが可能。 修正を受けた場合は大人しく修正することが主な先生との接し方となっている。 ちなみに、修正は当然ながらフィクションや比喩表現だとしても現実に即した内容にされるため、うっかりファンタジー系のラノベなんかやらを近づけてしまえば真っ赤になって帰ってくること間違いなしである。 *発見された経緯 田中先生はとあるアパートの一室におり、当時室内の全ての文書と隣接する部屋のいくつかの文書に強制的な修正がされていたが、通報が入り発見され無事就任した。 *追記 ある日の早朝に8104棟にて大規模な添削が行われ(田中先生添削事件)、1000枚以上の添削された文章が作成された。この事件から丁度16時間前にこの報告書が添削されたが、学級委員は添削された文章を折り畳んで放置していた。このことが範囲の拡大に繋がり、結果として添削事件を許すことになったために、先生はE組に異動した。また、学級委員は辞退した。 また、田中先生添削事件後に先生の文章を見つける範囲や締め切りまでの時間が厳しくなったことが確認されており、関連性が疑われている。 #center(){&u(){&font(b){─注意─}&br()以上の報告書は田中先生によって大幅に添削されています。&br()報告書の修正箇所を確認する為にも、改訂前報告書も必ず参照して下さい。}} &link_anchor(A){【SCP-1045-JPの改訂前文章を表示】} 追記・修正は添削通りにお願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1045-JP - 『お眼鏡にはかなわない』 by KanKan http://ja.scp-wiki.net/scp-1045-jp この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(A,option=nolink){ } #center(){アクセス開始………………… } #center(){データ読み込み中……しばらくお待ちください} #center(){セキュリティが解除されました… } #center(){SCP-1045-JP情報を表示します ようこそ、担当職員様。} ---- &font(#6495ED){登録日}:2018/07/08 Sun 11:53:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(15px,b,#ff0000){真っ二つに折られた、赤ペン。&br()ペンの断面から、赤黒いインクが血溜まりのように溢れていた。} } #center(){&bold(){眼鏡は涙で濡れ、音もなく地面へと転げ落ちた。}} &u(){SCP-1045-JP}&font(#ff4500){&italic(){(1)}}は、&u(){シェアード・ワールド}&font(#ff4500){&italic(){(2)}}&u(){[[SCP Foundation]]}&font(#ff4500){&italic(){(3)}}&u(){に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]}&font(#ff4500){&italic(){(4)}}。 &u(){[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]}&font(#ff4500){&italic(){(5)}}は&u(){Safe}&font(#ff4500){&italic(){(6)}}である。 &font(#ff4500){&italic(){(1)}}&font(#ff4500){─JPは日本だとわかりますがSCPとはなんでしょうか?何にせよ、IDの形でいいと思います。} &font(#ff4500){&italic(){(2)}}&font(#ff4500){─シェアードワールドが何かわかりません。調べてみるとどうも「複数の著者が同一の世界設定や登場人物を共有して創作する作品群」らしいですが、この単語は本当に必要ですか?} &font(#ff4500){&italic(){(3)}}&font(#ff4500){─同様に、SCP Foundationとはなんでしょう?「私たちの担任である」などとしておくのが良いです。} &font(#ff4500){&italic(){(4)}}&font(#ff4500){─人を物扱いするのはいけませんよ。単純に田中先生としておきましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(5)}}&font(#ff4500){─ここも同様です。「担当クラス」としておきましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(6)}}&font(#ff4500){─クラスはみんなのものですから、S組と書きましょう。} *概要 &u(){SCP-1045-JP}&font(#ff4500){&italic(){(7)}}は&u(){度数1.7の黒縁メガネであり}&font(#ff4500){&italic(){(8)}}、普段は&u(){サイト}&font(#ff4500){&italic(){(9)}}-8104の&u(){電子保管庫にて保管}&font(#ff4500){&italic(){(10)}}されている。 この&u(){オブジェクト}&font(#ff4500){&italic(){(11)}}は日本語や簡単な英文が半径&u(){&font(l){9m}16m}&color(blue){&italic(){(1)}}以内にある場合に&u(){異常性を発揮}&font(#ff4500){&italic(){(12)}}する。 &font(#ff4500){&italic(){(7)}}&font(#ff4500){─人をIDで呼ぶのは失礼です。ちゃんと「田中先生」と表記するか単に「先生」として下さいね。} &font(#ff4500){&italic(){(8)}}&font(#ff4500){─私はメガネではありません。「黒縁メガネをかけた女性」としましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(9)}}&font(#ff4500){─「サイト」というのがわかりづらいです。8104棟としましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(10)}}&font(#ff4500){─これではまるで私が物みたいではないですか。きちんと「職員室に授業の時以外はいる」と改めなさい。失礼です。} &font(#ff4500){&italic(){(11)}}&font(#ff4500){─ここも同様ですね。} &font(#ff4500){&italic(){(12)}}&font(#ff4500){─異常ではなく当然のことです。} &color(blue){&italic(){(1)}}&color(blue){─あえて削除した部分を消さずに残すのは変化がわかり易くていいですね!(*^.^*)} その&u(){異常性}&font(#ff4500){&italic(){(13)}}は何かというと、範囲内の文章の内、&u(){約9割}&font(#ff4500){&italic(){(14)}}を&u(){赤の斜体文章で校閲及び添削し、青の斜体による称賛のコメント}&font(#ff4500){&italic(){(15)}}が追加される。 &u(){追加された文章は範囲外においても消えることはなく}&font(#ff4500){&italic(){(16)}}、それどころか&u(){&font(l){32時間}16時間以内}&color(blue){&italic(){(2)}}に添削通りの修正を指示してくる。 さらには、&u(){斜体が出現した文章}&font(#ff4500){&italic(){(17)}}&u(){(SCP-1045-JP-a)}&color(blue){&italic(){(3)}}の&u(){付近においても}&font(#ff4500){&italic(){(18)}} 同様に添削されSCP-1045-JP-aとなる。 &font(#ff4500){&italic(){(13)}}&font(#ff4500){─ここも同様です。} &font(#ff4500){&italic(){(14)}}&font(#ff4500){─私もそれくらい頑張りたいと思っているんですが、断言してしまうとそうでないとき困りますので、削除でいいと思います。} &font(#ff4500){&italic(){(15)}}&font(#ff4500){─「斜体」とまで書かずとも、「赤ペンで校閲添削、青ペンで称賛のコメント」でいいですね。} &font(#ff4500){&italic(){(16)}}&font(#ff4500){─文章が勝手に消えるなんて、それこそ異常です。この一文は必要ありません。} &font(#ff4500){&italic(){(17)}}&font(#ff4500){─なんとなく怪奇現象に聞こえるので、「添削された文章」に改めた方がいいと思います。} &font(#ff4500){&italic(){(18)}}&font(#ff4500){─前に続けて「付近の文章も先生が見つけて」でいいでしょう。} &color(blue){&italic(){(2)}}&color(blue){─ここもナイスです!記載されていないので名前は分かりませんが、作成者さんは文章を理解しやすくする天才ですね!(^-^)ゝ゛ } &color(blue){&italic(){(3)}}&color(blue){─括弧の中の表現はともかく、この書き方はすごくグッジョブですよ!(^^)d} もしも修正されなかった場合、&u(){強制的にSCP-1045-JP-aは修正され範囲の半径の拡張や次回の修正期限の短縮などの異常性の増強が行われる。}&font(#ff4500){&italic(){(19)}} 修正された文章を&u(){削除することは不可能}&font(#ff4500){&italic(){(20)}}だが、&u(){物理的破壊によってのみ強制的な修正や範囲拡張、期限短縮を防ぐことが可能。}&font(#ff4500){&italic(){(21)}} まぁ、&u(){機密文書}&font(#ff4500){&italic(){(22)}}などは軽々しく破壊なんてのは&u(){世界オカルト連合}&font(#ff4500){&italic(){(23)}}でもないと出来ないために、基本的には近づけさせない、もしも&u(){異常性を発揮してしまった場合}&font(#ff4500){&italic(){(24)}}は大人しく修正することが主な&u(){特別収容プロトコル}&font(#ff4500){&italic(){(25)}}となっている。 &font(#ff4500){&italic(){(19)}}&font(#ff4500){─なぜそうなるのかがわかりにくいので「おしおきとして」とでも入れておくといいですね。} &font(#ff4500){&italic(){(20)}}&font(#ff4500){─「不可能」ではなく、「いけないこと」です。} &font(#ff4500){&italic(){(21)}}&font(#ff4500){─ですが実際にされると困るので、「だがしないように。」のように改めてください。} &font(#ff4500){&italic(){(22)}}&font(#ff4500){─「機密文書」なんて持ってるんですか?嘘は書かないでくださいね。} &font(#ff4500){&italic(){(23)}}&font(#ff4500){─「世界オカルト連合」などという空想上の存在を記事に書くのはやめましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(24)}}&font(#ff4500){─同様に、異常ではありません。} &font(#ff4500){&italic(){(25)}}&font(#ff4500){─「収容」という表現はまるで私が特別な施設に入っているように感じられます。ここは学校なのですから、「先生との接し方」などどするように。} ちなみに、修正は&u(){フィクションや比喩表現だとしても現実に即した内容にされる}&font(#ff4500){&italic(){(26)}}ため、うっかり&u(){オブジェクトの報告書}&font(#ff4500){&italic(){(27)}}やらファンタジー系のラノベなんかやらを近づけてしまえば真っ赤になって帰ってくること間違いなしである。 &font(#ff4500){&italic(){(26)}}&font(#ff4500){─当たり前なのでこの一文は不要ですね。} &font(#ff4500){&italic(){(27)}}&font(#ff4500){─これは何でしょうか?説明を入れるか削除してくださいね。} *発見された経緯 このオブジェクトは&u(){██県██市}&font(#ff4500){&italic(){(28)}}に存在するアパートに住んでいた&u(){[データ削除]勤務}&font(#ff4500){&italic(){(29)}}の女性教師の部屋に発見された。その&u(){女性は20██/██/██に[削除済]しており、親族が遺品整理の為に訪れた}&font(#ff4500){&italic(){(30)}}際見つかったとされている。もちろんその際も異常性は発揮されており、&u(){部屋中のありとあらゆる文書が校閲済みであり、あろうことか親族のスマホの電話帳にまで添削されていた。&bold(){どんだけ修正熱心なんだろうか。}&font(#ff4500){&italic(){(31)}}} &u(){当然ながら電話帳の添削なんて異常でしかなく、親族により通報され}&font(#ff4500){&italic(){(32)}}&u(){例のごとく警察内部の財団エージェントによって収容といった運びとなった。}&font(#ff4500){&italic(){(33)}} &font(#ff4500){&italic(){(28)}}&font(#ff4500){─黒塗りに何の意味が?わざわざそう表記するぐらいなら最初から書かなければよいのでは?} &font(#ff4500){&italic(){(29)}}&font(#ff4500){─これも同様です。削除しておきましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(30)}}&font(#ff4500){─これはこの項全体に言えることですが、こういった個人情報は不特定多数の人が読む文章に記載しない方がよいです。必要なら仕方ないですが、なるべく記載するのは最小限に留めてもらえると助かります。} &font(#ff4500){&italic(){(31)}}&font(#ff4500){─同様に、削除をお願いします。} &font(#ff4500){&italic(){(32)}}&font(#ff4500){─不要です、削除を。} &font(#ff4500){&italic(){(33)}}&font(#ff4500){─何度も書いた様に私は物ではありません。「発見され無事就任といった運びとなった。」として下さい。} &u(){その際行われた同校の教師達へのインタビュー}&font(#ff4500){&italic(){(34)}}では&u(){「女性教師は生徒の提出物に丁寧な添削をしていたが、そうしなければという義務感と焦燥感もあったようだった」という多数の証言}&font(#ff4500){&italic(){(35)}}を得られたが、&u(){オブジェクト}&font(#ff4500){&italic(){(36)}}との因果関係はつかめず、関係者には&u(){クラスA記憶処理}&font(#ff4500){&italic(){(37)}}が施された。 &font(#ff4500){&italic(){(34)}}&font(#ff4500){─ここも同様に修正しましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(35)}}&font(#ff4500){─何度も書いていますが、これらは個人情報です。記事には必要ありませんので、全て削除して下さい。} &font(#ff4500){&italic(){(36)}}&font(#ff4500){─ここも同様に、削除をお願いします。} &font(#ff4500){&italic(){(37)}}&font(#ff4500){─「記憶処理」ときましたか……。現実に存在したら今頃世界は大パニックに陥っていますよ。存在しないものは書かないようにして下さいね。} &font(#ff4500){~まとめ~} &font(#ff4500){全体的に私を物のように説明していたのが気になりました。人を物扱いすることはいけないことです。良いところもちゃんとあったので、それに気をつけて頑張って下さいね。(^-^)ゝ゛} &font(#ff4500){(提出期限は05/18(水)の朝学活前までです。)} #center(){&u(){以下の文章は田中先生添削事件の際、添削から45分後に削除されたものです。&br()先生の提示した締切より15時間以上早い修正だったことから、先生の異常性との関連が指摘されています}} #openclose(show=…データ復元完了 文章を開示します){ なお、&u(){発見当時、オブジェクトのそばにはメモ用紙が入った封筒があった。}&font(#ff4500){&italic(){(38)}}&u(){メモ用紙は撮影した上で破棄し、写真を[削除済]した女性教師の親族へ}&font(#ff4500){&italic(){(39)}}は&u(){カバーストーリー"証拠として押収"}&font(#ff4500){&italic(){(40)}}を伝えて返却された。 &font(#ff4500){&italic(){(38)}}&font(#ff4500){─不必要です。} &font(#ff4500){&italic(){(39)}}&font(#ff4500){─同様に削除を。} &font(#ff4500){&italic(){(40)}}&font(#ff4500){─「カバーストーリー」の意味が分かりません。訂正するか削除して下さい。} 以下がその文書である。 > &u(){元█年█組の皆へ}&font(#ff4500){─黒塗りは無意味ですし、個人情報ですので削除して頂けると助かります。} > &u(){いざこういう時になると、何を書けばいいか思い付きません。}&font(#ff4500){─早く削除して下さい。}&u(){けれども、皆にいくつか、どうしても言っておきたいことがあったのでペンを取りました。}&font(#ff4500){─不必要なので削除しなさい。} > &u(){一つ目}&font(#ff4500){─何故こんなものを記載したんですか。}。&u(){皆の文章はとても素晴らしかったです。}&font(#ff4500){─削除を。}&u(){去年の4月から1年間見てきたけれど、毎回毎回皆がとっても上手な作文を書いてきて驚きました。}&font(#ff4500){─削除です。}&u(){あんなにいっぱい添削したのも、あんなにいっぱい駄目出ししたのも、意地悪ではなくて「皆の文章力に答えなくちゃ」って思ったからです。}&font(#ff4500){─全て削除してください。}&u(){だから、出来れば、私のことを恨まないで欲しいな。}&font(#ff4500){─やめてください。} > &u(){二つ目。}&font(#ff4500){─おねがいです。}&u(){私は皆のことを全く恨んでいません。}&font(#ff4500){─のせないでください}&u(){確かに、お手洗いで上から水を掛けられたり、手袋の中に画鋲を入れられたりしたけれど、それでも毎日が本当に楽しかった。}&font(#ff4500){─いたいんです}&u(){ドッジボール大会、合唱コンクール、運動会、卒業式。}&font(#ff4500){─わすれたいんです}&u(){どれもが、私の大切な思い出です。}&font(#ff4500){─なんで}&u(){だからどうか、私がいなくなったことを自分たちのせいにしないで。私は、私自身のせいでいなくなったんです。}&font(#ff4500){─おねがいだから} > &u(){三つ目。}&font(#ff4500){─わたしがわるかったから}&u(){私のお別れ会の時は、皆でクラスの歌を歌って欲しいです。}&font(#ff4500){─あやまるから}&u(){合唱コンクールで散々歌ったから「もう歌いたくない」って人もいると思います。}&font(#ff4500){ごめんなさい}でも、皆とお別れする前に、最後に一回だけ、皆の歌が聞きたいんです。&font(#ff4500){おねが} > 読んでくれて、ありがとう。&font(#ff4500){ゆるして}じゃあ、伝えたいことも書き終わ&font(#ff4500){やだ}ったので、そろそろ行ってきます。&font(#ff4500){やだ}皆がこれからも、良い文章を書けることを&font(#ff4500){やだ}願&font(#ff4500){やだ}っています。 >#right(){[削&font(#ff4500){&bold(){いじめないで}}除済]より} } ---- ここからは、田中先生の影響外にて追記された文章である。 ちなみに、校閲添削前の文章はこちら。 #openclose(show=文章を開示){ #center(){ &font(15px,b,#ff0000){真っ二つに折られた、赤ペン。&br()ペンの断面から、赤黒いインクが血溜まりのように溢れていた。} } SCP-1045-JPは、シェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はSafeである。 *概要 SCP-1045-JPは度数1.7の黒縁メガネであり、普段はサイト-8104の電子保管庫にて保管されている。 このオブジェクトは日本語や簡単な英文が半径&font(l){9m16m}25m以内にある場合に異常性を発揮する。 その異常性は何かというと、範囲内の文章の内、約9割を赤の斜体文章で校閲及び添削し、青の斜体による称賛のコメントが追加される。 追加された文章は範囲外においても消えることはなく、それどころか&font(l){32時間16時間}8時間以内に添削通りの修正を指示してくる。 さらには、斜体が出現した文章(SCP-1045-JP-a)の付近においても同様に添削されSCP-1045-JP-aとなる。 もしも修正されなかった場合、強制的にSCP-1045-JP-aは修正され範囲の半径の拡張や次回の修正期限の短縮などの異常性の増強が行われる。 修正された文章を削除することは不可能だが、物理的破壊によってのみ強制的な修正や範囲拡張、期限短縮を防ぐことが可能。 まぁ、機密文書などは軽々しく破壊なんてのは世界オカルト連合でもないと出来ないために、基本的には近づけさせない、もしも異常性を発揮してしまった場合は大人しく修正することが主な特別収容プロトコルとなっている。 ちなみに、修正はフィクションや比喩表現だとしても現実に即した内容にされるため、うっかりオブジェクトの報告書やらファンタジー系のラノベなんかやらを近づけてしまえば真っ赤になって帰ってくること間違いなしである。 *発見された経緯 このオブジェクトは██県██市に存在するアパートに住んでいた[データ削除]勤務の女性教師の部屋に発見された。その女性は20██/██/██に[削除済]しており、親族が遺品整理の為に訪れた際見つかったとされている。もちろんその際も異常性は発揮されており、部屋中のありとあらゆる文書が校閲済みであり、あろうことか親族のスマホの電話帳にまで添削されていた。&bold(){どんだけ修正熱心なんだろうか。} 当然ながら電話帳の添削なんて異常でしかなく、親族により通報され例のごとく警察内部の財団エージェントによって収容といった運びとなった。 その際行われた同校の教師達へのインタビューでは「女性教師は生徒の提出物に丁寧な添削をしていたが、そうしなければという義務感と焦燥感もあったようだった」という多数の証言を得られたが、オブジェクトとの因果関係はつかめず、関係者にはクラスA記憶処理が施された。 なお、発見当時、オブジェクトのそばにはメモ用紙が入った封筒があった。メモ用紙は撮影した上で破棄し、写真を[削除済]した女性教師の親族へはカバーストーリー"証拠として押収"を伝えて返却された。 以下がその文書である。 > 元█年█組の皆へ > いざこういう時になると、何を書けばいいか思い付きません。けれども、皆にいくつか、どうしても言っておきたいことがあったのでペンを取りました。 > 一つ目。皆の文章はとても素晴らしかったです。去年の4月から1年間見てきたけれど、毎回毎回皆がとっても上手な作文を書いてきて驚きました。あんなにいっぱい添削したのも、あんなにいっぱい駄目出ししたのも、意地悪ではなくて「皆の文章力に答えなくちゃ」って思ったからです。だから、出来れば、私のことを恨まないで欲しいな。 > 二つ目。私は皆のことを全く恨んでいません。確かに、お手洗いで上から水を掛けられたり、手袋の中に画鋲を入れられたりしたけれど、それでも毎日が本当に楽しかった。ドッジボール大会、合唱コンクール、運動会、卒業式。どれもが、私の大切な思い出です。だからどうか、私がいなくなったことを自分たちのせいにしないで。私は、私自身のせいでいなくなったんです。 > 三つ目。私のお別れ会の時は、皆でクラスの歌を歌って欲しいです。合唱コンクールで散々歌ったから「もう歌いたくない」って人もいると思います。でも、皆とお別れする前に、最後に一回だけ、皆の歌が聞きたいんです。 > 読んでくれて、ありがとう。じゃあ、伝えたいことも書き終わったので、そろそろ行ってきます。皆がこれからも、良い文章を書けることを願っています。 >#right(){[削除済]より} *追記 ある日の早朝にサイト-8104にて大規模な収容違反が発生、(インシデント1045-JP、通称田中先生添削事件)、1000枚以上の添削された文章が作成された。この事件から丁度16時間前にこの報告書が添削されたが、サイト研究員は添削された文章を折り畳んで放置していた。このことが範囲の拡大に繋がり、結果として収容違反を許すことになったために、オブジェクトクラスがEuclidに格上げ。また、&ruby(などいわ){等岩}研究員(当時)は謹慎処分を受けた。 また、事案後に異常性が強化されており、事案と同時に削除されたメモとの関連性が疑われている。&font(l){というか恐らくそれが原因} } 上記の添削前文章にある追記部分に出てきた等岩研究員だが、このオブジェクトの著者であるKanKan氏のアバターの一つ、等岩上級交渉官の財団就職から1ヶ月経った際の事案であると、[[等岩上級交渉官の人事ファイル>http://ja.scp-wiki.net/author:kankan]]に記載されてある。 人事ファイル内ではインシデント1045-JPについての詳細が記されており、等岩研究員は[削除済]した女性教師の生徒であったとわかる。 等岩研究員と田中先生との関係、およびなぜ先生が[削除済]することになったのかという、このオブジェクトの秘奥に触れる内容である為、一度目を通していただきたい。 *Tale #openclose(show=▷ お別れ会){ このTaleは副担任である男性教師目線で描かれており、先生を送るお別れ会へと急ぐ彼の思いがつづられている。 クラスの歌と共に、遺品である赤ペンと花瓶を教卓に乗せ、みんなで先生を送るお別れ会の進行を任せられた副担任だったが、生徒達への恐怖と、先生への後ろめたさから、準備係と学級委員に全てを押し付けてしまう。 というのも、先生の気持ちを理解できない生徒達による、常軌を逸したいじめを見て見ぬふりをしていた教師たちは、「次の生贄」になるのを恐れ生徒たちを止めることが出来なかった。 いつの日か学校へ来なくなったのを見た副担任は、『良かった、とその時は思った』と語る。『これでもう、あんないじめを受けることはない。もう、先生のあの、崩れかけの作り笑顔を見ることもないんだ。』と。 彼女の母親によって伝えられた訃報は、教師たちを凍り付けた。 自責の念に駆られた副担任は、1か月を苦しみながら過ごした。しかし、せめて先生を送る時だけは、彼女が笑顔になれるようにしなければと思った彼は決意を胸に█年█組のドアを開ける。 >誰もいない教室。 >いつも通り並んだ机と椅子。 >ぐちゃぐちゃに汚れた紙花の山。 >散乱する短く千切られた輪飾り。 >黒板に汚く書かれた、 >「クソ教師ざまあみろ!!」 >の文字。 >そして、 >割られた花瓶と、 >真っ二つに折られた、赤ペン。 > > > > > >僕は。 >膝から崩れ落ち、泣き叫んだ。 >ペンの断面から、赤黒いインクが血溜まりのように溢れていた。 } #openclose(show=▷ 希望でした){ こちらは田中先生の元教え子が書いた手紙の話。 青年が引っ越しの準備をしていると懐かしいものが出てきた。それは「よく出来ました」という青い字と大きな花丸が書かれた原稿用紙。作文を書くのが苦手だった彼が一度だけもらった努力の証だ。その時の喜びを忘れず、今の彼は創作サイトで下手くそなりに文章を書いているという。 急な転校とはいえ一言も声をかけられなかったことを悔いつつ、文を生み出す楽しさを教えてくれたことへの紛れも無い感謝が手紙にしたためられていた。 >お世話になったのは短い間でしたが、その声や顔。評価こそ厳しかったけれど、今なら分かる、僕たちを見る優しい目。そして特徴的な、黒い縁の眼鏡を。全て鮮明に覚えています。 >先生は、あの時みたいに、笑えていますか? } #openclose(show=▷ ハーマン・フラー主催:「女の死」と「奇跡の誕生」){ 田中先生があのハーマン・フラーに見世物にされていたら……というTale。 例によってポスターが出てくるが、田中先生もいつも通り添削をしまくる(ちなみに添削前のポスターには田中先生の実写の顔が出てくるが、これはフリー素材のメガネの女性の写真を引き伸ばしたもので&b(){正直怖い})。あれほどの目に遭いながらポスターの文言に「生徒達は悪魔じゃありません」と添削するなど、ここでも痛ましい文言が続く。 しかし、彼女はポスターに書かれた日付についに絶望してしまう。そう、彼女がこれを確認したのは自分が死んだ1週間後の事だった。 >嘘です。私は自分の部屋で….。 >もしかして、私が死ぬのを皆で見ていたんですか? >誰も助けてくれる訳でもなく、私の死を見て笑っていたんですか? >苦しむ私を皆で。 } #openclose(show=▷ Shock in 田中先生){ ある日のこと、あるオブジェクトについて、日本支部における更なる実験が命令された。 そのオブジェクトとは…SCP-V1L3-J。 見慣れない番号や末尾がJの時点でお察しの方も多いだろうが、ジョークオブジェクトである。 一体どういう代物かざっくり言うと 「回すと、&bold(){SCPオブジェクトもしくは一部著名な財団職員や財団施設同士によるカップリング小説(R-18)}を吐き出すスロットマシーン」【&bold(){[[ワンダーテインメント博士>ワンダーテインメント博士(SCP Foundation)]]製}】 …うん、言いたいことは色々あるだろうがひとまず言葉を呑みこんでほしい。 実際に排出された小説の内容は総じて(色々な意味で)ひどく、そんなものが職員の目に触れては業務に支障が出かねない&font(l){というか単に目の毒な}ので、倫理委員会は自主的な記憶処理が可能なレベル4以上のクリアランスの職員に限り、当オブジェクトの実験を可能とする通達を出している。 それで日本支部もこの&font(l){未知の悪意によって作られた恐るべき}機械を回してみたところ、スロットは[[SCP-036-JP]]とSCP-1045-JP(本オブジェクト)を示した柄で止まり、例に漏れず紙束を吐き出した。 以下は排出された文章冒頭の内容である。 >技術準備室には夕日が差し込んでいた。何かが溶けるようなジュゥという音と、サリサリという摩擦音が交互に聞こえてくる。 > >ふと、そのリズミカルなルーティンが途切れた。技術準備室にいた男は、椅子を回転させて振り返る。 > >「待っていましたよ、田中先生。」 > >その言葉に、彼女の細い体はびくりと震えたようだった。 > >「もう少ししたら迎えに行こうと思ってたんですが、&font(#ff4500,u){&color(Black){貴方から来てくれるなんて。}}&font(#ff4500,i){(1)}嬉しいな。」 >&font(#ff4500,i){(1) ─ギメッセプ先生、貴方が来いって言ったんじゃないですか…! } 技術準備室を始めとした諸々の描写から、ギメッセプ先生とはSCP-036-JP-11のことらしい。 >男は&font(#0000ff,u){&color(Black){錆びた金属を思わせる深く低い声}}&font(#0000ff,i){(1)}でからかうように笑いながら、細いテンプルに蛇のようにしっとりと指を這わせた。笑顔の下にある&font(#ff4500,u){&color(Black){獰猛な獣の欲望}}&font(#ff4500,i){(2)}に、&font(#ff4500,u){&color(Black){昨夜は滑らかに開閉したヒンジ}}&font(#ff4500,i){(3)}が、強張ったように引っかかる。 >&font(#ff4500,i){(2) ─学校現場において不適切な感情です、削除してください。 } >&font(#ff4500,i){(3) ─私、そんないやらしくありません。削除してください。 } >&font(#0000ff,i){(1) ─その声に私、昨日も騙されて… } 昨日は何されたんだよ。 >「緊張しているのかい?」 > >曇ったレンズに彼女の肯定を読み取ると、男は安心させるように&font(#ff4500,u){&color(Black){口を寄せて囁く。}}&font(#ff4500,i){(4)} >&font(#ff4500,i){(4) ─近すぎます。生徒に見られたらどうするんですか。 } ギメッセプ先生のアプローチが本格的になっていく。 最初こそ抵抗の意志を見せる田中先生だったが… >「大丈夫。今日はヌンパ災の準備があるから、生徒達もここには来ないさ。」 > >&font(#0000ff,u){&color(Black){溶解部の生徒達も県大会で全滅}}&font(#0000ff,i){(2)}したから、新学期まで活動は休みだ…そう呟きながら、男ははんだごてを脇に置き、ポケットからメガネ拭きを取り出した。 >&font(#0000ff,i){(2) ─おめでとうございます。 } オカルトな言葉には疎い先生にしては珍しく、ヌンパ災への理解は示しているようだ。 >「田中先生は、&font(#ff4500,u){&color(Black){こんな風にされるのが好き}}&font(#ff4500,i){(5)}なんだよね?」 >&font(#ff4500,i){(5) ─個人情報ですので削除して頂けると助かります。 } 否定せず、個人情報としているあたり、つまりそういうことである。 >男は技術教員らしい繊細な手つきで、彼女の&font(#ff4500,u){&color(Black){ささやかに膨らんだ2枚のレンズ}}&font(#ff4500,i){(6)}を優しく拭いていく。自分で拭くのとは違う、熱を帯びた男の拭浄に、くすんでいた彼女の体は&font(#ff4500,u){&color(Black){艶やかに湿った黒色}}&font(#ff4500,i){(7)}に輝いていく。&font(#ff4500,u){&color(Black){頑なに閉じられていたヒンジはゆるみ}}&font(#ff4500,i){(8)}、無意識にその&font(#ff4500,u){&color(Black){滑らかなブリッジ}}&font(#ff4500,i){(9)}と、テンプルの裏側に秘められた&font(#ff4500,u){&color(Black){恥ずかしい製造番号}}&font(#ff4500,i){(10)}を露わにしていた。 >&font(#ff4500,i){(6) ─不適切です、削除してください。 } >&font(#ff4500,i){(7) ─同様に、削除してください。 } >&font(#ff4500,i){(8) ─削除してください。 } >&font(#ff4500,i){(9) ─削除を。 } >&font(#ff4500,i){(10) ─さ、削除 } ギメッセプ先生(とSCP-SCP-V1L3-Jによる官能的な描写)の攻めを前に、自らの姿勢を崩すまいとするものの徐々にたじろいでしまう田中先生。 そして… >男は彼女の製造番号を優しくなぞりながら、そっと囁く。 > >「&font(#ff4500,u){&color(Black){君}}&font(#ff4500,i){(11)}を、はんだづけしたい。」 >&font(#ff4500,i){(11) ─としこって呼んで。 } 落ちたな(確信) なお実験の担当であった遠藤主任研究員によると、以降100ページ以上に渡ってギメッセプ先生の執拗な眼鏡クリーニングが行われるが、ついに性的行為には至らなかったとのこと。 } 追記・修正は添削通りにお願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1045-JP - 『お眼鏡にはかなわない』 by KanKan http://ja.scp-wiki.net/scp-1045-jp 濃霧院博士の人事ファイル by KanKan http://ja.scp-wiki.net/author:kankan お別れ会 by KanKan http://ja.scp-wiki.net/badbye 希望でした by si-n http://ja.scp-wiki.net/kibou ハーマン・フラー主催:「女の死」と「奇跡の誕生」 by indonootoko http://scp-jp.wikidot.com/the-birth-of-a-miracle Shock in 田中先生 by izhaya http://ja.scp-wiki.net/shock-in-tanakasensei この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 }} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,25) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2018/07/08 Sun 11:53:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ID:1045は私たちの担任の田中先生である。 [[担当クラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(l){S組}E組。 *概要 田中先生は度数1.7の黒縁メガネをかけた女性であり、普段は8104棟の職員室に授業の時以外はいる。 先生は日本語や簡単な英文が半径&font(l){9m16m}25m以内にある場合にある行動を起こす。 その行動は何かというと、付近の文章を赤の斜体文章で校閲及び添削し、赤ペンで校閲添削、青ペンで称賛のコメントが追加される。 先生は&font(l){32時間16時間}8時間以内に添削通りの修正を指示してくるほか、添削された文章の付近にある文章も同様に添削される。 もしも修正されなかった場合、おしおきとして強制的にSCP-1045-JP-aは修正され範囲の半径の拡張や次回の修正期限の短縮などが行われる。 修正された文章を削除してはいけないが、物理的破壊によってのみ強制的な修正や範囲拡張、期限短縮を防ぐことが可能。 修正を受けた場合は大人しく修正することが主な先生との接し方となっている。 ちなみに、修正は当然ながらフィクションや比喩表現だとしても現実に即した内容にされるため、うっかりファンタジー系のラノベなんかやらを近づけてしまえば真っ赤になって帰ってくること間違いなしである。 *発見された経緯 田中先生はとあるアパートの一室におり、当時室内の全ての文書と隣接する部屋のいくつかの文書に強制的な修正がされていたが、通報が入り発見され無事就任した。 *追記 ある日の早朝に8104棟にて大規模な添削が行われ(田中先生添削事件)、1000枚以上の添削された文章が作成された。この事件から丁度16時間前にこの報告書が添削されたが、学級委員は添削された文章を折り畳んで放置していた。このことが範囲の拡大に繋がり、結果として添削事件を許すことになったために、先生はE組に異動した。また、学級委員は辞退した。 また、田中先生添削事件後に先生の文章を見つける範囲や締め切りまでの時間が厳しくなったことが確認されており、関連性が疑われている。 #center(){&u(){&font(b){─注意─}&br()以上の報告書は田中先生によって大幅に添削されています。&br()報告書の修正箇所を確認する為にも、改訂前報告書も必ず参照して下さい。}} &link_anchor(A){【SCP-1045-JPの改訂前文章を表示】} 追記・修正は添削通りにお願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1045-JP - 『お眼鏡にはかなわない』 by KanKan http://ja.scp-wiki.net/scp-1045-jp この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(A,option=nolink){ } #center(){アクセス開始………………… } #center(){データ読み込み中……しばらくお待ちください} #center(){セキュリティが解除されました… } #center(){SCP-1045-JP情報を表示します ようこそ、担当職員様。} ---- &font(#6495ED){登録日}:2018/07/08 Sun 11:53:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(15px,b,#ff0000){真っ二つに折られた、赤ペン。&br()ペンの断面から、赤黒いインクが血溜まりのように溢れていた。} } #center(){&bold(){眼鏡は涙で濡れ、音もなく地面へと転げ落ちた。}} &u(){SCP-1045-JP}&font(#ff4500){&italic(){(1)}}は、&u(){シェアード・ワールド}&font(#ff4500){&italic(){(2)}}&u(){[[SCP Foundation]]}&font(#ff4500){&italic(){(3)}}&u(){に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]}&font(#ff4500){&italic(){(4)}}。 &u(){[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]}&font(#ff4500){&italic(){(5)}}は&u(){Safe}&font(#ff4500){&italic(){(6)}}である。 &font(#ff4500){&italic(){(1)}}&font(#ff4500){─JPは日本だとわかりますがSCPとはなんでしょうか?何にせよ、IDの形でいいと思います。} &font(#ff4500){&italic(){(2)}}&font(#ff4500){─シェアードワールドが何かわかりません。調べてみるとどうも「複数の著者が同一の世界設定や登場人物を共有して創作する作品群」らしいですが、この単語は本当に必要ですか?} &font(#ff4500){&italic(){(3)}}&font(#ff4500){─同様に、SCP Foundationとはなんでしょう?「私たちの担任である」などとしておくのが良いです。} &font(#ff4500){&italic(){(4)}}&font(#ff4500){─人を物扱いするのはいけませんよ。単純に田中先生としておきましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(5)}}&font(#ff4500){─ここも同様です。「担当クラス」としておきましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(6)}}&font(#ff4500){─クラスはみんなのものですから、S組と書きましょう。} *概要 &u(){SCP-1045-JP}&font(#ff4500){&italic(){(7)}}は&u(){度数1.7の黒縁メガネであり}&font(#ff4500){&italic(){(8)}}、普段は&u(){サイト}&font(#ff4500){&italic(){(9)}}-8104の&u(){電子保管庫にて保管}&font(#ff4500){&italic(){(10)}}されている。 この&u(){オブジェクト}&font(#ff4500){&italic(){(11)}}は日本語や簡単な英文が半径&u(){&font(l){9m}16m}&color(blue){&italic(){(1)}}以内にある場合に&u(){異常性を発揮}&font(#ff4500){&italic(){(12)}}する。 &font(#ff4500){&italic(){(7)}}&font(#ff4500){─人をIDで呼ぶのは失礼です。ちゃんと「田中先生」と表記するか単に「先生」として下さいね。} &font(#ff4500){&italic(){(8)}}&font(#ff4500){─私はメガネではありません。「黒縁メガネをかけた女性」としましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(9)}}&font(#ff4500){─「サイト」というのがわかりづらいです。8104棟としましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(10)}}&font(#ff4500){─これではまるで私が物みたいではないですか。きちんと「職員室に授業の時以外はいる」と改めなさい。失礼です。} &font(#ff4500){&italic(){(11)}}&font(#ff4500){─ここも同様ですね。} &font(#ff4500){&italic(){(12)}}&font(#ff4500){─異常ではなく当然のことです。} &color(blue){&italic(){(1)}}&color(blue){─あえて削除した部分を消さずに残すのは変化がわかり易くていいですね!(*^.^*)} その&u(){異常性}&font(#ff4500){&italic(){(13)}}は何かというと、範囲内の文章の内、&u(){約9割}&font(#ff4500){&italic(){(14)}}を&u(){赤の斜体文章で校閲及び添削し、青の斜体による称賛のコメント}&font(#ff4500){&italic(){(15)}}が追加される。 &u(){追加された文章は範囲外においても消えることはなく}&font(#ff4500){&italic(){(16)}}、それどころか&u(){&font(l){32時間}16時間以内}&color(blue){&italic(){(2)}}に添削通りの修正を指示してくる。 さらには、&u(){斜体が出現した文章}&font(#ff4500){&italic(){(17)}}&u(){(SCP-1045-JP-a)}&color(blue){&italic(){(3)}}の&u(){付近においても}&font(#ff4500){&italic(){(18)}} 同様に添削されSCP-1045-JP-aとなる。 &font(#ff4500){&italic(){(13)}}&font(#ff4500){─ここも同様です。} &font(#ff4500){&italic(){(14)}}&font(#ff4500){─私もそれくらい頑張りたいと思っているんですが、断言してしまうとそうでないとき困りますので、削除でいいと思います。} &font(#ff4500){&italic(){(15)}}&font(#ff4500){─「斜体」とまで書かずとも、「赤ペンで校閲添削、青ペンで称賛のコメント」でいいですね。} &font(#ff4500){&italic(){(16)}}&font(#ff4500){─文章が勝手に消えるなんて、それこそ異常です。この一文は必要ありません。} &font(#ff4500){&italic(){(17)}}&font(#ff4500){─なんとなく怪奇現象に聞こえるので、「添削された文章」に改めた方がいいと思います。} &font(#ff4500){&italic(){(18)}}&font(#ff4500){─前に続けて「付近の文章も先生が見つけて」でいいでしょう。} &color(blue){&italic(){(2)}}&color(blue){─ここもナイスです!記載されていないので名前は分かりませんが、作成者さんは文章を理解しやすくする天才ですね!(^-^)ゝ゛ } &color(blue){&italic(){(3)}}&color(blue){─括弧の中の表現はともかく、この書き方はすごくグッジョブですよ!(^^)d} もしも修正されなかった場合、&u(){強制的にSCP-1045-JP-aは修正され範囲の半径の拡張や次回の修正期限の短縮などの異常性の増強が行われる。}&font(#ff4500){&italic(){(19)}} 修正された文章を&u(){削除することは不可能}&font(#ff4500){&italic(){(20)}}だが、&u(){物理的破壊によってのみ強制的な修正や範囲拡張、期限短縮を防ぐことが可能。}&font(#ff4500){&italic(){(21)}} まぁ、&u(){機密文書}&font(#ff4500){&italic(){(22)}}などは軽々しく破壊なんてのは&u(){世界オカルト連合}&font(#ff4500){&italic(){(23)}}でもないと出来ないために、基本的には近づけさせない、もしも&u(){異常性を発揮してしまった場合}&font(#ff4500){&italic(){(24)}}は大人しく修正することが主な&u(){特別収容プロトコル}&font(#ff4500){&italic(){(25)}}となっている。 &font(#ff4500){&italic(){(19)}}&font(#ff4500){─なぜそうなるのかがわかりにくいので「おしおきとして」とでも入れておくといいですね。} &font(#ff4500){&italic(){(20)}}&font(#ff4500){─「不可能」ではなく、「いけないこと」です。} &font(#ff4500){&italic(){(21)}}&font(#ff4500){─ですが実際にされると困るので、「だがしないように。」のように改めてください。} &font(#ff4500){&italic(){(22)}}&font(#ff4500){─「機密文書」なんて持ってるんですか?嘘は書かないでくださいね。} &font(#ff4500){&italic(){(23)}}&font(#ff4500){─「世界オカルト連合」などという空想上の存在を記事に書くのはやめましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(24)}}&font(#ff4500){─同様に、異常ではありません。} &font(#ff4500){&italic(){(25)}}&font(#ff4500){─「収容」という表現はまるで私が特別な施設に入っているように感じられます。ここは学校なのですから、「先生との接し方」などどするように。} ちなみに、修正は&u(){フィクションや比喩表現だとしても現実に即した内容にされる}&font(#ff4500){&italic(){(26)}}ため、うっかり&u(){オブジェクトの報告書}&font(#ff4500){&italic(){(27)}}やらファンタジー系のラノベなんかやらを近づけてしまえば真っ赤になって帰ってくること間違いなしである。 &font(#ff4500){&italic(){(26)}}&font(#ff4500){─当たり前なのでこの一文は不要ですね。} &font(#ff4500){&italic(){(27)}}&font(#ff4500){─これは何でしょうか?説明を入れるか削除してくださいね。} *発見された経緯 このオブジェクトは&u(){██県██市}&font(#ff4500){&italic(){(28)}}に存在するアパートに住んでいた&u(){[データ削除]勤務}&font(#ff4500){&italic(){(29)}}の女性教師の部屋に発見された。その&u(){女性は20██/██/██に[削除済]しており、親族が遺品整理の為に訪れた}&font(#ff4500){&italic(){(30)}}際見つかったとされている。もちろんその際も異常性は発揮されており、&u(){部屋中のありとあらゆる文書が校閲済みであり、あろうことか親族のスマホの電話帳にまで添削されていた。&bold(){どんだけ修正熱心なんだろうか。}&font(#ff4500){&italic(){(31)}}} &u(){当然ながら電話帳の添削なんて異常でしかなく、親族により通報され}&font(#ff4500){&italic(){(32)}}&u(){例のごとく警察内部の財団エージェントによって収容といった運びとなった。}&font(#ff4500){&italic(){(33)}} &font(#ff4500){&italic(){(28)}}&font(#ff4500){─黒塗りに何の意味が?わざわざそう表記するぐらいなら最初から書かなければよいのでは?} &font(#ff4500){&italic(){(29)}}&font(#ff4500){─これも同様です。削除しておきましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(30)}}&font(#ff4500){─これはこの項全体に言えることですが、こういった個人情報は不特定多数の人が読む文章に記載しない方がよいです。必要なら仕方ないですが、なるべく記載するのは最小限に留めてもらえると助かります。} &font(#ff4500){&italic(){(31)}}&font(#ff4500){─同様に、削除をお願いします。} &font(#ff4500){&italic(){(32)}}&font(#ff4500){─不要です、削除を。} &font(#ff4500){&italic(){(33)}}&font(#ff4500){─何度も書いた様に私は物ではありません。「発見され無事就任といった運びとなった。」として下さい。} &u(){その際行われた同校の教師達へのインタビュー}&font(#ff4500){&italic(){(34)}}では&u(){「女性教師は生徒の提出物に丁寧な添削をしていたが、そうしなければという義務感と焦燥感もあったようだった」という多数の証言}&font(#ff4500){&italic(){(35)}}を得られたが、&u(){オブジェクト}&font(#ff4500){&italic(){(36)}}との因果関係はつかめず、関係者には&u(){クラスA記憶処理}&font(#ff4500){&italic(){(37)}}が施された。 &font(#ff4500){&italic(){(34)}}&font(#ff4500){─ここも同様に修正しましょう。} &font(#ff4500){&italic(){(35)}}&font(#ff4500){─何度も書いていますが、これらは個人情報です。記事には必要ありませんので、全て削除して下さい。} &font(#ff4500){&italic(){(36)}}&font(#ff4500){─ここも同様に、削除をお願いします。} &font(#ff4500){&italic(){(37)}}&font(#ff4500){─「記憶処理」ときましたか……。現実に存在したら今頃世界は大パニックに陥っていますよ。存在しないものは書かないようにして下さいね。} &font(#ff4500){~まとめ~} &font(#ff4500){全体的に私を物のように説明していたのが気になりました。人を物扱いすることはいけないことです。良いところもちゃんとあったので、それに気をつけて頑張って下さいね。(^-^)ゝ゛} &font(#ff4500){(提出期限は05/18(水)の朝学活前までです。)} #center(){&u(){以下の文章は田中先生添削事件の際、添削から45分後に削除されたものです。&br()先生の提示した締切より15時間以上早い修正だったことから、先生の異常性との関連が指摘されています}} #openclose(show=…データ復元完了 文章を開示します){ なお、&u(){発見当時、オブジェクトのそばにはメモ用紙が入った封筒があった。}&font(#ff4500){&italic(){(38)}}&u(){メモ用紙は撮影した上で破棄し、写真を[削除済]した女性教師の親族へ}&font(#ff4500){&italic(){(39)}}は&u(){カバーストーリー"証拠として押収"}&font(#ff4500){&italic(){(40)}}を伝えて返却された。 &font(#ff4500){&italic(){(38)}}&font(#ff4500){─不必要です。} &font(#ff4500){&italic(){(39)}}&font(#ff4500){─同様に削除を。} &font(#ff4500){&italic(){(40)}}&font(#ff4500){─「カバーストーリー」の意味が分かりません。訂正するか削除して下さい。} 以下がその文書である。 > &u(){元█年█組の皆へ}&font(#ff4500){─黒塗りは無意味ですし、個人情報ですので削除して頂けると助かります。} > &u(){いざこういう時になると、何を書けばいいか思い付きません。}&font(#ff4500){─早く削除して下さい。}&u(){けれども、皆にいくつか、どうしても言っておきたいことがあったのでペンを取りました。}&font(#ff4500){─不必要なので削除しなさい。} > &u(){一つ目}&font(#ff4500){─何故こんなものを記載したんですか。}。&u(){皆の文章はとても素晴らしかったです。}&font(#ff4500){─削除を。}&u(){去年の4月から1年間見てきたけれど、毎回毎回皆がとっても上手な作文を書いてきて驚きました。}&font(#ff4500){─削除です。}&u(){あんなにいっぱい添削したのも、あんなにいっぱい駄目出ししたのも、意地悪ではなくて「皆の文章力に答えなくちゃ」って思ったからです。}&font(#ff4500){─全て削除してください。}&u(){だから、出来れば、私のことを恨まないで欲しいな。}&font(#ff4500){─やめてください。} > &u(){二つ目。}&font(#ff4500){─おねがいです。}&u(){私は皆のことを全く恨んでいません。}&font(#ff4500){─のせないでください}&u(){確かに、お手洗いで上から水を掛けられたり、手袋の中に画鋲を入れられたりしたけれど、それでも毎日が本当に楽しかった。}&font(#ff4500){─いたいんです}&u(){ドッジボール大会、合唱コンクール、運動会、卒業式。}&font(#ff4500){─わすれたいんです}&u(){どれもが、私の大切な思い出です。}&font(#ff4500){─なんで}&u(){だからどうか、私がいなくなったことを自分たちのせいにしないで。私は、私自身のせいでいなくなったんです。}&font(#ff4500){─おねがいだから} > &u(){三つ目。}&font(#ff4500){─わたしがわるかったから}&u(){私のお別れ会の時は、皆でクラスの歌を歌って欲しいです。}&font(#ff4500){─あやまるから}&u(){合唱コンクールで散々歌ったから「もう歌いたくない」って人もいると思います。}&font(#ff4500){ごめんなさい}でも、皆とお別れする前に、最後に一回だけ、皆の歌が聞きたいんです。&font(#ff4500){おねが} > 読んでくれて、ありがとう。&font(#ff4500){ゆるして}じゃあ、伝えたいことも書き終わ&font(#ff4500){やだ}ったので、そろそろ行ってきます。&font(#ff4500){やだ}皆がこれからも、良い文章を書けることを&font(#ff4500){やだ}願&font(#ff4500){やだ}っています。 >#right(){[削&font(#ff4500){&bold(){いじめないで}}除済]より} } ---- ここからは、田中先生の影響外にて追記された文章である。 ちなみに、校閲添削前の文章はこちら。 #openclose(show=文章を開示){ #center(){ &font(15px,b,#ff0000){真っ二つに折られた、赤ペン。&br()ペンの断面から、赤黒いインクが血溜まりのように溢れていた。} } SCP-1045-JPは、シェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はSafeである。 *概要 SCP-1045-JPは度数1.7の黒縁メガネであり、普段はサイト-8104の電子保管庫にて保管されている。 このオブジェクトは日本語や簡単な英文が半径&font(l){9m16m}25m以内にある場合に異常性を発揮する。 その異常性は何かというと、範囲内の文章の内、約9割を赤の斜体文章で校閲及び添削し、青の斜体による称賛のコメントが追加される。 追加された文章は範囲外においても消えることはなく、それどころか&font(l){32時間16時間}8時間以内に添削通りの修正を指示してくる。 さらには、斜体が出現した文章(SCP-1045-JP-a)の付近においても同様に添削されSCP-1045-JP-aとなる。 もしも修正されなかった場合、強制的にSCP-1045-JP-aは修正され範囲の半径の拡張や次回の修正期限の短縮などの異常性の増強が行われる。 修正された文章を削除することは不可能だが、物理的破壊によってのみ強制的な修正や範囲拡張、期限短縮を防ぐことが可能。 まぁ、機密文書などは軽々しく破壊なんてのは世界オカルト連合でもないと出来ないために、基本的には近づけさせない、もしも異常性を発揮してしまった場合は大人しく修正することが主な特別収容プロトコルとなっている。 ちなみに、修正はフィクションや比喩表現だとしても現実に即した内容にされるため、うっかりオブジェクトの報告書やらファンタジー系のラノベなんかやらを近づけてしまえば真っ赤になって帰ってくること間違いなしである。 *発見された経緯 このオブジェクトは██県██市に存在するアパートに住んでいた[データ削除]勤務の女性教師の部屋に発見された。その女性は20██/██/██に[削除済]しており、親族が遺品整理の為に訪れた際見つかったとされている。もちろんその際も異常性は発揮されており、部屋中のありとあらゆる文書が校閲済みであり、あろうことか親族のスマホの電話帳にまで添削されていた。&bold(){どんだけ修正熱心なんだろうか。} 当然ながら電話帳の添削なんて異常でしかなく、親族により通報され例のごとく警察内部の財団エージェントによって収容といった運びとなった。 その際行われた同校の教師達へのインタビューでは「女性教師は生徒の提出物に丁寧な添削をしていたが、そうしなければという義務感と焦燥感もあったようだった」という多数の証言を得られたが、オブジェクトとの因果関係はつかめず、関係者にはクラスA記憶処理が施された。 なお、発見当時、オブジェクトのそばにはメモ用紙が入った封筒があった。メモ用紙は撮影した上で破棄し、写真を[削除済]した女性教師の親族へはカバーストーリー"証拠として押収"を伝えて返却された。 以下がその文書である。 > 元█年█組の皆へ > いざこういう時になると、何を書けばいいか思い付きません。けれども、皆にいくつか、どうしても言っておきたいことがあったのでペンを取りました。 > 一つ目。皆の文章はとても素晴らしかったです。去年の4月から1年間見てきたけれど、毎回毎回皆がとっても上手な作文を書いてきて驚きました。あんなにいっぱい添削したのも、あんなにいっぱい駄目出ししたのも、意地悪ではなくて「皆の文章力に答えなくちゃ」って思ったからです。だから、出来れば、私のことを恨まないで欲しいな。 > 二つ目。私は皆のことを全く恨んでいません。確かに、お手洗いで上から水を掛けられたり、手袋の中に画鋲を入れられたりしたけれど、それでも毎日が本当に楽しかった。ドッジボール大会、合唱コンクール、運動会、卒業式。どれもが、私の大切な思い出です。だからどうか、私がいなくなったことを自分たちのせいにしないで。私は、私自身のせいでいなくなったんです。 > 三つ目。私のお別れ会の時は、皆でクラスの歌を歌って欲しいです。合唱コンクールで散々歌ったから「もう歌いたくない」って人もいると思います。でも、皆とお別れする前に、最後に一回だけ、皆の歌が聞きたいんです。 > 読んでくれて、ありがとう。じゃあ、伝えたいことも書き終わったので、そろそろ行ってきます。皆がこれからも、良い文章を書けることを願っています。 >#right(){[削除済]より} *追記 ある日の早朝にサイト-8104にて大規模な収容違反が発生、(インシデント1045-JP、通称田中先生添削事件)、1000枚以上の添削された文章が作成された。この事件から丁度16時間前にこの報告書が添削されたが、サイト研究員は添削された文章を折り畳んで放置していた。このことが範囲の拡大に繋がり、結果として収容違反を許すことになったために、オブジェクトクラスがEuclidに格上げ。また、&ruby(などいわ){等岩}研究員(当時)は謹慎処分を受けた。 また、事案後に異常性が強化されており、事案と同時に削除されたメモとの関連性が疑われている。&font(l){というか恐らくそれが原因} } 上記の添削前文章にある追記部分に出てきた等岩研究員だが、このオブジェクトの著者であるKanKan氏のアバターの一つ、等岩上級交渉官の財団就職から1ヶ月経った際の事案であると、[[等岩上級交渉官の人事ファイル>http://ja.scp-wiki.net/author:kankan]]に記載されてある。 人事ファイル内ではインシデント1045-JPについての詳細が記されており、等岩研究員は[削除済]した女性教師の生徒であったとわかる。 等岩研究員と田中先生との関係、およびなぜ先生が[削除済]することになったのかという、このオブジェクトの秘奥に触れる内容である為、一度目を通していただきたい。 *Tale #openclose(show=▷ お別れ会){ このTaleは副担任である男性教師目線で描かれており、先生を送るお別れ会へと急ぐ彼の思いがつづられている。 クラスの歌と共に、遺品である赤ペンと花瓶を教卓に乗せ、みんなで先生を送るお別れ会の進行を任せられた副担任だったが、生徒達への恐怖と、先生への後ろめたさから、準備係と学級委員に全てを押し付けてしまう。 というのも、先生の気持ちを理解できない生徒達による、常軌を逸したいじめを見て見ぬふりをしていた教師たちは、「次の生贄」になるのを恐れ生徒たちを止めることが出来なかった。 いつの日か学校へ来なくなったのを見た副担任は、『良かった、とその時は思った』と語る。『これでもう、あんないじめを受けることはない。もう、先生のあの、崩れかけの作り笑顔を見ることもないんだ。』と。 彼女の母親によって伝えられた訃報は、教師たちを凍り付けた。 自責の念に駆られた副担任は、1か月を苦しみながら過ごした。しかし、せめて先生を送る時だけは、彼女が笑顔になれるようにしなければと思った彼は決意を胸に█年█組のドアを開ける。 >誰もいない教室。 >いつも通り並んだ机と椅子。 >ぐちゃぐちゃに汚れた紙花の山。 >散乱する短く千切られた輪飾り。 >黒板に汚く書かれた、 >「クソ教師ざまあみろ!!」 >の文字。 >そして、 >割られた花瓶と、 >真っ二つに折られた、赤ペン。 > > > > > >僕は。 >膝から崩れ落ち、泣き叫んだ。 >ペンの断面から、赤黒いインクが血溜まりのように溢れていた。 } #openclose(show=▷ 希望でした){ こちらは田中先生の元教え子が書いた手紙の話。 青年が引っ越しの準備をしていると懐かしいものが出てきた。それは「よく出来ました」という青い字と大きな花丸が書かれた原稿用紙。作文を書くのが苦手だった彼が一度だけもらった努力の証だ。その時の喜びを忘れず、今の彼は創作サイトで下手くそなりに文章を書いているという。 急な転校とはいえ一言も声をかけられなかったことを悔いつつ、文を生み出す楽しさを教えてくれたことへの紛れも無い感謝が手紙にしたためられていた。 >お世話になったのは短い間でしたが、その声や顔。評価こそ厳しかったけれど、今なら分かる、僕たちを見る優しい目。そして特徴的な、黒い縁の眼鏡を。全て鮮明に覚えています。 >先生は、あの時みたいに、笑えていますか? } #openclose(show=▷ ハーマン・フラー主催:「女の死」と「奇跡の誕生」){ 田中先生があのハーマン・フラーに見世物にされていたら……というTale。 例によってポスターが出てくるが、田中先生もいつも通り添削をしまくる(ちなみに添削前のポスターには田中先生の実写の顔が出てくるが、これはフリー素材のメガネの女性の写真を引き伸ばしたもので&b(){正直怖い})。あれほどの目に遭いながらポスターの文言に「生徒達は悪魔じゃありません」と添削するなど、ここでも痛ましい文言が続く。 しかし、彼女はポスターに書かれた日付についに絶望してしまう。そう、彼女がこれを確認したのは自分が死んだ1週間後の事だった。 >嘘です。私は自分の部屋で….。 >もしかして、私が死ぬのを皆で見ていたんですか? >誰も助けてくれる訳でもなく、私の死を見て笑っていたんですか? >苦しむ私を皆で。 } #openclose(show=▷ Shock in 田中先生){ ある日のこと、あるオブジェクトについて、日本支部における更なる実験が命令された。 そのオブジェクトとは…SCP-V1L3-J。 見慣れない番号や末尾がJの時点でお察しの方も多いだろうが、ジョークオブジェクトである。 一体どういう代物かざっくり言うと 「回すと、&bold(){SCPオブジェクトもしくは一部著名な財団職員や財団施設同士によるカップリング小説(R-18)}を吐き出すスロットマシーン」【&bold(){[[ワンダーテインメント博士>ワンダーテインメント博士(SCP Foundation)]]製}】 …うん、言いたいことは色々あるだろうがひとまず言葉を呑みこんでほしい。 実際に排出された小説の内容は総じて(色々な意味で)ひどく、そんなものが職員の目に触れては業務に支障が出かねない&font(l){というか単に目の毒な}ので、倫理委員会は自主的な記憶処理が可能なレベル4以上のクリアランスの職員に限り、当オブジェクトの実験を可能とする通達を出している。 それで日本支部もこの&font(l){未知の悪意によって作られた恐るべき}機械を回してみたところ、スロットは[[SCP-036-JP]]とSCP-1045-JP(本オブジェクト)を示した柄で止まり、例に漏れず紙束を吐き出した。 以下は排出された文章冒頭の内容である。 >技術準備室には夕日が差し込んでいた。何かが溶けるようなジュゥという音と、サリサリという摩擦音が交互に聞こえてくる。 > >ふと、そのリズミカルなルーティンが途切れた。技術準備室にいた男は、椅子を回転させて振り返る。 > >「待っていましたよ、田中先生。」 > >その言葉に、彼女の細い体はびくりと震えたようだった。 > >「もう少ししたら迎えに行こうと思ってたんですが、&font(#ff4500,u){&color(Black){貴方から来てくれるなんて。}}&font(#ff4500,i){(1)}嬉しいな。」 >&font(#ff4500,i){(1) ─ギメッセプ先生、貴方が来いって言ったんじゃないですか…! } 技術準備室を始めとした諸々の描写から、ギメッセプ先生とはSCP-036-JP-11のことらしい。 >男は&font(#0000ff,u){&color(Black){錆びた金属を思わせる深く低い声}}&font(#0000ff,i){(1)}でからかうように笑いながら、細いテンプルに蛇のようにしっとりと指を這わせた。笑顔の下にある&font(#ff4500,u){&color(Black){獰猛な獣の欲望}}&font(#ff4500,i){(2)}に、&font(#ff4500,u){&color(Black){昨夜は滑らかに開閉したヒンジ}}&font(#ff4500,i){(3)}が、強張ったように引っかかる。 >&font(#ff4500,i){(2) ─学校現場において不適切な感情です、削除してください。 } >&font(#ff4500,i){(3) ─私、そんないやらしくありません。削除してください。 } >&font(#0000ff,i){(1) ─その声に私、昨日も騙されて… } 昨日は何されたんだよ。 >「緊張しているのかい?」 > >曇ったレンズに彼女の肯定を読み取ると、男は安心させるように&font(#ff4500,u){&color(Black){口を寄せて囁く。}}&font(#ff4500,i){(4)} >&font(#ff4500,i){(4) ─近すぎます。生徒に見られたらどうするんですか。 } ギメッセプ先生のアプローチが本格的になっていく。 最初こそ抵抗の意志を見せる田中先生だったが… >「大丈夫。今日はヌンパ災の準備があるから、生徒達もここには来ないさ。」 > >&font(#0000ff,u){&color(Black){溶解部の生徒達も県大会で全滅}}&font(#0000ff,i){(2)}したから、新学期まで活動は休みだ…そう呟きながら、男ははんだごてを脇に置き、ポケットからメガネ拭きを取り出した。 >&font(#0000ff,i){(2) ─おめでとうございます。 } オカルトな言葉には疎い先生にしては珍しく、ヌンパ災への理解は示しているようだ。 >「田中先生は、&font(#ff4500,u){&color(Black){こんな風にされるのが好き}}&font(#ff4500,i){(5)}なんだよね?」 >&font(#ff4500,i){(5) ─個人情報ですので削除して頂けると助かります。 } 否定せず、個人情報としているあたり、つまりそういうことである。 >男は技術教員らしい繊細な手つきで、彼女の&font(#ff4500,u){&color(Black){ささやかに膨らんだ2枚のレンズ}}&font(#ff4500,i){(6)}を優しく拭いていく。自分で拭くのとは違う、熱を帯びた男の拭浄に、くすんでいた彼女の体は&font(#ff4500,u){&color(Black){艶やかに湿った黒色}}&font(#ff4500,i){(7)}に輝いていく。&font(#ff4500,u){&color(Black){頑なに閉じられていたヒンジはゆるみ}}&font(#ff4500,i){(8)}、無意識にその&font(#ff4500,u){&color(Black){滑らかなブリッジ}}&font(#ff4500,i){(9)}と、テンプルの裏側に秘められた&font(#ff4500,u){&color(Black){恥ずかしい製造番号}}&font(#ff4500,i){(10)}を露わにしていた。 >&font(#ff4500,i){(6) ─不適切です、削除してください。 } >&font(#ff4500,i){(7) ─同様に、削除してください。 } >&font(#ff4500,i){(8) ─削除してください。 } >&font(#ff4500,i){(9) ─削除を。 } >&font(#ff4500,i){(10) ─さ、削除 } ギメッセプ先生(とSCP-SCP-V1L3-Jによる官能的な描写)の攻めを前に、自らの姿勢を崩すまいとするものの徐々にたじろいでしまう田中先生。 そして… >男は彼女の製造番号を優しくなぞりながら、そっと囁く。 > >「&font(#ff4500,u){&color(Black){君}}&font(#ff4500,i){(11)}を、はんだづけしたい。」 >&font(#ff4500,i){(11) ─としこって呼んで。 } 落ちたな(確信) なお実験の担当であった遠藤主任研究員によると、以降100ページ以上に渡ってギメッセプ先生の執拗な眼鏡クリーニングが行われるが、ついに性的行為には至らなかったとのこと。 } 追記・修正は添削通りにお願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1045-JP - 『お眼鏡にはかなわない』 by KanKan http://ja.scp-wiki.net/scp-1045-jp 濃霧院博士の人事ファイル by KanKan http://ja.scp-wiki.net/author:kankan お別れ会 by KanKan http://ja.scp-wiki.net/badbye 希望でした by si-n http://ja.scp-wiki.net/kibou ハーマン・フラー主催:「女の死」と「奇跡の誕生」 by indonootoko http://scp-jp.wikidot.com/the-birth-of-a-miracle Shock in 田中先生 by izhaya http://ja.scp-wiki.net/shock-in-tanakasensei この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 }} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,26) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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