スチームパンクシリーズ(ライアーソフト)

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&font(#6495ED){登録日}:2012/09/11 (火) 16:29:56 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&font(#008cff){右手を、伸ばす。}}} *概要 スチームパンクシリーズとは[[ライアーソフト]](Liar-soft)が発売している[[スチームパンク]]を題材としたPCゲーム作品の総称である。 シナリオライターは「[[ANGEL BULLET]]」「殺戮のマトリクスエッジ」「[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]」などの桜井光。 電気ではなく蒸気機関によって文明の発展がもたらされたという世界観のもと、ある時は冒険活劇、ある時は複数の主人公によるオムニバス、ある時は学園モノと作品ごとにアプローチを変えながら展開している。 歴史改変SFとしての一面があり、歴史上の[[あんな人物>サー・ウィンストン・チャーチル]]や[[こんな人物>ハワード・フィリップス・ラヴクラフト]]の他、チャールズ・バベッジだのエジソンだのヘミングウェイだのオーギュスト・ロダンだのコナン・ドイルだのシャーロック・ホームズだのが登場する。 コナン・ドイルとシャーロック・ホームズがどちらも実在するのはおかしい? そういう世界観だからしょうがない。 また歴史上の人物についてはあくまで「元ネタにしている」程度なので、史実通りの人物像で登場しているキャラは皆無と言ってもいい。 時にはびっくりするようなキャラ付けをされていたり、&font(#ff0000){歴史なんざ知ったこっちゃねえ!} とばかりにお亡くなりになっていたりする。 また、前述のスチームパンクな世界観に加えて[[クトゥルフ神話>クトゥルー神話]]やアメコミやTRPGの要素も入っている。 これらが好きな人は所々でニヤリとさせられること間違いなし。 シリーズ全体の特徴として頻繁に登場する専門用語や繰り返し表現を多用する癖のある文体がある。 特に文体が曲者でとにかく人を選ぶ。&bold(){本当に人を選ぶ}。その様は「世界観とキャラが好きだけど文体が気になる」というファンもちらほらいるほど。 その一方で合う人にはとことん合うため全体的に「隠れた名作」扱いされることが多い。 それぞれの物語は独立しており、ぶっちぎりに初心者バイバイな「白光のヴァルーシア」を除けばどの作品からでも楽しめる。 あえて言うなら蒼天~紫影はクトゥルフ神話の、黄雷はアメコミの知識があるとより内容を楽しめる。 ライアーソフトのHPから独立してスチームパンクシリーズ単体のポータルサイトも設けられているので、各作品について知りたい方はそちらを覗いてみるのもいいかもしれない。 #contents() **シリーズ本編 ライアーソフトから18禁PCゲームとして発売されたシリーズの本流となる物語。 あらすじや詳細は各項目を参照。 &font(#008cff){●[[蒼天のセレナリア -What a beautiful world-]]}(2006) &font(#008cff){「あたしたちの翼を邪魔するものは、何もない――!!」} &blankimg(serenaria.jpg,width=310,height=232) 記念すべきスチパンシリーズ第1弾。 青空の下、飛空挺に乗って未知の大陸を飛び回る王道的な冒険活劇ストーリー。 エロゲ的な展開が一番多い。 また他のシリーズ作品は閉鎖都市インガノックや機関都市ロンドン、砂漠都市ヴァルーシアなどひとつの都市を舞台とした物語が多いのに対して、この作品は都市から都市へと飛び回り様々な異種族と交流しつつ世界を股にかける内容となっている。 けれどやっぱりヒロインは乙女でヒーローはイケメン。 ゲームパートは目的地を目指してMAP移動を繰り返すというもの。至る所でイベント(お使いが殆ど)が発生するが、別に無視しても物語進行に支障はない。…良心は痛むが。 &font(#ff0000){●[[赫炎のインガノック -what a beautiful people-]]}(2007) &font(#ff0000){うつくしき ひとびとの おもいをつむぐ ゆめものがたり――} &blankimg(inganock.jpg,width=310,height=232) シリーズ第2弾。 外部と隔絶された都市、蔓延する奇病等、前作とは打って変わって閉鎖的な舞台設定になっている。 中毒性の高い台詞や、以降の作品で恒例となったテンプレ戦闘は今作が発端。 ゲームパートでは各章の主要人物の心情を聞くことができる。ゲーム性は低いがシナリオ的には重要。 &font(#000000){●[[漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-]]}(2008) &font(#ff0000,black){「願いは果たされる。      } &font(#ff0000,black){ お前が、決して、諦めない限り」} &font(#ff0000,black){「――待て。しかして希望せよ」  } &blankimg(sharnoth.jpg,width=310,height=234) シリーズ第3弾。 英国首都ロンドンが舞台。 主人公メアリが原因不明の昏睡状態になった親友を救う為に、謎の男Mと取引して異形が彷徨う黒い街を奔走する物語。 メアリの18禁な息遣い(※でも走ってるだけ)に興奮し、Mさんのヒロインぶり(&とっても奥ゆかしいツンデレ)に萌えるゲームと言っても過言ではない。 ゲームパートは逃走パートと呼ばれ、メアリを操作して、追ってくる敵を避けながらMAPに散らばる『断片』を集めるというもの。 ○[[白光のヴァルーシア -What a beautiful hopes-]](2009) ――さあ、物語を紡ぎましょう。 ――喜びと悲しみと、星空の下で紡がれる夢とを込めて。 ――歌に乗せ、言葉に乗せ、機関と幻想とが入り交じる、砂漠の白光のまぼろしを。 &blankimg(valsia.jpg,width=310,height=234) シリーズ第4弾。何人もの視点から語られる群像劇。 設定からキャラデザ、BGMに至るまで全体的にアラビアンな雰囲気が漂う。イメージ的には[[マギ>マギ(漫画)]]みたいな感じ。 何気に嘘屋初のフルボイス作品であり、スチパンシリーズ独自の設定が増えてきたためか用語集も付いている。 &font(#800080){●[[紫影のソナーニル -What a beautiful memories-]]}(2010) &font(#800080){――幾つもの想いがあった。} &font(#800080){――幾つもの記憶があった。} &font(#800080){――其処には、失われたはずのものが、確かに存在していた――} &blankimg(sonanil.jpg,width=310,height=232) シリーズ第5弾。PSPとXbox360でコンシューマ版が発売された。 廃墟となったニューヨークとその地下世界が舞台。オズの魔法使い、不思議の国のアリスといった児童文学のオマージュが強い。 ゲームパートは表示されている記事の間違いを指摘するというもの。解らなかったら本編の詩を朗読する場面を見返そう。 &font(#ffdc00){●}[[黄雷のガクトゥーン -What a shining braves-]](2012) &font(#ffdc00){「輝きを持つ者よ。} &font(#ffdc00){ 尊さを失わぬ、若人よ」} &font(#ffdc00){「お前の声を聞いた。} &font(#ffdc00){ ならば、呼べ。私は来よう」} &blankimg(gakuton.jpg,width=310,height=230) シリーズ第6弾。スチパンシリーズ初の学園もの。 舞台は学生によって独自の社会形態を形成しているフランス洋上の学園都市。 初の転校生にして自称72歳の主人公ニコラ・テスラが悩める学生たちを相談(物理)や説得(物理)で救っていくという王道活劇ストーリー。 弱きを助け強きをくじく、悪逆非道は許さない。そんな言葉を地で行くようなテスラの言動や登場人物の多くが持つ「異能」など特殊能力バトル物の[[燃えゲー]]的な設定が多い。 女の子の巨乳率が高めなのでおっぱい星人のあなたは是非。だからといってひんぬーがいないわけじゃないけどな! ゲームパートは各章の主要人物の過去や現状にテスラさんが物申すというもの。とはいえただの選択肢なので難しいことはない。コケシとマフラーコケシ(電動)。  ***WEBノベル 各作品の公式HPに掲載されている。 基本的に本編の後日譚と次作の前日譚を兼ね備えている。 #region((Webノベル一覧)) 蒼天のセレナリア 「~シェラと或る少女の会話より~」「~妄念の男、執念の男~」(全2話) 赫炎のインガノック 「Inganock Tails」「After the Inganock」(全8話) 漆黒のシャルノス 「ナイハーゴの灰葬」前・中・後編 白光のヴァルーシア 「After the Valusia」(全4話) 紫影のソナーニル 「ウイツィロポクトリの紅涙」(全4話) #endregion 公式HPにはこの他にキャラクターの人気投票ページや発売記念SSなんかも残されている。 また、桜井氏のブログではスチパンシリーズに関係するちょっとした小話を読むことができる。 バレンタインを題材にした糖度高めな話やらシリーズのラスボスと主人公の立場が逆転したトンデモ設定の話やらが読めるので、興味の湧いた方は是非。 ***桜井氏のTwitter ちょくちょく短編が呟かれる。 シリーズの今後に重要なエピソードが出てきたり、本編で生死不明になってしまったキャラのその後がわかったりすることもある。 新作発売前にはTwitter連動企画が催されることもあるため、ファンならフォローしておいて損はない。 なお、ガクトゥーンのファンでノベライズ版に収録されたシャイニングリーグが好きな人は鋼屋ジン氏のアカウントも覗いておくと設定呟きやらSSやらが読めて幸せな気持ちになれるかもしれない。 **グッズ 主に&font(#ff0000){ライアーソフトの通販ページ}や&font(#ff0000){桜井氏のサークル「ENGINE SMOKER」}から発売されている。 基本的にシリーズ本編をより深く楽しみたい人向け。 雑誌連載のみで単行本化されていない話があったり、同人誌なため在庫切れだと入手が難しいものがあったりする。 ***小説 おおまかに分けて&font(#008cff){本編の外伝的な要素が強いもの}と&font(#008cff){別作品の体を取りつつも世界観を共有しているもの}とがある。 &font(#008cff){‐外伝的な要素が強いもの‐} &font(#800080){●}紫影のソナーニルノベルブック WEBノベル「ウイツィロポクトリの紅涙」の加筆修正版と、エンディング後の物語「ヒュプノスの魔瞳」を収録した一冊。 用語集と年表も入っている。 …が、「ウイツィロポクトリ」と「ヒュプノス」は2014年2月に発売されたコンシューマ版にEXシナリオとして収められているため現在ではファングッズとしての需要しかない気がしなくもない。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン・ノベルアンソロジー 桜井氏を含めた豪華な作家&絵師による「黄雷のガクトゥーン」のアンソロジーノベル。 #region((収録内容)) &bold(){「幼虫夢寐~La Belle au bois dormant~」}作家:加納京太 絵師:東麻姫 &bold(){「朧藍のムーンシャイン」}作家:禾刀郷 絵師:霧生実奈 &bold(){「朱紅きプレリュード Prelude en rouge ecarlate」}作家:森瀬繚 絵師:文倉十 &bold(){「What a shining league」}作家:鋼屋ジン 絵師:Lem &bold(){「欺瞞の竜」}作家:桜井光 絵師:千枚葉 #endregion とにかく多方面へのネタが詰まっている。 新たな登場人物の元ネタも有名どころが盛りだくさん。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン:ロング・グッドバイ 黄雷のガクトゥーンの登場人物、マクレガー・メイザースを主人公とした小説。 6月21日発売のテックジャイアンから短期集中連載開始。 黄雷のガクトゥーン:シャイニングナイトにも隠しシナリオとして収録されているが、雑誌連載版と内容に差がある…らしい(筆者未確認)。 &font(#008cff){‐それ単体で独立した物語になっているもの‐} &font(#808080){●}灰燼のカルシェール-What a beautiful sanctuary- &blankimg(krsr2.jpg,width=250,height=343) (元画像掲載ページ:[[「灰燼のカルシェール」発売記念座談会>http://www.nitroplus.co.jp/goods/nitroplus_books/special_talk/]]) [[ニトロプラス]]とのコラボ作となる新作書き下ろし小説。 コートに身を包んだ背の高い青年キリエと白衣に身を包んだ少女ジュネが終わった世界を旅する話。とにかく終末世界観に溢れている。 サントラ付き。内容は作中の各シーンに対応したBGMと&bold(){まさかの主題歌}。 各作品のバッドエンド後というIFストーリーであり、それを踏まえた上で読んでみると面白い。ああ、空に! 空に! 2014年10月9日に星海社文庫から出版された。 中身は先に販売されたものそのままでサントラはついていない。 &font(#ff7800){●}瞬旭のティルヒア &blankimg(tirha.jpg,width=230,height=260) (元画像掲載ページ:[[サークル『ENGINE SMOKER』ブログ「Nest of the ENGINE」2011年12月28日のC81活動報告記事>http://ulthar.sblo.jp/archives/201112-1.html]]) 桜井氏が自身のサークルよりコミケ等で販売している小説。 舞台は1863年の日本。 機関技術によって超発展した江戸幕府に仕える侍、伊庭八郎が極秘荷物として受け取った不思議な少女りんと旅をするという内容。 スチームパンクな世界観での幕末を見ることができる。また、緊迫した戦闘描写が魅力的。 弐巻まで発売された状態でしばらく動きがなかったが、 &font(#ff0000){&bold(){2014年12月30日のコミケにて参巻が発売決定。}} &font(#ff0000){&bold(){←new!}} 通販は待て、しかして希望せよ。 なお、壱巻はとらのあなやメロンブックスで何度か再販されているものの基本的に品切れもしくは品薄状態。 &font(#ffffff,black){○}無色のウルタール -END of the shining world- &blankimg(ultal.jpg,width=200,height=157) (元画像掲載ページ:[[「無色のウルタール」ティザーサイト>http://ulthar.sakura.ne.jp/]]) 電子書籍として発売予定の小説。舞台は神と"人"が共存していた太古のカダス。 まだ企画段階であり、ティザーサイトが立ち上げてあるのみ。英語版や紙媒体での販売も検討しているらしい。 現在、桜井氏のサークル『ENGINE SMOKER』より準備号である「ウルタール考」シリーズが発売されている。 &font(#ff0000){○}マーク・ヒューズの神はいない クトゥルフ神話アンソロジー「狂宴」-ドラッグフェニールの絵画・2-に掲載されている桜井氏の短編。 外宇宙的なものを召喚しようとしたマーク・ヒューズという男の前に、クトゥルフ神話でいうところの[[無貌の神>Nyarlathotep]]の顕現体が顕れるという話。 が、それが[[黒い男>The M(漆黒のシャルノス)]]のものなのかは明言されていない。期待したファンの方は悪しからず。 ***月刊うそ。 ライアーソフトFC会員限定でたまに送られてくる会報。 嘘屋作品の情報が山盛りの内容で、スチパンシリーズしか知らなくても読む価値はある。 これを機に他の嘘屋作品に触れるてみるのも一興。 ***ファンディスク &font(#008cff){●}蒼天のセレナリアファンディスク 蒼天のセレナリアの続編だがDL限定販売。 &font(#008cff){●}Round a Go!Go! ライアーソフトのFD。 スチパン枠からは『蒼天のセレナリア』が参戦。 &font(#ff7800){ハ}&font(#ffb74c){チ}&font(#b8d200){ポ}&font(#afdfe0){チ} ライアーソフト、姉妹ブランドのレイルソフトの通算30作品リリース記念のFD。 ライアー&レイルキャラの共演でドタバタ騒ぎな内容。濃いキャラしかいないため物凄くカオス。 スチパン枠は赫炎〜白光まで。 Steampunk Full-voice Fandisk 過去シリーズのアペンドシナリオ及びFC用シナリオをフルボイスで収録という豪華な一枚。 DVD形式。 #region((収録内容)) &sizex(3){銀色の彼のさえずり&font(#008cff){(蒼)}} &sizex(3){愛するひとの肖像&font(#008cff){(蒼)}} &sizex(3){ザントゥの深緑&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){翼、羽ばたかせる日&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){彼女の看護日記&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){手、いつかあなたの頬に&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){アーシェの月曜日、もしくは、ハワード・フィリップスの憂鬱&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){彼女のビスケット&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){兎のいる庭&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){仔猫の紅茶&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){鋼の都&font(#ff0000,black){(黒)} &font(#ff0000){※ファンクラブ特典シナリオ※}} &sizex(3){それは、彼女たちの幕間(白)} &sizex(3){それは、瞬きの物語(白)} &sizex(3){初恋の肖像(白)} &sizex(3){お茶の時間を幾つか&font(#800080){(紫)}} &sizex(3){幾つかの、冴えたやり方&font(#800080){(紫)}} &sizex(3){ソナーニル爆外伝&font(#800080){(紫)}} #endregion その他に店舗購入特典、イベント購入特典、ファンクラブ購入特典としてSSが配布された。 SSの内容はそれぞれ異なっており、かつシリーズのメインキャラクターがクロスオーバーしているものが多い。 しかし、現在ではファンクラブ購入特典以外のものは入手困難である。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン:シャイニングナイト -N'gha-Kthun:Shining Night- 黄雷のガクトゥーンのFD。 ガクトゥーン本編とノベルアンソロジーの後日談。 100以上のイベントとクライマックスへ向けた長編一編が収録されている。 2013年8月23日に発売。 ***ドラマCD ドラマCD「STEAMPUNK QUINTET」 蒼天~紫影の短編5つを収録したドラマCD。クロスオーバーした話もある。 前述のSteampunk Full-voice Fandiskを視聴済みだとより楽しめる。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーンドラマCD『間違いの悲劇~Tragedy of Errors~』 黄雷のガクトゥーン単体のドラマCD。 主要登場人物が異能学生の能力によって「ハムレット」「サロメ」「ロミオとジュリエット」などの登場人物になりきっている中、ただひとり(?)正気を失わずにいるニコラ・テスラが淡々と惨劇を回避していくコメディ。 &font(#800080){●}ドラマCD 紫影のソナーニル:ブルックリンの騎士 EPISODE:BROOKLYN 「出会ったすべてを忘れない」。そう誓ったリリィとエリシアの記憶からたったひとつだけ失われてしまったNYブルックリン・エリアでの物語。 2014年8月15日に発売された。 ***設定資料集etc… &font(#008cff){●}セレナリア・ザ・ガイド 内容が充実しすぎている一冊。1800円。 「私」と称する謎の人物によって記されているという体裁をとっている。 キャラクターの設定や足取りのほか、本編では明かされなかった事柄について言及していることも。 小さいサイズながら本編とファンディスクのCG(&ラフ画)に加えて特典テレカやら何やらの絵まで収録されており、本当に太っ腹な出来の一冊。 The rough guide to STEAMPUNKWORLD スチームパンクシリーズのガイドブック。 &bold(){なんと日英対訳本}。スチパンシリーズの海外進出への気概が伺える一冊である。 収録されているのは蒼天のセレナリアから紫影のソナーニルまで。 2012年7月にフランス・パリで開催されていた日本の伝統文化展覧会「JAPANEXPO」に関連商品と共に出品された。 &font(#ff8cff){●}スチームパンクシリーズワールドガイド1 フランス王国(ブルボン第三王朝)とアメリカ合衆国に焦点を当てたワールドガイド。 本編にまだ登場していないキャラ10名+αのプロフィールに加え、シリーズの今後に関わりそうな組織や事件の情報が載せられている。 また、1909年時点における黄雷のガクトゥーンと紫影のソナーニルのキャラたちを伺える短編も収録されている。 ロボコップだこれー! ●スチームパンクシリーズワールドガイド2 まだ予告ペーパーの配布しかされていない。 「漆黒のシャルノス」本編では触れられることのなかった東のロンドンを中心とした内容になる模様。 ***各作品のイラストレーターによる同人誌 事実上の設定資料集。本編のCGラフや漫画や没設定などが掲載されている。桜井氏のSSが寄せられている場合も。 全年齢対象のものとR-18のものがある。エロいのが苦手な人は購入前にジャンルを確認しよう。 15P程度から100P越えのものまでボリュームが幅広いので、その辺りを下調べしながら購入を検討するのがよいと思われる。 #region((同人誌一覧)) RINGOPIP2(赫) おさるのす(黒) しつこくのおさるのす(黒) ふつこくのおさるのす(黒)※前2冊の総集編+新規書き下ろし RINGO PIPS vol.3(白) そんなにいる(紫) しえいのそんなにいる(紫) そんなにいるぷれーん(紫) 雷鳥黄金旅程(黄) 轟雷黄金帆船(黄)※FDの内容含む ネロリア(黄) 妄想碩学毒本(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本MINIMUM(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本FRINGE(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本THE CINEMA(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心・鋼屋ジン氏の寄稿あり からしいれ(灰) #endregion 在庫切れで入手不可能になっているものが多い。 また、同人誌なので当然ではあるが公式サイト等で販売告知が行われるわけではない。 見逃したくない人はそれぞれのイラストレーターさんのTwitterなどをコミケ前にチェックしておくといい。 ~余談~ 実は同じくライアーソフトから発売されたエロゲーで桜井氏が関わっている「絶対地球防衛機メガラフター」と設定の一部を共有している。 また、ガガガ文庫から発売されている桜井氏のライトノベル「殺戮のマトリクスエッジ」にも「黄金螺旋階段」などスチパンシリーズにおいて重要な意味を持つ単語が出てきたり、どこかで見たようなテンプレ戦闘(食事)を行うキャラクターが登場したり、何だかんだ右手を伸ばしたりしている。 さらに[[ANGEL BULLET]]の一連の出来事がダイムノベルとして発刊されているようで、漆黒のシャルノスや黄雷のガクトゥーンなどで軽く言及されている。著者は匿名の牧師らしく、ガクトゥーンの学園都市では映画化までされていた。 桜井女史と交流のある鋼屋ジン原作の[[ダイン・フリークス]]では、スチームパンクシリーズを意識したと思われる設定や台詞回しが存在する。 &font(#008cff){&bold(){「では、良き追記・修正を!」}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - これ全部やらないと話が分からないタイプ?最新作だけやってみようと思ったんだが -- 名無しさん (2014-01-28 13:33:16) - 世界観共有してるだけで話に繋がりは無いのでどれからでもいい ただ現在の最新作はファンディスクなので最初は無印のガクトゥーンを買うんだ。 -- 名無しさん (2014-01-28 13:46:20) - ↑おk、了解 -- 名無しさん (2014-01-28 13:55:00) - ↑なお、近々第5弾の「紫影のソナーニル」がPSPとXbox360で発売予定。乙女ちっくかつ悲劇的な内容ゆえに人を選ぶだろうけど、そっちも検討してみては? -- 名無しさん (2014-02-01 01:08:23) - このシリーズって世界観が独特な上、店舗特典やら同人誌やらTwitter限定のノベルやらでさらっと重要そうなこと書くから、世界観把握したいファン泣かせだよなw -- 名無しさん (2014-02-23 16:26:16) - 最近手を出したがティルヒア売ってねえ・・・ -- 名無しさん (2014-05-31 12:43:29) - ↑とらのあなで再販中。またその内売り切れるかもだから買うならお早めに。ただ一冊のボリューム薄目なんだよね、ティルヒア。手に入れやすいスチパンシリーズ絡みの何かが欲しいんなら殺戮のマトリックスエッジが一番いいかも。作者が同じ桜井先生で、第2巻で黄金螺旋階段とか出てきたことを考えると…。 -- 名無しさん (2014-05-31 12:56:37) - ここには載ってないけど、ジャイアニズムVol.4の特集は半端じゃない情報量だった。年表、相関図、世界観解説、インタビュー、SSというボリューム -- 名無しさん (2014-06-10 19:22:18) - ↑しかもシリーズの枠を越えた蒼~紫までの相関図だったな。リリィちゃんとメアリがお茶してるイラストの一部が見れたり、盛りだくさんだったな。 -- 名無しさん (2014-06-10 19:35:08) - ブルックリンの騎士がようやくきたか。今から楽しみだわ -- 名無しさん (2014-07-27 14:40:40) - 見ないうちにすんごい記事が充実してるな -- 名無しさん (2014-07-28 17:53:38) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/09/11 (火) 16:29:56 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 17 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&font(#008cff){右手を、伸ばす。}}} *概要 スチームパンクシリーズとは[[ライアーソフト]](Liar-soft)が発売している[[スチームパンク]]を題材としたPCゲーム作品の総称である。 シナリオライターは「[[ANGEL BULLET]]」「殺戮のマトリクスエッジ」「[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]」などの桜井光。 電気ではなく蒸気機関によって文明の発展がもたらされたという世界観のもと、 ある時は冒険活劇、ある時は複数の主人公によるオムニバス、ある時は学園モノと作品ごとにアプローチを変えながら展開している。 歴史改変SFとしての一面があり、歴史上の[[あんな人物>サー・ウィンストン・チャーチル]]や[[こんな人物>ハワード・フィリップス・ラヴクラフト]]の他、 チャールズ・バベッジだのエジソンだのヘミングウェイだのオーギュスト・ロダンだのコナン・ドイルだのシャーロック・ホームズだのが登場する。 コナン・ドイルとシャーロック・ホームズがどちらも実在するのはおかしい? そういう世界観だからしょうがない。 また歴史上の人物についてはあくまで「元ネタにしている」程度なので、史実通りの人物像で登場しているキャラは皆無と言ってもいい。 時にはびっくりするようなキャラ付けをされていたり、&font(#ff0000){歴史なんざ知ったこっちゃねえ!} とばかりにお亡くなりになっていたりする。 また、前述のスチームパンクな世界観に加えて[[クトゥルフ神話>クトゥルー神話]]やアメコミやTRPGの要素も入っている。 これらが好きな人は所々でニヤリとさせられること間違いなし。 シリーズ全体の特徴として頻繁に登場する専門用語や繰り返し表現を多用する癖のある文体がある。 特に文体が曲者でとにかく人を選ぶ。&bold(){本当に人を選ぶ}。その様は「世界観とキャラが好きだけど文体が気になる」というファンもちらほらいるほど。 その一方で合う人にはとことん合うため全体的に「隠れた名作」扱いされることが多い。 それぞれの物語は独立しており、ぶっちぎりに初心者バイバイな「白光のヴァルーシア」を除けばどの作品からでも楽しめる。 あえて言うなら蒼天~紫影はクトゥルフ神話の、黄雷はアメコミの知識があるとより内容を楽しめる。 ライアーソフトのHPから独立してスチームパンクシリーズ単体のポータルサイトも設けられているので、 各作品について知りたい方はそちらを覗いてみるのもいいかもしれない。 #contents() **シリーズ本編 ライアーソフトから18禁PCゲームとして発売されたシリーズの本流となる物語。 あらすじや詳細は各項目を参照。 &font(#008cff){●[[蒼天のセレナリア -What a beautiful world-]]}(2006) &font(#008cff){「あたしたちの翼を邪魔するものは、何もない――!!」} &blankimg(serenaria.jpg,width=310,height=232) 記念すべきスチパンシリーズ第1弾。 青空の下、飛空挺に乗って未知の大陸を飛び回る王道的な冒険活劇ストーリー。 エロゲ的な展開が一番多い。 また他のシリーズ作品は閉鎖都市インガノックや機関都市ロンドン、砂漠都市ヴァルーシアなどひとつの都市を舞台とした物語が多いのに対して、 この作品は都市から都市へと飛び回り様々な異種族と交流しつつ世界を股にかける内容となっている。 けれどやっぱりヒロインは乙女でヒーローはイケメン。 ゲームパートは目的地を目指してMAP移動を繰り返すというもの。 至る所でイベント(お使いが殆ど)が発生するが、別に無視しても物語進行に支障はない。…良心は痛むが。 &font(#ff0000){●[[赫炎のインガノック -what a beautiful people-]]}(2007) &font(#ff0000){うつくしき ひとびとの おもいをつむぐ ゆめものがたり――} &blankimg(inganock.jpg,width=310,height=232) シリーズ第2弾。 外部と隔絶された都市、蔓延する奇病等、前作とは打って変わって閉鎖的な舞台設定になっている。 中毒性の高い台詞や、以降の作品で恒例となったテンプレ戦闘は今作が発端。 ゲームパートでは各章の主要人物の心情を聞くことができる。ゲーム性は低いがシナリオ的には重要。 &font(#000000){●[[漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-]]}(2008) &font(#ff0000,black){「願いは果たされる。      } &font(#ff0000,black){ お前が、決して、諦めない限り」} &font(#ff0000,black){「――待て。しかして希望せよ」  } &blankimg(sharnoth.jpg,width=310,height=234) シリーズ第3弾。 英国首都ロンドンが舞台。 主人公メアリが原因不明の昏睡状態になった親友を救う為に、謎の男Mと取引して異形が彷徨う黒い街を奔走する物語。 メアリの18禁な息遣い(※でも走ってるだけ)に興奮し、Mさんのヒロインぶり(&とっても奥ゆかしいツンデレ)に萌えるゲームと言っても過言ではない。 ゲームパートは逃走パートと呼ばれ、メアリを操作して、追ってくる敵を避けながらMAPに散らばる『断片』を集めるというもの。 ○[[白光のヴァルーシア -What a beautiful hopes-]](2009) ――さあ、物語を紡ぎましょう。 ――喜びと悲しみと、星空の下で紡がれる夢とを込めて。 ――歌に乗せ、言葉に乗せ、機関と幻想とが入り交じる、砂漠の白光のまぼろしを。 &blankimg(valsia.jpg,width=310,height=234) シリーズ第4弾。何人もの視点から語られる群像劇。 設定からキャラデザ、BGMに至るまで全体的にアラビアンな雰囲気が漂う。イメージ的には[[マギ>マギ(漫画)]]みたいな感じ。 何気に嘘屋初のフルボイス作品であり、スチパンシリーズ独自の設定が増えてきたためか用語集も付いている。 &font(#800080){●[[紫影のソナーニル -What a beautiful memories-]]}(2010) &font(#800080){――幾つもの想いがあった。} &font(#800080){――幾つもの記憶があった。} &font(#800080){――其処には、失われたはずのものが、確かに存在していた――} &blankimg(sonanil.jpg,width=310,height=232) シリーズ第5弾。PSPとXbox360でコンシューマ版が発売された。 廃墟となったニューヨークとその地下世界が舞台。オズの魔法使い、不思議の国のアリスといった児童文学のオマージュが強い。 ゲームパートは表示されている記事の間違いを指摘するというもの。解らなかったら本編の詩を朗読する場面を見返そう。 &font(#ffdc00){●}[[黄雷のガクトゥーン -What a shining braves-]](2012) &font(#ffdc00){「輝きを持つ者よ。} &font(#ffdc00){ 尊さを失わぬ、若人よ」} &font(#ffdc00){「お前の声を聞いた。} &font(#ffdc00){ ならば、呼べ。私は来よう」} &blankimg(gakuton.jpg,width=310,height=230) シリーズ第6弾。スチパンシリーズ初の学園もの。 舞台は学生によって独自の社会形態を形成しているフランス洋上の学園都市。 初の転校生にして自称72歳の主人公ニコラ・テスラが悩める学生たちを相談(物理)や説得(物理)で救っていくという王道活劇ストーリー。 弱きを助け強きをくじく、悪逆非道は許さない。 そんな言葉を地で行くようなテスラの言動や登場人物の多くが持つ「異能」など特殊能力バトル物の[[燃えゲー]]的な設定が多い。 女の子の巨乳率が高めなのでおっぱい星人のあなたは是非。だからといってひんぬーがいないわけじゃないけどな! ゲームパートは各章の主要人物の過去や現状にテスラさんが物申すというもの。とはいえただの選択肢なので難しいことはない。コケシとマフラーコケシ(電動)。  ***WEBノベル 各作品の公式HPに掲載されている。 基本的に本編の後日譚と次作の前日譚を兼ね備えている。 #openclose(show=(Webノベル一覧)){ 蒼天のセレナリア  「~シェラと或る少女の会話より~」「~妄念の男、執念の男~」(全2話) 赫炎のインガノック  「Inganock Tails」「After the Inganock」(全8話) 漆黒のシャルノス  「ナイハーゴの灰葬」前・中・後編 白光のヴァルーシア  「After the Valusia」(全4話) 紫影のソナーニル  「ウイツィロポクトリの紅涙」(全4話) } 公式HPにはこの他にキャラクターの人気投票ページや発売記念SSなんかも残されている。 また、桜井氏のブログではスチパンシリーズに関係するちょっとした小話を読むことができる。 バレンタインを題材にした糖度高めな話やらシリーズのラスボスと主人公の立場が逆転したトンデモ設定の話やらが読めるので、興味の湧いた方は是非。 ***桜井氏のTwitter ちょくちょく短編が呟かれる。 シリーズの今後に重要なエピソードが出てきたり、本編で生死不明になってしまったキャラのその後がわかったりすることもある。 新作発売前にはTwitter連動企画が催されることもあるため、ファンならフォローしておいて損はない。 なお、ガクトゥーンのファンでノベライズ版に収録されたシャイニングリーグが好きな人は、 鋼屋ジン氏のアカウントも覗いておくと設定呟きやらSSやらが読めて幸せな気持ちになれるかもしれない。 **グッズ 主に&font(#ff0000){ライアーソフトの通販ページ}や&font(#ff0000){桜井氏のサークル「ENGINE SMOKER」}から発売されている。 基本的にシリーズ本編をより深く楽しみたい人向け。 雑誌連載のみで単行本化されていない話があったり、同人誌なため在庫切れだと入手が難しいものがあったりする。 ***小説 おおまかに分けて&font(#008cff){本編の外伝的な要素が強いもの}と&font(#008cff){別作品の体を取りつつも世界観を共有しているもの}とがある。 &font(#008cff){‐外伝的な要素が強いもの‐} &font(#800080){●}紫影のソナーニルノベルブック WEBノベル「ウイツィロポクトリの紅涙」の加筆修正版と、エンディング後の物語「ヒュプノスの魔瞳」を収録した一冊。 用語集と年表も入っている。 …が、「ウイツィロポクトリ」と「ヒュプノス」は2014年2月に発売されたコンシューマ版にEXシナリオとして収められているため、 現在ではファングッズとしての需要しかない気がしなくもない。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン・ノベルアンソロジー 桜井氏を含めた豪華な作家&絵師による「黄雷のガクトゥーン」のアンソロジーノベル。 #openclose(show=(収録内容)){ &bold(){「幼虫夢寐~La Belle au bois dormant~」}作家:加納京太 絵師:東麻姫 &bold(){「朧藍のムーンシャイン」}作家:禾刀郷 絵師:霧生実奈 &bold(){「朱紅きプレリュード Prelude en rouge ecarlate」}作家:森瀬繚 絵師:文倉十 &bold(){「What a shining league」}作家:鋼屋ジン 絵師:Lem &bold(){「欺瞞の竜」}作家:桜井光 絵師:千枚葉 } とにかく多方面へのネタが詰まっている。 新たな登場人物の元ネタも有名どころが盛りだくさん。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン:ロング・グッドバイ 黄雷のガクトゥーンの登場人物、マクレガー・メイザースを主人公とした小説。 6月21日発売のテックジャイアンから短期集中連載開始。 黄雷のガクトゥーン:シャイニングナイトにも隠しシナリオとして収録されているが、雑誌連載版と内容に差がある…らしい(筆者未確認)。 &font(#008cff){‐それ単体で独立した物語になっているもの‐} &font(#808080){●}灰燼のカルシェール-What a beautiful sanctuary- &blankimg(krsr2.jpg,width=250,height=343) (元画像掲載ページ:[[「灰燼のカルシェール」発売記念座談会>http://www.nitroplus.co.jp/goods/nitroplus_books/special_talk/]]) [[ニトロプラス]]とのコラボ作となる新作書き下ろし小説。 コートに身を包んだ背の高い青年キリエと白衣に身を包んだ少女ジュネが終わった世界を旅する話。とにかく終末世界観に溢れている。 サントラ付き。内容は作中の各シーンに対応したBGMと&bold(){まさかの主題歌}。 各作品のバッドエンド後というIFストーリーであり、それを踏まえた上で読んでみると面白い。ああ、空に! 空に! 2014年10月9日に星海社文庫から出版された。 中身は先に販売されたものそのままでサントラはついていない。 &font(#ff7800){●}瞬旭のティルヒア &blankimg(tirha.jpg,width=230,height=260) (元画像掲載ページ:[[サークル『ENGINE SMOKER』ブログ「Nest of the ENGINE」2011年12月28日のC81活動報告記事>http://ulthar.sblo.jp/archives/201112-1.html]]) 桜井氏が自身のサークルよりコミケ等で販売している小説。 舞台は1863年の日本。 機関技術によって超発展した江戸幕府に仕える侍、伊庭八郎が極秘荷物として受け取った不思議な少女りんと旅をするという内容。 スチームパンクな世界観での幕末を見ることができる。また、緊迫した戦闘描写が魅力的。 弐巻まで発売された状態でしばらく動きがなかったが、 &font(#ff0000){&bold(){2014年12月30日のコミケにて参巻が発売決定。}} &font(#ff0000){&bold(){←new!}} 通販は待て、しかして希望せよ。 なお、壱巻はとらのあなやメロンブックスで何度か再販されているものの基本的に品切れもしくは品薄状態。 &font(#ffffff,black){○}無色のウルタール -END of the shining world- &blankimg(ultal.jpg,width=200,height=157) (元画像掲載ページ:[[「無色のウルタール」ティザーサイト>http://ulthar.sakura.ne.jp/]]) 電子書籍として発売予定の小説。舞台は神と"人"が共存していた太古のカダス。 まだ企画段階であり、ティザーサイトが立ち上げてあるのみ。英語版や紙媒体での販売も検討しているらしい。 現在、桜井氏のサークル『ENGINE SMOKER』より準備号である「ウルタール考」シリーズが発売されている。 &font(#ff0000){○}マーク・ヒューズの神はいない クトゥルフ神話アンソロジー「狂宴」-ドラッグフェニールの絵画・2-に掲載されている桜井氏の短編。 外宇宙的なものを召喚しようとしたマーク・ヒューズという男の前に、クトゥルフ神話でいうところの[[無貌の神>Nyarlathotep]]の顕現体が顕れるという話。 が、それが[[黒い男>The M(漆黒のシャルノス)]]のものなのかは明言されていない。期待したファンの方は悪しからず。 ***月刊うそ。 ライアーソフトFC会員限定でたまに送られてくる会報。 嘘屋作品の情報が山盛りの内容で、スチパンシリーズしか知らなくても読む価値はある。 これを機に他の嘘屋作品に触れるてみるのも一興。 ***ファンディスク &font(#008cff){●}蒼天のセレナリアファンディスク 蒼天のセレナリアの続編だがDL限定販売。 &font(#008cff){●}Round a Go!Go! ライアーソフトのFD。 スチパン枠からは『蒼天のセレナリア』が参戦。 &font(#ff7800){ハ}&font(#ffb74c){チ}&font(#b8d200){ポ}&font(#afdfe0){チ} ライアーソフト、姉妹ブランドのレイルソフトの通算30作品リリース記念のFD。 ライアー&レイルキャラの共演でドタバタ騒ぎな内容。濃いキャラしかいないため物凄くカオス。 スチパン枠は赫炎~白光まで。 Steampunk Full-voice Fandisk 過去シリーズのアペンドシナリオ及びFC用シナリオをフルボイスで収録という豪華な一枚。 DVD形式。 #openclose(show=(収録内容)){ &sizex(3){銀色の彼のさえずり&font(#008cff){(蒼)}} &sizex(3){愛するひとの肖像&font(#008cff){(蒼)}} &sizex(3){ザントゥの深緑&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){翼、羽ばたかせる日&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){彼女の看護日記&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){手、いつかあなたの頬に&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){アーシェの月曜日、もしくは、ハワード・フィリップスの憂鬱&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){彼女のビスケット&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){兎のいる庭&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){仔猫の紅茶&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){鋼の都&font(#ff0000,black){(黒)} &font(#ff0000){※ファンクラブ特典シナリオ※}} &sizex(3){それは、彼女たちの幕間(白)} &sizex(3){それは、瞬きの物語(白)} &sizex(3){初恋の肖像(白)} &sizex(3){お茶の時間を幾つか&font(#800080){(紫)}} &sizex(3){幾つかの、冴えたやり方&font(#800080){(紫)}} &sizex(3){ソナーニル爆外伝&font(#800080){(紫)}} } その他に店舗購入特典、イベント購入特典、ファンクラブ購入特典としてSSが配布された。 SSの内容はそれぞれ異なっており、かつシリーズのメインキャラクターがクロスオーバーしているものが多い。 しかし、現在ではファンクラブ購入特典以外のものは入手困難である。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン:シャイニングナイト -N'gha-Kthun:Shining Night- 黄雷のガクトゥーンのFD。 ガクトゥーン本編とノベルアンソロジーの後日談。 100以上のイベントとクライマックスへ向けた長編一編が収録されている。 2013年8月23日に発売。 ***ドラマCD ドラマCD「STEAMPUNK QUINTET」 蒼天~紫影の短編5つを収録したドラマCD。クロスオーバーした話もある。 前述のSteampunk Full-voice Fandiskを視聴済みだとより楽しめる。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーンドラマCD『間違いの悲劇~Tragedy of Errors~』 黄雷のガクトゥーン単体のドラマCD。 主要登場人物が異能学生の能力によって「ハムレット」「サロメ」「ロミオとジュリエット」などの登場人物になりきっている中、 ただひとり(?)正気を失わずにいるニコラ・テスラが淡々と惨劇を回避していくコメディ。 &font(#800080){●}ドラマCD 紫影のソナーニル:ブルックリンの騎士 EPISODE:BROOKLYN 「出会ったすべてを忘れない」。そう誓ったリリィとエリシアの記憶からたったひとつだけ失われてしまったNYブルックリン・エリアでの物語。 2014年8月15日に発売された。 ***設定資料集etc… &font(#008cff){●}セレナリア・ザ・ガイド 内容が充実しすぎている一冊。1800円。 「私」と称する謎の人物によって記されているという体裁をとっている。 キャラクターの設定や足取りのほか、本編では明かされなかった事柄について言及していることも。 小さいサイズながら本編とファンディスクのCG(&ラフ画)に加えて特典テレカやら何やらの絵まで収録されており、本当に太っ腹な出来の一冊。 The rough guide to STEAMPUNKWORLD スチームパンクシリーズのガイドブック。 &bold(){なんと日英対訳本}。スチパンシリーズの海外進出への気概が伺える一冊である。 収録されているのは蒼天のセレナリアから紫影のソナーニルまで。 2012年7月にフランス・パリで開催されていた日本の伝統文化展覧会「JAPANEXPO」に関連商品と共に出品された。 &font(#ff8cff){●}スチームパンクシリーズワールドガイド1 フランス王国(ブルボン第三王朝)とアメリカ合衆国に焦点を当てたワールドガイド。 本編にまだ登場していないキャラ10名+αのプロフィールに加え、シリーズの今後に関わりそうな組織や事件の情報が載せられている。 また、1909年時点における黄雷のガクトゥーンと紫影のソナーニルのキャラたちを伺える短編も収録されている。 ロボコップだこれー! ●スチームパンクシリーズワールドガイド2 まだ予告ペーパーの配布しかされていない。 「漆黒のシャルノス」本編では触れられることのなかった東のロンドンを中心とした内容になる模様。 ***各作品のイラストレーターによる同人誌 事実上の設定資料集。本編のCGラフや漫画や没設定などが掲載されている。桜井氏のSSが寄せられている場合も。 全年齢対象のものとR-18のものがある。エロいのが苦手な人は購入前にジャンルを確認しよう。 15P程度から100P越えのものまでボリュームが幅広いので、その辺りを下調べしながら購入を検討するのがよいと思われる。 #openclose(show=(同人誌一覧)){ RINGOPIP2(赫) おさるのす(黒) しつこくのおさるのす(黒) ふつこくのおさるのす(黒)※前2冊の総集編+新規書き下ろし RINGO PIPS vol.3(白) そんなにいる(紫) しえいのそんなにいる(紫) そんなにいるぷれーん(紫) 雷鳥黄金旅程(黄) 轟雷黄金帆船(黄)※FDの内容含む ネロリア(黄) 妄想碩学毒本(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本MINIMUM(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本FRINGE(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本THE CINEMA(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心・鋼屋ジン氏の寄稿あり からしいれ(灰) } 在庫切れで入手不可能になっているものが多い。 また、同人誌なので当然ではあるが公式サイト等で販売告知が行われるわけではない。 見逃したくない人はそれぞれのイラストレーターさんのTwitterなどをコミケ前にチェックしておくといい。 ~余談~ 実は同じくライアーソフトから発売されたエロゲーで桜井氏が関わっている「絶対地球防衛機メガラフター」と設定の一部を共有している。 また、ガガガ文庫から発売されている桜井氏のライトノベル「殺戮のマトリクスエッジ」にも、 「黄金螺旋階段」などスチパンシリーズにおいて重要な意味を持つ単語が出てきたり、 どこかで見たようなテンプレ戦闘(食事)を行うキャラクターが登場したり、何だかんだ右手を伸ばしたりしている。 さらに[[ANGEL BULLET]]の一連の出来事がダイムノベルとして発刊されているようで、漆黒のシャルノスや黄雷のガクトゥーンなどで軽く言及されている。 著者は匿名の牧師らしく、ガクトゥーンの学園都市では映画化までされていた。 桜井女史と交流のある鋼屋ジン原作の[[ダイン・フリークス]]では、スチームパンクシリーズを意識したと思われる設定や台詞回しが存在する。 &font(#008cff){&bold(){「では、良き追記・修正を!」}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - これ全部やらないと話が分からないタイプ?最新作だけやってみようと思ったんだが -- 名無しさん (2014-01-28 13:33:16) - 世界観共有してるだけで話に繋がりは無いのでどれからでもいい ただ現在の最新作はファンディスクなので最初は無印のガクトゥーンを買うんだ。 -- 名無しさん (2014-01-28 13:46:20) - ↑おk、了解 -- 名無しさん (2014-01-28 13:55:00) - ↑なお、近々第5弾の「紫影のソナーニル」がPSPとXbox360で発売予定。乙女ちっくかつ悲劇的な内容ゆえに人を選ぶだろうけど、そっちも検討してみては? -- 名無しさん (2014-02-01 01:08:23) - このシリーズって世界観が独特な上、店舗特典やら同人誌やらTwitter限定のノベルやらでさらっと重要そうなこと書くから、世界観把握したいファン泣かせだよなw -- 名無しさん (2014-02-23 16:26:16) - 最近手を出したがティルヒア売ってねえ・・・ -- 名無しさん (2014-05-31 12:43:29) - ↑とらのあなで再販中。またその内売り切れるかもだから買うならお早めに。ただ一冊のボリューム薄目なんだよね、ティルヒア。手に入れやすいスチパンシリーズ絡みの何かが欲しいんなら殺戮のマトリックスエッジが一番いいかも。作者が同じ桜井先生で、第2巻で黄金螺旋階段とか出てきたことを考えると…。 -- 名無しさん (2014-05-31 12:56:37) - ここには載ってないけど、ジャイアニズムVol.4の特集は半端じゃない情報量だった。年表、相関図、世界観解説、インタビュー、SSというボリューム -- 名無しさん (2014-06-10 19:22:18) - ↑しかもシリーズの枠を越えた蒼~紫までの相関図だったな。リリィちゃんとメアリがお茶してるイラストの一部が見れたり、盛りだくさんだったな。 -- 名無しさん (2014-06-10 19:35:08) - ブルックリンの騎士がようやくきたか。今から楽しみだわ -- 名無しさん (2014-07-27 14:40:40) - 見ないうちにすんごい記事が充実してるな -- 名無しさん (2014-07-28 17:53:38) #comment #areaedit(end) }

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