アックーム

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&font(#6495ED){登録日}:2014/12/14(日) 12:57:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(purple){&font(b){&sizex(5){ユメップ…!}}}} #center(){&color(purple){&font(b){&sizex(5){オマエヲ…}}}} #center(){&color(purple){&font(b){&sizex(5){ケシサッテヤル…!}}}} &image2(ak_off.png,width=289,height=274,center) #right(){&sizex(2){出典:公式アートワーク}} &color(purple){&font(b){アックーム}}とは、『[[マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー]]』に登場する敵キャラクターの1人である。 **概要 本作の悪役にして事件の&font(b){黒幕}。 コウモリをデフォルメ調に擬人化したような姿をしており、殆どカタカナのどこかぎこちない文体に「~ギ…」の口癖、笑い声も「ギギギ…」という非常に怪しい喋り方をする。 名前の由来はまんま「悪夢」。 任天堂キャラで悪夢といえば[[コイツ>ナイトメア(星のカービィ)]]の前例があるが、特に関連性はない。 人型とコウモリ、更に戦闘時の異なる形態を持ち、移動時はもっぱらコウモリの姿で動く。 戦闘時の姿は人型をスリムに巨大化させた感じ。 後述する過去の因縁からユメップ王子のことを強く憎んでいる。 かつてはマクラノ島に住むコウモリの魔王で、島の秘宝のひとつ「ダークストーン」を用いて世界征服を行おうとしてマクラノ族と対立した。 最終的には一族の長であるユメップ王子の活躍もあって追い詰められ、夢世界に封印されてしまう。 だが、封印される間際にダークストーンを自ら粉々にして島中に降り注がせ、彼らを石化させることに成功。 両者の戦いは相打ちに終わった。 ところが、現代(本編開始時点)になってもアックームはまだ野望を捨てておらず、マリオ一行が観光で訪問したことをきっかけに再び動き出す事となる。 **本編での活躍 &color(red){以下、本作のネタバレを含みます!} なんと&font(b){オープニングの段階でいきなりマリオ達の前に現れ、有無を言わさず戦いを挑んでくる。} とはいえ戦闘自体はアクションのチュートリアルを兼ねたイベント戦なので、互いに攻撃し合うとすぐ終わる。 だが、唐突に現れたと思ったら彼のカッコイイ戦闘BGM「アックームとの戦いの果てに…」を引っさげてバトルに突入するため、まさかの超展開に呆気にとられたプレイヤーも多い。 (なお、この戦闘はルイージが見た悪夢の中で行われたものであり、現実のマリオはまだこの時点でアックームとの面識が無い) その後、マクラノ城地下にあった石のマクラ(ユメップ)でルイージが寝たことにより夢世界への入口が発現、すかさず近くにいたピーチ姫を誘拐した。 アックームは彼女の力を世界征服に利用しようと考えていたのだ。 夢のマクラノ城で追いついてきたマリオ&ユメルイージ(夢世界のルイージ)と一戦交えるも、更に深層の夢世界の底へと逃げていく。 やがて、マリオ達がマクラノ族の一人であるユメじいの協力を得て夢世界の底に突入。 再び戦闘が始まる…かと思いきや、そこにまさかのクッパ乱入というイレギュラーが発生してしまう。 だが、貪欲なアックームは彼の秘めるパワーに感付くと「ピーチ姫よりも利用価値がある」と見込み、訝しがるクッパをそそのかして味方につけることに成功。 タッグを組んでマリオブラザーズと一戦交えるが、敗北しても深追いすることなく二人一緒に夢世界から脱出した。 彼の狙いはかつてダークストーンと対を成した秘宝「ドリームストーン」の入手だった。 ドリームストーンは夢のエネルギーを注ぎ込むことでどんな願いも叶える力を持っており、ダークストーン無き今アックームはこれを世界征服の手段に使おうと考えたのである。 首尾のいいことにドリームストーン自体はマリオブラザーズの到着よりも前に手に入れることができた為、今度はパジャマウンテン山頂で夢のエネルギーの回収を計画する。 その内容は(クッパ側が用意したと思しき)スピーカーから「ネムリズム」という強い催眠作用を含む音楽を流し、島民を強制的に眠らせて夢のエネルギーを集めるというもの。 ネムリズムの効果はマリオ達にとっても脅威を発揮し、特にルイージが深い眠りに落ちてしまったことで彼らは撤退を余儀なくされ、事実上クッパ達の不戦勝に終わった。 邪魔者が消え、ひとしきりエネルギーが集まるとアックームはクッパに願いごとを促す。 クッパは世界征服には城が不可欠だと考え、ドリームストーンに願いを叶えさせるとマクラノ島の遥か上空に巨大な浮遊要塞「&font(b){ネオクッパ城}」を創造。 強固なシールドに守られた城からマクラノ島に攻撃を行い、島民をパニックに陥れた。 なお、ドリームストーンはこれ以降アックームの手元に置かれる事になる。 その後、島の守り神「ネムルーゴ」の力を借りたマリオ達はネオクッパ城の撃墜に成功。 乗り込んできたマリオ達に対し、アックームはカメックに夢世界を往来できる力を与えて足止めを任せる。 更に自身はマクラ化し、それを使って寝ることをクッパに提案。 彼が強い自分の夢を見て寝るだけで世界征服に必要なエネルギーが城に溜まるらしい。 しかし、夢世界でクッパがユメルイージとの[[熾烈な巨大化バトル>巨大化バトル(マリオ&ルイージRPG)]]の末に敗北し、目論みは失敗。 彼と共にネオクッパ城の屋上を目指して逃走し、その途中でマリオブラザーズと最後の対決に挑むのだが… この辺りの展開については追々後述する。 **戦闘能力 ストーリー上で戦うタイミングによって戦闘スタイルが大きく異なる。 また、いずれも共通して夢の中で戦闘が行われる。 ・1回目 オープニングのアレ。人型(戦闘時)の姿で登場するが、名前は「???」。 無数の「アクムコウモリ」に分裂して突進攻撃を行うが、イベント戦だからか接触してもダメージは受けない。 その分攻撃スピードは結構早いが… ・2回目 夢のマクラノ城で戦う。ここと3回目は通常のボス戦BGMが流れる。 この時は紫色のモヤの塊のような姿で、まだ名前は「???」となっている。 本人はたまにちょっかいを出してくる程度で直接戦わず、代わりにマリオをコピーした無数の「ユメマリオ」が事実上のボスとなる。 ダメージを与えられるのは本物のユメマリオだけで、それ以外を攻撃しても意味はない。 ユメマリオは単純にマリオへ突進してくるだけだが、この時に偽者を攻撃すると後で流れ星のごとく一人ずつ降り注いでくるため危険。 また、画面奥へのスクロールが始まった時は奥から5人編隊で無敵状態(スター取った時のアレ)と化して突撃を行う。 当たるとやはり大ダメージで、しかも後半になればアックームが煙幕をまいて妨害してくる。 ・3回目 夢世界の底で戦う。クッパとの魔王コンビ。バトルリングの「クッパX&アックームX」はこちらがベース。 コウモリの姿を取り、ようやく正式にアックーム名義となる。 基本はクッパを相手に戦う。 アックームの力でクッパは身体能力が大幅に強化されており、特に大ジャンプや瞬間移動から繰り出すパンチが誇張抜きで強烈。 また、クッパが攻撃を受けるたびに口から大量のアックーム(コウモリ形態)が飛び出し、攻撃に参加してくる。 個々のHPは物凄く低いので撃破は簡単だが、クッパを倒さないとバトルに勝利できないのでミラクルアタックでまとめて倒すといい。 ・4回目 ネオクッパ城で戦う。バトルリングで戦う「アックームX」はこちらがベース。 見てくれは1回目と同じ姿だが、戦闘前に「ドリームストーンが無くても強くなった」と豪語するだけあってその実力は侮れない。 1回目でも繰り出したアクムコウモリの大群だけでなく、分身による撹乱からのエネルギー弾や、後述のアクムキャンディを利用したトリッキーな輪投げも放つようになる。 殆どの攻撃は初見殺しでスピードが早く、毎ターンユメップによる小回復の援護があるとはいえ回避・カウンターのコツを掴むまでがキツイ。 特に輪投げこと「悪夢の投げ輪」は輪の中が危険そうに見えて、実は&font(b){&font(u){輪の外にいると}&color(red){回避不能の大ダメージ}を伴う衝撃波に巻き込まれてしまう。} 反対に輪の中だと、収束する瞬間にジャンプで避ければ発生した衝撃波にも当たらずに済み、画面奥のアックームだけが大ダメージを受ける。 戦闘終盤では後述の嫌らしい回復手段を使い始めるため、かなり重要なダメージソースとなる。 また、これまでと違いアックームの攻撃に触れると一定確率でマリオが深い眠りに落ち、「無限悪夢」が発動して永遠に悪夢を見せつけられてしまう。 悪夢の中では無限ループのマップが続き、アックームが炎ブレスを吐きながら追いかけてくる。 マリオは途中に仕掛けられた落とし穴の中に1つだけある、現実世界への出口を探して入らなければならない。 それ以外のハズレを引くと回転トゲがひしめく空間に落とされた挙句、最初からやり直しとなるがその穴はネットで塞がれて落ちなくなる。 ジャンプで飛び越せばその穴が当たりかハズレが判明するので参考に。当たりは虹色。 この戦闘で特に目を引くのは、周囲に並べられた大量の「&font(b){アクムキャンディ}」。 アックームは行動前にこのキャンディをバリッと2~3個食うことで、一時的に攻撃力をアップさせてくる。 そのため、実際に受けるダメージは数値上のステータスよりも大きい。 倒せるものの数が一定数減るたびにすぐ補充し、更に時折ユメルイージをマリオから引き剥がしてアクムキャンディの中に隠してしまうことがある。 これをアックームが食った場合、普段以上に攻撃力がアップしてしまう。 (食われたルイージは行動後にすぐ戻ってくる) しかも、このアクムキャンディは只のキャンディではなく、トゲと足が生えたモンスターと化して戦うこともある。 トゲ、という点からお察しの通り普通は踏めない。 変化するタイミングはアックームが天井にぶら下がって休眠を始めた時であり、速やかに全滅させないとアックームの無敵状態を解除できないばかりか体力もドンドン回復されていく。 アクムキャンディの攻撃自体は四方から体当たりするというシンプルなものだが、途中でアックームの妨害により画面が逆さまになってしまう点には注意。 この回復行動によって実際のHPは数値よりも大きいことが多く、投げ輪等へのカウンターを確実に成功させて少しでもダメージを稼ぐのが勝利への近道となる。 **結末 &color(red){以下、本作の更に重大なネタバレを含みます!!} 屋外への逃走後、追いついてきたマリオブラザーズを前に未だ勝気なアックーム。 クッパとのコンビならマリオ達には絶対に負けないと粋がる。ところが…… #center(){ベチャア!!([[たたきつけられるおと>ざわざわ森のがんこちゃん]])} 今までアックームにぶら下がっていたクッパが唐突に彼を床に投げ飛ばす。 何事か、と戸惑いを隠せないアックーム。 #center(){クッパ&font(b,#ff0000){「利用していたのはワガハイの方だ!!」}} 実はクッパ、&font(b){初めからアックームの魂胆を見抜いており、利用するだけして裏切る気マンマンだったのである。} そもそもアックームが彼に近づいた動機は「利用価値があるから」であり、便利な道具に近い扱いだった。 彼はそういった面で頼りにすることはあっても、心の底から信頼したり協力関係を結ぶ気など無かった。 クッパも同じ事を考えており、最初こそ大人しく協力していたがコンビという名目で都合よく利用されていることに良い気分がせず、飽きを感じて見切りをつけたのだ。 いつの間にやらドリームストーンを奪い、お互い勝手に潰し合っていろとばかりに最上階へ逃げるクッパ。 これにはアックームも呆然とするばかり。&font(l){一番呆然としているのはプレイヤーだが} しかし、ドリームストーンが無くても今は違うと強がるアックームはそのままユメップと対決。 夢世界へ逃げ込むとユメップを返り討ちにするが、続けて乗り込んできたマリオブラザーズとの決戦の末、とうとう敗北を喫する。 最期は力の暴走か、体が膨張して跡形もなく破裂するという末路を迎えたのだった。 …以上が、アックームの活躍の全てである。 平たく言ってしまえば、散々黒幕らしい存在感を出しておきながら&font(b){最後は真のラスボスであるクッパの踏み台に過ぎなかった}という、いろいろと残念なキャラクターだったのだ。 かつてクッパがオリジナルキャラ(黒幕)のかませ犬にされたケースは何度かあるが、よもや逆のケースが起きようとは誰が予想できたのか。 元々、本作の開発初期のシナリオではアックームが真のラスボスとなるはずであった。 しかし、任天堂側からアルファドリームに「&font(b){もっとクッパ一味を活躍させてくれ}」とオーダーが入ったことでシナリオが方向転換し、[[クッパが名実ともにラスボスの座に付く事となった。>ドリームクッパ]](ニンドリのインタビュー記事より) クッパは[[前作の事件>マリオ&ルイージRPG3!!!]]で大活躍し、精神的にも大きく成長を遂げて株を上げたため、再び黒幕のかませという損な役回りをさせるのは不自然だと思ったのだろう。 シナリオに関連した小話で、ストーリー冒頭でルイージが見た悪夢は「マクラノ島に招待してくれたネテバッカ博士が実はアックームとつるんでいる」ことを示唆する内容になっているが、実際のネテバッカ博士は何も関係ない上にストーリーでもほんの少ししか関わってこない。 恐らくは前述した初期のシナリオの名残であると考えられる。 そうして軌道修正が行われた結果、ゲーム中で描かれたのは口先だけでクッパを丸め込もうとしてボロ雑巾のごとく投げ捨てられ、あっけない最期を遂げ、最終決戦にすら爪跡を残せなかったアックームの哀れな姿であった。 クッパがプレイヤーの予想を良い意味で裏切る活躍を与えられたのと引き換えに、アックームに本来あったはずのラスボスとしての活躍と地位は奪われ、文字通り地に落とされたのである。 とある場所で聞ける彼の&font(l){取ってつけたような}生い立ちも、もしラスボスのままであったら今よりもう少し深みがあったのだろう。 死後もクッパから何とも思われないどころか、低評価を下される彼の仕打ちには涙を禁じえない。 かくしてアックームは発売後に一転、かませ犬ならぬ「&font(b){&color(purple){かませコウモリ}}」という不名誉な評価を頂戴する事となってしまったのであった。 彼の立場で考えると全く惨い話である。 …まあ、アックームが「コウモリの&font(b){魔王}」なのに対してクッパが「カメの&font(b){大魔王}」であることを踏まえると、初めから見えない&color(red){越えられない壁}が働いていたのだろう。 多分。 ちなみに、ここまで言っておいてなんだが彼自身は決して弱くはなく、特にバトルリングで戦える強化版のアックームXは純粋に強い。 前述の厄介な能力をそのまま引き継いでパワーアップしているため、コイツ単体でかなりのターン数を消費するようなら本作のボス達と連続で戦うボスバトルメドレーでは鬼門になりかねない。 (というのも、この後にまだ[[驚きの相手>クッパJr.]]が待ち構えているため) 追記・修正は傷心のコウモリをいたわってあげながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - アックムーン「悪夢だムーン・・・。」 -- 名無しさん (2014-12-14 13:11:45) - 3でクッパがあれだけカッコ良く成長したんだからシナリオの変更はしょうがない気もするがもう少しマリオ達との絡みを見たかった -- 名無しさん (2014-12-14 13:21:13) - 悪夢の投げ輪の初見殺しっぷりはひどい。しかもハードだと即死級 -- 名無しさん (2014-12-14 17:47:32) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2014/12/14(日) 12:57:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(purple){&font(b){&sizex(5){ユメップ…!}}}} #center(){&color(purple){&font(b){&sizex(5){オマエヲ…}}}} #center(){&color(purple){&font(b){&sizex(5){ケシサッテヤル…!}}}} &image2(ak_off.png,width=289,height=274,center) #right(){&sizex(2){出典:公式アートワーク}} &color(purple){&font(b){アックーム}}とは、『[[マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー]]』に登場する敵キャラクター(コウモリ)の1人(匹?)である。 **概要 本作の悪役にして事件の&font(b){黒幕}。 コウモリをデフォルメ調に擬人化したような姿をしており、コウモリをモチーフにした首飾りをつけている。 殆どカタカナのどこかぎこちない文体に「~ギ…」の口癖、笑い声も「ギギギ…」という非常に怪しい喋り方をする。 名前の由来はまんま「悪夢」。 人型とコウモリ、更に戦闘時の異なる形態を持ち、移動時はもっぱらコウモリの姿で動く。 戦闘時の姿は人型をスリムに巨大化させた感じ。 後述する過去の因縁からユメップ王子のことを強く憎んでいる。 かつてはマクラノ島に住むコウモリの魔王で、島の秘宝のひとつ「ダークストーン」を用いて世界征服を行おうとしてマクラノ族と対立した。 最終的には一族の長であるユメップ王子の活躍もあって追い詰められ、夢世界に封印されてしまう。 だが、封印される間際にダークストーンを自ら粉々にして島中に降り注がせ、彼らを石化させることに成功。 両者の戦いは相打ちに終わった。 ところが、現代(本編開始時点)になってもアックームはまだ野望を捨てておらず、マリオ一行が観光で訪問したことをきっかけに再び動き出す事となる。 **本編での活躍 &color(red){以下、本作のネタバレを含みます!} なんと&font(b){オープニングの段階でいきなりマリオ達の前に現れ、有無を言わさず戦闘に突入する}という出オチもいいとこな初登場を果たす。 とはいえ戦闘自体はアクションのチュートリアルを兼ねたイベント戦なので、互いに攻撃し合うとすぐ終わる。 だが、唐突に現れたと思ったら彼のめちゃくちゃカッコイイ戦闘BGM(タイトル「アックームとの戦いの果てに…」)を引っさげてバトルに突入するため、 まさかの超展開に呆気にとられたプレイヤーも多い。 (なお、この戦闘はルイージが見た悪夢の中で行われたものであり、現実のマリオはまだこの時点でアックームとの面識が無い) その後、マクラノ城地下にあった石のマクラ(ユメップ)でルイージが寝たことにより夢世界への入口が発現、すかさず入口を介して近くにいたピーチ姫を誘拐した。 アックームは彼女の力を世界征服に利用しようと考えていたのだ。 夢のマクラノ城で追いついてきたマリオ&ユメルイージ(夢世界のルイージ)と一戦交えるも、更に深層の夢世界の底へと逃げていく。 やがて、マリオ達がマクラノ族の一人であるユメじいの協力を得て夢世界の底に突入。 再び戦闘が始まる…かと思いきや、そこにまさかのクッパ乱入というイレギュラーが発生してしまう。 だが、貪欲なアックームは彼の秘めるパワーに感付くと「ピーチ姫よりも利用価値がある」と見込み、訝しがるクッパをそそのかして味方につけることに成功。 タッグを組んでマリオブラザーズと一戦交えるが、敗北してもピーチ姫を深追いすることなく二人一緒に夢世界から脱出した。 (クッパは諦め切れなかったが「ピーチ姫などいつでも攫える」と説得され渋々了承した) 彼の狙いはかつてダークストーンと対を成した秘宝「ドリームストーン」の入手だった。 ドリームストーンは夢のエネルギーを注ぎ込むことでどんな願いも叶える力を持っており、ダークストーン無き今アックームはこれを世界征服の手段に使おうと考えたのである。 首尾のいいことにドリームストーン自体はマリオブラザーズの到着よりも前に手に入れることができた為、今度はパジャマウンテン山頂で夢のエネルギーの回収を計画する。 その内容は(クッパ側が用意したと思しき)スピーカーから「ネムリズム」という強い催眠作用を含む音楽を流し、島民を強制的に眠らせて夢のエネルギーを集めるというもの。 ネムリズムの効果はマリオ達にもその脅威を発揮し、特にルイージが深い眠りに落ちてしまったことで彼らは撤退を余儀なくされ、事実上クッパ達の不戦勝に終わった。 邪魔者が消え、ひとしきりエネルギーが集まるとアックームはクッパに願いごとを促す。 クッパは世界征服には城が不可欠だと考え、ドリームストーンに願いを叶えさせるとマクラノ島の遥か上空に巨大な浮遊要塞「&font(b){ネオクッパ城}」を創造。 強固なシールドに守られた城からマクラノ島に攻撃を行い、島民をパニックに陥れた。 なお、ドリームストーンはこれ以降アックームの手元に置かれる事になる。 その後、島の守り神「ネムルーゴ」の力を借りたマリオ達はネオクッパ城の撃墜に成功。 乗り込んできたマリオ達に対し、アックームはカメックに夢世界を往来できる力を与えて足止めを任せる。 更に自身はマクラ化し、それを使って寝ることをクッパに提案。 彼が強い自分の夢を見て寝るだけで世界征服に必要なエネルギーが城に溜まるらしい。 しかし、夢世界でクッパがユメルイージとの[[熾烈な巨大化バトル>巨大化バトル(マリオ&ルイージRPG)]]の末に敗北し、目論みは失敗。 彼と共にネオクッパ城の屋上を目指して逃走し、その途中でマリオブラザーズと最後の対決に挑むのだが… **戦闘能力 ストーリー上で戦うタイミングによって戦闘スタイルが大きく異なる。 また、いずれも共通して夢の中で戦闘が行われる。 ・1回目 オープニングのアレ。人型(戦闘時)の姿で登場するが、名前は「???」。 無数の「アクムコウモリ」に分裂して突進攻撃を行うが、イベント戦だからか接触してもダメージは受けない。 その分攻撃スピードは結構早いが… 「ボディが細い」「マント」で悪夢のキャラ、となると[[別の悪夢キャラ>ナイトメア(星のカービィ)]]のような見た目。 ・2回目 夢のマクラノ城で戦う。ここと3回目は通常のボス戦BGMが流れる。 この時は紫色のモヤの塊のような姿で、まだ名前は「???」となっている。 本人はたまにちょっかいを出してくる程度で直接戦わず、代わりにマリオをコピーした無数の「ユメマリオ」が事実上のボスとなる。 ダメージを与えられるのは本物のユメマリオだけで、それ以外を攻撃しても意味はない。 ユメマリオは単純にマリオへ突進してくるだけだが、この時に偽者を攻撃すると後で流れ星のごとく一人ずつ降り注いでくるため危険。 また、画面奥へのスクロールが始まった時は奥から5人編隊で無敵状態(スター取った時のアレ)と化して突撃を行う。 当たるとやはり大ダメージで、しかも後半になればアックームが煙幕をまいて妨害してくる。 奥に居座っているが時期の都合でちょっかいボールはここでは手に入らない。その為使った時どんな反応をするのかは不明である。 ・3回目 夢世界の底で戦う。クッパとの魔王コンビ。バトルリングの「クッパX&アックームX」はこちらがベース。 コウモリの姿を取り、ようやく正式にアックーム名義となる。 クッパ軍団のR版・X版は色が変わらない((ヘイホー(通常版は赤)系は例外的に色が変わる。プロペラヘイホーRは青、飛行艇のヘイホーRは黄色になる。))が、アックームはクッパ軍団では無い為か色が変わる。ここでは黄色。 基本はクッパを相手に戦う。 ユメルイージがマリオと合体して能力を引き上げるのと同じように、アックームもクッパに取りつくことで身体能力を大幅に強化している。 おなじみの火炎ブレスや巨大化突進の他、大ジャンプや瞬間移動から繰り出すパンチが誇張抜きで強烈。 (ハード&X版だとこれ一発で即死も有りうるほど) また、クッパが攻撃を受けるたびに口から大量のアックーム(コウモリ形態)が飛び出し、攻撃に参加してくる。 個々のHPは物凄く低いので撃破は簡単だが、クッパを倒さないとバトルに勝利できないのでミラクルアタックでまとめて倒すといい。 ・4回目 ネオクッパ城で戦う。バトルリングで戦う「アックームX」はこちらがベース。X版の色は青。 見てくれは1回目と同じ姿だが、戦闘前に「ドリームストーンが無くても強くなった」と豪語するだけあってその実力は侮れない。 1回目でも繰り出したアクムコウモリの大群だけでなく、分身による撹乱からのエネルギー弾や、後述のアクムキャンディを利用したトリッキーな輪投げも放つようになる。 殆どの攻撃は初見殺しでスピードが早く、毎ターンユメップによる小回復の援護があるとはいえ回避・カウンターのコツを掴むまでがキツイ。 特に輪投げこと「悪夢の投げ輪」は輪の中が危険そうに見えて、実は&font(b){&font(u){輪の外にいると}&color(red){回避不能の大ダメージ}を伴う衝撃波に巻き込まれてしまう。} 反対に輪の中だと、収束する瞬間にジャンプで避ければ発生した衝撃波にも当たらずに済み、画面奥のアックームだけが大ダメージを受ける。 戦闘終盤では後述の嫌らしい回復手段を使い始めるため、かなり重要なダメージソースとなる。 また、この戦闘では下記の特殊な要素も存在する。 ・無限悪夢 これまでと違い、アックームの攻撃に触れると一定確率でマリオが深い眠りに落ちる。 するとそのまま「無限悪夢」が発動し、永遠に悪夢を見せつけられてしまう。 悪夢の中では無限ループのマップが続き、アックームが炎ブレスを吐きながら追いかけてくる。 マリオは途中に仕掛けられた落とし穴の中に1つだけある、元の空間への出口を探して入らなければならない。 それ以外のハズレを引くと回転トゲがひしめく空間に落とされた挙句、最初からやり直しとなるがその穴はネットで塞がれて落ちなくなる。 ジャンプで飛び越せばその穴が当たりかハズレが判明するので参考に。当たりは虹色。 当たりに入ればコインとキノコがある金色の空間。本作独特のジャイロセンサーの慣性の都合上全回収は難しいが、キノコは回収したい。 ・アクムキャンディ 特に目を引く要素。アックームの周囲に大量に並べられている。 アックームは行動前にこのキャンディをバリッと2~3個食うことで、一時的に攻撃力をアップさせてくる。 そのため、実際に受けるダメージは数値上のステータスよりも大きい。 倒せるものの数が一定数減るたびにすぐ補充し、更に時折ユメルイージをマリオから引き剥がしてアクムキャンディの中に隠してしまうことがある。 これをアックームが食った場合、普段以上に攻撃力がアップしてしまう。 (食われたルイージは行動後にすぐ戻ってくる) しかも、このアクムキャンディは只のキャンディではなく、トゲと足が生えたモンスターと化して戦うこともある。 トゲ、という点からお察しの通り普通は踏めない。 変化するタイミングはアックームが天井にぶら下がって休眠を始めた時であり、速やかに全滅させないとアックームの無敵状態を解除できないばかりか体力もドンドン回復されていく。 アクムキャンディの攻撃自体は四方から体当たりするというシンプルなものだが、途中でアックームの妨害により画面が逆さまになってしまう点には注意。 この回復行動によって実際のHPは数値よりも大きいことが多く、投げ輪等へのカウンターを確実に成功させて少しでもダメージを稼ぐのが勝利への近道となる。 **結末 &color(red){以下、本作の更に重大なネタバレを含みます!!} 屋外への逃走後、追いついてきたマリオブラザーズを前に未だ勝気なアックーム。 クッパとのコンビならマリオ達には絶対に負けないと粋がる。ところが…… #center(){ベチャア!!([[たたきつけられるおと>ざわざわ森のがんこちゃん]])} 今までアックームにぶら下がっていたクッパが唐突に彼を床に投げ飛ばす。 何事か、と戸惑いを隠せないアックーム。 「&font(b){おろか者め!} &font(b){ワガハイを利用していたつもりだろうが...} &font(b,#ff0000){利用していたのはワガハイの方だ!}」 実はクッパ、&font(b){初めからアックームの魂胆を見抜いており、利用するだけして裏切る気マンマンだったのである。} そもそもアックームが彼に近づいた動機は「利用価値があるから」であり、便利な道具に近い扱いだった。 彼はそういった面で頼りにすることはあっても、心の底から信頼したり協力関係を結ぶ気など無かった。 クッパも同じ事を考えており、最初こそ大人しく協力していたがコンビという名目で都合よく利用されていることに良い気分がせず、飽きを感じて見切りをつけたのだ。 いつの間にやらドリームストーンを奪い、お互い勝手に潰し合っていろとばかりに最上階へ逃げるクッパ。 これにはアックームも呆然とするばかり。&font(l){一番呆然としているのはプレイヤーだが} しかし、ドリームストーンが無くても今は違うと強がるアックームはそのままユメップと対決。 夢世界へ逃げ込むとユメップを返り討ちにするが、続けて乗り込んできたマリオブラザーズとの決戦の末、とうとう敗北を喫する。 最期は力の暴走か、体が膨張して跡形もなく破裂するという末路を迎えたのだった。 …以上が、アックームの活躍の全てである。 平たく言ってしまえば、散々黒幕らしい存在感を出しておきながら&font(b){最後は真のラスボスであるクッパの踏み台に過ぎなかった}という、 いろいろと残念で不遇なキャラクターだったのだ。 かつてクッパがオリジナルキャラ(黒幕)のかませ犬にされたケースは何度かあるが、よもや逆のケースが起きようとは誰が予想できたのか。 **裏話 元々、本作の開発初期のシナリオは製品版と大きく異なり、恐らくはアックームが真のラスボスとなるはずであった。 しかし、任天堂側からアルファドリームに「&font(b){もっとクッパ一味を活躍させてくれ}」と&font(l){圧力}オーダーが入ったことでシナリオが方向転換し、 [[クッパが名実ともにラスボスの座に付く事となった。>ドリームクッパ]](ニンドリのインタビュー記事より) 件のシーンで何の脈絡もなくいきなり裏切ったのはこれと決して無関係ではないと思われる。 (とは言え、「心から」信用している言動が見られない辺りで既に若干匂わせていたが) クッパは[[前作の事件>マリオ&ルイージRPG3!!!]]で大活躍し、精神的にも大きく成長を遂げて株を上げたため、再び黒幕のかませという損な役回りをさせるのは不自然だと考えたのだろう。 ちなみにシナリオと関連した小話で、ストーリー冒頭でルイージが見た悪夢は、 「マクラノ島に招待してくれたネテバッカ博士が実はアックームとつるんでいる」ことを示唆する内容になっているが、 実際のネテバッカ博士は何も関係ない上にストーリーでもほんの少ししか関わってこない。 こちらも恐らくは、前述した初期のシナリオの名残であると考えられる。 この博士にルイージはどんなイメージを抱いたのか… そうして軌道修正が行われた結果が、口先だけでクッパを丸め込もうとしてボロ雑巾のごとく投げ捨てられ、あっけない最期を遂げ、 最終決戦にすら爪跡を残せなかったアックームの哀れな姿であった。 クッパがプレイヤーの予想を裏切る活躍を与えられたのと引き換えに、 アックームに本来あったはずのラスボスとしての活躍と地位は奪われ、文字通り地に落とされたのである。 とある場所で聞ける彼のそっけない生い立ちも、もしラスボスのままであったら今よりもう少し深みがあったのだろう。 死後もクッパからは何とも思われないどころか、低評価を下される彼の仕打ちには涙を禁じえない。まさに悪夢。 かくしてアックームは発売後に一転、かませ犬ならぬ「&font(b){&color(purple){かませコウモリ}}」という不名誉な評価を頂戴する事となってしまったのであった。 彼の立場で考えると全く惨い話である。 …まあ、アックームが「コウモリの&font(b){魔王}」なのに対してクッパが「カメの&font(b){大魔王}」であることを踏まえると、初めから見えない&color(red){越えられない壁}が働いていたのだろう。多分。 ちなみに、ここまで言っておいてなんだが彼自身は決して弱くはなく、特にバトルリングで戦える強化版のアックームXは純粋に強い。 前述の厄介な能力をそのまま引き継いでパワーアップしているため、 コイツ単体でかなりのターン数を消費するようなら本作のボス達と連続で戦うボスバトルメドレーでは鬼門になりかねない。 (というのも、この後にまだ[[驚きの相手>クッパJr.]]が待ち構えているため) 海外版では「Antasma」という名前である。ちなみにこれはコウモリ(Fantasma)が名前の由来である。 &color(red){ちなみにアックームは、何故か海外でのほうが人気が高い。} 嘘だと思う人は「アックーム」と「Antasma」の両方でググってみよう。日本と海外での扱いの差に驚くはずだ。 追記・修正はアックームXをノーダメージでクリアしてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - アックムーン「悪夢だムーン・・・。」 -- 名無しさん (2014-12-14 13:11:45) - 3でクッパがあれだけカッコ良く成長したんだからシナリオの変更はしょうがない気もするがもう少しマリオ達との絡みを見たかった -- 名無しさん (2014-12-14 13:21:13) - 悪夢の投げ輪の初見殺しっぷりはひどい。しかもハードだと即死級 -- 名無しさん (2014-12-14 17:47:32) - どっかで見たクッパ様専用タクシーというコメントに笑った。でも役割的にはかませだったけど普通に戦闘では強かった -- 名無しさん (2015-05-29 11:07:50) - 戦闘BGM 戦闘力もあってかコイツを嫌う人割りと少ないんだよね 寧ろあんまりだって同情されてる場合が多い 実際自分はクッパより好きだ もちろんクッパも好きだけど… できれば次回作とかで復活させてあげてほしいね。 -- 名無し (2015-08-22 19:44:35) - 実力者設定に似合わず踏み台にされている辺りけものフレンズのオーロックスとアラビアオリックスとで苦い酒を飲んでそう。 -- 名無しさん (2018-11-16 20:33:18) - メタ的な敗因は裏話の通り。ネタ的な敗因は取りついてアックームクッパみたいな存在になれなかったこと…なんちて。 -- 名無しさん (2019-01-08 20:28:51) - クッパの行動のどこが良い意味だ、無理矢理ラスボスにした感が強すぎて正直ガッカリだ 素直にアックームと一緒にラスボスやってれば最高だったよ -- 名無しさん (2020-07-26 11:24:15) - 例の五文字をを削除。↑の方のとおり純粋に良い意味とは言い難いので・・・ -- 名無しさん (2021-08-04 22:56:08) - つか、MIXの方でダブルクッパをラスボスに出来たんならこっちもそうすりゃ良かっただろうに。そもそも「もっとクッパ一味を活躍させてくれ」ってオーダーも、アックームを蹴落としてとにかくクッパだけをラストに持ってけって意味で言ってないだろう -- 名無しさん (2023-01-19 13:07:31) #comment #areaedit(end) }

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