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ポケットモンスターに関する都市伝説

登録日:2024/05/07 Tue 15:46:37
更新日:2026/08/25 Tue 12:52:51
所要時間:約 48 分で読めます





この項目では都市伝説の中でも、『ポケットモンスター』シリーズに関わるものを紹介する。
多くはただのヨタ話やジョークの類であり公式から否定されているものも多いが、一部真偽不明のものもある。


●関連項目

■シリーズ全般やゲームシステムに関するもの

海外では『Pokémon』のタイトルで売られているのは、『Pocket Monster』という言葉が男性のアレを指すスラングだから

当たり前のように流布している説だが、実際のところそんなスラングは一切ない。
一応「Pocket」に関しては、日本で「バット」を「股間のバット」などと書くとそういう比喩表現になるように、文脈によっては婉曲的に男性のアレを指す事
も全くなくはないようではある。
とはいえ、メジャーな表現とは全く言えず、敢えて無理矢理探すなら極めて限定的にはあり得る程度で、「Monster」との繋がりに関してはそういったこじつけすら皆無である。
この単語だけ見て、何か卑猥な事を考えてしまうような人物は存在しようがない。

それでも「知名度が低いだけで本当はあるんじゃないの?」などと思うのなら、「dirty words」(淫語)「slang」(スラング)などを付けて実際に検索してみれば良い。
英語があまり分からなくても、そんな使われ方がない事は検索結果を見れば分かるだろう。

そもそも当のアメリカでは、このような説は影も形もない。
ポケモンは国内外とも爆発的ヒットを起こした作品であり、そんな話が存在するなら、英語圏で飽きるほど擦られ続けていて然るべきである。
むしろアメリカのYouTuberであるNostalgia Criticでのポケモン映画レビューでは、「なんで『Pokémon』ってタイトルなんだ? ポケットに入るモンスターなんだから(日本と同じ)『Pocket Monster』でいいだろ!」とか言われている。

加えて、「『pocket monster』がスラングなので『Pokémon』にした」というこの話自体もあまり理屈が通らない。
「Pokémon」というよく分からない造語で売ったら「語源は何なの?」という疑問を当然抱くはずであり、それで「pocket monster」に辿り着かれたらタイトルを変えた意味がない。丸っきり別のタイトルに変えるのが発想として普通である*1

本当の理由は諸説あるが、
  • 「Monster」というとあちらのイメージではリアルな「怪物」になってしまう為、いくら「Pocket」と付けたところで相応しくない
  • 既に『Monster in My Pocket』という比較的名の知られた玩具メディアミックスがあり、そちらと被るのを嫌った
……辺りが有力視されている。
特に『Monster in My Pocket』は2000年に販売元のモリソン・エンターテインメント社から「うちのパクリだ」と実際に訴訟を起こされる(敗訴したが)ところまで発展しており、それなりに真実味はある。
そもそも、もし「Pocket」と「Monster」の組み合わせがダメなら、『Monster in My Pocket』はこの世に存在しないはずである。

このような説が出てきたのは、アニメ『サウスパーク』のエピソード「チンポコモン」が原因と思われる。
ポケモンと男性のアレを露骨に掛けたタイトルだが、これは劇中に「日本人のモノの大きさコンプレックス」の話が出てくるからこうなっているだけであって、ポケモンというタイトルには全く関係ない。
海外のサウスパーク論評を見てみても、『Pokémon』というタイトル名がどうだなんて話は全く出てこない。

また、お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーランと爆笑問題の共著である『爆笑問題・パックンの英語原論*2』にもこのような記述があり、一層デマの普及に一役買ってしまったものと思われる。
爆笑問題はともかく、パックンは生粋のアメリカ人のはずだが、まあ日本人だって日本のスラングを全て知っているわけではないので……

実際問題、メインシリーズ以外の展開は日本でも『ポケモン』表記がほとんどだし、『Pokémon LEGENDS アルセウス』に至ってはメインシリーズにもかかわらず日本でも『Pokémon』表記で展開しているので、もはや世界的規模の作品には分かりやすさの方が重要なのかもしれない。

一方で、公式で「きんのたま」なる際どいネタが存在したり、穴久保版『ポケモン』漫画では男の人のアレをモンスターボールやきんのたまと間違えるという下ネタがあり、これが日本でますますこの都市伝説が広まる要因になった可能性もあり得る……かもしれない。
しかもゲームの英語版ではきんのたまは“Nugget”……つまり金塊という名称だが、アメリカではNuggetは「睾丸」も意味しているスラングでもあるらしい。

ちなみに漫画『アイシールド21』ではあろうことかこの都市伝説を真に受け、蛭魔妖一とNASAエイリアンズの監督アポロが英語のスラングで罵り合うシーンでさらっと「Pocket Monster」が使われている。
伏せ字付きだが、意味が分からない小早川瀬那が「ポケモン?」と反応していたので間違いあるまい(なお、アニメ版ではシーン自体がカットされた)。


モンスターボールでポケモンを捕まえる際、ボタンを連打すれば成功率が上がる

シリーズ初期に噂されていたありそうなテクニックだが、残念ながら存在しない。
昔はゲームの仕様全てがまだそこまで知られてなかった為、こういったガセネタを信じた人も多かったのだ。インターネットも普及していなかったので、容易に情報を調べられなかったのも大きい。

このような噂が広まった理由として、「ボタンを連打してたら偶然ゲットできたのでそのまま勘違いした」「友達や家族が連打してたのでそういう仕様だと思い込んだ」などが考えられる。
この噂を信じてひたすら連打してた子供は多かっただろう。また、頭では分かっているけど願掛けの為に無意味にひたすら連打してた人もいたとか。
派生として、「モンスターボールが揺れるタイミングに合わせて押す」のなどのパターンもある。

現代では捕獲率の計算式も解明されており、捕獲演出中の操作が一切捕獲正否に関係しない事が判明している。
結局は確率に左右される要素である事は変わらない為、実際には意味はない事は承知の上で捕まえやすくなるジンクスとして現代でも話題に上がる事はあり、上記以外にも様々なボタンの押し方の派閥が存在する。


はねる」には隠された効果が存在する

ご存知、初代から存在するポケモン史上最も役立たずな技である「はねる」に関する噂。
ただピチピチはねるだけで何も起こらないという完全なネタ技だが、内容と存在意義があまりにも意味不明なので、昔の子供達の間では「低確率で何か起こるかも」「特定の状況下なら変化があるのか」「積む事ではかいこうせんを確定で避けれる」などと噂が絶えず、試しにひたすらはねてみた子供も多かったらしい。

ただ、使いまくれば変化があるというのはある意味当たっている。……PPを使い切って「わるあがき」が出るようになるだけだが。

似たような技として「おいわい」と「てをつなぐ」が存在するが、登場したのはネットの普及が進んでポケモンの知識が大分広がった第6世代であり、さすがに「はねる」のような噂は存在しない。
また、そもそもこの2つの技は特殊配布ポケモン限定の技であり、強力な効果を持たせるべきではないという背景もあるだろう。


メインシリーズのタイトル

『ポケットモンスター』シリーズのメインシリーズにおいて、第5世代ではナンバリングされることはあったが、全体を通すと各作品にはそれぞれサブタイトルが付けられるのが恒例となっている為、「次回作のタイトルはこれだ!」という噂がまことしやかに囁かれるのが通例となっている。
ただ、ほとんどはガセネタの部類であり、「アクアブルー」や「デルタエメラルド」、そして異形のビーダルがパッケージになった「ウラン/プルトニウム」などは実際に発売される事はなかった。

とはいえ、いくらか信憑性のあるネタ元もあり、「ポケモンシリーズの登録商標」を確認すると、「トルマリン/ムーンストーン」「ブラウン」「ホワイトゴールド」「トパーズ/アメジスト」などの商標名が見られる。
「とりあえず押さえてあるだけで発売する気はないんじゃないの?」と思われるかもしれないが、実は「スカーレット」は「バイオレット」発売よりも前に単独で商標登録されていたりもする為、これらの商標の中から最新作が出てくる事もある……かもしれない。


エスパータイプ魔界塔士Sa・Gaの影響を受けている

そもそもポケットモンスターそのものがゲームボーイ初のRPGである『魔界塔士Sa・Ga』のヒットに影響を受けたという裏話がある。
「エスパーというなかなか聞き慣れないタイプの採用には、エスパーマンやエスパーギャル、最強モンスターのスーパースライムによるサイコブラストなど、魔界塔士の要素が影響を与えたのでは」といった説である。

この他にもはかいこうせん、じごくぐるま、じしん、みずでっぽう、どくばり、まきつく、たいあたり、ずつきなど同じ技名がいくつかあり、ほのおなどの属性攻撃で相手の弱点を突くとクリティカルが発生するなど、「システム的にもある程度は影響を受けていたのではないか」という説もある。


あくタイプの弱点がむしかくとうなのは『仮面ライダー』が元ネタ

ポケモンのタイプ相性は単純に種類が多い事もあって極めて複雑化しており、「ほのおくさに強いがみずに弱い」のようなオーソドックスなものから、理由がいまいち不明瞭で考察の対象になるものまで多数。
その中で第2世代に登場したあくタイプはエスパーとゴーストに強く、むしとかくとうに弱いという設定だった。
このうち「苦手な方の理由」を考察する中で、「虫をモチーフとする様々な格闘術を使うヒーローがこの国にはいるじゃないか」という事で、ファンの間では支持されている噂である。
作曲家のヒャダインこと前山田健一氏も、「『悪人なら虫は平気で踏みつぶすだろうにどうして虫が悪に強いのか』と疑問を抱いていたが、ネットでこの説を聞いて納得した」と語っている。

ポケモン自体、『ウルトラセブン』のカプセル怪獣がモチーフの一つとされている事から特撮の影響を受けた作品として見られる事が多く、理由付けとしてはあまりに上手くできている為に説得力のある内容として語られているが、実は公式から明かされた事はない。
また、これらに不利な一方でどうしてエスパーとゴーストに強いのかの理由がやはり不明瞭である事、第2世代発売当時のタイプ評価ではあくタイプが有利を取れるエスパーが強い一方でまともに使える技がない関係で「むしとかくとうの両タイプは屈指の不遇タイプ」と呼ばれていた事から、「単純にバランス調整としての設定で深い意味はないのでは」とする考察も。
そもそも、そういう話だったら上記の「カプセルに封じたモンスターを使役する」アイディアの元となった光の巨人は「ねんりき」や「サイコキネシス」を攻撃手段として扱うので明らかにエスパータイプなのだが。

関連するネタとして、第6世代より追加されたフェアリータイプもあくに有利な設定とされているのだが、こちらは妖精と共に戦う少女戦士が元ネタでは?」とする考察がある。
ただ、こちらについてもかくとう・ドラゴンに有利ではがねに不利な理由が不明瞭な事や、「むし&かくとう=仮面ライダー」ほど直接的ではないからか、あまり浸透している様子はない。
そもそもフェアリータイプは「ドラゴンタイプへの抑止力」という触れ込みでの初公開だった。

ちなみに、第9世代で登場したエクスレッグバッタモチーフで二足歩行、黒いメインカラーに黄色の差し色というデザインから、「仮面ライダーBLACKがモチーフでは」という説もある。
こちらは上記の噂と裏腹にむしとあくの複合だが、仮面ライダーは悪の組織の改造人間が出自という事から納得する声もある。
なお、あくタイプ同士は半減となる為、こちらがむしタイプの攻撃技を使う前提なら攻防共にあくタイプに有利になる。


ポケモンGO』の正体はCIAの監視システム

ヒストリーチャンネルで放送された番組『真相!世界の都市伝説を暴け』で取り上げられた都市伝説。
番組によると、「『ポケモンGO』のプレイヤーの位置情報が極秘裏にCIAに流され、プレイヤーは知らず知らずのうちにスパイ行為をさせられている」とのこと。
この噂には一貫性がなく、「監視システムを完成させられるための情報収集が目的」とも「開発した監視システムのテストを兼ねたデータ収集」とも「ユーザーの洗脳実験」とも言われている。
当たり前だが、この噂を裏付けられる根拠は一切ない。
仮にCIAにそれほどの権限があったとしても、全員がプレイするわけではないゲームで情報収集するより、あらかじめスマートフォンなどにシステムを組み込んだ方がはるかに効率的にデータを収集できるだろう。


■ストーリーや登場人物に関するもの

赤緑ライバル(グリーン)の手持ちのラッタ死亡している

「初代ポケモンである赤緑青ピカチュウ及びリメイク作品であるFRLGで、ライバルが一時手持ちに加入させていたコラッタ→ラッタが途中からパーティから外れてしまうのは死亡してしまった為」という説。

ハナダシティでの戦闘時に初使用するコラッタは次戦のサント・アンヌ号での戦闘時にもラッタに進化して*3続投しているのだが、さらに次のシオンタウンのポケモンタワーでの戦闘時には外れてしまい、その後も別のソフトを含めて出してこない。
この時の手持ちは5体であり、枠には余裕があるはずなのに。
ポケモンタワーというのが言わばポケモンの墓地である事、ライバルがそこにいた理由も不明瞭*4であった事から、「メンバーから外れた理由は死亡した為ではないか?」「ライバルがポケモンタワーにいたのはその埋葬または墓参りの為ではないか?」という想像が膨らんだもの。

ここまでであれば、わずかな描写から妄想を膨らませた与太話だった。
しかし、公式の「ポケモンだいすきクラブ」サイト内の企画「本当は怖い?ポケモン」にて、「ポケモンタワーでライバルに出会いますが、かれは何をしに来ていたのですか?」という問いにナビゲーターのオカルトマニアが「もしかすると、かれが大事にしていたポケモンに、タワーまで会いに来ていたのかもしれないわね……」という回答を掲載。
この死亡説を意識している可能性が非常に高いとして話題となった。

この手の都市伝説に公式サイドが触れ、否定するどころか示唆する言及を行ったというのは非常にインパクトの大きな出来事ではある。
しかし、あくまでラッタと明言しているわけではないどころか「ポケモンタワーにグリーンの大事なポケモンが眠っていて、それに会いに来ていた」という部分自体があくまで推測として述べられている点には注意。
従って、「公式がこの都市伝説を明確に肯定した」という認識もまた誤りであると言える。


なお、該当タイトルでライバルが手持ちに加えていながらも、最終戦まで通してメンバーから外したポケモンはラッタのみである。
本人曰く「勝ちまくるコンビネーションを探した結果がチャンピオン時の手持ちだった」らしいので、単純にラッタを戦力として数えなくなった可能性の方が高い。
また、『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』のライバルであるシンはコラッタ・ラッタを加入させておらず、全編通してリストラはない。


エリカは草ポケモンで生け花をやる

かなり初期からあり、邪推しすぎな黒いポケモンネタと長らく思われていたが、本編ではないものの公式ゲームで実際にあったネタだという事が判明。
それはポケモンカードゲームの「礼儀作法」というカードで、エリカが小さいマダツボミやウツボットラフレシア型の鉢に入れ、こちらを見返している構図になっている。

どう見ても鉢の中にマダツボミが入っているにしては上下方向が不自然に厚みがない事、マダツボミなどに生気がないことからそういう場面にしか見えない。
恐らくこのカードから発生した都市伝説と見て間違いないだろう。


エリカは元々エスパータイプのトレーナーとしてデザインされた

「草タイプのジムリーダーであるエリカだが、元々はエスパー使いというコンセプトでデザインされたものの、何らかの理由で没になり、草タイプのジムリーダーに流用された」というもの。
初代におけるエリカのキャラデザが瞑想してモンスターボールを浮かせているようにも見えるデザインであり、逆にエスパー担当であるナツメはデザインにあまりエスパー要素が見られない事から言われるようになった。
元々初代ポケモンはポケモンだけでなくトレーナー周りも明らかに公式イラストが2種類あるキャラがいるなど紆余曲折があった事が知られており、このようなケースがあってもおかしくはないだろうが、今となっては確かめる術はないだろう。


金・銀』で「きんのはっぱ」と「ぎんのはっぱ」を持ってウバメのもりの祠に行くとセレビィが出現する

当時の子供達の間で大流行した都市伝説。
「きんのはっぱ」と「ぎんのはっぱ」とは「赤・緑・青・ピカチュウ」バージョンのポケモンを「金・銀」バージョンに連れていくと所持している事がある道具で、当時インターネットも普及していないのに多くの子供達がこの都市伝説を信じていた。
ホウオウルギアに持たせるというパターンもある。

実際には「きんのはっぱ」や「ぎんのはっぱ」というのはデータ的には「赤・緑・青・ピカチュウ」で使われていたが、「金・銀」では未使用となったデータ領域*5を埋める為に作られたアイテムでしかなく、使用用途も換金にしか使えないお遊びアイテムである為、上記を行っても何も起きない。

じゃあ祠の方は何なのかというと、任天堂公式ガイドブック『ポケットモンスター金銀ポケモンずかん』のスタッフインタビューによれば、「ここには何もない、ただ思わせぶりの為に作った(意訳)」そうである。
噂話好きなスタッフが初代に関するとある都市伝説を気に入り、「『金・銀』でも同じようなものが生まれてほしいとから」と、このようないかにもな代物を作ったのだそうだ。
そして、その中でも知名度の高かったセレビィの入手は、後の『クリスタル』においてモバイルアダプタGBとの連携により、実際に祠で会う事ができるようになっている。

また、漫画『ポケットモンスターSPECIAL』の「金・銀」編でも、ラスボスがセレビィを入手するべくウバメの森の祠でラストバトルが行われたので、そちらのイメージも大きい可能性がある*6
また、リメイク版の『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』ではこの噂を元にセレビィのイベントを作ったという。
似たような都市伝説として、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』時代にトクサネシティの白い岩を100回調べるとジラーチが出現するというものもあった。

ちなみに、解析によりこの祠は「建物の屋根部分の四隅」と「看板の足」の組み合わせでできている事が判明している。
専用パーツを描き下ろさずに新たなオブジェクトを作成する、ROM容量の少ない時代ならではの工夫と言えよう。


『金・銀』に登場するレッドは既に死亡しており、劇中に登場するのは幽霊

比較的有名な都市伝説。いわゆるレッド死亡説と呼ばれるもので、『金・銀』発売当時から噂され、今でも信じているコミュニティがある。
出てくる場所が強くて攻撃的なポケモンがやたらいる上に、人間の生存が望めないとされるシロガネ山の最奥である事や、セリフが「……」のみである事、実家に全く帰っていないとされて家具に埃が被っている描写、勝利後に一瞬で消滅する演出から噂された。

その後、『HGSS』ではグリーンのセリフから普通に劇中時間で交流があった事や主人公に敗れた後に一度帰宅しているという描写が追加されており、少なくともこの時点で死亡しているという方が不自然な状況に。

以降も『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』でPWTに参加*7しており、さらに『ポケットモンスター サン・ムーン』ではしれっと登場し、成長した姿を見せた。
なお、セリフがなかったのは「無口な性格だから」と説明された。アローラにグリーンが同行していなければどうなっていた事か……
ちなみに、無口という描写自体は赤緑の時点で存在している。一応モノマネ娘との会話がある為、全く喋らないというわけではないらしいが。

無口さについてはその後、『ポケモンマスターズ』登場時に周囲から寡黙っぷりを不思議がられた際、遂にその理由を自らの口で説明した。
曰く「言葉は 不要!」とのことで、「語らずとも本気のポケモンバトルをすればお互いに通じ合う事ができる」ということだろう。
『マスターズ』ではメインストーリーに登場し、そちらでは相変わらず寡黙ながらもそれなりに喋っている上、6周年でボイスが新録されている。

『金・銀』時点での戦った後に消える描写も全滅の「目の前が真っ暗になった!」を再現している説や、そもそもシステム的な問題*8などが合わさった意図的な演出であると思われる。
無口なのも「前作主人公」という存在故のサプライズ性と、前作プレイヤーの分身という立ち位置からこういう「不思議な演出」になっていただけであり、『金・銀』発売当時から死亡説は公式は全く意図していないと思われる。

他の根拠としては「服装が(赤緑やFRLG時代と同じで)流行遅れでダサい」(=幽霊)というものもあった。
これはシロガネ山の最奥に籠もっており、世間とあまり接していないからというのは先述の通り。
デザインが前作からの使い回しなのは『金・銀・クリスタル』でのグリーンも一緒であり(ピカチュウ版とほぼ同じグラフィック)、これも根拠にするには弱い。
……前作プレイヤーの分身という事を考えると「服装が流行遅れでダサい」が何か別の意味になってしまい、プレイヤーによっては刺さるが。

また、『プラチナ』時点での派生パターンとして「ギラティナの正体は死亡したレッド」」というものもあった。
これはギラティナがゴーストタイプである事と、『金・銀』でレッドが出て来る場所がシロガネやまである事に由来し、後者については「シロガネ→白金→プラチナ→ギラティナ」という連想ゲームである。
が、シロガネ=銀・白銀である*9
あとはそもそもプラチナを意味する「白金」は「しろがね」ではなく「はっきん」と読む。

あまりにも有名になってしまった事や後述の件を踏まえると、現在でも信じている人は一定数いる。
中にはヒガナの提唱したパラレルワールドを持ち出して、「メガシンカのない世界のレッドは死んでいる」と言い張る者も。
先述の通り『HGSS』の時点で否定されており、その為、さらに切り離されている『金・銀・クリスタル』の世界くらいでしか適用できない説である。
『金・銀・クリスタル』の時点でレッドの家にあったゲーム機がロクヨンに更新されている為、少なくとも主人公の対戦前に全く帰ってないとは考えにくく、やはり『金・銀』当初から生存していたと見るべきだろう*10


いかりのみずうみの赤いギャラドスが赤いのは血で染まっているから

「『金・銀』及び『HGSS』のイベントで戦闘することになる赤いギャラドスが赤く染まっているのは、かつて飢饉の際にいかりのみずうみに住んでいたコイキングを食料にしていた人間が、コイキングへの感謝を忘れて乱獲や虐殺を行った結果、コイキングから進化したギャラドスの怒りを買い、復讐され殺された際にギャラドスの体表が人間たちの返り血で染まってしまったからだ」というもの。

劇中では赤いギャラドスが発生した理由自体が語られてはいないとはいえ、そんな描写・設定は無い。
ポケモン図鑑に記されているギャラドスが暴れる切っ掛けは「人同士の争いに呼応して」というもので、同族の危機などについては触れられていない。

そもそも上記の説はゲーム中で訪れた際の怪電波によるギャラドスの大量発生の件を完全に無視しており、赤いギャラドス自身もただの色違いと見るか、アニポケでの設定*11ポケスペでの設定*12で、ある程度公式で答えが用意されている状態である。
「『コイキングが骨と皮だけだから食料に向かない』ってアニポケでいわれていた」という点に関しては、メディアや時期によって違う可能性もあるし、食用以外で乱獲された可能性も考えられる。

「本当は怖いポケモン」として紹介される事が多く、恐らく誰かが考察(妄想)を大型掲示板などで発表したなどの理由で流布されたものと思われる。「本当も何もギャラドスは元の図鑑説明からして怖い」とか言わない。


■ポケモンのデザインや設定に関するもの

御三家には裏モチーフが存在する

「最初にもらえる3種類のポケモン───通称『御三家』はタイプごとに特定のモチーフに沿ったデザインがなされている」という説。
そこそこ知られているが、あまりにも荒唐無稽な為、懐疑的に見られる事が多い。
身も蓋もない事を言うなら、「そもそも老若男女誰にも分かりやすく、それでいてカッコいいモチーフなんてそう種類もないから、こじつければいくらでも共通点ぐらい見出せてしまう」というのが一番実情に近いと思われる。

くさタイプ

  • 古代生物モチーフ
元々は恐竜モチーフとされていたが、恐竜ではなく大蛇であるジャローダの登場以降、古代生物説に切り替えられた。
しかし、その後は古代生物としては無理があるモチーフ*13も度々登場しているのはご存じの通り。
そもそも初代のフシギバナからして「ガマガエルの後ろに大きな花を乗せたような体形」で一部のソフトではカエルのように飛び跳ねて移動する走り方をするくらいなので、最初から怪しい*14

そもそも、古代生物というのは現在の生物の祖であるわけで、生き物モチーフならだいたい古代生物モチーフと言えてしまうだけだろう。

ほのおタイプ

実際には干支ではないものが含まれているのだが、無理やりこじつける事で正当化されている。

だが、近縁種だの海外だのと言い出したら、そもそも当てはまらない陸生生物の方が少ないと思われる。
そして御三家には他にみずタイプがいる以上、水生生物が採用される可能性は薄いので……
加えて、意図したモチーフとして統一するなら、近縁種だ海外だなどとわざわざ元からブレさせる必要が全くなく、こじつけ感が非常に強い。
にもかかわらず裏モチーフ説で最も信じられている説であり、さながら真実のように語って周囲から嫌厭されるプレイヤーは少なくない。

みずタイプ

  • 武器モチーフ
どう見ても武器ではない。
明確にそれらしい見た目なのはカメックス大砲ぐらいで、ダイケンキゲッコウガ→手裏剣、インテレオン→銃は強弁できなくもないが、この辺はどちらかというと「武器モチーフ」というよりも「侍やスパイや忍者などの特定の職業をモチーフにした結果、副次的にそういった要素も含まれた」と考えた方が妥当だろう。
オーダイル→メリケンサックに至ってはあまりにもこじつけが過ぎる*15為、嘲笑の対象となっている。
最終的に全く武器要素のないウェーニバルが登場した事で完全に破綻した。尾羽根などを「鉄扇」に例えようにも、先にラグラージで主張してしまったので……

前述の通り炎御三家が一番信じられている説ならば、水御三家は一番ネタにされている説だと言える。草御三家の影の薄さよ……
特にオーダイル→メリケンサックはこの都市伝説の象徴的存在となっており、某大百科では「メリケンサック説」という項目名でこの説が語られている。
さらにポケモン界隈の一部では、「荒唐無稽な俗説」を指すスラングとして「メリケンサック」が通用する事もあるようだ。


伝説のポケモンはだんだん過去へと遡っている

「初代のミュウツーが最新の遺伝子研究で生み出されたポケモン、『金・銀』の三犬が歴史上記録されている火災で死んだ後に蘇ったポケモン、『ルビー・サファイア』のグラードンカイオーガが陸とを作ったポケモン……とだんだん歴史的に原初の方向へと向かっている」という説。

後発の学説ほど先発の学説より古い時代に起源を求めるという「加上説」が実際の神話にもあり、一応、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』ぐらいまではそれなりに信ぴょう性のあるものだった。
だが、その『ダイパ』で「ポケモン世界の全てを作った」創造神にも等しいアルセウスが登場してしまった為か、以降はあまりそういったイメージが絡んで語られる事はなくなっている。
その次の『BW』のゼクロムレシラムは『金・銀』に近い「人間が文明を築いて以後の伝承」がルーツとされ、その後もRSEやDPtのような神話クラスの原初を出自とする伝説のポケモンはパッケージを飾るポケモンとしては出ていない。


初代主人公(レッド)やピカチュウのデザインは最初期だけ違う

主に以下のように言われる。
  • レッド:目が赤色で後髪が横にツンツンしていなかったが、目が黒・左右にツンツンした後髪に変更。
  • ピカチュウ:尻尾の先端部に黒もしくは茶色の縞があったが、黄色一色に変更。
変更時期は「ピカチュウ版」「金・銀」「FRLGでリメイクして」と色々言われるが、『赤・緑』の取説イラストの時点で上記のような姿である。
レッドの誤解は恐らく『ポケスペ』のレッドとの混同。
『ポケスペ』の第1巻表紙絵を見ると分かるが、こちらのレッドは後髪があまり跳ねておらず、赤茶色の目をしている*16
ピカチュウについては不明だが、尻尾の付け根付近は暗っぽい色になっている。


ユリ・ゲラーはユンゲラーについて裁判を起こしたが、任天堂の法務部に論破されて敗訴した

より詳しく言うと、「超能力者のユリ・ゲラーは任天堂相手に「ユンゲラーは自分のパクリだ」と裁判を起こしたが、任天堂側の弁護士に「じゃあ今この法廷で超能力を使ってスプーンを曲げてください」と言われて応じる事ができず、敗訴した」というもの。

これについて、前半の「ユリ・ゲラーが任天堂を訴えた」という箇所は本当だが、後半の「超能力云々」はガセ。
実際には「ユンゲラーという名称は日本でのみ扱われているので、連邦最高裁判所の管轄ではない」という理由で訴えを退けられた。
ユンゲラーの英語名は「Kadabra」であり、ケーシィの英語名「Abra」と併せてアブラカダブラが由来。
ざっくり言うと「いやいや、そのキャラクターはうちの国じゃ“Kadabra”って名前であって、『ユンゲラー』という名前は日本で使ってるだけなんでしょう? うちの裁判所に言われても対応できないよ」ということ。
つまり棄却に近い扱いで、現実に裁判が行われてユリ・ゲラーが敗訴したという事実はない。
そして、そのユンゲラーの名称を使っている当事国である日本では裁判を起こさなかった様子。

ただ、この訴訟の件は任天堂としては結構大きな出来事だったようで、ADVシリーズ以降のポケモンカードゲームからユンゲラーの存在が消えた。
同族のケーシィ・フーディンも同じくカード化される事がなくなったが、この2種はポケモンカードゲームDPで復帰。
それでも、ケーシィはフーディンに直接進化できる「ちょうしんか」を使えるなど、ユンゲラーはポケモンカード界のタブーの如き扱いを長らく受けていた。
原作ゲームにおいても、第4世代以後はユンゲラーにかわらずのいしを持たせて通信交換してもフーディンに進化する例外処理が設けられている。
また、サワムラーエビワラーの同族ポケモンが「カポエラー」になるなど、以降明確に実在の人物がモチーフであるポケモンは登場しなくなった。

ちなみに、ユンゲラーの進化前のケーシィは予言者のエドガー・ケイシー、進化後のフーディンは奇術師のハリー・フーディーニ*17が元ネタだと思われる。

なお、2020年にはユリ・ゲラーがユンゲラーについて認める旨をSNSに投稿した事で事実上の和解を果たした。
そして2023年には彼自身がX(旧Twitter)で「ポケカにユンゲラーが復活する」という情報をリーク初公開し、実際に6月発売の『ポケモンカード151』で21年振りに収録されている。


バタフリーは本来コンパンから、モルフォンは本来トランセルから進化するはずだった

ゲーム内画像の特徴から、初代の開発段階で入れ替わってしまっているのではないかと噂されている。
特にコンパンとバタフリーは触覚、眼、手足、口とほぼ全てのパーツがそっくりであり、コンパンに胴体と羽根を付け足せばそのままバタフリーになると言っていいレベル。

現実世界にはモルフォチョウという種類の蝶が実在しており、「モルフォン」という名前はそのモルフォチョウから来ている。
……はずなのだが、デザイン面では主に羽根の形状からアゲハチョウがモチーフであると考えられ*18、ポケモン名とモチーフになった蝶が一致していないという現象も見られる*19
もう一つ不自然な点として進化過程での体重変化があり、トランセル(9.9kg)→バタフリー(32kg)と激増しているのに対して、コンパン(30kg)→モルフォン(12.5kg)とこちらは激ヤセしており、バタフリーとモルフォンが逆であればしっくりくる変化となる。

一方のキャタピー系統は完全変態するので各形態はあまり似ていないが、キャタピーとトランセルは「目の形が丸くて黒い瞳がある」「腹部が段々模様になっている」という2点が引き継がれている。そして、モルフォンもこの2点を共通意匠として持っている。

ちなみに、『金・銀』以降の作品のドット絵や画像を理由に否定する意見もあるが、「初代の開発段階で既に入れ替わっているのでは?」という疑惑なので、あくまでも初代のドット絵で比較を行わなければ意味がなく、この否定意見については的外れと言わざるをえない。
特にモルフォンのドット絵については赤緑青版→ピカチュウ版の段階でなぜか大幅に差し替えられているのでなおさらである。

反論としては、解析により内部コードでは*20キャタピー・トランセル・バタフリーのナンバーは綺麗に3匹並んでいる為、それだけ見るとキャタピー・トランセル・バタフリーの3匹は最初から3段進化のポケモンとして作られたという事がわかる。
後から進化後や進化前を継ぎ足し継ぎ足しするようにナンバーが並んでいるパターンも多いので、キャタピー~バタフリーも偶然並んでいただけという可能性も完全に0とまでは言えない*21
それでもコンパンにせよモルフォンにせよ、キャタピー系列3匹より大分ナンバーが若く、特にコンパンは前後の並びを見るとそもそも進化のシステムができる前に作られた可能性が高い。

つまり、モルフォンもコンパンも、キャタピー~バタフリーの進化系列が成り立つ前にポケモンとして完成しているのである。
仮にバタフリーとモルフォンのデザインが何らかの拍子に入れ違っていたとしても、この内部データの状況で「バグか何かでお互いのグラフィックが入れ替わってしまったのを修正できず、そのままお出ししてしまった」というのはかなり苦しいため、少なくともマスターアップの段階ではこの進化系列は正しいものとしてスタッフの間で認識されていたのだろう。

要するに製作段階でのミスとは思えないのだが……それにしたって似すぎているせいで「逆に何故スタッフはここまで似ている2匹を何ら関係のないポケモンにしてしまったのか」という疑問が残る。

どう見ても全く関係がないとは思えないデザインの2匹だが、公式側からは何のコメントもなく、現時点ではやはり都市伝説の域は出ていない。
また、初代ポケモンの開発から実に30年以上の時が経過しており、当時の開発状況を正確に記した資料、記憶している関係者などが果たして残っているのかどうかというレベルの話になる為、「公式側としてももはや真相は闇の中でコメントのしようがない」というのが実際のところかもしれない。

ちなみに、発売前の『コロコロコミック』にはコクーンはチョウやガに進化するというとんでもない内容がサラッと書かれていたが、単なるチェックミスなのか、ビードル/コクーン/スピアーまでこの謎に関わっているのかは不明。


当初ガラガラガルーラに進化する案があった

2019年2月にリークされた『赤緑』ベータ版の情報の中に、赤ん坊のようなものを抱いたガラガラの進化系ポケモンが発見されている。
後ろ姿だけだが、確かにガルーラの原案と言われればそう見えるデザインであった。
また、カラカラの腹部には模様がないが、ガラガラになると腹に縞模様ができる。これがやがて子供を収める袋になると考えるとそれっぽくは見える。
名前を並べると「カラカラ」→「ガラガラ」→「ガルーラ」と、妙に落ち着いて見えるのも特徴的。

デザインで見比べても、ガラガラとガルーラは「直立二足歩行型の怪獣チック」「腹部は淡いベージュ系、それ以外は濃いブラウン」「尻尾にある突起」「後頭部に角(耳?)がある」など、共通的な意匠は存在する。
少なくともガラガラとニドキングを並べても同種だとは思えないが、ガラガラとガルーラを並べると多少の関係ぐらいは感じられるのではないか。

もちろん、これは「赤緑開発過程ではそういう案もあったのではないか」という話で、タマゴなどが設定された金銀以降はガルーラとガラガラを掛け合わせても何の発展もないし、両者の関係が公式から断言されたこともない。
しかし、第7世代のヴェラ火山では「カラカラが助けを求めると、何故かガルーラが現れる」という場面があり、現在になっても「ガルーラとカラカラ・ガラガラは何か関係があるのでは」という噂は存在している。


パラセクトの下の虫は既に死んでいる

「ボク、キノコ! 乗っ取り完了です!」
「パラセクトは冬虫夏草をモデルとしたポケモンであり、その生態は言わずもがな虫に寄生したキノコ。ならば、ポケモンのパラセクトもそうなのではないか」という説。

都市伝説と言うより公式設定であり、少なくとも図鑑説明では初期の頃から「キノコが体を操っている」としていた。
ポケモン超不思議のダンジョン』では思いっきりキノコが自己紹介をしており、上のセリフはその場面のモノ。
2025年のショートアニメではこの辺が描かれ、視聴者を阿鼻叫喚の渦に引きずり込んだ。

なお、『クリスタル』の図鑑では「ムシから エキスが すえなくなると せなかのキノコは ムシの タマゴを みつけて ほうしを うえつける」とある為、エキスを吸える=キノコが寄生しているパラセクトは生きてはいる事の証左になっていた。
しかしその後、『ポケットモンスター ウルトラサン』の図鑑で「ムシの部分はほぼ死んでいる」「キノコがもげるともう動かなくなる」と紹介されている。
死んで“は”いないというだけで、ほぼ死んでいるようなものであった。寄生獣みたいなものと思われる。

なお、現実の冬虫夏草は「キノコ部分が出てきている」時点で虫部分は既に栄養を吸い尽くされて死んでおり、キノコが生えている状態の虫が地上に出てくる事はない。
当然、キノコが虫の身体を操るなんて事はないのだが、虫に寄生して行動を操る寄生虫自体は別途存在する。自然界は怖い。


ゲンガーピクシーにゴーストが憑りついた姿

ゴーストがゲンガーに進化すると爆増する重さがピクシーの重さとほぼ等しい事、フェアリータイプの技であるマジカルシャインをどく・ゴーストタイプのゲンガーが覚える事、そして何よりゲンガーとピクシーのシルエットがどことなく似ている事などが根拠とされる。

実際のところ、ゲンガーの重さが40.5kgなのに対して、ピクシーの重さ+ゴーストの重さは40.1kgと微妙にずれがあったり、マジカルシャインを覚えるゴーストタイプのポケモンは他にもいたり(ムウマ、ヤミラミなど)する為、根拠とするには若干弱い。
少なくともポケモンミリしらの人でも一目でこの可能性を思いつく程度にはシルエットが似ているのだけは事実だが……


ラッキーの色違いの配色は、『ポケットモンスター4コママンガ劇場』の藤凪かおるが描いたラッキーを逆輸入したもの

ピカチュウをつねっていじめるコイルで一部有名な4コママンガ劇場だが、その中に藤凪かおる氏が描いた「釣りをすればコイキングばかり釣りまくるレッドと彼を支える相棒のラッキー」という漫画シリーズがあった。

藤凪氏は一部カラーページも担当していたのだが、その中で描かれたラッキーは「黄色い胴体に緑色の耳」という本来のラッキーとはまるで異なる体色をしていたのである。
これ自体は単純に資料不足が原因だったようで、次の巻からは本来のピンク色で描かれている。
ポケモンのメディアミックスの初期も初期の頃の話であり、当時のポケモンの漫画作品とゲームのイメージの食い違いは決して珍しくないので特にツッコまれもしなかったのだが、後に全てのポケモンに色違いが実装された続編『金・銀』における色違いのラッキーは「黄色の胴体と緑色の耳」という上記の4コマそっくりの姿だったのである。

あまりにも似すぎている為、「ゲームフリークのスタッフの中に4コママンガ劇場ファンがいて逆輸入したんじゃないか」と長年言われ続けていたのだが、藤凪氏が自身のXで「未だに『その後にできた色違いラッキーは藤凪さんの黄色いラッキーからですか』とか聞かれるんですが私にそんな力ないよ!100%偶然だよ!!」と否定している。

これだけだと「作者に伝えずこっそりスタッフが4コマを参考にしたのでは?」という疑惑も残るが、そもそも当時のポケモンの色違いはカラーパレットを一律でズラすというシンプルな手法で作っていた為、狙って4コマの配色にするのは難しかったと思われる。

資料不足からか媒体によって作画を勘違いされたポケモンはこのラッキー以外にも初期にちらほらおり、マリルのような白塗りのお腹になったピカチュウが有名*22
他にも一本ヅノのリザードン三つ目のペルシアン、顔を出す穴をクラゲのような足と解釈され、スクラビングバブルと化したディグダ、ナタモーンなどなど。


ミュウツーのデザインは初代『MOTHER』ラスボスが元ネタ

ポケットモンスターは元々、『MOTHER』シリーズの影響を受けて作られたゲームである。主人公のデザインやフィールドの作りなど共通点も多い。
初代ポケモンの裏ボス的存在であるミュウツーは初代『MOTHER』のラスボス「ギーグ」にデザインや超能力を使用する点などの共通点がある。

その為、「ギーグをモデルにしたのではないか」と噂された事があるが、これについてはグラフィッカーの杉森建氏がXで否定している。


レジ系のポケモンのモチーフは被爆者

詳しくは項目参照。
レジエレキレジドラゴが登場した第8世代以降の作品では完全に否定されたと言える。


ミカルゲの裏モチーフは網走刑務所の囚人

「『ダイヤモンド・パール』の舞台となっているシンオウ地方の地形は現実の北海道に当てはめる事ができる」と言われているが、本作においてミカルゲの出現するズイタウンは、北海道の地図でいうと北見市周辺に該当する。

この北見市には、心霊スポットとして有名な「常紋トンネル」という鉄道トンネルが存在している。
本トンネルの建設時には、網走刑務所の囚人達が労働の為に強制的に駆り出され、事故・病気・虐待などで多くの死者が出た。
そして、犠牲者はトンネルが無事に開通する事を祈り、人柱として地中に埋められたという話も残っている。実際に常紋トンネルの壁から、白骨化した遺体が発見されている。

『パール』におけるミカルゲの図鑑の説明文には、「500ねんまえに わるさをしたため かなめいしの ひびわれに からだを つなぎとめられてしまった」とあり、ゲーム中でも「みたまのとう(御霊の塔)」という場所に封印されている。

また、ミカルゲがレベルアップで覚える技には「ふいうち」「わるだくみ」「うらみ」など、悪人や犯罪者を連想させるものが多い。
その為、「ミカルゲは常紋トンネルに生き埋めにされた強制労働者の囚人がモデルではないか?」という説が一部のプレイヤーの間で囁かれるようになった。

常紋トンネルの建設時に、過酷な環境で建設が行われ殉職者が多数出ており、その殉職者が人柱として地中に埋められた*23という話は事実。
しかし、常紋トンネルの建設に携わった労働者は囚人ではない(日本各地から集った普通の労働者である)為、前提の話からして誤りと言える。
また、図鑑ナンバーなどから「ミカルゲのモチーフは108の煩悩」であるという説もあり、その場合レベル技や生態は単純に悪人をイメージしているだけだと思われる。


『ダイヤモンド・パール』の伝説のポケモンは日本神話の神々がモデル

『ダイヤモンド・パール』にて初登場した4体の伝説のポケモン*24は、日本神話に登場する神々がモデルになっているのではないかとする噂。
ポケモンとモデルとされる神々は以下の通り。

また、日本神話と類似点の多い事で知られるギリシャ神話がモデルとする意見もある。
  • アルセウス:最高神ゼウス
  • ディアルガ:スサノオと同じく海の神であるポセイドン(ディアルガと同じ時の神であるクロノスとする説も)
  • パルキア:アマテラスと同じく太陽の神であるヘリオス
  • ギラティナ:ツクヨミと同一視される事が多い冥府の神ハデス(見た目が蛇に似ている事から、原初の蛇オピーオンとする説も)
この4人の神には何かしらの支配者という共通点が存在する。
また、ギラティナのモデルとされるオピーオンの伝承では、世界は巨大な卵から産まれたとされており、シンオウ神話の世界観とも酷似している。

さらに同じく『ダイヤモンド・パール』に登場するレジギガスも
  • 日本神話:縄を使って大陸を動かした伝説から八束水臣津野命や、アマテラスを始めとする天津神と戦い、葦原中国を譲った国津神の主宰神オオクニヌシ
  • ギリシャ神話:ゼウス達オリュンポス神のティーターンに対する扱いに憤り、ギガントマキアを引き起こして敗れた巨人ギガース
がモデルと噂される事も。
特に名前の元ネタとされるギガースを根拠に「プレートに登場するとは巨人はレジギガスの仲間で、彼らと共にアルセウスと戦い、敗れた後に神殿に封印されたのではないか」と考察される事も多い。

もっとも、神話というのは性質上設定が似やすいものであり*25、この3体+αも神話をモチーフにした為、たまたま似通った構図になった可能性がある点には注意。


ダークライのデザインは、死んだ子供が描いたものが元になっている

『ダイヤモンド・パール』で登場した幻のポケモン・ダークライにまつわる都市伝説。
何らかの事情で死亡したポケモンファンの子供が生前考えたオリジナルポケモンを親がゲーフリに持ち込み、若くして亡くなった命を不憫に思ったゲーフリがそのデザインを元にダークライを生み出したのだという。

死亡した子供については「悪夢にうなされ亡くなった少年の夢に出てきた」「自殺した少女が生前に描いた」など複数説存在する。
また、その子供自体も『ダイヤモンド・パール』のミオシティで悪夢にうなされている少年や、『BW』のストレンジャーハウスにいる少女のモデルとなっているという、もっともらしい話が添えられる事もある。

実のところ、ダークライは普通にゲーフリ内部のデザイナーである吉田宏信氏によってデザインされたポケモンである為、この話はガセ。
そもそも、いくら不憫だったとしても所詮は素人が考えたデザインである。
偉大なる戦士タイラー》のように専門の仲介者がいるならともかく、親(を名乗る人物)から持ち込まれたくらいでそうやすやすと採用するわけにもいかないだろう。

技名などはともかく、ポケモンデザインを公募して採用されたケースは例*26がない事もあり、信憑性はかなり薄いだろう。


プルリルの裏モチーフは水子

プルリルはメノクラゲやドククラゲ同様、クラゲをモチーフとしたポケモンであるが、手足らしき部位が4本しか生えておらず、そのシルエットはどこか人間の子どもに近い。
また、タイプは「みず・ゴースト」であり、分類も「ふゆうポケモン」とされている。

さらに『ブラック2・ホワイト2』の図鑑説明には、「ベールの ような てあしを まきつけ しびれさせると 8000メートルの しんかいに つれこんで ころすのだ」と書かれている。
この事から、プルリルの裏モチーフは人工妊娠中絶などにより亡くなってしまった胎児……つまり水子の怨念だという都市伝説が生まれた。

しかし、現在では単に「ユウレイクラゲをモチーフにしている」という説が有力視されている。
さらに公式から当初はみず単タイプの予定だったものの、バランスの都合でゴーストタイプがつき、それに合わせて図鑑説明も怖さを強調する内容となった事が語られた為、次第にこの都市伝説は鳴りを潜めるようになった。


ミミッキュの正体はポリゴン

『サン・ムーン』で初登場したピカチュウに擬態しているポケモン・ミミッキュ。
ピカチュウ柄の布の中身は依然として不明であるが、その中身は初代に登場したポリゴンなのではないか……という説である。
この都市伝説を理解するには「ポケモンショック」について一通り把握する必要があるので、まずはそちらを参照のこと。

その上で根拠として、
  • ミミッキュがピカチュウの擬態をする切っ掛けとなったのは20年ほど前だと設定されているが、これはポケモンショックの起きた時期、並びにポリゴンがアニメに登場できなくなってしまった時期と大体一致する
  • ミミッキュの図鑑説明で度々言及されている「正体を見た者は苦しみながら死んでしまう」という特徴は、ポケモンショックによって体調不良に見舞われた視聴者を暗示している
  • 『サン・ムーン』におけるピカチュウの図鑑ナンバーとポリゴンの図鑑ナンバーを足すと、ミミッキュの図鑑ナンバーになる
  • アニメに登場したミミッキュがピカチュウを恨んでいるのは、ポケモンショックによって濡れ衣を着せられたから
……などが挙げられている。

一方
  • 高さも重さも圧倒的にミミッキュの方が小さいので、ポリゴンが布を被っているのだとすると辻褄が合わない
  • ミミッキュとポリゴンでは性別の有無、タマゴグループが違う
  • 「20年前」というのは単に『赤・緑』が発売された時期を指しているだけ(『サン・ムーン』の情報公開日は『赤・緑』の発売から丁度20周年に当たる2016年2月27日だったので、それを意識した設定が盛り込まれていても不思議ではない*27
  • ゴーストタイプのポケモンの図鑑説明が死を絡めた恐怖を煽るパターンなのは珍しいことではない(ポケモンショックで死者は出ていないのに、現実の被害者と重ねるのはさすがに不謹慎であるし、ゲーフリもそのような暗示はしないと思われる)
  • アニメに登場したミミッキュといっても、ピカチュウを恨んでいたのはムサシがゲットした個体のみで、別に登場したミミッキュは普通にピカチュウと仲が良かった(そもそも、ポケモンショック当該話で事件の発端となったポリゴンの能力の悪用を行ったのはロケット団なので、仮に濡れ衣を恨むというなら、ロケット団の方に矛先が向くはず)
……などといった反論もある。


■アニメ版に関するもの

タケシのパラダイス」はPTAの苦情によって打ち切られた

アニメ『ポケットモンスター』(旧無印)の金銀編のエンディングテーマの1つ「タケシのパラダイス」が、タケシのお姉さん好きな面をありのままに歌った歌詞や、わずか6週というアニポケにしては異常なほどに使用期間が短かった事から生まれた説。

実際はただの勘違いのようで、2017年7月に発売された雑誌『ポケモンぴあ』で、タケシ役のうえだゆうじ氏が「元々夏季限定の予定だった」と否定している*28
むしろ、その後も本編内でちょくちょく披露している方が「予定外」であった可能性もあるだろうか。


『ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説』は本来サトシの主人公交代を狙って作った作品だったが、評判が今一つだったのでサトシが続投する事になった

2001年に放送された年末特番である『ライコウ雷の伝説』は、ポケモンのアニメとしては珍しく『金・銀・クリスタル』の男主人公と同じデザインの少年ケンタを主人公にした外伝作品で、スイクン・エンテイと違い映画未登場だったライコウを巡るロケット団との攻防を描いている。
「せっかく登場したのにライコウ自身の活躍に乏しくないか」という声もあったものの*29、サトシ以上に猪突猛進でありながら幼なじみのマリナに思いを寄せる面を持つケンタや、悪人ながら本人なりの哲学を持ちつつ、トレーナーとしての実力も高いロケット団員のバショウとブソン達など、サトシ達とはまた違った魅力のあるキャラクター達が織りなす物語は決して悪い出来ではない。

しかしながらこの作品以後、原作の男主人公デザインのキャラクターがアニメシリーズに登場しなかった事と、結局その後のアニメシリーズは作品タイトルを変えながらサトシがピカチュウ以外の手持ちと仲間をリセットして各地方を延々と回るスタイルが定着した事から、上記の説が産まれた。
ネット上ではまことしやかに語られている説だが、特にソースはない。

さらに言ってしまうと、当時のポケットモンスターのアニメは全盛期に比べると影響力に陰りが見えてきた時期であり、
映画シリーズの『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』が当時としては空前絶後のヒットを迎えた後、右肩下がりで興行収入を落とし続け、幻のポケモンを配布した『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』で大幅に興行収入増加してその体制が続く……といった感じなので、映画の興収が全てではないにしても「サトシの人気」が盤石すぎて揺るぎのないものだったのかというと疑問が残る。
少なくとも、同作放送当時のアニメ本編はジョウト編のリーグ真っ最中という『金・銀』編の末期*30なので、まず『金・銀』主人公デザインのケンタに変えるつもりだったというのは考えづらい。


劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』は『千と千尋の神隠し』と公開が被ったせいで興行収入が低かった

公式人気投票で1位を取ったにもかかわらず、歴代興行収入が長らく最低だった『水の都の護神』。
何故そんな事態が起きてしまったかと言うと、「不幸にも国内の歴代興行収入を長らく1位に君臨していたジブリのあの名作と公開時期が被ってしまったせいである」という風に語られる事の多い都市伝説。
しかし『千と千尋の神隠し』は2001年7月公開で、『水の都の守り神』は2002年7月公開とほぼ1年の開きがある。
一応記録的なヒットにより異例のロングラン上映があった為、2002年の春頃まで一部映画館では上映していたものの、夏公開のポケモンの翌年のポケモン映画と被ることはない。

実際に『水の都の護神』と被っていたジブリ映画は『猫の恩返し』である。
確かにこちらはこちらで興行収入60億以上の好記録。しかし、実際に300億円を超える『千と千尋の神隠し』と被っていた『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』が39億円の興収だった事を考えると、むしろ『千と千尋の神隠し』との競合を防ぐ事ができたにもかかわらず興収26億円に止まってしまった『水の都の護神』がジブリに客を取られてしまったとみなすのはかなり無理がある。
前述した通り、同作だけが極端に悪かったわけではなく、映画シリーズの興収は幻商法が始まるまで右肩下がりを続けており、ゲーム本編である『赤緑』やアニメから始まったポケモンの爆発的なメディアミックスブームの沈静化によるものと考えるのが自然である。


サトシらの本名

オーキド博士など一部の例外を除き基本的に名前しか設定されていないポケモンシリーズのキャラの名前だが、実はサトシのフルネームは「勇崎智」、カスミは「水野霞」、タケシは「灰谷武」……といった豆知識が語られる事がある。
「小説版における設定」とされることもあるが、実際には小説は小説でもファンの二次創作小説の中の設定であり、公式設定ではない。
公式でフルネームは特に設定されていない(ただし、海外版名称においてはこの限りではない)。
赤井勇(レッド)など、派生作品でフルネームが設定されている事もある為、そちらと混同した可能性もある。


ムサシ・コジロウ・ニャースがサトシと共にアニポケを降りた理由は、誰もサトシのピカチュウを狙ってる理由を覚えてない為。


ムサシ・コジロウ・ニャースがサトシと共に『アニポケ』を降板した理由についての都市伝説。

ロケット団の3人は無印編から一貫してサトシのピカチュウを狙っているが、シリーズが長期化するにつれて、その理由について触れられる機会はほとんどなくなっていた。一方で、ニャースが人間の言葉を話せるようになった経緯についてはシリーズ毎に言及されている。

しかも3人は「人のポケモンを奪う悪い奴ら」という紹介通りの行為だけでも悪役として十分に成立しており、サトシのピカチュウを狙うことが彼らの行動原理として必要不可欠なものではなくなっていた。

このことから、新無印編でヤマト・コサブロウが再登場した際、SNSでロケット団について盛り上がっていた時に、あるユーザーがふと「そういえばロケット団がサトシのピカチュウを狙ってる理由って何だったっけ・・・・?」と疑問を投げかけた。

ところが、それに対して他のユーザーから寄せられたのは、はっきりとした理由ではなく有耶無耶な返答ばかりだった。

この一件をきっかけに、

*

「もしかして、長年ピカチュウを狙い続けている視聴者だけでなく、ロケット団自身も何のために狙っているのか忘れているのでは?」**


というネタが生まれた。

仮にムサシ・コジロウ・ニャースが当初の理由を覚えていたとしても、長年にわたって「人のポケモンを奪う」という悪役としての役割だけで話が成立している以上、サトシのピカチュウに固執する意味はほぼなくなっている。

そしてサトシとピカチュウが物語から卒業することになった際、ロケット団の3人も同時にレギュラーから外れることになった。

そのため、この都市伝説では、

*

「サトシがアニポケを卒業したからロケット団も卒業した」のではなく、「サトシのピカチュウを狙う理由を誰も覚えておらず、ピカチュウを狙う必要性そのものがなくなっていたため、サトシと一緒に役目を終えた」**


という、少々メタ的な理由で3人もアニポケを降りたことになっている。

もちろん実際には、ロケット団の3人がピカチュウを狙う理由を忘れていたという設定はない。あくまで、長期シリーズの中でその目的がほとんど語られなくなり、視聴者側でも疑問視されるほど形骸化していたことから生まれた都市伝説である。


■その他

『赤・緑』の開発に参加しながら名前を消された「なかはしこうよう」というスタッフがいる

「『ポケモン赤・緑』の開発に参加しゲンガーのデザインなどを担当したが、何らかの事情(大体の場合死亡したとされる)によりスタッフロールに名前を載せられなかった『なかはしこうよう』というスタッフが存在する」というもの。
ゲンガーの鳴き声をスロー再生、もしくは逆再生すると「なかはしこうよう」と聞こえることや、クチバシティのサント・アンヌ号が停泊している場所で特定の操作を行った後で特殊反転と21色彩度に設定する事で表示される「GENGA HA NAKAHASHIKOUYOU」という謎の文字列がその根拠である(単に「GENGA」=原画で原画スタッフとされる事も)。

……という都市伝説なのだが、これは完全なるデマ。
特にサント・アンヌ号の部分は全てがおかしく、ゲームボーイではどう頑張っても21色表示をする事が不可能*31である為、この手順に沿う事自体ができない。
鳴き声に関してもぶっちゃけ明確な表記がない以上、どうこじつける事も可能である。そして、そもそもゲンガーのデザインを担当した人物は杉森建氏であると判明済み。
また、リアルタイムでプレイしバグ技や裏技を使用していたプレイヤーなら散々このトラックのことは弄り倒しているはずで、まずありえないと判断するだろうし、現在のように解析が進んだ現代ならなおさらありえないと認識できる。

しかし、2010年代前後で某大型掲示板などでコピペとして大量に書き込まれたせいもあり、その世代で初めてポケモンに触れたようなプレイヤーなら信じてしまいかねない都市伝説であり、かなり広まっていた。

この都市伝説は珍しく出所がハッキリしており、2007年頃のポケモンに関するまとめサイトのコメント欄に投稿されたものが初出である。
その際の文体や矛盾を指摘された際の態度*32から、低年齢層のイタズラだろうと推測されている。
ただ、その時点ではゲンガーの鳴き声については触れられていなかった為、噂が伝播していく過程で尾鰭がついたものと思われる。


不気味な文章が書かれた中古の『ポケットモンスター ピカチュウ』が存在した

ある人物が中古で入手した初代ポケモンのピカチュウ版パッケージ裏に、赤字で恐ろしい文章が書かれていたというもの。都市伝説というよりは怪談の類である。

内容は、不登校と思われる「ぼく」が、ピカチュウに「旅は終わりだ」「友達を倒せばいい」などと告げるもの。
2ちゃんねるで流行り初めたものらしく、ログの検証によれば、創作されたこの文章に「中古のピカチュウ版のパッケージ裏に書いてあった」と“別人が尾ヒレを付け足した”可能性が高い模様。

そもそも、元の文章は150字を越える長いもので、よくよく考えればさほど大きくもないGBのパッケージに書きるのは難しい。それも子供の字で、画像や文章が敷き詰められたパッケージ裏では読めたものではないだろう。
そんな状態のパッケージを中古屋が買い取りそうにないし、中古品で売るにしてもパッケージを廃棄する可能性が高い*33

ただし「何者かがピカチュウに向けた怪文書」というものは実在していたとも取れる。発信した媒体がパッケージ裏ではなく2ちゃんねるだったというだけの話。
文章そのものは微妙に韻を踏もうとしてたり、何故か「ぴかちゅう」と名前をひらがなにしてたりと不自然なので、単に怖がらせる為の創作とも取れる。
もしかしたら、本当に当時の子供が何らかの恨み節をピカチュウに投げかけていたのかもしれないが、今となってはその真相が明らかになる事はないだろう。


■なぜこんなに都市伝説が多いのか

ポケモンシリーズには他にも、ダークトリニティの正体*34もりのようかんやらシーキンセツやらの各地の施設関連、「ポケモン赤・緑の企画を立ち上げた田尻智氏は高機能自閉症で、ポケモン達そのものや捕まえ・集めるアイデアも幼少期にそういった事を想像したのがアイデア元*35」など、到底ここには書ききれない程の都市伝説が存在する。

これについては意図的なもので、ポケモン自体がゲームボーイの通信機能を活かしたコミュニケーションツールとして製作された側面を持つゲームとして開発された為である。

そもそも、ポケモン生みの親である田尻氏は「『ゼビウス』に前身となったベトナム戦争を題材としたゲームのヘリコプターが登場する」といった、1980年代のゲームセンターの都市伝説についての研究で名を上げた人物である。
今ではポケモンのデベロッパーとして知られるゲームフリークも、大元はそれらについてまとめた同人誌のタイトル、及びそれを発行する同人サークルの名前であった。
その為、田尻氏達開発スタッフはそうした都市伝説に強い魅力を感じており、ポケモンにもそれを取り入れていったのである。



そして、それらの都市伝説の原点ともいえるのが……

ポケットモンスター 赤・緑』には151匹目の幻のポケモンが存在する


ご存知、ミュウの存在である。
そもそも『赤・緑』開発時にはポケモンは150種類で全てであり*36、ミュウはゲーム中のテキストに設定のみが存在するポケモンになる予定だった。
しかし、開発終了時にデバッグプログラムが削除された事で空いたわずかな容量を利用して、「いつか何かの形で使えたらいいね」とゲームフリークの森本茂樹氏が、当時の開発リーダーである田尻氏にのみ話を通してミュウのデータを仕込んでいた。

しかし発売から半月経った頃、容易に発生するバグのせいで「幻のポケモンがいるらしい」という噂がコロコロコミック編集部へのタレコミを通じて関係者に認知され*37、果てはインターネットにも情報が流れるなど、あっさりとその存在が出回り始める。
ミュウの存在は森本氏と田尻氏、一部のゲーフリ社員を除いて把握しておらず、発売元である任天堂にすら一切知らされていなかった。もちろん、こうなるとは夢にも思っていなかった森本氏や田尻氏は大慌て。

やがてミュウの登場するバグが修正されたバージョンの流通が決まり*38、市場には既存の裏技でミュウの出るソフトと出ないソフトが混在する状況が出来上がり、名実ともに幻のポケモンに。
こうして本物の“都市伝説”となったミュウに対し、最終的には公式に151匹目のポケモンとして認定した上で、『コロコロコミック』などで正式に発表。懸賞やイベントでの特典として配布が開始された*39

そう、初めて“配布”……全国のポケモントレーナーたる子供達にプレゼントされた*40ポケモンはミュウなのだ。
その熱狂は凄まじく、『コロコロコミック』で最初に行われた懸賞では20名の当選枠に対し、全国から78,000通もの応募葉書が寄せられたという。




追記・修正はロトムの鳴き声が「タスケテ」と聞こえた方にお願いします。

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最終更新:2026年08月25日 12:52

*1 似た例としてフロムソフトウェアの『ダークソウル』がある。当初は『ダークリング』というタイトルを予定していたが、それがイギリスでは「肛門」のスラングだった事が判明した為にタイトルを「ダークソウル」に、アイテムとしてのダークリングも英語では「ダークサイン」に変更となった。こちらは4Gamerのインタビューで宮崎ディレクターが証言している。

*2 文庫版のタイトルは「爆笑問題・パックンの読むだけで英語がわかる本』。

*3 ピカチュウ版ではコラッタのまま。

*4 最上階で起きているロケット団とフジ老人の諍いや、その手前で人を追い返しているガラガラの幽霊にも言及しないあたり、最上階まで張言っていないようだ。

*5 初代では個体ごとに捕獲率が設定されていたが、『金・銀』以降は種族ごとに捕獲率が設定された為。

*6 こちらで使用されたアイテムは「にじいろのはね」と「ぎんいろのはね」だが。

*7 年月が経過しているはずの『HGSS』時代から容姿が変わっていないとツッコまれるが、PWTは他のDSソフトからの流用である為、新規にグラフィックが用意されたのはRSEにしか登場しないミクリなどに限られている。

*8 レッドの再戦フラグは殿堂入りする度に立つものであり、それまではマップから消える関係で対戦後消えるように見えてしまう。

*9 外国語版でも全て銀を意味する名称になっており、例えば英語名は「Mt.Silver」。

*10 帰ってこない息子の為に買っておいたというのも、交流が無ければ欲しいゲーム機すら分からないだろうという事で否定できる。

*11 怪電波によって強制的に進化させられたコイキングの色素が残ってしまった。

*12 怪電波のアンテナとしてロケット団が用意した個体で、恐らく特別感を出すための色違いの個体が利用されているものだと思われる。

*13 第6世代のブリガロンが太古のアルマジロの仲間であるグリプトドン、第8世代のゴリランダーがギガントピテクスなどという「現存する動物と近縁な絶滅種」という見方もできなくはないが、第7世代のジュナイパー(フクロウ)、第9世代のマスカーニャ(イエネコ)は古代生物とみなすのは苦しい。無理矢理こじつければコンドルの仲間のアルゲンタヴィスとサーベルタイガーという解釈しかない。

*14 一応、英語名は「Venusaur」で、恐竜を意味する「saur」が入ってはいる。

*15 一応、オーダイルはパンチ技を覚える他、手の指は5本な上、メリケンサックを付けられそうな形状だが。

*16 初期作品の穴久保漫画版やアニメ版はいずれもゲーム版準拠のデザインで後髪がツンツンしている。また、リメイク版のレッドは「黒髪→茶髪」という変更はある。

*17 彼は事実上、超能力を否定する立場だったが。

*18 ちなみにキャタピーは特徴的な臭角らしきデザインが見てとれる事から明らかにアゲハチョウの幼虫がモチーフ。トランセルも同じ。

*19 バタフリーに関しては諸説あるが、初期作品の怪獣リスペクトの流れから「モスラがモチーフでは?」という説が有力か。

*20 「最初に作られたポケモンはサイドン」などの公式インタビューの発言と照らし合わせると、ポケモンが作られた順番に並んでいる可能性が高い。

*21 ただし、綺麗に3匹並んでいるのが珍しいだけで、コードナンバーの後半部分は概ね進化系列を意識するように並んでいる為、ナンバーの並びと正式採用された進化系列が無関係というのも考え難い。キャタピーの少し前のナンバーでもビードル系列3種、イーブイ系列4種が綺麗に並んでいたりする。

*22 赤緑青のピカチュウのドット絵はお腹に色がつけられており、影の表現であろうがここで勘違いされたと思われる。

*23 ただし、見せしめなどで埋められた犠牲者を人柱に見立てたという方が正確か。病気や暴行などで死亡してから埋められた場合もある。

*24 アルセウスは正確には幻のポケモンだが。

*25 例えば、洪水で世界が1回滅ぶといった逸話はたいていの神話で似たようなものがある。

*26 小学館系列の雑誌がデザイン募集していたことはある。

*27 ちなみに、問題の回は1997年12月16日放映なので、20年ほど前という記述に入るかは微妙なところ。

*28 似たような夏季限定のエンディングテーマは「アドバンスジェネレーション」編の「いっぱいサマー!!」がある。

*29 まぁ、せっかくの伝説のポケモンが大して活躍していないというのはこの作品に限った話ではないが……

*30 サトシの対戦相手ジュンイチは本作からのゲストキャラという扱いだったが、本編出演の方が早いという経緯を持つ。

*31 GBで表現可能な色は白・薄いグレー・濃いグレー・黒の4色。

*32 前述のゲームボーイの表現色以外にも「開発を任天堂と思い込む」「『親が開発者の1人だから聞けた』という年代と開発者の人数の少なさからあり得ない設定」などポケモンに詳しいのかすら怪しい部分がある。

*33 パッケージが汚れているため「パッケージ無しの中身だけの品」として扱う可能性が高い。

*34 BW2で否定された。詳しくは個別項目を参照。

*35 現状田尻氏がカミングアウトしていない為、根拠がない。また、伝記漫画などへの振り返りでは「幼少期に自然豊かな地域に住んでいた事から文字通りの虫取り少年だった。これで動物を野外で集めていた体験から『草むらでポケモンを見つけ、捕まえる』のを着想した」と説明しており、仮に自閉症が事実だったとしてもあまり関係がない。

*36 初代のCMでも「モンスター全部で150種類」と明言されていた。

*37 任天堂に問い合わせていた子供もいたという。

*38 通常、GBのロムカートリッジは増産にもっと時間がかかるのだが、ポケモンはその売れ行きから、発売1ヶ月後に5万本だけ小規模に増産する事が早期に確定していた。

*39 なお、月刊誌の校了期間を多めに見積もって2週間とすると、新規ROMが出回るのとほぼ同じタイミングで最初のプレゼント企画(発売から1ヶ月半後)が決まった可能性が高い。

*40 「子供達にとっては“本当にいる動物”だろうという配慮から絶対に『ミュウのデータをプレゼント』ではなく『ミュウをプレゼント』と表現させた」とする逸話もある。