SCP-1833

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&font(#6495ED){登録日}:2019/01/04 (金) 19:07:56 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 37 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){序曲の為に立ち上がってください。}} SCP-1833はシェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」において登場するオブジェクトである。オブジェクトクラスはSafe。 #openclose(show=◆もくじ){ #contents() } *初めに 本オブジェクトは同名シリーズハブ『class of '76』の序章を構成するオブジェクトである。 class-of-76には様々な学校、オブジェクト、要注意団体が絡んでおり、それを読み解くにはかなりの時間を要する。 先にclass of '76に関連すると考えられるオブジェクトを挙げておく。 &bold(){シリーズタグ『class-of-76』のついているもの} ・SCP-332 - 1976年度カーク・ロンウッド高校マーチング・バンド ・SCP-814 - 純音 ・SCP-1423 - 76年,夏 ・SCP-1833 - 76年度同窓生 ・SCP-1976 - 私を決して知りえないであろう息子へ ・[[SCP-2316]] - 校外学習 ・SCP-3776 - キャンプ・ニムロッド &bold(){それ以外の関係するであろうオブジェクト・Tale} ・([[SCP-001/Kalininの提言]]) - 過去と未来 ・SCP-026 - 終わらない放課後 ・[[SCP-2747]] - 下の如く、上も然り ・([[SCP-2798]]) - この死にゆく世界 ・[[SCP-3005]] - 死んだ光 ・SCP-3935 - これこそが静かな狂気が作りし物 ・SCP-[NELL] - アパラチアの傷痕 *思い出 「思い出」とは、「リー」を主人公とした、カーク・ロンウッド高校での出来事を描いたハブである。SCP-1833を読む上で読んでおきたいTale群でもあるので、先に述べておこう。 パート毎に話が別れているので、順を追って説明していく。 #openclose(show=序曲:予鈴){ カークロン・ウッド高校のアルバムで、生徒達の写真とコメントが記されている。まず1列目では、笑顔の生徒の写真が載っている。コメントは以下の通り。 >ヨハン・N・ウィンターソン:覚えていてくれてありがとう。 >クラリッセ・パトリック:すぐ会いに行くわ!連絡してね! >ゴードン・クルック:この瞬間を大切に。 >ハンナ・N・シルバー:なんて素晴らしい年でしょう!台無しされませんように! 2列目も、同じように生徒の笑顔の写真が載っている。コメント(ry >アウグストゥス・F・スミス:常に忠誠を。 >マーガレット・L・リッカー:頑張って! >サミュエル・ワトソン:皆に幸運を!█████以外ね。 >ジェニファー・J・ゾンターク:今年は最高でしょう?彼の醜い顔に█████が落ちた時なんて! ...んん? 続いて3列目では、真顔の生徒の写真が載っている。コメ(ry >アーサー・M・ヨーク:その負け犬がいなければ、私たちは勝利していただろう。 >ジョージ・M・ロジャース:使えない奴がいた。 >エイドリアン・マクドナルド:█████に誘われた時は吐き気がしたわ。 >パーシー・X・キャニオン:あの野郎ぶん殴ってやる。 ある1名が皆から嫌われていることが分かる。何があったんだろうか? そして4列目...左側の2名は、生徒の"不自然"な笑顔、右側の1人は目と鼻がなく、もう1人はのっぺらぼうに二つの切り込みをいれたようなものとなっている。実際に閲覧してもらうと分かるが、超怖い。ガタガタ...コ(ry >サリー・A・コンロイ:自業自得ね。 >カーティス・L・サンダース:話すことなんて無いね。 >ジェニファー・N・ダンバーズ:█████が人生で何も成さないのが嬉しいわ。 >トーマス・P・ギフォード:█████が癌になる日を願ってるよ。 &font(l){これはひどい} 因みに「思い出」のページのURLや画像ファイル名には、メッセージが書かれている。 このページのURLを訳すと、「過ぎ去った日々」。 画像ファイル名を訳すと、「彼らは急速に成長した」。 } #openclose(show=パート1){ 「リー」の日記の内容が書かれている。内容は以下の通り。 1976年6月12日 >やあ、僕の名前はリー。もし君がこれを読んでいるなら、きっと僕はとても腹を立てるだろうね。だってこれは昨日僕が新しいモンゴメリーワードで買った私的な日記なんだから。それはともかく、ここに書かれているのは僕に関することだよ。だって君が日記を使う時もそういったことを書くだろう?僕は17歳で、KL高校の4年生。そこでマーチングバンドをやってる。それとコインも集めてるよ。大抵の人にとってはつまらない物だろうけど、僕は好きなんだ。卒業する時には工学の分野で何か成果を出したいね。もし駄目なら力学の分野でもいいかな。 > >学校はそれほど大きなものじゃない。そこで僕はバンド、それと友達を手に入れたんだ。僕たちは大抵バンドルームでくつろいだり、練習したり、他のクラスへ行ったりしてて、それから授業後もバンドルームに戻ってる。ほぼ日課だ。他のバンドメンバーにはあまり興味ないね。シンディは可愛いけど話す機会が殆ど無いし。アルバートはバンドのリーダーで、僕らがふざけてる時に指示する以上のことは殆どしないしね。 >1976年6月13日 > >ああ…何て気分が悪い日なんだ。明日は州決勝戦で演奏するチームを決める試合で、もちろん僕らはその周りで行進しなくちゃならなくて、太陽に焼かれる中で何度も何度も何度も同じ演習を行った…。きりがなかったよ。水分だけは取っていたから、今回は誰も熱で倒れなかったけれど…。アルバートはそのことについてかなりバツが悪そうだった。 > >その日の残りはホントに眠たかった。1限目は退屈で退屈で退屈だった。コリンズ教授がスポーツについて話し続けていて、フットボールコーチに数学を担当させたみたいだった。それについて教授としゃべっていたダニエルは馬鹿野郎だ。次の試験に落ちる前にくだらない事を学ぶのは素敵なことかもしれないけど、まぁどっちにしろ僕はまた落第するだろう。畜生。僕は機械工学奨学金の為にこの単位が必要なんだ。 > >今日シンディと話をした。放課後活動の多くが中止になってることに彼女は本当に怒っていた。資金問題か何かがあったみたいだ。本当にふざけた状況で、僕もとても頭にきている。もし授業を削減されるようなら僕はついてない。何とかなるよう祈るしか出来なかった。 >1976年6月14日 > >試合は完勝。僕達はあいつらを圧倒した!かなりギリギリな出だしだったけど、後半の僕らはまさに無敵だった。コーチはユニフォームがどのようにして試合の鍵となったかジョークを飛ばしていたよ。僕が思うに、とてもかっこ良く見えていたはずだ。今回は安っぽい場所、Synophoneとかから入手したけど素晴らしい結果に終わった。決勝戦用の新しいユニフォームを入手するのを祈っているよ。 > >ああ、もちろんこれからどれだけバンドの練習をしなくちゃならないか分かってるよ。 >1976年6月15日 > >今日、みんなが学校に行って家にいない間に、誰かが前窓を壊した。僕はバンドの練習で6時まで家に帰れず、沢山の尖った破片であわや足を切るところだった。 > >自分用メモ:今度は二重ガラスにしよう。ガラスで怪我はしたくないし。 >1976年6月17日 > >今日、シンディとおしゃべりした。僕の唾バルブが壊れていて、練習ですることが何もなかったんだ。彼女は本当に素敵な人で、練習中と活動後のほとんど彼女と話をしていた。もし彼女が遊びに行くのに興味があれば、そのうち町かどこかに行くことになるかもしれない。でもまずやるべきなのは、できるだけ早くバルブを修理することだ。貯金箱を確認しないと…。 > >ダウンタウンの新しい音楽店に行って帰ってきたところだ。多分僕達にユニフォームをくれた団体と同じで、"失神交響楽"と呼ばれていた。本当に素晴らしい店で、小さな場所に大量の商品を揃えていて、KLの学生ということで大幅割引までしてくれた。出来るなら、ぜひともまた行きたいね。目を閉じて思った通りにすればいいんだ。コインショップも見つけたけど、良いモノの値段が高すぎてそれほど関心が湧かなかった。 >1976年6月18日 > >今日は父親の友人の為に、ベビーシッターの仕事へ行った。僕は普段子供が好きではないけれど、子供らは気にしなかった。子供らはおむつを交換したりする必要がないほどの年齢で、とても可愛らしかったよ。僕達はその間ずっとテレビを見ていた。親御さんがくれた30ドルは、以前から欲しかったコイン用に使うつもりだ。 > >ああ、僕らが何を見ていたか思い出した。古いバットマンのテレビ番組だったね。ナナナナナナナ…。(バットマンのOP曲でのフレーズ。) >1976年6月20日 > >今日またシンディとバンドとその活動について話をした。もし活動が無くて退屈しているなら、どこかに遊びに行かないかと言ってみたよ。僕は彼女との会話を心から楽しんで、話が弾んで彼女と仲良くなれた。僕達は映画を見にレンマー映画館に行くことにしたんだ。どの映画を選んだかも覚えてないや。 >1976年6月22日 > >僕は先日からある事をしっかり覚えていた。町内の多くの店が閉まっていた。食料雑貨店・床屋・他の多くの場所はまるで廃墟のように見えたけど、あのSynocoショップはちゃんとあった。シンディの誕生日プレゼントを買うためにその店に立ち寄ったんだ。 > >その店は相変わらず素晴らしかったけど、そこで働いている人は奇妙だった。彼らがそう言ったわけではないけど、どうやら彼らは店"と"働いているらしい。それ以上に、彼らは本当に奇妙だった。僕が店にいた2時間の間ずっと床の同じ場所をモップがけしている男性を見た。彼は何度も何度も同じ10秒の曲の口笛を吹いていた。いい音色だったからそれは苛ついたりはしなかったけども不気味だったね。 > >キャッチー過ぎる。 >1976年6月25日 > >職業選択のことで相談するためにカウンセラーのところへ行った。あまりここから近くはないけど、レスキン内にはかなり良い機械工学プログラムを備えた大学があるんだ。これにはかなりの費用がかかる…また貯金に手を付ける必要があるかもしれない。コインを売却したくないけど、大学とコインを天秤にかけて考えると選択肢はないみたいだ。 >1976年6月29日 > >僕たちは練習に全力で取り組んでいて、大舞台の予行と準備のために毎日外出してる。コリンズコーチは彼の考えうる最も大変で最もでたらめな練習計画を練って、4週間僕達がそれを完璧にこなすことを期待している。今週からより猛烈な訓練が幾つか始まってて、そりゃもう悲惨なものになるだろうね。もし僕達が既に"猛烈な"訓練を始めていなければ、どうなっていたかはとてもじゃないけど知りたくないな。 > >今日、コインについての幾つかの広告を新聞に出した。手放すことができ、まだ価値のあるものを選んだ。電話はまだ来ていないけど、外出中に来ていたかもしれない。留守番電話が必要だな。 >1976年6月30日 > >新しい訓練計画の一環として、練習中に僕達をサポートしてくれる幾つかのビタミン剤か何かが与えられた。水なしで飲むことが出来る小さなチクレット型の錠剤で、朝と夕方に2錠服用するものだ。 > >ガラスの破片での切り傷がまだ完全には治ってない。畜生。 >1976年7月3日 > >今日コインが売れたよ。それらを持っている時のチャリンチャリンという音はとても愉快で、ドラム上のペニー銅貨を連想させた。そのお金は貯金箱に入れておき、学期終了後にカウンセラーに相談するつもりだ。 >1976年7月6日 > >訓練が始まった。僕達は共に素晴らしい仕事をしている。僕達の音がビートを刻み、メトロノームと同期する段階に入った。僕の周りにはシンディとランディとグレッグがいて、連携してビートに合わせて行進し、奇跡的な音と一体化している。 > >誰かが世界にビートを保っていなければならない。僕達はまだ見たことのない人に最高のショーを贈るつもりだ。この試合はプレイヤー以上にハーフタイム中のバンドが記憶に残るものとなるだろう。 >1976年7月9日 > >今日のラジオは本当に良いものだ。音は繊維布の穴を通して進み、木製フレームの周囲で渦を巻き、自身を発する。僕達は一昨日はほぼ一日中それに耳を傾けていたけど、全然気付かなかった。それを聞いている間の時間が跳んでいると。 >1976年7月11日 > >気が散る。僕たちは毎日行進して、ビートを鳴らし続けている。試合をする時間が無いよ、シンディ。君がこれを読んだことは知ってる。君が君自身の個人交響曲を書くためにページを破っていることを知ってるよ。ええと、僕が君に言えるのは、君は単なる現金自動支払機内部の25セント棒の束で、君の上で持ち主が変わる鐘の音を聞くことはないってことだ。 > >状況は今や変わっている。常に変わっている。僕は変化前もしくは変化後を覚えている。時としてそれを決めることは難しい。 >1976年7月15日 > >最近空腹を感じない。僕達は互いに話し、互いに演奏し、互いを記号にする。僕たちは共に伝わる。君が大きな個体の一部分である時、自由な朝食、昼食、夕食が必要なのは誰だろうか?シンディは食事をしていた。彼女は食事ができ、僕は生きるために生きている。 > >神よ、僕の胃が切れる直前のバイオリンの弦よりもきつく捻れている。 >1976年7月18日 > >僕達に合う前、僕は水差しの水であり、パシャパシャ跳ねて考えは全て頭に保たれていた。僕の流れは淀んでいて、仲間と一緒に歩けなかった。僕達はそのガラスを割らなければならなかった。破片を落とさなければならなかった。側頭部に浸透させなければならなかった。全ての破片を捕まえるまでガタガタと音を立てるんだ。君にはその割れ目が見えるように、それを元の場所に集めて欲しい。今それは噴水のように入ってきて、僕はよく知っている。 > >僕達がどうやって歌っていたのか思い出した。 > >リーはカーク・ロンウッド高校の四年生で、マーチングバンドをしているようだ。この時点でリーがおかしくなっているのが分かる。"失神交響楽"という団体は重要なので覚えておくように。ビタミン剤か何かって...絶対怪しいだろ...。 URL名は「交響曲の中で」。 } #openclose(show=幕間1:古い学校){ &bold(){ >私達は最高の一年を過ごしました!} -隣に座っていた女の子 > >学生の皆さん!授業時間割はこの土曜から始まることを音楽堂内よりお知らせします。履修依頼用紙を持っていくことと、選択候補についてガイダンスカウンセラーと話し合う時間を取っておくのを覚えておいて下さい。二重履修を希望する上級生は、放課後にヴェルナー教授のオフィスで教授に面会して下さい。私たちはあなた方一人一人が素晴らしい二学期を送れることを願っています。 > >昨日、決勝戦への切符を手にしたファイティンライオンズ、おめでとう!僅差の第一クォーターの後、ゲームの残りでは私たちのチームは相手チームを抑えこむことができました。信じられないほど舞い上がっています。もし授業へ行く途中やホール内でコリンズコーチを見たら祝ってあげて下さい。学生方は課外活動のための年間資金調達への寄付を忘れないで下さい。"失神"はそれらへの寄付に非常に気前がよいですが、私たちにはまだあなたの寄付が必要です。 > >新しいバスのスケジュール:バス23、11、24で移動した学生は通常のスケジュールに戻ります。 > >ワリック教授から全てのバンドメンバーに通知:集中訓練が月曜に始まります。毎日練習の準備をして来て下さい。 > >課外活動により多くの時間を学校で過ごす生徒への提供を目的とする新しいランチメニューが発表されます。これは"失神"によって支援されるプログラムに参加している学生に対しては無料で提供されます。 > >新しいバスのスケジュール:削除されました。 > >学生の皆さん!もし十分な元気があるなら、タブ譜を作るためにどのようにして全ての式が一体化するかを見ながら私達の兄弟と過ごして下さい。 > >学生の皆さん、こんにちは。ヴェルナー校長です。ミッチェルは責任を持って一歩退く頃合いであると決定し、彼は異なるビートで演奏される予定です。よろしくお願いします。我々は更に発展するでしょう。我々は多くの人々を鼓舞させ、星と共に安全に生活するためのパラシュートをもたらすでしょう。そう、エッフェル塔の頂上のように。さらなる活動からは誰も排除されません。我々はここにいる皆を共に連れて行きます。良いお年を。 > >学生の皆さん!私と共に交響的な忠誠の誓約を表明し、形式に捕らわれずにあなたの心を歌って下さい。 > >幾人かはそれは分離の原因となる新しい制度だと言っています。そのような事を言った者には警告がなされます。指揮者は我々の発言を聞いているでしょう。彼は今、動悸を打つリズムや走っている群衆にいたるまで、我々の全てを聞いています。そのベル、そしてその黒板。それこそがハーモニーです。 > >休止 > >学生の皆さん、学校の敷地外への外出を許可されているのはバンドメンバーのみであることを覚えておいて下さい。違反者は責任を取ることになるでしょう。違反者は自身の行動により破滅するのみです。 ええ...(困惑) URLを訳すと「ロンウッド(高校名)」。 } #openclose(show=パート2){ >リーはそこにいた。アイロンがけされたユニフォームを着て、廃れた廊下と壊れた扉を通って歩いていた。彼らはリーを残して行き、他の皆は試合のために連れ出されていた。リーは行進を続けた。彼らはすぐに戻るだろう。"失神"は常に彼の打楽器のため存在していたはずだ。彼の上では、アナウンサーが彼らの歩調をビートに加えていた。リーは足並みを揃えながら顔を上げた。その音が今日は何になるのかを見るために。 > >学生の皆さん、こんにちは。ヴェルナー校長です。ミッチェルは責任を持って一歩退く頃合いであると決定し、彼は異なるビートで演奏される予定です。よろしくお願いします。我々は更に発展するでしょう。そう、エッフェル塔の頂上のように。我々は多くの人々を鼓舞させ、星と共に安全に生活するためのパラシュートをもたらすでしょう。さらなる活動からは誰も排除されません。我々はここにいる皆を共に連れて行きます。良いお年を。 > >学校に残っている人々は気にしていないようだった。幾人かは枯れ野の中のかかしのように歩きながら、何も変わっていないように振舞っていた。幾人かは通り過ぎる人々を見ながら、そこに座った。リーは彼らに何を見ているのか聞こうとはしなかった。彼は廊下を歩いていることを思い出し、いつもの顔ぶれが歌っているのを見た。声が出て行く時に彼らは口笛を吹き、唇が出て行く時に彼らはドラムを叩いた。 > >学生の皆さん!もしかすると貴方は新しい時間割システムに気付いているかもしれません。私達は皆を6つの集団に分け、それぞれに学校内での独自の地位を与えました。この大幅な再構成が突然過ぎるということは理解していますが私達を信じて下さい。それは長い期間をかけて行われます。私と共に交響的な忠誠の誓約を表明し、形式に捕らわれずにあなたの心を歌って下さい。 > >"失神"はここにいた。バンジョーのように鳴っているそれを彼は身体で感じることができた。その力はバンドの設備から来ており、それはまさに光だった。それについて述べるべき11の新しい素敵な事柄について考える前に、リーは拳を握りしめた。足は走り始めたが、ぎこちない姿勢であった。彼の身体の震えは下襟によって抑えられ、ねじ巻き時計のように彼を後押しした。 > >学生の皆さん、悲しいことですが幾らかのスタッフと学生が去ってしまうのを報告します。彼らは果敢に彼らの義務を全うしましたが、結局のところ人生のオーケストラには限られた空間しかありません。別の場所へ行ってしまった彼らを追悼するため、静かに聞いて下さい。彼らは私達の言う全てを聞いています。私達の全て、動悸を打つリズムや走っている群衆に至るまで。そのベルとその黒板も。この歌も。 > >リーは演奏を止めた。冷たい痛みが彼の中に走った。おお神よ…痛い…。それは腕から背中へかけて彼を引き裂き、彼の頭をいじり回した。これはハーモニーじゃない。彼は一歩進もうとしたが、倒れて地面にぶつかり足をだらりと伸ばした。交響曲の中での彼の位置はどこなのだろうか? > >それは罰だった。腕が伸ばされた、手掛かりを掴むために。彼は逃れる必要があった。演奏、それは彼が行うべき全てだったのだ。シンディと他の皆は共に演奏するためにそこで彼を待っているに違いない。息を切らし、彼は胸を抱えた。彼の胸から氷のような泡があふれ、彼を圧迫した。彼は呼吸ができなくなり、彼は考えた。おお神よこれらは一体何処へ向かうのですかどうすれば今思い出せるのですか。 > >休止 > >そこで漸強音が発生した。最初は弱々しかったが、徐々に強まっている。弱々しく彼は唇をすぼめ口笛を吹いた。漸強音は高まった。美しく、優雅だった。それは彼に音を取り戻させた。 > >リーは目を閉じ、眠りについた。 > >……… > >「おい、何かみつけたか?」 > >「一つだけ。バンドに所属していたように見える男だ。2階のホールで見つけたんだが、気絶しているみたいだ」 > >「彼はそうだな…3つ目の部屋に置いておこう。後でエージェントの誰かがクラスA記憶処理を施すだろう」 > >「手を貸してくれるか?この子達ちょっと重いんだ」 > >学生の皆さん、学校の敷地外への外出を許可されているのはバンドメンバーのみであることを覚えておいて下さい。違反者は責任を取ることになるでしょう。違反者は自身の行動により破滅するのみです。 > >リーは仰向けで目を覚まし、暗闇に目を向けた。胸が高鳴っており、それを聞こうと頭を前後に動かした。痩せて飢えた蚊のような低い耳鳴りのみが聞こえた。メロディなしに、曲はありえない。一歩前へ進むも、彼の足は崩れ落ちる寸前だった。倒れないよう足を掴んだが、服の感覚がしなかった。裸だった。 > >ユニフォームが失われ、楽器が失われ、音楽も失われた。のろのろふらつきながら、リーは再び一歩踏み出そうとした。なぜ彼らは彼を進ませたのだろうか?これらの出来事は起こってしまった。起こる理由が無かった頃に。だから終わるべきだ。耳鳴りがうるさくなった。リーは戻らなければならなかった。家へ。学校は家だった。リーはもがいた。心臓から這い上がってくるドンドンという音が喉を通り、頭に達した。彼らは音楽を演奏しており、彼は今そこにいなければならなかった。 > >誰かが何かを言った。 > >お願い > >彼らは忘れるよう言った。 > >リーが頭を振ると、頬を涙が伝った。"失し…"どんな曲だっただろうか。彼らは何を歌っていたのだろうか。 > >彼らは決して歌わないよ、リー。君は忘れている。忘れることはとても簡単だ、そうだろう? > >耳鳴りが大きくなり、彼らは彼に話しかけるのを止めた。大きく、そして白く。 > >私たちは君を忘れない。 ここでさらに校則が意味不明になり、リーに異変が起こり、なんと財団に救出される。 URLを訳すと「再会、同窓会」。 } #openclose(show=幕間2:開会中){ >&bold(){「いつベルが鳴らされるべきか覚えている?」} >&bold(){「子供達がどうやって歌っていたか私に教えられる?} -未知の崇拝者 ↑かなり重要なので覚えておくように。 >俺達は最後に旅に出発したんだ。酷い乗り心地だけど、俺達は今旅してる。夏の間ずっと道路の上さ。俺達の道には行きたい場所へ行きたい時に行く自由以外は何もない。俺達が乗っているのはラスティの父親の大破したシボレーで、彼が運転しているよ。 > >ドライブの初日、俺達のテンションは最高だった。ラスティが運転席、リーが助手席、俺とアンドリューは後部座席でくつろいでいた。とても素晴らしかった。俺達が最初に行った場所はブラックリビッジロックスターバガンザだ。ここは最高で良く覚えてる。僕のロックへの関心を最高潮にしてくれたんだ。 > >皆がとても楽しい時間を過ごし、シンディとリーは本当に興奮していた。あいつらがまた地面で酔いつぶれないことを祈ろう。 > >オハイオのどの道路を走っても暫くすると退屈になるけど、ラスティは何とか進み続けた。彼が通り過ぎる標識や人々について知識をひけらかして沢山の発言をしていたことを覚えている。でもそれは俺達が市内にいる時だけだった。これは農業用地だ。 > >今はちゃんと記せない、頭が痛い。 > >道路道路道路道路、また、また道路だ…。 > >俺達は道に迷ったに違いない。公道やカーブ、他の家さえ見えずに、ここでどれほど長時間立ち往生しているか思い出せない。あるのは直線で平坦な道路のみで、とても長く続いているみたいだ。ああ神よ、これは思い出に残る最後の夏の素晴らしい始まりなんかじゃないって判ったよ。 > >ラスティは大ばか野郎だ。何日も掛けて初めて家を見つけたのに、あいつはそこから逃げ出しやがった。たぶんあいつはその場所についての悪い記憶かヒッピーの法螺話でも知っていたんだろう。確かめたこともない戯言なんか無視できなかったのかよ、畜生。そういえばあいつは他の誰にも運転させない程に神経質だった。だからあいつが運転手だったんだ。 > >待て、忘れていた。リーがこれまで運転を…。 > >今日ラスティをここに残して離れた。俺達が戻った時には、あいつは居なくなっていた。 > >今、車は長くなっている。どうやるかは知らないが、俺はやった。俺の歯の中のライトがより明るくなり、俺のライトの目はより明るくなった。俺は冴えてる。 「はぇ?」そう思ってもおかしくない。人間版トランスフォーマーかな? URLを訳すと「200年祭」。1976年はアメリカ合衆国建国200年祭があった年。 } #openclose(show=パート3){ >リーはいつもしているように時計を確認し、玄関マットの上で止まった。彼は家にいる。擦り切れた赤いカーペットやホコリで汚れ洗われていない窓があり、素晴らしい家では無かったが、それが彼自身の家だった。彼は約3年間彼自身の部屋を所有していたが、両親の予備の部屋に戻りたいとは思っていなかった。ありがたいことに彼らが休日に訪れるのを悩むほどのみすぼらしい外見だった。 > >母親は彼の大学生活に失望した。彼の工学計画は、彼が大学でそれを行えなかった時にダメになっていた。彼はベストを尽くしたが、環境があまりにも厳しかったのだ。学生ローンから借金をしないために、彼は残りのコインを売らなければならなかった。父親は祖父のコインが失われたことに怒っていたが、祖父はいくらか輝くポーランド小銭と共に刑務所に入るよりも彼の安全を願ってくれた。いや、祖父はそのコインを手に入れるのに多くのことをしたが…、彼は認めてくれただろう。 > >リーがやっていた仕事は生活費を払うためだった。彼は約3年間銀行でデータを入力し、それで生活費の殆どを支払っていた。住宅ローンと水道代の2つが主で、電気やガスは時おり後回しにされた。その仕事は何もしないよりはマシだった。加えて、その仕事は彼に家の外で過ごす時間を与え、それもまた一人で過ごすよりもマシだった。 > >郵便は調理台の上に放り投げられて一時的に忘れられ、リーは冷蔵庫の上で横になった。それは殆ど空だが、ソーダが1つ残っていた。彼がグラスと氷2つを準備するのを見ながら、郵便物は待ち続けた。リーは籐細工の椅子を引き寄せ、封筒をペラペラめくって読み始めた。ケーブルテレビや電話会社からの数枚の請求書、空手を学ぶほど悪い奴かいと尋ねる迷惑メール、その他だった。 > >本当に彼宛の封筒を確かめるために再度チェックしたため選り分けに数分程かかり、開ける必要のあるものを開いたが、どれもが彼がとてもうんざりする物だとわかった。彼が進もうと立ち上がった時に椅子の脚はタイルをこすり、その時残りの郵便物の山の下に置かれた赤い封筒に気づいた。 > >それは紙にただ彼の住所が書かれているだけの地味な封筒で、差出人住所はなかった。リーは疑い深い人間ではないが、にも関わらずこの手紙は彼の中で警告が鳴っていた。彼はそれを振り、つつき、押し、落とし、他様々な悪意ある要素を確かめる試みを行った。手紙はじっとしたままだった。その手紙の正常性に満足し、角から角へとゆっくり破いて彼はそれを開いた。中に手を入れると、紙は入っていなかった。一枚のポラロイド写真のみだった。 > >これだけ?リーはその写真に目を凝らした。彼はそれは自分の写真のはずがない確信していた。どうすればそんなことがあるというんだ?当時から残っている物は何もないんだ。彼は瞬きし、目をこすり、再び写真を見た。写真に変化はなく、冷淡に彼と向き合っていた。それは彼とシンディとアンディだった。写真の中の彼らは間抜けな顔で笑っている。リーは瞬きし、彼が再び座ったことで籐細工の椅子はきしんだ。 > >これは1976年にラスティや他の皆と一緒に行った旅行のものだった。それはとりわけ楽しい旅行ではなく、ほとんど帰宅した後の大学の騒動ばかりが思い浮かんでくる。カーク・ロンウッド高校は彼が楽しかった最後の時間の一つだった。郷愁のお馴染みの巻きひげが彼の肩の上を這い始めた。 > >君は彼らと共に家に居るべきだ。 > >リーは頭を振り意識をはっきりさせようとしたが、成功しなかった。写真が彼の指から滑り落ち、調理台の上にひらひらと落ちた。彼は目を閉じ、自身に言い聞かせた。僕は大丈夫だ。ここには僕のちゃんとした目的が有り、僕は僕らしく生きている。今さら戻ることは馬鹿げたことだ。目を開けた時、手紙の裏にメッセージが殴り書きされていることに気付いた。 > >最高の一年だったわ! またすぐに会えることを祈ってる! > >~愛してるわ。シンディより XOXOXOX > >その夜、リーはなかなか寝付けなかった。写真の絵、赤、友人の運転、聞こえているラジオ、その夏からの他全てが一気に戻ってきていた。シンディがキスした彼の唇に触れ、彼は唇をすぼめて今の生活について考えた。過去に拘ることは何の役にも立たない。明日までにその写真はナイトスタンドから外してゴミ入れに入れよう。 > >…今日俺たちは後でアミューズメントパークに行くんだ。ラスティとアンディが運転手とナビゲータメカニックを見つけられたらな。どうやら、あいつらはそれぞれを見つけるために何かアイデアがあるみたいだった。俺が買って出たいけど、それはきっとよりもっとややこしいことになるんだろうな… > >アラームの大きな音がリーを眠りから引き離し、彼はぞっとしてひきつけを起こした。ベッドから起き、シリアルスコーンを2つ食べ、ミルクは飲まず、髪を梳かして髭を剃り、シャツ・パンツ・靴を装い、コートのボタンを止めるため鏡に向かい、ボタンを正しくかけ直し、それから外出した。写真のことを呼び起こすグレムリンに少し苛々したことを除けば、平穏な1日だった。退屈な時は、あの旅行でどこに行ったかについて考えてみた。それは本当に重要だったのだろうか? > >写真はまだそこにある。ゴミ入れはそこにあるから、これを最後にすることもできる。もしかしたら彼が家に帰って欲しくない頑固者からかもしれない。そうすると更に写真が送られる場合に備えて、写真を持ち続けるべきかもしれない。念のためだ。最終的にその写真はジャケットのポケットに押し込まれた。 > >あの一年間は青く…その夏は大切な物だった。今も昔も、起こった全ての事はあの旅行に起因している。丸一年をあの最後の夏のための準備期間とし、そして無駄に過ごした。しかしその夏は、心配事が無くやりたいことが出来た彼らとの最高の時間だった。準備期間の年として素晴らしい最後だった。とっさに彼は写真に触れようとジャケットのポケットに手を入れた。写真はそこにあった。 > >以前の日々の辛い記憶が懐かしくより嬉しい記憶に代わり、その夜はすぐに眠りにつけた。その旅行以前にも、学校での全てが素晴らしい時間だった。バンドは楽しかった。そこは彼がシンディと会った場所だ。彼らはバンドメンバーとしてパートナーになり、彼女と助け合った…。リーは顔をしかめ、写真を見返した。シンディはどこで彼と会ったんだ? > >…たしが聞いた限りでは、くだらないお金の話はこれで最後よ」彼女は彼に微笑み、彼は仕草で返した。学校は幾分か大変な時期だったが、彼女と話せる場所だった。その土地ダウンタウンが補うことができていたかどうかについて考え- > >"失神" > >リーは癇癪を爆発させ、周囲にあったものを掴んでベッドの外にグシャグシャにした。耳鳴りが聞こえて彼はとっさに耳を手で塞ぎ、唇をかんだ。どうして"失神"のことを忘れていたんだろうか。なぜそれを思い出すべきなんだろうか。ベッドから転げ落ち、ズキズキ痛む頭を抱えた。ロンウッドで何かを……していた。ビクッとし、彼は耳から血が滴り落ちているのに気付いた。血は唇に溜まっていた。 > >"失神"について何かがあった。思い出せ。彼らは君を覚えている。記憶の断片が意識内に溢れかえっていた。卒業できなかった学校…バンド仲間…そして"失神"。彼らは学校でのグループで、彼らは街からそこにいて…いや、それは違う。>リーは血を拭い、サイドテーブルにある写真を見た。同じように見えた。耳鳴りが大きくなる。 > >リーは聞いた。 > >本当に申し訳ありません。ここでは貴方が幸せではないと知っています。その事について謝罪します。時間をかけて全体の落ち着きを確認しさえすれば、欲求不満や恐れと共に働くことを厭いません。我々の多くが傷つき、目標の為の人柱となっていることを知っていますが、我々は音の為だけに潜在能力を最大限発揮するための練習を行います。場所ではなく、この時間を掛けて言われるものを好みます。人々と共にいなければ、美しさもしくは別の物を作るために働きます。成し遂げたいことは、人生のオーケストラをつくり上げることです。役割を全うしている物は全て、グランドシンフォニーで一つの音符となります。 > >序曲の為に立ち上がって下さい。 リーの"失神"に関する記憶が差出人不明の写真によって復元された。更に"失神"がリーに向けて語りかけている。因みにその写真は後に紹介する&bold(){SCP-1423である。} URLを訳すと概ね「"その"年」といった意味合い。 } #openclose(show=終曲:最後の言葉){ >「私たちはあなたを忘れないでしょう」 さて、このページではある画像が載っている。ある人物が寝室で眠っており、それを顔の造形を酷く損傷した人達がそれを取り囲んでいるというもの。 URL名は「過去を振り返る」。 画像名は「その100を決して忘れない」。 } さて...最初から最後まで意味が分からなかったが、「思い出」には関連資料が付いている。SCP-1833もそれに該当する。 **76年度のクラス さて、『76年度のクラス』を選択すると、SCP-1833の報告書に飛ぶ。ってわけでやっと本題。 メタタイトルは&bold(){76年度同窓生}。 [[オブジェクトクラス]]はSafe。 特別収容プロトコルによりこいつはサイト77のSafe SCP棟の標準封じ込めロッカーに保管されることになっている。 クラスD以外の人員はSCP-1833を取り扱うことを認められていない。 概要だが、SCP-1833は███████高校年鑑の1976年版のコピーである。その外観は他のコピーとほぼ一致しており、 同年代のものと同程度の摩擦が見られる。年間は&bold(){"76年の回想"}と題されている。こいつはハードカバー製で、丁度50ページである。本は5つのセクションからなる:学生写真、年度中の写真、クラブ写真、競技大会の写真、肉筆欄。 ...あれ?なーんかどっかで見たような聞いたような... SCP-1833を高校卒業済みの人が読んだとき、奇妙な効果が現れる。SCP-1833を読んだ人(以下"対象"と称する)は、高校在学中に社会的に結びついた人から残されているメッセージが含まれている、彼ら自身の高校年鑑だと認める。最初に、写真やメッセージによってポジティブな気分になる。欄外に書かれた励ましのメッセージやイベントへの言及も、対象にポジティブな気分を呼び起こす。 しかしながら、およそ10ページも読むうちに、メッセージはネガティブな調子を見せ始める。初めに、対象が当惑や後悔を覚える高校在学中の出来事について、詳らかに述べていく。次第に対象が高校卒業後に体験した出来事にも言及し始め、対象への個人攻撃にまで及ぶ。加えて、本の中の写真もネガティブなものになり、しばしば写真内の顔がひどく醜く変形していく。 その後、不定ながらも20-30ページほど読まれた後、対象の写真が現れ始める。初めの写真は、対象が高校在学中に起こった決まりが悪い出来事を見せてくる。しかしながら、対象が本を読み進めていくと写真はより不穏なものになっていく。対象が犯罪を犯したり、対象が手足を切断されたり、そしてSCP-1833の中で最も報告が多いのが対象が他者から傷害を受けるというものである。 やはり、先程出てきた顔の損傷した人の画像というのは、この年鑑の画像のようだ。 &bold(){SCP-1833の中で描かれたイメージの例} ・3ページ SCP-1833の最初のコンテンツであり、数人の学生(対象を含む)が年間のスナップ写真という形で描かれる。写真の中の人たちは微笑んでいて、魅力的な学生たちのグループと対象が交流しているさまが描かれる。 ・10ページ クラスの中で対象が何かプレゼンテーションしているさまが描かれる。テーマは対象毎に異なるが、聞いている生徒たちは皆興味を引かれているようだ。 ・16ページ 最初のネガティブな描写である。対象が何人かの生徒たちの上にランチトレーを溢してしまうシーンが現れる。 ・20ページ 対象はゴールキーパーのユニフォームを着ており、相手チームにゴールを奪われる様が描かれる。背後に&bold(){マーチングバンド}が見える。 ・29ページ 最初の暴力的な描写で、対象は保健室にいて、顔と首にいくつかの擦り傷があるように見える。 ・36ページ 対象が&bold(){音楽クラブ}に現れるが、クラブの他のメンバーは向こう側に集まっており、対象を嘲り笑って軽蔑の目を向けているように見える。 ・39ページ 対象が寝室で眠っており、年鑑に現れた人々がそれを取り囲んでいる。これらの人は顔の造形を酷く損傷しており、SCP-1833の閲覧者を直視している。 これに関しては完全に「終曲」で出てきた画像と同じだ。 ・背面 手書きのメッセージで"私達は最高の一年を過ごしました!同窓会が待ち遠しいなんて言わないで、&bold(){私たちはすぐに会えるって信じてる!}親愛なる友人たちに、多大なる愛を" 最初の一文は幕問1で隣に座っていた女の子のフレーズと同じである。因みに「私たちはすぐに会えるって信じてる!」のところは、SCP-2316の記事にリンクされている。 SCP-1833の報告書の内容は以上である。「予鈴」で出てきた画像や罵りや、「終曲」の画像は、この年鑑の性質だったことが分かる。 *関連オブジェクト ここでは直接「思い出」のなかで関連文書扱いされているオブジェクトを解説する。 **SCP-332 - 1976年度カーク・ロンウッド高校マーチングバンド [[オブジェクトクラス]]はEuclidからKeterに格上げされた模様。 特別収容プロトコルによると、SCP-332の観測・研究のために55-B観測所が建てられたようで、以前のSCP-332の固定効果範囲を含むように設計されたフェンスは破壊され、非活性状態のSCP-332を観察する事に専念した研究所に置換されたようだ。SCP-332の発現を特定・対応する為に、財団エージェントが主要な人口密集地域や観光地に配備されている。地元の財団エージェントが収容を確立出来ない場合、最寄りの出動可能な機動部隊が動員されるようだ。 SCP-332が活性状態に入った時、観測所の全人員は防音処理のされた観測エリアから、SCP-332により発生する音の強度と長さをその状況が終了するまでモニターすることになっている。影響を受けた民間人は、感染症のアウトブレイクを装い無期限に拘束するようだ。 何故か、何らかの改変があった場合に備え、先程紹介した&bold(){SCP-1833}が一定の監視下に置かれている。 概要だが、SCP-332はカーク・ロンウッド高校の1976年度のマーチング・バンドの生徒達である。バンドはSCP-332-1から-30として知られる30体のヒューマノイドより構成されている。30の事例全てにおいてヒューマノイドは1976年度のバンドのユニフォームを身に着け、1976年以前に製造された楽器を演奏している。"失神交響楽"という言葉が全ての楽器に刻まれている。 どうやらこのヒューマノイドや楽器達は、"失神交響楽"のもののようだ。 活動的でない期間は、SCP-332は通常の人間が見せるようないかなる行動も見せることは無く、最後に出現した場所の中央で気をつけの姿勢を取り続けている。時折、SCP-332の構成員たちは彼らの通常の持ち場に戻る前に、突然不可視の力でもみ合う事が知られている。この行動の理由は現在のところ不明である。SCP-332が財団の職員にコミュニケーションを取ろうとした事例は存在しない。SCP-332が空腹、苦痛を示したり、あるいは風雨に曝されることによる害を被った事例も存在せず、30年以上苦しむこともなく同じ地点に位置し続けている。 ...つまりこのヒューマノイドは30年以上ずっと同じ場所に立ち続けているようだ。ただし、後述するが、今は同じ場所に長い間いることは無い。 48時間毎に一度、SCP-332は活性状態に入る。全構成員が消失し、別の人口密集地域に即座に再出現する。 SCP-332はマーチングバンドを頻繁に開催する主な観光スポットやイベント施設を好んでいるものと思われる。排除区域内で人の立ち入り、もしくは15〜80,000Hzの音が起きた時、SCP-332も音を発生させる。活性状態のSCP-332は出現場所周辺を15〜45分間行進する。続いてSCP-332は最も近いヒト被験者の下に進み、楽曲を演奏する。SCP-332により演奏される楽曲は多様だが、主には1967〜1973年のポップスの交響楽アレンジから構成されている。SCP-332から発せられる音は活動エリア内では変わらぬボリュームを維持し、エリア外では急速に減衰する。 どうやらヒューマノイド達は即座に瞬間移動をし、行進をするようだ。 もし被験者がSCP-332により演奏される音楽を聴きとれた場合、手近なところから楽器を手に入れようとし、そしてSCP-332の演奏に加わる。被験者(以後SCP-332-Bと呼称)はSCP-332の影響下に入ってから10分以内に楽器を得られなかった場合、強い不安を報告する。10分以内にSCP-332に加われなかった場合、彼らはエア演奏をしながらバンドと共に行進し、SCP-332の発する音の口真似を試みる。SCP-332に加わったSCP-332-Bは極度の疲労と空腹により気絶するまで行進を続け、倒れた後は他のSCP-332とSCP-332-Bにより踏みにじられる。SCP-332-Bが10人、SCP-332に加わる毎に、SCP-332が影響を及ぼす領域は300m増加する。この影響が及ぶ範囲は全てのSCP-332-Bが処理もしくは無力化されるまで拡大し続ける。この段階でSCP-332の活性状態は即座に終結する。 ええ...(困惑) どうやら332の演奏を聴いたらそれに加わり、どんどん影響を及ぼす範囲が拡大されるようだ。 SCP-332が初めて始動した間に発生したSCP-332-A事件後、SCP-332は沈静化していた。始動から財団のエージェントにより無力化されるまでの間、SCP-332-A事件はカーク・ロンウッド高校の生徒・職員の40%を死に至らしめた。高校は火災に偽装して閉鎖され、生徒、地域住人、生存者はクラスB記憶処理がなされた。成功裡に終わったSCP-332の収容は1976年7月19日にアーカイブされ、Euclidに分類されました。 どうやらSCP-332-A事件ということがあったようだ。Euclidに分類されたと書いているが、後述する事案により、Keterに再分類された。 SCP-332-B 補遺は、SCP-332-A事件の写しのようだ。 SCP-332収容後の初回の清掃作業時、カーク・ロンウッド高校の最初の縦窓であったであろう野外より16mmカメラが発見された。このビデオの写しはひどく破損しているが、332-A事件の唯一の記録である。 これがその記録である。 >&bold(){<0:00-0:10>} >高校のフロントのものと思しき大きな窓越しにSCP-332のメンバーの内の数人が校庭で >楽器の準備をしている様子が見られる。無音。 >&bold(){<0:10-1:34>} >カメラが身元不明の女性#1に向けられる。おそらくカメラマンが女性に話しかけようと >しているものと思われる。一切の音は聞かれず。SCP-332のクラリネット奏者の一人が >背景を歩く様子が見られる。 >&bold(){<1:34-4:55>} >この部分はテープが損傷しており識別可能な情報は無し。 >&bold(){<4:55-5:00>} >一時的に音声・映像がクリアーになる。バンドの構成員の内の一人の服装が通常とは >異なるようだ、と言う身元不明の女性#1のものと思しき声。何がどう通常と異なるの >かについては不明。 >&bold(){<5:00-6:02>} >静止画 >&bold(){<6:02-8:04>} >カメラマンと身元不明の女性#1がお喋りをしているシーンで映像・音声は飛躍的にそ >の質を向上させて復活。7:09、フレーム外の身元不明の女性#2が"失神交響楽"とし >て知られるバンドの備品のサプライヤーを引用し、彼女に提供された情報からはその >サプライヤーを見つけ出すことができなかったと言っているのが聞かれる。背景に居 >る身元不明の男性#1が、次は私が調べようと主張している。 >&bold(){<8:04-16:22>} >再び音声が途切れる。カメラはSCP-332が演奏を始めようとしている校庭を指し示 >す。11:00、観衆の内の数人が苦悩の様子を見せ始める。11:30、カメラはフロア >ーから乱暴に動かされ落下。カメラマンと身元不明の女性#2を含む数名が苦痛を浮 >かべながらオフィスをぐるぐる回る様子が映される。11:45、SCP-332は活動状態 >に入る。身元不明の女性#1がオフィスを出て外に向かう様子が16:00に映される。 >&bold(){<16:22-18:45>} >静止画 >&bold(){<18:45-19:00>} >カメラが拾い上げられ室内を動き回る。当初のカメラマンを含む数名の死者がフレー >ム内に認められる。カメラは窓越しにSCP-332が演奏している様子をしばらく映す。テ >ープは19:00で終了。 > **SCP-1423 - 76年,夏 オブジェクトクラスはSafe。正体不明のティーンエイジャーが写ったポラロイド写真。 写真の裏には棒炭で”私達は最高の一年を過ごしました!”と書かれている。 この写真を見ると、不自然なほど正確に高校時代の思い出を思い出し、その思い出の場所を再訪しようとする。しかし再訪すると「あれ、こんなとこだっけ、来るんじゃなかった」と後悔してしまう。 この写真の影響を受ければ受けるほど過去の思い出にどっぷりはまりこんでいき、夢日記をつけだしたりする。 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - おっとミスって投稿してしまいました -- 名無しさん (2019-01-04 19:08:23) - 前も言ったけど『下書きする』なら『メモ帳アプリで』やってくれ -- 名無しさん (2019-01-04 19:15:46) - すみません。プレビューにして確認したらミスりました。気を付けます。 -- 名無しさん (2019-01-04 19:58:39) - プレビューでレイアウト等を確認する場合は[[test項目]]を使うといいよ -- 名無しさん (2019-01-04 22:55:14) - とりあえず続きが気になるから一刻も早く完成させておくれ -- 名無しさん (2019-01-05 06:00:25) - 現状、作品の文章と編集者のコメントの区切りが分かりづらいからそこもどうにかしてくれ -- 名無しさん (2019-01-05 14:43:27) - いっそ投稿者が完全版上げるまで暫定的に私含めたSCP編集者で追記してクロージングしていいんじゃないか?投稿者さんが書き終えたら上書きしていいから 今の時点じゃ尻切れトンボで削除依頼あげられても文句言えない -- 名無しさん (2019-01-05 16:10:26) - 俺は楽しく読めるならなんだって良いよ!! SCP編集者による追記・修正を支持したい!! -- 名無しさん (2019-01-05 16:24:33) - まあ76シリーズって第五教会や神聖科学並みに難解なハブだし解説してくれるのは有り難いわ ぜひとも完成させてほしい -- 名無しさん (2019-01-05 16:51:16) - まだ完成してないよね? -- 名無しさん (2019-01-06 05:48:33) - ちなみにJPにもあったよね、このシリーズ -- 名無しさん (2019-01-06 16:01:15) - とりあえず記事そのものは記事として成り立つようにしたけど元建主の追記がなかったのでちょこちょこ加筆していきます -- 名無しさん (2019-02-06 14:59:51) - このままだと削除されるので、一部記述を整理してSCP-1833としてリネームします -- 名無しさん (2019-02-09 22:18:19) - SCP-1833としてむりやり記事にしましたが、よくよく見ると37分の長大記事ですね。『思い出』部分をもう少し整理してもいいのではないでしょうか? -- 名無しさん (2019-02-09 22:42:06) - すみません、この記事を作ったものです。ちょっとやる気が出なくて放置してましたが、項目作りを再開させてもらいます。 -- 名無しさん (2019-06-12 19:03:14) - この項目は「class-of-76」として書き換えさせてもらいますね。 -- 名無しさん (2019-06-12 19:17:31) - ↑SCP-1833自体もも項目名で残しておいてほしい -- 名無しさん (2019-06-12 19:22:38) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/01/04 (金) 19:07:56 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 37 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){序曲の為に立ち上がってください。}} SCP-1833はシェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」において登場するオブジェクトである。オブジェクトクラスはSafe。 #openclose(show=◆もくじ){ #contents() } *初めに 本オブジェクトは同名シリーズハブ『class of '76』の序章を構成するオブジェクトである。 class-of-76には様々な学校、オブジェクト、要注意団体が絡んでおり、それを読み解くにはかなりの時間を要する。 先にclass of '76に関連すると考えられるオブジェクトを挙げておく。 &bold(){シリーズタグ『class-of-76』のついているもの} ・[[SCP-332]] - 1976年度カーク・ロンウッド高校マーチング・バンド ・SCP-814 - 純音 ・SCP-1423 - 76年,夏 ・SCP-1833 - 76年度同窓生 ・SCP-1976 - 私を決して知りえないであろう息子へ ・[[SCP-2316]] - 校外学習 ・SCP-3776 - キャンプ・ニムロッド ・[[SCP-3935]] - これこそが静かな狂気が作りし物 ・SCP-4211 - メモワールメント ・SCP-4316 - 水の温もり ・SCP-4833 - 失神交響楽 &bold(){それ以外の関係するであろうオブジェクト・Tale} ・([[SCP-001/Kalininの提言]]) - 過去と未来 ・SCP-026 - 終わらない放課後 ・[[SCP-2747]] - 下の如く、上も然り ・([[SCP-2798]]) - この死にゆく世界 ・[[SCP-3005]] - 死んだ光 ・SCP-[NULL] - アパラチアの傷痕 *思い出 「思い出」とは、「リー」を主人公とした、カーク・ロンウッド高校での出来事を描いたハブである。SCP-1833を読む上で読んでおきたいTale群でもあるので、先に述べておこう。 パート毎に話が分かれているので、順を追って説明していく。 #openclose(show=序曲:予鈴){ カークロン・ウッド高校のアルバムで、生徒達の写真とコメントが記されている。 まず1列目では、笑顔の生徒の写真が載っている。コメントは以下の通り。 >ヨハン・N・ウィンターソン:覚えていてくれてありがとう。 >クラリッセ・パトリック:すぐ会いに行くわ!連絡してね! >ゴードン・クルック:この瞬間を大切に。 >ハンナ・N・シルバー:なんて素晴らしい年でしょう!台無しされませんように! 2列目も、同じように生徒の笑顔の写真が載っている。コメント(ry >アウグストゥス・F・スミス:常に忠誠を。 >マーガレット・L・リッカー:頑張って! >サミュエル・ワトソン:皆に幸運を!&bold(){█████以外ね}。 >ジェニファー・J・ゾンターク:今年は最高でしょう?彼の醜い顔に█████が落ちた時なんて! ...んん? 続いて3列目では、真顔の生徒の写真が載っている。コメ(ry >アーサー・M・ヨーク:&bold(){その負け犬がいなければ、私たちは勝利していただろう。} >ジョージ・M・ロジャース:&bold(){使えない奴がいた。} >エイドリアン・マクドナルド:&bold(){█████に誘われた時は吐き気がしたわ。} >パーシー・X・キャニオン:&bold(){あの野郎ぶん殴ってやる。} ある1名が皆から嫌われていることが分かる。何があったんだろうか? そして4列目...左側の2名は、生徒の"不自然"な笑顔、右側の1人は目と鼻がなく、もう1人はのっぺらぼうに二つの切り込みをいれたようなものとなっている。実際に閲覧してもらうと分かるが、超怖い。ガタガタ...コ(ry >サリー・A・コンロイ:自業自得ね。 >カーティス・L・サンダース:話すことなんて無いね。 >ジェニファー・N・ダンバーズ:█████が人生で何も成さないのが嬉しいわ。 >トーマス・P・ギフォード:█████が癌になる日を願ってるよ。 &font(l){これはひどい} 因みに「思い出」のページのURLや画像ファイル名には、メッセージが書かれている。 このページのURLを訳すと、「過ぎ去った日々」。 画像ファイル名を訳すと、「彼らは急速に成長した」。 } #openclose(show=パート1){ 「リー」の日記の内容が書かれている。内容は以下の通り。 >1976年6月12日 > >やあ、僕の名前はリー。もし君がこれを読んでいるなら、きっと僕はとても腹を立てるだろうね。だってこれは昨日僕が新しいモンゴメリーワードで買った私的な日記なんだから。それはともかく、ここに書かれているのは僕に関することだよ。だって君が日記を使う時もそういったことを書くだろう?僕は17歳で、KL高校の4年生。そこでマーチングバンドをやってる。それとコインも集めてるよ。大抵の人にとってはつまらない物だろうけど、僕は好きなんだ。卒業する時には工学の分野で何か成果を出したいね。もし駄目なら力学の分野でもいいかな。 > >学校はそれほど大きなものじゃない。そこで僕はバンド、それと友達を手に入れたんだ。僕たちは大抵バンドルームでくつろいだり、練習したり、他のクラスへ行ったりしてて、それから授業後もバンドルームに戻ってる。ほぼ日課だ。他のバンドメンバーにはあまり興味ないね。シンディは可愛いけど話す機会が殆ど無いし。アルバートはバンドのリーダーで、僕らがふざけてる時に指示する以上のことは殆どしないしね。 >1976年6月13日 > >ああ…何て気分が悪い日なんだ。明日は州決勝戦で演奏するチームを決める試合で、もちろん僕らはその周りで行進しなくちゃならなくて、太陽に焼かれる中で何度も何度も何度も同じ演習を行った…。きりがなかったよ。水分だけは取っていたから、今回は誰も熱で倒れなかったけれど…。アルバートはそのことについてかなりバツが悪そうだった。 > >その日の残りはホントに眠たかった。1限目は退屈で退屈で退屈だった。コリンズ教授がスポーツについて話し続けていて、フットボールコーチに数学を担当させたみたいだった。それについて教授としゃべっていたダニエルは馬鹿野郎だ。次の試験に落ちる前にくだらない事を学ぶのは素敵なことかもしれないけど、まぁどっちにしろ僕はまた落第するだろう。畜生。僕は機械工学奨学金の為にこの単位が必要なんだ。 > >今日シンディと話をした。放課後活動の多くが中止になってることに彼女は本当に怒っていた。資金問題か何かがあったみたいだ。本当にふざけた状況で、僕もとても頭にきている。もし授業を削減されるようなら僕はついてない。何とかなるよう祈るしか出来なかった。 >1976年6月14日 > >試合は完勝。僕達はあいつらを圧倒した!かなりギリギリな出だしだったけど、後半の僕らはまさに無敵だった。コーチはユニフォームがどのようにして試合の鍵となったかジョークを飛ばしていたよ。僕が思うに、とてもかっこ良く見えていたはずだ。今回は安っぽい場所、Synophoneとかから入手したけど素晴らしい結果に終わった。決勝戦用の新しいユニフォームを入手するのを祈っているよ。 > >ああ、もちろんこれからどれだけバンドの練習をしなくちゃならないか分かってるよ。 >1976年6月15日 > >今日、みんなが学校に行って家にいない間に、誰かが前窓を壊した。僕はバンドの練習で6時まで家に帰れず、沢山の尖った破片であわや足を切るところだった。 > >自分用メモ:今度は二重ガラスにしよう。ガラスで怪我はしたくないし。 >1976年6月17日 > >今日、シンディとおしゃべりした。僕の唾バルブが壊れていて、練習ですることが何もなかったんだ。彼女は本当に素敵な人で、練習中と活動後のほとんど彼女と話をしていた。もし彼女が遊びに行くのに興味があれば、そのうち町かどこかに行くことになるかもしれない。でもまずやるべきなのは、できるだけ早くバルブを修理することだ。貯金箱を確認しないと…。 > >ダウンタウンの新しい音楽店に行って帰ってきたところだ。多分僕達にユニフォームをくれた団体と同じで、&bold(){"失神交響楽"}と呼ばれていた。本当に素晴らしい店で、小さな場所に大量の商品を揃えていて、KLの学生ということで大幅割引までしてくれた。出来るなら、ぜひともまた行きたいね。目を閉じて思った通りにすればいいんだ。コインショップも見つけたけど、良いモノの値段が高すぎてそれほど関心が湧かなかった。 バンドメンバーの1人、シンディと親密になった様子。 だが、不穏なワードが…… >1976年6月18日 > >今日は父親の友人の為に、ベビーシッターの仕事へ行った。僕は普段子供が好きではないけれど、子供らは気にしなかった。子供らはおむつを交換したりする必要がないほどの年齢で、とても可愛らしかったよ。僕達はその間ずっとテレビを見ていた。親御さんがくれた30ドルは、以前から欲しかったコイン用に使うつもりだ。 > >ああ、僕らが何を見ていたか思い出した。古いバットマンのテレビ番組だったね。ナナナナナナナ…。(バットマンのOP曲でのフレーズ。) >1976年6月20日 > >今日またシンディとバンドとその活動について話をした。もし活動が無くて退屈しているなら、どこかに遊びに行かないかと言ってみたよ。僕は彼女との会話を心から楽しんで、話が弾んで彼女と仲良くなれた。僕達は映画を見にレンマー映画館に行くことにしたんだ。どの映画を選んだかも覚えてないや。 >1976年6月22日 > >僕は先日からある事をしっかり覚えていた。町内の多くの店が閉まっていた。食料雑貨店・床屋・他の多くの場所はまるで廃墟のように見えたけど、あのSynocoショップはちゃんとあった。シンディの誕生日プレゼントを買うためにその店に立ち寄ったんだ。 > >その店は相変わらず素晴らしかったけど、そこで働いている人は奇妙だった。彼らがそう言ったわけではないけど、どうやら彼らは店"と"働いているらしい。それ以上に、彼らは本当に奇妙だった。&u(){僕が店にいた2時間の間ずっと床の同じ場所をモップがけしている男性を見た。彼は何度も何度も同じ10秒の曲の口笛を吹いていた。}いい音色だったからそれは苛ついたりはしなかったけども不気味だったね。 > >キャッチー過ぎる。 >1976年6月25日 > >職業選択のことで相談するためにカウンセラーのところへ行った。あまりここから近くはないけど、レスキン内にはかなり良い機械工学プログラムを備えた大学があるんだ。これにはかなりの費用がかかる…また貯金に手を付ける必要があるかもしれない。コインを売却したくないけど、大学とコインを天秤にかけて考えると選択肢はないみたいだ。 >1976年6月29日 > >僕たちは練習に全力で取り組んでいて、大舞台の予行と準備のために毎日外出してる。コリンズコーチは彼の考えうる最も大変で最もでたらめな練習計画を練って、4週間僕達がそれを完璧にこなすことを期待している。今週からより猛烈な訓練が幾つか始まってて、そりゃもう悲惨なものになるだろうね。もし僕達が既に"猛烈な"訓練を始めていなければ、どうなっていたかはとてもじゃないけど知りたくないな。 > >今日、コインについての幾つかの広告を新聞に出した。手放すことができ、まだ価値のあるものを選んだ。電話はまだ来ていないけど、外出中に来ていたかもしれない。留守番電話が必要だな。 >1976年6月30日 > >新しい訓練計画の一環として、練習中に僕達をサポートしてくれる幾つかのビタミン剤か何かが与えられた。水なしで飲むことが出来る小さなチクレット型の錠剤で、朝と夕方に2錠服用するものだ。 > >ガラスの破片での切り傷がまだ完全には治ってない。畜生。 …それ本当にビタミン剤? >1976年7月3日 > >今日コインが売れたよ。それらを持っている時のチャリンチャリンという音はとても愉快で、ドラム上のペニー銅貨を連想させた。そのお金は貯金箱に入れておき、学期終了後にカウンセラーに相談するつもりだ。 >1976年7月6日 > >訓練が始まった。僕達は共に素晴らしい仕事をしている。僕達の音がビートを刻み、メトロノームと同期する段階に入った。僕の周りにはシンディとランディとグレッグがいて、連携してビートに合わせて行進し、奇跡的な音と一体化している。 > >誰かが世界にビートを保っていなければならない。僕達はまだ見たことのない人に最高のショーを贈るつもりだ。この試合はプレイヤー以上にハーフタイム中のバンドが記憶に残るものとなるだろう。 >1976年7月9日 > >今日のラジオは本当に良いものだ。音は繊維布の穴を通して進み、木製フレームの周囲で渦を巻き、自身を発する。僕達は一昨日はほぼ一日中それに耳を傾けていたけど、全然気付かなかった。それを聞いている間の時間が跳んでいると。 >1976年7月11日 > >気が散る。僕たちは毎日行進して、ビートを鳴らし続けている。試合をする時間が無いよ、シンディ。君がこれを読んだことは知ってる。君が君自身の個人交響曲を書くためにページを破っていることを知ってるよ。ええと、僕が君に言えるのは、君は単なる現金自動支払機内部の25セント棒の束で、君の上で持ち主が変わる鐘の音を聞くことはないってことだ。 > >状況は今や変わっている。常に変わっている。僕は変化前もしくは変化後を覚えている。時としてそれを決めることは難しい。 >1976年7月15日 > >最近空腹を感じない。僕達は互いに話し、互いに演奏し、互いを記号にする。僕たちは共に伝わる。君が大きな個体の一部分である時、自由な朝食、昼食、夕食が必要なのは誰だろうか?シンディは食事をしていた。彼女は食事ができ、僕は生きるために生きている。 > >神よ、僕の胃が切れる直前のバイオリンの弦よりもきつく捻れている。 >1976年7月18日 > >僕達に合う前、僕は水差しの水であり、パシャパシャ跳ねて考えは全て頭に保たれていた。僕の流れは淀んでいて、仲間と一緒に歩けなかった。僕達はそのガラスを割らなければならなかった。破片を落とさなければならなかった。側頭部に浸透させなければならなかった。全ての破片を捕まえるまでガタガタと音を立てるんだ。君にはその割れ目が見えるように、それを元の場所に集めて欲しい。今それは噴水のように入ってきて、僕はよく知っている。 > >僕達がどうやって歌っていたのか思い出した。 > リーはカーク・ロンウッド高校の四年生で、マーチングバンドをしているようだ。この時点でリーがおかしくなっているのが分かる。"失神交響楽"という団体は重要なので覚えておくように。ビタミン剤か何かって...絶対怪しいだろ...。 URL名は「交響曲の中で」。 } #openclose(show=幕間1:古い学校){ &bold(){私達は最高の一年を過ごしました!} -隣に座っていた女の子 >学生の皆さん!授業時間割はこの土曜から始まることを音楽堂内よりお知らせします。履修依頼用紙を持っていくことと、選択候補についてガイダンスカウンセラーと話し合う時間を取っておくのを覚えておいて下さい。二重履修を希望する上級生は、放課後にヴェルナー教授のオフィスで教授に面会して下さい。私たちはあなた方一人一人が素晴らしい二学期を送れることを願っています。 >昨日、決勝戦への切符を手にしたファイティンライオンズ、おめでとう!僅差の第一クォーターの後、ゲームの残りでは私たちのチームは相手チームを抑えこむことができました。信じられないほど舞い上がっています。もし授業へ行く途中やホール内でコリンズコーチを見たら祝ってあげて下さい。学生方は課外活動のための年間資金調達への寄付を忘れないで下さい。&bold(){"失神"はそれらへの寄付に非常に気前がよい}ですが、私たちにはまだあなたの寄付が必要です。 この学校は"失神交響楽"から寄付を受けているようだ。 >新しいバスのスケジュール:バス23、11、24で移動した学生は通常のスケジュールに戻ります。 >ワリック教授から全てのバンドメンバーに通知:集中訓練が月曜に始まります。毎日練習の準備をして来て下さい。 >&u(){課外活動により多くの時間を学校で過ごす生徒への提供を目的とする新しいランチメニューが発表されます。&bold(){これは"失神"によって支援されるプログラムに参加している学生に対しては無料で提供されます。}} 失神の応援するプログラムのため、学校に長く残る学生には無償でご飯提供。 なんて親切なんだ(棒読み) >新しいバスのスケジュール:削除されました。 >学生の皆さん!もし十分な元気があるなら、タブ譜を作るためにどのようにして全ての式が一体化するかを見ながら私達の兄弟と過ごして下さい。 >学生の皆さん、こんにちは。ヴェルナー校長です。ミッチェルは責任を持って一歩退く頃合いであると決定し、彼は異なるビートで演奏される予定です。よろしくお願いします。我々は更に発展するでしょう。我々は多くの人々を鼓舞させ、星と共に安全に生活するためのパラシュートをもたらすでしょう。そう、エッフェル塔の頂上のように。さらなる活動からは誰も排除されません。我々はここにいる皆を共に連れて行きます。良いお年を。 >学生の皆さん!私と共に交響的な忠誠の誓約を表明し、形式に捕らわれずにあなたの心を歌って下さい。 >幾人かはそれは分離の原因となる新しい制度だと言っています。そのような事を言った者には警告がなされます。指揮者は我々の発言を聞いているでしょう。彼は今、動悸を打つリズムや走っている群衆にいたるまで、我々の全てを聞いています。そのベル、そしてその黒板。それこそがハーモニーです。 >休止 >&bold(){学生の皆さん、学校の敷地外への外出を許可されているのはバンドメンバーのみであることを覚えておいて下さい。}違反者は責任を取ることになるでしょう。違反者は自身の行動により破滅するのみです。 ええ...(困惑) URLを訳すと「ロンウッド(高校名)」。 } #openclose(show=パート2){ >リーはそこにいた。アイロンがけされたユニフォームを着て、廃れた廊下と壊れた扉を通って歩いていた。彼らはリーを残して行き、他の皆は試合のために連れ出されていた。リーは行進を続けた。彼らはすぐに戻るだろう。"失神"は常に彼の打楽器のため存在していたはずだ。彼の上では、アナウンサーが彼らの歩調をビートに加えていた。リーは足並みを揃えながら顔を上げた。その音が今日は何になるのかを見るために。 >学生の皆さん、こんにちは。ヴェルナー校長です。ミッチェルは責任を持って一歩退く頃合いであると決定し、彼は異なるビートで演奏される予定です。よろしくお願いします。我々は更に発展するでしょう。そう、エッフェル塔の頂上のように。我々は多くの人々を鼓舞させ、星と共に安全に生活するためのパラシュートをもたらすでしょう。さらなる活動からは誰も排除されません。我々はここにいる皆を共に連れて行きます。良いお年を。 >学校に残っている人々は気にしていないようだった。幾人かは枯れ野の中のかかしのように歩きながら、何も変わっていないように振舞っていた。幾人かは通り過ぎる人々を見ながら、そこに座った。リーは彼らに何を見ているのか聞こうとはしなかった。彼は廊下を歩いていることを思い出し、いつもの顔ぶれが歌っているのを見た。声が出て行く時に彼らは口笛を吹き、唇が出て行く時に彼らはドラムを叩いた。 >学生の皆さん!もしかすると貴方は新しい時間割システムに気付いているかもしれません。私達は皆を6つの集団に分け、それぞれに学校内での独自の地位を与えました。この大幅な再構成が突然過ぎるということは理解していますが私達を信じて下さい。それは長い期間をかけて行われます。私と共に交響的な忠誠の誓約を表明し、形式に捕らわれずにあなたの心を歌って下さい。 >"失神"はここにいた。バンジョーのように鳴っているそれを彼は身体で感じることができた。その力はバンドの設備から来ており、それはまさに光だった。それについて述べるべき11の新しい素敵な事柄について考える前に、リーは拳を握りしめた。足は走り始めたが、ぎこちない姿勢であった。彼の身体の震えは下襟によって抑えられ、ねじ巻き時計のように彼を後押しした。 > >学生の皆さん、悲しいことですが幾らかのスタッフと学生が去ってしまうのを報告します。彼らは果敢に彼らの義務を全うしましたが、結局のところ人生のオーケストラには限られた空間しかありません。別の場所へ行ってしまった彼らを追悼するため、静かに聞いて下さい。彼らは私達の言う全てを聞いています。私達の全て、動悸を打つリズムや走っている群衆に至るまで。そのベルとその黒板も。この歌も。 >リーは演奏を止めた。冷たい痛みが彼の中に走った。おお神よ…痛い…。それは腕から背中へかけて彼を引き裂き、彼の頭をいじり回した。これはハーモニーじゃない。彼は一歩進もうとしたが、倒れて地面にぶつかり足をだらりと伸ばした。交響曲の中での彼の位置はどこなのだろうか? >それは罰だった。腕が伸ばされた、手掛かりを掴むために。彼は逃れる必要があった。演奏、それは彼が行うべき全てだったのだ。シンディと他の皆は共に演奏するためにそこで彼を待っているに違いない。息を切らし、彼は胸を抱えた。彼の胸から氷のような泡があふれ、彼を圧迫した。彼は呼吸ができなくなり、彼は考えた。おお神よこれらは一体何処へ向かうのですかどうすれば今思い出せるのですか。 >休止 >そこで漸強音が発生した。最初は弱々しかったが、徐々に強まっている。弱々しく彼は唇をすぼめ口笛を吹いた。漸強音は高まった。美しく、優雅だった。それは彼に音を取り戻させた。 >リーは目を閉じ、眠りについた。 >……… >「おい、何かみつけたか?」 > >「一つだけ。バンドに所属していたように見える男だ。2階のホールで見つけたんだが、気絶しているみたいだ」 > >「彼はそうだな…3つ目の部屋に置いておこう。後でエージェントの誰かがクラスA記憶処理を施すだろう」 > >「手を貸してくれるか?この子達ちょっと重いんだ」 >学生の皆さん、学校の敷地外への外出を許可されているのはバンドメンバーのみであることを覚えておいて下さい。違反者は責任を取ることになるでしょう。違反者は自身の行動により破滅するのみです。 >リーは仰向けで目を覚まし、暗闇に目を向けた。胸が高鳴っており、それを聞こうと頭を前後に動かした。痩せて飢えた蚊のような低い耳鳴りのみが聞こえた。メロディなしに、曲はありえない。一歩前へ進むも、彼の足は崩れ落ちる寸前だった。倒れないよう足を掴んだが、服の感覚がしなかった。裸だった。 >ユニフォームが失われ、楽器が失われ、音楽も失われた。のろのろふらつきながら、リーは再び一歩踏み出そうとした。なぜ彼らは彼を進ませたのだろうか?これらの出来事は起こってしまった。起こる理由が無かった頃に。だから終わるべきだ。耳鳴りがうるさくなった。リーは戻らなければならなかった。家へ。学校は家だった。リーはもがいた。心臓から這い上がってくるドンドンという音が喉を通り、頭に達した。彼らは音楽を演奏しており、彼は今そこにいなければならなかった。 >誰かが何かを言った。 >お願い >彼らは忘れるよう言った。 >リーが頭を振ると、頬を涙が伝った。"失し…"どんな曲だっただろうか。彼らは何を歌っていたのだろうか。 >彼らは決して歌わないよ、リー。君は忘れている。忘れることはとても簡単だ、そうだろう? >耳鳴りが大きくなり、彼らは彼に話しかけるのを止めた。大きく、そして白く。 >私たちは君を忘れない。 ここでさらに校則が意味不明になり、リーに異変が起こり、なんと財団に救出される。 URLを訳すと「再会、同窓会」。 } #openclose(show=幕間2:開会中){ >&bold(){「いつベルが鳴らされるべきか覚えている?」} >&bold(){「子供達がどうやって歌っていたか私に教えられる?} -未知の崇拝者 ↑かなり重要なので覚えておくように。 >俺達は最後に旅に出発したんだ。酷い乗り心地だけど、俺達は今旅してる。夏の間ずっと道路の上さ。俺達の道には行きたい場所へ行きたい時に行く自由以外は何もない。俺達が乗っているのはラスティの父親の大破したシボレーで、彼が運転しているよ。 > >ドライブの初日、俺達のテンションは最高だった。ラスティが運転席、リーが助手席、俺とアンドリューは後部座席でくつろいでいた。とても素晴らしかった。俺達が最初に行った場所はブラックリビッジロックスターバガンザだ。ここは最高で良く覚えてる。僕のロックへの関心を最高潮にしてくれたんだ。 > >皆がとても楽しい時間を過ごし、シンディとリーは本当に興奮していた。あいつらがまた地面で酔いつぶれないことを祈ろう。 > >オハイオのどの道路を走っても暫くすると退屈になるけど、ラスティは何とか進み続けた。彼が通り過ぎる標識や人々について知識をひけらかして沢山の発言をしていたことを覚えている。でもそれは俺達が市内にいる時だけだった。これは農業用地だ。 > >今はちゃんと記せない、頭が痛い。 > >道路道路道路道路、また、また道路だ…。 > >俺達は道に迷ったに違いない。公道やカーブ、他の家さえ見えずに、ここでどれほど長時間立ち往生しているか思い出せない。あるのは直線で平坦な道路のみで、とても長く続いているみたいだ。ああ神よ、これは思い出に残る最後の夏の素晴らしい始まりなんかじゃないって判ったよ。 > >ラスティは大ばか野郎だ。何日も掛けて初めて家を見つけたのに、あいつはそこから逃げ出しやがった。たぶんあいつはその場所についての悪い記憶かヒッピーの法螺話でも知っていたんだろう。確かめたこともない戯言なんか無視できなかったのかよ、畜生。そういえばあいつは他の誰にも運転させない程に神経質だった。だからあいつが運転手だったんだ。 > >待て、忘れていた。リーがこれまで運転を…。 > >今日ラスティをここに残して離れた。俺達が戻った時には、あいつは居なくなっていた。 > >今、車は長くなっている。どうやるかは知らないが、俺はやった。俺の歯の中のライトがより明るくなり、俺のライトの目はより明るくなった。俺は冴えてる。 「はぇ?」そう思ってもおかしくない。人間版トランスフォーマーかな? URLを訳すと「200年祭」。1976年はアメリカ合衆国建国200年祭があった年。 } #openclose(show=パート3){ >リーはいつもしているように時計を確認し、玄関マットの上で止まった。彼は家にいる。擦り切れた赤いカーペットやホコリで汚れ洗われていない窓があり、素晴らしい家では無かったが、それが彼自身の家だった。彼は約3年間彼自身の部屋を所有していたが、両親の予備の部屋に戻りたいとは思っていなかった。ありがたいことに彼らが休日に訪れるのを悩むほどのみすぼらしい外見だった。 > >母親は彼の大学生活に失望した。彼の工学計画は、彼が大学でそれを行えなかった時にダメになっていた。彼はベストを尽くしたが、環境があまりにも厳しかったのだ。学生ローンから借金をしないために、彼は残りのコインを売らなければならなかった。父親は祖父のコインが失われたことに怒っていたが、祖父はいくらか輝くポーランド小銭と共に刑務所に入るよりも彼の安全を願ってくれた。いや、祖父はそのコインを手に入れるのに多くのことをしたが…、彼は認めてくれただろう。 > >リーがやっていた仕事は生活費を払うためだった。彼は約3年間銀行でデータを入力し、それで生活費の殆どを支払っていた。住宅ローンと水道代の2つが主で、電気やガスは時おり後回しにされた。その仕事は何もしないよりはマシだった。加えて、その仕事は彼に家の外で過ごす時間を与え、それもまた一人で過ごすよりもマシだった。 > >郵便は調理台の上に放り投げられて一時的に忘れられ、リーは冷蔵庫の上で横になった。それは殆ど空だが、ソーダが1つ残っていた。彼がグラスと氷2つを準備するのを見ながら、郵便物は待ち続けた。リーは籐細工の椅子を引き寄せ、封筒をペラペラめくって読み始めた。ケーブルテレビや電話会社からの数枚の請求書、空手を学ぶほど悪い奴かいと尋ねる迷惑メール、その他だった。 > >本当に彼宛の封筒を確かめるために再度チェックしたため選り分けに数分程かかり、開ける必要のあるものを開いたが、どれもが彼がとてもうんざりする物だとわかった。彼が進もうと立ち上がった時に椅子の脚はタイルをこすり、その時残りの郵便物の山の下に置かれた赤い封筒に気づいた。 > >それは紙にただ彼の住所が書かれているだけの地味な封筒で、差出人住所はなかった。リーは疑い深い人間ではないが、にも関わらずこの手紙は彼の中で警告が鳴っていた。彼はそれを振り、つつき、押し、落とし、他様々な悪意ある要素を確かめる試みを行った。手紙はじっとしたままだった。その手紙の正常性に満足し、角から角へとゆっくり破いて彼はそれを開いた。中に手を入れると、紙は入っていなかった。一枚のポラロイド写真のみだった。 > >これだけ?リーはその写真に目を凝らした。彼はそれは自分の写真のはずがない確信していた。どうすればそんなことがあるというんだ?当時から残っている物は何もないんだ。彼は瞬きし、目をこすり、再び写真を見た。写真に変化はなく、冷淡に彼と向き合っていた。それは彼とシンディとアンディだった。写真の中の彼らは間抜けな顔で笑っている。リーは瞬きし、彼が再び座ったことで籐細工の椅子はきしんだ。 > >これは1976年にラスティや他の皆と一緒に行った旅行のものだった。それはとりわけ楽しい旅行ではなく、ほとんど帰宅した後の大学の騒動ばかりが思い浮かんでくる。カーク・ロンウッド高校は彼が楽しかった最後の時間の一つだった。郷愁のお馴染みの巻きひげが彼の肩の上を這い始めた。 > >君は彼らと共に家に居るべきだ。 > >リーは頭を振り意識をはっきりさせようとしたが、成功しなかった。写真が彼の指から滑り落ち、調理台の上にひらひらと落ちた。彼は目を閉じ、自身に言い聞かせた。僕は大丈夫だ。ここには僕のちゃんとした目的が有り、僕は僕らしく生きている。今さら戻ることは馬鹿げたことだ。目を開けた時、手紙の裏にメッセージが殴り書きされていることに気付いた。 > >最高の一年だったわ! またすぐに会えることを祈ってる! > >~愛してるわ。シンディより XOXOXOX > >その夜、リーはなかなか寝付けなかった。写真の絵、赤、友人の運転、聞こえているラジオ、その夏からの他全てが一気に戻ってきていた。シンディがキスした彼の唇に触れ、彼は唇をすぼめて今の生活について考えた。過去に拘ることは何の役にも立たない。明日までにその写真はナイトスタンドから外してゴミ入れに入れよう。 > >…今日俺たちは後でアミューズメントパークに行くんだ。ラスティとアンディが運転手とナビゲータメカニックを見つけられたらな。どうやら、あいつらはそれぞれを見つけるために何かアイデアがあるみたいだった。俺が買って出たいけど、それはきっとよりもっとややこしいことになるんだろうな… > >アラームの大きな音がリーを眠りから引き離し、彼はぞっとしてひきつけを起こした。ベッドから起き、シリアルスコーンを2つ食べ、ミルクは飲まず、髪を梳かして髭を剃り、シャツ・パンツ・靴を装い、コートのボタンを止めるため鏡に向かい、ボタンを正しくかけ直し、それから外出した。写真のことを呼び起こすグレムリンに少し苛々したことを除けば、平穏な1日だった。退屈な時は、あの旅行でどこに行ったかについて考えてみた。それは本当に重要だったのだろうか? > >写真はまだそこにある。ゴミ入れはそこにあるから、これを最後にすることもできる。もしかしたら彼が家に帰って欲しくない頑固者からかもしれない。そうすると更に写真が送られる場合に備えて、写真を持ち続けるべきかもしれない。念のためだ。最終的にその写真はジャケットのポケットに押し込まれた。 > >あの一年間は青く…その夏は大切な物だった。今も昔も、起こった全ての事はあの旅行に起因している。丸一年をあの最後の夏のための準備期間とし、そして無駄に過ごした。しかしその夏は、心配事が無くやりたいことが出来た彼らとの最高の時間だった。準備期間の年として素晴らしい最後だった。とっさに彼は写真に触れようとジャケットのポケットに手を入れた。写真はそこにあった。 > >以前の日々の辛い記憶が懐かしくより嬉しい記憶に代わり、その夜はすぐに眠りにつけた。その旅行以前にも、学校での全てが素晴らしい時間だった。バンドは楽しかった。そこは彼がシンディと会った場所だ。彼らはバンドメンバーとしてパートナーになり、彼女と助け合った…。リーは顔をしかめ、写真を見返した。シンディはどこで彼と会ったんだ? > >…たしが聞いた限りでは、くだらないお金の話はこれで最後よ」彼女は彼に微笑み、彼は仕草で返した。学校は幾分か大変な時期だったが、彼女と話せる場所だった。その土地ダウンタウンが補うことができていたかどうかについて考え- > >"失神" > >リーは癇癪を爆発させ、周囲にあったものを掴んでベッドの外にグシャグシャにした。耳鳴りが聞こえて彼はとっさに耳を手で塞ぎ、唇をかんだ。どうして"失神"のことを忘れていたんだろうか。なぜそれを思い出すべきなんだろうか。ベッドから転げ落ち、ズキズキ痛む頭を抱えた。ロンウッドで何かを……していた。ビクッとし、彼は耳から血が滴り落ちているのに気付いた。血は唇に溜まっていた。 > >"失神"について何かがあった。思い出せ。彼らは君を覚えている。記憶の断片が意識内に溢れかえっていた。卒業できなかった学校…バンド仲間…そして"失神"。彼らは学校でのグループで、彼らは街からそこにいて…いや、それは違う。>リーは血を拭い、サイドテーブルにある写真を見た。同じように見えた。耳鳴りが大きくなる。 > >リーは聞いた。 > >本当に申し訳ありません。ここでは貴方が幸せではないと知っています。その事について謝罪します。時間をかけて全体の落ち着きを確認しさえすれば、欲求不満や恐れと共に働くことを厭いません。我々の多くが傷つき、目標の為の人柱となっていることを知っていますが、我々は音の為だけに潜在能力を最大限発揮するための練習を行います。場所ではなく、この時間を掛けて言われるものを好みます。人々と共にいなければ、美しさもしくは別の物を作るために働きます。成し遂げたいことは、人生のオーケストラをつくり上げることです。役割を全うしている物は全て、グランドシンフォニーで一つの音符となります。 > >序曲の為に立ち上がって下さい。 リーの"失神"に関する記憶が差出人不明の写真によって復元された。更に"失神"がリーに向けて語りかけている。因みにその写真は後に紹介する&bold(){SCP-1423である。} URLを訳すと概ね「"その"年」といった意味合い。 } #openclose(show=終曲:最後の言葉){ >「私たちはあなたを忘れないでしょう」 さて、このページではある画像が載っている。ある人物が寝室で眠っており、それを顔の造形を酷く損傷した人達がそれを取り囲んでいるというもの。 URL名は「過去を振り返る」。 画像名は「その100を決して忘れない」。 } さて...最初から最後まで意味が分からなかったが、「思い出」には関連資料が付いている。SCP-1833もそれに該当する。 **76年度のクラス さて、『76年度のクラス』を選択すると、SCP-1833の報告書に飛ぶ。ってわけでやっと本題。 メタタイトルは&bold(){76年度同窓生}。 オブジェクトクラスはSafe。 特別収容プロトコルによりこいつはサイト77のSafe SCP棟の標準封じ込めロッカーに保管されることになっている。 クラスD以外の人員はSCP-1833を取り扱うことを認められていない。 概要だが、SCP-1833は███████高校年鑑の1976年版のコピーである。その外観は他のコピーとほぼ一致しており、 同年代のものと同程度の摩擦が見られる。年間は&bold(){"76年の回想"}と題されている。こいつはハードカバー製で、丁度50ページである。本は5つのセクションからなる:学生写真、年度中の写真、クラブ写真、競技大会の写真、肉筆欄。 ...あれ?なーんかどっかで見たような聞いたような... SCP-1833を高校卒業済みの人が読んだとき、奇妙な効果が現れる。SCP-1833を読んだ人(以下"対象"と称する)は、高校在学中に社会的に結びついた人から残されているメッセージが含まれている、彼ら自身の高校年鑑だと認める。最初に、写真やメッセージによってポジティブな気分になる。欄外に書かれた励ましのメッセージやイベントへの言及も、対象にポジティブな気分を呼び起こす。 しかしながら、およそ10ページも読むうちに、メッセージはネガティブな調子を見せ始める。初めに、対象が当惑や後悔を覚える高校在学中の出来事について、詳らかに述べていく。次第に対象が高校卒業後に体験した出来事にも言及し始め、対象への個人攻撃にまで及ぶ。加えて、本の中の写真もネガティブなものになり、しばしば写真内の顔がひどく醜く変形していく。 その後、不定ながらも20-30ページほど読まれた後、対象の写真が現れ始める。初めの写真は、対象が高校在学中に起こった決まりが悪い出来事を見せてくる。しかしながら、対象が本を読み進めていくと写真はより不穏なものになっていく。対象が犯罪を犯したり、対象が手足を切断されたり、そしてSCP-1833の中で最も報告が多いのが対象が他者から傷害を受けるというものである。 やはり、先程出てきた顔の損傷した人の画像というのは、この年鑑の画像のようだ。 &bold(){SCP-1833の中で描かれたイメージの例} ・3ページ SCP-1833の最初のコンテンツであり、数人の学生(対象を含む)が年間のスナップ写真という形で描かれる。写真の中の人たちは微笑んでいて、魅力的な学生たちのグループと対象が交流しているさまが描かれる。 ・10ページ クラスの中で対象が何かプレゼンテーションしているさまが描かれる。テーマは対象毎に異なるが、聞いている生徒たちは皆興味を引かれているようだ。 ・16ページ 最初のネガティブな描写である。対象が何人かの生徒たちの上にランチトレーを溢してしまうシーンが現れる。 ・20ページ 対象はゴールキーパーのユニフォームを着ており、相手チームにゴールを奪われる様が描かれる。背後に&bold(){マーチングバンド}が見える。 ・29ページ 最初の暴力的な描写で、対象は保健室にいて、顔と首にいくつかの擦り傷があるように見える。 ・36ページ 対象が&bold(){音楽クラブ}に現れるが、クラブの他のメンバーは向こう側に集まっており、対象を嘲り笑って軽蔑の目を向けているように見える。 ・39ページ 対象が寝室で眠っており、年鑑に現れた人々がそれを取り囲んでいる。これらの人は顔の造形を酷く損傷しており、SCP-1833の閲覧者を直視している。 これに関しては完全に「終曲」で出てきた画像と同じだ。 ・背面 手書きのメッセージで"私達は最高の一年を過ごしました!同窓会が待ち遠しいなんて言わないで、&bold(){私たちはすぐに会えるって信じてる!}親愛なる友人たちに、多大なる愛を" 最初の一文は幕問1で隣に座っていた女の子のフレーズと同じである。因みに「私たちはすぐに会えるって信じてる!」のところは、SCP-2316の記事にリンクされている。 SCP-1833の報告書の内容は以上である。「予鈴」で出てきた画像や罵りや、「終曲」の画像は、この年鑑の性質だったことが分かる。 *関連オブジェクト ここでは直接「思い出」のなかで関連文書扱いされているオブジェクトを解説する。 **SCP-332 - 1976年度カーク・ロンウッド高校マーチングバンド オブジェクトクラスはEuclidからKeterに格上げされた模様。 特別収容プロトコルによると、SCP-332の観測・研究のために55-B観測所が建てられたようで、以前のSCP-332の固定効果範囲を含むように設計されたフェンスは破壊され、非活性状態のSCP-332を観察する事に専念した研究所に置換されたようだ。SCP-332の発現を特定・対応する為に、財団エージェントが主要な人口密集地域や観光地に配備されている。地元の財団エージェントが収容を確立出来ない場合、最寄りの出動可能な機動部隊が動員されるようだ。 SCP-332が活性状態に入った時、観測所の全人員は防音処理のされた観測エリアから、SCP-332により発生する音の強度と長さをその状況が終了するまでモニターすることになっている。影響を受けた民間人は、感染症のアウトブレイクを装い無期限に拘束するようだ。 何故か、何らかの改変があった場合に備え、先程紹介した&bold(){SCP-1833}が一定の監視下に置かれている。 概要だが、SCP-332はカーク・ロンウッド高校の1976年度のマーチング・バンドの生徒達である。バンドはSCP-332-1から-30として知られる30体のヒューマノイドより構成されている。30の事例全てにおいてヒューマノイドは1976年度のバンドのユニフォームを身に着け、1976年以前に製造された楽器を演奏している。"失神交響楽"という言葉が全ての楽器に刻まれている。 どうやらこのヒューマノイドや楽器達は、"失神交響楽"のもののようだ。 活動的でない期間は、SCP-332は通常の人間が見せるようないかなる行動も見せることは無く、最後に出現した場所の中央で気をつけの姿勢を取り続けている。時折、SCP-332の構成員たちは彼らの通常の持ち場に戻る前に、突然不可視の力でもみ合う事が知られている。この行動の理由は現在のところ不明である。SCP-332が財団の職員にコミュニケーションを取ろうとした事例は存在しない。SCP-332が空腹、苦痛を示したり、あるいは風雨に曝されることによる害を被った事例も存在せず、30年以上苦しむこともなく同じ地点に位置し続けている。 ...つまりこのヒューマノイドは30年以上ずっと同じ場所に立ち続けているようだ。ただし、後述するが、今は同じ場所に長い間いることは無い。 48時間毎に一度、SCP-332は活性状態に入る。全構成員が消失し、別の人口密集地域に即座に再出現する。 SCP-332はマーチングバンドを頻繁に開催する主な観光スポットやイベント施設を好んでいるものと思われる。排除区域内で人の立ち入り、もしくは15〜80,000Hzの音が起きた時、SCP-332も音を発生させる。活性状態のSCP-332は出現場所周辺を15〜45分間行進する。続いてSCP-332は最も近いヒト被験者の下に進み、楽曲を演奏する。SCP-332により演奏される楽曲は多様だが、主には1967〜1973年のポップスの交響楽アレンジから構成されている。SCP-332から発せられる音は活動エリア内では変わらぬボリュームを維持し、エリア外では急速に減衰する。 どうやらヒューマノイド達は即座に瞬間移動をし、行進をするようだ。 もし被験者がSCP-332により演奏される音楽を聴きとれた場合、手近なところから楽器を手に入れようとし、そしてSCP-332の演奏に加わる。被験者(以後SCP-332-Bと呼称)はSCP-332の影響下に入ってから10分以内に楽器を得られなかった場合、強い不安を報告する。10分以内にSCP-332に加われなかった場合、彼らはエア演奏をしながらバンドと共に行進し、SCP-332の発する音の口真似を試みる。SCP-332に加わったSCP-332-Bは極度の疲労と空腹により気絶するまで行進を続け、倒れた後は他のSCP-332とSCP-332-Bにより踏みにじられる。SCP-332-Bが10人、SCP-332に加わる毎に、SCP-332が影響を及ぼす領域は300m増加する。この影響が及ぶ範囲は全てのSCP-332-Bが処理もしくは無力化されるまで拡大し続ける。この段階でSCP-332の活性状態は即座に終結する。 ええ...(困惑) どうやら332の演奏を聴いたらそれに加わり、どんどん影響を及ぼす範囲が拡大されるようだ。 SCP-332が初めて始動した間に発生したSCP-332-A事件後、SCP-332は沈静化していた。始動から財団のエージェントにより無力化されるまでの間、SCP-332-A事件はカーク・ロンウッド高校の生徒・職員の40%を死に至らしめた。高校は火災に偽装して閉鎖され、生徒、地域住人、生存者はクラスB記憶処理がなされた。成功裡に終わったSCP-332の収容は1976年7月19日にアーカイブされ、Euclidに分類されました。 どうやらSCP-332-A事件ということがあったようだ。Euclidに分類されたと書いているが、後述する事案により、Keterに再分類された。 SCP-332-B 補遺は、SCP-332-A事件の写しのようだ。 SCP-332収容後の初回の清掃作業時、カーク・ロンウッド高校の最初の縦窓であったであろう野外より16mmカメラが発見された。このビデオの写しはひどく破損しているが、332-A事件の唯一の記録である。 これがその記録である。 >&bold(){<0:00-0:10>} >高校のフロントのものと思しき大きな窓越しにSCP-332のメンバーの内の数人が校庭で >楽器の準備をしている様子が見られる。無音。 >&bold(){<0:10-1:34>} >カメラが身元不明の女性#1に向けられる。おそらくカメラマンが女性に話しかけようと >しているものと思われる。一切の音は聞かれず。SCP-332のクラリネット奏者の一人が >背景を歩く様子が見られる。 >&bold(){<1:34-4:55>} >この部分はテープが損傷しており識別可能な情報は無し。 >&bold(){<4:55-5:00>} >一時的に音声・映像がクリアーになる。バンドの構成員の内の一人の服装が通常とは >異なるようだ、と言う身元不明の女性#1のものと思しき声。何がどう通常と異なるの >かについては不明。 >&bold(){<5:00-6:02>} >静止画 >&bold(){<6:02-8:04>} >カメラマンと身元不明の女性#1がお喋りをしているシーンで映像・音声は飛躍的にそ >の質を向上させて復活。7:09、フレーム外の身元不明の女性#2が"失神交響楽"とし >て知られるバンドの備品のサプライヤーを引用し、彼女に提供された情報からはその >サプライヤーを見つけ出すことができなかったと言っているのが聞かれる。背景に居 >る身元不明の男性#1が、次は私が調べようと主張している。 >&bold(){<8:04-16:22>} >再び音声が途切れる。カメラはSCP-332が演奏を始めようとしている校庭を指し示 >す。11:00、観衆の内の数人が苦悩の様子を見せ始める。11:30、カメラはフロア >ーから乱暴に動かされ落下。カメラマンと身元不明の女性#2を含む数名が苦痛を浮 >かべながらオフィスをぐるぐる回る様子が映される。11:45、SCP-332は活動状態 >に入る。身元不明の女性#1がオフィスを出て外に向かう様子が16:00に映される。 >&bold(){<16:22-18:45>} >静止画 >&bold(){<18:45-19:00>} >カメラが拾い上げられ室内を動き回る。当初のカメラマンを含む数名の死者がフレー >ム内に認められる。カメラは窓越しにSCP-332が演奏している様子をしばらく映す。テ >ープは19:00で終了。 > **SCP-1423 - 76年,夏 オブジェクトクラスはSafe。正体不明のティーンエイジャーが写ったポラロイド写真。 写真の裏には棒炭で”私達は最高の一年を過ごしました!”と書かれている。 この写真を見ると、不自然なほど正確に高校時代の思い出を思い出し、その思い出の場所を再訪しようとする。しかし再訪すると「あれ、こんなとこだっけ、来るんじゃなかった」と後悔してしまう。 この写真の影響を受ければ受けるほど過去の思い出にどっぷりはまりこんでいき、夢日記をつけだしたりする。 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,10) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - おっとミスって投稿してしまいました -- 名無しさん (2019-01-04 19:08:23) - 前も言ったけど『下書きする』なら『メモ帳アプリで』やってくれ -- 名無しさん (2019-01-04 19:15:46) - すみません。プレビューにして確認したらミスりました。気を付けます。 -- 名無しさん (2019-01-04 19:58:39) - プレビューでレイアウト等を確認する場合は[[test項目]]を使うといいよ -- 名無しさん (2019-01-04 22:55:14) - とりあえず続きが気になるから一刻も早く完成させておくれ -- 名無しさん (2019-01-05 06:00:25) - 現状、作品の文章と編集者のコメントの区切りが分かりづらいからそこもどうにかしてくれ -- 名無しさん (2019-01-05 14:43:27) - いっそ投稿者が完全版上げるまで暫定的に私含めたSCP編集者で追記してクロージングしていいんじゃないか?投稿者さんが書き終えたら上書きしていいから 今の時点じゃ尻切れトンボで削除依頼あげられても文句言えない -- 名無しさん (2019-01-05 16:10:26) - 俺は楽しく読めるならなんだって良いよ!! SCP編集者による追記・修正を支持したい!! -- 名無しさん (2019-01-05 16:24:33) - まあ76シリーズって第五教会や神聖科学並みに難解なハブだし解説してくれるのは有り難いわ ぜひとも完成させてほしい -- 名無しさん (2019-01-05 16:51:16) - まだ完成してないよね? -- 名無しさん (2019-01-06 05:48:33) - ちなみにJPにもあったよね、このシリーズ -- 名無しさん (2019-01-06 16:01:15) - とりあえず記事そのものは記事として成り立つようにしたけど元建主の追記がなかったのでちょこちょこ加筆していきます -- 名無しさん (2019-02-06 14:59:51) - このままだと削除されるので、一部記述を整理してSCP-1833としてリネームします -- 名無しさん (2019-02-09 22:18:19) - SCP-1833としてむりやり記事にしましたが、よくよく見ると37分の長大記事ですね。『思い出』部分をもう少し整理してもいいのではないでしょうか? -- 名無しさん (2019-02-09 22:42:06) - すみません、この記事を作ったものです。ちょっとやる気が出なくて放置してましたが、項目作りを再開させてもらいます。 -- 名無しさん (2019-06-12 19:03:14) - この項目は「class-of-76」として書き換えさせてもらいますね。 -- 名無しさん (2019-06-12 19:17:31) - ↑SCP-1833自体もも項目名で残しておいてほしい -- 名無しさん (2019-06-12 19:22:38) - ↑それはまた別に作成すればいいんじゃないかなって思う -- 名無しさん (2019-06-12 19:42:48) - まだこれ完成してない?オチとかまとめないからまだっぽい気がするけど… -- 名無しさん (2020-02-05 17:14:03) - マジで気になってるからいつかまとめて欲しいわ -- 名無しさん (2020-02-06 09:57:42) - 76にアパラチアときたらfallout76が出てくるな -- 名無しさん (2020-02-21 23:23:58) - なんというか分かりにくい記事だな 全部説明しようとして長大になってるし要約とか入れたら? -- 名無しさん (2020-09-11 13:46:21) - まんま本文載せすぎ せっかくちょいちょい要約入れてるんだからそのまま持ってきてる本文はいくらか消した方がいいかと -- 名無しさん (2020-11-04 18:49:04) - まぁこれだけ分量を割くなら「class-of-76」 の記事を作ったほうが良いし、タイトルを変えてSCP-1833は別の記事に帰るってのが良いんじゃないかね -- 名無しさん (2020-11-04 19:46:00) - 内容が全く理解できない 自分の頭が悪いせいか? -- 名無しさん (2021-04-05 09:21:48) - ↑ほかの記事にあるような、「重要な部分だけ要約してまとめる。全文読みたい人は元記事へ。」って感じではないから理解しづらいのかもしれんね。あとは殆どが「思い出」のtaleになっちゃってるから、「class-of-76」か「思い出」の記事にしてしまった方が良いかな、と思う。 -- 名無しさん (2021-05-27 23:17:10) - 誰か要約お願いします -- 名無しさん (2022-06-01 00:28:24) - これらの異常現象の元凶はたぶんSCP-4833だからそれ読めばだいたいわかるよ -- 名無しさん (2022-08-03 22:06:13) #comment #areaedit(end) }

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