MIND ASSASSIN(漫画)

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&font(#6495ED){登録日}:2019/02/22 Fri 16:46:31 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約8分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(4){&bold(){&font(#008cff){「精神と記憶に関する相談うけたまわります」}}}} &bold(){『MIND ASSASSIN』}とは1994年から1995年まで[[週刊少年ジャンプ]]で連載された漫画のこと。作者は「かずはじめ」。彼女のデビュー作でもある。 「[[精神と記憶を破壊できる>記憶操作]]医者が心を病む人々の為に奮闘する」という内容のお話。 &bold(){「特別な存在の主人公が人々の為にその力を振るう」} この設定だけを見れば、いかにも少年誌の王道的な展開の作品を想像してしまうかもしれない。しかし実際の中身はとてもそう呼べる代物ではない。 先ず、主人公が関わろうとする人物は例外なく「記憶を壊してしまいたいと願う程追い詰められた」人々である。 [[&bold(){愛しい人を殺された者}>復讐]] [[&bold(){大人の理不尽な暴力にじっと耐えている者}>児童虐待]] [[&bold(){教え子に「女」としてしか見てもらえなかった者}>レイプ]] [[&bold(){正体のわからない視線}>ストーカー]]&bold(){に怯える者} [[&bold(){自分から離れない様、愛する人をその手に掛ける者}>ヤンデレ]]((因みに連載期の本作のエピソードタイトルは、全て「~者」で統一されている。(連載終了後はこの限りではない。))) 彼らの物語はそもそもの前提からして重苦しく、どこかしら大きな傷痕を残した結末となる事が多い。 また、主人公が持つ能力はもともと第二次世界大戦中にナチスが開発した&bold(){「暗殺の為の超能力」}であり、まるで呪われた力を使う事に対する報いであるかのように、彼自身にも &bold(){「人殺しの力でも人を活かす事が出来ると信じる一方で、自らの意思で人を殺めてもいる」という矛盾と独善} &bold(){「力を使おうが使うまいが、結局人が不幸になる事を止められない」という皮肉と己の無力感} &bold(){「関係者の死や、身の破滅を目の当たりにする」という悲劇} が常に憑いてまわる。 そんな感じで、本作は世の少年少女が読むには少々キツめな内容の漫画となっている。 但し、その重苦しさで醸された分だけ、最後に齎される &bold(){「大きな悲劇に僅かばかり添えられる救い、慰め」} &bold(){「これ以上ないほど苦しみもがいた後に漸く訪れる幸せ」} の味が格別となっているのもまた事実で、そんな作風が一定の人気を博したのか、一度連載が終了した後もジャンプや月刊ジャンプで追加のエピソードが掲載され、小説化やドラマCD化も果たした。 「友情」「努力」「勝利」をモットーとするジャンプ誌内において、常にビター(と呼ぶにはやや苦すぎるが)な味わいを提供し続けていた珍しい漫画である。 **主な登場人物 -&sizex(4){奥森 かずい} #center(){&sizex(4){&bold(){「もし忘れる事で本当に人が救われる事があるのなら、ボクもやってみたいと思ったんです。」}}} 主人公の開業医。 「ドイツ人とのクォーター」「金髪美形」「長身」「医者」「理性的で誠実」とおモテになる要素が満載で、当然女性には大人気。 彼がちょっと外に出掛ければ、たちまち近所の奥様方に囲まれる。 なんとも羨ましい限りだが、本人は少なくとも身体的特徴については 「背が高いとよく頭をぶつけてしまうし、とにかく目立つ」 「顔は中性的を通り越して、女性と認識されることすらある」 と、あまり良く思っていない様だ。 対象の頭に触れるだけで、その精神と記憶を破壊できる『MIND ASSASSIN』という超能力を父から受け継いでいる。((能力そのものは彼の祖父の物。つまり彼は三代目の能力者。)) この力はかなり融通が利く代物で、加減次第で 「特定の事柄だけ、一時的に忘れさせる」事も出来れば、 「人格と記憶をリセットして対象を赤子の様にしてしまう」事も、 「精神を完全に破壊して相手を植物状態にする」事も出来る。 彼はこの能力で、ある時は「心に刻まれた傷を取り除く為に」人の記憶を壊し、ある時は「本来の用途で」人に裁きを下す。 "ASSASSIN"という言葉や、劇中で散々「殺し屋」呼ばわりされる事から誤解されがちだが、彼は「報酬ありきの依頼」や「公権力や弱者の嘆願」で殺しを請け負う事は決してない。 &bold(){彼が犯す殺人は常に、己の義憤・正義感・復讐心のみを根拠とした「私刑」である。}((更に彼は「過去に自分の力に対する過信と、世の中の汚さに対する苛立ちから、無闇矢鱈にこの力を使っていた時期があった。」と吐露している。)) よって相手に物事の善悪を説いても、「お前の様な殺人者にそんな事を言う権利はない」と皮肉られる事すらあるのだ。 このように、決してヒロイックとは言えない後ろ暗い一面を持つ人物だが、それでも彼は「人殺しの力でも人を活かし、救う事が出来る筈だ」と信じて、訪れる人々の為に日々奮闘している。 -&sizex(4){虎弥太} #center(){&sizex(4){&bold(){「だってね、かずいに助けてもらった人はみんな幸せそうな顔が出来るようになるから。」}}} かずいの同居人。 外見と中身が釣り合っていない青年で、実年齢18才に対して、精神的な年齢は精々7,8才程度でしかない。 これは過去に起きた忌まわしい出来事を人生から取り除く為、かずいが彼の人格と記憶を一度リセットした結果であり、&bold(){比喩でも何でもなく彼の心と体には10年の開きがある。} なので基本的には無力な存在で、本人も「自分はいつもかずいのそばにいるのに何も出来ない」と言っている。 しかし、(子供なりにではあるものの)かずいが人を殺めている事を知りつつ尚、その力を肯定している彼の最大の理解者でもあり、 かずい自身も&bold(){「自分がこんな恐ろしい力を使いつつも優しい気持ちを失わずにいられるのは虎弥太のおかげです」}と、虎弥太の存在に救われている様だ。 ***彼らの血縁及び関係者 -&sizex(4){カール・クレーラー} #center(){&sizex(4){&bold(){「かずい…今、幸せですか?」}}} かずいの父親。 とても茶目っ気溢れるお父さんらしく、理性的で大人しいかずいや、人見知りが激しく内気な虎弥太を、会う度にからかっては楽しんでいる。そして虎弥太はそんな彼が大の苦手。(まあ、虎弥太が苦手としてない人物などかずい位のものだが) 彼も父親からMIND ASSASSINの能力を受け継いでいるが、かずいとは&bold(){「この能力の価値を完全に否定している」}という点が決定的に異なる。 「人々を救う」「法や秩序では裁けない連中を闇から引きずり出す」為に力を捨てようとしないかずいを見て、「なんの力も持たない人間だって幸せになれる力があるんだ」と諭していた。 しかしその矜持が、皮肉にも彼自身に悲劇をもたらす結果となる。 -&sizex(4){ハインリヒ・ヨアヒム・レンツ} #center(){&sizex(4){&bold(){「私と来い。お前の祖父も選んだ道だ。」}}} 第二次世界大戦中にナチスで超能力の開発に携わっていた人物。 大戦終了後も「真に優れた者こそが世界を支配する」という理想を掲げ、世界中に散らばった超能力者を集める活動をしている。 MIND ASSASSINの力を欲してカールを執拗に追いかけるが、当人は彼を拒絶し両者は決裂。カールを"見限った"後、かずいの存在を知り接触する。 「私は父とは違う」と、必要ならば自分を殺す事も厭わないかずいを見て、&bold(){「君は、君の祖父の様に"殺人者"の見込みがある」}と語った。 彼は「開発された超能力は"殺人衝動が肥大化し続ける"という副作用がある事」((よって能力者は普段制御装置でその力を封じている。かずいの場合は、耳に着けているピアスがそれに当たる。))「かずいの祖父は自分に"協力的"であった事」を告げ、「お前達超能力者の為の世界がいつか必ず必要となる」とかずいを引き入れようとするが…。 -&sizex(4){住倉 夕夏里} #center(){&sizex(4){&bold(){「こんな形でも…私には幸せになる権利があるの。それだけの事はしてきたのよ…」}}} 若かしりし頃のかずいの想い人で虎弥太の実母。 一見清楚で疚しい所の無さそうな女性だが、痴情の縺れで心を病んでおり、実の子供である虎弥太を繰り返し虐待していた。 また「自分の歳で子供がいるのはみっともない」という理由で出生届けすら出していない。 恋による盲目からか、かずいは「他の女に現を抜かし、彼女達を省みない男(虎弥太の父親)に非がある」とし、その男を手に掛けようとも考えるが、 &bold(){「あの人をどうこうしてほしい訳じゃない。私だけを見てくれるならお金だっていくらでも貢ぐし、子供が邪魔と言うなら今すぐ捨ててでもあの人についていく。」} と言い切るほどその男に入れ込む彼女を前にして、何も出来なくなってしまっていた。 そして彼女は自分なりに幸せを掴もうともがいた末に… 「先生変わってる…ついでに聞くけど、何この"追記"と"修正"に関する相談って?」 「それはボク達wiki籠りが記事内の文字を"壊せます"ということなんです。」 「投稿者というのは一見完璧に記事を作ったように見えて、誤字や脱字、勘違いを必ず生む者…だからそういう記事にとって良くない文字を"壊す"んです。」 「先生変わっているってより…"&ruby(ヘン){変}"」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 懐かしい。作成乙。シンプルで物静かな感じの絵柄と内容が合ってて好きだったわ。ってストーリー的には未完なのか -- 名無しさん (2019-02-22 17:00:15) - この漫画が連載できたてたあたり、当時はおおらかな時代だったんだなって思う。打ち切り理由も純粋な不人気だし -- 名無しさん (2019-02-22 17:23:52) - ↑不人気なのに根強いファンもいたというな。コミックの売り上げ自体はそこそこあったようだし、アンケート出す層と好む層が噛み合ってなかった。 -- 名無しさん (2019-02-22 19:37:13) - ノベライズも出るくらいには支持はあった -- 名無しさん (2019-02-22 19:50:36) - P2!とかと別ベクトルでジャンプが合ってなかった感。青年誌なら・・・ -- 名無しさん (2019-02-22 21:39:04) - ラックスティーラーを見るに、早すぎた傑作ってのが合ってると思う。 -- 名無しさん (2019-02-23 02:39:41) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/02/22 Fri 16:46:31 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約8分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(4){&bold(){&font(#008cff){「精神と記憶に関する相談うけたまわります」}}}} &bold(){『MIND ASSASSIN』}とは1994年から1995年まで[[週刊少年ジャンプ]]で連載された漫画のこと。作者は「かずはじめ」。彼女のデビュー作でもある。 「[[精神と記憶を破壊できる>記憶操作]]医者が心を病む人々の為に奮闘する」という内容のお話。 &bold(){「特別な存在の主人公が人々の為にその力を振るう」} この設定だけを見れば、いかにも少年誌の王道的な展開の作品を想像してしまうかもしれない。しかし実際の中身はとてもそう呼べる代物ではない。 先ず、主人公が関わろうとする人物は例外なく「記憶を壊してしまいたいと願う程追い詰められた」人々である。 [[&bold(){愛しい人を殺された者}>復讐]] [[&bold(){大人の理不尽な暴力にじっと耐えている者}>児童虐待]] [[&bold(){教え子に「女」としてしか見てもらえなかった者}>レイプ]] [[&bold(){正体のわからない視線}>ストーカー]]&bold(){に怯える者} [[&bold(){自分から離れない様、愛する人をその手に掛ける者}>ヤンデレ]]((因みに連載期の本作のエピソードタイトルは、全て「~者」で統一されている。(連載終了後はこの限りではない。))) 彼らの物語はそもそもの前提からして重苦しく、どこかしら大きな傷痕を残した結末となる事が多い。 また、主人公が持つ能力はもともと第二次世界大戦中にナチスが開発した&bold(){「暗殺の為の超能力」}であり、まるで呪われた力を使う事に対する報いであるかのように、彼自身にも &bold(){「人殺しの力でも人を活かす事が出来ると信じる一方で、自らの意思で人を殺めてもいる」という矛盾と独善} &bold(){「力を使おうが使うまいが、結局人が不幸になる事を止められない」という皮肉と己の無力感} &bold(){「関係者の死や、身の破滅を目の当たりにする」という悲劇} が常に憑いてまわる。 そんな感じで、本作は世の少年少女が読むには少々キツめな内容の漫画となっている。 但し、その重苦しさで醸された分だけ、最後に齎される &bold(){「大きな悲劇に僅かばかり添えられる救い、慰め」} &bold(){「これ以上ないほど苦しみもがいた後に漸く訪れる幸せ」} の味が格別となっているのもまた事実で、そんな作風が一定の人気を博したのか、一度連載が終了した後もジャンプや月刊ジャンプで追加のエピソードが掲載され、小説化やドラマCD化も果たした。 「友情」「努力」「勝利」をモットーとするジャンプ誌内において、常にビター(と呼ぶにはやや苦すぎるが)な味わいを提供し続けていた珍しい漫画である。 **主な登場人物 -&sizex(4){奥森 かずい} #center(){&sizex(4){&bold(){「もし忘れる事で本当に人が救われる事があるのなら、ボクもやってみたいと思ったんです。」}}} 主人公の開業医。 「ドイツ人とのクォーター」「金髪美形」「長身」「医者」「理性的で誠実」とおモテになる要素が満載で、当然女性には大人気。 彼がちょっと外に出掛ければ、たちまち近所の奥様方に囲まれる。 なんとも羨ましい限りだが、本人は少なくとも身体的特徴については 「背が高いとよく頭をぶつけてしまうし、とにかく目立つ」 「顔は中性的を通り越して、女性と認識されることすらある」 と、あまり良く思っていない様だ。 対象の頭に触れるだけで、その精神と記憶を破壊できる『MIND ASSASSIN』という超能力を父から受け継いでいる。((能力そのものは彼の祖父の物。つまり彼は三代目の能力者。)) この力はかなり融通が利く代物で、加減次第で 「特定の事柄だけ、一時的に忘れさせる」事も出来れば、 「人格と記憶をリセットして対象を赤子の様にしてしまう」事も、 「精神を完全に破壊して相手を植物状態にする」事も出来る。 彼はこの能力で、ある時は「心に刻まれた傷を取り除く為に」人の記憶を壊し、ある時は「本来の用途で」人に裁きを下す。 "ASSASSIN"という言葉や、劇中で散々「殺し屋」呼ばわりされる事から誤解されがちだが、彼は「報酬ありきの依頼」や「公権力や弱者の嘆願」で殺しを請け負う事は決してない。 &bold(){彼が犯す殺人は常に、己の義憤・正義感・復讐心のみを根拠とした「私刑」である。}((更に彼は「過去に自分の力に対する過信と、世の中の汚さに対する苛立ちから、無闇矢鱈にこの力を使っていた時期があった。」と吐露している。)) よって相手に物事の善悪を説いても、「お前の様な殺人者にそんな事を言う権利はない」と皮肉られる事すらあるのだ。 このように、決してヒロイックとは言えない後ろ暗い一面を持つ人物だが、それでも彼は「人殺しの力でも人を活かし、救う事が出来る筈だ」と信じて、訪れる人々の為に日々奮闘している。 -&sizex(4){虎弥太} #center(){&sizex(4){&bold(){「だってね、かずいに助けてもらった人はみんな幸せそうな顔が出来るようになるから。」}}} かずいの同居人。 外見と中身が釣り合っていない青年で、実年齢18才に対して、精神的な年齢は精々7,8才程度でしかない。 これは過去に起きた忌まわしい出来事を人生から取り除く為、かずいが彼の人格と記憶を一度リセットした結果であり、&bold(){比喩でも何でもなく彼の心と体には10年の開きがある。} なので基本的には無力な存在で、本人も「自分はいつもかずいのそばにいるのに何も出来ない」と言っている。 しかし、(子供なりにではあるものの)かずいが人を殺めている事を知りつつ尚、その力を肯定している彼の最大の理解者でもあり、 かずい自身も&bold(){「自分がこんな恐ろしい力を使いつつも優しい気持ちを失わずにいられるのは虎弥太のおかげです」}と、虎弥太の存在に救われている様だ。 ***彼らの血縁及び関係者 -&sizex(4){カール・クレーラー} #center(){&sizex(4){&bold(){「かずい…今、幸せですか?」}}} かずいの父親。 とても茶目っ気溢れるお父さんらしく、理性的で大人しいかずいや、人見知りが激しく内気な虎弥太を、会う度にからかっては楽しんでいる。そして虎弥太はそんな彼が大の苦手。(まあ、虎弥太が苦手としてない人物などかずい位のものだが) 彼も父親からMIND ASSASSINの能力を受け継いでいるが、かずいとは&bold(){「この能力の価値を完全に否定している」}という点が決定的に異なる。 「人々を救う」「法や秩序では裁けない連中を闇から引きずり出す」為に力を捨てようとしないかずいを見て、「なんの力も持たない人間だって幸せになれる力があるんだ」と諭していた。 しかしその矜持が、皮肉にも彼自身に悲劇をもたらす結果となる。 -&sizex(4){ハインリヒ・ヨアヒム・レンツ} #center(){&sizex(4){&bold(){「私と来い。お前の祖父も選んだ道だ。」}}} 第二次世界大戦中にナチスで超能力の開発に携わっていた人物。 大戦終了後も「真に優れた者こそが世界を支配する」という理想を掲げ、世界中に散らばった超能力者を集める活動をしている。 MIND ASSASSINの力を欲してカールを執拗に追いかけるが、当人は彼を拒絶し両者は決裂。カールを"見限った"後、かずいの存在を知り接触する。 「私は父とは違う」と、必要ならば自分を殺す事も厭わないかずいを見て、&bold(){「君は、君の祖父の様に"殺人者"の見込みがある」}と語った。 彼は「開発された超能力は"殺人衝動が肥大化し続ける"という副作用がある事」((よって能力者は普段制御装置でその力を封じている。かずいの場合は、耳に着けているピアスがそれに当たる。))「かずいの祖父は自分に"協力的"であった事」を告げ、「お前達超能力者の為の世界がいつか必ず必要となる」とかずいを引き入れようとするが…。 -&sizex(4){住倉 夕夏里} #center(){&sizex(4){&bold(){「こんな形でも…私には幸せになる権利があるの。それだけの事はしてきたのよ…」}}} 若かしりし頃のかずいの想い人で虎弥太の実母。 一見清楚で疚しい所の無さそうな女性だが、痴情の縺れで心を病んでおり、実の子供である虎弥太を繰り返し虐待していた。 また「自分の歳で子供がいるのはみっともない」という理由で出生届けすら出していない。 恋による盲目からか、かずいは「他の女に現を抜かし、彼女達を省みない男(虎弥太の父親)に非がある」とし、その男を手に掛けようとも考えるが、 &bold(){「あの人をどうこうしてほしい訳じゃない。私だけを見てくれるならお金だっていくらでも貢ぐし、子供が邪魔と言うなら今すぐ捨ててでもあの人についていく。」} と言い切るほどその男に入れ込む彼女を前にして、何も出来なくなってしまっていた。 そして彼女は自分なりに幸せを掴もうともがいた末に… 「先生変わってる…ついでに聞くけど、何この"追記"と"修正"に関する相談って?」 「それはボク達wiki籠りが記事内の文字を"壊せます"ということなんです。」 「投稿者というのは一見完璧に記事を作ったように見えて、誤字や脱字、勘違いを必ず生む者…だからそういう記事にとって良くない文字を"壊す"んです。」 「先生変わっているってより…"&ruby(ヘン){変}"」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 懐かしい。作成乙。シンプルで物静かな感じの絵柄と内容が合ってて好きだったわ。ってストーリー的には未完なのか -- 名無しさん (2019-02-22 17:00:15) - この漫画が連載できたてたあたり、当時はおおらかな時代だったんだなって思う。打ち切り理由も純粋な不人気だし -- 名無しさん (2019-02-22 17:23:52) - ↑不人気なのに根強いファンもいたというな。コミックの売り上げ自体はそこそこあったようだし、アンケート出す層と好む層が噛み合ってなかった。 -- 名無しさん (2019-02-22 19:37:13) - ノベライズも出るくらいには支持はあった -- 名無しさん (2019-02-22 19:50:36) - P2!とかと別ベクトルでジャンプが合ってなかった感。青年誌なら・・・ -- 名無しさん (2019-02-22 21:39:04) - ラックスティーラーを見るに、早すぎた傑作ってのが合ってると思う。 -- 名無しさん (2019-02-23 02:39:41) - まさかコレの記事を作っていただけるとはありがたや~。花屋さんの話とドイツの話が好き。 -- 名無しさん (2019-02-23 09:24:04) - 自分も花屋の夫婦の話が好き。少年誌の短編のなかでは屈指の名作だと思う。 -- 名無しさん (2019-02-24 18:22:23) - 今だとコヤタの設定は腐向けとか叩かれそうな気がする… -- 名無しさん (2020-12-20 08:45:24) - 連載開始前の読切が一番完成度高かったな。2つあるみたいだけど、本誌に載ったほうね -- 名無しさん (2021-06-21 14:19:56) - 長身で白人とクォーターのイケメン、って補正があってなお男の人がピアスしてるなんて珍しいっていう描写が時代を感じる -- 名無しさん (2023-08-12 20:30:04) #comment #areaedit(end) }

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