&font(#6495ED){登録日}:2012/10/19(金) 01:07:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ドット絵とはコンピューターグラフィックの表現技法の一つであり、ピクセル単位で打たれた点で構成される画像である。 コンピューターでの画像は全てピクセル単位であるが、一般的に一つ一つ手打ちしていく方法を含めてドット絵とされ、写真等はドット絵とはされない。 パソコンやゲーム機の黎明期に多く使われていた技法であり、 初めは性能の制限により使われていたものの、技術の発展した現在でも好んで使う者もいる。 また、[[マリオ]]や[[綾波レイ]]等、ドット絵で描かれることを念頭に入れてデザインされたキャラクターも少なくない。 最小単位を手打ちしていくというプロセス上、当然写真ほど大量のピクセルを打つのはかなり辛い。 初期の制限もあり低解像度もしくは小さな画像となることが多い。しかし単なる劣化品で終わることはない。 &font(#ff0000){ドット絵の長所は人の脳内補正を最も引き出せることである。} ドット絵とは実のところ荒い画像である。 だからこそ、あたかもそのものであるかのように『見せかける』技術が発展している。 ドット絵だけでなく絵にはしばしば躍動感や質感等を表現する技法が使われるし、 そもそも絵自体が見せかけであるが、制限の多く、細かい表情を表せるドット絵には特に多く、そして錯視的である。 特徴を際立たせ視認性を高め、色の濃淡で曲線や太さを表し、中間色でギザギザの境界線を無くすアンチエイリアスや、 色数すらままならない頃にはタイルパターンという技術もありザラザラとした質感のために現在でも使われる。 そうした技術により正四角形の集合体が、時として紙に描くよりも柔らかく、3Dモデルよりも立体的に表現出来る。 アニメーションにおいてもそれは変わらず、爆発のドット絵アニメーションにもなかなか質感のあるものも多いだろう。 作り出された技術だけでなく、だまし絵のように脳は自然な形に補正する。 例えば鉛筆で描いた線画はたくさんの線から、最も自然な線を選びとり、より上手に見える。 前述の技術もそれらを巧みに利用したものであり、ドット絵にしか必要がなく、またドット絵にしか可能でない技術である。 ドット絵も様々で大きさによっても手法が異なり、 DQ、FFのようなRPG的ドット絵と格ゲーのドット絵、そしてACT、SLGでのドット絵などではかなり印象や描き方が違うことが多い。 ドット絵の長所がレトロな雰囲気による懐古的な要素が強いように思われるかもしれないが、 視認性が高い絵を描きやすいため、ゲーム等でも充分に実用的である。 しかし労力も高く単なるグラフィックとしても、パッと見のインパクトや汎用性では美麗な3Dグラフィックに劣ってしまうだろう。 そして現在、殆ど見かけなくなったドット絵ではあるが、そのポテンシャルは今なお失われていない。 [[アニヲタの集い]]、特にネタ板では、まれにドット絵の雰囲気をそのまま文字で再現した[[ドットAA]]を作成する者が現れる。 作るのはめんどくさいながら、見る分にはなかなか面白い代物である。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }