カダフィ大佐

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カダフィ大佐」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2011/02/25(金) 08:49:55
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます

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リビアを作ったのは私だ。

#right(){&font(#ff0000){――リビアを破壊するのも私だ。}}





ムアンマル・アル=カッザーフィーとは、[[リビア]]の軍人、革命家、政治家である。
通称、カダフィ大佐と呼ばれる。この「大佐」と言うのは、彼の敬愛するナセル大統領が大佐であった事に由来するとする説が一般的。
だがナセル大統領の実際の階級は少佐であり、カダフィ大佐は大尉であった。

 
■経歴
1942年、リビア南部砂漠の遊牧民の子として生まれたカダフィ大佐は、宗教教育を受け、当時エジプト大統領であったナセル大統領に非常に影響を受けた。
この頃から、アラブ民族主義に傾倒し、西欧、キリスト教に対抗意識を持つようになる。
1963年には陸軍士官学校に進むが、この頃からクーデターを企む。当時のリビア国王、イドリースⅠ世は親西欧的であったからである。
そして1969年、国王がトルコで休養中である隙を突いて、クーデターを起こす。
迅速に中枢機関を制圧、&font(#ff0000){無血革命}を成功させた。

 
■カダフィの政策
クーデターの成功でイドリースⅠ世は退位、王政は廃された。
これ以降は、カダフィが議長の革命評議会が主導で政治を行う事になる。
彼は社会主義、イスラーム、アラブ民族主義の混じった&font(#ff0000){ジャマーヒリーヤ}と言った思想を持つ。
簡単に纏めれば、直接民主制で国を運営して行きます、と言うこと。
また、ナセル大統領の汎アラブ主義も持つ。これも簡単に纏めれば、アラブ民族で国を超えて一致団結、西欧の侵略者どもに対抗しよう、と言った感じ。
彼の政策は基本的にこの二つを基盤としている。

 
■外交政策
前述したように、カダフィ大佐は西欧・米国・キリスト教が大嫌いである。
それは政策にも勿論現れる。
1970年から1980年までにテロリストを支援したとして、当時の米国大統領、ロナルド・レーガンから「テロリスト」だの「狂犬」だの言われ、
&font(#ff0000){テロ国家}に指定された。北朝鮮のアレである。
関わったテロ事件は1985年の&font(#ff0000){ローマ・ウィーン空港同時テロ(死者19人、負傷者140人)}が有名。
一連のテロ支援の報復で1986年にアメリカに&font(#ff0000){家を爆撃された}。
ちょうど外出していたので大佐は無傷だったのだがこれに相当怒ったらしく、&font(#ff0000){爆弾抱えて米国の戦艦に突撃しようとした}らしい。部下が止めたんだとか。
因みに報復の報復として1988年に&font(#ff0000){米パンナム航空103便爆破事件を起こし270人が死亡}。
更に1989年には&font(#ff0000){UTAフランス航空772便爆破事件(死者170人)}と卑劣な航空機爆破テロを連発。
流石にブチ切れたアメリカは国連を通して経済制裁を発動。これにようやく懲りたのかアラブ主義からアフリカ主義に方向転換し、90年以降穏健になった。

■社会福祉政策
1.リビアには電気代の請求書が存在しない。電気は全国民、無料だ。
2.融資には金利がなく、リビアの銀行は国営で、全国民に対して与えられる融資は、法律で金利ゼロ・パーセント。
3.リビアでは住宅を所有することが人権と見なされている。
4.リビアでは全ての新婚夫婦が、新家族の門出を支援するため、最初のアパート購入用に、政府から60,000ディナール(50,000ドル)を受け取る。
5.リビアでは教育と医療は無償。カダフィ以前、識字率はわずか25パーセントだった。現在、識字率は83パーセント。
6.リビア人が農業の仕事につきたい場合には、農園を始めるための、農地、家、器具、種、家畜が、全て無料で与えられる。
7.リビア人が必要な教育あるいは医療施設を見いだせない場合、政府が外国に行くための資金を支払い、さらには実費のみならず、住宅費と自動車の経費として2,300ドル/月、支払われる。
8.リビア人が自動車を購入すると政府が価格の50パーセントの補助金を出す。
9.リビアの石油価格は、リッターあたり、0.14ドル。
10.リビアに対外債務は無く、資産は1500億ドルにのぼるが、現在世界的に凍結されている。
11.リビア人が、卒業後就職できない場合は、本人が雇用されているかのごとく、特定職業の平均給与を、職が見つかるまで国が支払う。
12.リビア石油のあらゆる売上の一部がリビア全国民の銀行口座に直接振り込まれていた。
13.子供を生んだ母親は、5,000ドル支払われる。
14.リビアでは、パン40斤が0.15ドル。
15.リビア人の25パーセントが大学の学位を持っている。
16.カダフィは、この砂漠国家のどこででも自由に水が得られるようにするため、大人工河川計画として知られる世界最大の灌漑プロジェクトを遂行した。
 

■カダフィ大佐の珍(?)行動まとめ
・米国に与するイスラエルが大嫌いなので、会議のたびに「イスラエル爆発しろ」と叫ぶ。
・社会主義国家なのはソ連から金をむしりとる為。
・一夫多妻制なので奥さんいっぱい。子供もいっぱい。爆発しろ。
・ボディガードが愛人の女性兵士。爆発ry
・「恩赦を与える」とか言って刑務所の壁をブルトーザーで壊す。さらにその日を記念日に。
・アフリカ諸国の首脳が、貧困を示す為に「断食」する中、イタリア美人集めてハーレム。ばry
・国連で演説したら15分の筈が1.5時間になった。&br()しかも内容が「ケネディ大統領の暗殺をしたのはイスラエルだ」「エイズは生物兵器だ」といったすっとんきょうな物ばかり。
・余りにも喋るので翻訳の人が疲れて交代した。
・でも、米国の子供達から手紙が来た時、全部手書きで子供達一人一人に返信した。スペルも文法も滅茶苦茶だったが。
・因みに学生時代は英語専攻だったのだが…
・阪神淡路大震災に「(アメリカに媚びた為に)天罰が下った」とか言っちゃう。相当批判された。
 

■日本との関係
上記の通り、反米絡みで日本との関係はすこぶる悪い。
のだが、最近の軟化で日本ともだいぶ仲が良くなった。
昔、衛星通信で、日本の大学生の質問会に出たことがある。
その時に、「日本は国連でも米国の言いなり。自分の意見をしっかり突き通せるようになるべきだ。」、
「広島や長崎に原爆を落としたのに、何故米軍を駐留させているのか。自分の祖父母を殺した人間と、何故仲良くできるのか。」
等となかなか考えさせる事を言ってくれた。

また、クロマグロ国際取引禁止条約の際、日本は反対派で劣勢だったのだが、
会議開始早々に「欧米の陰謀だ!」と叫んだかと思うと、中東、発展途上国を味方に付けて反対派の逆転勝利で会議を終わらせた。流石大佐。
 

■内乱
2011年現在、周辺諸国に扇動され、民主化運動が起きている。
これに対し、カダフィ大佐は徹底抗戦の意志を見せている。
2011年2月22日、反政府のデモ隊(こちらも奪った武器等で武装していたが…)に&font(#ff0000){戦闘機や戦車で無差別攻撃を開始。}
ヘリからの機銃掃射や砲撃等で、22日時点で少なくとも500人が死亡した。
市民への虐殺任務に反発したリビア軍人が次々と離反するようになると兵力が足りなくなり、PMCに黒人傭兵達を派遣して貰い戦った。
一般人を巻き込むなと…。

※その後の新たな声明(要約)
「今起こっているのは内乱ではない、アルカイダによるテロ行為だ。連中はこの国に犯罪者を送り込み、人民を扇動している」

「私には法を創る権利も、行使する権利もない。私はイギリスの女王と同じく国民の精神的な象徴でしかない」

……項目一番上の発言と&font(#ff0000){思いっきり矛盾している?気にしてはいけない。}

2011年、3月。一時的に追い込まれていたカダフィ大佐は見事に逆転し、反政府側を追い込む事に成功したが、今度は&font(#ff0000){仏英米}から空爆を受けるハメに。
内政干渉だの言われているが…
 
2011年9月末現在、大佐殿は行方不明である。要点をまとめた上、かいつまんで話すと、国民の反乱により &bold(){&font(#ff0000){失 脚 }}した。






#center(){が}


どうやら遂に見つかったらしい(2011年10月20日午後9時現在)。


#center(){…死んだかも(ロイター通信)}

あ、19歳の子に&font(#ff0000){ノリと勢いで}殺されちゃった。

捕まった時の大佐の様子は鼻血を出し、&font(#ff0000){異常にハイテンションな反政府勢力に取り囲まれた上で}いつも被っていた帽子は剥ぎ取られ、
いつの間にかハゲ散らかしてしまった頭頂部が見えると言う悲惨な状態であり、独裁者の末路を感じさせてくれた。
最期の言葉は
「息子たちよ、撃たないでくれ」
だそうだ。
ちょび髭の独裁者の方が百倍はマシな最期に思える。


排水管に隠れていたという情報に穴蔵から引きずり出されたサダム・フセインを思う
梟雄の末路や哀れ


・因みに彼の息子の一人はサッカー選手であり、イタリアのセリエAでプレーしたこともある


追記・修正しなければ、全て油田に火を付ける!←結局付けてない
追記・修正しなければ、アラブ連盟を抜ける!←結局抜けてない

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- 考え無しに革命して大佐をヌッ殺した結果、国はグダグダになりましたがね  -- 名無しさん  (2013-08-19 23:55:03)
- ワロタ7の可憐な水着グラビアを目当てにFRIDAYを購入して彼の無惨な射殺体を目にする事になった者も多い・・・w  -- 名無しさん  (2013-08-20 00:09:18)
- リビアの国内自体は極めて良好な状態だったのを、欧米が「敵」として叩き潰した挙句に欧米化に失敗してgdgdになった。 エジプトといいリビアといい、彼らはいつまでたっても学ばない。  -- 名無しさん  (2013-11-12 17:11:51)
- 爆撃で家族が犠牲になってるから発狂したんだが  -- 名無しさん  (2013-11-12 22:28:27)
- アラブの春の次は、梅雨と嵐の季節でした  -- 名無しさん  (2014-01-27 04:27:07)
- なお、嵐が過ぎると干ばつが来る模様  -- 名無しさん  (2014-03-17 18:15:26)
- 日本は恨む必要がなくなった国なんだよなあ  -- 名無しさん  (2014-05-17 00:32:37)
- カダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィカダフィ…  -- 名無しさん  (2014-05-19 19:50:57)
- ↑4、↑3 その後寒波が到来するんですね、分かります  -- 名無しさん  (2014-05-19 20:18:42)
- 革命を起こした当初は本当に国のためを思っての行動だったんだろうけど、権力にとりつかれておかしくなった典型例  -- 名無しさん  (2014-05-22 20:36:59)
- カダフィのポケモン感は異常  -- 名無しさん  (2014-07-10 19:19:54)
- あれ? 意外といい人なのか?  -- 名無しさん  (2014-07-10 21:19:35)
- ↑5 同じこと考えてるw  -- 名無しさん  (2014-07-29 22:17:32)
- 小型犬みたいだよねえ  -- 名無しさん  (2014-09-28 11:28:54)
- 引きずり出された際はケツに棒みたいなものが刺さってた  -- 名無しさん  (2014-11-07 21:22:19)
- なにげにこの人、普通に偉大だったよな。いなくなった後の国の有り様見ると  -- 名無しさん  (2014-11-07 22:57:27)
- ↑今のリビアは内戦状態でボロボロガタガタですしね  -- 名無しさん  (2014-11-08 00:14:41)
- 内戦や無政府状態に比べたら独裁の方がマシだろう  -- 名無しさん  (2015-03-01 00:11:09)
- ケミカル・インベンターは、公開日未定  -- 王様  (2015-03-19 16:36:42)
- あたしうさちゃん パパはリビアで大佐をしてるの 意味はないけど  -- 名無しさん  (2015-03-19 16:44:01)
- またフセインのような独裁者が出てこないとリビアは安定しないだろうな、もう永劫親欧米のリビアは望めないだろうな欧米化失敗して国我めちゃくちゃになった訳だし、そしてまた欧米が叩き潰すビジョンが目に浮かぶ  -- 名無しさん  (2015-03-29 11:15:09)
- なんつーか、居なくなって初めてその人の偉大さってわかるよね  -- 名無しさん  (2015-03-29 11:33:49)
- 日本の捉え方とかはゲバラと同じようなだけに道を誤ったんだなと思う  -- 名無しさん  (2015-07-24 17:38:39)
- 世界を揺るがす偉人  -- 名無しさん  (2015-07-24 20:39:49)
- なんだかんだ言って、ヒトラーもフセインこの人も、カリスマがあったのは事実。その後の組織が制御不能になっているのを見ると、もう少し違う展開にしたほうが無難だったと思われる。  -- 名無しさん  (2015-07-24 20:49:19)
- 今のリビアの有様を見ると、この人は有能だったんだなあと思う。問題はいろいろと有るけど。  -- 名無しさん  (2015-09-06 14:58:45)
- つーか、あの周辺ってそれぞれの民族・勢力の独立独歩の気勢が強すぎて、強権的な独裁者じゃないと纏まらないんだよね。けど、そんな政治が長く続くわけないから、独裁者が纏めてもすぐに倒されてまた混乱する。  -- 名無しさん  (2015-09-06 15:01:13)
- ぶっちゃけシリア内戦もアサドを支援するしか解決の道が無いような気がするんだが  -- 名無しさん  (2015-10-30 08:00:05)
- 今の国の状況見ると、カタフィ政権のが全然マシだったよね、民衆がアホすぎた  -- 名無しさん  (2015-10-30 10:18:13)
- 因みにカダフィ政権時代のリビアは、アフリカで一番国民の生活水準がいい国だったそうです  -- 名無しさん  (2015-10-31 02:27:10)
- 功罪ともに大きいのだが、国にはそれなりに真面目に力を入れていたんだよね…  -- 名無しさん  (2015-10-31 07:49:54)
- カダフィの敗北によって単色の国旗が無くなったんだっけ。  -- 名無しさん  (2015-10-31 15:51:58)
- 米軍駐留は抑止のため仕方ないとして、「米の言いなりにならず自分の意見を突き通すべき」には言い返せないな・・・今は無理でも両方とも何とかすべき問題なのは確かだし  -- 名無しさん  (2015-11-01 18:45:53)
- これからリビアにイスラム国が台頭することを思うと  -- 名無しさん  (2016-04-12 08:50:53)
- アサドもカダフィもムバラクも何を間違えたのか。  -- 名無しさん  (2016-05-02 17:11:46)
- ↑国民に飴を与えられない独裁者は独裁者失格である。間違えたのは正にそこ。  -- 名無しさん  (2016-05-02 17:13:32)
- 米国に特攻して死んでた方がマシだったかもな  -- 名無しさん  (2016-05-02 17:25:44)
- ま、自由な国になったんだ、よかったやん。  -- 名無しさん  (2016-07-23 22:13:20)
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