ヴィドック(映画)

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&font(#6495ED){登録日}:2012/09/10(月) 01:02:27
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#center(){■ヴィドック■}
#center(){&font(#ffb74c){VIDOCQ}}

『ヴィドック(VIDOCQ)』は01年の仏映画。
日本ではアスミック・エースの配給により02年に公開された。
『デリカテッセン』や『ロストチルドレン』『アメリ』で知られるジャン・ピエール・ジュネ&マルク・キャロ作品で美術を担当して来たピトフによる初監督作品であり(ジュネは『[[エイリアン4]]』の監督としても知られる)、コミック作家でもあるキャロがジュネ作品と同様にキャラクターデザインも担当している。

 

【概要】

革命前夜のパリを舞台に、19世紀のフランスに実在した世界初の“私立探偵”ヴィドックを狂言回しに据えたダークファンタジー、サスペンスミステリー。

全編がデジタル撮影により記録されており、『スター・ウォーズ/エピソード2 クローンの攻撃』に先駆けてHD24Pデジタルシネマとして公開された。

実際の画面構成も実写とミニチュア、CGとペインティングアートを組み合わせた画像となっており、混乱に陥る魔都としてのパリの姿を現出させている。

また、映像美のみならず物語の構成自体にも意図的な“騙し”を冒頭から隠しているのが特徴であり、巧みに現在と過去を交錯させる事で、更にその効果を高めている。

そのケレン味溢れる演出と内容から、ソフト化の際に推薦文を寄せた大友克洋を始め、日本のクリエーターからも高い評価と賞賛を受けている。

 

【物語】

……18XX年。
抑え付けられていた民衆の怒りが飽和し、いよいよ爆発しようとしていたパリで起きた奇怪な事件。

政府で武器開発の任務に就いていた二人の貴族……ベルモンとヴェラルディが相次いで落雷に身を焼かれて死亡した。

……事件に偶然を超えた作為を感じた警視総監ロートレンヌは、嘗ての犯罪王にして最高の捜査官であった私立探偵ヴィドックに捜査協力を依頼する。
新たな犠牲者として、廃兵院の医師ラフィットを目前で殺害されたヴィドックは事件の恐るべき真相に辿り着いたとされるも、何の関係があるのか、ガラス工房の燃え盛る窯の中に落とされて殺害されてしまうのだった。

……そして、物語はその僅か後から幕を開ける。

ヴィドックの伝記を遺そうとする若き作家エチエンヌは、彼の相棒である二ミエを皮切りに、ヴィドックが死の直前までに会っていた人物を辿り、彼の死の真相を探ろうとする。

……そして、エチエンヌはヴィドックの捜査の軌跡を追う中で、事件の黒幕が“鏡の顔の錬金術師”である事を突き止めるのだったが……。

 

【登場人物】

・ヴィドック
演:ジュラール・ドバルデュー/吹替:[[玄田哲章]]
暗黒街に名を知られた犯罪者でありながら、特赦を条件に政府の特別捜査班を率いていた伝説的な人物。
切れ者であるが故に、政府から放り出され私立探偵として活動していたが、多額の報酬を条件に奇怪な焼死事件の捜査に当たる事になる。


・エチエンヌ・ボワッセ
演:ギヨーム・カネ/吹替:[[神奈延年]]
本作の語り部で、ヴィドックの死の真相を追う伝記作家。
物語は彼の視点により語られる事になる。


・ブレア
演:イネス・サストレ/吹替:高乃麗
暗黒街で生きる謎多き美女。
ヴィドックとは“プロ”の関係で、落雷により殺された三人の貴族を美しさを授ける業の顧客としていた。
普段は変装により東洋人を装っている。
彼女が事件に関わっていた事からヴィドックは単独で事件に挑んでいく事になった。

 
・ロートレンヌ
演:アンドレ・デュソリエ/吹替:小林清志
パリの警視総監で、嘗てのヴィドックの上司であるが、彼の能力を畏れて結局は放逐していた。
民衆の放棄により政府が打倒される事を予感しつつも、その最後のあがきとしてヴィドックに事件の解決を依頼する。
中の人は本当に頭を剃っており、監督によれば最後まで嫌がっていたとの事。


・ニミエ
演:ムサ・マースクリ
ヴィドックの相棒で、彼とは犯罪者時代からの付き合い。
ブレアの事を隠す為に単独捜査を開始したヴィドックを止められずに、そのまま死なせてしまった事を後悔している。


・トゼ
演:ジャン=ピエール・ゴズ
警視総監の部下で鼻炎持ち。
キャラクターに反して実は有能な人物。
監督曰わく「良いコンビ」との事。

 
・シルヴィア
演:エディット・スコブ
娼館の主。
ヴィドックとは旧知で、三人の貴族の秘密も知っていた。
彼女の娼館には楽しい仕掛けがいっぱい。


・フロワサール
演:フランソワ・シャトー
ヴィドックとは旧知の新聞記者で、事件の捜査について彼と協力関係を結んでいた。


・ベルモン
演:ジャン=ポル・デュボワ

・ヴェラルディ
演:アンドレ・パンヴェルン

・ラフィット
演:ジル・アルボナ

……落雷により殺害された三人の貴族で、各々が政府に関わる仕事をしていた。
……当初は政府の関係者である事で殺害されたと思われていたのだが……。


・錬金術士
“鏡の顔を持つ幽霊”の都市伝説として語り継がれる不老不死の怪人。
ある特殊な方法のみで精製される鏡の仮面により魂を喰らい数世紀を生きて来た。
契約の不履行に対する復讐として三人の貴族を落雷により殺害。
真相に気付いたヴィドックまでをも死に追いやった。
性別不明で、且つ影の様な動きをする。

 




【余談】

※映画の最後に賛辞が捧げられているジャン=フランソワ・マレは本作の元々の制作担当で、制作途中でガンの闘病中に亡くなった人物との事。


※DVDソフトで見れるオーディオコメンタリーによれば多くの仕掛けやお遊びがあるとの事で、見る機会がある方は興味があれば探ってみるのも面白いかもしれない。







追記修正は錬金術士の正体を知ってからお願いします。


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- これは何度か見たよ。  -- 名無しさん  (2016-07-05 16:03:47)
- 錬金術師が女性の喘ぎ声みたいな奇声をあげるのが不気味ですきだった。魂を取り込んでたからなんだろうけど  -- 名無しさん  (2017-02-14 19:47:23)
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