きだつよし

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&font(#6495ED){登録日}:2018/02/08 (木曜日) 21:33:01
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&bold(){きだつよし}(1969年8月3日生まれ 大阪府出身 オフィスPSC所属)とは、日本の劇作家・脚本家・演出家・俳優・絵本作家である。


*経歴・概要
日本大学芸術学部演劇学科&footnote(平成ライダー関連では『仮面ライダーゴースト』の脚本家福田卓郎が同じ学部の先輩にあたり、共に『劇団持ち』という共通点がある(福田は今でも劇団代表だが)。)を卒業した直後に、学生仲間たちと共に劇団『&bold(){TEAM 発砲・B・ZIN}』を結成し、主宰として劇団の全脚本・演出を手掛けるようになる。
劇団での第1作目は普通の芝居だったが、第2作『ダッシュマン(カメイ)』から「ヒーロー」がテーマの一つとなり、
第6作目から「&bold(){大の大人が笑って泣けるヒーローもの}」を劇団のコンセプトとし、様々な「ヒーロー」の形を笑いあり涙ありで綴っていく活劇スタイルを芝居の売りとする様になる。
7作目の『ジャスキス』からはきだ自身も俳優として劇団の舞台に立つようになり、順調に知名度を上げていく。
その一方で1997年にはアニメ『HARELUYA II BØY』13・21話で外部作品の脚本も初担当。同年には演劇集団キャラメルボックスとコラボした舞台『ブラック・フラッグ・ブルーズ』で演出協力となり、他劇団員共々出演者にもなった。
1998年には『[[星獣戦隊ギンガマン]]』39・47話で特撮脚本家としてもデビューし、その縁で『[[仮面ライダークウガ]]』17話や『[[仮面ライダー響鬼]]』前半のメインライターも担当。
00年代にはジャニーズ系の舞台なども手掛けるようになった。
2007年には『TEAM 発砲・B・ZIN』を解散するも、その後も脚本家や各種舞台・ヒーローショーの演出家として活躍。その一方2008年には舞台『[[SAMURAI7]]』で[[ヘイハチ]]役を演じていた。
2012年には『[[仮面ライダーウィザード]]』のメインライターとして、かつて『響鬼』で出来なかった完投をやり遂げた。
また劇団のメンバーとは今でも仲が良く、2013年5月には1度だけの復活公演を行っている。

貌写真だけ見てると分かりずらいが、実は&bold(){割と小柄}。女性とさほど変わらない身長だったりする。

ちなみに劇団時代の仲間は声優としても活動する小林愛や、後に[[ナックル星人]]グレイやナクリになる平野勲人等。
また劇団に客演した俳優の中には声優の[[小山剛志]]や後に[[ヒューズ・ガウリ]]役などをやる草野徹(現:とおる)、響鬼繋がりで呼んだ渋江譲二等がいた。

*作風・特撮作品との関係性
劇団主宰時代のコンセプトが「大の大人が笑って泣けるヒーローもの」なことが示すように、全体的には王道路線。
キャラの悩み苦しみの先には必ず「答」があり、例え「完全なハッピーエンド」はなくとも、諦めない限り何もかも無駄に終わる事はない。そうしたテーゼが脚本全体を貫いている。

…だが、そうした「王道」を信じる思いと劇団主宰として舞台を仕切って来た自負は、『仮面ライダー響鬼』においてプロデューサー[[高寺成紀>高寺重徳(プロデューサー)]]の「とことん完成度を重視する」性格とズレを生じさせた。
高寺Pの凝り性はきだの脚本にとことん手を入れるという形で現れ、結果自分が書いてない部分なのに「あいつのノリだからこうなったんだよ」というあらぬ批判をも呼び込む始末。
ライダーの[[他>井上敏樹]][[脚>小林靖子]][[本>會川昇]][[家>米村正二]]が皆「職業脚本家」なのに対し、彼のみ「舞台俳優・劇作家」(つまり自分でできる範囲が広い人)なのがそれに拍車をかけたのかもしれない(本人だって後には「番組は共同作業」だと理解してはいるが)。
それでもヒーロー好きとして脚本を書き続けたが、別舞台の演出を手掛けるため少し番組から離れた間に高寺Pが番組降板、結局そのままきだも降板となる羽目に…。
響鬼関連では微妙に運が無いらしく、後に『仮面ライダーディケイド』でリ・イマジ『響鬼』編のオファーが来るも、仕事が他にあったため泣く泣く断念している。
その後東映とはヒーローショーの演出担当という形で関わり続けているが、そのヒーローショー演出などが縁で[[宇都宮孝明>宇都宮孝明(プロデューサー)]]プロデューサーに目を掛けられ、『ウィザード』で再びメインライターに。
他仕事との兼ね合い(TEAM 発砲・B・ZINの復活公演等)から[[香村純子]]とのダブルメインとなったが、無事ライダーをやり終え、そして本編最終話である51話で『仮面ライダーに出演する』という夢を叶えることに成功した。



で、ここで終われば普通の話なのだが、彼がかつてホームグラウンドとしていた『TEAM 発砲・B・ZIN』にて紡いでいた芝居の主な特徴は…


#center(){ギャグが満載。}


「王道」・「笑って泣ける」・「ヒーローもの」なのは嘘じゃないが、「笑って」の部分に無駄に力を入れており、基礎設定やキャラクターの姿に必ず&bold(){ツッコミ所}ないし&bold(){3枚目}な部分を必ず入れてきていた。もちろん(?)きだ自身もネタのため体を張っていた。
またヒーロー好き高じてヒーローものの「お約束」やヒーローのスタイルにもオマージュ・パロディをふんだんに取り込んでおり、劇ではいつもカーテンコールでの「次回予告」という名のコントが定番となっていた。
無論そんなんボケばっかりではなく、嵐の大野智主演でリメイクされた『センゴクプー』は真面目な作品だったが、それでも部分に笑いを挟んでいた。
…ぶっちゃけ、ライダーより戦隊向きの人じゃないだろうか(現に劇団でも戦隊もの芝居をやっていたし、戦隊のヒーローショー演出も手掛けている)。
さすがに外部作品ではそういうボケネタは控えるようにしているため、現在では普通の脚本家として知られているが、
[[関智一]]の『劇団ヘロヘロQカムパニー』に提供した『ウマいよ!地球防衛ランチ~残さず食べてね~』(2009年)では「特撮好き」という関との共通点からかギャグネタを多めに入れていた。
なので「仮面ライダーになりたい」という夢を昔から抱いていたり、『[[仮面ライダー電王]]』を見た時は「これに参加したかった…」と思い、その後電王のショー『きだ版ライダー絵巻』を演出している。
平成ライダーでは[[漫画原作者>三条陸]]・[[劇作家>中島かずき]]・[[愛の戦士>虚淵玄]]がいずれも「ライダーと自分の作風を折り合わせる」ことで個性を出していたのでその意味じゃ地味だったが、
&bold(){3次元ではっちゃけてた過去を持ち、ライダーやりながら舞台でアクション披露していた}ライダー脚本家というのは唯一無二だろう。


*主な作品
●TEAM 発砲・B・ZINの全作品(作・演出、一部作品を除いて出演)
●[[仮面ライダー響鬼]](前半脚本)
●[[仮面ライダーウィザード]](メインライター、51話にカメオ出演)

●大野智主演舞台(作・演出)
・センゴクプー(2003年、TEAM 発砲・B・ZINできだが主演した同名作品のリメイク)
・バクマツバンプー 〜幕末蛮風〜(2005年、TEAM 発砲・B・ZINの1993年公演「ダンダラ、ダンダンダン!2」のリメイク)
・テンセイクンプー 〜転生薫風〜(2006年)
・アマツカゼ 〜天つ風〜(2008年、『センゴクプー』の前日譚で、きだも役者として出演)

●[[BLEACH]](アニメオリジナルシリーズ「斬魄刀異聞編」構成・「護廷十三隊侵軍篇」原案、『ロックミュージカルBLEACH』脚本・演出)
●クラシカロイド(脚本)

**書籍
●のびろ!レーゴム(2008年、絵本)
●[[小説 仮面ライダー響鬼]](2013年、[[講談社キャラクター文庫]])
●小説 仮面ライダーウィザード(2014年、講談社キャラクター文庫)



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- 好きな脚本家ではあるんだけど、ウィザードでは香村さんの方が好き 晴人のコヨミへの見解が脚本家で異なるって割と致命的だと思うんだよな  -- 名無しさん  (2018-02-09 09:36:01)
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