SPC-710-JP

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SPC-710-JP」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}: 2018/11/28 Wed 01:17:59
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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SPC-710-JPはシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[要注意団体>要注意団体(SCP Foundation)]]、[[サメ殴りセンター>サメ殴りセンター(SCP Foundation)]]のプロジェクトの一つ。

#blockquote(){#center(){&b(){中央情報管理局ならびにプロジェクト運営事務局(CICAPOCO)による通達}
SPC-710-JPは全世界のセンターで稼働中のプロジェクトです。Godhand Bibleを多くの殴打エージェントに読破させ、Godhand Bibleに記された殴打プロセスの会得者を増加させてください。

殴打エージェントのトレーニング施設に、SPC-710-JP推進用の施設を増設してください。2000年現在、全世界で7つのトレーニング施設にて、SPC-710-JP推進用施設が稼働しており、各地域にて更なる増設が望まれます。}}

*概要
SPC-710-JPは日本国静岡県沼津市の山岳部に存在する日本家屋より発見されたアーティファクト"Godhand Bible"を構成要素に含む、一連のプロジェクトである。

まずはGodhand Bibleから説明しよう。
Godhand Bibleには鮫科存在を殴打対象に想定していると予想される強力な殴打プロセスが日本語で記されており、殴打プロセスの指南書であると考えられている。
この殴打プロセスはいずれも&b(){科学的根拠に基づいている}事が確認されているにもかかわらず、その挙動は&b(){物理法則を超越している}様に錯覚させるほど強力な力を有している。
センターはGodhand Bibleの写しの改編版を全世界の殴打エージェントに配布し、この殴打プロセスを広く習得させる試みを行ったが、いずれも失敗した為、この殴打プロセスは&b(){Godhand Bible原本の読破と、これに併せた実技による修練以外の方法では習得できない}と考えられている。

……科学的根拠に基づいているプロセスなら、原本を読破しなくとも習得できるはずですよね!?
察しの良い方ならお分かりいただけであろうが、[[SCP-710-JP-J]]のパロディである。
だが、説明はまだ終わっていない。次はGodhand Bibleの発見場所について説明しよう。
ジョークオブジェクトの筆頭であるSCP-710-JP-Jと存在自体なジョークなサメ殴りセンターが合体するとどうなるか、とくとご覧あれ。

Godhand Bibleの発見場所は前述の通り静岡県山岳部の日本家屋だが、実はこの山岳部は地図上に存在していない。
センターが調査したところ、不正な方法で全世界の地図データベースが改竄された痕跡を発見された。
どうやらこの日本家屋の存在が何者かにより不明な動機により隠匿されたようだ。
家屋の玄関部分には『怪奇部門』と漢字で刻印された檜製の表札が打ち付けられており、引き戸は2重に施錠されていました。

『怪奇部門』とは2018年6月に誕生したばかりの&b(){SCP財団の}カノン群のこと。
著名なオブジェクトの存在や起源を仄めかす内容を含んだ記事群であり、怪奇部門とは財団の部署の一つのようなのだが、財団がこれまでに怪奇部門を有していたという記録は存在しない。
Godhand Bibleにも財団が何かしらの関りがあるのだろうか?
確かに財団なら全世界の地図データベースの改竄くらいやってのけるだろう。
続きを見ていこう。

家屋の内部は簡単な炊事場と40畳の和室とこれを繋ぐ廊下で構成されており、空手における道場のような外見的特徴を持つ。
特筆すべき点として、家屋内にて重力異常が確認されており、重力計は通常の重力下より約1.5倍ほど高い重力値を示す。
これは&b(){殴打エージェントのトレーニングに最適な環境}であり、SPC-710-JPの構成要素として&b(){センターにより有効利用}されている。

センターは財団と違い、&b(){異常物品は隠したりせずに有効利用する}。
まとめると、全世界の地図データベースの改竄してまで隠匿された、通常の1.5倍の重力を持つ空手道場。
そこで発見されたGodhand Bibleの原本を読むと、強力な殴打プロセスを習得できる。
センターはこの殴打プロセス会得者を増やそうとしている。
以上である。

*技の一部
ここではGodhand Bibleに記された技の一部を紹介しよう。
-奥義 『&ruby(うみなりしおさいしょう){海鳴潮騒衝}』
--海中に入り、海上の波から発される音波を身体に蓄積したのち、身体を弓なりに反らせ音波を一挙に放って共振現象を起こす。
-奥義 『&ruby(まりあなかいこう){魔離孔海哮}』
--肉体に張り巡らせた&ruby(チャクラ){闘魂}と脂肪性オーラ節を化合させて戦装胴着を作り出す。
-奥義 『&ruby(かいかつきょうしんけん){海割共振拳}』
--海面に向かって共振現象を起こすように手砲を放つことで、海が大きくはじけ飛び、割れるようにして海底が露呈する。
-&ruby(どうじゅつ){瞳術} 『&ruby(しっかい){識界}・渡り鳥の舞』
--身体を大きく伊らせてイオンを流失させ、そのままイオンを佐う事で、精神状態と身体活動に深刻な影響を及ぼす幻覚、いわゆる認識災害を纏う。大きな怪鳥が大海原を飛ぶイメージ、夕焼けの大海原に浮かぶ瞳をイメージすると成功しやすい。
-妙技 『&ruby(こんかいはろうせん){坤海波浪潜の術}』
--蒐集院が古代より提唱している通り、万物にはエリファスモデル型霊素生命体が宿っている。地に宿っているエリファスモデル型霊素生命体を武力にて屈服させることで地中を泳ぐ。
-『&ruby(わだつみ){海神}の構え』
--自分の身体に宿っているエネルギーの全てを海に宿っているエリファスモデル型霊素生命体に捧げることで、海洋そのものと同調する。
-究極奥義『&ruby(いさなざめせいけん){勇魚鮫征拳} &ruby(レプンカムイ){沖逆叉神威}』
--宇宙規模の破壊現象を発生させる究極奥義。しかし、この殴打方法が適切とされる鮫科存在が未発見なので、センターの歴史上誰1人として発動させた者はいない。
--勇魚鮫の、勇魚とはクジラの事であり、クジラのように巨大な鮫である事が想像されている。
--なお、レプンカムイ、逆叉とはシャチの事。シャチもクジラの仲間なので間違ってはいない。

闘魂は科学なのか、とか、センターの存在する世界では[[「伊る」「佐う」という言葉>SCP-161-JP]]が残っているのか、とかいろいろ言いたいことはあるだろう。
だが、ここは技の名前に注目してほしい。
センターは勇魚鮫という技の名前から、クジラのように巨大な鮫を対象にしていると想像しているように、技の名前と内容はある程度一致しているのである。
潮に衝撃を与える海鳴潮騒衝、海を割る海割共振拳、怪鳥のイメージで認識災害を起こす識界・渡り鳥の舞、地(坤)と海を制覇する坤海波浪潜の術、海と一つになる海神の構え…。
&b(){魔離孔海哮だけ名前と内容が一致しないのだ}。そもそもこの名前、明らかにマリアナ海溝を捩ったものである。
SCP世界でマリアナ海溝といえば?Tale「[[マリアナ海溝から回収された文書>SCP-1422/SCP-2000]]」である。
果たしてそのTaleと何か関係があるのか?
その答えは次の追加物品を見て頂きたい。

*追加物品
Godhand Bibleが発見された日本家屋の軒先でカセットテープが発見された。
発見当時このカセットテープは塩分に塗れており、海水に浸かったものと推測されている。山岳部なのに?
なんと、Godhand Bibleの来歴についてや、勇魚鮫についての言及と思われる内容を含んでいるという。早速再生してみよう。

#blockquote(){[ 再生 ]
テスト、テステス。......よし。

私はサイト[音声不明瞭]管理人。トリウミだ。
これは私の遺言になるかもしれない。
今、この世界は、
あのクジラによって再構築されている。
この宇宙と財団は、より良いアイデアに――。
[音声不明瞭]シーからピーに、ピーからシーに。
俺たちは、突然鮫を殴る事を使命に改変された。
改変により、全てのアノマリーが鮫に見える。
皆だ、財団の皆が罹災している。

ああ俺だって。

俺にはあのクジラがサメに見える。
自分にも何故だかわからない。

[音声不明瞭]

俺はこれから、あのクジラを殴りに行く。
改変は止めなきゃならない、から。
理論的にはうまくいくはずだけど、
確証はない。不安だ。
もし失敗した時の為に、
このテープと秘伝書を残す。
このテープを聞いた君、秘伝書を読んであのサメ、
違う、サメじゃない、クジラを倒してほしい。
これはケークラスシナリオ、緊急事態なんだ。
これを聞いてくれた君が頼りだ。
私は世界中の海水を全て消費する技を発動する。
その場合はジーエイチシナリオだ。
でもこれしか手はない。
でもこれでサメを―ー、違う!サメじゃない!クジラ!
サメじゃない、サメじゃない。
あれはクジラなんだ。クジラ、殴る。

殴る?なんで?
サメだから、サメだからだ!サメだからだ!
うおおお!いくぞ!軟骨野郎!奥義!海神の構え!
[水音]
[終了]}

センターはこの内容の完全な解読はできなかった。財団の専門用語が混じっていたからだ。
しかし、第四の壁を超えた我々なら真相の一部が見えてくる。

まず、「より良いアイデアに再構築するクジラ」とは、[[SCP-001-JP/AiHeの提言>SCP-001/AiHeの提言]]のこと。
詳細はリンク先を参照していただきたいが、どうやら&b(){SCP財団がサメ殴りセンターに改変される}という事態が起きたようだ。
これは[[K-クラスシナリオ>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]の中のCK-クラス:再構築シナリオに該当する。
この事態に対してどこかのサイトの管理人が「世界中から海水がなくなる」という別のK-クラスシナリオ、GH-クラス:”デッドグリーンハウス”シナリオを引き起こす結果になろうとも、CK-クラスシナリオを防ぐために海神の構えでクジラに立ち向かった。
しかしサメ殴りセンターが存続していることからも分かる通り、改変を阻止できなかったようだ。

追記・修正は殴打エージェントを育成しながらお願いします。

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#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SPC-710-JP
by indonootoko
http://ja.scp-wiki.net/spc-710-jp

Document Recovered From The Marianas Trench 
by Dr Gears 
http://www.scp-wiki.net/document-recovered-from-the-marianas-trench 
http://ja.scp-wiki.net/document-recovered-from-the-marianas-trench

SCP-001-JP AiHeの提言 - 惟鯨 
by AiliceHershey 
http://ja.scp-wiki.net/aihe-s-proposal

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