登録日: 2010/01/17(日) 23:41:08
更新日:2021/10/15 Fri 22:16:06
所要時間:約 6 分で読めます
どんな時でもミュンを守る。それが俺達の誓いだろう、イサム!
CV:石塚運昇
二大航空機メーカーの一角【ゼネラル・ギャラクシー】に勤める天才技術者。そして最新技術の結晶『YF-21』の開発主任兼テストパイロット。
もう一人の主人公
イサム・アルヴァ・ダイソンとヒロインのミュン・ファン・ローンとは幼なじみの関係。幼少の頃から高校『ダルメシアン・ハイスクール』まで3人で仲良くやっていたのだが、7年前のある事件を機に絶縁状態になっていた。
ニューエドワーズ基地で時期主力
可変戦闘機採用コンペティション【スーパー・ノヴァ計画】に参加していたのだが、たまたまYF-19のテストパイロットとして赴任してきたイサムと再会する。
パイロットの脳内イメージをダイレクトに機体に反映する『Brain Direct Image (B.D.I.)システム』を使用しているため通常の操縦技術の腕前は不明だが、本システムを完全に使いこなすガルドは間違いなく歴代屈指の実力者。ドローンが発射した大量のミサイルの間を縫うように避け、ミサイルを機体に巻き付けつつ触れさせないという超高等技術を見せている。
システムの仕様上、精神統一が必須のためコックピット内で座禅を組んでいる。その姿はまさに修行僧。
常に冷静沈着な性格だが、意外と激昂しやすい。因縁あるイサムとなら尚更。
ゼントラーディとのハーフで、屈強な肉体と優秀な頭脳を遺伝で受け継いでいる。しかし、戦闘種族故の破壊衝動まで受け継いでしまっており、薬で抑制している。
以下、劇中での活躍
謎の事故(シャロンの仕業)により閉じ込められたミュンを体を張って救出したりと、ルーシーとギシアンしてたイサムより主人公らしい姿を見せる。
反面、その後成り行きでミュンに21本目の指で触れたことでイサムに勝ち誇った顔をしたり、テスト中に抱いた瞬間的な殺意でイサムを殺しかけたり(B.D.I.システムの特性上、具体的な殺し方を考えると機体が実行しようとする)など悪役っぽいところも。
プロジェクトの中止が通達されると、憤りを覚えながらも事実を受け止めるという大人な対応を見せる。
一方、納得いかないイサムはお偉方に目にモノ見せてやるため無断で出撃。
ミラード大佐の要請を受け、イサムを連れ戻すため地球へフォールドする。
イサムに追いつくも投降拒否され、今までの因縁もあってブチ切れ。ミサイルをぶっ放し、互いの不満をぶちまけ合いながら壮絶な大喧嘩を繰り広げる。
以下、重要なネタバレ
7年前の事件の真相は、
ミュンの父親がフォールド事故で行方不明(彼女の母は幼い頃に病死)
イサムが一足先に彼女の様子を見に行く
↓
遅れてきたガルドは(間が悪く)イサムが彼女を慰めているところを目撃
↓
(ミュンの歌のテープで抑制してた)ガルドの破壊衝動が爆発
↓
強姦する云々関係なしに暴れてしまう
↓
イサムに椅子で頭をぶん殴られ気絶
(以上小説版マクロスプラスより)
というもの。
ガルド自身は白昼夢のようにぼやけた記憶しか残っていなかった。
ただ、イサムが消えミュンが地球へ去ったことから彼を逆恨みするようになってしまう。
事件後衝動抑制の薬を飲むようになる。
イサムとの壮絶なドッグファイトの末、ガルドは真実を思い出す。当然、真実を知りながら何故自分に指摘しなかったのかをイサムに問う。
Ω1《お前は知っていたはずだ。昔の、何もかも》
Eagle1《だから…何だよ?》
Ω1《お前はこの俺に裏切り者、卑怯者と言われ続けてきたんだぞ?》
《ミュンもそれを知っている》
《隠していたのか? ゼントラーディの俺を憐れんで》
Eagle1《中学の時……さ、お前が作った飛行機ぶっ壊した》
Ω1《何…?》
Eagle1《巧くできてたからよ、ちょっと試し乗りしてやったんだよ》
Ω1《お前…》
Eagle1《過ぎたことだ。忘れようぜ》
普段の行動や周りの評価が嘘に思えるような人格者ぶり。器がデカい、デカすぎるぜイサム…
そして仲直りして2人で竜鳥飛びをしている最中、シャロンに乗っ取られたゴーストX9が襲来。戦おうとするイサムを諭してミュンの救出へ向かわせ、自分はゴーストとの一騎打ちに挑む。
以下、更なるネタバレ
ゴーストを迎撃しようにもイサムとの喧嘩でミサイルを撃ち尽くしてしまった上、ゴーストが速すぎるため防御に徹することしかできない。
───だが一つだけ、たった一つだけゴーストを墜とす手がある。覚悟を決めたガルドは、イサムに通信で別れを告げる。
Ω1《ようイサム、調子は…どうだ?》
Eagle1《…ガルドか。上々さ。ミュンの奴も見つけたぜ》
Ω1《そうか。…お前に言ってなかったな》
Eagle1《ん?》
Ω1《すまなかった》
Eagle1《おい…!》
Ω1《こっちはもうすぐ片が付く。一杯やるのが楽しみだ》
Eagle1《ああ、いいねぇ!》
Ω1《7年振りの再会を祝して、乾杯さ》
Ω1《じゃあ、先に逝ってるぜ…!》
ここから始まるのが作画・マクロスヲタなら誰もが知るセル画の極限伝説の5秒。
ファイター時のデッドウェイトになる四肢をパージし、エンジンリミッターを解除。超高速機動形態『ハイ・マニューバ・モード』に移行する。
襲い来るゴーストの大量のミサイルを変態機動で全弾回避。更に両機とも音速を突破し、異次元機動で壮絶なドッグファイトを繰り広げる。
空気摩擦による耐熱限界で塗装が焼け落ちてもまだ止まらず、端からは光にしか見えない状態になっても戦い続け、遂にはゴーストの方がガルドの執念に恐怖し、逃げに徹するまでに追い詰める。
そしてガルドはゴーストを視界に捉え、雄叫びを上げながら特攻。見事撃破した。
しかし、ゼントラーディとのハーフで屈強な肉体を持っているガルドであっても強力過ぎるGフォースには耐えきれず、内臓破裂により絶命。機体はガルドの亡骸を乗せたまま大気圏を突破、永遠に宇宙を飛び続けることとなった。
今も何処かで飛んでいるだろう…。
マクロスFでは、マクロス・ギャラクシー船団内にガルドの名を冠した機体開発廠『ガルド・ワークス』が存在する。
イサムに言わせると、VF-27よりガルドの方が速いらしい。
追記・修正よろしくお願いします
- イサムが過ぎた事だって言うシーンも好きだがその後の「まだあるんじゃないのか?」「ちぇ、やな奴」って軽口叩いて笑い合うシーンも好きだ -- 名無しさん (2014-01-04 05:30:47)
- B.D.I.の元ネタはイーストウッド監督主演の映画ファイアーフォックス。 -- 名無しさん (2014-01-14 04:23:42)
- イサムはガルドの欲しかったミュンを手に入れ、ガルドはイサムが欲しかった空を手に入れる。そして落ちることなく空を飛び続ける -- (2014-01-18 03:12:43)
- 死んでなお飛び続けるガルドはバルキリー乗りとしては最高の最期を迎えた… -- 名無しさん (2014-01-18 12:29:46)
- マクロスと言えば三角関係だが、三角関係といえば男2名・女1名に限る。イサムとガルドの空中戦を見てると心底そう思う。 -- 名無しさん (2014-07-23 17:58:23)
- 精神統一必須の機体でガキみたいな大喧嘩とかどんな精神構造してたらできるんだw -- 名無しさん (2014-07-24 15:14:35)