ワンクリック詐欺

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ワンクリック詐欺 - (2020/08/18 (火) 21:23:09) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/12/25(土) 05:39:44
更新日:2024/03/14 Thu 21:57:12
所要時間:約 5 分で読めます




当選おめでとうございます!!


この度貴方は、当サイトの厳正な抽選の結果「アニヲタの集い-3rd style-」の特別優待会員に選ばれました!


それに伴い発生する入会金50000ガバスをこちらより4月1日迄にお支払下さい


尚、期日内にお振込の確認が出来なかった場合、お客様の支払い拒否とみなし消費者金融法に基づいた法的手段を取らせて頂きますのでご注意下さい。















【概要】
ワンクリック詐欺とは、ウェブサイト上の特定アダルトページや出会い系サイトに記載されているURLページに飛ぶと、上記の様な怪文書とともに法外な料金を請求される…
要するに、オカズとか恋人欲しさにサイトをハシゴしてると良く目にする『アダルトアプリ無料ダウンロード!』とか、
『お兄ちゃん、私もう我慢出来ないの・・・』とか『俺のチンコはタダじゃねぇ!』とか、芳ばしさ漂う罠にホイホイついていってしまった時の末路の事。


【詳細】
Amazon等の『ワンクリック契約』と『ワンクリック詐欺』の違いは、業者と個人間に契約の同意があるか無いか。
契約条件を示すページやこちら側の契約の意思を確認するページなどがなかったのに、「契約は成立しました」などと急に表示されたらまず後者を疑っていい。

『ワンクリック詐欺』は、インターネットに慣れていないネット初心者や、詳細を確認せずにURLを踏んでしまううっかりさんが引っ掛かりやすい。
皆様も一度は経験した事があるんじゃなかろうか。

だが安心していい、否定しなくてもいい。皆最初は釣られるものである。
右も左も用語も感覚も分からないまま、いかにもそれっぽい記述の羅列に得体の知れない金額を突きつけられれば、誰だって焦ってしまうものである。

こういったサイトの特徴は、URLをクリックしたら事前に利用規約の提示無く、いきなり契約成立とマジキチな規約を記したページに飛ばされるというもの。

概ね『デンシショウヒシャケイヤクホウガー』とか『キジツヲスギタラモヨリノサイバンショニウッタエル―』とか『ワンクリックサギトカジャナイカラムシスンナー』とか『オキャクサマガワノドウイノウエデノケイヤクナノデー』等、
「これは正当な契約だ」とこちら側に思わせるようなそれっぽい文言や「ちゃんと金払えよ?」と言わんばかりの脅迫文も添えられており、
突然のことに動揺した相手をさらに焦らせ、正常な判断をできなくさせる作りになっている。

近年では、携帯電話の個体識別番号やGPS機能を利用した機種情報等の取得&提示、カメラのシャッター音を鳴らすなどで、
「無視したらどうなるかわかってんだろうな?」的な空気を作り出すなどより巧妙化しているが、
個体識別番号から取得できる情報は少ないのでそこからIPや住所、戸籍等の個人情報が漏れる事はない上、
カメラ音に至っては単にそういう音を鳴らしているに過ぎないので、ビビる必要は全くない。

また、携帯(DOCOMO)の場合は原則的に同意確認となるi-modeパスワードの入力無くして料金の発生はあり得ない上、
SoftBankでも「ここから先、料金が発生します」といったような『クッションページ』を挟まないとそもそも契約が成り立たない。

踏んでしまった場合はまず気持ちを落ち着け、状況を確認することに努めよう。
どうしても不安な時は信頼できる誰か、出来ればインターネットに詳しい人や警察に相談してみるべし。


【主なワンクリック詐欺例一覧】
・チンコ起たせて寝てるだけのバイト!→クリック
・あの有名ゲームが無料プレイ可能に!?→クリック
・激エロゲーム限定無料!→クリック
・体の火照りが取れないんです・・・→クリック
・待遇融資!ヤりたがるのは男だけじゃない!?→クリック
・『童貞狩り』。流行ってます。→クリック


【対処、予防法】
無視。
これにつきる。

安全性の確認が取れない、明確な利用規約の提示がない、あっても重要な部分が不透明、
じっとしてても高収入愛が地球を救う蔵の中が危険でいっぱいつくしてくれる等の場合は関わらないのがベターである。

また、中にはスパムメール等を通しサイトへ誘導する手法もあるので、知らないアドレスからのメールや番号からの電話は徹底的に無視しよう。

それでも不安な時や、ある日突然知らない人からのラブコールがあった場合は、消費者生活センターに相談する事をお勧めする。

だが、時代も進んだことで詐欺の技術も無駄に進歩しており、近年よりタチの悪い手法も出てきている。それが…


【無視してはいけない詐欺】
…である。
ここ最近は「ワンクリ詐欺や架空請求は無視」という対策が広まりつつあるのだが、奴らはそれさえ逆手にとって金を搾り取ろうとする。
それが 「少額訴訟制度」を悪用した手法である。 極めて稀にではあるがこの手口を使用してくる連中もいる。

どういう事なのかと言うと、裁判所経由で正式に請求してくるというものであり、
これを無視してしまうと支払い義務を認めたとみなされ(欠席裁判)、どんなにデタラメな架空請求だろうと本当に支払わなければならなくなるのだ。
これは裁判所からの支払い命令なので、拒んだり無視したりすると給与や口座、果ては財産なんかを差し押さえられてむしり取られてしまう。
え?だったら取られないよう隠す?財産隠しは強制執行行為妨害等罪などの犯罪なんだがそれでもよろしいか?
それとも一生隠し通す為、些細な行動さえ行政から監視される肩身の狭すぎる日々を過ごしたいか?

…という、極めて厄介な事態になる可能性がある。裁判所側も基本的に詐欺っぽいからと非受理、なんて事は出来ないので実にタチが悪い。
とはいえ、お花畑理論な架空請求な事には変わりはないので、ちゃんと期日までに異議を申し立てれば相手側に勝てる要素は無いのだが、
こちらも「督促異議の申立て」や「答弁書」といった書類を何点も作って提出しなければならず、時間・精神的にかなりの負担を強いられてしまう。

これに乗じて、裁判所を名乗った封筒が直接ポストに投げ入れられるケースもあるが、まず間違いなく偽物なので「はいはいワロスワロス」とゴミ箱に投げ入れてやろう。
というのも、裁判所からの通達は必ず「特別送達」という特殊な形で郵送され、本人が直接署名&捺印をして受け取らなければならない仕組みになっている(家族などでは受け取れない)ため、
自分が知らない間に裁判所からの通達がポストに入っていることはまず有り得ない*1のである。

ただ、万一の可能性もあるので、不安な場合は書面に書かれている電話番号やURLではなく、最高裁判所のホームページなどで送り元とされる裁判所を確認し、
そこに問い合わせするなりなんなりして確認しよう。



他にも、支払い請求画面が開かれると同時に不正なソフトが勝手にダウンロードされ、延々と請求画面が出続けるクソ迷惑なパターンもある。
勿論支払った処で消える訳が無く、勝手に個人情報を送信するなどの悪さも働く可能性があるので、素早く対処しよう。



確かに近年、ネットワークの普及・拡大により我々の生活はより良く、また便利になった。
だが、そこにつけこみ無知なネット利用者や善良な人々を貶めようとする不届きな輩も確かに存在するのである。
勿論全面的に悪いのは加害者側だが、ぶっちゃけた話引っかかる奴がアホなのだ。
それに、加害者をいくら糾弾して、刑務所にぶち込むことができたとしても、金は戻ってこないのである。

急速に情報化が進む現代、本来の自己利益の為にもより正しい知識、人間性が求められる時代なのである。

より有意義、より善良なアニヲタWikiであり続けるため追記、修正よろしくお願いいたします

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