登録日:2010/12/31(金) 12:17:11
更新日:2024/02/25 Sun 22:36:39
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1973年(昭和48年)に円谷プロダクションが『
ウルトラマンタロウ』『
ファイヤーマン』と並び、
円谷プロ創立10周年記念として制作した全50話の特撮テレビ番組。
劇中に登場する宇宙サイボーグの名前でもある。
また、
ミラーマンとは世界観を共通しており、その登場人物も登場した。だが本作が1973年、ミラーマンが1980年代の時代設定なので矛盾している。
ストーリー
地球から遥か15光年彼方にあるグロース星人は遂に地球侵略を開始した。
グロース星人の操る怪獣「キングジャイグラス」と「地球パトロール隊・PAT」は戦うが初代日本支部隊長・立花信也を失う。
立花隊長の弟で大利根航空に勤めるパイロット兼整備係の立花ナオキは、兄の仇討ちの為に無謀にもセスナで特攻し、撃墜される。
しかし死の寸前に宇宙の平和を願うエメラルド星人に助けられ、地球を守る使命と共にロボット・ジャンボーグAを授けられる。
今ここに、ナオキとグロース星人との戦いが始まった!
◆
ジャンボーグA
ジャンセスナが変身する宇宙サイボーグ(ロボット)。詳しくは項目を参照。
◆
ジャンボーグ9
ジャンカーZが変形するロボット。詳しくは項目を参照。
ちなみにナオキは義姉の茂子に借金してジャンカーZを購入した。
◆エメラルド星人
身長:2.5m〜40m
体重:100kg〜2万t
地球の兄弟星・エメラルド星に住む平和を愛する宇宙人。ウルトラの星とは友好関係にある。
彼らもグロース星人の侵略を受けており、地球を守る余裕のない自分達の代わりにジャンボーグをナオキに託した。
必要に応じて巨大化出来るが、地球の環境では行動が制限される為にカラータイマーを装備する。
劇中ではジャンボーグAを託した初代エメラルド星人、初代の息子カイン、ジャンボーグ9を与えた三代目の三人が登場した。
登場人物
◆立花ナオキ(演:立花直樹)
ジャンボーグA及びジャンボーグ9のパイロット。PATとも関わりを持つが、所属はしておらず民間の利根川航空に勤めている。
良く言えば若い、悪く言えばDQNな青年。
その性格からエメラルド星人や周りの忠告を無視してピンチになることも多いが、物語を通して冷静さや判断力を身につけ、成長していった。
演者の立花直樹は後にカゲスターになる。
◆立花和也
立花隊長の息子でナオキの甥の小学生。ジャンボーグAを父の生まれ変わりと信じており、異様なまでに依存心を抱いている。
◆立花茂子
和也の母。ナオキの義理の姉にあたる。夫の死後はPAT基地内でスナック・PATを経営している。
◆伴野大作
大利根航空社長。かつては地球防衛活動に従事しており、PATにもしばしば協力する。ナオキの良き理解者であったが35話以降は登場しなかった。
「Protective Attack Team」の略称。
怪獣や宇宙人の侵略など、あらゆる脅威から地球を防衛することを目的とした組織。
詳しい解説は項目へ。
グロース星人
地球から15光年の彼方にある不気味な惑星・グロース星に住む凶悪な宇宙人。
「殺せ・奪え・焼き尽くせ」を合言葉に全宇宙の支配を目論み、地球やエメラルド星に侵略の魔の手を伸ばした。
◆アンチゴーネ
初代戦闘隊長。声は
紅の豚のポルコと同じ。
彼の配下は二人の隊長を殺害に成功している。
◆マッドゴーネ
二代目戦闘隊長である。アンチゴーネよりも強力な部下を持ち、凶悪な作戦が得意。
角は電極コイルや雷神がモチーフ。額の「Y」型の模様はデザイナーの米谷佳晃のイニシャルをアレンジしたもの。
アンチゴーネが断末魔に「兄貴!」と叫んだ直後に出現したことから、関連書籍には「アンチゴーネの兄」と断定しているもの、「兄と思しい」と推測しているものが見受けられるが、米谷佳晃は自著で「アンチゴーネの兄貴格という意味で、正式な兄弟関係にはない」と、この説を否定している。
◆サタンゴーネ
グロース星の名門・サタン家出身の三代目戦闘隊長。
何かと前線に現れるが、すぐに撤退したり見ているだけだったりとあまり強敵感はない。
しかし、自爆覚悟で決戦に臨んだりと責任感と忠誠心は本物。
◆宇宙魔女ババラス
サタンゴーネの祖母。強力な魔法や呪いが武器。
1000年の眠りから目を覚まし、孫の不甲斐無さを見かねて地球に来週した。
ちなみにサタンゴーネの失態の映像を映して叱責するシーンがあるが、映された映像はすべてマッドゴーネの作戦のものである。
第42話に登場したババラスの秘密基地は
ウルトラマンタロウの
ZAT基地のセットの流用。
◆デモンゴーネ
男と女の2つの顔を持つグロース星の総司令官。仕込み杖が武器。サタンゴーネの死後、自ら地球侵略に乗り出す。
他の指揮官とは違い怪獣は保持していないが(予算の都合上)、非常に強力な戦闘力と超能力、そして凶悪な作戦でナオキとPATを苦しめた。
設定では「グロース星総統グロースゴーネの娘とグロースゴーネの側近が合体した姿」らしい。
◆グロースゴーネ
グロース星の総統。最終回で声のみ登場。
◆グロース星人
グロース星の兵士。
地球人に変身したり憑依したりして潜入工作を行ったり、純粋に戦闘要員だったりと様々な任務に従事している。
『ミラーマン』に登場したインベーダーの色違いが大半だが、サタンゴーネの配下には怪獣バタフライングを簡略化したような強化戦闘員も存在する。
余談
番組のオープニング映像は、大空を飛翔するジャンセスナの実写映像だけであり(後に、大地を疾走するジャンカーおよび運転するナオキの姿が加わる)、ジャンボーグや怪獣は一切登場しない異色のものである。
本作の原型は
1966年に遡り、『
ウルトラマン』第1話の脚本で難儀している時に、平行して小学館と雑誌展開先行のヒーロー企画・巨大ロボットに興味を示すことが明記されていて、これが後のジャンボーグAとなった。
タイのチャイヨープロダクションと円谷プロの合作映画『ジャンボーグA&ジャイアント』が存在する。
日本未公開だが、ハヌマーンと共演したウルトラマンや
仮面ライダーより先に
タイ進出を果たしている。
畜生、グロース星人め!俺が追記・修正してやる!
ジャン・ファイト!
- 最終話は侵略を諦めないグロース星人の声で終わったけど、あの後も戦いは続いたのかな。それとも、幹部を4人も倒された事で弱体化して、それに乗じたエメラルド星人の反撃にあって、地球再攻撃する間もなく滅びたとか? -- 名無しさん (2014-03-27 20:10:11)
- ジャンボーグAの作風は後にウルトラマンレオに受け継がれるんだな -- 名無しさん (2014-08-17 10:05:20)
- 本編中の立花「ナオキ」の性格を見ていると、「僕、立花直樹です」で始まる立花「直樹」の爽やかな予告にギャップを感じる -- 名無しさん (2014-08-17 20:22:44)
- ババラスがトラウマ -- 名無しさん (2014-11-30 14:54:23)
- ナオキの私物じゃないジャンセスナを勝手にジャンボーグAに改造したり、本人の都合も聞かずに京一郎を勝手に新操縦者に任命したりと、エメラルド星人って地球人の都合を考えないところがあるな -- 名無しさん (2015-03-19 23:25:17)
- 確か、デモンゴーネはグロース星の総司令グロースゴーネの娘とグロース星軍のNO.2が合体した姿らしい。 -- (2015-11-17 01:22:59)
- 登場した怪獣のデザインは、今でも有名なウルトラ怪獣のデザインを取り入れている。フリーザーキラーはペスター、キングビートルはバルタン星人といった具合に。 -- 名無しさん (2015-12-15 20:36:12)
- ダークゴーネはグロース星人の残党なんかな? -- eba (2016-01-04 08:55:29)
- ダークゴーネはダークゴーネで、『別宇宙のグロース星』の出身なのかもな、後、ババラスの説教の際の映像を見るに、マッドゴーネはサタンゴーネの直属だったのかも。 -- 名無しさん (2016-04-24 06:27:20)
- 今見ると、グロース星人側の戦果も中々だな、途中でヒーロー二人を相手に戦い抜いたり、防衛チームの隊長を2人も殺害、レギュラー隊員も殺害…ウルトラマンレオ程、作風がハードではないが、今じゃ中々出来んな -- 名無しさん (2016-04-24 06:35:52)
- デモンゴーネは男女一体の本当の『両性具有』という、かなり珍しい部類の敵幹部だな、ガッチャマンのカッツェ様を思い出す、リメイクされた場合はどんな風になるのか…。 -- 名無しさん (2016-04-24 06:40:07)