ジャンボーグ9

登録日:2011/01/06 (木) 21:24:35
更新日:2023/07/17 Mon 06:08:31
所要時間:約 4 分で読めます






行け、ナオキ。
腕の時計の輝く時、車をダッシュさせるのだ。
2つ目の命の誕生だ!

よーし…!ダッシュさせるぞ。

ジャン・ファイト!

ツー・ダッシュ!!

*1
*2


あっ!
あれは!?


ジャンボーグA2号。その名は…

ジャンボーグ9(ナイン)!!


ジャンボーグ9(ナイン)とは、円谷プロダクションの制作の特撮テレビ番組『ジャンボーグA』に登場する宇宙サイボーグ(ロボット)である。デザイナーは山口修。



能力

身長:50m
体重:50,000t
出力:100万馬力
走行速度:900km/h
演:西条 満
声:池水通洋


概要

27話でジャンボーグAジャンキラーによって倒された後、ジャンキラーに特攻を試みた立花ナオキ。
彼の乗る軽自動車ジャンカーZ(ホンダZ360GT)にエメラルド星人が2つ目の命を与えることで誕生した二号ロボット。
エメラルド星人が与えた3つの命のうち、残り2つはナオキ、そしてジャンボーグAのものである。


ジャンボーグAと違って操縦方法は車のそれであり、ハンドルやペダルで操縦され、ギアチェンジでスピードを調整する。*3
その為に操縦は難しく、登場初期はぎこちない動きも多かった。

前述したようにジャンカーZが変身した姿だが、ジャンセスナの要素がほとんどないジャンボーグAと違ってジャンボーグ9にはブレーキ音に似た駆動音や左右対称のカラーリングなど、ジャンカーの要素を引き継ぐものになっている。


「ジャン・ファイト・ツー・ダッシュ!」の掛け声で9へと変形し、「クイック・リターン!」の掛け声と共にハンドルを引くことで元の姿に戻る。

走るスピードは最高速度900km、100万馬力ものパワーを誇り、防御力もAを破ったジャンキラーの攻撃が通用しないなど、戦闘能力はAを上回るが、代わりに操縦が難しく、また空を飛べない。
そのため飛行能力を持った相手には実力が発揮出来ないという弱点を持つ。

また、ジャンカー自体は変身が出来る以外は何ら特殊能力など無い普通の車に過ぎないので、エンストして変身不能になってしまう、ガソリン残量が少ないと変身してもすぐにエネルギー切れになってしまうといった弱点もあり、幾度となく窮地に陥ったこともある。
果ては逃走を図った敵の車が偶然ぶつかって故障・変身不能に陥る、ジャンカーで現場まで来ていたので飛行怪獣が現れたら急いでジャンセスナを取りに戻る…なんて珍事もあった。




活躍

ジャンキラーに敗れたジャンボーグAに変わってエメラルド星人から与えられて以降、復活したAと使い分けられながら活動した。

最終回ではデモンゴーネに倒されたジャンボーグAの代わりに月に向かう際には二度と地球には戻れない覚悟でPATの観測ロケットをジャックして組み付き、まで無理矢理飛行した。

デモンゴーネを倒し、グロース星人との長い戦いに勝ったナオキ。
だがロケットは爆散したために地球には帰れない。
彼は月で独り地球の人々に別れを告げ、ここで寂しく死ぬ覚悟を決める。
だがその時…




ジャンカーZ

ナオキが義姉から借金して買ったホンダZ360GT。ジャンボーグ9本来の姿。
こちらはナオキの私物なので幅広く行動出来る為にストーリー展開のし易さにも一役買っていた。

ジャンセスナ同様、この姿の間は何の特殊能力もないただの軽自動車なので、たまたま追突されたせいで変身(変形?)出来なくなったことがある。

ちなみに赤と銀の奇抜なカラーリングは店頭に並んでいた時からのもの。




必殺技

ハンディングフラッシャー
腕を前に突き出して発射される破壊光線。
Aのそれとは違って帯状の光線。


◆ミラクルフラッシャー
ハンディングフラッシャーの強化版。
より強力だが、直接の決め手になったことはない。


ゴールデンレザー
ジャンボーグAと同じ金色の光線だが、こちらは眼から発射される。
強敵ジャンキラーを粉砕した。


◆ブーメランカット
頭部のクロスカッターをカッターにして飛ばす切断技。
鋭い切れ味で相手を切り裂く他、相手の周囲にエネルギーの渦を作り出して爆破することも出来る。
また、ミラクルフラッシャーを吸収して威力を強化することも可能。


◆ダイナマイトパワー
エネルギーを纏って敵に体当たりをする大技。
ジャンボーグ9最強の必殺技だが、エネルギーを大量に消費する。


◆スワニービーム
口から連続発射される光弾。相手を麻痺させる効果がある。
使い勝手が良く、度々使用された。


◆クロスショット
ミラーマンのシルバークロスと同じポーズで放たれるカッター状の光弾。

専用テーマで歌われている割に最終回でしか使用されなかったが、これが逆転の一手となった。


◆ジャンキック
ジャンキラーに使った強力なキック。ジャンキラーを天高く蹴り上げた。
9にはこれの他にもマシンガンキックという技があるが、マッドゴーネには通用しなかった。


◆必殺ナインレザー
バックルから放つ物質分解光線。


◆クロスパワー
腕をクロスしてから大きく広げてバックルから撃つ光線。ババラスを白骨化して倒した。


◆修理機能
ジャンボーグAの壊れた箇所に触れることで修復することが出来る。また同時に燃料も補給される。


◆エネルギー光線
Aのエネルギーを補充する光線。


◆テレポート光線
Aと同様の光線。ナオキが直接Aのコックピットに移動する際に使用される。


◆ジャンバリヤー
光の壁を作り出して相手の攻撃を防ぐ。
キラーβの高熱火炎を防いだ。




余談


ジャンボーグAがジャンボットのモチーフだったように、こちらもOV作品『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』より登場したジャンキラーのモチーフとなった。
『新ウルトラマン列伝』第9話でもウルトラマンゼログレンファイヤーがジャンナインに似た戦士としてジャンボーグ9を紹介した。(作中では別次元の戦士と断言)

最初は名前こそ宿敵のジャンキラーだったが、ウルティメイトフォースゼロの頼もしい仲間になってからはジャンナインと改められている。


勇者指令ダグオン』に登場したパワーダグオンは、ジャンボーグ9のオマージュ機である。
また『ダグオン』のシリーズ構成を担当した荒木憲一氏とは、氏がジャンボーグ9のデザイン公募に応募していたという不思議な縁があったりする。
前任のジャンボーグAはファイヤーダグオンのオマージュであり、「Aと9が合体したらどうなるのか?」というコンセプトの元生まれたのが「スーパーファイヤーダグオン」である。

東映の白倉伸一郎プロデューサーは子供のころ、ジャンボーグ9が好きだった。


操縦者のナオキが一人しかいない以上、Aと並び立つことは基本的に不可能だが、にせジャンボーグAと戦ったことや9がデモンゴーネのデモンテレパシーで操られた際にAと戦ったことがあり、卑劣な策によって倒されたことがあった。
しかし、後者の際には3代目エメラルド星人の手で再起動してたった一度の共闘でデモンゴーネを退けた。





(ナレーション)「今、立花ナオキは目の奥で追記・修正している。」

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最終更新:2023年07月17日 06:08

*1 出典:ジャンボーグA/円谷プロ/円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション38号/2017年8月15日発行/ディアゴスティーニ

*2 出典:ジャンボーグA/円谷プロ/円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション85号/2019年8月4日発行/ディアゴスティーニ

*3 ただし、一部の操作はAのようなモーションリンク式なのか、9が裸絞をした際にナオキも同じ動作をしていたシーンもあった。