キーブレード(キングダム ハーツ)

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キーブレード(キングダム ハーツ) - (2015/10/10 (土) 10:28:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/25(火) 13:18:29
更新日:2023/09/24 Sun 09:17:54
所要時間:約 14 分で読めます




キーブレードとは、『KINGDOM HEARTS』シリーズに登場する重要なアイテム。
本項目では、新作も含めたシリーズのネタバレを含みます。



【概要】

星の大海に浮かぶ一つ一つの星が別々の世界であり、それらが隔絶されて点在する本作の世界観において、
「世界に救いか滅びをもたらす」という、共通した伝説の存在として語られる、鍵型の剣。
シリーズ主人公のソラをはじめ、ロクサス等のプレイヤーキャラが主に使用している、強い心の持ち主のみが使うことを許されるとされる武器である。

ゲーム上で別のキーブレードに持ち替えることはないが、キーホルダーの付け替えによって形状や能力を変えることができる。
これは、心から造り出されるとされるキーブレードが、キーホルダーに宿った贈り主との想い出に呼応して形態を変化させているため。
キーホルダーの付け替え関係なく、キーブレードの力を使いこなせるようになると、バイクやムチのように自在に姿を変えられる輩もちらほら。
(やたら変えてくるのはKH2FMの留まりし思念がいい例)

又、キーブレード使いの資格を持つ者にしか扱えず、資格のないものが手にしても、その手を離れて持ち主の手へ戻ってしまう。
心から出来ているためか、1でソラがレオンに気絶させられた時を除き、持ち主の意識が完全に途絶えるとキーブレードもその場から消失する。 
基本的に心の力から具現化して形成されるため、「光の世界」や「闇の世界」等の複数種のキーブレードを所有していても、
一度に具現化出来るのは一本(一種類)のみ。
実体を伴わない透明なエネルギー体であれば、何本も生み出すことは可能。


【用途】

★鍵穴の開閉
様々な鍵穴を開閉できる。
宝箱や扉を開けるだけでなく、世界の心に繋がる鍵穴を閉じて闇の侵入を防ぐなどの役割も果たしている。
キーブレードマスターの手にかかれば、その世界のルールや扉をこじ開けて、その世界を闇に呑み込ませて崩壊させることも可能。
扉同様に、キーブレードマスターにもなると人や物に宿った心を抜き出したり、別の対象に仕込むことも可能になる。


★戦闘
主に打撃や切断攻撃で戦う。
キーブレードを介して炎や氷、光線などの魔法を放つこともできる。
より使いこなした者は、大砲、ナックル、鞭、弓など様々な形態への変形を駆使したり、完全には実体化しない分身体を形成して遠隔操作する。
当然ながら、使用者の実力に応じて斬撃や光線一つとっても規模が変わる。

凄まじい力を秘めているが、戦闘面において本作で最も重要になる特徴はハートレス戦で発揮される。
別の武器でもハートレスを一時的に退けることは出来るが、そう時をおかずに復活してしまう。
キーブレードでハートレスを倒すことで、闇に堕ちて制御不能になりハートレスと化した心を解放し、元の人間に戻る条件を整えることができる。


★キーブレードライド
キーブレードを空飛ぶ乗り物に変形させる。
主に他の世界を渡る際に使用するが、高所に移動したり、レースに参加したり、戦闘で突撃に使ったりと用途は様々。
世界の狭間の空間も難なく行き来は出来るが、こうした場所や闇の世界では、闇を防ぐ鎧を着ていないと徐々に心を蝕まれる。



【入手条件】

★心の強さ
基本的な入手条件。
使い手となる者の心をキーブレードが認めることで使用が可能となる。
持ち主とはぐれた際に別の人物を仮の使い手に選んだり、使い手が闇に染まったことで別の人物に資格が移る場合もある。
ソラも上記のケースで、リクテラから継承したキーブレードを使用している。
善か悪かは関係ないようで、兎に角心が強ければいいようだ。


★継承
儀式によって、他のキーブレード使いから力を継承する。
リクは幼少期にテラから継承を受けており、カイリも幼少期にアクアから意図せず力を継承している。


★有資格者からの分離
キーブレード使いから分離して生まれた存在にも扱うことができる様子。
作中ではソラのノーバディであるロクサス、ソラのレプリカであるシオン、ヴェントゥスの心から抜き出された闇であるヴァニタス等が該当する。


★有資格者の融合・憑依
キーブレード使いの力が別の人物に宿ることで、その力が使える。
ヴェンの心を宿すソラがキーブレードをニ本扱えた他、継承前の青年ゼアノートにマスター・ゼアノートの力が宿った事で一時的に扱えた例もある。


★修行
継承以外に、本人の体力と心次第では修行でも使えるようになる。ヴェンがこの例。
この方法で、リアがキーブレード使いになるべく修行している。
リクに関しても、継承した方はソラに譲渡したが、自分の心の力から生成してるらしき剣、ソウルイーターが媒介となって、
リクの心に呼応して「狭間の世界のキーブレード」へと変質した。



【種類】

★光の世界のキーブレード
人々が生活している「光の世界」で手に入るキーブレード。
主にソラ達が使用しており、劇中ミッキーは殆ど使わないが、所有はしている。


★闇の世界のキーブレード
世界全体の闇の側面とも言える「闇の世界」で手に入るキーブレード。
『KH1』でソラ達が光の世界を旅する裏で、ミッキーが闇の世界を冒険し入手している。
一番ベーシックなキングダムチェーンの形態のみ登場している。
「世界のキングダムハーツ」の扉を閉じる際には光と闇の二種類が必要になることは判明している。


★狭間の世界のキーブレード
「狭間の世界」でリクのソウルイーターが変質する形で入手したキーブレード。
こちらも「闇の世界のキーブレード」同様に、具体的な性能の違い等については不明。


★人の心のキーブレード
純粋な七つの光、セブンプリンセスの心を集めることで完成するキーブレード。

その力は「キングダムハーツへの扉を開くこと」と「人の心の扉を開く」というもの。
後述の通り、人や世界の心の断片を寄せ集めて、(中途半端な)キングダムハーツを無理矢理作ることは可能だが、
そこに到達するには扉を開く必要がある。
かつてキーブレード戦争の後辛くも復活した世界において、キングダムハーツに容易に至れないように、
プリンセスの心を文字通り鍵として封じ込める為に生み出されたとされる。

また、このキーブレードを使えば、上記の通りキーブレードマスターでない者でも心を奪ったり植え付けたりすることができるようになる。

作中では刃の先が欠けた不完全な状態で登場しており、本来は刃にハート型の穴が空いている。
未完成品だからかは定かではないが、純粋な光から出来た割には、濃紅の柄と黒い刀身部分がシンプルかつ禍々しさを漂わせるデザイン。


★χ(キー)ブレード
「真のキングダムハーツ」と対に存在し、これを召喚出来ると伝えられる究極の鍵。
キングダムハーツにたどり着くためのもう一つの方法でもある。
全てのキーブレードはこのχブレードを模して造られた人工物であり、
オリジナルはキーブレード戦争の最中7つの純粋な光と13の純粋な闇に分かれてしまったという伝説が存在する。
この経緯から、これを再現するには、純粋な光と闇が交差することで再び誕生させることが出来るとされる。

高次元のもので、かつ全く同等の純粋な光と闇であれば、1つ(1人)ずつでも生成することも可能なようだが、
より確実にχブレードを誕生させるには、伝承に則って7と13の純粋な光と闇を交差させるのがベターらしい。

マスター・ゼアノートの目的の一つであり、『BbS』ではヴェンとヴァニタスを戦わせることで一度完成間近までいったが、ヴェン達の活躍によって破壊された。
今後、マスター・ゼアノートは「7人の光の守護者」と「13人の闇の探求者」の二つの勢力を衝突させることで、χブレード完成を目論んでいる。

作中に登場したものは、二つのキングダムチェーンが交差し、その間を蜘蛛の巣のような意匠の装飾が繋いでいる、
輝く剣、という鍵とは程遠い代物。
完成するとまた別の形に変わるのかは定かではない。


【関連用語】

★キーブレードマスター
光と闇の均衡を守る守護者の称号。このレベルになるとキーブレードを自在に変形させたり、心を自在に操ることができるようになる。
ただし、闇に染まり切っていない心に光が残った(要はまともな)人間は、自分の心は自在に操れるものの、他人の心を好き放題抜き出す真似は出来ない。
現在、該当するキャラはゼアノート、エラクゥス、アクア、ミッキー、リクの5人。
下手をすれば別の世界を崩壊させてしまうだけの力を持つ責任重大な立場だからか、作中の試験ではマスター相当の者が他に居ても一人ずつ選出している。
かつてイェン・シッドもマスターの一人であったが、既に引退している。

一方で、マスター相当とされる者にテラとソラ(とヴェン)がいる。
テラは心に闇があり、制御出来ず自ら不意に使いかけたため落選。
ソラは結果論とはいえ闇に堕ちかけてしまい落選。尤も、彼の心の問題というよりは承認試験の際の策謀によるトラブルが原因。
ヴェンも、同期二人に比べれば未熟な上に外界に出せない事情があって、承認試験を受ける機会が無かった。
旅の途中で最終的に成長を遂げた後のアクアやテラに並び、ゼアノートの魔法すら自力で振り払ったが、結局試験を受ける機会は訪れなかった。

設定上、作中に登場した人物以外にもまだまだ数は居るが、世界が再生された後にはキーブレード戦争の再来にならないようにという戒めの意味も込めて、
各々存在をひけらかさず、過度に干渉しないまま秩序の維持に専念している。


★キングダムハーツ
この世界観では、人に限らず物も心を宿せるだけでなく、世界そのものが心を持っている。
そして、この世に存在する人や世界を繋ぐ、森羅万象の心と言えるもの、所謂意思総体のような存在が
「(真の)キングダムハーツ」である。
このキングダムハーツを手にすればこの世の全てを総べることが出来るため、これを求める者は太古から居たという。

人や世界、それぞれの心を闇に堕としてエネルギーとしてかき集めることで、それぞれのものの心に繋がる
「人のキングダムハーツ」や「世界のキングダムハーツ」を形成ないし召喚することも出来る。
本シリーズの『1』『2』では、この方法でキングダムハーツを求めたキャラクターが登場した。


★キーブレード戦争
古の時代、真のキングダムハーツを求めて光と闇のキーブレード使い達が繰り広げた戦争。
かつて一つであり光のみ存在したとされる世界に、戦いによって闇が生じた。
その後広がり続けた闇に完全に呑まれて世界は消滅しかけたが、僅かに残った子供達の心の光から辛くも世界が再生された、とされる。
そして、現在の複数の世界(主にディズニー作品群)が点在する形で再生され、純粋な光は七つに別れて人に宿ったとされる事変の切っ掛け。
現在はおとぎ話で言い伝えられるのみだが、その古戦場は残っている。

この戦争を再来させ、世界が再生された時に実際に何が起こったかその目で確かめることが、ゼアノートの元々の目的である。


★キーブレード墓場
かつてキーブレード戦争の舞台となり、数々の伝説が残る古戦場。
荒野には、持ち主を失った鍵の残骸が数多く突き刺さっている。
正規のキーブレードマスター達が衝突した結果、直径云十メートル規模のクレーターや穴等の大きな爪痕が残り、
戦いの激しさやキーブレードが秘める力の凄まじさを窺わせる。
余談だが、持ち主の心が抜けたキーブレードはただの頑丈な鈍器になり果て、本来の力は残っていない。

『BbS』ではテラ達とマスター・ゼアノートの決戦が繰り広げられた。
この戦いで分離したテラの思念は、現在もこの地に留まっている。





「俺自身がキーブレードの項目を編集しなくてもかまわない」

「俺の代わりに、みんなが追記・修正すればいい」

「それがキーブレードの項目―――」



「繋がる心が俺の力だ!」

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