座頭市

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座頭市 - (2016/01/14 (木) 08:44:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/06/06(日) 16:45:49
更新日:2024/05/02 Thu 11:38:12
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1962年から始まった勝新太郎主演の時代劇映画シリーズ。及びそれをリメイクした映画、舞台。
盲目の侠客である座頭の市が、諸国を旅しながら仕込み杖から繰り出す抜刀術で悪人と戦う、バイオレンスアクション時代劇である。
神速の居合い斬りで、一瞬にして複数の敵を葬るアクションが特徴。

黒澤明の時代劇と並ぶほど評価が高く、暴力描写と精神性はハリウッドの戦争映画や中国の武侠映画に影響を与えた。


座頭とは盲人の一階級。
市とは按摩師が使う仕事用の名前。

本来は○○の市(山の市、鈴木の市)というふうに名前をつけるのだが、本作の主人公は○○の部分に当たる名前を持たない。
その為「座頭市」「座頭の市」「市」「按摩」「ただの市」等と呼ばれる。


映像化権所有者が座頭市 THE LASTを最後にし、これ以上座頭市映画は作らせないと宣言した。
しかし座頭市関連の権利は2017年に失効する為、それ以降は座頭市が乱発されるのではないかと言われている。
ひょっとしたらハリウッド版が作られるかも(え?ブラインド・フューリーがあるって?何それ?)。


◇歴代座頭市
  • 勝新太郎
最も有名な座頭市。そして、歴代最強の座頭市。
鉄砲で撃たれても、両手の平を銛で貫かれても負ける事無し。
基本的に平和主義者だが、自分を殺そうと刀を抜いてかかってきた者は容赦なく斬る。
一緒に戦った仲間でも斬りかかった瞬間に斬るので、
斬ったあとに気付いてアチャー…することもある。
命の危険が無い相手には無抵抗、もしくは逃げる。
多勢との斬り合いシーンで「今後ろから斬れたじゃん!」的な時代劇あるあるも見られるが、
市の場合、秒速2.8人ぐらいのアホほどの速さで人を斬り捨てていくため、
周りを取り囲んだチンピラが恐怖で斬りかかれない、という解釈ができる。
殺陣ばかりが注目されがちだが、盲目の演技も素晴らしい。
腰が低く、陽気で飄々とした性格。座頭市の中では最も社交的。
また、世話焼きで困ってる人や子供を見かけると手助けしたがり、台所を手伝うと高確率で大根を薪と間違えてカマドにくべる。
頼まれごともすぐ引き受てしまうが、大抵はそれがきっかけで何らかの事件に巻き込まれる。
無類の博打好きで、サイコロの転がる音で出る目を聞き当てるというイカサマ紛いのことをする時もある。(その際は耳がクイクイ動く)

  • ビートたけし
世界的に有名な座頭市。
金髪碧眼が特徴。
勝新の座頭市と比べると内向的で少々直情傾向。たけしの演技と相まって、ヤクザっぽくアウトローでアウトレイジ。
博打はそこそこ好きのようだが、イカサマは嫌い。

  • 綾瀬はるか
女性座頭市。
前述の2人と比べて、陰の部分が強い印象を与える。
着物はボロボロなのに首から上が綺麗すぎる。
殺陣も基本的に立っているだけに見える。
こちらもサイコロの目を聞き当てる特技を持つ。
評価は若干低め。

  • 香取慎吾
最後の座頭市。
評価は底が見える程低い。時代劇に英字表記は駄作になりやすい法則。
座頭市の最期を描いた為か、歴代の座頭市の中でも“最弱”。


◇代表的な座頭市映画

座頭市物語(1962年)
監督:三隅研次
出演:勝新太郎、天知茂
記念すべき第1作。クライマックスまでの展開が秀逸。

続・座頭市物語(1962年)
監督:森一生
出演:勝新太郎、若山富十郎
勝新太郎の実兄・若山富十郎が劇中でも市の兄を演じ、兄弟対決を繰り広げる。

座頭市地獄旅(1965年)
監督:三隅研次
出演:勝新太郎、成田三樹夫
ストーリーの評価が高い。

座頭市牢破り(1967年)
監督:山本薩夫
出演:勝新太郎、三國連太郎
勝プロ製作作品第1作目。これまでになく、バイオレンスでグロテスクな表現が多い。

座頭市血煙り街道(1967年)
監督:三隅研次
出演:勝新太郎、近衛十四郎
勝新太郎が尊敬する役者・近衛十四郎との共演。
近衛十四郎の殺陣は随一と言われ、今もって超える者はいない。

座頭市と用心棒(1970年)
監督:岡本喜八
出演:勝新太郎、三船敏郎
勝新太郎と三船敏郎の夢の共演。
勝新座頭市では興業収入No.1。

新座頭市・破れ!唐人剣(1971年)
監督:安田公義
出演:勝新太郎、ジミー・ウォング
日本剣術とカンフーの対決がテーマ。

座頭市(1989年)
監督:勝新太郎
出演:勝新太郎、緒形拳
勝新版最終作。クライマックスの100人斬りは圧巻。一部では、座頭市シリーズはこの作品までとの声も。

座頭市(2003年)
監督:北野武
出演:ビートたけし、他
海外(欧米)で座頭市と言ったらコレ。
北野武のスタイリッシュなグロテスク表現とビートたけしのコミカルな表現が合わさっている。
終盤の和服に下駄でタップダンスを踊るシーンが有名。

ICHI(2008年)
監督:曽利文彦
出演:綾瀬はるか、他
女性が主人公の為か、性差別の側面が大きく見られ、「めくら」と蔑称で市が呼ばれる描写がない。

座頭市 THE LAST(2010年)
監督:阪本順治
出演:香取慎吾、他
勝新座頭市でも何度か描かれた座頭市の恋愛をより重点的に描いた作品…のはずなのだが…
そして、座頭市の死を描いた作品。








「坊や、おてんとさんの下で胸張って追記出来るような男になるんだぞ」

「修正ならこっちのもんだ。見当つけて、斬ってきな!」

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