シリウス(爆ボンバーマン)

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シリウス(爆ボンバーマン) - (2016/11/19 (土) 17:12:32) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/09/22 (木) 18:57:21
更新日:2024/04/12 Fri 09:04:40
所要時間:約 6 分で読めます




シリウスとは、NINTENDO64用ソフト『爆ボンバーマン』に登場するキャラクター。


白い鎧に身を包んだ謎の人物。
星の力を無尽蔵に吸収し、自身の絶対的な力に変換する「宇宙石(コズミックキューブ)」を手に、ボンバー星を侵略しにきたアルタイル
シリウスは彼に対して恨みを持っているらしく、「共にアルタイルを倒そう」とボンバーマンに協力を求めてくる。

上から目線で冷淡な物言いをすることもあるが、それも後述する彼自身の厳しい境遇故か。
しかし、口調はともかく本編では情報面・戦闘面の両方でボンバーマンをサポートしてくれる心強い味方である。

序盤ではまだ敵の正体や戦況を良く把握していないボンバーマン(とプレイヤー)に対して、
アルタイル一派が世界征服を企んでいることや、そのためのアイテムである宇宙石の性質について説明してくれる。
過去の因縁からか、アルタイルにとって星の住民を虐殺するのは「手についたホコリを取るのと同じ」であることや、
彼自身は宇宙石を完全に使いこなせてはいないために星のエネルギーを吸収していることなど、その内情に詳しい。

それ以降もゲーム中では基本操作やそのステージに関するヒントをくれるほか、巨大ボス戦前にはリモコンボムを渡してくれる。
だが、グリーンガーデンのステージ2では、腕試しの為に自ら戦いを挑んでくる。

そして、上記にあるアルタイルに対する恨みについての話は、とあるステージで聞ける。

以下、その内容

「私はかつて住んでいた星を、アルタイルによって壊滅させられた…。私も奴に何度か勝負を挑んだが、全く歯が立たなくてな…

揚句の果て、弟や妹達を殺され…それからだ、奴を倒し、この宇宙に平和を取り戻してくれる勇者を探し始めたのは。

私が君に協力するのは宇宙を救おうという、崇高な使命感からじゃない。ただ恨みを晴らしてほしいからなんだ。君には迷惑かもしれないがね」

この話を聞いたプレイヤーは、「必ずアルタイルを倒してやる!」と決意を固めたことだろう。

そして見事アルタイルを打ち破るとアルタイルは逃亡。
シリウスは撤退するブラックシティからボンバーマンを脱出させる。

シリウス「よくやったボンバーマン、アルタイルには逃げられてしまったがそれはそれでまあ仕方あるまい」

シリウス「正直言うと君には少し失望したがね。君とはもう二度と会う事はないだろう、元気に暮らしていきたまえ」

やはり家族の仇であるアルタイルを倒せなかったことには落胆したようだ。
そして、その言葉を最後にシリウスは何処かへ飛び去っていった……




以下ネタバレ















全て集めると何かが起こると言われる「ゴールドカード」。それを100枚集めてから再びアルタイルを撃破すると……

アルタイル「覚えておけ!」

と捨て台詞を吐き、手下のレグルスの肩を借りて逃亡しようとする。
その時……

シリウス「はっ!」

突如シリウスが現れ、アルタイル達を叩き落とした。崖へ落ちていくレグルス。
シリウスが助けに来てくれた!

しかし彼はアルタイルが落とした宇宙石を拾いあげると力を吸収、そして彼の口から出た言葉は……



シリウス「久しぶりだなアルタイル。貴様が私から掠め取っていった宇宙石は返して貰った、これはその礼だ!!」

シリウスはアルタイルを蹴り上げると、極太のレーザーで跡形も無く消滅させる……
あれ?宇宙石はアルタイルのものじゃなかったの……?

シリウス「よくやったボンバーマン。君は私の思った以上に活躍してくれた。失っていた力も取り戻す事が出来たしな

なんと宇宙石は元々彼の物だったのである。その昔、アルタイル達が四人掛かりで襲って盗んでいったらしい。
なんだか腑に落ちないが……礼でも言って帰るんだろう。
なんかBGMが怪しいが、これが真のエンディングなんだな……と思う。
しかし


シリウス「間抜けな嘘をついてまで君に協力してきた甲斐があったというものだ!もっとも、この石を取り返した今、君達のような下等な生き物が存在すると思うだけで不愉快だ。この星もろとも、消してやるよ


などと、とんでもない理由でボンバーマンを裏切り惑星ごと滅ぼす事を宣言。
「間抜けな嘘」というが、一体どこまでが本当なのか…
自身の城、「レインボーパレス」に引きこもる。

やっとの思いでゴールドカードコンプリート、だが裏切られるという……

もちろん、その後は一切ボンバーマンに協力をしてくれない。
ボス戦でのリモコンはあらかじめ設置された状態になり、各ステージにいたシリウスは、全てコピーロボットに成り代わる。

コピー「シリウス様ニ逆ラウダケ無駄ナ事ダ。オトナシク諦メルガイイ」

自分のコピーロボに自分を様付けで呼ばせるシリウスさんマジナルシスト。
そして、そんなシリウスをぶっ飛ばす為、レインボーパレスにボンバーマンは乗り込むのだが……

そのステージがムズイ。難しすぎるのだ


ステージ1では複雑なボムジャンプを要求され、ミスすれば即死の上空ステージ。
ステージ3はクリア目的なら即死こそしないが、更に複雑なボムジャンプを要求される。

ボスはともかく、ステージの難しさに絶望した者は多い事だろう。


門番であるマスターを打ち破り鬼畜なステージを突破すると、ついにシリウスとの最終決戦となる。

最初は宇宙石が作りだした宇宙空間で戦う。
ボムと爆撃攻撃を仕掛けてくるが、回避は容易。
また、この時シリウスに攻撃しても「無駄だ」と言われ一切通じない。

だが効かなくてもチクチク攻撃し続けると(ある方法で場外アウトさせる事も可能)、痺れを切らしたのかアルタイルを葬り去った極太レーザーでボンバーマンを消そうとする。

しかしその時、突如レグルスが乱入。
シリウスを弾き飛ばし宇宙石をで破壊する。
てか宇宙石モロくね?

シリウス「きっ、きさまああぁ!!」

レグルス「はっ!ザマァネエナ!!」

レグルスは一度ボンバーマンに敗北し、彼をライバルとして認めていた。

自身の手でボンバーマンを倒す為にはここで死なせる訳にはいかないと考え、このような行動をとったのだ。

レグルス「おい!ボン!話しはあとだ。まずはコイツをぶっつぶす!」

この一連の展開はかなり熱い。

そしてレグルスと協力し、2回戦目に突入。
超高速移動しながらの最大火力のボムと極太レーザーで攻撃してくる。
極太レーザーと高速移動中は無敵な為、なかなかに厄介。

そして先程かっこよく登場したレグルスは、戦闘中かなりアホの子になっている。
同じ所を行ったりきたりしたり……
自分から爆風&レーザーに突っ込んだり……
ぶっちゃけ役立たず

だが彼が戦闘不能になるとゴールドカードが手に入らない。カード狙いのプレイヤーは死なせる訳にはいかない為、なお困ることに。

そしてレグルスと協力(笑)してシリウスを打ち破ると、彼は絶叫をあげながら爆散。
ボンバーマンはレグルスに連れられ、落下するレインボーパレスから脱出した。

レグルス「以前、俺達4人がかりでさえ奴からは宇宙石を奪うのが精一杯だったってのに、そいつを倒しちまうとはな…たいした奴だぜ。
もっとも、気に入らねぇのは相変わらずだけどな!
お前との決着はいつか必ずつけてやる。それまで誰にも負けるんじゃねぇぞ!それじゃ、あばよ!」

再戦を誓うと彼は飛び去っていった。


これが真のエンディング。
ゴールドカードを揃えずにクリアすると見れるエンディングは、判りづらいが実はバッドエンディングなのだ。

こうして続編の爆ボンバーマン2にキッチリ繋がる事になる。


だが、今までクールな味方キャラだと思っていたシリウスが敵だと気づくのは難しいだろう。
ステージ中でついた嘘の出来もなかなかのものである。

しかし、全てを理解した上で改めて作中の彼のセリフを見なおしてみると、

「初対面、以降もアルタイル一派討伐を依頼するはずのボンバーマンに対しての上から目線」
「家族の仇であり、自分が敵わないはずのアルタイルを無能呼ばわりして見下している」
「敵の所有アイテムである宇宙石についてやけに詳しい」
「アルタイルが星の住人達を虐殺するのは『手についたホコリをとるのと同じようなこと』と、淡々と語る」

と、彼の本性である冷淡な性格やアルタイル一派と繋がりがあることを仄めかす内容となっており、
微妙な伏線が張られていたことが分かる。

アルタイルを見下していたのは元々彼が自分の部下であり、力も劣るため。
彼らは反旗を翻したものの、4人がかりでもシリウスから宇宙石を奪うのが精一杯であり、
また本来の所有者であるシリウスのように使いこなすこともできなかったのだ。

だが結局シリウスも一言多かったが為に、彼の言う所の“下等生物”に滅ぼされた訳だ。

素直に礼を言って帰れば良かったのに……
口は災いの元である。




追記・修正はゴールドカードを120枚集めてからお願いします。

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