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ピンポン - (2014/03/20 (木) 08:25:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/01(金) 20:51:22
更新日:2024/04/13 Sat 23:58:55
所要時間:約 5 分で読めます





ピンポンは週刊ビッグコミックスピリッツに連載された松本大洋による卓球漫画。


主人公の挫折、再起、そして栄光を通じて人間的成長と彼がヒーローとして復活出来るか?が主軸。
また、他の登場人物も挫折や才能の壁、才能がある故のプレッシャーなど苦悩しながらも前に進んでいく姿はこのストーリーを更に深いものにしている。

絵は好き嫌い分かれるかもしれないが慣れれば慣れるほどこの絵だからこそ良いと思う人も多いのでは?


現在の卓球のルールとピンポン当時の卓球ルールは大幅に改正されてることに注意。

【例】 21点先取→11点先取、サービス5本交代→2本交代など。


【主な登場人物】
片瀬高校一年→二年
右ペン表ソフト速攻型→異質速攻型

主人公。才能はドラゴンを遥かに凌駕するが過信と脆いプライドから堕落していき、中盤に挫折。
タバコやお菓子による不摂生、ラケットを燃やすなど完全に駄目になったかと思われたが卓球を捨てきれず、アクマの後押しもあって再起。
後半は特訓の成果か膝の爆弾と引き換えにバックの弱点を克服するための裏面打法など才能が徐々に開花、その成長スピードは驚異的でインハイ予選中ですら進化を続け、ドラゴン戦で覚醒。
ヒーローとして完全復活を遂げる。


片瀬高校一年→二年
右シェーク両面裏ソフトカット主戦型→異質カット主戦型

ペコの親友でもう一人の主人公といえる存在。無口で無愛想。
類い希な実力とセンスの持ち主だが優しすぎる事、相手への甘さ、闘争心のなさから本来の実力は出し切れていなかった。
序盤は堕ちていくヒーローと彼の復活を待つのを辞めて一人で突き進んでいく彼が対比される形で描かれる。
後半は指摘された欠点は克服、インハイ予選決勝でペコと激突した際は膝の弱点を要所なく狙うなど甘さはなくなっている。
ペコが完全復活したことで憧れのヒーローと真剣勝負が出来る事が余程嬉しかったのか、決勝戦で初めて笑顔を見せた。


  • ドラゴン(風間竜一)
海王学園二年→三年
右シェーク両面裏ソフトドライブ主戦オールラウンド型

本作におけるラスボス的存在。その実力は個人でインハイ二連覇、60以上の連勝記録など変態的。
礼儀も正しいがあくまで挑戦的、かつ卓球の強弱でしか人を判断しない事に加えストレートな言動から徐々に孤立していく。
そのメンタルはタフなものであると思われたが実はかなり繊細で最強としてのプライドと負けてはいけないというプレッシャーから試合前はトイレに籠もってしまう。
そんな彼を理解出来たのは卓球を離れたアクマと海王の顧問のみであった。
三年のインハイ予選準決勝でペコと激戦を繰り広げる事になる。
卓球が苦痛でしかない彼は、凄く楽しそうに、そして覚醒していくペコに感化されてこの苦痛から解放されることになる。


  • チャイナ(孔文革)
辻堂学院
右中国式ペンドライブ型

中国のエリートであったが敗北、再起をかけて日本にやってきた。
最初は日本人を見下し、いきなり挑んできたペコを叩き潰すが一年目のインハイ予選でスマイルに勝つも手を抜かれた事を感じ取り、ドラゴンに叩き潰された事から再起も不可能になってしまう。
そのあたりから徐々に軟化、通訳を国に返して一人で日本に残り、辻堂の生徒を指導することになる。
二年目のインハイ予選では初戦に復活したペコに当たるも敗北。しかし穏やかな顔でペコの才能と実力を認めた。また、辻堂の部員達の成長を素直に喜び、良いところまでいけそうなど最初の見下した態度は改まっていた。


海王学園一年→二年
右ペン表ソフト速攻型

ペコやスマイルの幼なじみでペコに憧れ、ペコに勝つために海王学園に入った。
インハイ予選では海王一年レギュラーとして出場。ペコとぶつかるも勝利、彼を挫折させた。
しかしドラゴンがスマイルにしか興味を示さない事への嫉妬からスマイルに勝負を挑むも敗北、才能の差を痛感し、そのまま卓球から足を洗うことになる。
その後はペコの再起のキッカケを作り、ドラゴンの心境を唯一顧問以外で理解するなど要所要所で登場した。

卓球の才能に関してはあらゆる人物からないと評されるも他人の何十倍もの努力で海王のレギュラーを掴みとった男。
スマイルという才能に打ちのめされたあとは素直な性格になる。
自分には才能がないがペコには誰よりも高い所に飛べる才能がある事を認め、もう一度自身が憧れたヒーローとして復活して欲しいという願いを語るシーンは作中の名場面の一つだろう。


  • オババ
卓球センタータムラの経営者。
指導者としての能力も高く、短期間で不摂生をしたペコの肉体を元に戻したり、裏面打法に変えた事へのアドバイスなどをした。
また、息子は大学卓球部の顧問で彼の指導によってペコは飛躍的に成長、裏面打法を習得することになる。


  • 小泉丈
片瀬高校卓球部の顧問。
ペコの練習態度から彼の事は切り捨て、スマイルという才能に着目、本気で彼の指導を始めるようになる。
過去はバタフライジョーという異名を持った名選手で綺麗すぎる卓球をする選手だった。だがその優しさが仇となって引退する事になる。



また、宮藤官九郎が脚本を務め、窪塚洋介主演で映画化されているが打ち方等はおいといて精神状態などはキチンと描かれ、役者の好演からなかなかの良作だと思う。

なお、アーイキャーンフラーイ!!は映画版ならではである。



最後に、この作品に触れて遊びじゃなくガチでやる卓球も面白そうだな!と思ったら大会を見に行って欲しい。

インハイやインカレなどにいけば高い技術を持った選手が身体能力をフルに駆使してあの小さい台の周りをダイナミックに動き、強打の応酬をするなど非常に見応えのある試合を見れる。
どのスポーツも映像なんかでは迫力は伝わらないが卓球は特にそうだと思う。
是非、作品と変わらない会場の熱い雰囲気を体感してほしい。




追記、修正はピンポン星から来た人がお願いします。




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  • まさかのアニメ化決定!この2014年の深夜枠に登場する女の子はほぼババァのみ!というこの素材w期待してんぞ -- 名無しさん (2014-03-20 08:25:53)
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