ダークプリキュア(ハートキャッチプリキュア!)

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ダークプリキュア(ハートキャッチプリキュア!) - (2014/08/02 (土) 01:20:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/11/04(金) 06:03:10
更新日:2024/04/03 Wed 21:22:13
所要時間:約 4 分で読めます




『闇の力よ集え……ダークタクト!』



ダークプリキュアとはハートキャッチプリキュア!に登場する敵キャラクターである。
CV:高山みなみ


黒い衣装とコウモリのような片翼にオッドアイ、更にはロンググローブやオーバーニーソなど、色々と詰め込んだデザインをしている。

更に中の人ネタで視聴者の間では「キュアバーロー」と呼ばれる事がある。


使用する武器はダークタクト。
販促アイテムでないためか、形状は鋭角的。
必殺技は「ダークフォルテウェイブ」「プリキュア・ダークパワー・フォルティシモ」
放つ際の色は黒と赤。


砂漠の使徒に所属し、サバーク博士の「世界を砂漠化する」という目的のため、プリキュアを何度も追い詰めた。



初登場は本作の冒頭で、2対1且つパートナーの消滅で心が折れていたとはいえ、あのキュアムーンライトを破り、こころの大樹を弱らせる。
その際、キュアムーンライトのプリキュアの種を割り、その片割れを回収してしばらくの間変身能力を失わせた。

キュアムーンライトとは切っても切れぬ宿敵同士であり、この後も幾度となく相交えることとなる。


敵キャラクターの中でも随一の強さを誇り、ムーンライト以外のプリキュアでは結局最後まで歯がたたなかった。


月影ゆりがキュアムーンライトの正体だと察すると、彼女を非常に強く意識するようになる。
『キュアムーンライト……お前は私だからだ!』等の台詞から、その具合が見てとれる。



ついにキュアムーンライトが復活すると、互いのフォルテッシモがぶつかり合う死闘の末、敗北し負傷する。
この時のバトルは完全にDB

その後しばらくの間登場が無かったが、物語終盤にパワーアップして再登場。オッドアイが無くなり、両目とも金色となっていた。



世界が砂漠化し、プリキュアVS砂漠の使徒の戦いがついに大詰めとなると、キュアムーンライトと最後の決戦を繰り広げる事となる。

サバーク博士の洗脳が解け、彼が実の父親だと知ったキュアムーンライトの「世界を救う」という気持ちがダークプリキュアの執念を上回り、
『フローラルパワーフォルテッシモ』によって完全敗北を喫する。


その後、サバーク博士により『ダークプリキュアは月影ゆりの体の一部から作られた』という真実が明かされる。

つまりダークプリキュアはキュアムーンライトの妹のようなものであり、
洗脳されていたサバーク博士の歪んだ感情があったがために、プリキュアの敵として生まれてきてしまったのだった。

サバーク博士自身、ダークプリキュアとキュアムーンライトの事を「2人の娘」と称した。



正気を取り戻したサバーク博士に対しても、彼を父親だと慕う気持ちは変わらず、ボロボロの身体で必死に立ち上がり、彼の所へと向かおうとする。

そして、最後はサバーク博士の胸に抱かれながら「おとうさん……」という一言と笑顔を残し、光となって消えていった……

悲しいBGMと相まってこのシーンには多くの視聴者が涙を流した事であろう……



ダークプリキュアはキュアムーンライトとの関係を「月の光と影」と喩えていた。
キュアムーンライトを倒す事で、「作られた」自分の存在を「本物」としたかったのである。

また、見た目にも伏線は張られており、ダークプリキュアがロンググローブを左腕に着用しているのに対しキュアムーンライトは右腕。
メインカラーをとってみてもやはり「光と影」なのである。
顔立ちに関してはキャラクターデザインを担当した馬越嘉彦曰く「ゆりと同じだが彼女から温かみを抜いた感じ」とのこと。また作中の描写通り「お人形さん」のイメージもある。


ちなみに、『DX3』の時期に発売されたMOOK本「プリキュアぴあ」における記述(ハートキャッチ制作陣へのインタビュー)によると、
ダークプリキュアは初期設定の時点では存在しなかったという。

ダークプリキュアはプリキュア役のオーディションに来ていた高山さんの演技を見た制作陣が、
「ぜひ高山さんに合うキャラを作りたい!」と強く感じたことで生まれたキャラクターなのだ。



満と薫イースという前例がある為、
最終回直前で善のプリキュアに覚醒するのではと期待されていたが、その期待は見事に打ち砕かれた……

悲しい戦いの果てに悲しい結末を迎えてしまった彼女。
そんな彼女がサバーク博士の事を「おとうさん」と呼んだのはあれが最初で最後である。


プリキュアでありながらも敵として生まれ、戦い続けた彼女だが、それもひとえに愛する父親のためだったのだろう……。

立場は違えども、自分の誇りを貫き、愛する者の為に命懸けで戦ったダーク。ある意味、彼女も立派に"プリキュアであった"と言えるだろう。



『追記・修正よ集え……ダークタクト!』

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