S級侵略者(デュエル・マスターズ)

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S級侵略者(デュエル・マスターズ) - (2023/02/27 (月) 19:54:00) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/12/21 Mon 14:48:10
更新日:2024/04/13 Sat 02:53:51
所要時間:約 3 分で読めます





「不死」の侵略者であるデッドは、レッドゾーン・ゲリランチャー・ベガスダラーの3体にS級ウイルスを注入し、S級侵略者として復活させた。



S級侵略者は、デュエル・マスターズの種族である。



概要


DMR-19で登場した種族。
特殊種族の一つで、種族カテゴリ「侵略者」に属する。

単純に言えば「S級侵略」を持つことで手札以外のゾーンからも侵略*1できるようになった連中であり、
侵略者の本拠地である海底都市にいる3つの派閥がそれぞれのS級侵略を司る。
その都合上進化クリーチャーしか存在せず、サポートするクリーチャーもただの侵略者である。
また、侵略の上位的な能力であるが、そもそも基本「侵略」というギミックそのものが強すぎるため、今までのクリーチャーが不遇というわけでもない。
(というか光や火にS級侵略出しにくいだろうし)

  • 水は「宇宙(スペース)」が司る「S級侵略[宇宙]」
  • 闇は「不死(ゾンビ)」が司る「S級侵略[不死]」
  • 自然は「原始(トライブ)」が司る「S級侵略[原始]」

が該当する。
この他、禁断の力に取り込まれてしまったとあるキャラクターは「S級侵略[轟速]」を持つ。

S級侵略[宇宙]


S級宇宙(スペース) アダムスキー 水文明 (7)
進化クリーチャー:マジック・コマンド/S級侵略者 7000
進化-自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
S級侵略[宇宙]-水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、バトルゾーンまたは自分の手札にあるこのカードをその上に重ねてもよい)
W・ブレイカー
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、かわりに相手の山札の上から2枚を、持ち主の墓地に置く。
「宇宙(スペース)」の侵略者が得意とする「無重力勝利」のキーとなるクリーチャー。
名前の由来は未確認飛行物体(UFO)の分類の一つ「アダムスキー型UFO」からか。
手札だけでなく、「バトルゾーンから進化」というデュエル・マスターズでも前代未聞の進化方法を司る。

バトルゾーンからの侵略は、自分以外のクリーチャーが攻撃する時、進化元からアダムスキー1枚だけをひっぺがして、
攻撃クリーチャーにのせるという手順を取る。

このため場に青いコマンドが並んでいれば複数回攻撃できるというクリーチャー。

そして自分の1枚のシールドブレイクを、代わりに2枚のデッキ破壊に置換するという能力を持っており、
この能力によるライブラリアウトを「無重力勝利」と呼んでいるようだ。
アダムスキー自体がW・ブレイカーを持つため、攻撃するたびに4枚のデッキ破壊が可能。
しかもこの能力、「置換能力」であるがゆえに《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》などの置換効果すらすり抜けてしまう。
ただし山札は初期状態で(相手のシールド展開と初手を引いた)30枚あり、こいつを出せるタイミング的に20余枚くらいはあるため、
6〜7回は攻撃できるようにするか、あるいはこいつに打点を増々にして対応するようにしたい。

S級侵略[宇宙]は自身が攻撃するわけではないので、フリーズなどでこのクリーチャー自身の攻撃が不可能な状態になっていたとしても別のクリーチャーで攻撃すれば問題なくS級侵略[宇宙]を発動できる。


S級侵略[不死]

S級不死(ゾンビ) デッドゾーン 闇文明 (6)
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/S級侵略者 12000
進化-自分の闇のクリーチャー1体の上に置く。
S級侵略[不死]-闇のコマンド(自分の闇のコマンドが攻撃する時、自分の手札または墓地にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを-9000する。
データをコピーされクローンを作られた挙句素体はゾンビ化と、なんとも可哀想な気はするレッドゾーン。
とはいえ、その強さは本家に勝るとも劣らない。

除去能力は選択になったためアンタッチャブルが選べなかったり、どこぞのかっぱえびせんやモルトくんのお友達の能力が誘発したりするが、
かわりに《光器パーフェクト・マドンナ》のようなクリーチャーが焼けるなど利点も少なくない。

そして闇なので進化元がSAはない代わりに、墓地から侵略できるためデーモン・コマンドなどとの相性は抜群。
他にも闇文明エンジェル・コマンドや《真実の王 ヴィヴァルディ》など侵略元も多数。
挙句手札からコストを払って召喚しても特に痛くないレベルのコストパフォーマンスを誇る当たりも元祖同様(というか、こいつが元祖本人なのだが)

更に《憤怒の猛将ダイダロス》の効果で破壊することであちらのアタックトリガータイミングには墓地にいるため
ダイダロスに再侵略可能(他のS級不死にもいえることだが)。

本家同様の活躍が期待される(というか、こいつが本家なのだが。)

S級不死(ゾンビ) デッドゲリラ 闇文明 (6)
進化クリーチャー:ゲリラ・コマンド/S級侵略者 11000
進化-自分の闇のクリーチャー1体の上に置く。
S級侵略[不死]-闇のコマンド(自分の闇のコマンドが攻撃する時、自分の手札または墓地にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
スレイヤー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、次の相手のターン、相手のクリーチャーはすべて、可能なら攻撃する。
cipで《ファントム・ベール》を撃つテクニカルな進化クリーチャー。
名前の通り、ゲリランチャーのゾンビ化クリーチャーなのだが、ゲリラがゾンビとか戦争だったら泣きたくなる。

デッドゾーンに比べると強制攻撃という考えどころを誤ると自爆する能力だが、
他方で相手の足並みを一気に崩すなど戦局を見極めればいやらしい能力でもある。
まさにゲリラさながらと言える。なお本家ゲリランチャーは自身への攻撃を強制するためこちらのほうが使いにくいことは確かではある。

S級不死(ゾンビ) デッドダラー 闇文明 (7)
進化クリーチャー:マジック・コマンド/S級侵略者 8000
進化-自分の闇のクリーチャー1体の上に置く。
S級侵略[不死]-闇のコマンド(自分の闇のコマンドが攻撃する時、自分の手札または墓地にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から1枚目を墓地に置く。その後、そのカードとコストが同じカードをすべて、自分の墓地から手札に戻す。
ベガスダラーのゾンビ化クリーチャー。
死んでもなお分の悪い賭けに挑む生来の(ゾンビだけど)ギャンブラー。
見ての通りリターンがあまりにも少なく、また墓地に埋めておいたクリーチャーが手札に加わるのはそれぞれのクリーチャーにとって利点と欠点が変わるので
なかなか三体では使いづらい部類に入る。

とはいえ成功した場合は闇らしからぬ手札補充となるため、そういうのが向いているデッキでは打点確保に入れてもいいかもしれない。

S級侵略[原始]

S級原始(トライブ) サンマッド 自然文明 (3)
進化クリーチャー:ゲリラ・コマンド/S級侵略者 3000
進化-自分の自然のコスト3のクリーチャー1体の上に置く。
S級侵略[原始]-自然のコスト3のクリーチャー(自分の自然のコスト3のクリーチャーが攻撃する時、自分の手札またはマナゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
自分のクリーチャーが3体以上あれば、このクリーチャーに「T・ブレイカー」を与える。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにクリーチャーが4体以上あれば、そのうちの1体を選び、持ち主のマナゾーンに置く。
名前にも「3」、コストも「3」、パワーは「3」000、侵略条件も他と違いコマンドではなくコスト「3」の自然クリーチャー。
そして得られる打点も3で、さらにバトルゾーンの数も3以上が嫌い。

というのも原始の侵略者、「3以上の数字が数えられない」のである。本当に原始的すぎる。

侵略元は自然ならもはやゴマンといる。
そして数を出せば打点もあるため面白いクリーチャーであると言える。
ただし単体の戦力はバニラ並なのでマナ回収手段などを確保しつつ戦っていきたいところ。

S級侵略[轟速]

禁断の轟速 レッドゾーンX 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/S級侵略者/イニシャルズ 8000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分の闇または火のクリーチャー1体の上に置く。
S級侵略[轟速]-闇または火のコマンド(自分の闇または火のコマンドが攻撃する時、自分の手札か墓地、またはバトルゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印をひとつ付ける。
遂にレッドゾーンがイニシャルズとして禁断の力に奉仕するようになってしまった形態。
侵略者が用意したクローンとは思えないので、おそらくはデッドゾーンと化した初代がイニシャルズ化したのだろう。
レッドゾーンとしての解説は《轟く侵略 レッドゾーン》、イニシャルズとしての解説はイニシャルズ(デュエル・マスターズ)の項に譲るとして、
ここでは純粋なS級侵略の使い勝手を見てみたい。

まずこのクリーチャーは2色である。その都合なのか、当然のように闇からも火からも侵略できる。
更にS級侵略[宇宙]に似て、バトルゾーンからも侵略可能であり、元がS級侵略[不死]ゆえか墓地からも侵略できる。
(もちろん、通常通り手札からも侵略できる。)
このため赤単デッキでは「墓地から出せる除去付き赤コマンド」、
黒単デッキでは「ドキンダムXの封印を解除できる黒コマンド」
として運用できる。もちろん混色デッキでも両方の特性が活かせる。

これが従来のレッドゾーンないしデッドゾーンに比べると、打点が低い代わりに柔軟性を得たとも言える。
レッドゾーンの選択除去でもなければデッドゾーンのパワー低下でもない部分はコマンド全盛環境では不安もあるが、
それでも時間稼ぎとなったり、相手のメイン種族によっては下手にどこかにうめるより効果的でもある。

ただし注意点は「バトルゾーンからの侵略の場合、S級侵略[宇宙]とことなり進化元も移動する」ことである。
最もこれを活かして進化元を増やして《死神アトミック・デストロイヤー》に繋いでもいい。
無論、「場に出た」扱いにならないため、黒単で使う場合にはむしろ積極的に自害してドキンダムに繋ぐのもいいだろう。

余談

そもそも侵略は通常の手札からでもかなりのアドバンテージを稼げることは既に上述のとおりである。
にもかかわらず、「バトルゾーン」や「墓地」といったアド損が起きない場所からの侵略や、
「マナゾーン」といった自然文明にとって潤沢に貯められるエリアからの侵略が追加されたことで、
ますます革命軍との差がついていないかという指摘がある。

第一S級じゃない時点でも「進化コマンドから進化」「コスト9から進化」「革命軍から進化」と割とやりたい放題してるのが侵略者であるわけで、
今後革命軍がそれら侵略者にどう立ち向かっていくのかを楽しみに見て行きたいところである。


追記・修正はS級侵略を決めながらお願いします。


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