デーモン・コマンド(デュエル・マスターズ)

登録日:2012/09/25(火) 01:37:23
更新日:2024/12/05 Thu 16:50:03
所要時間:約 4 分で読めます







輝かしい才能とそれを自分たちのためだけに使う身勝手な魂。

それが我ら闇文明の矜持。



デーモン・コマンドとは、TCGデュエル・マスターズ」に登場する種族の一つである。




概要


基本セットの第1弾から登場した闇文明を代表する種族。
設定上は闇文明の支配種族であるダークロードによって召喚されたまさに文字通りの悪魔。
比較的統一性のある他文明の重量級種族と違って、現実の伝承にある悪魔が様々な姿をしている事を反映したのかデザインに統一性がなく、骸骨の鎧を装着した巨人から獅子の様な獣にいたるまで様々な容姿を持つクリーチャーがいる。

メディア展開では黒城凶死郎が愛用する種族として有名で、以降の作品でもデーモン・コマンドを切り札するキャラクターが登場する事が多い。

さて、そんなデーモン・コマンドだが他の第1弾から存在するアーマード・ドラゴンエンジェル・コマンドといった古参重量級種族と比較すると種族単位でこれといった得意とする戦術が無いのが特徴である。
なにせ基本セットの段階でも全体除去ハンデスパワー馬鹿といった統一感のない効果を持たされており、よく言えばバラエティに富んだ種族、悪く言えばまとまりが無い種族といった評価をくだされやすく、種族デッキを組むより一部の優秀な効果を持ったクリーチャーが他のデッキに出張するという事が多かった*1
この辺りはもう一つの闇の主要種族であるダークロードが戦国編辺りから墓地利用・呪文多用、更にドラゴン・ゾンビとの高い融和性という個性を確立していったのとは対照的である。

この辺りは公式も思う所があったのか神化編では“死神”という名称サポートを生み出したり、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》による【連デモ】という新たなデッキタイプを推奨したりと色々試行錯誤していたようだがどれも本流にはなりきれず、《死神明王バロム・モナーク》が登場した辺りからダークロードから遅れて墓地利用戦術も取り入れ始めるものの、デーモン・コマンド自体がそこまで墓地肥やしは得意ではないという欠点があり*2、この問題点は王道篇現在まで解決されていない。

ドラゴン・サーガ期になると派生種族のデーモン・コマンド・ドラゴンが登場するが、こちらもどちらかと言うと他の種族との混合デッキが主流である。
この時期になると、マスターズ・クロニクルパックやクロニクルデッキの強化で種族デッキに一応の方向性が与えられたものの、それが種族間シナジーは特に設けずとにかくマナブーストを駆使してバロムを早出しするというぶっちゃけグッドスタッフに近く、種族デッキと言っていいのかもわからないなんとも言えないものであった。

勝太編が終了し、ジョー編に入ってからは闇文明の主要種族ではなくなったものの定期的に新規が登場していたが、2022年からは斬札ウィンに主人公が変更。
彼は闇文明をメインとしたデッキを使うため闇文明の主要種族であるデーモン・コマンドの強化が約束される……と思いきや、彼が使うのはアビスという種族だった。
そのためゴッド・オブ・アビスから闇文明の主要種族はアビスに変更、これによりデーモン・コマンドは通常エキスパンションでの強化がほぼされなくなってしまう*3

その間に古参重量級種族であるアーマード・ドラゴンやエンジェル・コマンド、ジャイアントは種族カテゴリ入りを果たし、大幅な強化を受けた事で完全に置いてけぼりを食らう事に……
一方でリヴァイアサンやサイバーは一応新規は出たがそんなに強くもなかったので話題にもならなかった

しかし、2024年から開始した王道篇では背景ストーリーのメイン敵種族に抜擢
アビスと色が被る点については闇文明にデーモン・コマンドを登場させるという手法で解決した。
困った事に効果の独自性が強すぎてデーモン・コマンドの種族デッキを組むより専用デッキを組むか出張させた方が強いという難点はそのままだった。

その後DM24-BD4「バロムの章」において【5c】というべきデッキタイプを確立、まぁやることは今まで通りマナ貯めて《ドルバロム》か《バロム・クエイク》を出すのがメインなんだけど更に王道篇最終弾において《悪魔世界ワルドバロム》が登場、今後の強化に期待しよう。




代表的なクリーチャー


初期にありがちなバニラ。現環境ではとてもではないが使い道がない。
何故わざわざそんなクリーチャーを紹介したかと言うと、フレーバーテキストがネタになるからだ。

最初のデーモン・コマンド進化。
支配種のダークロード以上の力を持ち、闇文明を率いるカリスマの地位を得る。
一言では言い尽くせないので、項目を参照して頂きたい。
デーモン・コマンドという種族自体良くも悪くもこのお方の存在が前提として強化されている節がある。

自分のクリーチャー1体を犠牲に、相手のクリーチャーを2体破壊させる。
バロム程ではないが、強力かつ人気なクリーチャーなので亜種が多い。

自分の墓地の呪文の数だけ召喚コストを減らし、攻撃時に相手クリーチャー1体のパワーを墓地の呪文の数×マイナス1000できる。

  • 《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》
相手クリーチャーが破壊される度、山札をシャッフルして一番上が非進化のデーモン・コマンドならコストを踏み倒して出せる。連デモの要。
効果の都合上バロム系列と相性が良くないのがネック。
黒城凶死郎様の可愛いクリーチャーランキング」で惜しくも2位を獲得。
ちなみに3位は自称バロム以上の《死神明王 XENOM》、1位はまさかの《封魔妖スーパー・クズトレイン》。

闇文明の総大将。
種族にダークロードを持っている事は判明していたが、後にデーモン・コマンドでもある事が発覚した。


特殊なデーモン・コマンド


光文明デーモン・コマンド

多色のデーモン・コマンドや闇文明エンジェル・コマンドなら前例はあったが、あろう事か敵対する光文明の単色デーモン・コマンドも登場した。
相手の力を奪って自らの物とする戦略を持つ。絶対数は少ないが、今後増えるのは間違いないだろう。
「大決戦オールスター12」においても、本家の闇デーモン・コマンドを差し置いて光デーモンパックが収録された。
創造主である《「呪」の頂 サスペンス》に倣ってか、ミステリー小説関係の命名が多い。


背景ストーリー


基本セット

謎の大爆発をきっかけとして、闇文明はフィオナの森を攻撃して暴れ回った。
デーモン・コマンドの《暗黒の騎士ザガーン》も覇王ブラックモナークの命を受けてフィオナの森を壊滅させた。

その後、支配種のダークロード以上の力を持つ《悪魔神バロム》は光文明の《聖霊王アルカディアス》と激突し、闇と光の戦いが激化した。

転生編

クロスギアの開発が過熱した結果、五つの最終魔導具の暴走によって超獣世界は荒れ果て、既存の種族も殆どが絶滅してしまう。
デーモン・コマンド達は被害こそ受けたものの辛うじて生き残り、他の生き残った種族と同様に東方血土へと移住する。

不死鳥編

それから一万年後の世界では、小型ながらもの子孫とも言えるハイブリッド種族のひとつ「グランド・デビル」が台頭、この頃にはデーモン・コマンドにはかつての勢いは既になく、彼らと同盟を結ぶ形で生き残っていた。
だが、ほぼ同時に次元の裂け目より現れた超神星の力をグランド・デビル達は危惧し、未完成ながらも試験的に使用した《インフェルノ・ゲート》を完全に開放する事を決断。
多くのデーモン・コマンドがかつての旧種族と共に蘇っている。

極神編

フェニックスに成り代わって「神」の名の下に世界を平和にするゴッドを良しとせず、新たな闇の先導者である《魔刻の斬将オルゼキア》らがゴッドにクーデターを起こした。
彼らの謀反がゴッドとの戦争を本格化させている。

戦国編

一旦戦争が終わる。
そして戦国武道会によるエンターテイメントが始まり、デーモン・コマンドもロマノフ財閥率いる邪眼や魔光の一員として参加する。

神化編

戦国武道会を強制終了させたきっかけになった《超銀河弾 HELL》。
その魔弾が生んだ時空の裂け目から古代の種族オリジンが襲来し、これに対抗して闇は《死神明王 XENOM》を筆頭にした死神軍団で応戦する。

覚醒編

オリジンの本拠地を破壊し、その爆心地に現れた超次元の穴が発見されたDM-36以降の世界。
《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》を初めとした欲深き闇は、覚醒する力をすぐさま我が物とした。
しかし、エイリアンに操られた者の支配をきっかけに、闇も五文明同盟への加盟を強いられる事態になる。
ディアボロスZによってしっちゃかめっちゃかにされた闇を本来の姿に戻すため、《終焉の凶兵ブラック・ガンヴィート》も立ち上がる。

エピソード1

ディアボロスZを滅ぼした後はハンターとしてエイリアンと戦う。
ヴォルグ・サンダー》と《サンダー・ティーガー》と覚醒リンクした《雷獣ヴォルグ・ティーガー》は、闇の本拠地を襲撃する巨大エイリアン《雲龍 ディス・イズ・大横綱》を退けている。

エピソード2

黒幕のアンノウン、上位の存在ゼニスによる絶対支配が始まった。

この状況下でデーモン・コマンドの呪いが集合し、新たなゼニス《「呪」の頂 サスペンス》が生まれた。
そして、サスペンスは文明の垣根を超えて光文明デーモン・コマンドを生み出した……。



追記、修正はデーモン・コマンド復活の為の生け贄になってか(ry

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最終更新:2024年12月05日 16:50

*1 一応全体的に除去が得意という特徴はあるが、ぶっちゃけそれは他の闇の種族にも当てはまるのでデーモン・コマンド特有の強みというわけではなかったりする。

*2 墓地肥やしカード自体はあるが重いカードが多く、序盤から積極的に墓地を肥やすという事が難しい。

*3 2023年から始まったアビス・レボリューション期はなんと年内に新規カードは登場せず、2024年発売の特殊エキスパンションで1枚登場しただけである。