SCP-CN-048

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SCP-CN-048 - (2017/11/29 (水) 22:00:16) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/11/10 (木) 10:15:18
更新日:2024/05/03 Fri 18:44:33
所要時間:約 20 分で読めます




セキュリティクリアランス確認


警告:あなたがアクセスしようとしている内容は


高度機密


に分類されています。


クリアランスレベルが不足している職員のアクセスは禁止されています。
違反者は監視され、不正なアクセスを試みた場合、即座に終了されます。






SCP-CN-048とは、シェアード・ワールドの一つである怪異創作コミュニティサイト「The SCP Foundation」に登場するオブジェクト (SCiP) 。オブジェクトクラスはKeter。項目名は「一次失敗的尝试(一つの失敗した試み)」。

さて、本来ならばこの手のオブジェクト記事は、財団の対処や何が起きたかをつらつらと語り、その上で最後に正体またはそれらしき事実を明かすものだが、この記事ではあえて、初っ端からネタバラシを行っていく。
前提としてまず、このオブジェクトの元記事は時系列と逆に配置されている。当項目では、それを時系列の順で解説していくことにする。

概要

で、SCP-CN-048が何かというと、ずばり「収容失敗という概念」である。
このオブジェクトに関する報告書は1版から38版、そして「現在」の39版まで存在する……が、これについてはちょいとややこしい部分があるので、最後にまとめて解説する。

まずは第1版。
オブジェクトクラスはExplaind、プロトコル・概要ともN/A、つまり存在しない。
正確には「定義できない、説明できない」というべきだろう。
何でこんなことになったのか、アイテムナンバーの部分に残された脚注において、最後の一人になった財団職員が綴っている。


そもそも、財団の仕事はSCPオブジェクトを探し、そして確保し、収容し、保護すること。
成功することもあれば、失敗することもある。失敗したら次の手段を探して実行し、収容する。
それだけのことなのだ。

しかし、ある時一人の天才*1が言い出したのだ。
財団の収容しているオブジェクトには概念そのものも多い。ならば、「収容に失敗する」という概念自体をオブジェクトとして収容してしまったらどうだ、というアイデアを。

……冷静に考えれば馬鹿らしいことこの上ない。
そもそも概念系オブジェクトと言っても、それは要するに情報そのもの、いわばミーマチックエフェクトであることが大半だ。
「収容に失敗する」とは文字通りの概念。「これはこういうものだ」と定義する基本的な情報そのものであり、しかも定義先はただの事象。そんなもん収容できるはずが、



あった。



財団は色々な方法を試してみた。すると、記憶処理によってその概念を忘れ去ることで、一定の成果が見られた。
だが、本来ならばここで止まらねばならなかった。財団の理念、存在意義は確保・収容・保護。
その天才*2のアイデアは、O5評議会の耳に届いた。
そして彼らの許可のもと、「収容に失敗する」という概念を忘れ去るためのFクラス記憶処理・タイプIIIの開発が始まった。

捕らえた要注意団体のスパイをモルモット代わりにして実験は進み、そしてそれは成功した。
そして、一つのサイトにて「収容に失敗する」という概念を忘れ去る実験が行われた。

―――成功してしまった。そのサイトから「収容に失敗する」という概念は消えてなくなった。
収容違反が、一件も起きなくなったのだ。

実験は成功した。成功した成功した成功した成功した成功したせせせせせせせせせssssssss―――――

「収容に失敗する」という概念が消えたことにより、収容違反はなくなった。
いかなるオブジェクトも、ひとたび収容されればそれっきりになる。そう、収容するという体裁さえ整っていればいい。ケージが一つあれば、Keterだろうと関係ないのだ。
この試みはアンニュイ・プロトコル“人類の光明”と名付けられた。
味を占めた財団は、財団職員全てに、収容サイトすべてに同様の処置を施した。
かくして、財団から「収容に失敗する」という概念はなくなった。


しかし、全ては間違っていた。


この概念を収容するというアイデアを持ち出した天才*3=この脚注を書いていた職員は、ある時自身のパソコンに、クリアランスレベル5を要求するファイルが開かれていることに気づいた。
無意識のうちにそれを閲覧した職員は、その中に記されていた「収容に失敗する」という概念を見て、認識してしまった。
その瞬間、全ては終わった。


「収容に失敗する」という概念は、つまり「収容されている」という前提がないと成立しない。
いつからそうだったのかは不明だが、「収容に失敗する」概念は、自らを維持するために「収容されている」という前提を作ろうとした。
「収容に失敗する」概念は、収容されることで存在が確立する。その存在意義はまさに読んで字の如く、「収容を失敗させる=収容違反を起こす」ことにのみ帰結する。

突破されることのない「収容」の定義に頼りきりになり、ずさん極まる管理体制で運営されていた財団。
ゴミの役にも立たないケージのみで「収容」されていたオブジェクトが、一斉に収容違反したらどうなるか?

考えるまでもなく全ては終わったのである。

だが、そうは問屋がおろさなかった。
「収容に失敗する」概念は、「収容すべき、そして収容を突破すべき何か」と「それを収容する誰か」がないと成立しない。
この概念は最後の職員に取り付き、脚注を書かせた。
自らの存在を、リブートされた世界において誰かに認識させるために。







そして、同じことが何度も何度も繰り返されたのだ。

第38版では、オブジェクトクラスはKeterとなり、プロトコルはこう制定されている。

SCP-CN-048を説明する文献は財団の最高権限により、データ書庫の最深部に配置されています。該当文献は削除できず、また文献を削除しようとする行為は禁じられています。文献を削除するあらゆる試みは、[データ削除]を招きました。財団は[データ破損]した職員を排除しなければなりません。
当オブジェクトがもたらす行為については、現在、回避に成功できていません。もし回避に成功した場合、理論的にはオブジェクトを完全に収容することが可能になるとされています。オブジェクトを発見して以後、財団はオブジェクトについて記述する以上の収容行為を禁じています。当文献を閲覧する職員は同時に2名を超えてはなりません。さもなければ[データ削除]を引き起こすことになります。オブジェクトに対する記憶除去等の実験も禁止されるべきです。
かつてオブジェクトに適用されていたアンニュイ・プロトコル”人類の光明(The light of mankind)”は現在、全面的に廃止されています。関係職員はDクラス記憶処理を受け、財団付属の療養施設に移送された後、少なくとも3名のエージェントによって、記憶処理の経過を監視されます。記憶回復の兆候が見られた場合は、即座に二次記憶処理が実施され、必要があれば[特殊クリアランス専用情報]。

これを書いたのは、直前の世界における、最初の世界でヤツを収容させた天才*4である。
ただし、この概念=SCP-CN-048について記述した文書は、そのまま「収容に失敗した」概念を解放するトリガーとなる。
そしてそれを引き起こすのは、いつも一人、同じ人物である。

要するに、この報告書が読まれることによって、その概念は解き放たれ、終末がやってくるのだ。
どこの緋色の鳥だ。
どこの反ミーム的ミームだ。


ともかくこの概念、「収容に失敗する」は自らの存在を維持しようとする。
収容され、それが失敗するというサイクルを繰り返すことによって。
そのためだけに、都合38回も世界をリブートしている。この概念自体は「収容が失敗する」、それだけのもの。終末は、それに付随して解放されたSCPオブジェクトが暴れ回って引き起こしたに過ぎない。

世界が終わったら収容を行う役目がいなくなる。
だから世界をリブートしているのだ。

ディスカッションでの元記事の作者によれば、

  1. 財団が「収容に失敗する」概念を収容しました
  2. その概念自体が収容違反したので、「収容に失敗する」概念がいきなり出現しました
  3. 収容違反が一斉に起きてなんにもなくなりました
  4. 財団がなくなったので収容が出来なくなりました
  5. 収容が出来なくなったので「収容に失敗する」ことも出来なくなりました
  6. なので存在を維持するため、取りついた誰かに世界をリブートさせました
  7. 肝心要のSCP-CN-048についてのドキュメントが削除できない=「収容失敗」を収容しようとして逆効果になった、という事実を隠ぺいしきれないため、何回リブートしてもこの概念が自らを維持するための「収容と収容の失敗」が繰り返されています

とのこと。
要はこの概念、収容なんぞ試みなければよかったのだ。SCPオブジェクトはクセモノ揃い、現にいくつかは現在進行形で収容違反である。
いらんことにそれを示す概念を収容してしまったばっかりに、「収容に失敗する」概念は自らを維持しようと、己の収容を突破。結果、付随する形で大量のオブジェクトが収容違反してしまい、結果K-クラスシナリオで滅亡。
しかし、収容が出来なければ失敗は出来ない。そのため、残った職員、最初にこれを言い出したアホに取りつき、世界のリブートと収容失敗を繰り返しているのである。

最初の最初、「収容失敗の概念を収容して完璧にしようと思ったら、そいつ自体が収容違反して滅びました」という経緯を示したドキュメントが削除できない=「収容失敗を収容した」という過去を隠せないため、本来なら普通にあり続ける「収容失敗」の概念は、自らを維持するためだけに収容失敗を繰り返させているのである。

ここで恒例の一言、


財団の明日なんてないんだよ。



追記・修正はありのままの今を保つためにお願いします。




















SCP-CN-048とは、怪異創さspa@dk[@[ew[e@c- ,bm^13^-w-\[c,[オブジェクトクラスはA{we,x[ew-rv,-rt0[, dc:dpfa[@a.,e[cq-c[

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[データ破損]

我々は間違っていた

[データ破損]

誰が[データ破損]を覚えていようか
誰が[データ破損]

確保、収容、保護。

[データ破損]

これを削除してくれ
削除してくれ
読むな

追記するな
修正するな
削除してくれ
削除してくれ
削除してくれ

[データ破損]











収 容 失 敗









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