SCP-155-JP

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SCP-155-JP - (2018/02/02 (金) 16:30:35) の編集履歴(バックアップ)


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更新日:2023/12/18 Mon 20:12:26
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迎えに来たよ。


SCP-155-JPとは、怪異創作コミュニティサイト「The SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。

オブジェクトクラスは「Euclid」で、JPのコードが示す通り日本支部の管轄にある。
項目名は「ほしのおひめさま」。



概要

このオブジェクトは、SCP-155-JP-1と-2の2つの要素から成り立っている。
まず1の方だが、これはローティーンの女の子である。アニヲタ的に言うと幼女。SCP的にはヤバいか。
生物学的には通常のヒトと変わらないのだが、問題はお腹。本来ヘソがあるべき部分に、棘皮動物海星目を思わせる開口部が存在するのである。ま、ぶっちゃけヒトデの口みたいなもんがあるのだ。

さらにこの部分だけ、遺伝子検査をすると女の子本来のものに加えてヒトデのそれが検出されている。おまけにこの開口部は消化能力があり、本来の臓器に繋がっている。
具体的には小腸、子宮、卵巣、膀胱に繋がっており、問題なく機能している。が、何かしら問題が、それも公開するとヤバいレベルの何かが判明したらしく、データが消されている。
……消化器系というよりも生殖器系に繋がっている、という辺りで嫌な予感がした諸兄に告ぐ。君は正しい。

で、もう一つの特異性として、この女の子はSCP-155-JP-2の意志をテレパシーで受け取ることが可能になっている。



そして2の方、問題なのはコイツらである。
これは、上空350Kmに集団で生息する宇宙ヒトデの群れである。NASAや各国の宇宙軍に対してはデブリとして偽装報告されている。
こいつらのスピードは非常に速く、1.5時間ほどで、かつ必ず日本上空を通過するルートで地球を周回している。
大きさも様々で、財団が観測できる5cm以上の個体は約4000体とかなりの数。

互いに集合、離散を繰り返しながら、生息環境の宇宙線や低温に問題なく耐えて生存している。
真空に近い環境でどのように呼吸や栄養を取っているのか、生殖を行っているのかは判明していない。生殖については察したかもしれないが。
ちなみに、今までに確認された個体は全て雄である
回収された個体は通常の海星と同様の餌を食って生きるが、絶食実験をしている個体は収容から10か月以上生存している。
例の女の子への情報の発信後、日本上空に群れが到達すると、群れのうちの1体が腕の一部を未知の化合物の反応で破裂させ、大気圏へ突入する。その後、体積を増やしながら女の子のいるポイントへ向かって降下してくるのだ。この時の進入角度、位置調整は非常に正確であり、過去の誤差は50m以内とかなーり精密。この際、表皮に含まれる銅成分により緑色の流れ星として観測される。

着地したヒトデの表皮は黒く焦げているが、内部の損傷はありません。着地後1時間から2時間で、焦げた表皮を割り、更に数倍の大きさに成長した後、女の子に接近を試みる。で、ルートを遮る位置にいる人間は襲われる。
ちなみに、分離した時点でテレパシー能力は失われるらしく、女の子も存在を感知できない。


記録
テレパシーの内容は群れ全体の意志である上、受信者である女の子が幼いため、多分に主観を含んだ抽象的な表現になっている。
とりあえずインタビューで分かったことをまとめると、
  • 女の子曰く、自分は宇宙に住む一族の一人
  • ヒトデたち(女の子はこのことは知らない)は、地上に落ちてしまった姫である女の子を星の世界へ迎えに来ようとしている
  • 変異した腹部は王族の証である
と捉えている模様。

どうやらこのテレパシーで女の子の位置を特定しているようだったが、逆に極度の心理的動揺が見られた場合、あるいはテレパシーが遮断されている場合でも突入して来るため、財団は現状維持を続けている。



ところで、収容直前と収容後、現在までにあわせて6回の事件記録がある。
時系列順に見ていくことにしよう。ここで、彼らの目的もわかるはずだ。
ちなみに元記事では日付もあるが、ここでは省略する。

事件番号 概要 備考
155-JP-0 あるアマチュア観測者が、自宅近くに落ちる緑色の流星を発見 対応するヒトデは未発見
155-JP-1 女の子の家に緑の流星が落下。両親は死亡し、女の子は収容された ヒトデを発見。全長70Cm、精巣の肥大が確認された
155-JP-2 サイト-8181に移送後、女の子がヒトデの落下を感知。対応できないままサイト付近に落下したが被害はない ヒトデを発見。幅長60Cm、精巣の肥大を確認
155-JP-3 女の子を電磁波遮断施設に移動。12体のヒトデがサイトに落下し、施設に被害 ヒトデを複数回収。解剖したが生物的変化はなし
155-JP-4 女の子を別の小島の施設に移動。島内にヒトデが落下 ヒトデを回収。幅長50Cm、精巣の肥大を確認
155-JP-5 移動してから1か月後、女の子の収容室にヒトデが落下 接触前に機動部隊がヒトデを破壊。しかし、ヒトデとその破壊を見た女の子は激しく動揺した
155-JP-6 事件5から1時間半後、大量のヒトデがサイトに落下。人的物的含め損害多数 捕獲できる数ではなかったため全個体を破壊、女の子には記憶処理。以後、同日の落下はなし

……この時点でヒトデどもの目的と、女の子に何が起きたのかは大方お察しいただけただろう。
それを具体的に語ることは、あえて避けて置く。

代わりに、事実を一つ。
女の子はよく、空想に基づいて「ほしのおひめさま」である自分の絵を描いて遊んでいる。
しかし、事件5と6の直後、記憶処理の前に彼女が描いた絵は、



「ほしのおひめさま」に襲い掛かる、巨大でグロテスクなヒトデの絵。



今はまだ幼い彼女も、いずれ大人になる。
その時、彼女は何を知り、どんな選択を下すのだろうか。




追記・修正は流れ星を見るか、潮干狩りでヒトデを発見してからお願いします。


SCP-155-JP - ほしのおひめさま
by mizuno
http://ja.scp-wiki.net/scp-155-jp
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