お金

「お金」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

お金 - (2018/05/24 (木) 09:02:45) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/05/22 Tue 22:29:56
更新日:2024/04/20 Sat 10:19:59
所要時間:約 8 分で読めます





「お金」とは、世界で最も人気のあるTCG(トレーディングカードゲーム)である。
なお「お金」は日本名であり、英語圏では「money」、ドイツ語圏では「Geld」など言語によって大きく名称が違うが、ここは日本のユーザーがほとんどだと思われるので日本語名を使用する。


概要

紀元前から存在するとも言われる最も歴史の古いTCG。遊戯王(古代エジプトから存在)にすら匹敵するかもしれない。
その形式・遊び方も時代や場所により大きく変貌しており、 決まったルールが存在しない という意味でも異色のTCGであると言えるかもしれない。

主な遊び方

1.まず、カード(ゲーム内呼称は「貨幣」)を集め、デッキを組み立てる。変わっているのは、同名カードの投入制限もデッキ上限も一切存在しないこと。これによる問題は後述。

2.対戦相手と向き合い、互いにデッキの内容を比べ合う。

3.カードの合計数字の大きい方が勝ち。

これ以外にも「『カブ』にカードを与えて育ててその結果を比べ合う」「カードの束で相手の頬を叩いて殴り倒す」などの勝負の方法が確認されている。

敗者に課せられる罰ゲーム

遊戯王並みに歴史が古いこともあり、敗者への罰ゲームは闇のゲーム並にえげつないことで有名。主だったものだけでも……
  • 敗者はデッキを奪われる(まだマシ)
  • 仕事を失う
  • 家や車などの資産を奪われる
  • 恋人や婚約者を奪われる
  • 最悪、命すら失う
数あるTCGの中でも最も多くの人命を奪って来た罪深いゲームであるが、それでもなおこのゲームにのめり込む者は後を絶たない。

ゲームバランスの問題

長年に渡り愛好され続けてきたTCGにはよくあることだが、現在ではゲームバランスは非常に世紀末なことになっており、「初心者に優しくない」と非難されることも多い。
特に「デッキ枚数の上限も同名カードの制限もない」ことの被害は深刻であり、現在の対戦環境は「最も数字の大きいカードをありったけ詰め込む」という工夫のし甲斐のないものになってしまっている。
また、「同じ初心者同士でも、親から既にデッキを受け継いでいる人とそうでない人で実力に差が出過ぎる」という問題も指摘されている。
後付けによるルールの複雑化も極まっており、「ルールの穴を突く」行為が現対戦環境では必須とも言われている。
偽造カードをデッキに投入する心ないプレイヤーも非常に多い。仮に判明した場合、そのようなプレイヤーは無条件で敗北とされ以降のゲーム参加の権利を失うが、そのリスクを知ってなお偽造カードの問題は多くのプレイヤーを悩ませている。

それ以外にもバトルする場所によっては特定のカード以外の効力が完全に失われる、というよりエリアごとに使用できるカードがかなり限られるため、事前に使用可能なカードを準備しておく必要がある。
しかも様々な事情でそれまで使用可能だったカードが一瞬にして紙くず同然になることもあり、数字が多いからと単一のカードだけを積むことのリスクは計り知れない。
ただどういう訳か主に日本で製造・使用される「円」は世界的に信用が高いとされ、「富裕層」と呼ばれるハイランカー達は自身のいるエリアのカード以外に円を所有している場合も少なくない。



追記・修正はプレイヤーの方々にお願いします。






































   *   *
 *   + うそにきまってんだろ
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *


本当の概要

「お金」とはとっても大事なものである。アフラックのCMでも言っていたから間違いない。
それなりに年を食っている人が多いと思われるアニヲタ民にわざわざ「お金とは何か?」を辞書的に説明しても面白くないと思うので、具体的にお金の果たす役割を説明していこうと思う。

お金の歴史

基本的に昔の人は物々交換して生活していてそれで別に困っていなかったわけだ。
例えばAさんは魚を20匹釣った。Bさんはイノシシを一頭狩ったとして、それぞれが互いの獲物を持ち寄ってこう相談したとしよう。

A「魚ばっかりで飽きちゃったよ。イノシシ肉食べたいな」
B「イノシシなんてうんざりだ。魚20匹の方がいいな」
と両者が合意すればそれでめでたく交換成立。自分の食べたいものを両者食べられて幸せ、となるわけである。

だが、ここでBが「このイノシシは苦労して狩ったんだ。魚30匹じゃないと交換できないよ」と言い出したらどうなるだろうか?
海の傍に住んでいるAと山の傍に住んでいるBが互いに苦労して運び合った獲物をまた自分の家に持ち帰る、という馬鹿らしいことをする羽目になるのだ。

そこで頭のいいAは考えた。

A「とりあえずこの場はイノシシと魚を交換しよう。その代わりこの貝殻を一緒に渡しておく。
この貝殻は中々見つからない珍しいものだ。次に会った時、これを渡してくれれば『魚10匹分の貸しがある』ということを忘れずに済む」

そして、次にAとBが獲物を持ち寄った時、Aは貝殻を返してもらう代わりに、魚を10匹多く渡すことで以前の借りを清算できるのである。
これが貨幣文化の始まりであり、「直接的には価値のないものを交換し合うことで物々交換をスムーズに進める」ということを覚えた人類は文化を加速度的に発展させていくことになる。

まぁ実際にこんな簡単に話が進んだとも限らないが、「実用性はないが珍しいもの」に価値を見出す、という文化が生まれ、当初は珍しい貝殻などの自然物(お金関連の漢字にやたらと「貝」が付くのはこれが由来)を交換し合っていたが、交換し合う規模が大きくなるにつれて自然物同士のやり取りでは無理ができてきたため、人工物(貨幣)が使われるようになった、と考えられている。


お金の機能

1.保存性
生き物は死ぬし、食材は腐る。
道具類はそれよりは長持ちするが、それでも使い続ければいずれは壊れる。
だが、お金は初めから道具としての使用は前提とされていない上に、変化することの少ない金属類で作られているため、非常に劣化しにくい。
それゆえに「大量にため込む」ということがしやすいのである。

2.互換性
例えば上のAとBのやり取りでこんなことが起きたとしよう。
A「このイノシシは随分小さいな。これじゃあ魚15匹分ぐらいだ」
B「そっちの魚だって貧相だぞ。それなら30匹は貰わないと割に合わない」
「イノシシ一頭と魚20匹」を固定の交換レートとしていると、その時々の状況により交換レートに不満が出てきやすいのである。
「どれだけ小さくても魚一匹は一匹だ」という要求が通ってしまえばトラブルも多くなる。
しかし、ここでお金を間に入れるとやり取りはグッと楽になる。
「このサイズの魚20匹なら1万円で売れる」「このぐらいのイノシシなら1万5千円だ」と互いに換金した金額でやり取りすれば双方が納得したやり取りがしやすくなるのである。
また、物に対してだけでなく、労働力やサービス、技術力といった不定形のもの対価としても互換性を持つことができる。
ただし、お金の互換性は経済の影響によって変わるので、時期によって同じ額面でも交換できる量が同じとは限らないので注意。
このあたりはインフレーションを参照のこと。

3.携帯性
「小さくて薄くて持ち運びしやすい」という特性も忘れてはならない。
物々交換では商品同士を直接持ち運びする必要があったが、貨幣経済ならお金だけを携帯すればよい。


お金の種類

  • 硬貨
最も歴史の古いタイプのお金。コイン。
貴金属を一定量含み、「硬貨自体にそれを保証する価値がある」という最もわかりやすいタイプのお金。
このタイプの貨幣の信頼性は「どれだけ貴金属を含んでいるか?」ということであり、両替商の主な仕事の一つはコインの金・銀含有量を調べそれらの価値を保証することでもあった。
なお、西洋では権威を保証する意味もあってコインに偉い人の顔を彫り込むのが主流だったが、東洋では「貴人は顔を隠す」のが基本だったこともあり、文字だけのシンプルなものが大半。
そのため、実用性や製造性を重視し、コインの中心に穴を開ける文化が発達するようになった。その名残が五円玉や五十円玉である。
現在では中国ではコインそのものが流通しておらず、紙幣オンリーであることもあり、五円玉は海外の人に珍しいコインとして喜ばれやすいお土産になっている。

  • 紙幣
元々は「コインは重いし、使い続けると摩耗してしまうなぁ」と思った商人たちが「この紙を持って行けば紙に書かれた分の金と交換してくれるよ」という証書を使い始めたのが始まり。
そのため、紙幣は元来全て「兌換紙幣(その価値を保証する何かしらの貴金属があり、その貴金属の価値に紙幣の価値も依存する)」であったが、世界経済の大幅な拡大・グローバル化に伴う金本位制の終焉により、現在は「不換紙幣」が主流になっている。
20世紀後半からは、偽造に対する抵抗性向上を狙った合成樹脂製の「ポリマー紙幣」も登場している。製造コストは高いが、従来の紙幣よりも丈夫なため、長い目で見れば安上がりと言われている。

  • 電子マネー
決済は全てオンラインバンク間のやり取りのみで行われるキャッシュレスのお金。
これの発達によりもはや紙幣の時代すら終わりに近づいている、という人々も多い。
紙幣と異なり、オンラインバンク間のやり取りによって「いつ、どこで、誰が、何に、いくら使ったのか」という記録が残るため、後ろ暗いことに使いづらい。
なお、日本では全く以って普及は進んでいない。


世界の変わったお金

  • 慶長大判
長さ14.6センチ、重量164グラム 。「記念貨幣などではない大量製造された金貨」としては間違いなく世界最大クラスの大物。
なお、流石に一般流通はほとんどしておらず、勲章やメダルに近い扱いであったようである。

  • カンガルー金貨
現在ギネスに載っている世界最大の金貨。名前の通りオーストラリア産。
直径80センチ、重量は1トン というとんでもないコイン。
当たり前だが、完全な記念品である。

  • 分割銀貨
西インド諸島などで使われた変わったお金。
コイン自体がいくつかのパーツに分かれるという風変わりなデザイン。
詳細不明。情報求む。

  • 切手紙幣
第一次世界大戦末期のロシアで、物資の不足からコインが作れなくなり、紙幣の製造も間に合わなかったために切手の製造ラインを流用して作られた世界最小の紙幣。
切手サイズなので縦3センチ、横2.6センチという吹けば飛ぶような小ささ。

  • 陶銭
シャム王国などで使われた陶器のお金。
壊れないのか心配になる代物である。

  • 1垓ペンゴ券
「世界最大のインフレ貨幣と言えば?」→「ジンバブエドル!」と答えたあなた、不正解である。
単純な額面における世界最大の貨幣はこれ、 100000000000000000000ペンゴ である。0が多すぎてよくわからない。
第二次世界大戦後の急速なインフレでハンガリーで発行された代物。混乱期にはこんなよくわからんものも出てくるのである。
さらには印刷されただけで発行こそされていないものの、これよりひとつ桁の多い 10垓ペンゴ 券なんてものもあったようである。

  • 乙二百円券
昭和金融恐慌の折、取り付け騒ぎに対抗するための最終手段として発行。
片面しか印刷されていない という紙幣になっているのか怪しいもの。オマケに表面の印刷も粗かったらしい。
当たり前だが印刷が追い付き次第、日本銀行が回収して正規のものと交換したため、払い出されて市中に残った現存数はかなり少ない。

  • トランプ
正にカードゲームのお金。
1600年代後半、北米大陸に於けるフランスの占領地域で、銀貨不足を補うためにトランプを利用したお金が作られ、しばらく間流通していた。
一説にはこれがアメリカ大陸に於ける史上初の紙幣ともされる。






追記・修正はお金に振り回されないようにお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/