DDX-101 金剛

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DDX-101 金剛 - (2019/04/05 (金) 20:21:11) の編集履歴(バックアップ)


登録日:•2019/04/05 (Fri) 20:19:55
更新日:2024/02/05 Mon 11:24:02
所要時間:約 4 分で読めます




概要

「DDX-101 金剛」とは、コトブキヤが展開するプラモデル「フレームアームズ」の一つ。
フレズヴェルク、ウィルバーナイン、バルチャーに次ぐ可変機で、艦船型の巡航形態へと変形する。



目次



DDX-101 金剛


月面戦争終結後、T結晶への対応を巡りガフとリベルタへと分離した防衛機構は、その激突を深めていった。
そしてガフとの戦力差が大きい事、ヤクトファルクスを戦線投入してきた事に喘いだリベルタは、極東の旧防衛機構に廃棄されていたFAの残骸を元にして新たなFA建造に着手する。

この残骸はもともと「DD-01」という開発コードが与えられた、FAという兵器が開発されるよりも更に以前の段階で発案されたフレームアーキテクト強化案の一つだった。
それは対アントに留まらず、降下艇の迎撃をも視野に入れた防空迎撃機能「イージスシステム」を搭載し、更に地球上の広域をカバーするべく洋上の運用すらも可能とする巡航形態をも搭載した、当時としては前衛的ともいえる高い汎用性を備えた代物だったのである。

しかし実際にDD-01が月との戦争で日の目を見ることは無かった。
事態の早期終息をもくろんだ、つまり対アントのみを想定していた当時の防衛機構にとってDD-01の性能は殆どオーバースペックであり、また生産性や整備性も相応に高くなってしまっていた為、建造しても割に合わないと判断されたのである。
そうやってDD-01は完成寸前で開発が凍結されたが、結果としてこの経験は「アーキテクトに既存兵器の性質を付加する」という後のFA開発の基礎となる理論を確立し、やがて轟雷及びスティレットの開発へとつながっていくことになる。

そして戦後リベルタの手で蘇ったDD-01は、当時の技術陣に対する敬意をこめて「DDX-101 金剛」の名を与えられることになった。
当時から更に進化したイージスシステムによって対多数戦闘において戦果を示し、更に洋上から侵攻できるという特性によって、当時ガフの戦力が薄かった欧州におけるリベルタの拠点確保に大きな貢献を果たしたとされている。

機体としては、イージスシステムと多種火機による優秀な迎撃性能及び対多数戦闘能力と、海上、地上双方で活動可能な高い戦術性を有する反面、生産性や運用面では課題が残されていたとされている。またイージスシステムは一極集中によるバランスの悪化を防ぐべく多数のユニットを分散配置する構成になっており、機体の大型化にもつながっている。


◇武装
  • M-YN20
旧式の試作品装備を転用し、改良した光学兵器。このような装備になったのはリベルタの懐事情が芳しくなく、一から製作する事が難しかったため。
消費エネルギーが大きく使用する際は本体からのエネルギー供給も必要とするが、その威力は非常に高い。
取り回しに優れない程の大きさであり、通常戦闘においては使い勝手は悪い。

  • エイジスプラットフォーム(九四式単装速射砲・CIWS(掃射砲)・マイクロミサイル(VLS))
イージスシステムと連動して動作する各種兵装及びそれを搭載するシールド。巡航形態時は甲板に相当する部位になる。
多数の目標を同時に補足可能という特徴を持ち、本機の対多数戦闘能力を高める事に一役買っている。

  • 巡航形態
脚部を後ろに回し、背面の装甲を組み合わせる事で巡航形態に変形する。この形状は当時のDD-01の意匠を大きく残しているらしい。
装甲内部に存在するスクリューによって推進する。
底面が存在せず脚部が水面に直に接触する為そのままだと水没しそうだが、実際は脚部に搭載されたスラストアーマーの技術を応用した浮力発生装置「フロートローター」によって問題なく水面に浮かぶ事ができる模様。
フロートローターは地上でのスラスターとして用いる事も可能。


◇キット
定価7,800円。デザイナーはバーゼラルド以来6年振りとなる柳瀬敬之氏。
箱サイズが大きいため、今までとはレイアウトが変わった新たな窓付きのパッケージとなっている。

成型色は白、赤、薄赤、赤土色、黒。アイセンサーはクリアグリーン。またハンドパーツはバーゼラルド、レイファルクスと同形状となっている。
大型化したという設定通り、複数のパーツを嚙ませることでフレームアーキテクトの長さを延長している。そのため白虎ほどではないが従来機よりも大きい。肘関節部分もアーキテクトの物ではなく専用造形である。
色分けに関しては武装がほぼ単色成型であることを除けば優秀。
一方可動域は全体的に狭め。特に肩は殆ど外転させる事が出来ない。
巡航形態への変形はパーツの取り外しの指示があるが、パーツを付ける位置は変わらない為、頑張ればパーツ間の移動だけで切り替えが可能。手漕ぎボートとか言うなし
装甲を接続するアームや肘関節など、一部にABS製パーツが使われている為塗装の際は注意したい。

コトブキヤショップ購入特典はフレームアームズのロゴがプリントされたニューフライングベース。




余談

  • DD-01は全体の約40パーセントが欠損しており完全な再現は不可能であったため、失われた部分は独自に用意したパーツで補ったという。資金面に苦しいリベルタがどうやってこの「独自に用意したパーツ」を賄ったかは不明。

  • 金剛自体は戦争終結後に建造されたものだが、フレームアームズの開発は原型機であるDD-01から始まったと言っても過言ではなく、結果として本機はFAとしては後発でありながら「原初のFA」ともいえる存在となっている。

  • 金剛という名と艦船という点は第一次世界大戦で活躍した日本の同名の高速戦艦を彷彿とさせるが、本機の運用形態はどちらかというと自衛隊が運用する護衛艦「こんごう」の方が近い。

  • 本機の発売によって、柳瀬敬之氏はFAにおける陸海空全ての機体デザインを手掛けた事となる(轟雷、スティレット、金剛)。


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