【大佐】(仮面ライダー1971-1973)

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【大佐】(仮面ライダー1971-1973) - (2015/11/17 (火) 19:26:00) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/07/04(水) 17:13:14
更新日:2023/04/07 Fri 19:12:09
所要時間:約 4 分で読めます




「走れ、本郷猛」


【大佐】とは仮面ライダー1971-1973に登場するショッカーの幹部の一人。

常にナチスドイツの軍服を身に纏った寡黙な男性で、物腰柔らかで冷静な人物。外国人だが日本語も完璧に話せる。
【大使】などと比べると常識的な人柄で、親しい【博士】を除けば、人間の科学者である御子柴徹がマトモに接する事が出来る相手。

彼の『王国』とまで称される富士樹海基地の責任者であり、
そこの防衛を任されているが、何故かアンチショッカー同盟に情報を横流しにする等の自軍の不利になる事を以前から行っている。
その真意とは?


【基本設定】
本名、フランツ・フェルディナンド。
軍服から分かるように、かつてはナチスドイツに属していた。
本人は純粋に国の為に働きたかったが、裕福な生まれ故、労働党のナチスでは彼は蔑視の対象であった。

そんな時、ナチスが設けた人狼計画に参加。この計画はショッカーの技術提供を受けたナチスによる改造人間開発計画であった。
当時、十代の少年だったフランツはショッカーと比べると御粗末ながら、常人等足元にも及ばない絶大な力を得た事に喜び
ちなみに改造の影響故、1971年においても容姿端麗な少年の姿のままである。

しかし、ドイツは劣勢になりヒトラーとエヴァ夫人の護衛に就き、彼らの自決を見守った……が、自決したのは夫人のみで、
彼の崇拝した総統は怯えた小男と化していた。

絶望した彼は総統を殺害。無気力のまま同盟国の日本に渡り、そのままショッカー幹部としての力と地位を手に入れるが、得体の知れない飢餓感は消える事は無かった。

自分の心を震わせる戦い。
それを求めるが故、同盟に敢えて情報を横流ししたのだ。
そんな中、緑川博士が手掛けたS.M.Rの成功体=ハヤトのスペックを見て、自分が満足いく戦いが出来る存在が生まれたと喜ぶが、ハヤトの寿命が短いと知り落胆する。

しかし直後に改造された本郷猛と10体の蜘蛛男の戦闘を見て、彼こそ自分が求めていた存在であると確信。

樹海基地にてついに本郷……仮面ライダーと対峙する。
ショッカーを人間の敵と見る彼に対して、ショッカーがキューバ等の戦争回避に奔走した事等、
人類の守護者である事実を伝える。……無論、その過程の血腥い出来事も。
それを一蹴した
自律起動したサイクロンの不意打ちでのライダーブレイクを生身で食らうも、なんと無傷所か、車体を本郷に投げ飛ばすという怪物ぶりを発揮。
そして遂に自分の本性……狼男としての姿を見せる。



【狼男】
大佐の改造人間としての本性。
外見は美しい黄金色の体毛が目を引く人狼。
ショッカー参入後も再改造手術を繰り返し、ナチスドイツ時代とは比較にならない強化を遂げている。
一方で定期的に特殊な溶液に浸からねばならないという制限も存在し、ある意味【大佐】は基地に閉じ込られているとも言える。
(本人は神話のミノタウロスに我が身を例えていた。)

基本、2足歩行だが、よりスピードに特化した4足形態にも変身可能。こちらの外見は完全に巨大な狼。
ドイツを脱出し、ユーラシア大陸を横断して日本へ赴く際は野生動物への偽装も兼ねてこの形態を利用していたらしい。

スピードは尋常ではなく本郷ライダーですら当初は見切れない速度を誇り、4足に至っては雷速と称される程で
時速500kmを越すサイクロンでさえ追随するのがやっとの程。
しかもこれでも全速力ではない。

改造人間の真骨頂は火力ではなくスピードと後の御子柴は言っているので大佐はある意味、旧式でありながら完成品と言える。
スピードで本郷を序盤は圧倒し、一瞬とは言え意識を刈り取るが、
その際ハヤトの言葉を思い出し、奮起した本郷が瞬く間にS.M.Rの能力を把握していき、今度は逆に大佐の攻撃が本郷に当たらなくなり、向こうの攻撃は当たるようになる。

それでもかつて過去に置き去りにした「熱」を思い出し歓喜する大佐の人工心臓についにライダーキックが突き刺さる。
総統を殺してから停滞していた自分に本郷を倒せるハズもなかった。

好敵手の歩みが止まらぬ事を祈り、在りし日の自分を思い返しながら黄金の狼は炎の中に消え去った。


【戦闘力】
前述のように本作でも最強クラスの改造人間。
近寄れば鋭利な爪と牙が猛威を振い、離れても雷速のタックルが待構える、とまさに隙がない。
特に雷速のタックルは強化服でも強固なコンバータラングで受けなければ手足が引き千切られると本郷が恐れた程の威力を誇る。
何より、大戦時の膨大な経験値もあり、後期の改造人間を遥かに凌駕する実力者。
4足のスピードと2足の格闘のバランスをとった半獣形態にも変身可能と器用な芸当すら行う。



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