R4 -RIDGE RACER TYPE4-

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R4 -RIDGE RACER TYPE4- - (2022/03/09 (水) 21:13:11) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/09/02(日) 08:38:52
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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R4 -RIDGE RACER TYPE4-とは98年に発売されたレースゲーム。
マジコンでは無い。
リッジレーサーシリーズの4作目である。同社の[[ACE COMBAT 3 electrosphere]]と双璧を成す当時最高レベルのグラフィックは発売前から話題だった。
処理速度を稼ぐため、ソニーから提供されているライブラリを使わず、マシン語で直接PSを叩くという涙ぐましい努力の末に達成したとか…。

今作品は、少し毛色が変わっている。
プレイヤーは1人の雇われドライバーとしてチーム、メーカーと契約し、監督、オーナーと共にグランプリ優勝を目指す。

BGMやグラフィック・ストーリーなど、演出面の評価が非常に高いシリーズの異色作。


【REAL RACING ROOTS '99】
プレイヤーが参加するグランプリ。2年に1度、2ヵ国を選んで開催される。今作は99年度大会。

一次予選2戦、二次予選2戦、そして決勝4戦という流れ。それぞれコースが異なる。
  

【コース】
全部で8コース。実在する都市をモデルとしており、ほとんどが市街地サーキットである。
[[前作>RAGE RACER]]と同じようにレース開始前にBGMを選べるが、デフォルトの曲はコースの雰囲気にピッタリの曲が選ばれている。

・HELTER SKELTER 横浜 全長5220m
昼の横浜を舞台にしたコース。
ストレートが多く道幅も広いため、2,3ヶ所程ある難所を攻略できれば苦労はしないだろう。

・WONDER HILL 福岡 全長6686m
山岳地帯を舞台にしたコース。夕焼けが美しい。
しかし山岳地帯故に道幅が狭く、急カーブが連続する。
さらに夕暮れの為視界も非常に悪い、高難度のコースである。

・EDGE OF THE EARTH N.Y 全長5665m
夜のニューヨークを舞台としたコース。ホームストレートはなんと滑走路。
道幅が広くストレートも多いが、その先には大抵ヘアピンカーブが待ち受けているテクニカルコース。

・OUT OF BLUE 横浜 全長5564m
HELTER SKELTERから分岐し、港地帯を通るコース。
朝靄の残る景色は美しいが、港付近は道幅が狭く、ほぼ直角に曲がったコーナーも存在する。
  
・PHANTOMILE 横浜 全長3012m
HELTER SKELTERに隣接した、全長3kmの超ショートコース。
短い中に様々なコーナーが設けられており、広い道幅をどこまで生かせるかが鍵となる。
その名の通り、コースの形は[[どこか>風のクロノア door to phantomile]]でみたことある形。

・BRIGHTEST NITE N.Y 全長5868m
EDGE OF THE EARTHから分岐するコース。
大きなジャンプスポットが2ヶ所設けられており、その直後には急カーブが待ち受ける。

・HEAVEN AND HELL 福岡 全長6456m
WONDER HILLと前半部分を共有する山岳コース。
後半のジャンプスポットを挟んだ2連続直角コーナーはかなりの難度。特にドリフトタイプは要注意。

・SHOOTING HOOPS L.A 全長3958m
RRR最終戦を飾るハイスピードコース。
楕円形では無いものの、道幅が広くコーナーも緩い、完全にオーバル車向けのレイアウトとなっている。
GPモードのファイナルラップでは、これまでの活躍を祝福するかのように摩天楼の夜空に大輪の花が咲き乱れる。
デフォの曲「Movin' In Circles」はレースの展開に合わせて作曲されており、ラスト1周付近で「タメ→ブレイク→サビ」(そして前述の花火)となり盛り上がる。
  

【チーム】
チームによってGPモードでの難易度が異なる。

・&color(hotpink){RC MICRO MOUSE MAPPY(MMM)}
フランスのチーム。ゼッケン#83。難易度は「易しい」。
スポンサーは「ニャームコ」「マイクロポリス」「(株)ごせんぞさま」の3社。
最高速は控えめだが、ハンドリング・安定性重視の扱い易いマシンセッティングを得意とする。
敵車も遅くなるためグランプリ制覇は楽だが、タイムアタックには向かない。

・&color(gold){PAC RACING CLUB(PRC)}
日本のチーム。ゼッケン#76。難易度は「普通」。
スポンサーは「ナムコ」のみ。
今シーズンから参戦する新参チームであり、実力は未知数。
周囲からの注目度は低いもののスタッフの能力は高く、
ハンドリングもスピード面も良好なバランスの良いマシンセッティングを得意とする。

・&color(gray){RACING TEAM SOLVALOU(RTS)}
イタリアのチーム。ゼッケン#02。難易度は「高い」。
スポンサーは「タルケン」「シオナイト」の2社。
グランプリ優勝回数最多を誇る常勝エリートチーム。
戦闘力重視のマシンセッティングを得意としており、最高速度・加速性能共に優れるが、
ハンドリングが悪くなり、スピードが勝ちすぎるため、ドライバーにも相応の技量が求められる。

・&color(lightblue){DIG RACING TEAM(DRT)}
アメリカのチーム。ゼッケン#14。難易度は「非常に高い」。
スポンサーは「ファイガー」「ディグダグダイビング」「ディグ」の3社。
かつては名門だったが現在は資金不足により成績不振で、
マシンラッピングはチームロゴよりスポンサーロゴの方が大きいという有様。
速度性能がいまひとつなのに加えハンドリングも悪い…と、短所だらけのマシンセッティングであり、
挙げ句敵車が速くなるため、一つのミスが大きく影響する。
しかしスタッフの技量は低くないため、上位に食い込み資金不足を解消して上げれば最高速が急激な伸びを見せ最終的に全チームで最も最高速の高いセッティングにしてくれる。
ただし操作性は相変わらずなので速度と相まって操縦難易度も凄まじい事になる。敵も相応にさらに速くなるためグランプリの難易度もどんどん上がる。
乗りこなすことさえできれば最高のタイムアタッカーになりうる可能性を秘めている。

【登場人物】
・ソフィ=シュバリエ(24)
MMMの女性オーナー。監督ではなくオーナー。マシン、レースに関してはまるで素人で、監督であるドナルドに投げっぱなし。
それもあってか、今回優勝できなければ結婚させられる、という話も持ち上がっている。
やる気もあまり無いが、プレイヤーの活躍を見て徐々にやる気を出してくれる。最終戦では髪型を変える。

・矢崎信次(36)
PRC監督。口は悪いが面倒見は良い。自分の過去はあまり話したがらない。
プレイヤーのことをド素人呼ばわりし、1位を獲ってもマグレ扱いする等バカにした言動が目立つが、
活躍を見るうちに徐々に実力を認めていき、最終的には亡き親友との約束をプレイヤーに託す。
RTSのエンキ=ジルベルトとは深い因縁がある様子。

・エンキ=ジルベルト(68)
RTS監督。エリートチームの監督らしく、厳しい態度や言葉が特徴。
最初は強気だが、とある悲劇を思い出してからは弱気になっていく。最終戦後はもはや普通のおじいちゃん。
サングラスの下の目は意外と可愛い。

・ロバート=クリスマン(45)
見た目からして気弱そうな男性。DRTの監督。
すっかり自信を無くしてしまっているが、プレイヤーの活躍によりどんどん積極的になっていき、&font(#ff0000){最終的には爆発する。}

・永瀬玲子
ご存知シリーズの顔。前作から引き続き登場している。条件を満たせば彼女からファンレターが届く。
&font(#0000ff){OPムービーは彼女のベッドから始まる。}
 
【タイプについて】
従来のドリフト中心のドリフトタイプにグリップタイプが追加され&color(red){全車がドリフトできるわけではない}仕様となった。
タイヤの性能を5段階から自由に設定できたレイジレーサーのシステムを発展させたもの。
コーナーリングも癖があり、簡単な操作と慣れによってドリフトでコーナーをいなせることを売りとしてきたリッジレーサーシリーズでは珍しい挙動になっている。

・ドリフトタイプ
従来どおりのドリフト走行が可能。
ステアリングを切ってのブレーキタッチか、一定時間のアクセルオフからのオンでドリフトに持ち込める。
ドリフトの長さがアクセルオフの時間に比例という仕様が厄介で、短すぎたり長すぎたりと不安定なドリフト時間から高クラスマシンで難易度の高めの本作のコースをキレイに曲がるのには熟練を要する。
挙動もシリーズ中最も“曲がらない"ドリフト走行で、ステアリングを切りすぎてもクラス3以上のハイスピードマシン等でなければオーバーステア気味になることがほとんどない。
スピン状態はクラス4かデビルカーでも出さなければほぼ無理なレベルになっている。
ギリギリ曲がり切れないくらいの緩いコーナーは曲がりにくいが、急カーブは少ない減速でクリア可能。

・グリップタイプ
本作で新たに登場したタイプ。
通常時から普通に曲がるだけで少し外側に膨らんでから曲がり始めると、ハンドリングに癖がある。
ステアリングを切ってアクセルオフにすると、ドリフトとは異なる大人しいスキッド音が発生し、急激にハンドリングが向上してインに切れ込む。(タックインをリッジレーサーなりに解釈したもの)
アクセルオフ中は旋回性が劇的に向上するが、その分ふらつきがでたり不安定になりやすい。アクセルオフ中は速度が急激に落ちることも留意されたい。
ドリフトタイプとは逆にアクセルオフが少し必要な緩めのカーブが得意だが、ヘアピンでは減速が大きくなりがち。

また立ち上がり時にアクセルオンにしたとき、アンダーステア傾向が強くなる。
敵車の絡むグランプリではアドリブが要求されるため、そういった場面では辛いがメリハリのある走行が可能。
速度が乗っているときの高速コーナーの旋回安定性が高いというメリットがある。

【メーカー】
今作では4つのメーカーが登場する。メーカーによってドリフトタイプかグリップタイプに分けられる。
日本のメーカーが登場したのは今作が初。
一応メーカーごとに性能に特色があるものの、前作のような極端な物ではなく、ほぼ誤差の範囲。

・&color(red){ASSOLUTO}
イタリアのメーカー。ドリフトタイプ。直接的なデザインが特徴。
前作から引き続き登場。前作に登場したマシンも登場する。

・&color(orange){Lizard}
アメリカのメーカー。ドリフトタイプ。ダイナミックなデザイン。
前作から引き続き登場。シャパラル2Jのようなマシンも登場する。

・&font(#888888){age solo}
フランスのメーカー。グリップタイプ。可愛らしい丸っこいデザイン。
前作に登場したage社の子会社。最終兵器は500cc。

・&color(blue){TERRAZI}
日本のメーカー。グリップタイプ。型にとらわれないバリエーション豊かなデザイン。
変な……ユニークなマシンが多い。三輪車とかミニ四駆とかロケットとか…

【マシン】
グランプリ開始時、各予選終了時、最終戦前に成績に応じたマシンが投入され、
最終戦をクリアすることでそのグランプリで使用したマシンを入手することができる。
全部で321台のマシンが登場。もちろん歴代最多だが…
 
一つのメーカーには20台のマシンがあるが、「見かけが同じで性能が違うマシン」が内9台ある。それにチームの組み合わせもある。
それに「×4メーカー×4チームのチューニング(おまけで+1)台」ということであり、「321台全て違う車種」という訳では無い。
同一車種の性能違いやチーム違いを除いた実際の車種は「11台×4メーカー(+1台)の45台」。
ちなみに最後の1台の入手条件は、&font(#ff0000){他の320台を全て入手すること}と、ハードルが高い。
ポケットステーションを使えばマシン自体はコピーして他の人に送れるが…

◯マシンの性能差について
デビルカーを除き、チームのチューニングによる補正を除くと実は最高速度とドリフト/グリップのタイプ分けによる仕様差(走行方法とそれに係るハンドリング)の2点しか性能差はない。
マシンクラスによって加速性やハンドリングはほとんど決めきられており、
例えば「2ndクラスのRTS仕様ASSOLUTO FATALITA」と「2ndクラスのRTS仕様LIZARD OFFICER」は最高速以外は全くの同一である。

&color(red){つまり水増しであったりする。}

【EXTRA TRIAL】
一度グランプリで優勝すると追加されるモード。
非常に高性能なデビルカーとタイマンで対決し、勝てば相手のデビルカーを手に入れられる。
相手はかなり抑えた運転をしているもののデビルカーはデビルカーなので、勝つのは難しい。

【デビルカー】
初代から続き、後の作品にも登場する高性能なマシンの総称。
見た目も中身も明らかにおかしい。特に今作ではぶっとんでいる。
チームとメーカーの国籍が一致すると、一際性能の高い「シンボリックデビルカー」となる。

・VULCANO
ASSOLUTOのデビルカー。ゼッケン#25。見た目は平べったい装甲車。
このマシンにはタイヤが無く、対消滅反重力エンジンという未来的なエンジンにより"''浮いて''"走る。
浮いているがドリフトする。どーなってんの?
  
・NIGHTMARE
Lizardのデビルカー。初代の「黒い13番」に似ており、もちろんゼッケン#13。
3秒で300km/hいっちゃう爆発的な加速を誇る。
ドリフトが扱いにくいものの、加速を筆頭に、最高速、旋回性共に高いレベルでまとまっている。
マウントしたエンジンは''熱核融合エンジン''。事故ったら大惨事である。

・ECUREUIL
age soloのデビルカー。
白いボディ、天使の意匠、ゼッケン#0と、「レボリューション」の白いアイツを思い起こさせるデザイン。
実際に「WHITE ANGEL」の文字も入っているし。
しかし形状は全くの別物で、全長2300mm、全幅1290mm、車重350kgという極小ボディに、500ccの並列2気筒というこれまた小さなエンジンを搭載。
そのくせ500馬力オーバーのパワーと300km/hオーバーのスピードを持つトンデモマシン。1速しかないのに。
発進こそ弱いが加速、旋回性がとても高く、テクニカルコースでは恐らく最速。
ただしあまりの旋回性故に、特にデジタルコントローラだと操縦が困難である。

・UTOPIA
TERRAZIのデビルカー。ゼッケン#12。
見た目も中身もロケットそのもので、搭載されたジェットロケットエンジンにより''3750馬力''という超暴力的なパワーを発生させる。
最高速度も全車両中最も速く、何と''399km/h''。なお車重は1120kg。
その分、旋回性は極端に低く、シューティングフープスですら全開走行は困難。
&color(silver){見た目的にも性能的にもASSOLUTOのものと逆じゃないのか…。}
&color(red){つーか3750馬力出てんのに何で399km/hしか出ないんだよ!!}

・PAC-MAN CAR
320台のマシンを全て揃えると入手できる、321台目のマシン。
その名の通り、パックマン(顔付きのタイプ)そのものの丸いボディに3つの車輪とエンジンの付いた見た目をしている。
エンジンは''P型765気筒'' ''パワーえさ増幅エンジン''で、その他のスペックにも「ナムコ」に因んだ「765」の数値が並ぶ。
マシングレードは4だが、実際の性能はグレード3相当であり、操作性は良好。
ライトを点灯させると''全身が発光する''。



【ボーナスDISC】
アナログ盤では当時のナムコのカタログや体験版、新作ムービーなどが収録されているディスクが付いていた。
このディスクでは上記の他にも&bold(){60fps}になった初代リッジレーサーが遊べる。(ただし処理が重くなるのか敵は1台)
また比較用に当時のそのままの状態も遊べる。
ただのオマケかと思いきや、条件を満たせば選べるマシンが増えたり、黒いアイツはまだしも白いソイツまで出てくる。(白いソイツは本来初代には登場していない)




レースBGMは評価が高く、サントラは未だに新品がAmazonで買える。
また20周年を迎えた2019年には[[前作>RAGE RACER]]と同じように記念のサントラが発売された。前作と違いこっちはリマスターされたオリジナル曲も収録されている。



BGMやゲームの出来そのものを合わせて、シリーズ最高傑作と言う人もいる。
ゲームアーカイブスでも配信されたので、興味がある人は遊んでみよう。




DRT×age soroの最高分岐で決勝4連勝し、パックマンカーの解禁もできた人に追記・修正をお願いします。

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- ドリフトの爽快感を保ちつつ操作性が適度にリアルで、ゲームバランスも良好。これを越えるレースゲーには未だに出会えていない。アーカイブスもいいけど、PS1or2を持っているなら是非ともジョグコンでプレイして欲しいな。  -- 名無しさん  (2014-11-28 21:35:37)
- レースゲーム苦手だけどこれは楽しめた。トンネル抜けて飛ぶの面白かったな  -- 名無しさん  (2014-11-29 01:12:39)
- ???「・・・金で何でも買えると思ったら大間違いなんだよ!この、大バカヤロー!」  -- 名無しさん  (2015-12-27 03:47:15)
- 最近のレースゲームの酷さに嫌気がさしたらこれをやるとスカッとする。  -- 名無しさん  (2015-12-27 09:19:49)
- 間違いなく良作…なんだが、全マシン自力コンプは無理でした  -- 名無しさん  (2022-03-09 21:13:11)
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