バンギラス

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バンギラス - (2022/08/08 (月) 18:12:38) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/07/16 Fri 00:53:07
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます

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&tags()
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#center(){&font(#8fbc8f,b){&big(){自分のすみかをつくるために山を一つ崩してしまうほどの強いパワーを持つ。&br()&br()戦う相手を求めて山をさまよう。}}}



#center(){&blankimg(アランのバンギラス1.jpg,width=550,height=330)}
#right(){出典:ポケットモンスター XY&Z、37話『決勝戦!サトシ対アラン!!』、&br()2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。&br()OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、&br()©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon}


[[ポケットモンスター]]シリーズに『[[金・銀>ポケットモンスター 金・銀・クリスタル]]』から登場する[[ポケモン>ポケモン(ポケットモンスター)]]。


*■データ
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全国[[図鑑>ポケモン図鑑]]No.248
分類:よろいポケモン
英語名:Tyranitar
高さ:2.0m
重さ:202.0kg
[[タマゴ>タマゴ(ポケモン)]]グループ:怪獣
性別比率:♂50♀50
タイプ:[[いわ>いわタイプ(ポケモン)]]/[[あく>あくタイプ(ポケモン)]]

[[[特性>特性(ポケモン)]]]
『すなおこし』
場に出た時天候を「すなあらし」に変える。この砂嵐は上書きされるまで永続。
…だったが、[[第六世代>世代(ポケモン)]]から特性による天候変化も5ターンの間に限定された。

[[[隠れ特性>隠れ特性(ポケモン)]]]
『きんちょうかん』
全ての相手は持たせた[[きのみ>きのみ(ポケモン)]]を使用できなくなる。

[[[種族値]]]
HP:100
攻撃:134
防御:110
特攻:95
特防:100
素早さ:61
合計:600

[[[努力値]]]
攻撃+3

ヨーギラスがレベル30でサナギラスに[[進化>しんか(ポケモン)]]。サナギラスがレベル55でバンギラスに進化する。

4倍:[[かくとう>かくとうタイプ(ポケモン)]]
2倍:[[くさ>くさタイプ(ポケモン)]]/[[みず>みずタイプ(ポケモン)]]/[[じめん>じめんタイプ(ポケモン)]]/[[むし>むしタイプ(ポケモン)]]/[[はがね>はがねタイプ(ポケモン)]]/[[フェアリー>フェアリータイプ(ポケモン)]]
1/2:[[ノーマル>ノーマルタイプ(ポケモン)]]/[[ほのお>ほのおタイプ(ポケモン)]]/[[どく>どくタイプ(ポケモン)]]/[[ひこう>ひこうタイプ(ポケモン)]]/[[ゴースト>ゴーストタイプ(ポケモン)]]/あく
無効:[[エスパー>エスパータイプ(ポケモン)]]


**■[[メガシンカ]]
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#center(){&font(#3cb371,b){&big(){凄まじいパワーを注入され背中が裂けてしまった。&br()&br()ただただ破壊する本能のみで動く。}}}



#center(){&blankimg(メガバンギラス2.jpg,width=550,height=330)}
#right(){出典:ポケットモンスターXY、67話『最強メガシンカ~Act Ⅲ~』、&br()2013年10月17日~2015年10月29日まで放送。&br()OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、&br()©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon}


[タイプ]
[[いわ/あく>イワーク/ハガネール]]

[特性]
『すなおこし』

[種族値]
HP:100
攻撃:164
防御:150
特攻:95
特防:120
素早さ:71
合計:700


*■概要
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緑色の鎧のように強硬な皮膚を持つ怪獣型のポケモン。身体のところどころに黒い穴が空いている。

非常に好戦的かつ、ふてぶてしい性格。
周りを全然気にせず、「あらゆる攻撃にもビクともしない」頑丈な身体に任せてガンガン闘いを挑んでいく。……が、相手が格下だと無視して去っていくようだ。
&bold(){&font(#ff0000){片腕}だけで山を破壊し、地響きを立てる}ほどの非常識なパワーを秘めている。

住処を作るために&bold(){&font(#ff0000){山を破壊し、川を埋め立てる}}など、&bold(){行動するたび地図を書き換えないといけない}。
挙げ句の果てに、強敵を求め山から山へさすらう習性を持つとのこと。もはや歩く天災というべき存在である。
&del(){その割には身体の大きさは2メートル程しかないが}
 
また進化前のヨーギラス時代でも、進化するためのエネルギーを蓄えるために&bold(){&font(#ff0000){山一つ分の土を平らげる}}。
サナギラス時代でも、&bold(){&font(#ff0000){あちこち飛び跳ね山を崩す}}。
おまけに体内に貯めたガスを思い切り噴射して吹っ飛ぶことも可能。

まさに地形破壊のエキスパート。

こんなにポンポン山壊しまくってポケモンの世界は大丈夫なのだろうか?

任天堂のお気に入りポケモンなのか『[[ハートゴールド・ソウルシルバー>ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー]]』のCMではやたらとピックアップされたりしている。
更には『[[ブラック2・ホワイト2>ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2]]』の[[ポケウッド]]でメカバンギラスとして登場したり、『[[X・Y>ポケットモンスター X・Y]]』の[[ポケパルレ>ポケパルレ/ポケリフレ]]にも紹介されていた。

名前の由来は恐らく、大器晩成の"晩"と[[アンギラス]]という怪獣をかけていると思われる。&del(){見た目はゴジラである。}
もしくは「バン」の部分は悪タイプなことから、「野蛮」などの暴力的な意味を持つ「蛮」から来ている可能性も高い。

メガシンカすると背中に6つのトゲ型のパーツが伸び、頭の角や尾の棘も長くなるなど、怪獣と言うかドラゴンっぽい見た目になる。
が、よーく見ると胸部に目のような模様が現れており、全体的にシャープになったフォルムと合わせて、進化前のサナギラスにところどころ逆戻りしているような印象を受ける。


*■ゲームでのバンギラス
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『金・銀』で出現するのは[[ジョウト>ジョウト地方(ポケモン)]]・[[カントー>カントー地方(ポケモン)]]全てのバッジ入手後に入る事の出来る最終ダンジョンの「シロガネやま」。
洞窟内内全エリアにて5%という低確率で出現する。
おまけにシロガネ山に出現するポケモンの大半のレベルは40以上だが、ヨーギラスだけ15~20。
またバンギラスまで進化するには[[カイリュー]]と同じくレベル55まで上げないといけないという非常に手間がかかるレアポケである。
シナリオ攻略のお供にはならず、図鑑埋めや対戦向けのポケモンである。
進化する事でいわ/じめんタイプからいわ/あくタイプに変わる点に注意。

ちなみにマイチェンの『クリスタル』では[[タマムシ>タマムシシティ]][[ゲームコーナー>ゲームコーナー(ポケモン)]]にてレベル40の個体が手に入る。
リメイクである『HG・SS』では新たに追加された[[サファリゾーン>サファリゾーン(ポケモン)]]に出現する。
比較的早めに入手可能なので、シナリオ攻略に連れて行くこともできなくはない。
また『[[FR・LG>ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン]]』の[[7の島>ナナシマ(ポケモン)]]にある「しっぽうけいこく」でも入手出来る。
 
『[[ポケモンコロシアム]]』では、ダークポケモンの一匹として登場し、[[シャドー>シャドー(ポケモン)]]のボスである[[ワルダック>バックレー(ポケモンコロシアム)]]が所持している。
彼曰く、「&bold(){&font(#800080){最強のダークポケモン}}」

トレーナーでは『FR・LG』の強化版[[グリーン>グリーン(ポケモン)]]がサイドンの代わりに使用し、『HG・SS』でも強化版で使用する。
 
また『プラチナ』では強化版[[ヒョウタ>ヒョウタ(ポケモン)]]の切り札になっている。
このバンギラスはヒョウタの父である[[トウガン>トウガン(ポケモン)]]の[[ボスゴドラ]]よりも強いらしい。「[[じしん>じしん(ポケモン)]]」も覚えてないのに勝てるのだろうか?

『ブラック2・ホワイト2』では強化後のチャレンジモードで[[ギーマ>ギーマ(ポケモン)]]が使用。
たまに『きあいのハチマキ』で持ちこたえるので油断しないこと。

『ソード』では強化後の[[マクワ>マクワ(ポケモン)]]が使用。ガラルスタートーナメントでも手持ちに入っている。なお、バンギラス系統が野生で登場するのは『シールド』のみ。


『X・Y』ではYバージョンにのみ出現。対となるのはボスゴドラ。
さらにメガシンカをボスゴドラともども習得した。
しかし肝心のメガストーンが『X』バージョンでしか入手出来ないというイケズな仕様(ボスコドラは『Y』限定)。

『[[OR・AS>ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]』では片方のバージョンで両方のメガストーンが手に入るようになった。

とまぁ、ここまで説明したが、シリーズを通してもシナリオクリアまでにおいては非常に影が薄く、シナリオクリアまでの間に重要人物が手持ちとして使うのはワルダックの例ぐらいなものである。初登場の『金・銀』では「あく」タイプ使いの[[カリン>カリン(ポケモン)]]、の「いわ」タイプ使いの[[タケシ>タケシ(ポケモン)]]ですら使わない始末。


*■対戦でのバンギラス
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強力な能力値を持つ[[600族>600族(ポケモン)]]のうちの一匹。
圧倒的な攻撃力を持ちそれ以外の能力も非常に高い。しかし素早さだけは[[ヒスイヌメルゴン>ヌメルゴン(ヒスイのすがた)]]に次ぐ600族ワースト2という典型的な重物理アタッカー。
それでも、素早さ61と60族をわずかに上回る絶妙な数値であり、鈍足ポケモンの素早さ調整で無振りバンギラスが意識されることがよくある。

その特性から[[砂パ>砂パ(ポケモン)]]の主軸となる存在。
特性『すながくれ』持ちやじめん・いわ・はがねタイプとの相性がとても良く、
特に同じ600族の[[ガブリアス]]や[[メタグロス]]等と組まれるともはや手がつけられない。
また特性のおかげで自動的に自らの特防が1.5倍にされるため、実はあの[[ハピナス]]に次ぐ圧倒的な特殊耐久を持ち弱点タイプ以外の特殊型のポケモンには滅法強い。これに『[[とつげきチョッキ>とつげきチョッキ(ポケモン)]]』でも持たせれば……

しかし弱点が多く、しかもむしタイプ以外はメジャーなタイプばかりなのが最大の欠点。
特にかくとうタイプが&font(#ff0000){四倍}なのが非常に痛く、物理方面では数字程の耐久力は発揮しにくい。
さらに『[[DP>ポケットモンスター ダイヤモンド・パール]]』からはかくとうタイプが強化、『[[BW>ポケットモンスター ブラック・ホワイト]]』から強力なかくとうタイプやむしタイプが追加されたのも痛い。
特に[[ローブシン]]はバンギラスからの有効打がなく(「つばめがえし」も大抵耐えられる)、一致かくとう技で4倍弱点を突かれるため明確な天敵といえる。

だが特殊攻撃については上記の通り半端な威力では弱点を突かれても余裕で耐える耐久を持つためゴリ押す事もある程度可能。
ただし「[[きあいだま]]」「はどうだん」には注意。[[ルカリオ]]を見かけたら赤信号。

また進化レベルが55なためルールによっては使用に制限がかかる事がある(ただし『HG・SS』ではフラットルールが追加されたためその欠点は解消されている)。
特性のおかげで相手の使う『すながくれ』『すなかき』『[[すなのちから>すなのちから(ポケモン)]]』を発動させ、負け筋にしてしまう可能性がある点も注意したい。

その弱点が多いタイプや低い素早さから場に居座り続けるのは難しいため『[[こだわりスカーフ>こだわり系アイテム(ポケモン)]]』等を装備し有利な相手へ繰り出しながらの撃ち逃げで戦うのもアリ。
狙い目は[[ラティオス]]や[[サンダー>サンダー(ポケモン)]]、[[サンダース>サンダース(ポケモン)]]等の弱点を突かれにくいor突かれても致命傷にならない特殊型のポケモン。
交代が多くなるので弱点を補う受けポケはしっかりと用意したい。
特に格闘タイプに強く『すながくれ』も活かせる[[グライオン]]とは非常に相性が良い。ただしみずタイプには注意。

持たせる道具によって型も変わってくるためカスタマイズ性が非常に高い。
その能力から砂パ以外でもPTでも投入する事も出来るが「すなあらし」で他のメンバーの邪魔にならないように注意しよう。

技は非常で豊富で
メインウェポンである「ストーンエッジ」
あく技の「かみくだく」や「しっぺがえし」
強力な[[サブウェポン>サブウェポン(ポケモン)]]である「じしん」
四倍ピンポイント狙いの三色パンチ
役割破壊用の「ばかぢから」
低い素早さを補う「でんじは」
強力な[[積み技>積み技(ポケモン)]]「りゅうのまい」(ただし最速にしても一回で115族までしか抜けない)
相手の守りを崩す「いやなおと」等一通り揃っている。
 
またその特性や耐久の高さ故意外と積む機会があるので「ロックカット」で[[130族>130族(ポケモン)]]を抜いて暴れるロックカット型も存在する。
使いようによっては無双可能なスペックを持つが努力値を素早さに回す分耐久に不安が出やすく若干人気は低め。
ただし対面から先手が取れると有利になれる相手が多いせいか同じ素早さ重視の型でもスカーフ型は人気が高い。

「おいうち」もその交換を強要しやすい能力値や役割的にとても有用だが、
プラチナやHGSSでは「すなあらし」中に使うとバグが起こるため使うならダイパや[[バトレボ>ポケモンバトルレボリューション]]推奨。
BW以降ではちゃんと直っている。

何気に特攻もなかなか高く「あくのはどう」「10まんボルト」「れいとうビーム」「[[だいもんじ>大文字]]」等の特殊技も揃っているので、特殊型が第五世代環境ではメジャーになってきている。
というか[[ドリュウズ]]と組むと大抵特殊型。

ちなみに同じく特性『すなおこし』を持つポケモンに[[カバルドン]]と[[ギガイアス]]がいる。
この2種に比べると砂嵐による特防補正とアタッカーとしての爆発力・撃ち逃げ性能を両立できるのが利点と言える。
 
夢特性(隠れ特性)は『きんちょうかん』。
きのみを潰せるなかなか有用な特性だが、ある意味バンギラスの強さの全てを支える根底とも言える『すなおこし』を捨ててまで欲しい効果か?と言われると、疑問符が付く。
砂パ以外でも採用の余地が出来たとはいえ、ぶっちゃけ実用性はかなり低め。
なお、下記のメガシンカ型ではたまに採用される事も。
ちなみに第七世代の公式大会「ポケモン危機一髪!」では半減実(と『[[じゃくてんほけん>じゃくてんほけん(ポケモン)]]』)しか持てない都合上『きんちょうかん』の需要が高く、いわタイプの参戦率が物凄い事になっていた為普段と比べると『きんちょうかん』持ちバンギラスは数を増やしていたりする。要するに局地的なルールなら使える。
&font(l){[[プテラ>プテラ(ポケモン)]]は知らん}

余談だが、[[伝説>伝説のポケモン]]だらけの[[ダブルバトル>ダブルバトル(ポケモン)]]大会WCS2010では、一般ポケの中では最も使われた部類である。
鈍速ゆえの天候合戦・トリパへの強さや、[[ホウオウ]]や[[ミュウツー]]に強く、[[シンオウ>シンオウ地方(ポケモン)]][[竜>ドラゴンタイプ(ポケモン)]]の「[[りゅうせいぐん>りゅうせいぐん(ポケモン)]]」を耐える点などが環境にマッチしていたからと思われる。


初登場の[[第二世代>世代(ポケモン)]]では自力で「いわなだれ」「かみくだく」「じしん」((当時の「じしん」習得レベルは61と高く、当時はフラットルールもなかったため、対戦に出場可能なレベル55までに覚えさせたい場合は進化キャンセルかタマゴ技化が必要))など威力の高い技を覚えられたが、
当時猛威を奮っていた[[カビゴン]]対策に使われるかくとう技でついでに狩られてしまうため、あまり奮わず。
また「いわなだれ」は元々の威力が低いため一致補正込みでも威力112と微妙かつ遅いので怯みの追加効果との相性も良くない、「かみくだく」は当時特殊攻撃なのでこちらも火力が微妙、と性能が微妙だった。
威力は劣るが命中安定の「[[めざめるパワー]](岩)」を採用するという手もあった。

第三世代からは特性『すなおこし』を取得したものの当時は砂嵐を活かした強力な特性や、いわタイプの特防強化の仕様がなく、
スリップダメージのせいでただ単に敵味方問わず邪魔にしかならなかった上、技の威力も半端なままのためやはりまだ[[マイナー>マイナーポケモン]]気味であった。
ちなみに当時一番「りゅうのまい」を効率よく使えたポケモンだったりする。採用率?察しろ。
ちなみに公式大会はレベル50以下という制限がありフラットルールもなかったためカイリュー共々締め出しを食らった。


しかし第四世代からは「すなあらし」時にいわタイプの特防強化の効果等が追加され特性『すなおこし』の需要が増加。
さらに技も「かみくだく」などのあくタイプ技が物理化し、いわ技にも強力な「ストーンエッジ」が追加。
その攻撃力を存分に活かす事が可能になったため一気に活躍の場を増やす事になる。
砂ダメージのおかげでここから追加された『[[きあいのタスキ]]』にも強い。
というか第四世代後半以降ではトップメタと言われるまでに上り詰めた要注意ポケモン。全てのルールでトップクラスの強さを誇り、「バンギラスがマイナーなルールは存在しない」ということになる。まさに器用万能。
またフラットルールの導入により公式戦にも問題なく参戦できるようになった。


第五世代でも他の天候の強化や砂パに有効なポケモンが増えた事から相変わらずトップメタ級の活躍を見せる。
この世代から参戦した強豪じめんタイプであるドリュウズや[[ランドロス]]等と組まれた日には悪夢。
しかしかくとうタイプ全盛期であったので、対策は要った。


第六世代からは最大の天敵であるかくとうタイプがフェアリータイプや[[ファイアロー]]等に徹底的にメタられた上に、
はがねタイプのあく耐性没収によるあく技の一貫性の増加等の追い風が吹いた。
一応自身もそのフェアリータイプに弱点を突かれるが、
四倍ではない上にかくとうタイプと比べるとややパワーとタフネスに不安が残るポケモンが多いためかくとうタイプ程の天敵ではない。

さらにメガシンカも獲得。
攻撃は160を越え素早さも70族をギリギリ抜く数値に、自慢の特防もさらに磨きがかかる。
そして何より目を引くのが150という圧倒的な物理耐久。
これはあの[[ガブリアス]]の「じしん」をタイプ一致にも関わらずHP無振りでも確2に抑え込む物理耐久であり特殊だけでなく物理にもある程度対抗出来るようになった。
特防も上昇しているので砂嵐補正を含めた実質的な特防種族値は''無振りでも190''と化け物レベルになった。

このような強化から第六世代でも猛威を震う…と思いきや、
これ程まで強化されたにも関わらず以前までの世代と比べると大幅に使用率は落ち着いてしまった。
その理由の一つが、&bold(){それまで永続だった天候特性の5ターン制限化。}
もっともバンギラス自体は場に長く居座るポケモンではないため単体での運用ではそれほど影響は無いが、それでも他の砂パ要員と連携がやりにくくなったのは痛い。

そして何より様々な環境変化により[[ラティオス]]を筆頭とした御客様な特殊アタッカーが軒並み環境から姿を消した事が大きい。
元より&bold(){『苦手な相手はとことん苦手だが得意な相手に対しては確実に仕事をする』}というスタンスのポケモンだっただけに、
&bold(){『得意な相手がいなくなる』}というのは彼にとって死活問題である。
メガシンカも強力っちゃ強力なのだがタイプも特性も変わらず純粋な種族値の強化に留まるため他の強力なメガ枠の影に隠れがちだった。
特に[[メガガルーラ>ガルーラ]]からは四倍弱点の「グロウパンチ」を『おやこあい』で2度撃ちされ相手のボーナスにしてしまう。


第七世代ではフェアリーの蔓延に加え、新たな天候要員(『すなおこし』[[ギガイアス]]等)の追加もあり、バンギラスも勢いを失ってマイナーポケモンに落ちぶれてしまう。
一時期あくタイプが実質全滅状態だったのだが、バンギラスも否応なしに巻き込まれる結果となった。

しかしここでトレーナーはあるアイテムに目を向けた。そう、&bold(){メガストーン}である。
1ターンでも確実に天候をもぎ取れる・火力上昇・耐久上昇をアイテム一つで解決するメガストーンは、環境に生き残るにはうってつけだったのだ。
しかし『[[サン・ムーン>ポケットモンスター サン・ムーン]]』ではバンギラスが出現しない都合上、本格的な復帰はメガストーン解禁を待つ事になった。

解禁後は勢いを取り戻し、『[[US・UM>ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]]』ではガブリアスを超える採用率を誇っている。&font(l){あちらが勝手に凋落しただけだが}
但し同じ600族の[[メタグロス]]も幅を利かせている状態なので過信は禁物である。
また、今までの環境よりもメガストーン所有率が高く若干行動が読まれやすくなっている点にも注意。そこは多彩な技範囲でカバーしたい。


第八世代では大幅な環境の刷新によりメガシンカを失ったものの特殊方面への強さは据え置き、カプ系を筆頭とする天敵であったフェアリータイプ、かくとうタイプのポケモンが激減するなど数々の相対的な強化を受けた。
新要素の[[ダイマックス]]とは一致技の追加効果が微妙((岩技の「ダイロック」は元からある砂起こし効果、悪技の「ダイアーク」は特防ダウンと物理型では意味がない))なこと以外は非常に相性がいい。
まずバンギラス最大のネックであった一致技の威力・命中率が改善される、
実質的に耐久力が倍増することにより弱点を突かれても余裕で耐える硬さを得るなどバンギラスにとって最大限にプラスに働く要素が多い。
努力値の調整次第ではなんと&bold(){一致かくとう技も耐えてくる}ほど。
さらに弱点の多さを逆手に取り、
『[[じゃくてんほけん>じゃくてんほけん(ポケモン)]]』を持たせることで平然と耐えたうえでローリスクで火力を上げてくるというとんでもない立ち回りをすることも可能であり、
付いた渾名は「&bold(){保険金詐欺}」。
結果メガシンカを失ったにも関わらず使用率は10位以内にまで上がることとなり、完全にかつての勢いを取り戻した。

だがリベロ[[エースバーン]]の登場により数を減らしていき、[[ウーラオス]]の登場で弱保型は激減した…と思いきや案外残っている。

その後もそこそこな順位をキープし続けている。

バンギラス「[[某怪獣王>ゴジラ]]とは一切関係はありません」



*■進化前 サナギラス
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#center(){&font(#4682b4,b){体内でつくりだしたガスを圧縮して勢いよく噴射することで飛んでいく。鋼鉄にぶつかっても平気なボディだ。}}


全国図鑑No.247
分類:だんがんポケモン
英語名:Pupitar
高さ:1.2m
重さ:152.0kg
タイプ:いわ/じめん

[特性]
『だっぴ』
ターン終了時に30%の確率で状態異常が回復する。

隠れ特性
『だっぴ』
何と通常特性と同じである。
同じ600族の進化前で『だっぴ』持ちのハクリューには『ふしぎなうろこ』が追加されたのだが…

[種族値]
HP:70
攻撃:84
防御:70
特攻:65
特防:70
素早さ:51
合計:410

[努力値]
攻撃+2

4倍:くさ/みず
2倍:[[こおり>こおりタイプ(ポケモン)]]/かくとう/じめん/はがね
1/2:ノーマル/ほのお/ひこう/いわ
1/4:どく
無効:[[でんき>でんきタイプ(ポケモン)]]


進化前。岩盤のような硬い殻で全身を覆った状態。内部では既に脚が形成されている。
サナギのような外見に反して気性が激しく、圧縮したガスを噴射して自由に飛び回る。
本体の強い力と鉄鋼にぶつかっても壊れない殻の頑丈さにより、山をも崩してしまう。

サナギ型の癖にそこいらの[[序盤虫>序盤ポケモン]]の中間進化は元より下手したら最終進化形より強いような…

進化後のバンギラスとはタイプと特性が異なるのが特徴。
じめんタイプのため「じしん」の威力は進化後を上回り、「でんじは」「ボルトチェンジ」等も無効。
[[ドサイドン]]や[[ゴローニャ]]とは『だっぴ』や「りゅうのまい」、『[[しんかのきせき>しんかのきせき(ポケモン)]]』等で差別化したい。
物理アタッカーの天敵である「おにび」に強く、不安定ではあるが「ねむる」による全回復も狙える。
なお、最速で「りゅうのまい」を1度積んだ際の素早さはガブリアスと同等である。

VC版第二世代の対戦では『しんかのきせき』がないにもかかわらず、いわ/じめん複合タイプ中最速のポケモンとして差別することができ、割と真面目に考察されている。そもそもゴローニャやサイドンとは技範囲が異なるので当然か。


*■その他
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[[ポケモンGO>Pokemon GO]]では金銀組の実装に伴い追加された。
カイリューをも凌駕する3800超えのCPを持ち、当時の一般ポケモンとしては最大のCPを誇った。
しかし、その破格の戦闘力とは裏腹にジムにおいてはかくとうタイプに弱すぎること、弱点が多すぎて他のついでに狩られやすいことが仇となり防衛には向いていない。(ジムではラッキーやカビゴン、[[ハピナス]]といった超耐久を持つノーマルポケモンが跋扈しており、それらを対策できるかくとうタイプの需要が非常に高かったためである。そうでなくとも弱点の多すぎるバンギラスは他のポケモンのついでに狩られやすく、意外なほど防衛には向かないことがわかる。)
その一方で、レイドバトルに伝説のポケモンが実装されるとバンギラスは「伝説キラー」と呼ばれ、その需要が急増することになる。
伝説には三鳥を始め、[[ミュウツー]]、[[ルギア]]、[[ホウオウ]]、[[レックウザ]]、[[ギラティナ]]など禁止伝説級を含めても凡そ大半のポケモンに対していわタイプとあくタイプの組み合わせで弱点をつくことができ、レイドバトルに参加したトレーナーが全員一匹目にバンギラスを繰り出す、という光景も珍しいことでは無かった。
とは言ってもこれらのポケモンに対して無双できるわけではなく、ミュウツーや[[レジアイス]]は「きあいだま」、ルギアは「ハイドロポンプ」、ホウオウは「ソーラービーム」など、伝説側がこちらに有効打を持っている場合もあるので、気を付けないとこちらのHPが一撃で消し飛ばされてしまうこともある。
もちろん、[[スイクン]]や[[レジスチル]]、[[コバルオン]]等バンギラスが苦手なポケモンもいるためそれらを相手にする時はバンギラスの使用は厳禁。まぁあれだけ有利不利がはっきりしているから当然っちゃ当然だが。
要するに、&bold(){適材適所}である(これはバンギラスに限らずすべてのポケモンに言えることだが)。

その戦闘力の高さは[[GOロケット団>ロケット団(ポケモン)]]も目をつけており、違法なプログラムで強化したシャドウポケモンとして立ち塞がったバンギラスはただでさえ高いステータスがさらに高くなり、有利を取れなければこちらが落とされる確率が高い。
特にリーダー クリフの切り札の個体はシャドウポケモンでありながら耐久力も大幅に上がっており簡単には落とせなくなっている。短期決戦で決着をつけよう。

ちなみにシャドウバンギラスは岩タイプを専門とするGOロケット団からシャドウヨーギラスをゲット、育成することでプレイヤー側も使用可能。出現時期が不定期で、厳選難易度は通常バンギ以上。育成コストも高いが、防御低下を代償として元から高かった技の威力が更に強力になっており、その戦闘力の高さは一級品。伝説レイドやロケット団戦などで、強化された攻撃力を存分に発揮しよう。



追記・修正は地形を書き換えるほどのパワーでお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,16)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#lsd()
#comment_num2(num=30)
}