&font(#6495ED){登録日}:2011/12/18(日) 04:23:01 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&font(#ff0000){わたしこそ しんの ゆうしゃだ!!}}} &blankimg(Title.jpg,width=400,height=345) シャドウゲイトは1989年3月31日にケムコが発売したファミコン用アドベンチャーゲームである。 #contents() *&size(22){概要} 元々は米国のICOM Simulations社が1987年にマッキントッシュ用ゲーム「Macventure」シリーズの一つとして発売したゲーム。 日本で発売されたものはその移植版である。 やたら豊富な死に方と美麗なCGが話題となり、&bold(){隠れた名(迷)作}とマニアの間では呼ばれていた。 [[洋ゲー]]特有の高難易度や、何気ない操作で即ゲームオーバーする事が原因でクソゲー扱いされることが多い。 しかし実際にプレイしてみると ・コマンド総当たりが多い和製アドベンチャーゲームとは一線を画した自由度の高さ」 ・どこでもできるセーブ機能 ・ゲームオーバーになっても直前の状態からすぐコンティニューしリトライできる良UI などゲーム的な面白さとユーザーフレンドリーなシステムが盛り込まれた良作であることがわかるだろう。 &bold(){…わかってください。} 本作と「ディジャブ」「悪魔の招待状」のMacventure移植作2作の計3作を合わせて&bold(){「ケムコ三部作」}とも呼ばれる。 この三部作共通の作風として、「原作では二人称による状況説明だったものを、主人公の独白に改変する」というアレンジがある。 原作では主人公が置かれている状態等を、TRPGのゲームマスターよろしく「あなたは~」と説明するのであるが、ケムコはこれを、主人公の独白にアレンジしたのである。 その結果、「ディジャブ」の主人公はハードボイルドな雰囲気を湛え、「悪魔の招待状」の主人公は情緒不安定な少年となった。 そして本作の主人公は、&bold(){&font(#ff0000){&bold(){自分の死に様を事細かに実況する}}けったいな勇者}と化した。 #center(){&bold(){&font(#ff0000){わたしの ゆうしゃとしての ちが さわぐ!!}}} *&size(22){ストーリー} とある王家の血をひく主人公ことしんのゆうしゃ&bold(){(自称)}は、ドルイド僧から魔王ワーロックがシャドウゲイト城を根城にタイタンの中でも最も恐ろしいベエマスを呼び出し、世界を恐怖に陥れようと企んでいることを聞く。 これを聞いたしんのゆうしゃはそれを防ぐために &font(#ff0000){&bold(){たいまつ1本だけ持って}} たいまつ1本だけ持って シャドウゲイト城に単身乗り込むのだった…。 #center(){&font(#0000ff){これが きょうふへのいりぐち というわけか…。}} *&size(22){登場人物} ・主人公 しんのゆうしゃ。王家の血を引いてるらしい。 呪文を簡単に使えるようになったり、ひかき棒で即死できたり、鎖に繋がれてる見知らぬ女を見て「おっ…いいおんな」と呟いたりと流石である(なにが)。 ゲームの主人公たちの中でも随一の死にやすさを誇り、その貧弱さはかの[[スペランカー]][[先生>スペランカー先生]]並みである。 生粋のポエマーでもあり、死に際に放つ哀愁漂う断末魔は逸品。 興味のあるかたは&bold(){「シャドウゲイト 辞世の句」}でググってみよう。 パッケージのイラストではイケメンで凛々しい表情をしており、本編の[[ヘタレ]]ぶりが嘘のよう。 ・ワーロック 強大な魔力を盾に世界征服を企む魔王。 タイタンの中でも最も恐ろしいベエマスを呼び出すため、シャドウゲイト城に引きこもっている。 ゲーム冒頭で目だけ登場し、そのままゲーム内ではまったく姿を見せず、ラストバトルで初めて姿を現したかと思ったら終始後ろ姿な上に悲惨な死に方をする可哀想な人。 パッケージでは口が耳まで裂け、鋭い牙が生えそろった恐ろしげな顔をしている。 ・ベエマス ワーロックが呼び出した最も恐ろしいタイタン。 タイタンと聞くと巨人のような姿を想像するが、実際はつぶら瞳をしたピンク色のドラゴンに似た外見をしている。 &font(#f09199){('p')あうあう}と首を振る姿はかわいい。 ・死神 赤い目と白い歯が素敵な死神。 ゲームオーバー画面に出てくるため何度も見ることになるある意味このゲームを象徴するキャラ。 普通にやってても主人公が良く死ぬ、死ぬことへのペナルティがほぼないゲームなので主人公の辞世の句を聞きたいプレイヤーは積極的に殺すため出番がかなり多いと思われる。 死神なのに過労死が心配される。 #center(){&font(#800080){へっ へんなこと させないでくれ!!}} *&size(22){コマンド} ゲームで使用する10のコマンドを説明する。 各種コマンドは ①コマンドを選ぶ ②コマンドを実行する対象を選ぶ ③Aで選んだものを用いる対象をさらに選ぶ という動作を経て実行される。 前述の通り元はマウス操作前提のPCそれもMacゲーなのでファミコンのコントローラーパッド用にアレンジされている部分がある。 2chのシャドウゲイトスレでは ◯◯(コマンド名)>◯◯(コマンド対象)>◯◯(さらに対象) と表記される。 例)つかう>つるぎ>セルフ→わたしは つるぎのはを ひだりむねに(ry ・つかう アイテムを使ったり装備をしたり呪文を唱えたりするコマンドである。 装備する際は つかう>◯◯>セルフ という動作を行うことで装備できるが、このゲーム内に登場するアイテムでしんのゆうしゃが装備できるアイテムは3つしかなく、それ以外の身に付けられそうなものに対してこのコマンドを行うと…お察しください。 しんのゆうしゃは本当にそのままの意味で解釈してしまう。 また つかう>セルフ を行うと&font(#ff0000){「へっ へんなこと させないでくれ!!」}と妙に焦る。 何をするつもりだったのだろう…。 ・しらべる 対象を調べる際に使うコマンド。 これを行うことで、その場で何をすればいいかわかることが多く、攻略に際して非常に重要なコマンドである。 一見危険そうな大蛇も しらべる>へび で「ばかにしている!だいじゃは ただの つくりものだ」ということが判明したりする。 ちなみに しらべる>セルフ すると &font(#ff0000){「わたしこそ しんの ゆうしゃだ!!」}と高らかに教えてくれる。 アイテムを装備している場合はそのあとに身につけているものを教えてくれる。 ・とる アイテムを手に入れ持ち歩けるコマンド。 このゲーム、やたらと取得できるアイテムが多く、その上持ち物欄の制限がかなり緩いため40種程度は余裕で持ち歩ける。 その反面、使い道のないダミーアイテムと使うと即死するトラップアイテムが半数を占めており、プレイヤーを悩ませてくれる。 一見ただの背景のような、あちこちにかけられてる松明(きりたんぽに似てる)も取れたりするなど、色んなものを取ることができる。 ・あける 扉や袋を開けたりするコマンド。 一見開けられそうにないところも開けられたりするのでマップは注意深く見よう。 また、このコマンドで開けられる扉はカギの付いてない扉だけでカギ付きの扉は対応するカギをつかう>カギ◯(数字が入る)>とびら することで開けられる。 ・すてる アイテムを捨てるコマンド。 このゲームでは一度使えば後は用済みとなるアイテムが多いため、不要になったものを処分しアイテム欄を整理するためにあるようだが、前述したようにアイテム欄にはかなりの余裕があるため、まず使わない死にコマンドである。 ・しめる 死にコマンド2。 開けた扉や袋などを閉められるが、閉めることを必要とする場面はゲーム内に一切ない。 ・たたく 対象を手で殴打するコマンド。 隠し通路を開けたり岩を壊したりするのに使うが、実際それほど使う機会はない。 モンスター相手に使用しても大抵返り討ちに会う。 このヘタレが! ・はなす 対象と話をするコマンド。 しかし、城の中で出会う奴はほとんどがワーロックの手下であり、モンスターであるため聞く耳持つ奴は非常に少ない。 例外はドルイドぐらい。 というかほぼいない。 死にコマンド3。 ・いどう 目的地に移動するコマンド。 コマンドを選んだあと、画面上の目的地を直接カーソルで選ぶか、いどうコマンドの下にある移動できる場所が□で表示された簡易マップから選んで移動する。 移動できる場所はほぼ無制限で &font(#0000ff){井戸}だろうが&font(#808080){窓}だろうが &font(#ff7800){燃え盛る火炎}の中だろうが 選択すれば躊躇なくしんのゆうしゃが飛び込んでくれる。 そして大概死ぬ。&font(#ff0000){&bold(){あづー!!}} ・セルフ 自分になにかをする場合に使うコマンド。 装備したり、薬を飲んだり、刃物を自分の胸に刺したり。 つかう>びん1>セルフ つかう>おの>セルフ といった具合である。 まあ大概死ぬ。 一言で言えば自殺コマンドである。 マントなどの場合は流石に自殺に使わずちゃんと装備してくれる。 #center(){&font(#808080){うーん しっくりくる。}} *&size(22){補足} ゲーム中にセレクトボタンかスタートボタンを押すとヒントが聞ける。 しかしこのヒント、内容にやたらばらつきがあり、下手すると&bold(){「あきらめるな!!」としかヒントが表示されなかったりする}。 また関連商品として、GBCでリメイク版の「シャドウゲイトリターンズ」が、Nintendo64で続編の「シャドウゲイト64」が発売されている。 続編とは言っても2Dから3Dになっていたり、主人公も頑丈になっていたりと似ても似つかない。 またしんのゆうしゃはこちらの作品では伝説の勇者として崇められている。ちなみに本名は「ジェイル」だと判明した。 そして2014年、steam用としてリメイク(リブート)版が発表された。 こちらは現代のPCに合わせてグラフィック周りが大幅アップデートされておりまた謎解き部分も一部改変されている。 競馬界にも競争馬として「シャドウゲイト号」が実在する。 2012年1月4日に引退し生涯戦績は46戦7勝。 &font(#ff0000){何気に海外G1勝利} ゲームとは一切関連はないが名前が同じということで、しんのゆうしゃたちは彼がレースに出走すると色めき立った。 いかなる しょうがいも のりこえ ついきしゅうせいを すること… それが わたしの はたすべきしめいなのだ!! ついき>しゅうせい>こうもく ぎゃー!!かんじが!!かんじが!! &blankimg(GAME OVER.jpg,width=400,height=349) &bold(){&font(#ff0000){ざんねん!!}} &bold(){&font(#ff0000){わたしの ついきしゅうせいは これで おわってしまった!!}} &font(#afdfe4){(画像出典:シャドウゲイト 開発元:ケムコ 発売元:ケムコ)} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} - 死神が過労死www -- 名無しさん (2014-05-31 01:30:17) - 捕まっているおねーちゃんに騙された。 -- 名無しさん (2014-06-17 14:14:23) - ここまで主人公の語りがアホなのは、原語だと三人称(つまりナレーション)だったからだそうな。つまり、元々は「あなたの冒険は終わってしまった」だったのに、和訳の時に主人公視点にしてしまったもんだから「私の冒険は終わってしまった」という自分の死に様実況に… -- 名無しさん (2014-06-17 15:25:23) - 響きが間抜けな呪文としてよくネタになる「プーロ」だが、原語版ではROPEの逆綴りである「EPOR」、つまり原語の時点で既にプーロだったのである。 -- 名無しさん (2014-09-04 21:42:45) - ↑壁に日本語(カタカナ)で堂々と「プーロ」と書かれている場面があるということに最近になってようやく気づいた。たぶん原語版ならアルファベットで書かれてたんだろうな。 -- 名無しさん (2014-09-04 22:42:14) - 64で出た続編によると、しんのゆうしゃの名前はジェイル -- 名無しさん (2015-01-27 22:49:43) - ほっぷ すてっぷ じゃんぷ …かーるいす! -- 名無しさん (2015-07-08 15:47:45) - 64は頑丈と言ってもあくまでも”初代に比べたら”というレベルで死にゲーには違いなかったりする -- 名無しさん (2016-12-10 11:55:18) #comment