ネェル・アーガマ

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ネェル・アーガマ - (2021/09/15 (水) 19:43:54) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/03/25 Sun 23:31:34
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&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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「[[機動戦士ガンダムΖΖ]]」及び「[[機動戦士ガンダムUC]]」に登場する戦艦。
名称は「アーガマに近い」という意味。

正規の国防計画を通さずに設計・建造された艦であるため、〜級といった名称は基本的に使用しないが、
便宜上「ネェル・アーガマ級機動戦艦」、改装後が「ネェル・アーガマ級強襲揚陸艦」といった風に使われることがある。



■U.C.0088年時

全長:380m
武装:対空機銃×16
単装ビーム砲×2
単装副砲×2
2連装メガ粒子砲×2
ハイパーメガ粒子砲
サブメガ粒子砲×2

乗組員:[[ブライト・ノア]](艦長)
ビーチャ・オーレグ(艦長代理)
トーレス
キースロン
[[アストナージ・メドッソ]]
他


[[エゥーゴ]]の機動戦艦。
[[アーガマ>アーガマ級強襲用機動巡洋艦]]に代わる旗艦として[[アナハイム・エレクトロニクス社]]がグラナダで建造していた。
どちらかというと全体的なシルエットは原型のアーガマよりホワイトベースに似通った物になっている。

アーガマ同様、MSの運用能力を重視していて、12機まで搭載できる。
カタパルトは艦前方に3基有って左右のカタパルトは上下というか表裏というかとにかく両面共に機体発進に使用可能、設定画などでは
基本上面から見る為分かり辛いがMSなどの待機する格納庫はちゃんと左右カタパルト裏面まで達しているのが分かる。
後方中央(前部中央カタパルトの真後ろの位置)には前方カタパルトの発進作業を邪魔しない様に用いられる着艦専用デッキを1基装備。

艦後方のエンジン部には出撃時のカタパルトの反動を相殺する目的でカウンタースラスターと呼ばれる細長いスラスターを4基設置している。
アーガマで問題となっていた火力不足も火器類の増設で解消されており、高い戦闘力を持つ。

艦の両側に設置された主翼にはソーラーパネルを内装。また、必要に応じて折り畳めるようになっている。

艦自体の運用面にもかなり改良が加えられ、5人程度いれば動かせるようになっている((劇中、民間人の少年少女たちが拠点としてやっていけるようにする根拠の類。))他、アーガマの特徴の一つだった居住区はドラム式に変更された上で艦体に内蔵された。



○武装(「UC」登場時も併記する)

・対空機銃
艦体の各所に設置されている。対空迎撃用。
後に8門増設された。


・単装ビーム砲
両側のカタパルト先端に装備している。


・単装副砲
艦後方の上下に設置。アーガマなどと同じ物。
後に2連装メガ粒子砲に換装される。


・2連装メガ粒子砲
艦前方の上下に設置されている。


・ハイパーメガ粒子砲
中央カタパルトの真下に装備、その為UC版では前部中央カタパルトの下部は本装備用の加速バレルフィールド発生器となっていて
真下をビームが通ってもカタパルト部自体にはダメージは一切入らない事にされた。
拠点攻撃用武装という事もあって本艦の武装の中でも威力は最強で、なんでも&font(#ff0000){コロニーレーザークラスの威力}なんだとか。
コロニーの残骸をも一撃で消し飛ばせるし、MSに至っては掠めただけでも吹っ飛ぶ。
それに比例して必要なエネルギーも膨大で、一発撃てばあっという間にエネルギー切れである。
&s(){ぶっちゃけると宇宙世紀版[[波動砲>波動砲(宇宙戦艦ヤマト)]]である。}
大規模な戦闘が起こる事が無くなり、持て余していたため後にフラムで撤去することも検討されたが、撤去費用が下りないのでそのままにされている。


・サブメガ粒子砲
艦の両側にある円形ドラム内側の黄色いシャッター内に格納されている。



○劇中の活躍
ラビアンローズに係留されていて、[[ジュドー・アーシタ]]達の新たな母艦となった。
エゥーゴ上層部は当初、ブライトを艦長に据えて新たなクルーを乗せ、他のアーガマクルーは降ろそうと考えていたが、[[ネオ・ジオン]]軍の襲撃の影響で結局ジュドー達が運用することになった。
その際、ブライトは敵の攻撃で宇宙に放り出されたシンタとクム、ハロに新規クルー達を助けるために艦を降り、ビーチャが艦長代理に任命されている。

その後はサイド3へと向かい、ネオ・ジオンと交戦。[[ハマーン・カーン]]とグレミーの内紛にも介入し、最終決戦まで大した損害もなく戦い抜いている。

終戦後はビーチャ達が退職金代わりに貰おうと考えていたらしいが、実現はしなかった。

また、後にエゥーゴが[[地球連邦軍>地球連邦(宇宙世紀)]]に統合されてロンド・ベル隊が発足すると、[[ラー・カイラム>ラー・カイラム級機動戦艦]]就役までの間、本艦が旗艦として運用されていたという。

[[ゲームブック]]『シャアの帰還』ではロンド・ベル隊所属(艦長はもちろんブライト)の設定で登場し、サイド3モウサ跡に向かうシャアの乗るシャトルの前に出現、シャアは大人しく乗艦するか、逃走するかの選択を迫られる事になる。
またストーリー終盤でも、サイド3周辺に集結しているジオン残党を一網打尽にするために出現し、シャアの指揮するグワダン級大型戦艦イン・エクセスと戦う事になる。


○艦載機

◇U.C.0088年時
・[[ΖΖガンダム]]/[[フルアーマーΖΖガンダム>フルアーマーΖΖガンダム/強化型ΖΖガンダム]]
・[[Ζガンダム]]
・[[百式>百式(MS)]]
・[[ガンダムMk-Ⅱ]]
・[[メガライダー>Gディフェンサー/メガライダー]]


◇ロンド・ベル発足時
・[[百式改]]
・[[ジェガン]]



■U.C.0096年時

艦籍番号:SCVA-76
武装:対空機銃×24
単装ビーム砲×2
2連装メガ粒子砲×4
ハイパーメガ粒子砲
サブメガ粒子砲×2

乗組員:オットー・ミタス(艦長)
レイアム・ボーリンネア(副長)
ミヒロ・オイワッケン
他

ここからは「ガンダムUC」版。
ロンド・ベルに所属を移行。それに当たって、カテゴリが「強襲揚陸艦」へ変更された。
「[[袖付き]]」からは「木馬もどき」と呼ばれている。

当時の主力艦である[[クラップ級巡洋艦]]と同規格のパーツを使った大規模近代化改修(フラム)が行われ、これによって整備や修理がある程度やりやすくなった。
が、それでも同型艦が存在しないせいで、性能を合せた艦同士で運用するのが基本の艦隊運用が適応できない為、基本的には艦隊を組まずに
本艦のみの単独特務艦的な形で運用されている。

MSデッキは拡張されていて、搭載数も16機に増えた。
また、デルタプラスのような規格外のMSでも問題なく運用できるという長所を持つ。

ちなみに、Gジェネでは改修前と区別するため、名称が「ネェル・アーガマ改」となっている、改修自体は施されているので間違ってはいない。



○劇中の活躍(&font(#ff0000){ネタバレあり})
「[[ラプラスの箱]]」入手のためインダストリアル7へ向かい、箱の鍵であるユニコーンガンダムを回収する。しかし艦載機のほぼ全てを喪失してしまう。
さらに、参謀本部からも半ば見放され本部からの通信待ちのロンド・ベル、ルナツーへ向かい解析をすべきだと進言するエコーズ、社の資産という口実で本社に向かえと指示するアナハイムの寄り合い所帯となり、一時は進路もままならず廃棄コロニー内部に係留していた。

ユニコーンガンダムを奪おうとする「袖付き」と戦うも、クルー達の実戦経験の乏しさが災いして[[フル・フロンタル]]の[[シナンジュ]]相手に大損害を被っている。
この時受けたダメージは最終盤に至るまで尾を引いており、特に左舷カタパルトデッキの喪失は大きな痛手となっている。

序盤のクライマックスであるパラオ攻略戦では、前述のハイパーメガ粒子砲が重要な役割を果たした。はみ出し者な艦とヘタレな艦長と埃を被っていた大砲が大活躍する過程は非常に胸熱。
しかし単艦で要塞攻略は非常に危険な行為で、エコーズを2個小隊と若干のMS((OVA版ではかなりの数が補充されたような描写だが、小説版では5機と非常に少なくパラオ戦だけでも内2機を喪失している))だけというささやかな戦力で作戦実行をしている。

ラプラス官邸事件後は参謀本部からの勅命も無いまま成層圏をうろついていたが、紆余曲折あってガランシェール隊と協力し、箱の在処を目指すこととなった。

一時はガランシェール隊の造反と袖付き部隊との共同歩調に付き合わされるが、すぐに状況が回復し袖付き部隊を追放。再びガランシェール隊と共に箱の回収に勤しむ。

ガンダムUC本編後の所在は不明。
ただし、本艦パイロットであったリディ・マーセナスが無事連邦軍に帰参しているのを見るに、おそらくは無事ロンド・ベル隊へ戻れたものと思われる。


○艦載機

・[[ユニコーンガンダム]]
・[[リゼル>リゼル(MS)]]×複数
・[[ジェガンD型]]/[[スタークジェガン>プロト・スタークジェガン/スタークジェガン]]×複数
・[[プロト・スタークジェガン>プロト・スタークジェガン/スタークジェガン]]
・[[デルタプラス]]
・[[ロト>ロト(MS)]]×3
・[[クシャトリヤ>クシャトリヤ(MS)]]
・[[ギラ・ズール]]×2

(占拠時に一時的)
・[[シナンジュ]]
・[[ローゼン・ズール]]
・[[ハイザック]]
・[[ハイザック・カスタム>ハイザックのバリエーション]]


■[[ゲーム]]作品において
[[スーパーロボット大戦シリーズ]]の初期作品(旧シリーズや64)においてはアーガマとラー・カイラムの中間として、ブライトが乗り継ぐ自軍母艦となる。
(そのため、原作では叶わなかった「ネェル・アーガマを指揮するブライト」が見られる。
ちなみに、アーガマやネェル・アーガマから武装が弱体化しないようにするための配慮として、ラー・カイラムにもハイパーメガ粒子砲が捏造される場合がある。)

[[スーパーロボット大戦MX]]ではラー・カイラムが登場しないため[[ナデシコB>ナデシコ(戦艦)]]と並ぶ自軍の旗艦となった。
同作ではαシリーズからの影響もあり、旧シリーズよりも戦力にカウントできる3人乗りの母艦である。

それからは長らくご無沙汰であったが、『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]時獄篇』では『UC』参戦に伴い、オットー艦長をメインパイロット、レイアム副長とミヒロをサブパイロットとして登場。
ネェル・アーガマと(ブライトの指揮する)ラー・カイラムが並び立つ事になった。
『Z3』では武装が対空機銃と主砲、マップ兵器版のハイパーメガ粒子砲しかないという寂しさであったが(まあマップ兵器の射程は優遇されているが)、
『[[BX>スーパーロボット大戦BX]]』ではミサイルランチャー・通常兵器版のハイパーメガ粒子砲・各種カットインが追加されて汎用性が向上。
『[[V>スーパーロボット大戦V]]』ではZ3をベースに通常兵器版のハイパーメガ粒子砲が優遇武装として追加。ロマン砲とながりで宇宙戦艦ヤマトとの共演も果たした。
DLCでは激務で倒れたオットーの代わりに、『ΖΖ』のビーチャが艦長代理を務めるひと波乱のエピソードも用意されている。

「Gジェネ ギャザービート」ではムーンレィスがアーガマを本艦に改造したという設定になっている。


■余談
・ロンド・ベルに所属を移行した、という設定が以前からあった本艦だが、「UC」の著者である[[福井晴敏]]氏は執筆時にこの設定を知らなかった。




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- この戦艦が一番好きです。  -- 名無しさん  (2014-02-07 22:39:50)
- 第3次αで出ると期待してたんだが・・・  -- 名無しさん  (2014-02-17 18:23:08)
- スパロボシリーズのせいでアーガマを改修したのがネェル・アーガマと思ってた。  -- 名無しさん  (2014-02-28 12:07:51)
- 初代GではMAP兵器持ちの貴重な艦だった・・・まあMAP兵器なんてMSにやらせりゃいいので搭載数の多い他の艦を使う方がいいのだけど  -- 名無しさん  (2014-02-28 12:17:34)
- ↑↑↑ニルファで既にラーじゃなかったか?  -- 名無しさん  (2014-02-28 12:24:26)
- この艦が最後まで活躍したスパロボってMX以外にあったっけ?  -- 名無しさん  (2014-03-29 18:22:35)
- 第3次Zではなんと序盤からカミーユ達が所属する艦として登場……ってZZ勢はどうなるんだ?  -- 名無し  (2014-05-03 16:37:54)
- 艦としての使い勝手充実なら、ハイパーメガ粒子砲じゃなくてアーガマ改のハイメガでよかった気がしないでもない &br()あれでも大気の抜けた廃棄コロニーを一撃で塵にできるし、そのうえしばらく行動不能になることもないし  &br()  -- 名無しさん  (2014-10-14 12:27:48)
- ハイパーメガ粒子砲を除いても明らかにラーカイラムより強そうだが…コストがすごいんだろうか  -- 名無しさん  (2014-10-22 16:56:19)
- SCVAナンバーはスウィネンとかVセカンドの型番と同じ類いのアレらしいな  -- 名無しさん  (2015-07-02 18:22:40)
- カタパルトの増設はZZの分離合体の運用効率アップの為らしいが初登場時にはコアファイターが1機しか残ってないという  -- 名無しさん  (2017-05-15 00:04:55)
- スパロボでビーチャが艦長就任できたらサブはトーレス、キースロンかな?  -- 名無しさん  (2017-12-10 07:21:41)
- ビーチャたちが退職金代わりにもらおうとしてた、って、ジャンク屋の移動拠点にするつもりだったのかな?  -- 名無しさん  (2019-12-29 10:12:10)
- ZZでは搭載数の多さが活かされることがなかったのが残念  -- 名無しさん  (2020-03-09 11:24:21)
- 「〜級といった名称は基本的に使用しない」のは、正規の防衛計画ウンヌンじゃなくて、同型艦(同級艦)が存在しないからだよ。実際同じような身の上で産まれたアーガマは『アーガマ級』を形成してるわけで。  -- 名無しさん  (2020-10-05 16:09:53)
- いくらラプラスの口封じの為とは言えよくこんな物騒な艦を敵に回そうと思ったな連邦上層部。ハイパーメガ粒子砲の奇襲受けたらゼネラル・レビルもひとたまりもないだろうに。  -- 名無しさん  (2021-06-19 13:03:09)
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