ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害

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ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害 - (2016/09/14 (水) 16:29:04) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/07/07 (水) 23:05:42
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ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害とは、誰かと仲良くしたい、又は好きだと思った時に普通とは逆に攻撃的な行動や言動をとってしまい、
尚且つそれを自分では抑えられない症状の事である。
所謂コミュニケーション障害のひとつと考えられているが、その原因及び治療法については未だ不明なままである。

世間一般ではツンデレという略称が有名。
以下ツンデレと表記する。



【概要】
この病は軽度の症状では発見が難しく、病院で検査して初めて自分がツンデレだったと知るケースもある。

重度のツンデレでは日常生活に支障をきたす場合がほとんど。
まず身近な家族とのトラブルが多い。

愛する我が子に暴力を振るう事を恐れ、子供と距離をとり、近寄って来た子供を過剰に突き放してしまう。
兄弟で遊ぶが、すぐに相手を傷つけてしまい、後悔と自責の念で塞ぎ込んでしまう。
 
他にも、仲の良かった同級生を殴ってしまい怪我を負わせる、意中の相手に暴力を振るってしまう等、ツンデレが原因のトラブルは多々あり、
これらのトラブルを起こしてしまったツンデレ発症者は、自分の意思でやった事ではないが、自分のせいで他人を傷つけてしまった事でひどくストレスが溜まり、
うつ病等を併発してしまう事がある。

ツンデレの認知が広まった現代では周囲の理解や援助もあり、社会へ復帰できる発症者も多い。

しかしその一方で、ツンデレに対する間違った認識も同時に広まっているのも事実である。
特に幼年期におけるからかいやいじめの対象になる事例はその子の人格形成上無視できるものではなく、
家庭・クラス・学校・地域の共同体で深い理解と広いフォローが必要である。



【症例】
◆1.発症者Kさんの場合
以下の発言はとあるツンデレ発症者Kさんの言葉から一部抜粋したものである。


「皆さん。──ぜひ、聞いてほしい事があります。一般によく誤解されている事ですが、
 私達ツンデレは他人に対する好意や愛情をそれとは裏返しの攻撃的な行動で表してしまうためすべての感情が普通の人間とは逆であると思われがちです。
 しかし、ツンデレの症状が出て逆の感情表現になるのは他人に対する好意だけで、喜怒哀楽の感情は他の普通の人間と何ら変わりなくあるんです。
 つまりツンデレだって怒る時にはちゃんと怒っているんです。皆さんにはわかりますか。
 自分が真剣に怒って訴えたい事があるのに、皆が皆半笑いで誰も何もとりあってくれず、
 あまつさえ『萌え』などと愚劣な言葉で道化のようにはやし立てられ嘲笑われる私の気持ちが」
 

これはKさんが周囲の同級生にからかいを受け、嫌がっているにもかかわらず、ツンデレならこれは嬉しいの裏返しなんだ!ともてはやされ、
それに耐えられなくなった彼女がクラス会議で発言したものの一部である。

彼女の言う通りツンデレ発症者の攻撃的な行動、嫌悪を示す意思表示全てが好意の裏返しというわけではない。
嫌な事は嫌だと思うし、それをはっきり伝える事もある。
だが、それらの行動を楽しいから、好意からくるものだと決めつけられ、憤りを感じてしまう事も多いのだ。

実際、好意の裏返しと嫌悪を他人が見分ける事は難しい。

ツンデレの発症者と接する際には、相手を傷つけないのはもちろんだが、楽しいと思わせない事にも注意が必要になる。
最終的に傷つくのはツンデレ発症者の方だからである。


◆2.発症者の娘を持つMさん夫婦の場合
Mさん夫婦はツンデレ発症者の娘──実の子ではなく養子である──の誕生日に可愛いぬいぐるみをプレゼントしたところ、
娘は嬉しさのあまりにぬいぐるみを破り暴れてしまった。
両親は娘に喜ばれる誕生日ができた事を喜んだが、夜中、ふと娘の部屋を覗くと、
彼女が泣きながら自分が破いてしまったぬいぐるみを修繕しているのを目撃してしまった。

そう、娘はせっかく両親に貰ったプレゼントを自分が壊してしまったと酷く後悔していたのだ。

自分のために選んだプレゼントを壊されて、両親は傷ついてはいないだろうか。
自分のために準備してくれた誕生パーティーを台無しにしてしまい、私を嫌いになっただろうか。
──それを訊こうにもツンデレが邪魔をするのは眼に見えている。

その姿を見てMさん夫婦は深く哀しみ悩んだ。結果的に自分達のせいで娘を傷つけてしまったからだ。

娘が喜びの裏返しで暴れる事には何の問題もない。むしろこちらも嬉しい。
しかし、その事で娘が傷つき、落ち込んでしまっては意味がない。

娘がツンデレの症状を出さないように、さりとて悲しい思いをさせないように。

ツンデレ発症者との接し方は、現在も手探りなのが現状だ。



【おわりに】
最後に、ツンデレだからといって攻撃的な感情全てが好意の裏返しとは思わず、相手を傷つけてはいないか良く考えてもらいたい。
彼ら/彼女らはツンデレである前にひとりの人間なのだ。

ツンデレの症状を出させず、相手を傷つけない行動をとるのは難しいだろうが、
ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害に理解を示して接してほしい。


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真のドMに僕はなりたい――}










ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害
 

実はこれ『[[百舌谷さん逆上する]]』という漫画内の架空の病気である。
症状は要するにツンデレ。

昨今のツンデレブームに乗っかった形の作品ではあるが、
ツンデレであるが故の日々の葛藤や、それに伴う周囲の人間関係等が描かれ、非常に素晴らしい作品となっている。

この作品はツンデレ萌えではなく人間ドラマとなっており、テンポの良いコメディーもあり非常に読みやすい。
「ネームがごちゃごちゃして読みにくい」って? 知りません。

ちなみに、元ネタはおそらく某強制収容所でやりたい放題やったあの医者。
やってることはかなりアレなので、調べる場合は心の準備が必要。
人体実験、ダメ。絶対。

尚、例にある養子等の設定とは、養子ではなく本家から離れ使用人と暮らしているだけであるが……。
この先はぜひ本書を購入して読んでみてほしい。




以下、楽屋話。

作者の篠房六郎氏はプロットの段階で病名を

「この物語はフィクションであり、実在する人物・団体・病気・疾患と一切関係ありません病──略して〈ツンデレ病〉」

にしようとしていたらしい。
が、豈図らんや、〆切りの直前に法務部のえらい人から「不真面目もいい加減にしろ!」と怒られ、病名の変更を余儀なくされてしまったのだ。

ヤバイ。法務部マジヤバイ。冗談通じない。
大真面目に不真面目なことをやるために、真面目に取られない名前を考えたのに……。

タイムリミットまであと数時間。
進退窮まった篠房氏は大学の先輩で作家の伊藤計劃氏に電話。

「お仕事中にすいませんが、病名考えてください」

人はこれを無茶振りと言う。

切羽詰った状況の中、伊藤氏が捻り出した答えが件の「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」。
この名称にGOサインが出たお陰で『百舌谷さん』第一話目は無事に掲載されたのだ。

『百舌谷さん』第一巻の折り返しに伊藤計劃氏への謝辞が載っているのはこのためである。
とっぴんぱらりのぷう。




さて、ここで問題。
この項目には何回「ツンデレ」と書いてあるでしょうか?


つ、追記・修正なんてしないでよね!

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- これはパーソナリティー障害持ちの私を笑い物にしてるんですか  -- 名無しさん  (2015-02-17 23:25:49)
- www  -- 名無しさん  (2016-09-14 16:29:04)
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