天使の羽根を踏まないでっ

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天使の羽根を踏まないでっ - (2013/01/05 (土) 18:29:17) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/06/09(木) 17:12:41
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&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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――きっとこれは、神様を×す、物語。
 


MEPHISTOの第1作。発売日は2011年7月29日。
 

シナリオ(企画含む):朱門優
シナリオ補佐:ほしまる
原画:蛇足せんたろう
SD原画:ヨダ
 

上記4名中3名がキャラメルBOXに関わった本作は女装&学園モノ。
とすると処女はお姉さまに恋してるっぽいのが浮かぶがそこはお朱門ちゃん、さらに捻った。神様とか魔術の要素を加える方向で。
そのまま捻りすぎていつもの(?)超展開になるかは、本人の自重具合と補佐のほしまるにかかっている……かも。
 
初回版にはOPムービーヨダver.『むしろもっと踏んでっ』などカオスなおまけが付く。
知っている人にはお馴染のヨダ絵は今作でも絶好調。
 



【あらすじ】
幼少の頃に夕星家の令嬢、羽音に拾われた孤児、双見あやめ。
彼はその恩から夕星家の使用人となり、羽音には心からの忠義を尽くしてきた。
 
ある日、羽音が遠く離れた学園への入学を決める。
あやめも彼女との随行を望み、学園の詳細も知らないまま夕星家に進学を懇願する。
  
その望みは家にも学園にも受理される……のだが、羽音の進学先はなんと女学園だった。
 
やむなく女装し、羽音や弟の空、他の新入生らと共に船で向かった『聖ソルイルナ学園』。
『太陽』と『月』、二つの顔を持つそこであやめはどのような日々を送るのか――。
 



【用語】
○聖ソルイルナ学園
日本の近く、広大な湖上にある水上都市じみた造りの学園。
超がつくお嬢様学校でもある。
μを毎年一人輩出することからその名が広く知られる一方、内情は外部に明かされない。
入学前のあやめ達が学園が二つ存在することを知らないのもその例。
神を信奉する教会にとっての聖地を兼ね、修道士なども多い。
 
“どちらの”学園に振り分けられるかは生徒には選べない。
 

○μ(ミュー)
曰く「空席である神様の隣席に座る資格を得た、その耳元に願いを囁く権利を有する者」。
過去に『異なる言語を話す者同士でも会話が成り立つ』ようになった例を始め、μの願いは世界の理を変える事すら可能。
μ同様、作中では神の実在が共通認識となっている。
 



【分岐:太陽と月】
本作は最序盤で大きく二つのルートに分かれる。
  
船が到着し、あやめと空はアナウンスに呼ばれて下船。
しかしその『太陽の学園』の入学式に羽音の姿が無い。
そしてあやめは、下船しなかった者は先ほどの船で『月の学園』へ移動・入学することを知らされる。
 
この時にまだ出発していない『月の学園』行きの船に忍び込むかで、以降の登場人物や展開がマジで別物となる。
 

《太陽の学園》
明るく清浄な雰囲気に包まれた場所。
全生徒の憧れでもある学生会『夜明けの令嬢』が、最もμに近い立場と言われている。
世間に伝わるμのイメージは、こちらの学園で噂されるものに近い。
μの候補にはその背に翼が現われるとされ、序盤でそれを満たすのは二人。
密航を諦めてこちらに残った場合、あやめは羽音に会いに行くための手段としてμを目指すようになる。
 

《月の学園》
昼はともかく、夜の闇に包まれた風景は神々しさなどとは無縁。
学生は3つの派閥に別れ、それぞれが伝える系統の“魔術”を学んで派閥間の争いを繰り広げている。
こちらでμになる為には派閥の長“後継者”となり、さらに他派閥の後継者を倒すことが求められる。
  
なお3派閥は、修める魔術が3竦みの関係にある。
 

双鉗(ミリアーデ)
 
↓強い
 
蛇吾(ゲシュヴィント)
 
↓強い
 
零(シュラーゲン)
 
↓強い
 
双鉗(ミリアーデ)
 
零がただ一人となった現在、双鉗が蛇吾を虐げ勢力を増している。
 



【登場人物】
この色の名前はヒロイン
◎:太陽・月共通で登場
○:太陽の学園限定
●:月の学園限定
 

◎双見あやめ(ふたみ -)
 
CV:鈴田美夜子
女顔の主人公。昔から敬語口調で一人称は私。
それ故か後述の『塾』の面々には当時から女と思われていたようで、学園で再会しても男とバレなかった。
若干古風な、穏やかで礼儀正しい性格。
だが非常時には『先生』直伝の武術を容赦なく振るう。
 
原因不明の病を患い、余命がもう幾ばくも無いことを自身と空だけが知っている。
女装してまで羽音に随行したのは、そうしなければ二度と彼女に会えないから。
  
 
◎双見空(ふたみ そら)
 
CV:佐本二厘
あやめの弟、と兄にも周囲にも思われているが実際は妹。
小さい頃に男装したことで勘違いが生じ、真相を明かすきっかけが持てず今に至るとか。
教会の見習い修道士(ノーヴィス)という身分を使ってあやめと羽音の入学先に同行し、女装バレが不安な兄を支える。
快活で強気だが、喧嘩は最弱で体力も無い。
 

○夏目ひかる(なつめ -)
 
CV:遠野そよぎ
3年生。学生会会長を務め、人望は厚い。
彼女のルートは照とセット(公式のネタバレ)で、ちょっとだけ一人ずつに派生するエンドもあるらしい。
 

○夏目照(なつめ みつ)
 
CV:佐藤しずく
あやめと船上で再会し、共に学園へ入学した新入生。
ひかるの妹で仲は良いが、広く慕われる姉に気後れして近づけないでいる。
明るく朗らか、また天然でドジっ娘。
 
 
○ヴァルヴァーラ・ビクトロブナ・レーニナ
 
CV:山本華
入試で満点を叩き出し、入学早々学生会入りを果たした新入生。愛称はアーリャ。
無口で人を寄せ付けないが、人付き合いが苦手なだけ。
あやめや照との出会いにより初めて親友を得る。
 

○土御門陽華(つちみかど ようか)
CV:松田理沙
学生会副会長。3年。
ひかる同様に現時点で“翼”を見せた、数少ないμ候補。
善人らしさの裏で、密かに怪しい行動を取る。
 

○シスター・シスレー
CV:一色ヒカル
あやめ、照、アーリャのクラス担任。
厳格な性格だが悪い人ではない。
 

●夕星羽音(ゆうづつ はねね)
 
CV:青山ゆかり
夕星家の一人娘。
無表情と若干男性的な抑揚の無い口調が特徴だが、中身は感情豊か。
好きなものは性的な話題、そしてあやめいじり。
あやめには、従者として以上に親しく接して欲しいと望んでいる。
入学後はつみれの考えに共感し、不利を承知で蛇吾に所属する。
魔術の才能は、つみれが驚くほど高い。
  
 
●十二次憩(じゅうにじ いこい)
 
CV:さとうなずな
3年。ただ一人残った零にして後継者。
その立場故双鉗に追い回され、学園生活もまともに送れず隠れ家を転々としている。
しかしそんな境遇にありながら、古い馴染みのあやめを弄り回すノリは相変わらず。
大のファーストフード好き、かつ大食いだがスタイルは抜群。
ちなみに月の学園に入学した場合、あやめは彼女の味方として零に所属することになる。
 

●黒渦つみれ(くろうず -)
 
CV:かわしまりの
2年にして蛇吾の後継者を担う才媛。
その実力と凛とした魅力により、蛇吾の先輩からも反発どころか敬意を抱かれている。
 

●トロッケンハイト・フォン・メルクーア
 
CV:井上ねねこ
3年。あやめの知る彼女は車椅子というハンデにも負けず優しかった。
しかし再会した彼女は双鉗の後継者となり、蛇吾を虐げる残忍な性格になっていた。
  
 
◎ホルバイン
CV:富士爆発
空と同じく教会に所属し、若年ながら教会騎士団を束ねる男。
学園に派遣され、教員らよりも上の立場から学生を監督する。
厳しい物言いをしつつもその中には他者への配慮が見られる。
 

◎先生
CV:小太朗
夕星家当主。羽音の父で、あやめの武術の師でもある。
「歴代当主について詳細を語り継がせない」という夕星家の習わしのため、羽音も彼を多くは知らない。
過去に己の屋敷で『塾』という集まりを開いており、その生徒は七人。
あやめ、羽音、憩、トロッケンハイト、ひかる、照がそれに含まれるが、彼(彼女)らが『学園』に集ったのは偶然か必然か。
 

◎シーザー
CV:佐藤可簾
夕星家に長年仕える、若い頃は『完璧を超えた完璧(オーバーパーフェクト)』と呼ばれた優しい老執事。
あやめが性別を誤魔化して進学できたのはこの人の手腕による。
でも手続きする前に女学園だって教えてやれよ……。
 



体験版時点では話が丁寧に書かれているが、ライターがお朱門ちゃんなので後がどうなるか。
賛否両論な作品か万人受けする良作か。ただ結構期待を持てそうではある。
 

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