&font(#6495ED){登録日}:2014/05/25 (日) 00:24:12 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(7){共存か、支配か。}} &bold(){&sizex(5){その&font(#00bfff){<起源>}を目撃せよ!}}} 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション(X-MEN:The First Class)』は2011年の米映画。 実写映画シリーズ『X-MEN』シリーズの第5弾にして三部作の前日譚の一つ。 シリーズの二代巨頭、プロフェッサーXとマグニートーの若き日の彼らに焦点を当てており、 彼らの出会いと結束、そして決別までを描く。 まだミュータントの存在が公にされていない冷戦時代を舞台に、当時の社会観と風習を克明に描き、 政治的な要素も大幅に加えたポリティカル・サスペンスの風体もなし、 なおかつ「ミュータント」というあやふやな存在を巡った丁寧な人間ドラマにより、原作ファンを中心とした多くの観客の支持を得た。 監督は「[[キック・アス>キック・アス(映画)]]」「[[キングスマン>キングスマン(映画)]]」のマシュー・ヴォーン。 スパイ映画としての側面を持つ本作はマシュー・ヴォーン最新作の「キングスマン」の前身的作品ともいえる。 【物語】 ナチス占領下のポーランド。収容所で家族と離れ離れにさせられた少年・エリックは金属を操る能力を持っていた。 それをナチス軍人のショウに目を付けられ、能力の発動のために見せしめとして母親を殺されてしまう。 それから20年後の1962年、エリックは母を殺された復讐としてショウの行方を追い、元ナチス軍人を殺しまわっていた。 一方―――アメリカの大富豪の御曹司・チャールズは生まれついた規格外のテレパス能力を持っていたことから、 人間の突然変異種「ミュータント」の研究を進め、大学では稀代の天才と称賛されていた。 そんな折、彼にCIAエージェントのモイラから捜査の協力依頼が届く。 彼女は裏社会で政府を操る「ヘルファイア・クラブ」の存在を追い求め、そのメンバーがミュータントであると気付いたのだ。 ヘルファイア・クラブをモイラと共に追ううちに、チャールズは同じくそれを追っていたエリックと出会う。 ヘルファイア・クラブのリーダーこそ、エリックの仇敵・ショウだったのだ。 利害の一致した二人はショウに対抗すべく同じ能力を持った仲間達を集め、ミュータントによる軍団を作り出す。 それは、一度は通じ合った二人の間の亀裂と長く険しい戦いの始まりであった。 【登場人物】 <CIA協力者> ・[[プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア]] 演:ジェームス・マカヴォイ オックスフォード大学髄一の天才児にして大富豪の御曹司。 卓越した頭脳と気心ある誠実で優しい好青年で、ややナンパ癖が激しい。 自身が「&bold(){強力なテレパス}」能力を持っていることから突然変異種=ミュータントの研究に没頭しその第一人者として注目を集める。 ミュータントを「よりよい人間」として共存する社会を望んでいる。 テレパス能力は昔も今も相も変わらずだが、今回は「他人の心を覗く」ことの弊害も描いている。 ・[[マグニートー/エリック・レーンシャー>マグニートー]] 演:マイケル・ファスベンダー ポーランド出身の流浪の青年。 少年時代のナチス占領時に目の前で母親を殺され、ナチスに激しい憎しみを抱き復讐に身を捧げてきた。 その時から「&bold(){磁力で金属を操る}」能力に目覚め、特に激しい怒りを糧に強大な力を発動させていた。 仇であるショウを追ううちにチャールズと出会い、同じ仲間である彼に説得されて行動を共にするようになる。 しかしやがて二人の意見はすれ違いはじめ… ・ミスティーク/レイヴン・ダークホルム 演:ジェニファー・ローレンス チャールズの妹分として付き従っている少女。 幼い頃彼の家に食糧を求めて忍び込んだことが縁で彼の家族として暮らすことになった。 衣服や体格に声まで擬態する「変身」能力の持ち主。 本来の姿は全身青い肌をした女性で、普段は"普通の姿"で暮らしている。 外見にコンプレックスを抱く一方で本来の自分を受け入れてもらいたいという欲求に苦しみ、 懐いているチャールズや心惹かれていたハンクにそれを否定され、本当の自分を晒すことを望むエリックに想いを寄せるようになる。 今回、体細胞が通常の半分のスピードで成長するため、昔も今も体が若いままだと判明。 ・ビースト/ハンク・マッコイ 演:ニコラス・ホルト 若くしてあらゆる分野に精通している天才科学者。 眼鏡が似合う線の細い美青年だが、巨大な足による「&bold(){驚異的な身体能力}」を持つ。 足の形に激しいコンプレックスを持ち、同じく外見へのコンプレックスを持つレイヴンと惹かれあう。 しかし、やがて力を誇りに思うようになったレイヴンとは意見が合わなくなり関係は破綻。 彼女の遺伝子を使い外見を変える薬を作り出し、自身でその実験をするのだが…。 ちなみにその研究が成功するのは[[数十年後>X-MEN:ファイナル ディシジョン(映画)]]のことになる。 上記の薬の他、本作だけでも多数の発明をしている。 ・モイラ・マクダガート 演:ローズ・バーン CIAの女性エージェント。 仕事のためには自分の犠牲も辞さないやや向こう見ずで情熱的な女性。 ヘルファイア・クラブを追ううちにミュータント達の存在を知り、チャールズに協力を依頼。以降彼の全面的サポートを行う。 やがて彼の真摯さに惹かれていくが…。 ・ハボック/アレックス・サマーズ 演:ルーカス・テイル チャールズにスカウトされたミュータントの一人。 軍事刑務所に収監されていた青年。 「&bold(){全身から破壊光線を放つ}」能力を持つ。 当初は能力をうまく扱えず狙って撃つことさえ難しかったが、ハンクの発明したスーツを使い力を制御することに成功した。 ちなみに原作ではサイクロップスの弟という設定。 ・バンシー/ショーン・キャシディ 演:ケレイブ・ランドリー・ジョーンズ チャールズにスカウトされたミュータントの一人。 見た目はごく普通の、少し気弱な男子高校生。 「&bold(){口から超振動波を放つ}」能力を持ち、水中でのソナーとしての役割や、 ウイングスーツを纏って空中に放つことで自身を宙に浮かせるなどバリエーション豊富な使い方を駆使する。 ・ダーウィン/アーマンド・ムニョス 演:エディ・ガテギ チャールズにスカウトされたミュータントの一人。 ノリのいいタクシー運転手。 「&bold(){あらゆる環境に適応できる肉体}」を持つ、文字通り「生存適応」の能力者。 ショウに果敢に挑むも、返り討ちにされあえなく命を落とす。 <ヘルファイア・クラブ> ・セバスチャン・ショウ 演:ケビン・ベーコン 政府外交を影で牛耳る裏社会組織のリーダー。 元ナチス軍人で、エリックの親の仇でもある。 各国の軍の代表者をそそのかし、戦争を起こそうと暗躍、キューバ危機を引き起こした。 実は「&bold(){あらゆるエネルギーを吸収/放出する}」能力を持つミュータントであり、吸収したエネルギーで若さを保っている。 その目的は核による第三次世界大戦を引き起こして混乱に至らしめた世界を征服することであり、 ミュータントによる人間の支配を目論んでいた。 最終的に野望を叶えることはできなかったが、その志は皮肉にもある人物に受け継がれる。 ・[[エマ・フロスト>エマ・フロスト/ホワイトクイーン ]] 演:ジャニュアリー・ジョーンズ ショウの右腕を務める女性ミュータント。 お色気ムンムンで露出度の高い白いドレスを着用している。 「&bold(){全身をダイヤモンドで覆う}」能力により身体を硬化しテレパスの干渉までも防ぐ。 さらに彼女自身もテレパス能力を持ち、他人の意識に干渉する。 特にチャールズは脳内干渉が起こり相性が悪い。 前作「ZERO」に登場した同名のキャラとは無関係。 ・アザゼル 演:ジェイソン・フレミング ショウの部下の一人。 全身赤い肌に尻尾を持った悪魔のような外見の男。 「&bold(){瞬間移動(テレポーテーション)}」能力により標的に瞬時に近づく暗殺者のような役割を持つ。 大型ナイフが武器。 原作ではナイトクロウラーの父親。 ・リップタイド/ヤノーシュ・クェステッド 演:アレックス・ゴンザレス ショウの部下の一人。 セレブのような気品を持ったイケメン。 「&bold(){竜巻を発生させる}」能力を持ち、大小さまざまな規模の竜巻を起こし攻撃する。 ・エンジェル・サルバドール 演:ゾーイ・クラビッツ チャールズにスカウトされたミュータントの一人だったが、ショウに誘われヘルファイア・クラブに寝返った。 元はパブのダンサー。 「&bold(){背中にトンボのような羽根}」を生やして空を飛び、口から「&bold(){強酸}」を吐く能力を持つ。 <その他の人物> ・[[ウルヴァリン/ローガン>ウルヴァリン(X-MEN)]] 演:ヒュー・ジャックマン カメオ出演。当時は傭兵時代。 スカウトしに来たチャールズとエリックを無愛想に追い返した。 ・エージェント・ストライカー モイラの上司のCIAエージェント。 2、ZEROに登場したウィリアム・ストライカーの実の父親。 【余談】 ・旧三部作と過去の描写が辻褄があっておらず、ファンの間で議論を巻き起こしている。 ・今回で登場した「ファースト・ジェネレーション」であるメンバー達は、原作では新メンバーである。 追記・修正よろしくお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - プロフェッサーとマグニートーの関係が妙にホモホモしいのは気のせいじゃ無かったのかw -- 名無しさん (2014-05-25 18:05:04) - ↑そりゃエリックからすれば人生初(かもしれない)友達で、なおかつ自分が忘却していた思い出まで思い出させてくれた色んな意味での恩人だしな。finalでエグゼビアが死んだときの取り乱しようも納得。 -- 名無しさん (2014-05-25 18:50:20) - リップタイドの扱いの悪さが笑える。 -- 名無し (2014-05-25 19:04:28) - 封鎖艦隊の戦艦の艦長かっこよかった -- 名無しさん (2014-05-25 20:13:17) - 元々リブートの発起作っていう予定だったから矛盾も仕方ない まぁ実写X-menはそこらへん気にしない傾向があるけど -- 名無しさん (2014-05-25 23:08:38) - 今のところ断トツで出来がいいので矛盾だろうが全てを許す -- 名無しさん (2014-05-25 23:19:30) - ダーウィンの死に方は悲しかった -- 名無しさん (2014-05-26 09:34:19) - ダーウィンが良い奴過ぎてなぁ……ショウが本気で許せなかった -- 名無しさん (2014-05-26 09:44:58) - チャールズもエリックも無敵の力を持ってるのに、世界が二人の望む未来に進まないってのは皮肉だな -- 名無しさん (2014-05-26 10:08:37) - ショウをコインで殺した時が二人の決別の瞬間。最初から優れていると主張するエリックと能力を活かして優れた人間に成るべきと主張するチャールズ -- 名無しさん (2014-05-26 10:14:05) - アザゼルさんが滅茶苦茶強かったな リップタイドはイケメンなんだけどね.... -- 名無しさん (2014-05-26 18:39:17) - ↑2 あれでチャールズは悪く云えば見切りをつけ、よく云えばエリックの決断を尊重したのかな。「いや君のせいだ」 -- 名無しさん (2014-05-26 19:06:00) - 途中送信すまん 「いや君のせいだ、エリック」はその宣言 -- 名無しさん (2014-05-26 19:07:01) - よく観るとあのコインは最初のシーンから、最後のアレを経過した際に裏返っている。最初は母親を殺されて敵対していたけど、殺した後はコインが裏返り…という細かいけど重要な演出。他にも最初のコインが裏返ってタイトルに、とかコイン使っての演出が上手い。 -- 名無しさん (2014-05-27 09:42:20) - ハゲる前(チャールズ)が車椅子になる理由がバットガールと似てる -- 名無しさん (2014-08-17 12:10:25) - チャールズ「そのうちハゲるかも」←おい、やめろ -- 名無しさん (2014-10-01 07:07:34) - 艦隊のうえをバンシーが飛んでる画は、X-MENの映画で初めて「見ていて楽しい」と思えたアクションシーンでした。それだけにフューチャー&パストで判明した末路がねぇ…… -- 名無しさん (2015-04-15 12:00:47) - これ以降のシリーズ見てないけど、これが一番面白かった。というかこれ以外は正直つまらなかった -- 名無しさん (2016-03-24 23:31:01) - チャールズ終わってみれば惨めなキャラだったな。 志は高いが、結局無力。 -- 名無しさん (2016-07-26 16:00:44) #comment #areaedit(end) }