死銃(SAO)

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死銃(SAO) - (2017/02/17 (金) 20:59:06) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2014/09/11 (木) 22:49:56 
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます

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#center(){#size(18){{{
&font(#ff0000){< CAUTION!! >}
この項目はソードアート・オンラインのネタバレ要素を多分に含みます。
}}}}







#center(){&font(#2f4f4f){俺とこの銃の名は《死銃》………《デス・ガン》だ!!}}



『死銃(デス・ガン)』とは、電撃文庫から刊行中のライトノベル『[[ソードアート・オンライン]]』の3章≪ファントム・バレット≫に登場するキャラクターである。
CV [[保志総一朗]]


作中に登場するVRゲーム《ガンゲイル・オンライン (GGO)》の世界に登場した謎の男。
正確なアバター名は不明であり、全身を覆うボロボロのマントに顔を完全に覆い隠すフェイスマスクという異様な風貌をしている。
ゲーム内で彼に撃たれたプレイヤーが次々に変死体で発見されるという謎の現象が発生したところから3章の物語が始まる。

その正体はかつてSAO内にて大量殺人を行ったギルド《ラフィン・コフィン》の幹部クラスのメンバーで腕にラフィンコフィンのエンブレムのタトゥーが彫られている。


&big(){◆戦闘能力} 
&font(#ff0000){ はっきり言って強い。}&font(#ff0000){ &bold(){かなり強い。}}&font(#ff0000){ 大雑把に言うと}&font(#ff0000){ &bold(){純粋なプレイヤースキルでは歴代ラスボス中最強と言っても過言じゃないぐらい強い。}}
ゲームマスター権限を悪用してHPが0にならないようにしていた茅場&footnote(一応フォローしておくと、キリトやMobの攻撃を的確に捌きカウンターを叩き込む技術はシステムアシストでは無く完全に自力であり、HPがイエローゾーンに落ちなかったのも基本的に自身の技量によるものである。)や、同じくゲームマスター権限を濫用してステータスを好き放題上げていた須郷、パラメータを操作して滅茶苦茶なステータスになっていたアドミニストレータ等とは違い、そういった『特権を用いた不正』ができない一介のプレイヤーでありながら、単純戦闘力に関しては明らかに彼らを超えている。その強さは[[シノン>シノン/朝田詩乃]]が彼を見ただけで戦慄を覚えるほど。
シノンと同等以上の狙撃技術に加えて[[キリト>キリト/桐ヶ谷和人]]が披露したようにSAO時代に培われた様々なスキルを使いこなせる。

武器は《沈黙の暗殺者(サイレント・アサシン)》の異名を持つサイレンサー付き対人スナイパーライフルの《L115A3》、撃たれたものが死亡する≪死銃≫ハンドガンの《黒星・五十四式》、さらに《銃剣作成》スキルによりGGOで得られる最高硬度の金属を加工して手に入れた《刺剣(エストック)》。
銃弾は相手を麻痺させる電磁スタン弾と実弾を使い分け、加えて透明化できる《メタマテリアル光歪曲迷彩》のマントを着込んでおり、常に身を隠しつつ暗躍していた。
この二つの武器は一見どちらもチートな武器だが実際はどちらもプレイヤースキルが問われる武器であり、これらを使いこなせる死銃のスキルの高さがうかがえる。

処刑対象に対しては電磁スタン弾で相手を麻痺させ、中継カメラの前で十字を切るジェスチャーを示した後で黒星で撃って処刑し、それ以外のプレイヤーは狙撃によって多くのプレイヤーを撃破した。
おそらく第3回BoBのマックス・キル賞を取ったのは彼。

狙撃の腕前はGGO最高峰のスナイパーであるシノンと肩を並べるほどでかなりの長距離狙撃を成功させている。

さらに騎乗スキルも高く、本来なら非常に扱いにくいはずのロボットホースを乗りこなしている。これはおそらく《圏内事件》の際にキリトが馬に乗って現れたことに対する意趣返し。

しかし真に恐れるべきはエストックを用いた近接格闘技術である。
SAO内で一度キリトに敗れ牢獄に送られた後も牢獄内で修練を続けてきた彼のスキルはかつてキリトと戦った時のそれとは比べ物にならないほど磨かれており、その強さはキリトをして「スピード、タイミング、バランスすべてが完成されている」「攻略組にもここまでの剣士はそうはいなかった」「全く隙がない。このままでは勝てない」そう言わしめるほど。作中では不意を衝いて倒したペイルライダーに真正面からぶつかってもおそらく勝てたと思われる。
牢獄内で修練し続けただけでここまでパワーアップしたのだから、おそらくプレイヤーとしての素のポテンシャル自体も優れていたのだろう。

重ねて言うが、彼の恐ろしいところは「ただの一般プレイヤーでありながらこの恐ろしい強さを持っている」こと。つまり、純粋な「努力」、あるいは「執念」でこの域にまで達してのけたのだ。


&big(){◆本編での活躍} 

5巻から登場。
GGO内のとある酒場で放送されていた番組に出演中の前回《バレット・オブ・バレッツ(BoB)》チャンピオン・ゼクシードの映る画面に発砲した。
直後、ゼクシードは回線が切断され、その後遺体で発見される。
さらに最大級のスコードロンのリーダー・薄塩たらこにゲーム内で発砲。彼も同様に死銃に撃たれた直後に回線が切断され、数日後に遺体で発見される。
しかしGGOプレイヤー間では都市伝説くらいにしか思われておらず、死亡した二人が丸一日以上飲み食いせずにログインしっぱなしであったことから現実世界でも病死としか思われていなかった。

このことに業を煮やし、《真の力》を見せつける為に第3回BoBにて大規模な殺人を企てる。

BoB予選会場・待合室にてキリトと再会し、彼に宣戦を布告する。
この時の呼吸音は原作ではそれほどでもなかったが、アニメではかなりシュコーシュコー言っており結構強調されている。
&bold(){ダース・ベイダーかおまえは。}

勿論BoB予選を勝ち抜き、本戦に出場。シノンとキリトの見ている前でペイルライダーを電磁スタン弾で狙撃して麻痺させ、《死銃》の弾丸を撃ち込む。直後にペイルライダーは死亡した。

その後追ってきたキリトとシノンが二手に分かれたところで、同じようにシノンを電磁スタン弾で狙撃して麻痺させ、《死銃》の弾丸を撃ち込もうとするが、キリトが助けに現れたため失敗、手榴弾が投げ込まれたこともあって&footnote(実はスモークグレネードであったが) いったん退く。

その後バイクで逃げる二人を上述したロボットホースで追いかけ、障害物の多いハイウェイをホースの踏破力を利用してみるみる距離を縮める。
この際にも《死銃》を発砲。わずかに外したものの照準が定めにくいはずの馬の上からかなり正確な射撃を行い、その狙撃能力の高さを見せつけた。

しかし、シノンの狙撃によってハイウェイ上の廃車が爆発、炎に包まれホースを失ったものの、自身は脱出に成功し生き残った。
&bold(){ターミネーターかおまえは。}

その後しばらくキリトとシノンを追ってこなかったが、おそらくこの間にもう一人の標的であるギャレットを殺害したものと思われる。

その後キリトを狙って荒野に現れるが、シノンに見つかり、シノンとの狙撃対決にもつれ込む。両者の狙撃の腕前がほぼ互角であったこともあって弾丸はほとんど同じ軌道を進み、衝突こそしなかったものの互いの軌道をわずかにずらした。
その結果シノンを倒すことはできなかったが、シノンのヘカートⅡのスコープを破壊し使用不能に追い込んだ。
しかしシノンの弾丸もサイレント・アサシンの機関部に命中し、サイレント・アサシンを使用不能にされてしまった。

そのままエストックを用いてキリトと交戦。熾烈な白兵戦を演じ一進一退の攻防を繰り広げるが、全く隙のないその強さと武器の相性((キリトの光剣は「高熱量で溶かす」事を目的とした武装だが、死銃のエストックは素材に宇宙戦艦の装甲版が用いられているためまったくといっていい程耐久値が減らず、また光剣は非実体剣のためSAO時代のように鍔迫り合いが不可能なので、死銃の素早い攻撃を剣で捌く事が出来かった。……アニメ版では思いっきり弾いているが。))から次第に優位に立ちキリトを敗北寸前まで追い詰める。
しかし、シノンの予測線を利用した渾身の精神攻撃《幻影の一弾(ファントム・バレット)》によって大きな隙を作ってしまい、光剣とFN・ファイブセブンを用いた二刀流によるダブルサーキュラーを受け、ついに斃れた。


&big(){◆正体} 
アバター名はステルベン (Sterben)。ドイツ語で〝死〟を意味し、患者が亡くなった際に用いられる医療用語でもある。
そうと知らないキリト達は綴りの似た「スティーブン (steven)」のスペルミスだと思っていた。

その正体は、個人ではなく現実世界組と仮想世界組に役割を分担した複数犯。
GGOにダイブしている共犯者がアバターを銃撃し、それと同時に現実世界にいるそのアバターを操作しているプレイヤーの住居に侵入していた実行犯が、無抵抗状態の身体に猛毒である《サクシニルコリン》を注射して心臓麻痺に至らしめるという方法で犯行を重ねていた。

後述するように犯人は総合病院の息子であったので、その環境を最大限に利用していた。
住居への侵入には盗み出した合鍵や緊急用に救急隊員が用いるロック開けの道具&footnote(SAOの時代は近未来なので、住宅の鍵は電子錠式が一般化されている。それに伴い大病院には緊急時の為の合法マスターコードが保管されており、それを盗み出した。)を使っており、プレイヤーはアミュスフィアの仕様上基本的に起きることはないので侵入は容易であったと思われる。
サクシニルコリンは麻酔導入用の筋弛緩剤として用いられているので病院からくすねることは可能であり、また、サクシニルコリンは体内で作用した後、その人物が死亡したとしても、時間経過と共に血液中の化学物質と反応して分解されてしまう性質がある。
被害者は両名一人暮らしだったため、発見までかなり時間が経過し遺体の状態も悪かった。
それにVRゲームプレイ中の心不全と言う一見犯罪性の薄い死亡事故に見えるため解剖自体もあまり精密には行われなかったそうで&footnote(そもそも重度の廃VRゲーマーの中には丸1日以上飲み食いや睡眠をとることなくログインしっぱなしの人間もおり、そういったプレイヤーがVRゲームプレイ中に心不全と言うのはそう珍しい事態ではなく、死銃の行動が動画サイトにアップロードされなければ殺人事件と思われることさえ無かった可能性がある。実際にもネットゲームやインターネットを長時間連続で行っていた人間が心不全で死亡する例はまれではあるが存在する)、薬殺であるとはなかなか見抜かれなかった。
そのあたりを狙った殺害方法を考えるとはさすがは腐っても医者の息子といったところ。
しかし、その周到に練られた計画によって、周囲から彼らが期待した反応が返っててこないという皮肉な結果を生んでしまった。

また、十字を切るジェスチャーはタイミングを測るために時計を確認するためのカモフラージュであった。

ターゲットにはGGOのトッププレイヤーの中から、一人暮らし、セキュリティが甘い家に住んでいたり合鍵を玄関付近に隠しているなど防犯意識が低く、移動しやすい都内に住んでいるなどの条件に合致する殺しやすい人間を選び出していた。


◇死銃のメンバー一覧

●新川 昌一 / ザザ (Xaxa)

死銃事件の主犯。死銃のアバターを操っていた人物。病弱であるため言葉を短く切りながら話す癖がある。

SAO時代のアバター名はザザ (Xaxa) 。ラフィン・コフィン幹部の1人であり、通称《赤眼のザザ》。
現実では総合病院のオーナー院長の長男。しかし体が弱く入退院を繰り返しており、留年をきっかけに両親からは半ば見捨てられていた。このことが彼の人格が歪んでしまった大きな原因の一つだと思われる。

SAOでは後述するジョニーと組んで10人を超えるプレイヤーを殺害。
「圏内事件」でキリトに恨みを持ち、「ラフコフ」討伐戦でキリトと交戦するも敗北、ゲームクリアまで牢獄に拘束されていた。

人を殺すことに狂的なまでに取りつかれ、SAO事件解決後も殺人衝動を燻らせ続けていた。
弟の恭二の薦めでGGOを始め、恭二からキャラクター育成の行き詰まりを相談されたことを機に死銃事件を構想し実行に移した。
犯行の際は現実世界でのプレイヤー殺害を担当し、ゼクシードとうす塩たらこ殺害の実行犯。
BoBでは役目を代わり、GGOにてアバターを操った。
BoB後にキリトが彼の名前を思い出したことと、弟の恭二が現行犯逮捕されたことで容疑者に急浮上し、ゼクシードとうす塩たらこの家にて毛髪などが検出されたことから逮捕された。
その後キリトに対して「まだ何も終わっていない」という意味深な伝言を捜査員に言付けた。

●金本 敦 / ジョニー・ブラック (Johnny Black)
CV[[逢坂良太]]

死銃事件の共犯者でペイルライダーとギャレットを殺害した実行犯。

SAO時代のアバター名はジョニー・ブラック (Johnny Black) で《ラフィン・コフィン》トップ3の1人。
SAO時代には毒ナイフを愛用しており「圏内事件」ではシュミットを容易く沈めた。
おそらく[[クラディール>クラディール(SAO)]]に毒の仕込みを教えたのは彼。
「ラフコフ」討伐戦で捕らえられ、ゲームクリアまで牢獄に拘束される。

SAO時代にザザと連絡先を交換しており、彼同様殺人衝動を燻らせていたため、ザザに誘われて死銃事件に加担した。
新川兄弟が逮捕されたことで捜査線に浮上するが一足遅く、行方をくらませる。
その後、報復と悪足掻きを兼ねてリアルで和人に襲い掛かり一矢報いるが、反撃で致命傷レベルの重傷を食らい自身も倒れる結果となった。

そして皮肉極まりないことにこの行動が無ければキリトがアンダーワールドにリログインする事は無かったので、実はアンダーワールドを救った影の立役者と言える。
なんでや!

●[[シュピーゲル/新川恭二]]
CV[[花江夏樹]]

詩乃の友人で、彼女をGGOに誘った張本人。
総合病院のオーナー院長の次男で昌一の弟。
死銃事件の共犯者。結果的にではあるが3人の中で唯一人を直接手にかけてはいない。

兄との仲は非常によく、SAOから生還した彼のことを尊敬していた。
医者の息子であったことから高校で苛烈ないじめを受け不登校になっており、また家庭でも両親から病院の後継者として必要以上にプレッシャーを受けていたため、まったく居場所がない状況に追い込まれていた。
そのためGGOに非常にのめりこんでいたが、ゼクシードが広めた情報によってステータスを振り間違えてキャラクター育成に行き詰まっており、ゼクシードを憎んでおり、&footnote(実際は同様のステ振りをしていた闇風が非常に強かったことから、完全に間違ったステ振りというわけではなかったのだが。)そのことを兄に相談したことがきっかけとなって死銃事件の構想が練られた。
彼にとって不幸だったのはそれを実行できてしまえる環境が整っていたことと、兄が非常に強い殺人衝動を抱いていたことであり、もしそうでなければせいぜいこき下ろすくらいで終わっていたはずである。

詩乃には憧れと嫉妬、崇拝が入り混じった複雑な感情を抱えており、かなり屈折した愛情を抱いていた。
最初の2件では仮想世界でアバターを操る役目を負っていたが、BoB大会本選では自分自身の手で詩乃を殺害するために現実世界組に回った。

ちなみに《死銃》に黒星が用いられていたのは彼が詩乃の過去に感銘を受けたため。

BoB後に詩乃の前に現れ、自身の負の感情を爆発させながら正体を明かし、彼女と無理心中を図るが、駆け付けたキリト&footnote(ステルベンが医療用語であったことを知り、医者の息子の友人に連絡を取るといっていた詩乃を心配し、念の為に駆けつけた。)に取り押さえられ、キリトが事前に呼んでいた警察に現行犯逮捕された。
大切な友人であった恭二が犯行グループの一人であったことは詩乃に大きなショックを与えた。

詩乃は(動機はともかく)現実世界で優しく接してくれていた恭二に半ば好意とはいかずとも憎からず想っていた節があり、もし彼が犯罪に走らずに現実ときちんと向き合っていれば、あるいは彼が詩乃と恋仲になるような未来もありえたかもしれない。
「ヒロインにVRMMOを紹介する」「ヒロインに好意を持っている」「物語途中で告白するが答えを貰えない」等はALO編のレコンを思わせるが、その後も直葉と良好な関係を続けている(ついでにその漢っぷりを美人のJDシルフ領主に買われる)レコンとは真逆の末路を迎える事になった。

死銃達に共通して言えることは、皆現実世界に希望を見いだせず、仮想世界に異常にのめりこんでしまっていたということである。
そして現実がますます希薄になり、さらに仮想世界に依存するという悪循環に陥ってしまっていた。
もし彼らが現実と、他人と、あるいは自分自身ともっときちんと向き合っていれば事態は大きく変わっていたはずである。
キリトやシノン達も一歩間違えば彼らのようになってしまっていたかもしれない。

キリト達と死銃達の運命を分けてしまったのは、キリトにとってのアスナ達やシノンにとってのキリトのように自分達の抱える闇について理解と共感を持って向き合い、手を差し伸べてくれる人間との出会いに恵まれなかったことによる純粋な不幸によるものであろう。

例えば新川兄弟が事件に走った大きな原因としては、兄のことは切り捨てて見放し、弟に対しては(学校のいじめが原因で不登校になった時点で精神的に病んでいたのが分かるはずなのに)過度なプレッシャーをかけるという両親の偏った教育があげられる。((二人の周囲には両親のように子供たちを見ているようで本質は自分のことしか頭にない自己中心的な独善者や、妬み嫉みや金銭目当てで迫害してくる悪党といったろくでもない人間ばかりで、互いに兄弟以外に誰一人心を開ける相手が居ない中、兄がデスゲームと化してしまったSAOの中で殺人ギルドと出会ってしまい、弟は唯一心を許せる存在であるSAO事件を通して殺人衝動に捕らわれてしまった兄の影響を受けてしまったことによる悲惨かつ狭い人間関係から、殺人衝動に苛まれる彼らを止めてくれる者が周囲には誰もいなかった。))
この事件に関する新川兄弟の両親の反応は不明だが、実名報道はされないとはいえこれだけの大事件を息子たちが起こした以上、家の没落を始めとした社会的な身の破滅に見舞われるのは確実であろう。((その末路も、元は辿れば社会的ステータスにしか人間の価値を見出だせない偏狭さから、情愛を始めとした人間性を育てることを蔑ろした教育で息子たちがあのような凶行に走ってしまう程に追い込んで心を病ませた結果であり、子供たちへの思いやりを欠いた父母達自身の傲慢さと独善の果ての視野狭窄が招いた自業自得といえる。))

キリトも現実世界で養子という立場を知ってしまったことによる家族とのすれ違いや、止む得なかったとはいえビーターのレッテルを自分に張らざるを得なかったことによる孤立、自分の迷いから生じた過失が招いてしまった《月夜の黒猫団》崩壊の悲劇などでボロボロに傷つき病んでいた心をアスナを筆頭とした彼を受け入れ向き合ってくれた人達が心の傷を癒やしてくれたことで元の明るさや希望を取り戻し、現実と向き合えるようになり、シノンも父の死によって現在の自分以上に心を病んでしまった母を守らねばならなくなり子供らしく親に甘えることもできず、さらに銀行強盗の魔の手から母を救うためとはいえ結果的に殺人を犯してしまったことによるPTSDと殺人者のレッテルからくる周囲の迫害によって仮想世界以外に居場所が無くなってしまっていたほど追い詰められていた彼女を同じ苦悩を抱えるキリトが救いの手を差し伸べてくれたおかげでトラウマを克服して、現実世界にも居場所を広げて前に進むことが出来るようになったが、死銃達の周囲にはそういう思いやりのある人間が居なかった。

その意味では、他者への思いやりを欠いていた彼らの周囲の人間が死銃のような殺人鬼を生み育んでしまった過言ではなく、例えば新川夫妻が地位や名誉といったステータスばかりに囚われず思いやりを持って息子たちと接していれば、二人は現実から背を向けずに道を誤ることはなく、今回の悲劇も起きなかっただろう。
死銃たちもそうした温かい心を持った人間が身近に居てくれれば、あるいはキリト達ともっと違う形で出会えていれば、別の未来を選べていたのかもしれない。


追記・修正は現実と折り合いをつけてからお願いします。

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- やってる事に関しては、吐き気を催す邪悪そのもの。 同情する価値もない。  -- 名無しさん  (2014-09-23 20:28:51)
- たかがネトゲ廃人ごときが偉そうになったもんだ。殺された奴等からしたら厨二病こじらせた痛い奴の逆恨みとかたまったもんじゃねーだろうな  -- 名無しさん  (2014-09-26 22:20:45)
- 遊びが遊びで済まなくなったら大変だよね、って話だからな 無論だから禁止しましょう、では無く折り合いを付けて楽しく遊びましょうと  -- 名無しさん  (2014-09-26 22:31:05)
- 殺すのは手段で目的はゲームクリアと割り切って外道プレイしてるハンタのゲンスルーを見習えよな(あっちはも褒められたもんじゃないが)  -- 名無しさん  (2014-09-26 22:34:54)
- しかしこの死銃、仮にBoBで弟が操作してたらもっとあっけなくキリトにやられてたんじゃないかと…。  -- 名無しさん  (2014-09-28 14:02:47)
- 激レアの装備品は親からもらった生活費による高額課金アイテムってところは書く必要あるかも?  -- 名無しさん  (2014-09-28 15:00:16)
- 新川恭二ってアイマスの秋月涼に似ていると思ったのは自分だけかな。特に髪型が  -- 名無しさん  (2014-09-30 17:54:58)
- ↑3 そいつは状況によるんじゃないか?弟も作者のツィートで極AGIで結果出せるくらいの実力らしいし本来なら弟が出る予定だし案外GGOプレイヤーとしては弟の方が強いかもしれない。けど、近づかれると瞬殺されるイメージはある  -- 名無しさん  (2014-10-03 13:30:54)
- ↑5 それな。ゲンスルーと違って殺すのが目的になってる時点でただの害悪だわ。  -- 名無しさん  (2014-10-31 16:18:08)
- ソードアートオンラインの話の中では最もゲスで邪悪な野郎どもだよな。  -- 名無しさん  (2014-11-11 01:48:11)
- もし、レコンがリーファと良好な信頼関係を築けず、新川みたいにリーファに歪んだ愛情を向けてしまっていたとしたらと思うとぞっとせずにはいられない。  -- 名無しさん  (2014-11-20 15:00:47)
- 空気と化したレコンに比べれば存在感あるだけマシ  -- 名無しさん  (2014-11-20 18:03:13)
- 本当の意味での作中最強はおそらくガブやんだろうけども一般プレイヤーでここまで強くなったという意味ではあながち強さ評間違って無いよな(ガブやんは一般人とは言えないし)  -- 名無しさん  (2014-12-04 12:09:06)
- 新川兄弟はALOをやるべきだった。そうすればスリーピングナイツとの出会いで人の命を救う道に進めたのに・・・  -- 名無しさん  (2014-12-23 18:30:40)
- この作品全般に言えることだがラスボスの凄さよりネトゲにまじになってる痛い人間という印象が先走りすぎて何とも微妙な感じの人  -- 名無しさん  (2014-12-23 18:55:45)
- ↑まあアリシ編はネトゲと言うわけじゃないから  -- 名無しさん  (2014-12-23 20:56:37)
- ↑4 現状、強さがわかってるキャラで言うと最強はアドミンだな、ガブはこれからの描写次第。ぶっちゃけアドミン、ユウキを鼻で笑えるくらい強かったし  -- 名無しさん  (2014-12-23 21:01:45)
- アドミンはいろいろな意味でチートを通り越してもはやバグの領域だったからな  -- 名無しさん  (2014-12-23 21:53:27)
- 1対1で、UWで年単位の剣の修行をしてきたキリトを右腕がない状態で剣の勝負で圧倒するんだもんなぁ。キリト(UW行く前で修行なし)とユウキの勝負が接戦の末のユウキ勝利だった事を鑑みるとマジでぶっ壊れた強さ  -- 名無しさん  (2014-12-23 22:11:25)
- ↑5 いや、それ意図的だろ。「ネトゲにマジになりすぎて酷い事になっちゃうやつら」を、「ネトゲにのめり込んでも人間性を忘れない仲間たち」が倒す、ってのがSAOじゃん。  -- 名無しさん  (2014-12-24 18:52:00)
- 死銃「何か一つを極めるということは、他の全てを捨てること!!それが出来ぬお前は結局半端者なのだ。」 キリト「・・・捨てたのかよ?逃げたんだろ?」  -- 名無しさん  (2014-12-24 19:02:23)
- そーどあーと☆おんらいんで「名前がストレートすぎ」とか「ダサい」とか「もうちょっとヒネれ」とか言われてて笑った  -- 名無しさん  (2015-01-13 22:48:38)
- ↑3目クソ鼻クソとまでは言わんが、これもAWも主人公側も大概だしなぁ  -- 名無しさん  (2015-01-18 20:18:22)
- 別に大概じゃないでしょ それにアクセルはアバターが心意から生まれるからそこらへんもちゃんと考えないと  -- 名無しさん  (2015-01-18 20:27:23)
- まあSAOはアニメが微妙だしそう思っちゃうのかもしれないけど  -- 名無しさん  (2015-01-18 20:28:48)
- ゲームに逃げて現実を見ず、ゲームの中の自分が本物だと思い込もうとしている、という感じか  -- 名無しさん  (2015-01-18 21:06:12)
- ロックマンエグゼに登場する。WWW・ゴスペル・ネビュラのメンバーたちの悪事を行う動機と比べてもかなりドス黒い  -- eba  (2015-03-12 01:19:17)
- 新川兄弟てロックマンエグゼの世界にいたら  -- eba  (2015-04-15 23:21:44)
- ↑WWWに入ったり、ダークチップに手をだしそう。  -- eba  (2015-04-15 23:22:57)
- ↑シュピーゲルの方はaloやってれば良かったかもだが、ザザを連れてきた瞬間気まずくなるな  -- 名無しさん  (2015-06-14 03:04:31)
- ジョニーはともかく、新川兄弟見てるとキリトサイドの人間が恵まれすぎているように思えてならない  -- 名無しさん  (2015-06-14 03:18:30)
- 新川兄はPOHから、恭介は兄から危険な思想を植え付けられたようなもんだしまあ出会いが悪かったねってとこだな  -- 名無しさん  (2015-06-22 08:31:16)
- 初見はむしろダース・ベイダーよりドクタードゥームに見えた  -- 名無しさん  (2015-07-02 21:32:39)
- こいつ洒落にならん程強かったよな PLとしての総合力なら余裕で1位争えるんじゃね。  -- 名無しさん  (2016-06-20 00:32:46)
- いつ見てもトリックがガバガバ感ある  -- 名無しさん  (2016-12-28 16:39:04)
- ↑シリアナもトリックもガバガバ(笑)  -- 名無しさん  (2016-12-28 16:57:57)
- ゲームでもやっぱり同じような事件を起こしそうな予感。  -- 名無しさん  (2017-01-26 19:09:51)
- トリックにしても病院からくすねることは可能つっても割と劇薬だよな?その備品管理が雑なのはちょっと納得いかないんだけど……w  -- 名無しさん  (2017-01-26 19:52:46)
- ↑子供は親が考えてるよりはるかに頭いいからな 両親の描写見る限り外部に対しての備えは出来てても内部に対する備えは「どうせあいつらがどうこう出来る訳ないし」くらいに思ってたんだろ  -- 名無しさん  (2017-01-28 12:06:24)
- 落ちこぼれた劣等感から、ゲーム世界に現実逃避した挙句、快楽殺人か。ネトゲ廃人に対する、痛烈な皮肉が感じられる  -- 名無しさん  (2017-01-28 12:45:49)
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