すべての想いに巡り来る祝福を(Dies irae)

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すべての想いに巡り来る祝福を(Dies irae) - (2015/10/23 (金) 22:54:33) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2015/10/23 (金) 20:30:00
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&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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#center(){
&font(#ffdc00){「だからこそわたしは思うの。みんな、いつか絶対幸せになって」}

&font(#ffdc00){「わたしが見ている。傍にいる。見捨てたりしない。抱きしめる」}

&font(#ffdc00){「ううん、お願い。抱きしめさせて」}

&font(#ffdc00){「愛しい総て、わたしは永遠に見守りたい」}




&font(#ffdc00,b){す べ て の 想 い に  巡 り 来 る 祝 福 を}
&font(#ffdc00,b){Amantes amentes―Omnia vincit Amor}
}








◆概要
「すべての想いに巡り来る祝福を(アマンテース・アーメンテース=オムニア・ウィンキト・アモール)」とは[[Dies Irae -Acta est Fabula->Dies Irae -Acta est Fabula-]]に登場する異能。流出位階。覇道型。

[[マリィ>マリィ(Dies irae)]]が[[メルクリウス>カール・クラフト=メルクリウス]]の敷いた世界のルール、[[永劫回帰>未知の結末を見る(Dies irae)]]の法則を滅ぼし新たに宇宙を包み込んだ世界法則である。[[神座>神座(正田崇)]]の歴史では「黄昏の女神」の有する理、「輪廻転生」と呼称される。









◆流出
そもそも流出とはメルクリウスの創り出した「人の手で聖遺物を扱いその果てに新たな神を生み出す術理」エイヴィヒカイトの最終段階である。エイヴィヒカイトの説明は他に譲るが、流出位階の能力とは&bold(){自らの「こうなればいい」という渇望を全世界に拡散させ世界法則を塗り替える神の御業である。}世界を我意で染め上げるという性質上、その位階に到達した者存在は当然だが「世界よ、自分に従え」といった傲慢を大きく含む。

さて、マリィの願いとそれによってもたらされる世界とはどういったものになるのか。









◆マリィの法則
元となった渇望は &font(#ffdc00){「全てを抱きしめたい」。}
渇望から生まれた世界法則は「全ての人間がいつか幸せになれるよう願う」慈愛の女神の法である。


善良に生きて死んだ人も救いようのない悪人も、当人の満足のいく死も無念のまま逝った理不尽な死も、誰も彼もを一切の差別無く抱きしめ、どのような人間、どのような人生でも「諦めないで幸せになって欲しい」と人の自由さを尊重した上で語りかける。今が辛くても、いつかきっと幸せな明日が来ると語るのがこの理。

具体的には人が自由に、そして幸せに生きるための後押しをするもので、人々はそんな慈愛の抱擁を感じながら生きていくことが出来る。
そして今生で幸せになることができなくても、次の生こそは幸せになって欲しいと来世を約束され、ずっと続く輪廻の中で「いつかは幸せになれること」を叶える理。記憶は転生の度に白紙に戻されるものの、決して過去の歩みが無に還ってしまうわけではなく、転生のたびに前世と似た、しかし前世で歩んだ分前進した自分となって新たな生き方・可能性を模索し、より佳く生きることを可能にする。
そのため文明の成長も早く、人類はどこまでも進歩を続けることができる。

覇道神の理としては極めて希少な、他者への攻撃性を持たず「幸せにしてあげたい」という利他に徹した優しく柔らかなルールと言える。






◆戦闘において
マリィの理は戦闘に転用することはできず、本人のその渇望の方向性から戦闘には全く不向き。だが彼女の「すべてを抱きしめる」法則は&bold(){本来は共存不可能な覇道神を、複数抱え込むことができる。}という覇道神として非常に特異な性質を持っている。&footnote(全てを塗り潰すという覇道神の性質上、同じ時代に覇道神は一柱しか存在できない)そのため新たな覇道神が生まれても潰し合うことなく共存できるし、マリィの理を破壊しようとする覇道神に対しても座の覇道神連合で対抗することができる。そのため座の魂の全てを管理する本来最大戦力である主神のマリィが戦闘に参加できずとも、この理は非常に堅牢で維持に優れている。

特にマリィルートのED後は[[永遠の刹那>藤井蓮]]、[[水銀の蛇>カール・クラフト=メルクリウス]]、[[黄金の獣>ラインハルト・ハイドリヒ(Dies irae)]]という強大な三柱の神格を抱えたもはや過剰戦力と言っても過言ではないほどの連合を組織していた。


ただもちろん許容限界は存在し上記の三柱を抱えた状態はその限界に達していた。そのため新たな覇道神を迎える場合誰かが退場し入れ替わることになる。








◆欠点
このように世界法則としてはほとんど非の打ちどころがない理だが、やはり欠点も存在してしまう。まずは&bold(){不幸という概念が抹消されているわけではないこと。}マリィは万人の幸せを願いその後押しをしてくれるが、理不尽な人生を送り死んでいく不幸な人間はもちろん存在する。ただこれはある理を除く全ての理に共通するものでほとんど難癖に近い。二元論は戦いを強制されるし、堕天奈落だと弱者を虐げる強者ばかりがのさばってしまう格差社会を余儀なくされるし、永劫回帰なんか不幸な人間は永遠に不幸なままだしね。重要なのはもう一つの欠点である。



マリィの最大の欠点にして弱点、それは&font(#ff0000){邪悪を排斥できない点にある。}他の神であれば危険因子の発生に対し排除の意志で動けるが、マリィは優しすぎるために邪悪をも慈しみ、抱きしめてしまう。当然その危険因子が座の彼女に襲い掛かろうとする場合は、傍で控える覇道神連合で対処できるのだが…[[何事にも例外、規格外は存在するものである。>第六天波旬]]
マリィとは正反対に一切の邪悪や理不尽を徹底して否定し、彼女にもできなかった&font(#ff0000){多くの不条理の源である人間の悪性を打破して万人の幸福へ導く}という偉業を理想的な形で成し遂げたにも関わらず最後はその厳しすぎた性分が災いして先代のメルクリウスに対してあえて抵抗せずに消滅させられてしまうという形で自分を罰してしまった先々代のサタナイルとは対象的である。








◆余談
作品は違うが輪廻転生の他にも[[万人を肯定しその幸せを願う世界法則>万仙陣(相州戦神館學園 万仙陣)]]が存在する。
どちらが望まれたものかは…まあ、お好みで。









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- (∵)  -- 名無しさん  (2015-10-23 21:05:44)
- 誰でも、諦めなければ必ず幸せになれると信じているのだァッ!  -- 名無しさん  (2015-10-23 21:12:44)
- やっぱりサタナイルさんすげー  -- 名無しさん  (2015-10-23 21:23:37)
- マリィとジンロン、精神性だけならどっち紛れもない聖人なのに片やヒロイン、片やラスボス。どうしてこうなったw  -- 名無しさん  (2015-10-23 22:54:33)
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