SCP-1690

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SCP-1690 - (2023/04/27 (木) 10:53:52) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2019/04/07 Sun 23:50:28
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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#center(){&font(b,#2A120A){ひたむきに匠のわざを倣えども&br()この指は未だうつろを握るなり&br()解せぬともありしものこそ恐ろしき&br()この技に足らぬ何をか探しけり&br()握られて出来た手わざに嫁が添い&br()妖術という身で彩る桜おとめ&br()笑顔呼ぶ匠の技のあたたかさ&br()同じ笑み知りてこそなお知らぬ我&br()技盗みことば盗めどさにあらず&br()我がこころ我には何ぞ足らぬなり}}


SCP-1690は、シェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid。

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}

*概要
SCP-1690は、人型実体である。だからEuclidなんですね。
で、どんな実体かというと、酢で調理された米飯(寿司飯)、海苔、そして様々な生魚の切り身だけで構成されている。

…あれ俺[[日本支部>SCP-389-JP]][[の記事>SCP-571-JP]]読んでたっけ?いえいえ、これはれっきとしたENの記事です。
この寿司マン実体は自身の表面についている状態の食品はつねに新鮮である一方で、体から離れた具材は痛みやすい特徴を持つ。
まあ生魚だしねえ…。

寿司マン実体は日本語が流暢で、また日本語訛りが強いものの英語で会話することも可能。敬称は英語でも日本語の敬称を使う。
見た目切り身で覆われているからのっぺらぼうにしか見えないものの、人間と同じ五感を有することがわかっている。
そして自身を「真実の愛の美しい追求のために」作られた食べられない海苔巻きの混合物であると主張しており、
「その創作者の純粋な感情が見て取れる」寿司をつくり上げることが目標だという。
そしてこいつは常に(やはり腐らない)江戸時代の貴人のものと一致する、伝統的な日本の服装をした若い女性の形をした美少女わさびフィギュアを持っていて、
この美少女わさびフィギュアを一定時間この寿司マン実体から離すと精神的苦痛を訴えながら崩壊し、戻すと体がもとに戻る。
寿司マン実体は時々わさびでこの美少女わさびフィギュアを手直しして形をキープし続け、財団にこの美少女わさびフィギュアと一緒にいさせろと要求する。
そしてこの寿司マン実体は美少女わさびフィギュアに時々寿司で『恋』の文字を描いたりした寿司作品をプレゼントするが、
美少女わさびフィギュアはあくまで美少女わさびフィギュアであって美少女わさびフィギュア以外の何物でもないので、当然無反応である。
美少女わさびフィギュアに拒絶されてしまったと慟哭しながら作品をヤケ食いする寿司マン実体。
いや美少女わさびフィギュアに何を期待してるのかね寿司マン実体くん。

なお収容チャンバー内では坐禅しつつ美少女わさびフィギュアと向き合っている。賢者タイムなのか煩悩タイムなのかはっきりしろ。
インタビュー時にも規律作法はばっちりで、時折自作の寿司を食えと迫る。ええ(困惑)
拒否ったりまずいと言うとショックで脱皮するまでの間動かなくなってしまう。これもうわかんねぇな…
ちなみに[[Dクラス>Dクラス(SCP Foundation)]]たちいわく寿司マン実体の寿司は品質は特に問題はなく、
味も「ちょっと普通、3点!」という感じのようだ。

*収容経緯
この寿司マン実体が発見されたのは日本のとある漁村の寿司屋。
当該店舗のオーナーは店を放棄しており、住民たちに聞くと「待望の恋愛結婚をしたあとどこかへ引っ越した」らしい。
財団は寿司マン実体に被収容を要請すると、反対も質問もせず、ただ美少女わさびフィギュアと一緒にいることを条件としてそれに応じた。

*インタビュー
寿司マン実体いわく、放棄された寿司屋のオーナー(彼の師匠であるらしい)が、この寿司マン実体を作り上げたという。
そして美少女わさびフィギュアは寿司屋のオーナーが恋い焦がれた娘であり、後に結婚したのがその娘であったという。

その娘はオーナーよりも高位の人物に仕えていた寿司職人だったらしいが、オーナーはその実力を見せつけて見事射止めた。

そうして、寿司マン実体を放棄してどこへともなく去っていった。

博士が寿司マン実体の技術を褒め称えたが、寿司マン実体は師匠にはかなわないと語る。


>&font(b){SCP-1690:} 師匠にゃ敵いません。あっしも鍛錬はしておりますが、同じじゃあない。何年も経っちまいました。師匠が作品に入れていたもんが、あっしには足りないのです。
>
>&font(b){アカギ博士:} 何か特別な材料を無くしてしまったんですか?
>
>&font(b){SCP-1690:} それがわからんのです。師匠はあっしを作られた時は、孤独でたいそう悲しんでらっしゃった、でも道を見つけなさったんです。あっしもいつか、自分の道を見つけるんでしょうな。

師匠は見事想い人の心を射止めた。




しかし、寿司マン実体に美少女わさびフィギュアはなにひとつ応えてはくれない……。
彼はライスペーパーに醤油で聯句を綴るしかないのだ。





#center(){&font(b,30px,#2A120A){SCP-1690 - &ruby(センチメンタルな寿司男 ワサビ像を添えて){Sentimental Sushi Man with a Wasabi Sculpture}}}





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#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-1690 - Sentimental Sushi Man with a Wasabi Sculpture
by EdAWACSdenyY, Zyn
http://www.scp-wiki.net/scp-1690
http://ja.scp-wiki.net/scp-1690

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 何…この…何?  -- 名無しさん  (2019-04-08 01:01:15)
- なんか分からんけど、概要が見にくい  -- 名無しさん  (2019-04-08 01:24:21)
- Mr.Wrong氏の香りがすると思ったが別人だった  -- 名無しさん  (2019-04-08 07:34:23)
- かつての想い人の姿をワサビで作り、自分が動き出したように自分の作品が動き出す日を待ち望む、ピグマリオンの弟子、という感じ  -- 名無しさん  (2019-04-08 11:47:30)
- スシの化身みたいな外見のくせに腕が微妙なの笑える  -- 名無しさん  (2019-04-09 16:52:43)
- わさびが足りないのかねえ  -- 名無しさん  (2019-04-10 00:58:15)
- たぶんフグの肝と三酸化二砒素も足りなかったんじゃないかな(適当)  -- 名無しさん  (2019-04-14 09:08:51)
- 項目名だけでもう笑う  -- 名無しさん  (2019-12-10 23:36:43)
- 美少女わさびフィギュアとかいうパワーワード  -- 名無しさん  (2020-03-14 15:34:38)
- トマトが飛んできそうなタグだな  -- 名無しさん  (2020-11-24 03:37:43)
- What's That!? これしか言葉が出てこない……  -- 名無しさん  (2021-06-05 12:06:58)
- なんかよく分からんけど無害だしどうでもいいか…としか言えない個体 収容する必要ある?  -- 名無しさん  (2023-03-28 04:00:31)
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